JP5451354B2 - 制振複合フィラー及びそれを用いた制振材料 - Google Patents

制振複合フィラー及びそれを用いた制振材料 Download PDF

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Description

本発明は、自動車、内装材、建材、精密機器、家電製品、その他各種の機器や構造物等において発生する振動や騒音を低減させるために使用される、制振複合フィラー及びそれを用いた制振材料に関する。特には優れた制振性能を発現させることができ、加工性良好な制振複合フィラー及びそれを用いた制振材料に関する。
従来より自動車、内装材、建材、精密機器、家電製品等においては、振動や騒音を低減するために制振材料が使用されている。この制振材料としては、例えばポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して雲母を100重量部以上添加したポリ塩化ビニル系樹脂組成物が提案されている(特許文献1参照)。また、別の制振材料としては、熱可塑性樹脂(A)40〜97重量%、平均粒子径100〜1000μmの鱗片状黒鉛 (B)3〜60重量%、繊維状強化材(C)0〜57重量%からなる樹脂組成物で、かつ(B)+(C)が60重量%以下である制振性熱可塑性樹脂組成物が提案されている(特許文献2参照)。
これらの制振材料にあっては、鱗片状フィラーが有する局所的な層間すべりとポリマーに密着したフィラー間に存在するポリマーが持つ応力緩和機構が働くことによって振動エネルギーの減衰効果が生ずるようになっていた。
ところが、これら従来の制振材料において、上述の鱗片状フィラーの添加による制振メカニズムによって得られる制振性では十分ではなく、さらなる減衰性の向上が求められていた。
そこで、このような要求に答えるべく、ベースポリマーに、鱗片状フィラーと共に第2級アミン、第3級アミン、含窒素複素環から選ばれた塩基を含む塩基性物質を配合することで、該ベースポリマーの高減衰化を図った制振材料が提案されている(特許文献3参照)。
特開平6−155666号公報 特開平8−2773号公報 特開平11−257424号公報
本発明者は、ベースポリマーの高減衰化を図る上でフィラーに着目し、フィラーのみの添加によっても、優れた制振性を得ることができる制振複合フィラー及びそれを用いた制振材料を提案すべく、鋭意研究の結果、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち本発明は、フィラーのみの添加によっても、ベースポリマーの高減衰化を図ることができ、優れた制振性を有する制振材料を得ることができる制振複合フィラー及びそれを用いた制振材料を提案することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、請求項1および2に記載の発明は、ベースポリマー中に配合される制振複合フィラーであって、該制振複合フィラーが、炭酸カルシウムからなるフィラーの表面の少なくとも一部に有機制振層を有し、該有機制振層が、p−(p−トルエンスルホニルアミド)ジフェニルアミン、4,4’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、オクチル化ジフェニルアミン、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、及びN,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミンから選択される1種もしくは2種以上のアミンからなることを特徴とする制振複合フィラーをその要旨とした。
請求項3〜9記載の発明は、請求項1または2に記載の制振複合フィラーがポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリ弗化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリメタクリル酸メチル、スチレンアクリル樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体、アクリロニトリルスチレン共重合体、ポリイソプレン、アクロロニトリル−ブタジエンゴム、ポリブタジエン、ニトリルゴム、天然ゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、フッ素系ゴム及びシリコンゴムから選択される1種のベースポリマー中に配合されていることを特徴とする制振材料をその要旨とした。
