JP5453762B2 - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば液晶表示装置等の電気光学装置、及び該電気光学装置を備えた、例えば液晶プロジェクタ等の電子機器の技術分野に関する。
この種の電気光学装置として例えば、画素領域における表示動作などの電気光学動作を行う電気光学パネルと、これを駆動するための駆動回路の少なくとも一部を担う駆動用集積回路が実装されたフレキシブル基板とから構成される電気光学装置がある。このように構成された電気光学装置では、制御回路の一部を電気光学パネルから切り離すことで、電気光学パネルの小型化や、電気光学パネルのサイズに対する画素領域の拡大等を可能としている。
例えば特許文献1では、電気光学パネルにおける外部入力端子群に、ドライバICが実装された第1フレキシブル基板及び第2フレキシブル基板を電気的に接続することで、装置の駆動を行うという技術が開示されている。
特開2002−333640号公報
しかしながら、集積回路によって電気光学パネルを駆動する際には、駆動時の集積回路の発熱によって、装置に故障或いは誤動作が発生してしまうおそれがある。特に、上述した技術のように、複数の集積回路を備えるように構成された場合には、発熱が集中することによって、故障や誤動作の発生率が高まる。即ち、装置の信頼性が低下してしまうという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みなされたものであり、駆動時の発熱の影響を低減し、信頼性を向上させることが可能な電気光学装置、及び該電気光学装置を備えた電子機器を提供することを課題とする。
本発明の一態様の電気光学装置は、第1の端子及び第2の端子を有する電気光学パネルと、該電気光学パネルを収容する収容ケースと、前記電気光学パネルを駆動するための第1の集積回路が形成されており、一端が前記第1の端子に接続されている第1のフレキシブル基板と、前記電気光学パネルを駆動するための第2の集積回路が形成されており、一端が前記第2の端子に接続されている第2のフレキシブル基板と、前記第1の集積回路及び第2の集積回路が固定された放熱部材と、を備え、前記放熱部材は、その内側に空洞部を有し、前記第1の集積回路及び第2の集積回路のうちいずれか一方は、前記空洞部に固定されており、前記第1の集積回路及び第2の集積回路のうちの他方は前記放熱部材の外表面に固定されていることを特徴とする。
上記の本発明に係る電気光学装置は、第1の端子及び第2の端子を有する電気光学パネルと、該電気光学パネルを収容する収容ケースと、前記電気光学パネルを駆動するための第1の集積回路が形成されており、一端が前記第1の端子に接続されている第1のフレキシブル基板と、前記電気光学パネルを駆動するための第2の集積回路が形成されており、一端が前記第2の端子に接続されている第2のフレキシブル基板と、前記第1及び第2の集積回路が固定された放熱部材とを備える。
また、上記の本発明に係る電気光学装置は、外部回路接続端子部を有する電気光学パネルと、該電気光学パネルを収容する収容ケースと、前記電気光学パネルを駆動するための第1の集積回路が形成されており、一端が前記外部回路接続端子部の一部に接続されている第1のフレキシブル基板と、前記電気光学パネルを駆動するための第2の集積回路が形成されており、一端が前記外部回路接続端子部の他部に接続されている第2のフレキシブル基板と、前記第1及び第2の集積回路において発生した熱を放散するために、前記第1及び第2の集積回路が固定された放熱部材とを備える。
本発明の電気光学装置によれば、その動作時に、例えば液晶パネル等の電気光学パネルが、第1及び第2の集積回路を含んだ駆動回路によって駆動されることにより、例えば電気光学パネル上の画素領域(或いは画像表示領域)において画像が表示される。特に、本発明において電気光学パネルは収容ケースに収められており、外部からの衝撃等から保護されている。このような収容ケースは、例えば放熱性を有する材料で形成することによって電気光学パネルの動作によって生じた熱を効率的に放熱させたり、空冷用のフィンを一体的に備えることによって放熱機能を高めてもよい。
ここで、電気光学パネルには、第1及び第2のフレキシブル基板が電気的に接続されており、画像信号や各種制御信号等の信号が、第1及び第2のフレキシブル基板を介して、電気光学パネルに供給される。尚、第1及び第2のフレキシブル基板は、典型的には、電気光学パネルの一の辺に配列された外部回路接続端子部に接続され、電気光学パネルの動作に必要な各種信号の伝達が行われる。但し、二つ以上の辺に外部回路接続端子が配列されていてもよい。
第1及び第2のフレキシブル基板の各々には、電気光学パネルを駆動するための第1及び第2の集積回路が形成されている。即ち、第1フレキシブル基板には、第1の集積回路が形成されており、第2のフレキシブル基板には、第2の集積回路が形成されている。第1及び第2の集積回路は、電気光学パネルを駆動するための駆動回路等を備えており、フレキシブル基板を介して入力された信号に対し、例えば変換、補正及び同期等の各種処理を施して電気光学パネルに出力する。例えばIC(Integrated Circuit)チップである集積回路は、例えばTAB(Tape Automated Bonding)技術等を用いて電気的に配線基板に接続されている。その動作時には、集積回路部等によって、電気光学パネルが駆動され、例えば電気光学パネル上の画素領域における表示動作等の電気光学動作が行われる。ここに「画素領域」とは、個々の画素の領域を意味するのではなく、複数の画素が平面配列された領域全体を意味し、典型的には、「画像表示領域」或いは「表示領域」に相当する。尚、第1及び第2集積回路に含まれる駆動回路は、電気光学パネルの駆動回路の少なくとも一部を担うものであればよく、例えば、他の駆動回路が電気光学パネルに内蔵されるように形成されてもよい。
