JP5449375B2 - 観察窓付き構造物 - Google Patents

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Description

本発明は、観察窓付き構造物に関する。より詳しくは、モバイル機器やデジタルサイネージ等の屋外での電子ディスプレイとして好適に用いられる観察窓付き構造物に関するものである。
モバイル機器やデジタルサイネージ等の屋外で主に用いられる電子ディスプレイにおいては、ディスプレイの表面を保護する目的として保護板が設置される。
しかしながら、このような保護板の表面は光が反射しやすいため表示が見えにくいといった問題が生じやすく、保護板の表面には、像の映り込み防止機能、また、そのほかにも傷つき防止機能、汚れ防止機能等の様々な機能が付加されることが好ましい。
このような機能を付加するための具体例としては、ディスプレイの表面に、反射防止性、防眩性、ハードコート性、帯電防止性、防汚性、ガスバリヤ性、UV(紫外線)カット性等の機能を有する保護板又は光学フィルタを配置するものが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1では、プラズマディスプレイパネル等のディスプレイ画面から放射される近赤外線や電磁波を遮蔽することを目的として、透明高屈折率薄膜層と金属薄膜層とを含む近赤外線反射層を備える光学フィルタ、及び、更に市販の反射防止フィルムを積層し、反射防止性及び防眩性を付与した光学フィルタが開示されている。
一般的な反射防止フィルムとしては、基材の表面に基材と異なる屈折率を有する膜を被膜し、基材の表面で反射した光と被膜した膜の表面で反射した光との干渉効果によって反射を低減させるAR(Anti Reflection)フィルムやLR(Low Reflection)フィルムが挙げられる。また、一般的な防眩フィルムとしては、基材の表面に微細な凹凸パターンを有する膜を被膜し、光の散乱効果を用いて像の映り込みを防止するAG(Anti Glare)フィルムが挙げられる。
しかしながら、このような光干渉タイプの反射防止フィルムは、反射率の絶対値が高く、強い波長依存性を有しているため、周囲環境の映り込みや反射光による色付きが起こる点で改善の余地がある。
これに対し、近年、これらのフィルムとは別の手段により明所での視認性を改善する技術として、光干渉を用いずに超反射防止効果を得ることができるモスアイ(Moth−eye:蛾の目)構造が注目されてきている。モスアイ構造は、反射防止処理を行う物品の表面に、AGフィルムで形成される凹凸パターンよりも更に微細な、可視光波長以下(例えば、400nm以下)の間隔の凹凸パターンを隙間なく配列することで、外界(空気)と物品表面との境界における屈折率の変化を擬似的に連続なものとするものであり、屈折率界面に関係なく光のほぼ全てを透過させ、該物品の表面における光反射をほぼなくすことができる(例えば、特許文献2参照。)。
特開2002−323860号公報 特開2004−205990号公報
反射防止フィルムをディスプレイの保護板に貼り付けた例について説明する。図24及び図25は、反射防止フィルムが保護板上に配置されたディスプレイの一例を示す断面模式図である。図24は、ARフィルム又はLRフィルムを用いた場合を示し、図25は、モスアイ構造を表面に有するフィルム(以下、モスアイフィルムともいう。)を用いた場合を示す。
図24及び図25に示すように、ディスプレイは通常、表示を行うディスプレイパネル101と、ディスプレイパネル101を保護するための保護板102とを、空気層103を挟んで備えている。観察者は、保護板102を通してディスプレイパネル101が行う表示を視認するため、保護板102は観察窓としても機能する。保護板102は、基材102aと、基材102a上に配置されたARフィルム若しくはLRフィルム102b、又は、モスアイフィルム102cとで構成されている。この構成によれば保護板102の表面での光の反射が低減されるので、良好な表示が得られる。
しかしながら、図24に示すARフィルム又はLRフィルム102bは、表面耐性は高いものの反射率の絶対値が高く、更に反射光が波長依存性を有することになるため、保護板102を見たときに色付きが視認される。また、LRフィルムは、正面から見た反射率を優先的に低減するように設計されているため、視野角依存性が特に強く、斜め方向からの光はほとんど正反射してしまう。
