JP2009053588A - 電気光学装置用実装ケース、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置用実装ケース、電気光学装置及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】液晶装置等の電気光学装置用実装ケースにおいて、放熱機能を高める。
【解決手段】電気光学装置用実装ケースは、複数の画素が配置された画素領域を有する電気光学装置を収容するための電気光学装置用実装ケースであって、画素領域に対応する開口部を規定すると共に電気光学装置をその周縁部側から包囲するフレーム(610)と、(i)フレームと空間を隔てて配置される棒状又は板状の本体部(710)と(ii)フレームに固定され、本体部を支持する支持部(720)とを有し、フレームの熱を放散する放熱部材(700)とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えば液晶プロジェクタのライトバルブとして用いられる液晶パネル等の電気光学装置を実装するための実装ケース、また該実装ケースに当該電気光学装置が実装或いは収容されてなる実装ケース入り電気光学装置、及びこのような実装ケース入り電気光学装置を備えてなる液晶プロジェクタ等の電子機器の技術分野に関する。
この種の電気光学装置は、液晶プロジェクタ等の電子機器におけるライトバルブとして用いられる際には、機器の筐体等にいわば裸の状態で設置されるのではなく、適当な実装ケースに実装ないし収容された状態で設置される。
例えば特許文献1には、移動しながら電気光学装置の表面に帯電した静電気を除去する除電部材が設けられた実装ケースが開示されている。
上述のように電気光学装置をライトバルブとして用いる場合、スクリーン上に拡大投射を行うために、電気光学装置には、光源からの強力な光源光が集光された状態で入射する。このように強力な光源光が入射すると、電気光学装置の温度は上昇し、電気光学装置の表示性能が低下してしまうおそれがある。このため、電気光学装置が収容される実装ケースを冷却することで、電気光学装置の放熱が図られることが多い。そして、電気光学装置の放熱性を高めるために、実装ケースには放熱用のフィンが設けられることがある。
特開2004−219572号公報
しかしながら、実装ケースに放熱用のフィンを設けた場合であっても、電気光学装置の放熱性を十分に向上させることができないおそれがあるという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みなされたものであり、高い放熱機能を有する電気光学装置用実装ケース、該実装ケースに当該電気光学装置が実装或いは収容されてなる実装ケース入り電気光学装置、及びこのような実装ケース入り電気光学装置を備えてなる液晶プロジェクタ等の電子機器を提供することを課題とする。
本発明の電気光学装置用実装ケースは上記課題を解決するために、複数の画素が配置された画素領域を有する電気光学装置を収容するための電気光学装置用実装ケースであって、前記画素領域に対応する開口部を規定すると共に前記電気光学装置をその周縁部側から包囲するフレームと、(i)前記フレームと空間を隔てて配置される棒状又は板状の本体部と(ii)前記フレームに固定され、前記本体部を支持する支持部とを有し、前記フレームの熱を放散する放熱部材とを備える。
本発明の電気光学装置用実装ケース(以下、適宜「実装ケース」と略称する)によれば、例えば画素領域に光源から入射される光に応じて表示光を、透過又は反射によって出射する電気光学装置が実装される。或いは、画素領域から、例えば自発光によって表示光を出射する電気光学装置が実装される。このような電気光学装置としては、例えば投射型表示装置におけるライトバルブとして実装される液晶装置或いは液晶パネルが挙げられる。或いは、自発光型の有機ELパネルが挙げられる。
本発明の実装ケースにおいて、電気光学装置は、その周縁部側からフレームによって包囲された状態で、該フレームに例えば接着剤によって接着されることによって固定されて、該フレーム内に収容される。
ここで、本発明の実装ケースに電気光学装置が実装された状態で、例えば電気光学装置の動作時において、光源から該電気光学装置に比較的強力な光が入射されると、該電気光学装置の温度が上昇する。或いは、例えば、自発光動作に伴って、該電気光学装置の温度が上昇する。電気光学装置から生じる熱は、電気光学装置がフレームに接触している個所から、フレームに伝導される。更にこれに加えて又は代えて、係る熱は、電気光学装置及びフレーム間に介在する、好ましくは熱伝導性に優れた接着剤を介して、フレームに伝導される。