請求項1または2に記載の制振複合フィラーにあっては、フィラー表面の少なくとも一部に有機制振層を含有することから、該制振複合フィラーをベースポリマー中に配合することで、フィラー間に存在するポリマーの応力緩和機構を働かせて振動エネルギーを減衰させる効果と、複合フィラー表面に吸着する有機制振層による振動エネルギーの減衰効果とが相俟って、従来に無い優れた制振性が発揮される制振材料を得ることができる。また、請求項1または2に記載の制振複合フィラーの場合、前記のとおり、従来に無い優れた制振性を有する制振材料を得ることができるので、用途や使用状態により、上述した従来の制振材料と同程度の制振性が求められるケースにおいては、制振複合フィラーの配合量を減らすことができ、その分、コストの低減化、フィラーの配合による加工性の悪化を抑制できるメリットがある。さらに、請求項1または2に記載の制振複合フィラーは、フィラー表面の少なくとも一部に有機制振層を含有しているので、該制振複合フィラーをベースポリマー中に配合する場合、有機制振層を単独でベースポリマー中に配合する場合と同程度に該フィラーがベースポリマー中に配合し易く、しかも配合した後は、有機制振層がフィラー表面の少なくとも一部に含有する形態で存在しているので、該有機制振層がベースポリマー内から溶出し難いというメリットもある。
請求項3〜9記載の制振材料にあっては、請求項1または2に記載の制振複合フィラーがベースポリマー中に配合されているので、フィラー間に存在するポリマーの応力緩和機構を働かせて振動エネルギーを減衰させる効果と、複合フィラー表面に吸着する有機制振層による振動エネルギーの減衰効果とが相俟って、従来に無い優れた制振性が発揮されるようになっている。また、請求項3〜9記載の制振材料の場合、前記のとおり、従来に無い優れた制振性が発揮されるようになっているので、用途や使用状態により、上述した従来の制振材料と同程度の制振性が求められるケースにおいては、制振複合フィラーの配合量を減らすことができ、その分、コストの低減化、フィラーの配合による加工性の悪化を抑制できるメリットがある。さらに、請求項3〜9記載の制振材料は、フィラー表面の少なくとも一部に有機制振層を含有する制振複合フィラーを配合しているので、有機制振層を単独でベースポリマー中に配合した場合と同程度にフィラーをベースポリマー中に配合し易く、しかも配合した後は、有機制振層がフィラー表面の少なくとも一部に含有する形態で存在しているので、該有機制振層がベースポリマー内から溶出し難いというメリットもある。
実施例1、比較例1及び比較例2の各試験片のtanδと温度との関係を示したグラフ。 実施例2、比較例3及び比較例4の各試験片のtanδと温度との関係を示したグラフ。 実施例3、比較例5及び比較例6の各試験片のtanδと温度との関係を示したグラフ。 実施例4、比較例7及び比較例8の各試験片のtanδと温度との関係を示したグラフ。 実施例5、比較例9及び比較例10の各試験片のtanδと温度との関係を示したグラフ。 実施例6、比較例11及び比較例12の各試験片のtanδと温度との関係を示したグラフ。
以下、本発明の制振複合フィラー及びそれを用いた制振材料につき、詳説する。本発明の制振複合フィラー(以下、単に複合フィラーという)は、自動車、内装材、建材、精密機器、家電製品等において発生する振動や騒音を低減するために適用される制振材料の制振性向上を目的として配合されるものである。使用するフィラーとしては、無機、有機のいずれでもよいが、取り扱い性や安定性の点から無機材料からなるものが好ましい。
無機材料からなるフィラーとしては、例えば黒鉛、特には膨張性黒鉛、カーボンブラック、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、シリカ、珪藻土、アルミナ、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化マグネシウム、酸化チタン、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、珪酸カルシウム、タルク、硝子ビーズ、ベントナイト、窒化アルミ、窒化珪素などを挙げることができ、これらの1種若しくは2種以上を組み合わせて使用することも出来る。中でも黒鉛、炭酸カルシウム、シリカなどのフィラーは、多孔質な構造を有しており、後述する有機制振層を構成する化合物を吸着固定し易い点で好ましい。