一方、図25に示すモスアイフィルム102cでは、ほとんどの光が保護板102の表面を透過するため優れた低反射率を得ることができ、かつ視野角依存性が非常に小さいため反射光による色付きは少ない。しかしながら、モスアイフィルム102cの表面は凹凸構造を有しているため、充分な表面耐性を有しているとはいえない。
図26は、ARフィルム、LRフィルム、及び、モスアイフィルムのそれぞれの反射スペクトルを比較したグラフである。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、低反射と、反射光による色付きの抑制とを両立することができる観察窓付き構造物を提供することを目的とするものである。
本発明者らはまず、低反射性を更に得るための工夫について種々検討したところ、保護板(観察窓)の両面のうち、外界側の面のみならず背面側の面からも反射光が発生し、表示品位に影響を与えていたことに着目するとともに、観察窓の背面側の面上にも反射防止膜を配置することを試みた。
そして、観察窓の両面のうち外界側の面に対して貼り付けられる反射防止膜としては、より表面耐性を得ることが可能な、ARフィルム、LRフィルム等の光の干渉を利用するタイプの反射防止膜を用いることが好ましく、一方、背面側の面に対して貼り付ける反射防止膜としては、外界側の面に対して貼り付ける場合のような表面耐性を有する必要はないため、反射防止膜としてモスアイフィルムを用いることが好ましいことに想到した。
更に、本発明者らは、モスアイフィルムが有する凸部のサイズによっては、モスアイフィルムに入射した光の一部の波長成分が反射を起こしてしまうことを見いだすとともに、逆に、そのような反射光の波長分散特性を利用し、観察窓の外界側の面に貼り付けられた反射防止膜の表面で反射する光の波長分散特性と、観察窓の背面側の面に貼り付けられた反射防止膜の表面で反射する光の波長分散特性と、更に、観察窓を通して視認される内部の構造物に対して貼り付けられる反射防止膜の表面で反射する光の波長分散特性とが互いに打ち消されるような条件を満たすような設計を行うことで、全体として見たときに反射光の波長分散特性をフラット(平坦)とすることができることを見いだした。こうして本発明者らは、優れた反射防止性及び表面耐性に加えて、反射光に色付きが発生することを抑制することができることを見いだし、上記課題をみごとに解決することができることに想到し、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、基材と、上記基材の外界側の面上に配置された第一反射防止膜と、上記基材の背面側の面上に配置された第二反射防止膜とを有する観察窓、及び、上記観察窓の背面側に位置し、第三反射防止膜を有する内部構造物を備える観察窓付き構造物であって、上記第一反射防止膜は、光の干渉により反射光を低減させる膜であり、上記第二反射防止膜及び上記第三反射防止膜は、隣り合う凸部の頂点間の幅が可視光波長以下である複数の凸部で構成された表面を有し、上記第一反射防止膜の表面で反射した光と、上記第二反射防止膜の表面で反射した光と、上記第三の反射防止膜の表面で反射した光とを足し合わせた光は、可視光領域内で平坦な波長分散を有する観察窓付き構造物である。以下、本発明の観察窓付き構造物について、詳述する。
本発明の観察窓付き構造物は、基材と、上記基材の外界側の面上に配置された第一反射防止膜と、上記基材の背面側の面上に配置された第二反射防止膜とを有する観察窓を備える。上記観察窓は、両面上に反射防止膜が配置された基材で構成されているため、観察窓を通して観察者が内部構造物を視認する際に、反射光の影響が少ない良好な視認性を得ることができる。なお、上記観察窓は、観察者が内部構造物を視認できるよう透光性を有している。
本発明の観察窓付き構造物は、上記観察窓の背面側に位置し、第三反射防止膜を有する内部構造物を備える。内部構造物とは、観察窓を通して観察者が視認することができる構造物であれば特に限定されないが、第三反射防止膜が配置されやすいよう、外界側に平坦な表面を有していることが好ましい。
