JP2010256667A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】液晶装置等の電気光学装置において、放熱性を向上させることにより、表示画像の高品位化を図る。
【解決手段】電気光学装置(100)は、透明基板(10)と、入射光を反射する画素電極(9a)とを有する電気光学パネル(1)と、透明基板の画素電極が設けられた面とは反対側の面に対向配置されると共に、光が透過可能な光透過性を有する材料から形成された放熱部材(400)とを備える。
【選択図】図5
【解決手段】電気光学装置(100)は、透明基板(10)と、入射光を反射する画素電極(9a)とを有する電気光学パネル(1)と、透明基板の画素電極が設けられた面とは反対側の面に対向配置されると共に、光が透過可能な光透過性を有する材料から形成された放熱部材(400)とを備える。
【選択図】図5
Description
例えば液晶プロジェクタのライトバルブとして用いられ、例えば反射型の液晶パネル等の電気光学パネルが実装ケースに実装或いは収容されてなる電気光学装置、及び該電気光学装置を備えた、例えば液晶プロジェクタ等の電子機器の技術分野に関する。
この種の電気光学装置には、例えば反射型の液晶パネル等の反射型の電気光学パネルが実装ケースに実装或いは収容されるものがある。このような電気光学装置が例えば液晶プロジェクタ等のライトバルブとして用いられる場合、スクリーン上に拡大投射を行うために、電気光学装置には、光源からの強力な光源光が集光された状態で入射する。このように強力な光源光が入射すると、電気光学装置の温度は上昇し、電気光学装置の表示性能が低下してしまうおそれがある。このため、電気光学装置の放熱対策が必要とされる。
例えば、特許文献1には、反射型の液晶パネルの裏面(即ち、表示光が入出射する面とは反対側の面)にヒートシンクを設け、ファンで冷却風を送り込むことによって、液晶パネルの放熱を促進させる技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されているようなヒートシンクでは、電気光学装置の放熱性を十分に向上させることができないおそれがあるという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上記問題点等に鑑みてなされたものであり、電気光学パネルにおける放熱性を向上させることができ、高品位な画像を表示可能な電気光学装置、及びそのような電気光学装置を備えた電子機器を提供することを課題とする。
本発明の電気光学装置は、透明基板と、該透明基板上に設けられ、入射する光を反射する画素電極とを有する電気光学パネルと、前記透明基板における前記画素電極が設けられた面とは反対側の面に対向するように配置されると共に、前記光が透過可能な光透過性を有する材料から形成された放熱部材とを備える。
本発明の電気光学装置は、電気光学パネルと、この電気光学パネルの熱を放散する放熱部材とを備えてなる。
電気光学パネルは、例えばガラス、石英等からなる透明基板上に複数の画素電極を有する。画素電極は、入射する光を反射する反射型の画素電極であり、例えば、Al(アルミニウム)膜等の反射膜単独から形成されたり、或いは、例えばITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電膜とAl膜等の反射膜とが積層されることにより形成されたりする。複数の画素電極は、透明基板上に例えば相互に間隙を隔ててマトリクス状に配列されている。尚、画素電極は、ストライプ状電極或いはセグメント状電極でもよい。当該電気光学装置の動作時には、画像信号が画素電極へ選択的に供給されることで、複数の画素電極が配列された画素領域における画像表示が行われる。この際、電気光学装置に対して入射される入射光は、各画素電極によって反射され、当該電気光学装置から表示光として出射される。
放熱部材は、透明基板における複数の画素電極が設けられた面とは反対側の面に対向するように配置される。
本発明では特に、放熱部材は、例えば水晶、セラミックなど、電気光学パネルに対して入射する光を透過可能な光透過性を有する材料から形成されている。
ここで、本発明に係る電気光学パネルは、上述したように、反射型の画素電極を有しており、入射光を画素電極によって反射することによって画像表示を行うが、入射光の一部が相隣り合う画素電極間の間隙から透明基板側に漏れる漏れ光が少なからず発生する。このような漏れ光は、透明基板を透過して放熱部材に入射する。
尚、透明基板は、相隣接する画素電極間の間隙から入射した光を透過させることができるため、画素電極が設けられた基板の表面での反射を低減或いは防止できる。言い換えれば、相隣接する画素電極間の間隙から入射する光を、当該電気光学パネル内で殆ど或いは全く反射させることなく、殆ど或いは完全にそのまま、透明基板の裏面側に逃がすことができる。従って、装置内における乱反射光や迷光の発生を低減或いは防止できる。
