JP2010256662A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶装置等の電気光学装置において、コンパクト化、軽量化及び製造コストの削減の要請に対応しつつ、放熱性を向上させることにより、表示画像の高品位化を図る。
【解決手段】電気光学装置(100)は、基板(10)と、入射光を反射する画素電極(9a)とを有する反射型の電気光学パネル(1)と、画素領域(10a)の周囲に位置する周辺領域(10b)の少なくとも一部において、遮光性材料からなる反射防止膜(11)と、電気光学パネルの非表示面に対向配置され、電気光学パネルを保持する保持部材(400)とを備える。
【選択図】図4

Description

例えば液晶プロジェクタのライトバルブとして用いられ、例えば反射型の液晶パネル等の電気光学パネルが実装ケースに実装或いは収容されてなる電気光学装置、及び該電気光学装置を備えた、例えば液晶プロジェクタ等の電子機器の技術分野に関する。
この種の電気光学装置には、例えば反射型の液晶パネル等の反射型の電気光学パネルが実装ケースに実装或いは収容されるものがある。このような電気光学装置が例えば液晶プロジェクタ等のライトバルブとして用いられる場合、スクリーン上に拡大投射を行うために、電気光学装置には、光源からの強力な光源光が集光された状態で入射する。このように強力な光源光が入射すると、電気光学装置の温度は上昇し、電気光学装置の表示性能が低下してしまうおそれがある。このため、電気光学装置の放熱対策が必要とされる。
例えば、特許文献1には、反射型の液晶パネルの裏面(即ち、表示光が入出射する面とは反対側の面)にヒートシンクを設けると共に、フレームを用いて液晶パネルを固定する技術が開示されている。
特開2004―246049号公報
この種の電気光学装置には、持ち運びの利便性や収納性を向上させるために、コンパクト化及び軽量化を行うと共に、製造コストの削減が要求されている。このような要請に対応すべく、部品点数の削減など、更なる改良が求められている。
本発明は、例えば上記問題点等に鑑みてなされたものであり、コンパクト化、軽量化及び製造コストの削減の要請に対応しつつ、電気光学パネルにおける放熱性を向上させることによって、高品位な画像を表示可能な電気光学装置、及びそのような電気光学装置を備えた電子機器を提供することを課題とする。
本発明の電気光学装置は上記課題を解決するために、基板と、該基板上に設けられ、入射する光を反射する複数の画素電極とを有する反射型の電気光学パネルと、前記複数の画素電極が配列された画素領域の周囲に位置する周辺領域の少なくとも一部において、前記電気光学パネルの表示面上に、遮光性材料からなる反射防止膜と、前記電気光学パネルの前記表示面とは反対側の非表示面に対向するように配置され、前記電気光学パネルを保持する保持部材とを備える。
電気光学パネルは、例えば液晶パネルであり、例えば、画素スイッチング用のトランジスタ、データ線、走査線及び画素電極等が形成された例えば石英からなる基板を有する。電気光学パネルの駆動方式は種々の態様が考えられるが、例えば、画像信号が、データ線及び画素電極間に電気的に接続されたトランジスタがオンオフされることによって、所定のタイミングでデータ線からトランジスタを介して画素電極に供給される。これにより、複数の画素電極が配列された画素領域(又は「画像表示領域」や「画素アレイ領域」とも呼ぶ)における、所謂アクティブマトリクス方式による画像表示が可能となる。
本発明における電気光学パネルは反射型であり、例えば、各画素電極をAl(アルミニウム)膜等の反射膜単独から形成する、或いは、例えばITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電膜とAl膜等の反射膜とを積層させて形成することにより、光源から入射される光を、各画素電極によって反射し、当該電気光学パネルから表示光として出射することにより、画像表示が可能なように構成されている。
保持部材は、電気光学パネルの表示面とは反対側の非表示面に対向するように配置され、電気光学パネルを保持する。保持部材は、例えば、電気光学パネルを電子機器に固定するための実装ケースの一部として形成されていてもよいし、電子機器の一部であってもよい。
本発明における保持部材は、電気光学パネルに接するように配置されることで電気光学パネルを保持すると共に、電気光学パネルに蓄積された熱を放散するヒートシンクとしても機能する。そのため、保持部材は、例えばアルミニウムなどの熱伝導率に優れた素材で形成されていることが好ましい。
反射防止膜は、遮光性材料からなる。反射防止膜は、複数の画素電極が配列された画素領域の周囲に位置する周辺領域の少なくとも一部に塗布されることにより、電気光学パネルの表示面のうち画素領域以外に照射された光源光を吸収し、画素領域において反射された光源光からなる表示光が乱されることを防ぐ機能を有している。
尚、「周辺領域」とは、画素領域の周囲に位置する領域を広く意味し、例えば、基板上で平面的に見て、画素領域の周囲には、例えば画素領域に配置された画素スイッチング用のTFTを駆動するための駆動回路や、画素電極に画像信号に対応する駆動電圧を供給する電圧供給回路等を配置されている領域である。
上述の特許文献1では、電気光学パネルをフレームで囲むことによって、電気光学パネルの表示面のうち画素領域以外に照射された光源光が反射されることによって表示光が乱されることを防止しているが、このように反射防止膜を設けることによって、フレームを設ける必要はなくなる。即ち、フレームを設ける必要がない分、電気光学装置の部品填数を少なく抑えることができるため、コンパクト化、軽量化及び製造コストの削減の要請に、より対応した電気光学装置を実現することができる。