本発明では特に、第1及び第2の集積回路は、放熱部材に直接的又は間接的に接触するように固定されることによって、第1及び第2の集積回路で発生した熱を放熱部材から放熱できるように構成されている。
本願発明者の研究によれば、一般に、例えば表示画像の高精細化等の要求により集積回路部に含まれる駆動回路が複雑高度化している。加えて、例えば電気光学装置の小型化等の要求により集積回路部の集積度が向上している。このため、空気の自然対流やファンによる強制対流では、集積回路部の冷却が不十分であり、集積回路部が発する熱が、集積回路部に蓄積してそこでの温度上昇を招くと共に、第1及び第2フレキシブル基板を介してその一端が接続されている電気光学パネルに熱伝導して、電気光学パネルでの温度上昇を招こうとする。従って、仮に何らの対策も施さねば、集積回路部の高温化並びにこれに代えて又は加えて電気光学パネルの高温化に起因して、電気光学装置が熱暴走したり、熱破壊されたりしてしまう可能性があることが判明している。
しかるに本発明では、集積回路を放熱部材に直接的又は間接的に放熱部材に接触させることよって、集積回路部の熱を放散し、電気光学装置の熱暴走や熱破壊を防止することができる。
本発明の電気光学装置の一態様では、前記放熱部材は、前記第1及び第2のフレキシブル基板の少なくとも一方を引き出すためのスリット部を有している。
この態様によれば、放熱部材にスリット部を設けることによって、放熱部材の一方の面側(例えば表面側)に存在する外部回路接続端子に共に接続された第1及び第2フレキシブル基板のうち少なくとも一方を、スリット部を介して、放熱部材の他方の面側(例えば裏面側)に、引き出せる。即ち、本発明に係る「スリット部」には、第1及び第2のフレキシブル基板の少なくとも一方の基板が、通過可能なサイズを有する放熱部材を貫通するスリットが開口されている。典型的には、該一方の基板の幅方向に沿って長手状に延びる矩形のスリットが開口されている。第1及び第2のフレキシブル基板のうちどちらを、スリット部を介して引き出すかについては、後述する各態様に応じて、適宜選択される。即ち、態様に応じて、第1及び第2のフレキシブル基板を両方引き出してもよいし、第1及び第2のフレキシブル基板のどちらか一方のみを引き出してもよい。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記第1及び第2の集積回路は、前記放熱部材を介して対向するように配置されている。
この態様によれば、例えば、放熱部材は平板形状を有する放熱基板であり、その両面に第1及び第2の集積回路が夫々配置されている。このように放熱基板の一面に一つずつ集積回路を配置することによって、夫々の集積回路で発生した熱は放熱基板の表面から効率的に放散され、放熱基板の放熱効果を向上させることができる。仮に放熱基板の片方の面に二つの集積回路を配置すると、一方の面は温度が上昇しやすく、他方の面は温度が上昇しにくくなり、放熱効率が低下してしまう。即ち、このような場合では、放熱基板全体に均等に熱が伝搬しにくく、効率的な放熱ができない。その点、本態様のように、各面に一つずつ集積回路を配置することで、放熱部材全体に比較的均一に集積回路で発生した熱を伝搬することが可能となり、効率的かつ効果的な放熱効果を得ることができる。
前述の集積回路が放熱部材を介して対向配置される態様では、前記第1及び第2の集積回路は、前記第1及び第2のフレキシブル基板上で平面的に見て重ならないように、互いにずれて配置されるとよい。
この態様では、第1及び第2の集積回路を放熱基板上で透過的に見たときに互いにずれて配置することによって、電気光学装置の駆動時に、放熱部材の特定の箇所に、集積回路から発生した熱が集中することを防止することができる。即ち、第1及び第2の集積回路から発生する熱を分散させることができる。これにより、仮に、第1及び第2の集積回路が、互いに重なるまでに接近して配置された場合に生じ得る、第1及び第2の集積回路の各々から発生する熱の集中を回避することができる。従って、第1及び第2の集積回路から発生する熱による装置の故障或いは誤動作を低減することができる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記放熱部材は、その内側に空洞部を有している。
この態様によれば、放熱部材の内側に空洞部を形成することによって、放熱部材の放熱効果を高めている。即ち、空洞部を形成することによって、放熱部材の外気と接触する表面積が増加するので、放熱部材に蓄積した熱を効率的に外気に放散することができる。
上述の空洞部を有する態様では、前記第1及び第2の集積回路のうちいずれか一方は、前記空洞部に固定されており、他方は前記放熱部材の外表面に固定されていてもよい。
この態様において、「外表面」とは、空洞部を有する放熱部材の表面のうち、空洞部に面する側の表面を含まないものを意味する。このように集積回路を配置すれば、夫々の集積回路で発生した熱は、放熱部材の外表面(以下適宜、外側ともいう)及び空洞部(以下、内側という)から効率的に夫々放散される。仮に外側と内側のうち一方に二つの集積回路を配置すると、発生した熱が特定の領域に集中することで外気への放熱効率が低下してしまう。即ち、このような場合では、放熱基板全体に均等に熱が伝搬しにくく、効率的な放熱ができない。その点、本態様のように、放熱部材の内側と外側に一つずつ集積回路を配置することで、放熱部材全体に比較的均一に集積回路で発生した熱を伝搬することが可能となり、効率的かつ効果的な放熱効果を得ることができる。
また、空洞部を有する態様では、前記第1及び第2の集積回路は共に、前記放熱部材の内表面に固定されていてもよい。
この態様において、「内表面」とは、空洞部を有する放熱部材の表面のうち、空洞部に面する側の表面を含むもの、即ち、外表面以外の表面を意味する。このように集積回路を放熱部材の内側に比べて通気性のよい外側に配置すると、放熱部材付近に、放熱部材によって暖められた空気が滞留することがないので、より効果的に放熱効果を向上させることができる。