仮に、放熱部材が光を透過させない非透過性の材料から形成されている場合、上述したように放熱部材に入射される漏れ光は、放熱部材を透過することができないため、放熱部材によって吸収又は反射されてしまう。放熱部材によって吸収された漏れ光は、熱エネルギーに転換され、装置内部の温度上昇を促進してしまう。また、放熱部材によって反射された漏れ光は、迷光として再び電気光学パネルに侵入し、電気光学パネルが表示する画像に表示ムラを生じさせる原因ともなってしまう。
しかるに本発明では特に、上述したように、放熱部材は、光透過性を有する材料から形成されているので、相隣接する画素電極間の間隙からの漏れ光が放熱部材によって吸収又は反射されることを低減或いは防止できる。よって、放熱部材が漏れ光を吸収してしまうことによる当該放熱部材の温度上昇に起因して電気光学パネルの温度が上昇したり、反射された漏れ光からなる迷光によって電気光学パネルにおける表示ムラが生じることを低減或いは防止できる。
ここで、「光透過性を有する材料」とは、透明な材料や半透明な材料など、光透過性を有する材料を広く含む意である。漏れ光の吸収及び反射を防止するという観点からは、できる限り完全な透明であることが望ましいが、半透明など、ある程度光透過性を有していれば上述の効果を少なからず享有することができる。具体的には、光透過性を有する材料として水晶、セラミックなどが好ましい。
以上説明したように、本発明の電気光学装置によれば、電気光学パネルにおける放熱性を向上させることができ、高品位な画像を表示することができる。
本発明の電気光学装置の一の態様では、前記放熱部材は、前記透明基板よりも高い熱伝導率を有する。
この態様によれば、放熱部材によって電気光学パネルの熱を放散する放熱効果を高めることができる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記透明基板及び前記放熱部材間に、前記透明基板よりも高い熱伝導率を有し、前記透明基板と前記放熱部材とを接着する透明な接着剤を備える。
この態様では、透明基板と放熱部材との接面を、透明な接着剤を介して貼り合わせている。よって、透明基板と放熱基板との接面に生じる微細な隙間に透明な接着剤が充填されている。この態様では特に、透明な接着剤は、透明基板よりも高い熱伝導率を有しているので、電気光学パネルの熱を透明基板側から放熱部材側へ効率的に伝達することができる。
更に、接着剤を透明基板及び放熱部材間に設けることにより、電気光学装置の物理的な強度を高めることができ、信頼性を向上させることができる。
尚、接着剤は、固化する前の状態において十分な柔軟性を有していることが好ましい。この場合、接着剤が細かい隙間に入り込み、隙間をまんべんなく埋めることができるため、より優れた放熱効果を得ることができる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記電気光学パネルをその周縁部側から包囲しつつ保持し、前記放熱部材に接するように配置された保持部材を備える。
この態様によれば、保持部材は、電気光学パネルをその周縁部側から包囲しつつ保持する部材であり、例えばアルミニウム等から形成される。保持部材は、例えば、電気光学パネルを収容するための開口を規定する枠状の開口部を有するように形成され、電気光学パネルはその周縁部側からフレームの開口部に包囲され、その開口内に収容される。
また、保持部材は、放熱部材に接すると共に電気光学パネルを包囲するように保持するので、電気光学パネルの熱を、放熱部材と共に迅速に放散させることができる。
よって、電気光学パネル内部における温度上昇をより効果的に防止することができ、高品位な画像を表示することが可能となる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記放熱部材は、前記透明基板の法線方向から見て、前記透明基板上における前記画素電極が設けられた画素領域に少なくとも重なるように形成されており、前記放熱部材及び前記保持部材は、前記電気光学パネルの周囲において互いに接するように形成されている。
この態様によれば、光透過性を有する放熱部材と、典型的には光透過性を有しない例えばアルミニウム等の金属から形成される保持部材とは電気光学パネルの周囲において互いに接する。電気光学パネルの熱を、電気光学パネルの周囲側から保持部材を介して放熱部材によって確実に放散することができる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記放熱部材は、放熱用のフィンを有する。
この態様によれば、フィンを形成することにより表面積が増加するので、フィンが形成されていない場合に比べて、より効率的に外気に放熱することが可能となる。
尚、より効率的に放熱を行うために、前記放熱部材の周辺に高温になった外気等が滞留することによって、放熱効率が低下してしまうことを防止するために、送風用のファンを設けてもよい。
本発明の電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置(但し、その各種態様も含む)を具備する。