本発明では特に、フレームの熱を放散させる放熱部材を備える。放熱部材は、フレームと空間を隔てて配置される棒状又は板状の本体部と、フレームに固定され、本体部を支持する支持部とを有する。放熱部材は、典型的には、例えば銅やアルミニウム等の金属からなる一つの棒状部材或いは板状部材が、例えば鎹状、アーチ状等の断面形状を有するように曲げられて、フレームに取り付けられることで形成される。即ち、典型的には、放熱部材において、支持部は、板状又は棒状の本体部と一体的に形成され、板状又は棒状の本体部の両端に一つづつ設けられる。よって、放熱部材は、フレームと空間を隔てて配置された棒状又は板状の本体部を有するので、電気光学装置からフレームに伝導された熱を、当該放熱部材を介して、フレームから実装ケース外に確実に放出できる。即ち、本発明の実装ケースによれば、電気光学装置の放熱性を向上させることができる。従って、電気光学装置から発生する熱に起因する電気光学装置の不具合の発生を防止できる。
本発明の電気光学装置用実装ケースの一態様では、前記放熱部材は、一つの棒状部材又は板状部材が曲げられてなる。
この態様によれば、放熱部材は、例えば、一つの棒状部材の両端側が折り曲げられることにより形成される。よって、本体部及び支持部間の熱伝導率(或いは熱伝達効率)を高めることができ、電気光学装置の放熱性をより一層向上させることができる。
上述した放熱部材が、一つの棒状部材又は板状部材が曲げられてなる態様では、前記放熱部材は、鎹状、アーチ状又はU字状の断面形状を有するようにしてもよい。
この場合には、放熱部材を比較的簡易な構成とすることができると共に、電気光学装置の放熱性を向上させることができる。
本発明の電気光学装置用実装ケースの他の態様では、前記放熱部材は、金属からなるように構成してもよい。
この場合には、放熱部材は金属からなるので、放熱部材の熱伝導率を容易に高めることができる。
本発明の電気光学装置用実装ケースの他の態様では、前記放熱部材は、前記フレームよりも熱伝導率の高い材料からなる。
この態様によれば、放熱部材によって、フレームの熱を実装ケース外へ、より効率的に放出することができる。
本発明の電気光学装置用実装ケースの他の態様では、前記フレームに、凹部が形成されており、前記支持部は、前記凹部に嵌合されることにより、前記フレームに固定される。
この態様によれば、放熱部材の支持部がフレームに接触した状態で、放熱部材がフレームに取り付けられる。よって、例えば、支持部とフレームとが例えば接着剤によって接着されることにより、支持部がフレームに固定される場合と比較して、放熱部材及びフレーム間の熱伝導率を高めることができ、電気光学装置の放熱性をより一層向上させることができる。
更に、例えば、支持部とフレームとが例えば接着剤によって接着されることにより、支持部がフレームに固定される場合と比較して、当該実装ケースに収容された電気光学装置が設置される電子機器の仕様に応じて、放熱部材をフレームから容易に取り外すことも可能となり、実践上大変便利である。
本発明の電気光学装置用実装ケースの他の態様では、前記本体部は、前記フレームに対して供給される冷却風が流れる方向に交わるように延在している。
この態様によれば、本体部を冷却風によって効率的に冷却することができるので、電気光学装置の放熱性をより一層向上させることができる。
本発明の電気光学装置は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置用実装ケース(但し、各種態様を含む)を備えており、該電気光学装置用実装ケースに収容される。
本発明の電気光学装置によれば、上述した電気光学装置用実装ケースを備えるので、電気光学装置の放熱性を向上させつつ、電気光学装置を例えば投射型表示装置等の電子機器内に安定して実装することができる。
本発明の電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置を具備する。
本発明の電子機器は、上述した本発明の電気光学装置を具備してなるので、高品質の画像表示を行うことが可能な、投射型表示装置、テレビ、携帯電話、電子手帳、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルなどの各種電子機器を実現できる。また、本発明の電気光学装置として、例えば電子ペーパなどの電気泳動装置、電子放出装置(Field Emission Display及びConduction Electron-Emitter Display)等を実現し、更にはこれら電気泳動装置、電子放出装置を用いた装置としてDLP(Digital Light Processing)等を実現することも可能である。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための最良の形態から明らかにされる。
本発明の実施形態について図を参照して説明する。
<第1実施形態>
(電子機器)
先ず、本実施形態に係る電子機器の構成について、図1を参照して説明する。ここでは、本発明に係る電子機器として、投射型の液晶プロジェクタを例にとる。ここに図1は、本実施形態に係る液晶プロジェクタの図式的断面図である。本実施形態に係る液晶プロジェクタは、実装ケース入り電気光学装置の一例たる液晶ライトバルブが3枚用いられてなる複板式カラープロジェクタとして構築されている。
