JP5451416B2 - 成形機用洗浄剤 - Google Patents
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Description
本発明は、成形作業終了後に成形機内に残留する成形用樹脂等を洗浄するための成形機用洗浄剤において、優れた洗浄力および易置換性を発揮し優れた洗浄効率を有する成形機用洗浄剤を提供することを目的とするものである。
(1)熱可塑性樹脂および球状中空ガラス組成物を含有する成形機用洗浄剤であって、該球状中空ガラス組成物の含有量が3〜30質量%であり、かつ、該球状中空ガラス組成物の破壊率が60質量%以上であることを特徴とする成形機用洗浄剤、
(2)前記球状中空ガラス組成物は、ガラス組成物中に、SiO2を40〜80質量%,Al2O3を10〜40質量%,Fe2O3を1〜18質量%含有していることを特徴とする(1)に記載の成形機用洗浄剤、
(3)アルキルスルホン酸ナトリウムを含有することを特徴とする(1)または(2)に記載の成形機用洗浄剤、
(4)12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウムを含有することを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の成形機用洗浄剤、
(5)前記球状中空ガラス組成物がシラスバルーンであることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の成形機用洗浄剤、
(6)前記球状中空ガラス組成物がフライアッシュであることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の成形機用洗浄剤、である。
パーライト、シラスバルーン、フライアッシュはいろいろの品種のものが市販されており、それらを使用することができる。本発明の洗浄剤に使用される球状中空ガラス組成物はどのような種類のものも使用できるが、平均粒径が2μm〜180μmのものが好ましく使用され、平均粒径が40μm〜100μmのものが特に好ましい。球状中空ガラス組成物として、シラスバルーン、フライアッシュが特に好ましく利用できる。
押出成形としては、異形押出成形、シート押出成形、パイプ押出成形、フィルム押出成形、およびブロー押出成形が挙げられる。
本発明の洗浄剤に使用される熱可塑性プラスチックは特に限定はないが成形機内に残留しているプラスチックと同じ成形温度領域のプラスチックを使用することが洗浄する際の温度を上下させる必要がなく洗浄効果が発揮されるので好ましい。併用できる界面活性剤、滑剤、酸化防止剤、発泡剤に特に限定はなく、使用することができる。
非イオンタイプの界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アルキルジエタノールアミン、ヒドロキシアルキルモノエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミン脂肪酸エステル、アルキルジエタノールアマイド等が挙げられる。
アニオンタイプの界面活性剤としては、脂肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、アルファオレフィンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルホスフェート等が挙げられる。
カチオンタイプの界面活性剤としては、テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。
両性タイプの界面活性剤としては、アルキルベタイン、アルキルイミダゾリウムベタイン等が挙げられる。
これらから自由に一種または複数を選択して使用することができる。
アルキルスルホン酸塩、アルキルホスフェートは、熱安定性が良好であるため、洗浄剤として使用した場合、耐熱性に優れ好ましく、アルキルスルホン酸ナトリウムは特に好ましい。界面活性剤の添加量は、0.5〜10質量%であることが好ましい。0.5〜10質量%の界面活性剤が添加されることにより洗浄力と置換性の効果がより高い洗浄剤組成物が得られる。0.5質量%未満では、洗浄力の向上効果が得られず、10質量%を超えて添加しても洗浄の効果がそれ以上上がらない。
本発明で使用される滑剤としては、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩、好ましくは極性を有するタイプの金属塩を含有すると良い。例えば、12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウムを含有すると、洗浄剤が成形機内に残留しにくく、また残留しても除去が容易になり、特に好ましい。滑剤の添加量は、洗浄剤組成物を構成する樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部が好ましい。本発明では、界面活性剤と滑剤とを併用すると、良好な洗浄剤が得られる。特に、熱安定性が高い界面活性剤と極性を有する金属塩とを併用すると、より良好な洗浄剤が得られる。
本発明によれば、球状中空ガラス組成物が比較的小さい配合比でも破壊率が60%を超えれば良好な洗浄効果を有し、反対に、球状中空ガラス組成物が比較的大きい配合比であっても破壊率が60%に満たないと満足な洗浄効果が得られない。
<評価>