更に、空洞部を有する態様では、前記第1及び第2の集積回路は共に、前記空洞部に固定されていてもよい。
この態様によれば、集積回路は空洞部に固定されているため、外部からの衝撃等から容易に保護することができる。このような配置にすれば、例えば後述するように放熱部材に通気用の開口部や空冷用のフィンを備えることによって放熱機能を高めてもよい。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記放熱部材は、前記収容ケースに固定されている、又は前記収容ケースから延在する形で前記収容ケースの少なくとも一部と一体的に形成されている。
この態様によれば、放熱部材は、例えば、収容ケースと一体的に形成されており、外部からの衝撃等にたいして、収容ケースと放熱部材との位置関係が変化しないように固定されている。従って、集積回路部又はフレキシブル基板にかかる放熱部材の重量による負荷を低減することができると共に、放熱部材が脱離することを防止することができる。加えて、当該電気光学装置の製造工程の工程数を増加させることなく、放熱部材を配置することができるので、実用上非常に有利である。更に、集積回路部からの熱を放熱部材にて空気中に放熱すると共に収容ケースにも放熱することが可能となる。このため、収容ケースが有する放熱機能を利用して、集積回路部で発生する熱の放熱を行うことも可能となる。
尚、放熱部材が収容ケースと一体的に形成されていなくても、放熱部材が収容ケースに対して、機械的に強固に固定或いは取り付けられている場合にも、同様の効果が得られ、特に熱伝導性に優れた形で固定或いは取り付けられている場合には、収容ケースが有する放熱機能を利用して集積回路部で発生する熱の放熱を行うことも可能となる。
前述の放熱部材を収容ケースに固定する態様では、前記放熱部材及び収容ケース間には、断熱部材が介在していてもよい。
このように断熱部材を設けることによって、放熱部材に取り付けられた集積回路で発生した熱が、放熱部材及び収容ケースを介して、電気光学パネルに伝達することを防止することができる。典型的な電気光学パネルたるアクティブマトリクス駆動の液晶パネルでは、画素スイッチング用の薄膜トランジスタなど、温度特性を有する素子等が多く使用されている。そのため、発熱量の多い集積回路から熱が電気光学パネルに供給されてしまうと、電気光学パネルの温度が上昇し、誤作動や湖沼の原因となってしまう。そこで、本態様のように、集積回路で発生した熱が電気光学パネルに伝わらないように、収容パネルと放熱基板との間に断熱部材を設け、両者を熱的に隔離するとよい。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記放熱部材は、前記空洞部に風を取り込むための開口部を備える。
この態様によれば、放熱部材に開口部を形成することによって、外部から温まっていない新鮮な空気を取り入れることができるので、放熱部材の周辺に暖められた空気が滞留することを防ぐことができる。その結果、放熱部材による放熱効果を効果的に向上させることができ、電気光学装置の誤作動や熱破壊をより確実に防止できる。
前述の開口部を備える態様では、前記空洞部に冷却風を取り込むためのフィンを備えてもよい。
この態様によれば、フィンによって放熱面積が増加すると共に空気の流れが良くなり、効率良く集積回路部の熱を放散することができる。尚、フィンは、放熱部材の全面に設けられてもよいし、一部分に設けられてもよい。また、フィンは、放熱部材とは別部材として形成されてもよいし、放熱部材と一体として形成されてもよい。フィンを別部材として形成すれば、当該電気光学装置を備える電子機器に応じて、収容ケース全体を形成しなおすことなく、フィンの大きさや位置等を変更することができ、電子機器における配置の自由度を低下させることがなく実用上非常に有利である。
この態様では、前記フィンは、前記放熱部材と一体として形成されていてもよい。
このように構成すれば、フィンが別部材として形成されている場合に比べ、放熱部材及びフィン間の熱伝導率を向上させることができる。更に、放熱部材及びフィンを同一工程で製造することができ、製造コスト等の増加を抑制することができる。
本発明の電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置(但し、その各種態様も含む)を具備する。
本発明の電子機器によれば、上述した本発明に係る電気光学装置を具備してなるので、信頼性の高い、投射型表示装置、テレビ、携帯電話、電子手帳、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルなどの各種電子機器を実現できる。また、本発明の電子機器として、例えば電子ペーパなどの電気泳動装置等も実現することも可能である。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための最良の形態から明らかにされる。
以下、本発明の電気光学装置に係る実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の実施形態では、本発明の電気光学装置の一例として、TFT(Thin Film Transistor)アクティブマトリックス駆動方式の液晶装置を例に挙げる。
<実施形態>
本発明の電気光学装置に係る実施形態について、図1から図7を参照して説明する。尚、以下の図では、各層・各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、該各層・各部材ごとに縮尺を異ならしめてある。