図1において、液晶プロジェクタ1100は、夫々RGB用の液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bの3枚を用いた複板式カラープロジェクタとして構築されている。
液晶プロジェクタ1100では、メタルハライドランプ等の白色光源のランプユニット1102から投射光が発せられると、3枚のミラー1106及び2枚のダイクロイックミラー1108によって、RGBの3原色に対応する光成分R、G及びBに分けられ、各色に対応する液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bに夫々導かれる。この際特にB光は、長い光路による光損失を防ぐために、入射レンズ1122、リレーレンズ1123及び出射レンズ1124からなるリレーレンズ系1121を介して導かれる。そして、液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bにより夫々変調された3原色に対応する光成分は、ダイクロイックプリズム1112により合成された後、投射レンズ1114を介してスクリーン1120にカラー映像として投射される。
液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bは、後述の如きアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置が使用される。また、ライトバルブ100R、100G及び100Bは、後に詳述するように実装ケース入り液晶装置として構成されている。
液晶プロジェクタ1100には、液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bに冷却風を送るためのシロッコファン1300が設けられている。シロッコファン1300は、その側面に複数のブレード1301を備えた略円筒形状の部材を含んでおり、該円筒形状の部材がその軸を中心として回転することでブレード1301が風を生じさせるようになっている。尚、このような原理から、シロッコファン1300で作り出される風は、らせん状に渦巻いたものとなる。このような風は、図1には図示されない風路を通じて各液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bに送給され、各液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bの近傍に設けられた吹き出し口100RW、100GW及び100BWから、液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bの各々に対して送り出されるようになっている。
以上説明した構成においては、液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bの各実装ケースは、ダイクロイックプリズム1112の3つの側面に夫々付設されている。その各実装ケースからは、内部で液晶装置と接続されたフレキシブル配線基板(以下、適宜「FPC」と称す)が引き出されている。引き出されたFPCの各端部は、ダイクロイックプリズム1112の上面側或いは下面側に曲げられて、外部コネクタに接続される。
このような液晶プロジェクタ1100の駆動時には、強力な光源たるランプユニット1102からの投射光により、各液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bにおいて温度が上昇する。この際、過度に温度が上昇すると、各液晶ライトバルブ100R、100G及び100B内の液晶が劣化したり、光源光のむらによる部分的な液晶装置の加熱によるホットスポットの出現により透過率にムラが生じたりする。
そこで、本実施形態では特に、液晶ライトバルブ100(即ち、液晶ライトバルブ100R、100G及び100B)を以下に説明する実装ケース入り液晶装置として構成し、その温度上昇を効率的に抑制する。
(液晶装置)
次に、本実施形態に係る液晶装置の全体構成について、図2及び図3を参照して説明する。ここでは、本発明の電気光学装置として、駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置を例にとる。本実施形態に係る液晶装置は、上述した液晶プロジェクタ1100における液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bとして使用されるものである。ここに図2は、TFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た液晶装置の平面図であり、図3は、図2のH−H’断面図である。