本発明の電子機器によれば、上述した本発明に係る電気光学装置を具備してなるので、信頼性の高い、液晶プロジェクタ等の表示装置、テレビ、携帯電話、電子手帳、ワードプロセッサ、ビューファインダー型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルなどの各種電子機器を実現できる。また、本発明の電子機器として、例えば電子ペーパなどの電気泳動装置等も実現することも可能である。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための形態から明らかにされる。
以下では、本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。以下の実施形態では、本発明に係る電気光学装置の一例として液晶装置を例にとる。
先ず、本実施形態に係る液晶装置の全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る液晶装置の全体構成を示す分解斜視図である。図2は、本実施形態に係る液晶装置の外観を示す斜視図である。
図1において、本実施形態に係る液晶装置100は、液晶パネル1と、フレーム610と、ヒートシンク400とを備えている。
液晶パネル1は、例えばガラス基板等の透明基板から夫々形成された一対の基板間に液晶層が挟持された構造を有する反射型の液晶パネルとして構成されている。尚、液晶パネル1の構成については、後に図3及び図4を参照して説明する。
液晶パネル1には、液晶パネル1に種々の制御信号を送るための信号配線を含む配線基板150が電気的に接続されている。配線基板150上には、複数の信号配線の少なくとも一部に電気的に接続され、液晶パネル1を駆動するための駆動回路の少なくとも一部を含む駆動用IC(Integrated Circuit)チップ160が配置されている。駆動用ICチップ160は、例えばデータ線駆動回路の一部等を含んで構成されており、TAB(Tape-Automated Bonding)技術を用いて、夫々、電気的及び機械的に配線基板150に固着されている。尚、これらの配線基板は、例えばポリイミド等の基材に信号配線等がパターニングされることによって形成されている。
図2に示すように、配線基板150は、その液晶パネル1に接続された一端とは反対側の他端が後述するフレーム610の外側に引き出されており、外部回路(図示省略)と接続される。
図1において、フレーム610は、液晶パネル1を、その周縁部側から包囲しつつ保持する。フレーム610には、液晶パネル1をはめ込むための窪み620が形成されている。尚、フレーム610のうち、窪み620で囲まれた部分には開口630(図5も参照)が形成されており、光(入射光及び反射光)が開口630を介して液晶パネル1の表示面に入出射できるように構成されている。
液晶パネル1の非表示面側には、液晶パネル1に蓄積した熱を放散するためのヒートシンク400が配置されている。
ヒートシンク400は、本発明に係る「放熱部材」の一例であり、液晶パネル1に蓄積した熱を放散する機能を有している。また、ヒートシンク400は、フレーム610と共に、当該液晶装置100を例えばプロジェクタ等の電子機器に実装するための実装ケースとしても機能する。尚、ヒートシンク400の構成については、後に図5を参照して詳細に説明する。
次に、本実施形態に係る液晶パネルについて、図3及び図4を参照して説明する。
図3は、本実施形態に係る液晶パネルの全体構成を示す平面図であり、図4は、図3のH−H’線での断面図である。尚、図3及び図4では、各層・各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層・各部材ごとの縮尺を異ならしめて図示されることもある。
図3及び図4に示すように、液晶パネル1では、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向配置されている。TFTアレイ基板10は、本発明に係る「透明基板」の一例であり、例えばガラス基板、石英基板等の透明基板からなる。対向基板20は、例えばガラス基板、石英基板等の透明基板からなる。TFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶層50が封入されており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。シール材52は、両基板を貼り合わせるための、紫外線硬化樹脂からなり、製造プロセスにおいてTFTアレイ基板10上に塗布された後、紫外線照射により硬化させられたものである。また、シール材52中には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間隔(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材(図示せず)が散布されている。
シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。但し、このような額縁遮光膜53の一部又は全部は、TFTアレイ基板10側に内蔵遮光膜として設けられてもよい。
シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿い、且つ、額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。更に、このように画像表示領域10aの両側に設けられた二つの走査線駆動回路104間をつなぐため、TFTアレイ基板10の残る一辺に沿い、且つ、額縁遮光膜53に覆われるようにして複数の配線105が設けられている。
対向基板20の4つのコーナー部に対して、両基板間において上下導通材106が配置されている。他方、TFTアレイ基板10にはこれらのコーナー部に対向する領域において上下導通端子が設けられている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。
図4において、TFTアレイ基板10上には、駆動素子である画素スイッチング用TFTや走査線、データ線等の配線が作り込まれた積層構造が形成される。この積層構造の詳細な説明については図示を省略してあるが、画像表示領域10aには、画素スイッチング用TFTや走査線、データ線等の配線の上層に反射電極となる反射型の画素電極9aが設けられている。画素電極9aは典型的にはアルミニウムなどの光反射性の材料により、画素毎に所定のパターンで島状に形成され、入射光を反射できるように形成されている。
画素電極9a上には、配向膜(図示せず)が形成されている。他方、対向基板20におけるTFTアレイ基板10との対向面上に、遮光膜23が形成されている。そして、遮光膜23上に、ITO等の透明材料からなる対向電極21が複数の画素電極9aと対向して形成されている。対向電極21上には配向膜(図示せず)が形成されている。また、対向基板20のTFTアレイ基板10との対向面とは反対側の面には、埃等が蓄積しないように、防塵用基板の一例である透明な防塵ガラス200が設けられている。
液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。
液晶パネル1の駆動時において、画素毎に画素電極9aには画像信号が供給され、対向電極21との間で一定期間保持される。このようにして印加される電圧レベルにより液晶層50を構成する液晶は、分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。
尚、ここでは図示しないが、TFTアレイ基板10上には、データ線駆動回路101、走査線駆動回路104等の他に、画像信号線上の画像信号をサンプリングしてデータ線に供給するサンプリング回路、複数のデータ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該液晶装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路、検査用パターン等が形成されていてもよい。
次に、本実施形態に係る液晶装置が備えるヒートシンクの構成について、図1及び図2に加えて、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態係る液晶装置100のY方向に沿った断面図である。
ヒートシンク400は、液晶パネル1の非表示面、及び、フレーム610に接するように配置されている(正確には、後述するように液晶パネル1の非表示面及びヒートシンク400間には、薄い接着層500が介在している)。本実施形態では特に、ヒートシンク400は水晶或いはセラミックから形成されている。水晶或いはセラミックは、良好な熱伝導率を有するため、液晶パネル1に蓄積された熱はヒートシンク400によって効果的に放散される。
上述した様に液晶パネル1は、反射型の画素電極9aを有しており、入射光を画素電極9aによって反射することによって画像表示を行うが、入射光の一部が相隣り合う画素電極9a間の間隙からTFTアレイ基板10側に漏れる漏れ光が少なからず発生する。このような漏れ光は、TFTアレイ基板10を透過してヒートシンク400に入射する。
ここで、ヒートシンク400は、光透過性を有する水晶或いはセラミックから形成されているので、液晶パネル1を透過した漏れ光をその表面(即ち液晶パネル1に対向する面)にて吸収又は反射することなく、そのまま透過させることができる。
ここで、光透過性を有する材料から形成されたヒートシンク400を液晶装置100に採用するメリットについて、図6を参照して説明する。図6は、非透過性の材料で形成されたヒートシンク400´を有する比較例における図5と同趣旨の断面図である。
比較例では、ヒートシンク400´が光を透過させない非透過性の材料、例えばアルミニウムなどの金属から形成されているので、ヒートシンク400´に入射する漏れ光は、ヒートシンク400´を透過することができないため、ヒートシンク400´によって吸収又は反射されてしまう。このようにヒートシンク400´に吸収された漏れ光は、熱エネルギーに転換され、液晶パネル1など液晶装置100の内部温度を上昇させてしまう。また、ヒートシンク400´によって反射された一部の漏れ光は、迷光として再び液晶パネル1に侵入し、液晶パネル1の表示する画像に表示ムラを生じさせる原因ともなる。