先ず、本実施形態に係る液晶装置の全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。ここに図1は、本実施形態に係る液晶装置を上側から見た斜視図であり、図2は本実施形態に係る液晶装置を下側から見た斜視図である。
液晶装置1は、液晶パネル100と、該液晶パネル100に電気的に接続された複数の信号配線を含む第1配線基板500及び第2配線基板700と、これらの配線基板上に設けられると共に複数の信号配線の少なくとも一部に電気的に接続され、液晶パネル100を駆動するための駆動回路の少なくとも一部を含む第1駆動用ICチップ600及び第2駆動用ICチップ800とを備えて構成されている。第1駆動用ICチップ600及び第2駆動用ICチップ800は、例えばデータ線駆動回路の一部等を含んで構成されており、TAB技術を用いて、夫々、電気的及び機械的に第1配線基板500及び第2配線基板700に固着されている。尚、これらの配線基板は、例えばポリイミド等の基材に信号配線等がパターニングされることによって形成されている。
本実施形態では特に、第1駆動用ICチップ600及び第2駆動用ICチップ800を、放熱基板401cを介して対向するように配置するために、第2駆動用ICチップ800が形成されている第2配線基板700を、放熱基板401cに形成されたスリット405を介して引きまわしている(図2参照)。
尚、本実施形態に係る「液晶パネル100」は本発明に係る「電気光学パネル」の一例であり、「第1駆動用ICチップ600」及び「2駆動用ICチップ800」は本発明に係る「第1及び第2の集積回路」の一例であり、「第1配線基板500」及び「第2配線基板700」は本発明に係る「第1及び第2のフレキシブル基板」の一例である。
液晶パネル100は、フレーム401a及びフック402からなる、収容ケースに収容されている。フレーム401aには、断熱部401bを介して、本発明に係る「放熱部材」の一例である放熱基板401cが固定されている。ここで、フレーム401a及び放熱基板401cは、例えばアルミニウム等の熱伝導率の高い金属により形成されている。
当該液晶装置1の製造時には、液晶パネル100がフレーム401aに収容された後に、フック402が取り付けられる。液晶パネル100がフレーム401aに収容される際には、例えばシリコン系のモールド剤によって液晶パネル100とフレーム401aとが相互に接着される。尚、モールド剤に、例えば金属微粒子等を混合して熱伝導率を高めてもよい。
次に、液晶パネル100の構造について、図3及び図4を参照して説明する。ここに図3は、本実施形態に係る電気光学パネルの構成を示す平面図であり、図4は、図3のH−H´線断面図である。尚、図3では、説明の便宜上、外部回路接続端子102と、データ線駆動回路101や走査線駆動回路104等とを電気的に接続する信号配線を省略して図示してある。
図3及び図4において、本実施形態に係る電気光学パネル100では、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向配置されている。TFTアレイ基板10は、例えば石英基板、ガラス基板等の透明基板や、シリコン基板等である。対向基板20は、例えば石英基板、ガラス基板等の透明基板である。TFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶層50が封入されている。TFTアレイ基板10と対向基板20とは、複数の画素電極が設けられた画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。
シール材52は、両基板を貼り合わせるための、例えば紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等からなり、製造プロセスにおいてTFTアレイ基板10上に塗布された後、紫外線照射、加熱等により硬化させられたものである。シール材52中には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間隔(即ち、基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材が散布されている。
シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。但し、このような額縁遮光膜53の一部又は全部は、TFTアレイ基板10側に内蔵遮光膜として設けられてもよい。
周辺領域のうち、シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、データ線駆動回路101及び複数の外部回路接続端子102(即ち、外部回路接続端子102a及び102b)がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿い、且つ、額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。更に、このように画像表示領域10aの両側に設けられた二つの走査線駆動回路104間をつなぐため、TFTアレイ基板10の残る一辺に沿い、且つ、額縁遮光膜53に覆われるようにして複数の配線105が設けられている。
ここで本実施形態に係る電気光学パネル100では特に、後述する第1及び第2のフレキシブル基板の各々を接続するために、上述した複数の外部回路接続端子102が2列設けられている。即ち、図3に示すように、複数の外部回路接続端子102のうち複数の第1の外部回路接続端子102aがTFTアレイ基板10の一辺に沿って配列されており、複数の外部回路接続端子102のうち複数の第2の外部回路接続端子102bが、複数の第1の外部回路接続端子102aよりもデータ線駆動回路101に近い側に、複数の第1の外部回路接続端子102aの配列に沿って設けられている。