尚、反射防止膜を構成する遮光性材料は、基板に比べて光反射率が小さければ足りるものの、画素領域以外に照射された光源光が反射されることにより、画素領域において反射された表示光が乱されることをより確実に防止するために、光反射率ができるだけ小さい材料を用いることが好ましい。
以上説明したように、本発明における電気光学装置によれば、コンパクト化、軽量化及び製造コストの削減の要請に対応しつつ、電気光学パネルにおける放熱性を向上させることによって、高品位な画像を表示可能な電気光学装置を実現することができる。
本発明の電気光学装置の一の態様では、前記電気光学パネルの前記非表示面及び前記保持部材間に接着層を有する。
上述の特許文献1において、フレームは保持部材上に電気光学パネルを固定する機能を併せて有する。本発明ではフレームを有していないものの、この態様によれば、電気光学パネルは保持部材に接着層を介して固定されているため、電気光学パネルを保持部材にしっかり固定することができる。
尚、上述の通り、保持部材は電気光学パネルのヒートシンクとしても機能するため、保持部材及び電気光学パネル間の熱の伝達をスムーズに行えるように、接着層は熱伝導性に優れた材料からなることが好ましい。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記反射防止膜は、前記基板に比べて熱伝導率の高い材料を含んでなる。
この態様によれば、反射防止膜には、例えばアルミニウムなどの熱伝導率に優れた材料が含まれており、電気光学パネルに蓄積された熱を放散する機能を有する。ヒートシンクとして機能する保持部材は、電気光学パネルの非表示面側に配置されているため、電気光学パネルの表示面側に蓄積された熱を直接放散することができないが、電気光学パネルの表示面側に形成された反射防止膜をヒートシンクとして利用可能であるため、電気光学パネルの表示面側に蓄積された熱も効果的に放散することが可能となる。
上述の反射防止膜が熱伝導性を有する材料を含んでなる態様では、前記反射防止膜は、前記電気光学パネルの表面上に形成された第1部分と、前記第1部分から延設され、前記電気光学パネルの側面を少なくとも部分的に覆うように、且つ、前記電気光学パネルの周囲において前記保持部材と互いに接するように、形成された第2部分とを有する。
ヒートシンクとして機能する保持部材は、電気光学パネルの非表示面側に配置されているため、電気光学パネルの表示面側に蓄積された熱を直接放散することができない。その点、この本態様では、上述のように電気光学パネルの表示面上に形成された第1部分に加えて、電気光学パネルの側面に沿って延在するように形成された第2部分を、電気光学パネルの周囲において保持部材に接するように配置することで、電気光学パネルの表示面側に蓄積された熱を、保持部材に伝達することができる。典型的に、反射防止膜に比べて大きい体積を有する保持部材は、反射防止膜に比べて大きな熱容量を有するので、反射防止膜から伝達された熱は、より効果的に放散される。従って、本態様に係る電気光学装置によれば、放熱効果をより一層高めることができる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記電気光学パネルは、前記基板に対向配置された他の基板を有し、前記反射防止膜は、前記他の基板における前記基板に対向する側とは反対側の面上に設けられる。
「他の基板」とは、例えば対向基板や防塵用基板であり、反射防止膜はこれらの他の基板上に設けられてもよい。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記保持部材は、放熱用のフィンを有する。
この態様によれば、フィンを形成することによりヒートシンクとして機能する保持部材の表面積が増加するので、フィンが形成されていない場合に比べて、保持部材に蓄積された熱量を、より効率的に外気に放熱することが可能となる。
尚、保持部材から放熱が行われる際に、保持部材の周辺に高温になった外気等が滞留することによって、保持部材の放熱効率が低下してしまうことを防止するために、送風用のファンを設けてもよい。
本発明の電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置(但し、その各種態様も含む)を具備する。
本発明の電子機器によれば、上述した本発明に係る電気光学装置を具備してなるので、信頼性の高い、液晶プロジェクタ等の表示装置、テレビ、携帯電話、電子手帳、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルなどの各種電子機器を実現できる。また、本発明の電子機器として、例えば電子ペーパなどの電気泳動装置等も実現することも可能である。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための形態から明らかにされる。
本実施形態に係る液晶装置の外観を示す斜視図である。 本実施形態に係る液晶パネルの全体構成を示す平面図である。 図2のH−H’線での断面図である。 本実施形態係る液晶装置のY方向に沿った断面図である。 本実施形態に係る投射型液晶プロジェクタの図式的断面図である。
以下では、本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。以下の実施形態では、本発明に係る電気光学装置の一例として液晶装置100を例にとる。