フィラーのアスペクト比や粒子径は、制振性の他に、加工性、強度などにも大きな影響を及ぼすため、該フィラーが使用される制振材料の種類、形態、使用形態、さらには入手容易性や価格などを考慮して適宜決定するのが望ましい。フィラーのアスペクト比としては、例えば10〜1000が好ましく、より好ましくは30〜500であり、最適には60〜300である。粒子径としては0.3〜300μmが好ましく、より好ましくは1〜100μmであり、最適には10〜50μmである。アスペクト比や粒子径が上記範囲外の場合、優れた制振性を発揮させることができなかったり加工性が悪くなったり、十分な強度が得られなかったりする恐れがあるからである。
尚、フィラーの種類の選択に際しては、ベースポリマーとの相溶性や有機制振層との親和性のほか、使用される制振材料の種類、形態、使用形態に応じて、その取り扱い性、入手容易性、温度性能(耐熱性や耐寒性)、耐候性、価格なども考慮するのが望ましい。
本発明の複合フィラーは、該フィラー表面の少なくとも一部に有機制振層を含んでいるのである。有機制振層は、本発明の複合フィラーをベースポリマー中に配合したとき、ベースポリマーとの界面において、該ベースポリマーに加わった振動エネルギーを効果的に減衰する働きを持つものである。このような働きを持つ有機制振層を構成する物質としては、官能基を有するロジン類や環状アミンを挙げることができる。官能基としては、カルボン酸基、アミノ基、グリシジル基、スルホン酸基、リン酸基、アミド基及びイミド基を挙げることができ、有機制振層を構成する物質として用いるロジン類とは、これらの官能基の1種若しくは2種以上がロジン母核に置換したものである。一方、環状アミンとしては、例えばp−(p−トルエンスルホニルアミド)ジフェニルアミン、4,4’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、オクチル化ジフェニルアミン、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、及びN,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミンを挙げることができ、これらの化合物から選ばれる1種若しくは2種以上を有機制振層を構成する物質として用いることができる。
有機制振層は、フィラー表面に上記化合物が物理的又は化学的に吸着されることにより形成される。例えば黒鉛や炭酸カルシウムなどの多孔質な構造を有するフィラーの場合、そのフィラー表面の微多孔内に上記化合物が入り込み、吸着固定されて層が形成されることになる。また有機制振層は、フィラーを構成する成分と上記化合物とが化学的に反応し、吸着固定されて形成される場合もある。これらの吸着システムの違いから、或いはフィラーの表面構造の違いから、有機制振層は、フィラー全体を覆うように形成される形態となったり、フィラー全体に渡り有機制振層が島状に点在する形態となったりすることになる。
また有機制振層は、フィラー表面の一部に1種又は2種以上の上記化合物が吸着され、さらに別の1種又は2種以上の上記化合物がフィラー表面の一部に吸着されて、2種以上の有機制振層がフィラー表面に点在する形態を採ることができる。
また有機制振層は、フィラー表面全体に1種又は2種以上の上記化合物が吸着され、さらに別の1種又は2種以上の上記化合物がフィラー表面全体に吸着されて、2種以上の有機制振層がフィラー表面全体に上下に重なって形成された形態を採ることもできる。
上記有機制振層は、フィラーの全重量に対して5〜80重量%の割合で含まれていることが望ましい。フィラーに対する有機制振層の含有量が5重量%を下回ると、有機制振層による振動エネルギーの減衰効果が十分に発揮されなくなり、80重量%を上回ると、上回った分だけの効果が期待できず、不経済となるからである。
本発明の複合フィラーは、フィラーと有機制振層を構成する化合物とを所定割合で配合し、これらを乾式粉体混合機や湿式の混合機などを用いて得ることができる。
尚、本発明の複合フィラーに用いるフィラーは、市販のものをそのまま使用することもできるが、有機制振層を構成する化合物と配合する前処理として、アンモニア、脂肪族低級アミン、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物等での中和、洗浄工程を施すことで、pH値の中性及び粒子表面のクリーンさを確保したものを使用するのが好ましい。