このように、配線基板及び駆動用ICチップを2つずつ備えることにより、配線基板及び駆動用ICチップが1つずつ備えられている場合と比べて、より多くのデータを同時に処理することが可能となる。よって、例えば装置の高精細化に伴い、処理するデータが増加した場合であっても、確実にデータを処理することができる。
具体的には、例えば2048×1080個の画素が配列された電気光学パネル(所謂、2Kパネル)から、4096×2160個の画素が配列された電気光学パネル(所謂、4Kパネル)へとパネルを高解像度化した場合には、制御する画素数は4倍となる。即ち、単純計算で4倍ものデータを処理することが要求される。このような状況において、仮に1つの駆動用ICチップでは全てのデータが処理できない場合でも、2つの駆動用ICチップを備えることで、確実にデータを処理可能とすることができる。更に、一つのフレキシブル基板では、その幅と配線ピッチとの関係で、例えばシリアル−パラレル変換或いは相変換された画像信号等を含む、多数の画像信号の配線を形成する幅が不足するような場合であっても、二つのフレキシブル基板に配線を分けることによって、配線を形成する幅を確保できるという利益も得られる。
TFTアレイ基板10上には、対向基板20の4つのコーナー部に対向する領域に、両基板間を上下導通材107で接続するための上下導通端子106が配置されている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。
図4において、TFTアレイ基板10上には、画素スイッチング用のTFTや走査線、データ線等の配線が形成された後の画素電極9a上に、配向膜が形成されている。画素電極9aは、ITO(Indium Tin Oxide)膜などの透明導電膜からなり、配向膜は、ポリイミド膜などの有機膜からなる。他方、対向基板20上には、格子状又はストライプ状の遮光膜23が形成された後に、その全面に亘って対向電極21が設けられており、更には最上層部分に配向膜が形成されている。対向電極21は、ITO膜などの透明導電膜からなり、配向膜は、ポリイミド膜などの有機膜からなる。このように構成され、画素電極9aと対向電極21とが対面するように配置されたTFTアレイ基板10と対向基板20との間には、液晶層50が形成されている。液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間で所定の配向状態をとる。
尚、図3及び図4に示したTFTアレイ基板10上には、これらのデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104等の駆動回路に加えて、画像信号線上の画像信号をサンプリングしてデータ線に供給するサンプリング回路、複数のデータ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該電気光学装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路等を形成してもよい。
続いて、本実施形態に係る電気光学パネル100における画素部の電気的な構成について、図5を参照して説明する。ここに図5は、本実施形態に係る電気光学パネルの画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線等の等価回路図である。
図5において、画像表示領域10a(図3参照)を構成するマトリクス状に形成された複数の画素の各々には、画素電極9a及びTFT30が形成されている。TFT30は、画素電極9aに電気的に接続されており、本実施形態に係る電気光学パネル100の動作時に画素電極9aをスイッチング制御する。画像信号が供給されるデータ線6aは、TFT30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、・・・、Snは、この順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。
TFT30のゲートには、走査線3aが電気的に接続されており、本実施形態に係る電気光学パネル100は、所定のタイミングで、走査線3aにパルス的に走査信号G1、G2、・・・、Gmを、この順に線順次で印加するように構成されている。画素電極9aは、TFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、・・・、Snが所定のタイミングで書き込まれる。画素電極9aを介して電気光学物質の一例としての液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、・・・、Snは、対向基板に形成された対向電極との間で一定期間保持される。
液晶層50(図4参照)を構成する液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。ノーマリーホワイトモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体として電気光学パネル100からは画像信号に応じたコントラストをもつ光が出射される。
ここで保持された画像信号がリークすることを防ぐために、画素電極9aと対向電極21(図4参照)との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70が付加されている。蓄積容量70は、画像信号の供給に応じて各画素電極9aの電位を一時的に保持する保持容量として機能する容量素子である。蓄積容量70の一方の電極は、画素電極9aと並列してTFT30のドレインに接続され、他方の電極は、定電位となるように、電位固定の容量線300に接続されている。蓄積容量70によれば、画素電極9aにおける電位保持特性が向上し、コントラスト向上やフリッカの低減といった表示特性の向上が可能となる。