熱可塑性樹脂に球状中空ガラス組成物を練り込んだ洗浄剤を試料として規定量、秤取り、500℃で0.5時間、熱処理する。熱処理後、その残分をデシケータ中で室温まで冷却し秤量する。次にその残分を水中に入れ、水面または水中に浮遊している物のみを取り出し、乾燥後、秤量する。破壊率は次式により算出する。
破壊率(%)=((熱処理後残分の重量)−(浮遊物の乾燥重量))/(熱処理後残分の重量)×100
200t射出成形機を使用して黒色着色樹脂材料で成形物を成形後、実施例および比較例により得られた洗浄剤を射出成形機のホッパーに投入し、射出成形機により射出成形を繰り返し、目視により成形物に黒着色が認められなくなるまでの洗浄剤使用量を計測する。洗浄剤使用量が少ないほど洗浄力が大きいと判断する。
黒色着色樹脂材料は、カーボンブラック40質量%のLLDPEベースマスターバッチペレット:5部、及びポリプロピレン樹脂(プライムポリマー社製:プライムポリプロJ226T、MFR=20)ペレット:100部をハンドブレンドした混合品を5kg使用した。成形機の成形温度は、240℃である。
◎:非常に良い、洗浄剤使用量が1kg未満
○:良好である、洗浄剤使用量が1kg以上1.5kg未満
△:洗浄剤として実用できるレベル、洗浄剤使用量が1.5kg以上2kg未満
×:洗浄力が劣悪、洗浄剤使用量が2kg以上
前記洗浄力の評価後、200t射出成形機のホッパーにナチュラルのポリプロピレン樹脂(プライムポリマー社製:プライムポリプロJ226T、MFR=20)ペレットを投入し、射出成形機により射出成形を繰り返し、目視により成形物に洗浄剤の混入が認められなくなるまでのナチュラルのポリプロピレン樹脂使用量(射出物総質量)を計測する。
目視により成形物に洗浄剤の混入が認められなくなるまでのナチュラルのポリプロピレン樹脂使用量が少ないほど易置換性が良いと判定する。
◎:非常に良い、ナチュラルのポリプロピレン樹脂使用量が1kg未満
○:良好である、ナチュラルのポリプロピレン樹脂使用量が1kg以上1.5kg未満
△:洗浄剤として実用できるレベル、ナチュラルのポリプロピレン樹脂使用量が1.5kg以上2kg未満
×:易置換性が劣悪、ナチュラルのポリプロピレン樹脂使用量が2kg以上
洗浄力の評価で得られた洗浄剤使用量、および易置換性の評価で得られたナチュラルのポリプロピレン樹脂使用量の合計量で洗浄効果を評価する。
本発明の目的である洗浄効果は、洗浄剤の使用量とナチュラルのポリプロピレン樹脂使用量との合計量により判断する。
◎:非常に良い、合計量が2.5kg未満
○:良好である、合計量が2.5kg以上3kg未満
△:洗浄剤として実用できるレベル、合計量が3kg以上4kg未満
×:洗浄剤として、劣悪、合計量が4kg以上
ポリプロピレン:プライムポリマー社製、商品名プライムポリプロE111G(MFR=0.5)
ポリエチレン:プライムポリマー社製、商品名ハイゼックス3300F(MFR=1.1)
界面活性剤:クラリアントジャパン社製、アルカンスルホン酸ナトリウム、商品名Hostapur SAS93
滑剤:堺化学工業社製、12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウム、商品名SM−120H
フライアッシュ:東海工業社製、商品名フライアッシュバルーンTF100(平均粒径70〜100μm、SiO2;55〜65%、Al2O3;20〜40%、Fe2O3;1〜6%)
シラスバルーン:丸中白土社製、商品名マールライト732C(平均粒径40〜50μm、SiO2;75〜78%、Al2O3;11〜14%、Fe2O3;1〜2%)
表1に示す各実施例の組成、押出機混練りの通り、各成分を組成の割合で混合し、押出機を用いて溶融混練してストランドを冷却水で冷却した後、ペレタイザーで切断してペレット状の洗浄剤組成物を得た。
実施例1と同様にして各比較例のペレット状の洗浄剤組成物を得た。
比較例4で得たペレット状の洗浄剤組成物を再度、押出機を用いて溶融混練してストランドを冷却水で冷却した後、ペレタイザーで切断してペレット状の洗浄剤組成物を得た。
Claims (6)
- 熱可塑性樹脂および球状中空ガラス組成物を含有する成形機用洗浄剤であって、
該球状中空ガラス組成物の含有量が3〜30質量%であり、かつ、該球状中空ガラス組成物の破壊率が60質量%以上であることを特徴とする成形機用洗浄剤。 - 前記球状中空ガラス組成物は、ガラス組成物中に
SiO2を40〜80質量%,Al2O3を10〜40質量%,Fe2O3を1〜18質量%含有していることを特徴とする請求項1に記載の成形機用洗浄剤。 - アルキルスルホン酸ナトリウムを含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の成形機用洗浄剤。
- 12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウムを含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の成形機用洗浄剤。
- 前記球状中空ガラス組成物がシラスバルーンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の成形機用洗浄剤。
- 前記球状中空ガラス組成物がフライアッシュであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の成形機用洗浄剤。
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