図2及び図3において、本実施形態に係る液晶装置では、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向配置されている。TFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶層50が封入されており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、複数の画素が配置された画素領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。
シール材52は、両基板を貼り合わせるための、例えば紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等からなり、製造プロセスにおいてTFTアレイ基板10上に塗布された後、紫外線照射、加熱等により硬化させられたものである。また、シール材52中には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間隔(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材が散布されている。即ち、本実施形態に係る液晶装置は、プロジェクタのライトバルブ用として小型で拡大表示を行うのに適している。
シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画素領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。但し、このような額縁遮光膜53の一部又は全部は、TFTアレイ基板10側に内蔵遮光膜として設けられてもよい。
画素領域10aの周辺に広がる周辺領域(本発明に係る「周縁部」に該当する)のうち、シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。この一辺に沿ったシール領域よりも内側に、サンプリング回路7が額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。また、走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿い、且つ、前記額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。
TFTアレイ基板10上には、対向基板20の4つのコーナー部に対向する領域に、両基板間を上下導通材107で接続するための上下導通端子106が配置されている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。
TFTアレイ基板10上には、外部回接続端子102と、データ線駆動回路101、走査線駆動回路104、上下導通端子106等とを電気的に接続するための引回配線90が形成されている。
図3において、TFTアレイ基板10上には、画素スイッチング用のTFTや走査線、データ線等の配線が形成された後の画素電極9a上に、図示しない配向膜が形成されている。他方、対向基板20上には、対向電極21の他、格子状又はストライプ状の遮光膜23、更には最上層部分に図示しない配向膜が形成されている。液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。
尚、図2及び図3に示したTFTアレイ基板10上には、これらのデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104等に加えて、複数のデータ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該液晶装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路等を形成してもよい。
次に、以上の如く構成された液晶装置における回路構成及び動作について、図4を参照して説明する。ここに図4は、本実施形態に係る液晶装置の画素領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線等の等価回路図である。
図4において、本実施形態に係る液晶装置の画素領域10aを構成するマトリクス状に形成された複数の画素には夫々、画素電極9aと当該画素電極9aに印加される電圧をスイッチング制御するためのTFT30とが形成されており、画像信号が供給されるデータ線6aが当該TFT30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。
TFT30のゲートにゲート電極3aが電気的に接続されており、所定のタイミングで、走査線11a及びゲート電極3aにパルス的に走査信号G1、G2、…、Gmを、この順に線順次で印加するように構成されている。画素電極9aは、TFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。
画素電極9aを介して液晶層50(図3参照)を構成する液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、対向基板20に形成された対向電極21との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。ノーマリーホワイトモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体として電気光学装置からは画像信号に応じたコントラストをもつ光が出射する。