次に、本発明の制振材料について説明する。本発明の制振材料は、上述した複合フィラーをベースポリマー中に配合したものである。このため、ここでの複合フィラーについての説明は割愛する。
ベースポリマーとしては特に限定されず、本発明の制振材料の用途や使用状態に応じて適宜決定すると良い。例えば本発明の制振材料をシート状、板状、ペレット状、或いは繊維状として使用する場合、使用するポリマーとしては、例えばポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリ弗化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリメタクリル酸メチル、スチレンアクリル樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体、アクリロニトリルスチレン共重合体、ポリイソプレン、アクロロニトリル−ブタジエンゴム、ポリブタジエン、ニトリルゴム、天然ゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、フッ素系ゴム及びシリコンゴムなどを挙げることができる。
尚、本発明の制振材料のベースポリマーとしては、上記ポリマーから選ばれた1種を用いる場合の他、ガラス転移点が異なる2種以上のポリマーを部分相溶状態でブレンドしたポリマーアロイの形態も採り得る。
また本発明の制振材料をホットメルト接着剤として使用する場合、ベースポリマーには
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル、ポリアミ
ド、ポリウレタン、スチレン−イソプレン−スチレンブロック重合体、スチレン−ブタジ
エン−スチレンブロック重合体、スチレン−エチレンブチレン−スチレンブロック重合体
、スチレン−エチレンプロピレン−スチレンブロック重合体、スチレン−イソブチレン−
スチレンブロック重合体などを挙げることができ、これらのポリマーから選ばれる1種若
しくは2種以上の混合物として使用することができる。
また本発明の制振材料を塗布型制振材料として使用する場合、ベースポリマーは樹脂エマルジョンの形態のものを使用する。樹脂エマルジョンとしては、例えばアクリル樹脂エマルジョン、アクリル酸エステル樹脂エマルジョン、アクリル−スチレンエマルジョン、ポリエステル樹脂エマルジョン、スチレン―ブタジエンエマルジョン、酢酸ビニルエマルジョン、エチレン―酢酸ビニルエマルジョン、エチレン―アクリルエマルジョン、エポキシ樹脂エマルジョン、ウレタン樹脂エマルジョン、フェノール樹脂エマルジョン、ポリエステル樹脂エマルジョン、アクリロニトリル―ブタジエン−ラテックス(NBR)エマルジョンなどを挙げることができ、これらの樹脂エマルジョンから選ばれる1種若しくは2種以上の混合物として使用することができる。
複合フィラーは、用途や使用状態に応じて適宜選択されたベースポリマー中に配合されるのであるが、1種の複合フィラーを配合する場合の他に、種類の異なる2種以上の複合フィラーを配合することもできる。種類の異なる2種以上の複合フィラーを配合するとは、例えばマイカと炭酸カルシウムのように異なる種類のフィラーの表面にそれぞれ同じ種類の有機制振層を吸着させた2以上の異なる種類の複合フィラーを配合すること、異なる種類の有機制振層をそれぞれフィラーの表面に吸着させた2以上の異なる種類の複合フィラーを配合すること、或いは有機制振層がフィラー表面に点在する複合フィラーとフィラー表面全体が有機制振層で覆われた複合フィラーとを配合することを意味する。
複合フィラーは、ベースポリマー中に1〜80重量%の割合で配合されていることが望ましく、より好ましくは5〜65重量%、最適には10〜50重量%である。複合フィラーの配合割合が1重量%を下回る場合、該複合フィラーの配合によりフィラー間に存在するポリマーの応力緩和機構を働かせて振動エネルギーを減衰させる効果も、複合フィラー表面に吸着する有機制振層による振動エネルギーの減衰効果も十分に発揮されなくなる。一方、複合フィラーの配合量が80重量%を上回る場合には、上回った分だけの効果が期待できず、不経済となるばかりか、加工性が悪くなるというデメリットが生じる恐れがある。