一方、本実施形態における光透過性を有するヒートシンク400は、相隣接する画素電極9a間の間隙からの漏れ光をヒートシンク400に吸収又は反射させることなく、そのまま透過させることができる。その結果、ヒートシンク400が漏れ光を吸収されることによって液晶装置100の内部温度が上昇したり、ヒートシンク400に反射された漏れ光が迷光となることにより液晶パネル1の表示画像にムラを生じさせることを低減或いは防止できる。
尚、本実施形態ではヒートシンク400が、フレーム610と独立に形成されているが、フレーム610と一体的に形成されていてもよい。
図1及び図2において、ヒートシンク400には放熱フィン410が設けられている。このように放熱フィン410が設けられていることにより、ヒートシンク400の外気と接する表面積が増加するので、より効率的に外気に放熱することが可能となっている。
また、本実施形態では放熱フィン410は、ヒートシンク400の一部として一体的に形成されているが、ヒートシンク400及び放熱フィンは別部材として形成されてもよい。
液晶パネル1とフレーム610との間に生じている隙間には、熱伝導性を有する熱伝導部材800が充填されている。液晶パネル1で発生した熱は、ヒートシンク400の他に、例えば熱伝導性に優れたアルミニウム等からなるフレーム610からも放散される。ここで、フレーム610は、液晶パネル1を包囲するように形成されているが、液晶パネル1及びフレーム610間には、隙間が生じている。このように隙間が生じても、液晶パネル1で生じた熱が、効率的にフレーム610に伝達されるべく、当該隙間は熱伝導性に優れた熱伝導部材800で満たされている。
ここで、ヒートシンク400に対向する、液晶パネル1を構成するTFTアレイ基板10の表面(即ち、液晶パネル1の非表示面の表面)には、実際には微細な凹凸が存在している。一方、液晶パネル1に対向する、ヒートシンク400の表面にもまた、微細な凹凸が存在している。そのため、液晶パネル1及びヒートシンク400が互いに接するように配置した場合、接面に微細な隙間が生じてしまう。そこで、本実施形態では、図5に示すように、優れた熱伝導性を有する接着層500を当該接面に介在させることによって、生じた隙間を埋めるように構成されている。よって、液晶パネル1の熱をヒートシンク400に効率的に伝えることができる。従って、液晶パネル1の放熱性をより一層向上させることができる。
<電子機器>
次に、上述した電気光学装置である反射型の液晶装置を電子機器に適用する場合について説明する。ここでは、本発明に係る電子機器として、投射型液晶プロジェクタを例にとる。ここに、図7は、本実施形態に係る投射型液晶プロジェクタの図式的断面図である。
<電子機器>
次に、上述した電気光学装置である反射型の液晶装置を電子機器に適用する場合について説明する。ここでは、本発明に係る電子機器として、投射型液晶プロジェクタを例にとる。ここに、図7は、本実施形態に係る投射型液晶プロジェクタの図式的断面図である。
図7において、本実施形態に係る液晶プロジェクタ1100は、夫々RGB用の液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bの3枚を用いた複板式カラープロジェクタとして構築されている。液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bの各々は、上述した反射型の液晶装置100が使用されている。
図7に示すように、液晶プロジェクタ1100では、メタルハライドランプ等の白色光源のランプユニット1102から投射光が発せられると、2枚のミラー1106、2枚のダイクロイックミラー1108及び3つの偏光ビームスプリッタ(PBS)1113によって、RGBの3原色に対応する光成分R、G及びBに分けられ、各色に対応する液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bに夫々導かれる。尚、この際、光路における光損失を防ぐために、光路の途中にレンズを適宜設けてもよい。そして、液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bにより夫々変調された3原色に対応する光成分は、クロスプリズム1112により合成された後、投射レンズ1114を介してスクリーン1120にカラー映像として投射される。
尚、液晶ライトバルブ100R、100B及び100Gには、ダイクロイックミラー1108及び偏光ビームスプリッタ1113によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。
液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bは夫々、後述するように、反射型の液晶パネル1が実装ケース内に収容されることによって形成されている。尚、以下では赤色に対応する液晶ライトバルブ100Rについて説明を進めるが、その他の液晶ライトバルブ100G及び100Bに関しても同様である。