先ず、本実施形態に係る液晶装置100の全体構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る液晶装置100の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る液晶装置100は、本発明における保持部材の一例であるヒートシンク400上に液晶パネル1が配置された構成を有している。液晶パネル1の表示面(図1において入射光及び反射光が入出射する面)において、画像表示領域10aの周囲に位置する周辺領域10b上に反射防止膜11が形成されている。液晶パネル1は、例えば石英基板等の透明基板から夫々形成された一対の基板間に液晶層が挟持された構造を有する反射型の液晶パネルとして構成されているが、その詳細については、後に図2及び図3を参照して説明する。
液晶パネル1には、液晶パネル1に種々の制御信号を送るための信号配線を含む配線基板150が電気的に接続されている。配線基板150上には、複数の信号配線の少なくとも一部に電気的に接続され、液晶パネル1を駆動するための駆動回路の少なくとも一部を含む駆動用IC(Integrated Circuit)チップ160が配置されている。駆動用ICチップ160は、例えばデータ線駆動回路の一部等を含んで構成されており、TAB(Tape-Automated Bonding)技術を用いて、夫々、電気的及び機械的に配線基板150に固着されている。尚、これらの配線基板は、例えばポリイミド等の基材に信号配線等がパターニングされることによって形成されている。
配線基板150は、その液晶パネル1に接続された一端とは反対側の他端が後述するフレーム610の外側に引き出されており、外部回路(図示省略)と接続される。
液晶パネル1の非表示面側には、放熱フィン410を有する液晶パネル1に蓄積した熱を放散するためのヒートシンク400が配置されている。ヒートシンク400は、本発明に係る「保持部材」の一例として液晶パネル1を非表示面側から保持すると共に、液晶パネル1に蓄積された熱を放散する機能を有している。
次に、本実施形態に係る液晶パネル1について、図2及び図3を参照して説明する。
図2は、本実施形態に係る液晶パネル1の全体構成を示す平面図であり、図3は、図2のH−H’線での断面図である。尚、図2及び図3では、各層・各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層・各部材ごとの縮尺を異ならしめて図示されることもある。
図2及び図3に示すように、液晶パネル1では、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向配置されている。TFTアレイ基板10は、例えばガラス基板、石英基板等の透明基板或いはシリコン基板からなる。対向基板20は、例えばガラス基板、石英基板等の透明基板からなる。TFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶層50が封入されており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。シール材52は、両基板を貼り合わせるための、紫外線硬化樹脂からなり、製造プロセスにおいてTFTアレイ基板10上に塗布された後、紫外線照射により硬化させられたものである。また、シール材52中には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間隔(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材(図示せず)が散布されている。
シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。但し、このような額縁遮光膜53の一部又は全部は、TFTアレイ基板10側に内蔵遮光膜として設けられてもよい。
シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿い、且つ、額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。更に、このように画像表示領域10aの両側に設けられた二つの走査線駆動回路104間をつなぐため、TFTアレイ基板10の残る一辺に沿い、且つ、額縁遮光膜53に覆われるようにして複数の配線105が設けられている。
対向基板20の4つのコーナー部に対して、両基板間において上下導通材106が配置されている。他方、TFTアレイ基板10にはこれらのコーナー部に対向する領域において上下導通端子が設けられている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。
図3において、TFTアレイ基板10上には、駆動素子である画素スイッチング用TFTや走査線、データ線等の配線が作り込まれた積層構造が形成される。この積層構造の詳細な説明については図示を省略してあるが、画像表示領域10aには、画素スイッチング用TFTや走査線、データ線等の配線の上層に反射電極となる反射型の画素電極9aが設けられている。画素電極9aは典型的にはアルミニウムなどの光反射性の材料により、画素毎に所定のパターンで島状に形成され、入射光を反射できるように形成されている。
画素電極9a上には、配向膜(図示せず)が形成されている。他方、対向基板20におけるTFTアレイ基板10との対向面上に、遮光膜23が形成されている。そして、遮光膜23上に、ITO等の透明材料からなる対向電極21が複数の画素電極9aと対向して形成されている。対向電極21上には配向膜(図示せず)が形成されている。
液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。
液晶パネル1の駆動時において、画素毎に画素電極9aには画像信号が供給され、対向電極21との間で一定期間保持される。このようにして印加される電圧レベルにより液晶層50を構成する液晶は、分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。