ここで保持された画像信号がリークするのを防ぐために、画素電極9aと対向電極21との間に形成された液晶容量と並列に蓄積容量70が付加されている。蓄積容量70は、走査線11aに並んで設けられ、固定電位側容量電極を含むとともに定電位に固定された容量電極300を含んでいる。
(実装ケース入り液晶装置)
次に、本実施形態に係る実装ケース入り液晶装置について、図5から図7を参照して説明する。ここに図5は、本実施形態に係る実装ケースを液晶装置とともに示す分解斜視図である。図6は、本実施形態に係る実装ケースに設けられた放熱部材の構成を示す斜視図である。図7は、放熱部材の支持部と、該支持部に嵌合される凹部とを示す斜視図である。
図5に示すように、液晶ライトバルブ100は、図2から図4を参照して上述したように構成された液晶装置500が、実装ケース601に収容されてなる。
図5において、液晶装置500は、図2及び図3を参照して上述した形態をしており、外部回路接続端子102には、FPC501が接続されている。TFTアレイ基板10及び対向基板20の各々における液晶層50を挟んで対向する面とは反対側の面には、夫々、防塵用基板400が設けられている。更に、液晶装置500の外表面には、反射防止板等の光学部材が付設されている。但し、偏光板や位相差板等は、液晶装置500の外表面に付設されてもよいが、液晶プロジェクタ1100の光学系が備えていてもよい。
図5に示すように、実装ケース601は、液晶装置500を収容するフレーム610と、フレーム610に被さるカバー部材620とを備えている。
フレーム610は、アルミニウム等の金属、或いは樹脂等からなり、フレーム本体613及び爪部617から構成されている。
フレーム本体613は、液晶装置500の形状に合わせ、言わば内側をくり抜かれたように成形された、本発明に係る「開口部」の一例としての窓部616を備えている。窓部616は、収容された液晶装置500の画素領域10a(図2参照)に光を透過させるために、画素領域10aと対向するように開口されている。このため、図1を参照して上述した液晶プロジェクタ1100内のランプユニット1102から発せられた光は、窓部616を通過して液晶装置500に入射可能となる。
フレーム本体613の四隅には、取り付け穴615が設けられている。取り付け穴615は、当該実装ケースに収容された液晶装置500を、図1に示した如き液晶プロジェクタ1100内に取り付けする際に利用される。即ち、実装ケースに収容された液晶装置500は、取り付け穴615を貫通するネジを用いて液晶プロジェクタ1100にネジ止めすることにより、液晶プロジェクタ1100内に取り付けられる。
爪部617は、フレーム本体613の側面に形成されており、フレーム610とカバー部材620とを組み合わせるために用いられる。
カバー部材620は、開口部として窓部625が設けられた額縁状の本体と、本体の両脇に、フック627とを備えている。窓部625は、液晶装置500の画素領域10a(図2参照)から射出される光を取り出すために、画素領域10aと対向するように開口されている。
カバー部材620は、両側縁のフック627をフレーム610の側面に形成された爪部617に引っ掛けることによって、フレーム610と組み合せられている。
液晶装置500は、フレーム610に対向基板20側が面する向きに収容され、TFTアレイ基板10側の外表面をカバー部材620で覆われている。即ち、本実施形態における液晶ライトバルブ100は、フレーム610の側から光が入射し、液晶装置500を透過して、カバー部材620の側から出射するということを前提としている(図1において、ダイクロイックプリズム1112には、フレーム610ではなくカバー部材620が対向していることになる)。液晶装置500は、その周縁部側からフレーム610によって包囲された状態で、該フレーム610に接着剤によって接着されることによって固定されて、該フレーム610内に収容される。尚、このように実装ケース601内に収容された状態で、液晶装置500における、画素領域10aの周辺に位置する周辺領域は、フレーム610によって覆われている。このため、フレーム610は、当該周辺領域における光抜けを防止したり或いは周辺領域から画素領域10a内に迷光が進入するのを防止する遮光機能を有している。更に、接着剤としては、空気よりも熱伝導性に優れた接着剤が用いられている。
図5に示すように、本実施形態では特に、実装ケース601は、フレーム本体613に取り付けられた放熱部材700を備えている。
図6に拡大して示すように、放熱部材700は、本体部710と支持部720とからなる。
本体部710は、フレーム本体613の表面613a(即ち、フレーム本体613の表面のうち液晶装置500のTFTアレイ基板10の基板面に沿う表面)に、フレーム本体613と空間を隔てて配置されおり、フレーム本体613に固定された支持部720によって支持されている。