尚、図7を参照して説明した電子機器の他にも、モバイル型のパーソナルコンピュータや、携帯電話、液晶テレビ、ビューファインダー型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等が挙げられる。そして、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでもない。
尚、図7を参照して説明した電子機器の他にも、モバイル型のパーソナルコンピュータや、携帯電話、液晶テレビ、ビューファインダー型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等が挙げられる。そして、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでもない。
本発明は上述の実施形態で説明した液晶装置以外にも、シリコン基板上に素子を形成する反射型液晶装置(LCOS)、プラズマディスプレイ(PDP)、電解放出型ディスプレイ(FED、SED)、有機ELディスプレイ、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、電気泳動装置等にも適用可能である。
また本発明は上述のような液晶プロジェクタの他に、ビデオカメラ、或いはテレビ、携帯電話、POS端末、タッチパネル、電子ビューファインダーを有するデジタルカメラ等の各種電子機器に適用することも可能である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置及び電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1…液晶パネル、9a…画素電極、10…TFTアレイ基板、10a…画像表示領域、20…対向基板、100…液晶装置、200…防塵ガラス、400…ヒートシンク、500…接着層、610…フレーム、800…熱伝導部材
Claims (7)
- 透明基板と、該透明基板上に設けられ、入射する光を反射する画素電極とを有する電気光学パネルと、
前記透明基板における前記画素電極が設けられた面とは反対側の面に対向するように配置されると共に、前記光が透過可能な光透過性を有する材料から形成された放熱部材と
を備えることを特徴とする電気光学装置。 - 前記放熱部材は、前記透明基板よりも高い熱伝導率を有することを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
- 前記透明基板及び前記放熱部材間に、前記透明基板よりも高い熱伝導率を有し、前記透明基板と前記放熱部材とを接着する透明な接着剤を備える
ことを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置。 - 前記電気光学パネルをその周縁部側から包囲しつつ保持し、前記放熱部材に接するように配置された保持部材を備える
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 前記放熱部材は、前記透明基板の法線方向から見て、前記透明基板上における前記画素電極が設けられた画素領域に少なくとも重なるように形成されており、
前記放熱部材及び前記保持部材は、前記電気光学パネルの周囲において互いに接するように形成されている
ことを特徴とする請求項4に記載の電気光学装置。 - 前記放熱部材は、放熱用のフィンを有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電気光学装置。
- 請求項1から6のいずれか一項に記載の電気光学装置を具備してなることを特徴とする電子機器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015005633A (ja) * | 2013-06-21 | 2015-01-08 | シチズンホールディングス株式会社 | 発光デバイス |
CN113156683A (zh) * | 2021-04-27 | 2021-07-23 | 济南市云映传媒科技有限公司 | 一种投影用自散热液晶玻璃 |
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2009
- 2009-04-27 JP JP2009107417A patent/JP2010256667A/ja not_active Withdrawn
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JP2015005633A (ja) * | 2013-06-21 | 2015-01-08 | シチズンホールディングス株式会社 | 発光デバイス |
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