次に、液晶装置1の断面構造について、図6及び図7を参照して説明する。ここに図6は、図1のA−A´線断面図であり、図7は、図1のB−B´線断面の拡大断面図である。尚、以下の図では、説明の便宜上、図3及び図4に示した液晶パネル100の各構成要素について適宜省略して示している。
図6に示すように、液晶パネル100は、外部接続端子102(図3参照)を介して第1配線基板500及び第2配線基板700に電気的に接続されている。第1配線基板500上には、第1駆動用ICチップ600が固着されており、第1駆動用ICチップ600は、第1配線基板500に形成されている複数の信号配線のうちの少なくとも一部を介して、液晶パネル100に電気的に接続されている。第2配線基板700上には、第2駆動用ICチップ800が固着されており、第2駆動用ICチップ800は、第2配線基板700に形成されている複数の信号配線のうちの少なくとも一部を介して、液晶パネル100に電気的に接続されている。駆動時には、第1駆動用ICチップ600、第2駆動用ICチップ800、走査線駆動回路104、サンプリング回路7等(図3参照)によって、液晶パネル100が駆動され画像表示領域10a(図3参照)における表示動作が行われる。
また、本実施形態では、放熱基板401cにスリット405を設けることによって、第2配線基板700を放熱基板401cの下側に引き出している。このように第2配線基板700を引き出すことにより、第2駆動用ICチップ800を、第1駆動用ICチップ600が設置された面に対向する面に設置することができる。
第1駆動用ICチップ600及び第2駆動用ICチップ800が発する熱は、放熱基板401cに伝わり、該放熱基板401cから空気中に放散される。他方、液晶パネル100の熱は、フレーム401aに伝わり、該フレーム401aから空気中に放散される。特に本実施形態ではフレーム401a及び放熱基板401c間に断熱部401bが形成されているため、フレーム401aは、液晶パネル100の放熱にのみ使用され、放熱基板401cは、第1駆動用ICチップ600及び第2駆動用ICチップ800の放熱にのみ使用されるよう構成されている。このように断熱部401bを設けることによって、液晶パネル100に比べて発熱量の大きい駆動用ICチップで発生した熱が、液晶パネル100に伝わり、液晶パネル100が誤作動することを防止している。ここで特に、放熱基板401cは、図1及び図2に示すように駆動用ICチップに比べて広い面積を有しており、且つ、例えばアルミニウム等の熱伝導率の高い金属により形成されている。従って、効率良く駆動用ICチップの熱を放散することができる。
特に本実施形態のように、2つの駆動用ICチップを備えると、発熱量が増加する。即ち、備えられた駆動用ICチップの個数に比例して、発熱量が増加してしまう。発熱量が増加すると、熱による装置の故障或いは誤動作等が起こる確率が高まる。よって、装置の信頼性は低下してしまう。そこで、本実施形態では、第1駆動用ICチップ600及び第2駆動用ICチップ800間に放熱基板401cを配置することによって、2つの駆動用ICチップで発生した熱を放散させている。夫々の駆動用ICチップで発生した熱は放熱基板401cの表面から効率的に放散され、放熱基板401cの放熱効果を向上させることができる。仮に放熱基板401cの片方の面に二つの駆動用ICチップを配置すると、一方の面は温度が上昇しやすく、他方の面は温度が上昇しにくくなり、放熱効率が低下してしまう。即ち、このような場合では、放熱基板401c全体に均等に熱が伝搬しにくく、効率的な放熱ができない。その点、本態様のように、各面に一つずつ駆動用ICチップを配置することで、放熱基板401c部材全体に比較的均一に駆動用ICチップで発生した熱を伝搬することが可能となり、効率的かつ効果的な放熱効果を得ることができる。
特に、図6に示すように、第1駆動用ICチップ600及び第2駆動用ICチップ800は、平面的に見て、互いに重ならないように、互いにずらして配置されることによって、熱をより効率的に分散することができるように構成されている。
また、図7(a)に示すように、第1駆動用ICチップ600及び第2駆動用ICチップ800が固着された第1配線基板500及び第2配線基板700は、夫々、接着部411を介して、放熱基板401cに接着されている。このように接着部411を介して配線基板を固定することによって、仮に放熱基板401cの表面に微少な凹凸が存在したとしても、放熱基板401cとの接触面積が減少することなく、良好な放熱性を確保することができる。更に、接着部411が表面の凹凸に入り込むことで、両者間の接触面積が増大し得、熱の導電性が一層高めることができる。
本実施形態では、第1配線基板500及び第2配線基板700は共に、両面に駆動用ICチップの実装面(即ち、集積回路の入出力端子等が露出している側の面)が電気的に接続可能である、所謂、両面配線基板である。そのため、図7(a)に示すように第1駆動用ICチップ600及び第2駆動用ICチップ800は共に、実装面を放熱基板401c側に配置して第1配線基板500及び第2配線基板700に接続することができる。そして、他方の面を通気性の良い空気中に露出させることにより、駆動用ICチップの放熱性を高めている。尚、第1配線基板500及び第2配線基板700が、片面にしか駆動用ICチップの実装面が電気的に接続できない、所謂、片面配線基板である場合には、例えば、図7(b)に示すように、第1駆動用ICチップ600については、実装面を放熱基板401c側に配置し、他方の面を通気性の良い空気中に露出させてしるが、第2駆動用ICチップ800については、実装面を第1駆動用ICチップ600と同様の方向に向け、放熱基板401cとは反対側で第2配線基板700に接続してもよい。尚、図7(b)のように構成した場合、第2駆動用ICチップ800から外気中への放熱効率を向上させるために、第2配線基板700は熱伝導性に優れた素材で形成されていることが好ましい。
<第1変形例>