放熱部材700(即ち、本体部710及び支持部720)は、例えば銅、アルミニウム等の金属からなる棒状部材が、鎹状(或いはコの字状又はU字状)に折り曲げられることにより形成されている。即ち、本体部710と支持部720とは一体的に形成され、支持部720は、棒状の本体部710の両端に一つづつ、表面613aから突出するように設けられている。尚、放熱部材700によって液晶装置500の放熱性を向上させるという観点からは、放熱部材700は、フレーム本体613よりも熱伝導率が高い材料から形成されることが好ましい。
より詳細には、図7に示すように、放熱部材700は、その支持部720が、フレーム本体613に設けられた凹部810と嵌合されることにより、フレーム本体613に取り付けられている。
ここで、実装ケース601に液晶装置500が実装された状態で、図1を参照して上述した液晶プロジェクタ1100に液晶ライトバルブ100として用いられた場合、液晶装置500の動作時において、光源から液晶装置500に比較的強力な光が入射されると、液晶装置500の温度が上昇する。液晶装置500から生じる熱は、液晶装置500がフレーム610に接触している個所から(或いは、液晶装置500及びフレーム610間に介在する接着剤を介して)、フレーム610に伝導される。
図6において、本実施形態では特に、上述したように、放熱部材700は、フレーム本体613と空間を隔てて配置された棒状の本体部710を有しているので、液晶装置500からフレーム本体613に伝導された熱を、当該放熱部材700を介して、フレーム本体613から実装ケース601外に確実に放出できる。言い換えれば、放熱部材700を、図1を参照して上述したシロッコファン1300からの冷却風WDによって冷却することで、フレーム本体613を効果的に冷却することができ、液晶装置500の温度上昇を効果的に抑制できる。従って、温度上昇に伴って生じる液晶装置500の表示性能の低下を効果的に抑制できる。
尚、本実施形態では、放熱部材700が、一つの棒状部材からなるように構成したが、放熱部材700は、一つの板状部材からなるように構成してもよい。即ち、一つの板状部材を、例えば鎹状の断面形状を有するように折り曲げることで、放熱部材700を形成してもよい。この場合にも、放熱部材700によって、液晶装置500の温度上昇を効果的に抑制できる。
尚、本実施形態では、放熱部材700が、鎹状の断面形状を有するように構成したが、例えばアーチ状(或いはU字状)の断面形状を有するように構成してもよい。言い換えれば、本実施形態では、本体部710及び支持部720は、夫々、直線的な形状を有するように構成したが、本体部710及び支持部720は、夫々、曲線的な形状を有するように構成してもよい。この場合にも、放熱部材700によって、液晶装置500の温度上昇を効果的に抑制できる。
尚、本実施形態では、放熱部材700を、フレーム本体613の表面613aに設けられるよう構成したが、放熱部材700は、フレーム本体613の側面613bに設けられるように構成してもよい。この場合にも、放熱部材700によって、液晶装置500の温度上昇を効果的に抑制できる。
更に、図6において、本実施形態では特に、放熱部材700は、その本体部710が、フレーム本体613に対してシロッコファン1300から供給される冷却風WDが流れる方向に交わるように延在している。よって、放熱部材700の本体部710を冷却風WDによって効率的に冷却することができるので、放熱部材700によってフレーム本体613を冷却する冷却効率をより一層高めることができる。従って、液晶装置500の放熱性をより一層向上させることができる。
尚、放熱部材700は、その本体部710が、フレーム本体613に対してシロッコファン1300から供給される冷却風WDが流れる方向に沿うように延在していてもよい。この場合にも、放熱部材700の本体部710を冷却風WDによって相応に冷却することができ、放熱部材700によってフレーム本体613を冷却する冷却効率を相応に高めることができる。
加えて、図7において、本実施形態では特に、上述したように、放熱部材700は、その支持部720が、フレーム本体613に設けられた凹部810と嵌合されることにより、フレーム本体613に取り付けられている。凹部810は、フレーム本体613の表面613aにおける所定箇所が掘り込まれてなる。よって、放熱部材700の支持部720がフレーム本体613に接触した状態で、放熱部材700がフレーム610に取り付けられる。よって、例えば、支持部720とフレーム610とが例えば接着剤によって接着されることにより、支持部720がフレーム610に固定される場合と比較して、放熱部材700及びフレーム610間の熱伝導率を高めることができ、液晶装置500の放熱性をより一層向上させることができる。更に、例えば、支持部720とフレーム610とが例えば接着剤によって接着される場合と比較して、実装ケース601に収容された液晶装置500がライトバルブとして設置される液晶プロジェクタ1100の仕様に応じて、放熱部材700をフレーム610から容易に取り外すことも可能となり、実践上大変便利である。