本発明の制振材料は、上記ベースポリマーに複合フィラーを所定割合で配合し、これを単軸押出し機や二軸押出し機等の連続式混練機およびニーダーやバンバリーミキサー等のバッチ式混練機などを用いて混練することにより得ることができる。
本発明の制振材料をシート状やフィルム状、板状などの形態とする場合には、上記混練物をさらにカレンダー法や押し出し法などにより、用途、目的に応じた形状に成形すればよい。
尚、本発明の制振材料をシート状やフィルム状、板状などの形態とする場合、該制振材料は発泡構造を採ることもできる。発泡レベルとしては特に限定されないが、制振性を求める用途には連続気泡構造とするのが望ましい。
また本発明の制振材料は、上記ベースポリマー及び複合フィラーのほかに、一般に使用される加硫剤、難燃剤、着色剤、耐光剤、抗菌剤、帯電防止剤等も、本発明の趣旨に反しない限り、添加することができる。
実施例1
乾式粉体混合機(RMD−10、愛知電機株式会社製)内に炭酸カルシウム(SS♯30、日東粉化工業株式会社製)とオクチル化ジフェニルアミンとを、炭酸カルシウムが53重量%、オクチル化ジフェニルアミンが47重量%となる割合で投入し、75rpm/分の回転数で3時間混合し、複合フィラーを得た。
次いで、得られた複合フィラーとベースポリマーとしてのNBRと加硫剤とを、オクチル化ジフェニルアミン9重量%を含む複合フィラーが19重量%、NBRが78重量%、加硫剤が3重量%となる割合で160℃に設定した混練ロールに投入して混練し、さらに熱プレスにより厚さ2mmのシート状に成形した。次いで、得られたシートを所定の大きさに裁断し、tanδ測定用の試験片とした。
比較例1
NBRを87重量%、複合化されていない炭酸カルシウムを10重量%、加硫剤を3重量%の割合で配合した以外は実施例1と同様にして試験片を得た。
比較例2
NBRを87重量%、複合化されていない炭酸カルシウムを10重量%、オクチル化ジフェニルアミンを9重量%、加硫剤を3重量%の割合で配合した以外は実施例1と同様にして試験片を得た。
実施例1、比較例1及び比較例2の各試験片について、動的粘弾性測定器を用いて各温度における10Hzのtanδを測定した。得られた実施例1、比較例1及び比較例2の各試験片のtanδを図1に示した。
図1から、NBRベースに炭酸カルシウムのフィラーのみを配合した比較例1のtanδのピーク温度が約20℃付近にあって、そのピーク1.67程度であるのに対し、オクチル化ジフェニルアミンを添加した比較例2のtanδのピーク温度は15℃付近に下がり、そのピークは約1.78までレベルアップした。これに対し、同量のオクチル化ジフェニルアミンを含み、かつそのオクチル化ジフェニルアミンが炭酸カルシウムのフィラー表面に吸着する複合フィラーをベースに配合した実施例1のtanδのピーク温度は比較例2と同じ15℃付近であるが、そのピークはさらに約1.85までレベルアップしており、制振性の改善がなされていることが確認された。
実施例2
制振性アクリル樹脂エマルジョン(ペガールTT−475A、高圧ガス工業株式会社製)をベースとして、ベース81重量%に実施例1で用いたオクチル化ジフェニルアミン9重量%を含む複合フィラーを19重量%の割合で配合して制振エマルジョンを得た。得られた制振エマルジョンを鉄板に2mmの厚さに塗布し、乾燥させた後、得られた試験用塗膜の各温度における10Hzのtanδを測定し、図2に示した。
比較例3
制振性アクリル樹脂エマルジョンのベース90重量%に複合化されていない炭酸カルシウムのフィラーを10重量%を配合した以外は実施例2と同様にして試験用塗膜を得た。
得られた試験用塗膜の各温度における10Hzのtanδを測定し、図2に示した。
比較例4
制振性アクリル樹脂エマルジョンのベース81重量%に複合化されていない炭酸カルシウムのフィラーを10重量%及びオクチル化ジフェニルアミン9重量%を配合した以外は実施例2と同様にして試験用塗膜を得た。得られた試験用塗膜の各温度における10Hzのtanδを測定し、図2に示した。
図2から、炭酸カルシウムのフィラーのみを配合した比較例3のtanδのピーク温度が約45℃付近にあって、そのピークが2.0程度であるのに対し、オクチル化ジフェニルアミンを添加した比較例4のtanδのピーク温度は40℃付近に下がり、そのピークは約2.1までレベルアップした。これに対し、同量のオクチル化ジフェニルアミンを含み、かつそのオクチル化ジフェニルアミンが炭酸カルシウムのフィラー表面に吸着する複合フィラーをベースに配合した実施例2のtanδのピーク温度は比較例4と同じ40℃付近であるが、そのピークはさらに約2.25までレベルアップしており、制振性の改善がなされていることが確認された。