次に、本発明の電気光学装置に係る第1変形例について、図8から図10を参照して説明する。ここに図8は、本変形例に係る液晶装置を上側から見た斜視図であり、図9及び図10は夫々、図8のC−C´線断面図及びD−D´線断面図である。尚、放熱部404、並びに第1配線基板500、第2配線基板700、第1駆動用ICチップ600及び第2駆動用ICチップ800を除くその他の構造については、上述の実施形態の場合と同様である。
本変形例に係る液晶装置1は、液晶パネル100が収容されている収容ケースのフレーム401aに断熱部401bを介して固定されている放熱部404は、その内側に空洞部404aを有している。即ち、放熱部404は内側が空洞になっている筒状の形状を有している。このように空洞部404aを形成することによって、放熱部404が外気と接触する表面積を増やすことができるので、放熱部404に蓄積した熱を極めて効率的に空気中に放散することができる。
図9及び図10に示すように、本変形例態では、第1駆動用ICチップ600及び第2駆動用ICチップ800は共に、放熱部404の内側に配線基板を介して張り付けられて、固定されている。このように駆動用ICチップを配置することによって、液晶装置1に対する外部からの衝撃等からも容易に保護することができる。
<第2変形例>
続いて、本発明の電気光学装置に係る第2変形例について、図11から図13を参照して説明する。ここに図11は、本変形例に係る液晶装置を上側から見た斜視図であり、図12及び図13は夫々、図10のE−E´線断面図及びF−F´線断面図である。尚、放熱部402の形状、並びに第1配線基板500、第2配線基板700、第1駆動用ICチップ600及び第2駆動用ICチップ800を除くその他の構造については、上述の実施形態の場合と同様である。
図11及び図12に示すように、本変形例では、放熱部404にスリット405を設けることによって、第1配線基板500及び第2配線基板700を放熱部404の外表面に引き出すことによって、放熱部404の外表面に第1駆動用ICチップ600及び第2駆動用ICチップ800を設置している。また、図12及び図13に示すように、本変形例に係る液晶装置1においても、放熱部404は、その内側に空洞部404aを有することによって、放熱部404が外気と接触する表面積を増やし、放熱性を向上させている。特に、第1駆動用ICチップ600及び第2駆動用ICチップ800は共に、放熱部404の表面(即ち、外側)に固定されている。このように集積回路を直接外気と接触する放熱部404の外側に配置することによって、放熱部404によって放熱されることによって暖められた空気が滞留しやすい内側に比べて、より確実に、優れた放熱効果を得ることができる。
尚、本変形例では第1駆動用ICチップ600及び第2駆動用ICチップ800の双方を放熱部404の外側の表面に張り付けるように構成しているが、第1配線基板500及び第2配線基板700のどちらか一方を、図8に示すように放熱部404の内壁に張り付け、他方を図11に示すようにスリット405を介し手放熱部404の外壁に張り付けるように構成してもよい。
<その他の変形例>
続いて、その他の変形例について、図14を参照して説明する。ここに図14(a)、(b)及び(c)は、夫々の変形例に係る液晶装置を上側から見た斜視図である。
まず、図14(a)に示す変形例では、放熱部404の側面に開口部406が形成されており、筒状の形状を有する放熱部404の内側にある空洞部404aに外気を取り込みやすいように構成されている点で、第2変形例と異なっている。
図14(b)に示す変形例では、放熱部404の側面に冷却用のフィン407が取り付けられており、図14(a)と同様に、筒状の形状を有する放熱部404の内側にある空洞部404aに更に外気を取り込みやすいように構成されている。
このように、放熱部404に開口部406や冷却用のフィン407を設けることによって、放熱部404の放熱性をより向上させることができる。尚、このような開口部や冷却用のフィンは上述の実施形態及び各変形例に組み合わせることも当然に可能である。
更に図14(c)に示す変形例では、本発明に係る放熱部材として、上側放熱基板408及び下側放熱基板409を備えている点において、上述の実施形態と異なっている。このように、放熱部材を独立した2枚の板状の放熱基板で形成することにより、2枚の放熱基板間に外気を極めて容易に取り込むことができる。その結果、優れた第1駆動用ICチップ600及び第2駆動用ICチップ800の動作によって発生した熱を極めて効率的に放散することができる。
<電子機器>
次に、上述した電気光学装置である液晶装置を各種の電子機器に適用する場合について説明する。ここに図15は、プロジェクタの構成例を示す平面図である。以下では、この液晶装置をライトバルブとして用いたプロジェクタについて説明する。
図15に示されるように、プロジェクタ1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド1104内に配置された4枚のミラー1106及び2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブとしての液晶パネル1110R、1110B及び1110Gに入射される。
液晶パネル1110R、1110B及び1110Gの構成は、上述した液晶装置と同等であり、画像信号処理回路から供給されるR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるものである。そして、これらの液晶パネルによって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。このダイクロイックプリズム1112においては、R及びBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。従って、各色の画像が合成される結果、投射レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画像が投写されることとなる。