尚、本実施形態では、支持部720が嵌合される凹部810を、フレーム本体613の表面613aに設けたが、凹部810は、フレーム本体613の側面613bに設けてもよい。
尚、放熱部材700は、フレーム610に複数設けてもよい。この場合には、放熱部材700の数に応じて、液晶装置500の放熱性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る実装ケース601によれば、フレーム本体613と空間を隔てて配置された棒状の本体部710を有する放熱部材700を備えるので、液晶装置500から発生する熱を確実に実装ケース601の外に放出できる。即ち、本実施形態に係る実装ケース601によれば、液晶装置500の放熱性を向上させることができる。
尚、本発明は、上述の実施形態で説明した液晶装置以外にも、シリコン基板上に素子を形成する反射型液晶装置(LCOS)、プラズマディスプレイ(PDP)、電界放出型ディスプレイ(FED、SED)、有機ELディスプレイ、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、電気泳動装置等にも適用可能である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置用実装ケース、該実装ケースに当該電気光学装置が実装或いは収容されてなる実装ケース入り電気光学装置、及びこのような実装ケース入り電気光学装置を備えてなる電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
第1実施形態に係る液晶プロジェクタの図式的断面図である。 第1実施形態に係る液晶装置の平面図 図2のH−H’断面図である。 第1実施形態に係る液晶装置の複数の画素の等価回路図である。 第1実施形態に係る実装ケースを液晶装置とともに示す分解斜視図である。 第1実施形態に係る実装ケースに設けられた放熱部材の構成を示す斜視図である。 放熱部材の支持部と、該支持部に嵌合される凹部とを示す斜視図である。
符号の説明
10…TFTアレイ基板、10a…画素領域、20…対向基板、50…液晶層、102…外部回路接続端子、500…液晶装置、601…実装ケース、610…フレーム、613…フレーム本体、617…爪部、620…カバー部材、700…放熱部材、710…本体部、720…支持部

Claims (9)

  1. 複数の画素が配置された画素領域を有する電気光学装置を収容するための電気光学装置用実装ケースであって、
    前記画素領域に対応する開口部を規定すると共に前記電気光学装置をその周縁部側から包囲するフレームと、
    (i)前記フレームと空間を隔てて配置される棒状又は板状の本体部と(ii)前記フレームに固定され、前記本体部を支持する支持部とを有し、前記フレームの熱を放散する放熱部材と
    を備えたことを特徴とする電気光学装置用実装ケース。
  2. 前記放熱部材は、一つの棒状部材又は板状部材が曲げられてなることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置用実装ケース。
  3. 前記放熱部材は、鎹状、アーチ状又はU字状の断面形状を有することを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置用実装ケース。
  4. 前記放熱部材は、金属からなることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電気光学装置用実装ケース。
  5. 前記放熱部材は、前記フレームよりも熱伝導率の高い材料からなることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電気光学装置用実装ケース。
  6. 前記フレームに、凹部が形成されており、
    前記支持部は、前記凹部に嵌合されることにより、前記フレームに固定される
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電気光学装置用実装ケース。
  7. 前記本体部は、前記フレームに対して供給される冷却風が流れる方向に交わるように延在していることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電気光学装置用実装ケース。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の電気光学装置用実装ケースを備えており、該電気光学装置用実装ケースに収容されたことを特徴とする電気光学装置。
  9. 請求項8に記載の電気光学装置を具備することを特徴とする電子機器。
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