実施例3
アクリル樹脂エマルジョン(ペガールTT−417、高圧ガス工業株式会社製)をベースとした以外は、実施例2と同様にして試験用塗膜を得た。得られた試験用塗膜の各温度における10Hzのtanδを測定し、図3に示した。
比較例5
アクリル樹脂エマルジョンをベースとした以外は、比較例3と同様にして試験用塗膜を得た。得られた試験用塗膜の各温度における10Hzのtanδを測定し、図3に示した。
比較例6
アクリル樹脂エマルジョンをベースとした以外は、比較例4と同様にして試験用塗膜を得た。得られた試験用塗膜の各温度における10Hzのtanδを測定し、図3に示した。
実施例4
アクリル樹脂(LA2140E、クラレ株式会社製)をベースとし、ベース81重量%に実施例1で用いたオクチル化ジフェニルアミン9重量%を含む複合フィラーを19重量%の割合で配合した以外は、実施例1と同様にして試験片を得た。得られた試験片の各温度における10Hzのtanδを測定し、図4に示した。
比較例7
ベースを90重量%、複合化されていない炭酸カルシウムを10重量%の割合で配合した以外は実施例1と同様にして試験片を得た。得られた試験片の各温度における10Hzのtanδを測定し、図4に示した。
比較例8
ベースを81重量%、複合化されていない炭酸カルシウムを10重量%、オクチル化ジフェニルアミンを9重量%の割合で配合した以外は実施例1と同様にして試験片を得た。
得られた試験片の各温度における10Hzのtanδを測定し、図4に示した。
図4から、炭酸カルシウムのフィラーのみを配合した比較例7のtanδのピーク温度が約−25℃付近にあって、そのピークが1.15程度であるのに対し、オクチル化ジフェニルアミンを添加した比較例8のtanδのピーク温度は−20℃付近に上がり、そのピークは約1.3までレベルアップした。これに対し、同量のオクチル化ジフェニルアミンを含み、かつそのオクチル化ジフェニルアミンが炭酸カルシウムのフィラー表面に吸着する複合フィラーをベースに配合した実施例4のtanδのピーク温度は比較例8と同じ−20℃付近であるが、そのピークはさらに約1.45までレベルアップしており、制振性の大幅な改善がなされていることが確認された。
実施例5
ポリプロピレンをベースとし、ベース81重量%に実施例1で用いたオクチル化ジフェニルアミン9重量%を含む複合フィラーを19重量%の割合で配合した以外は、実施例1と同様にして試験片を得た。得られた試験片の各温度における10Hzのtanδを測定し、図5に示した。
比較例9
ベースを90重量%、複合化されていない炭酸カルシウムを10重量%の割合で配合した以外は実施例1と同様にして試験片を得た。得られた試験片の各温度における10Hzのtanδを測定し、図5に示した。
比較例10
ベースを81重量%、複合化されていない炭酸カルシウムを10重量%、オクチル化ジフェニルアミンを9重量%の割合で配合した以外は実施例1と同様にして試験片を得た。
得られた試験片の各温度における10Hzのtanδを測定し、図5に示した。
図5から、炭酸カルシウムのフィラーのみを配合した比較例9のtanδのピーク温度が約10℃付近にあって、そのピークが0.09程度であるのに対し、オクチル化ジフェニルアミンを添加した比較例10のtanδのピーク温度は0℃付近に下がり、そのピークは約0.125までレベルアップした。これに対し、同量のオクチル化ジフェニルアミンを含み、かつそのオクチル化ジフェニルアミンが炭酸カルシウムのフィラー表面に吸着する複合フィラーをベースに配合した実施例5のtanδのピーク温度は比較例10と同じ0℃付近であるが、そのピークはさらに約0.132までレベルアップしており、制振性の大幅な改善がなされていることが確認された。
実施例6
熱可塑性エラストマー(ハイブラー、株式会社クラレ製)をベースとし、ベース81重量%に実施例1で用いたオクチル化ジフェニルアミン9重量%を含む複合フィラーを19重量%の割合で配合した以外は、実施例1と同様にして試験片を得た。得られた試験片の各温度における10Hzのtanδを測定し、図6に示した。
比較例11
ベースを90重量%、複合化されていない炭酸カルシウムを10重量%の割合で配合した以外は実施例1と同様にして試験片を得た。得られた試験片の各温度における10Hzのtanδを測定し、図6に示した。