ここで、各液晶パネル1110R、1110B及び1110Gによる表示像について着目すると、液晶パネル1110Gによる表示像は、液晶パネル1110R、1110Bによる表示像に対して左右反転することが必要となる。
尚、液晶パネル1110R、1110B及び1110Gには、ダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。
尚、図15を参照して説明した電子機器の他にも、モバイル型のパーソナルコンピュータや、携帯電話、液晶テレビや、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等が挙げられる。そして、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでもない。
また、本発明は上述の各実施形態で説明した液晶装置以外にも反射型液晶装置(LCOS)、プラズマディスプレイ(PDP)、電界放出型ディスプレイ(FED、SED)、有機ELディスプレイ、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、電気泳動装置等にも適用可能である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置、及び該電気光学装置を備えた電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本実施形態に係る液晶装置を上側から見た斜視図である。 本実施形態に係る液晶装置を下側から見た斜視図である。 本実施形態に係る液晶パネルの全体構成を示す平面図である。 図3のH−H´線断面図である。 本実施形態に係る電気光学パネルの画像表示領域を構成する各種素子、配線等の等価回路図である。 図1のA−A´線断面図である。 図1のB−B´線断面図である。 第1変形例に係る液晶装置を上側から見た斜視図である。 図8のC−C´線断面図である。 図8のD−D´線断面図である。 第2変形例に係る液晶装置を上側から見た斜視図である。 図11のE−E´線断面図である。 図11のF−F´線断面図である。 その他の変形例に係る液晶装置を上側から見た斜視図である。 電気光学装置を適用した電子機器の一例たるプロジェクタの構成を示す平面図である。
符号の説明
3a 走査線、 6a データ線、 9a 画素電極、 10 TFTアレイ基板、 10a 画像表示領域、 20 対向基板、 30 TFT、 50 液晶層、 100 電気光学パネル、 101 データ線駆動回路、 102 外部回路接続端子、 104 走査線駆動回路、 401a フレーム、 401b 断熱部、 401c 放熱基板、 404 放熱部、 405 スリット、 406 開口部、 407 フィン、 408 上側放熱基板、 409 下側放熱基板、 411 接着部、 500 第1配線基板、 600 第1駆動用ICチップ、 700 第2配線基板、 800 第2駆動用ICチップ

Claims (9)

  1. 第1の端子及び第2の端子を有する電気光学パネルと、
    該電気光学パネルを収容する収容ケースと、
    前記電気光学パネルを駆動するための第1の集積回路が形成されており、一端が前記第1の端子に接続されている第1のフレキシブル基板と、
    前記電気光学パネルを駆動するための第2の集積回路が形成されており、一端が前記第2の端子に接続されている第2のフレキシブル基板と、
    前記第1の集積回路及び第2の集積回路が固定された放熱部材と、
    を備え、
    前記放熱部材は、その内側に空洞部を有し、
    前記第1の集積回路及び第2の集積回路のうちいずれか一方は、前記空洞部に固定されており、前記第1の集積回路及び第2の集積回路のうちの他方は前記放熱部材の外表面に固定されていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記放熱部材は、前記第1のフレキシブル基板及び第2のフレキシブル基板の少なくとも一方を引き出すためのスリット部を有していることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記第1の集積回路及び第2の集積回路は、前記放熱部材を介して対向するように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
  4. 前記第1の集積回路及び第2の集積回路は、前記第1のフレキシブル基板及び第2のフレキシブル基板の上で平面的に見て重ならないように、互いにずれて配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  5. 前記放熱部材は、前記収容ケースに固定されている、又は前記収容ケースから延在する形で前記収容ケースの少なくとも一部と一体的に形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の電気光学装置。
  6. 前記放熱部材と前記収容ケースとの間には、断熱部材が介在していることを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置。
  7. 前記放熱部材は、前記空洞部に冷却風を取り込むための開口部を備えることを特徴とする請求項に記載の電気光学装置。
  8. 前記放熱部材は、前記空洞部に冷却風を取り込むためのフィンを備えることを特徴とする請求項に記載の電気光学装置。
  9. 請求項1からのいずれか一項に記載の電気光学装置を具備してなることを特徴とする電子機器。
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