尚、ここでは図示しないが、TFTアレイ基板10上には、データ線駆動回路101、走査線駆動回路104等の他に、画像信号線上の画像信号をサンプリングしてデータ線に供給するサンプリング回路、複数のデータ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該液晶装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路、検査用パターン等が形成されていてもよい。
次に、本実施形態に係る液晶装置の内部構成を、図1に加えて、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態係る液晶装置のY方向に沿った断面図である。
図1及び図4において、ヒートシンク400は、液晶パネル1の非表示面(即ち、TFTアレイ基板10における画素電極9aが設けられたとは反対側の基板面)に対向するように配置されている。TFTアレイ基板10及びヒートシンク400間は、熱伝導率に優れた接着材からなる接着層500によって互いに接着されており、液晶パネル1において生じた熱を効果的にヒートシンク400に伝達し、放散できるように構成されている。
また、ヒートシンク400及びTFTアレイ基板10が互いに対向する夫々の表面には、実際には微細な凹凸が存在するため、接着層500をこの微細な凹凸を埋めるように、ヒートシンク400及びTFTアレイ基板10間に形成することによって、両者間の熱伝導効率を促進させている。
また、本実施形態では、ヒートシンク400及び液晶パネル1間に接着層500を設けることによって、フレームなどのその他の部材を用いることなく、液晶パネル1をヒートシンク400に固定することが可能となっている。即ち、液晶パネル1は、ヒートシンク400に接着材で張り付けられることによって固定されており、特許文献1に示すような典型的な液晶装置に比べて、フレームなどのその他の部材がない分、部品点数が少なくて済む。その結果、コンパクト化、軽量化及び製造コストの削減の要請に、より対応した液晶装置100を実現することができる。
ヒートシンク400は、液晶パネル1に蓄積した熱を効果的に放散するために、例えば良好な熱伝導率を有するアルミニウムから形成されている。
また、図1に示すように、ヒートシンク400には放熱フィン410が設けられているが、このように放熱フィン410を形成することによりヒートシンク400の外気と接する表面積が増加するので、より効率的に外気に放熱することが可能となっている。尚、本実施形態では、放熱フィン410は、ヒートシンク400の一部として一体的に形成されているが、ヒートシンク400及び放熱フィン410は別部材として形成されてもよい。
図1及び図4に示すように、本実施形態では特に、液晶パネル1における画像表示領域10aの周囲に位置する周辺領域10bに反射防止膜11が設けられている。反射防止膜11は、例えばガラス基板、石英基板等からなるTFTアレイ基板10や対向基板20に比べて光反射率の小さい遮光性材料が塗布されることにより形成されている。従って、光源からの入射光のうち周辺領域10bに照射された光が、反射防止膜11によって吸収されることとなる。そのため、入射光のうち周辺領域10bに照射された光が液晶パネル1の周辺領域10bにおいて反射され、本来の表示画像に悪影響を与えることを防ぐことができる。
尚、反射防止膜11は、例えばアルミニウムの粉末など、TFTアレイ基板10や対向基板20よりも高い熱伝導性を有する材料を含んでなる。よって、反射防止膜11によって、液晶パネル1の放熱性を高めることもできる。反射防止膜11は、液晶パネル1の表示面側の表面に接しているため、液晶パネル1に蓄積された熱は非表示面側からヒートシンク400によって放散されるだけでなく、表示面側においても反射防止膜11によって放散される。
反射防止膜11は、液晶パネル1の表示面だけでなく、液晶パネル1の側面を覆うように塗布されることにより、周辺領域10bにおいてヒートシンク400と接するように形成されている。即ち、反射防止膜11は、液晶パネル1の表示面上に形成された第1部分11aと、液晶パネル1の側面上に形成された第2部分11bとを有している。上述の通り、反射防止膜11は、TFTアレイ基板10や対向基板20よりも高い熱伝導率を有する材料を含んでなるため、液晶パネル1の表示面及び側面上から、液晶パネル1に蓄積した熱を効果的に吸収することができる。このように反射防止膜11に吸収された熱は、周辺領域10bにおいて反射防止膜11に接するように設けられたヒートシンク400に伝達されることにより、効果的に外気中に放散することができる。図1及び図4に示すようにヒートシンク400は、反射防止膜11に比べて非常に大きい体積を有している。従って、ヒートシンク400は、反射防止膜11より非常に大きい熱容量を有するので、反射防止膜11単体で液晶パネル1の表示面及び側面から吸収した熱を放散する場合に比べて、液晶装置100の放熱効率を格段に向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る液晶装置100によれば、コンパクト化、軽量化及び製造コストの削減の要請に対応しつつ、優れた放熱効果を有することができる。その結果、高品位な画像を表示可能な液晶装置を実現することができる。
<電子機器>
次に、上述した電気光学装置である反射型の液晶装置を電子機器に適用する場合について説明する。ここでは、本発明に係る電子機器として、投射型液晶プロジェクタを例にとる。ここに、図5は、本実施形態に係る投射型液晶プロジェクタの図式的断面図である。