比較例12
ベースを81重量%、複合化されていない炭酸カルシウムを10重量%、オクチル化ジフェニルアミンを9重量%の割合で配合した以外は実施例1と同様にして試験片を得た。
得られた試験片の各温度における10Hzのtanδを測定し、図6に示した。
図6から、炭酸カルシウムのフィラーのみを配合した比較例11のtanδのピーク温度が約25℃付近にあって、そのピークが0.77程度であるのに対し、オクチル化ジフェニルアミンを添加した比較例12のtanδのピーク温度は20℃付近に下がり、そのピークは約0.82までレベルアップした。これに対し、同量のオクチル化ジフェニルアミンを含み、かつそのオクチル化ジフェニルアミンが炭酸カルシウムのフィラー表面に吸着する複合フィラーをベースに配合した実施例6のtanδのピーク温度は比較例12と同じ20℃付近であるが、そのピークはさらに約0.9までレベルアップしており、制振性の大幅な改善がなされていることが確認された。
本発明の複合フィラー及び制振材料は、実に広範な用途に適用することができる。具体的な用途としては、例えば制振シート、制振フィルム、制振紙、制振性エマルジョン、制振性ホットメルト、拘束型制振材、制振鋼板などの制振材料などを挙げることができる。
また本発明の複合フィラーは、制振材料に限らず、自動車、内装材、建材、精密機器、家電製品等の構成材、例えばケーシング材などに配合することで、該構成材に制振性を付与することができる。

Claims (9)

  1. ベースポリマー中に配合される制振複合フィラーであって、
    該制振複合フィラーが、炭酸カルシウムからなるフィラーの表面の少なくとも一部に有機制振層を有し、該有機制振層が、p−(p−トルエンスルホニルアミド)ジフェニルアミン、4,4’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、オクチル化ジフェニルアミン、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、及びN,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミンから選択される1種もしくは2種以上のアミンからなることを特徴とする制振複合フィラー。
  2. 前記有機制振層が、フィラーの全重量に対して5〜80重量%の割合で含まれていることを特徴とする請求項1記載の制振複合フィラー。
  3. 請求項1または2に記載の制振複合フィラーが、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリ弗化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリメタクリル酸メチル、スチレンアクリル樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体、アクリロニトリルスチレン共重合体、ポリイソプレン、アクロロニトリル−ブタジエンゴム、ポリブタジエン、ニトリルゴム、天然ゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、フッ素系ゴム及びシリコンゴムから選択される1種のベースポリマー中に配合されていることを特徴とする制振材料。
  4. 類の異なる2種以上の前記制振複合フィラーがベースポリマー中に配合されていることを特徴とする請求項記載の制振材料。
  5. 前記制振複合フィラーが、1〜80重量%の割合で配合されていることを特徴とする請求項3または4に記載の制振材料。
  6. 前記制振材料が、シート状、板状、ペレット状、或いは繊維状であることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の制振材料。
  7. 前記制振材料がホットメルト接着剤であることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の制振材料。
  8. 前記制振材料が塗布型制振材料であることを特徴とする請求項3から7のいずれかに記載の制振材料。
  9. 前記制振材料が制振性エマルジョンであることを特徴とする請求項8記載の制振材料。
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