図5において、本実施形態に係る液晶プロジェクタ1100は、夫々RGB用の液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bの3枚を用いた複板式カラープロジェクタとして構築されている。液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bの各々は、上述した反射型の液晶装置100が使用されている。
図5に示すように、液晶プロジェクタ1100では、メタルハライドランプ等の白色光源のランプユニット1102から投射光が発せられると、2枚のミラー1106、2枚のダイクロイックミラー1108及び3つの偏光ビームスプリッタ(PBS)1113によって、RGBの3原色に対応する光成分R、G及びBに分けられ、各色に対応する液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bに夫々導かれる。尚、この際、光路における光損失を防ぐために、光路の途中にレンズを適宜設けてもよい。そして、液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bにより夫々変調された3原色に対応する光成分は、クロスプリズム1112により合成された後、投射レンズ1114を介してスクリーン1120にカラー映像として投射される。
尚、液晶ライトバルブ100R、100B及び100Gには、ダイクロイックミラー1108及び偏光ビームスプリッタ1113によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。
尚、図5を参照して説明した電子機器の他にも、モバイル型のパーソナルコンピュータや、携帯電話、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等が挙げられる。そして、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでもない。
本発明は上述の実施形態で説明した液晶装置以外にも、シリコン基板上に素子を形成する反射型液晶装置(LCOS)、プラズマディスプレイ(PDP)、電解放出型ディスプレイ(FED、SED)、有機ELディスプレイ、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、電気泳動装置等にも適用可能である。
また本発明は上述のような液晶プロジェクタの他に、ビデオカメラ、或いはテレビ、携帯電話、POS端末、タッチパネル、電子ビューファインダを有するデジタルカメラ等の各種電子機器に適用することも可能である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置及び電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1…液晶パネル、9a…画素電極、10…TFTアレイ基板、10a…画像表示領域、11…反射防止膜、20…対向基板、100…液晶装置、400…ヒートシンク、500…接着層

Claims (7)

  1. 基板と、該基板上に設けられ、入射する光を反射する複数の画素電極とを有する反射型の電気光学パネルと、
    前記複数の画素電極が配列された画素領域の周囲に位置する周辺領域の少なくとも一部において、前記電気光学パネルの表示面上に、遮光性材料からなる反射防止膜と、
    前記電気光学パネルの前記表示面とは反対側の非表示面に対向するように配置され、前記電気光学パネルを保持する保持部材と
    を備えることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記電気光学パネルの前記非表示面及び前記保持部材間に接着層を有することを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記反射防止膜は、前記基板に比べて熱伝導率の高い材料を含んでなることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
  4. 前記反射防止膜は、
    前記電気光学パネルの表面上に形成された第1部分と、
    前記第1部分から延設され、前記電気光学パネルの側面を少なくとも部分的に覆うように、且つ、前記電気光学パネルの周囲において前記保持部材と互いに接するように、形成された第2部分と
    を有することを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。
  5. 前記電気光学パネルは、前記基板に対向配置された他の基板を有し、
    前記反射防止膜は、前記他の基板における前記基板に対向する側とは反対側の面上に設けられる
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  6. 前記保持部材は、放熱用のフィンを有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の電気光学装置を具備してなることを特徴とする電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150129945A (ko) * 2014-05-12 2015-11-23 삼성디스플레이 주식회사 표시 장치 및 그 제조 방법
KR101936347B1 (ko) * 2011-12-09 2019-01-09 엘지디스플레이 주식회사 액정표시장치
WO2021042493A1 (zh) * 2019-09-04 2021-03-11 武汉华星光电技术有限公司 显示屏及其制备方法、显示装置

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