上記第一反射防止膜は、光の干渉により反射光を低減させる膜である。第一反射防止膜は、基材の外界側の面上に配置され外界からの接触や衝撃を受けやすいため、表面耐性を有していることが好ましく、モスアイフィルムよりも、ARフィルム又はLRフィルム等の表面が平らな反射防止膜が好適である。
上記第二反射防止膜及び上記第三反射防止膜は、隣り合う凸部の頂点間の幅が可視光波長以下である複数の凸部で構成された表面を有する。本明細書において「可視光波長以下」とは具体的に、380nm以下のことを指す。すなわち、上記第二反射防止膜及び上記第三反射防止膜はモスアイフィルムであり、これにより、基材と、基材と接する領域との境界における屈折率の急激な変化を解消することができ、基材に入射する光のほとんどが基材を透過するため、優れた反射防止効果を得ることができる。
上記第一反射防止膜の表面で反射した光と、上記第二反射防止膜の表面で反射した光と、上記第三の反射防止膜の表面で反射した光とを足し合わせた光は、可視光領域内で平坦な波長分散を有する。本明細書において「可視光領域」とは、380〜780nmの波長域をいう。本発明の観察窓付き構造物では、上記第一反射防止膜の表面で反射した光の波長分散特性と、上記第二反射防止膜の表面で反射した光の波長分散特性と、上記第三反射防止膜の表面で反射した光の波長分散特性とを互いに打ち消し合わせることにより、トータルの反射光が平坦(フラット)な波長分散をもつように調節することを特徴としており、これにより、観察窓付き構造物の構成に基づく反射光によって発生する色付きを抑制することができ、観察者は良好な視認性を得ることができる。
本明細書において「可視光領域内で平坦な波長分散を有する」とは、可視光領域内におけるいずれの任意の反射率の値も、波長550nmにおける反射率を中心に±1.0%の範囲内であることをいう。また、好ましくは、可視光領域内における任意の反射率の値のいずれも、波長550nmにおける反射率を中心に±0.2%の範囲内であり、より好ましくは±0.1%の範囲内である。これにより、色付きの抑制の効果が格段に向上していく。
本発明の観察窓付き構造物では、このように観察窓付き構造物の構成に起因する反射光を低減させ、かつ表面耐性を得るために好適な組み合わせを用いたときに反射光により色付きが発生してしまうという課題に対し、観察窓付き構造物に設けられる各々の反射防止膜が有する波長分散特性を利用して解決することとしている。
本発明の観察窓付き構造物の構成としては、このような構成要素を必須として形成されるものである限り、その他の構成要素により特に限定されるものではない。
以下、本発明の観察窓付き構造物の好適な形態について説明する。
上記観察窓と上記内部構造物との間には、空気層が設けられていることが好ましい。屈折率界面の数を減らすという観点から、上記観察窓と上記内部構造物との間を密着させ、上記観察窓と上記内部構造物との間に空気層を設けず、いわゆるエアギャップレス構造とすることも考えられるが、その場合、例えば、リワークを行う際に、上記観察窓と上記内部構造物との間に配置された接着のための樹脂層を剥がすことが困難となることがある。そのため、本形態のように空気層を設けることで、リワークが容易となる。また、上記観察窓の背面側の面上には第二の反射防止膜(モスアイフィルム)が配置されているので、空気層を設けたとしても、屈折率界面が生じるという不利益を受けない。
上記第三反射防止膜は、上記内部構造物の上記観察窓側の最表面に配置されていることが好ましい。上記内部構造物の上記観察窓側の最表面にもモスアイフィルムを配置することで、例えば、上記観察窓と上記内部構造物との間に空気層が設けられる場合であっても、屈折率界面が生じるという不利益を受けない。
上記内部構造物は、更に、n−3個の第n反射防止膜を有し(nは4以上の整数を表す。)、上記n−3個の第n反射防止膜はいずれも、隣り合う凸部の頂点間の幅が可視光波長以下である複数の凸部で構成された表面を有し、上記第一反射防止膜の表面で反射した光と、上記第二反射防止膜の表面で反射した光と、上記第三の反射防止膜の表面で反射した光と、上記n−3個の第n反射防止膜のそれぞれの表面で反射した光とを足し合わせた光は、可視光領域内で平坦な波長分散を有することが好ましい。上記第n反射防止膜とは、4番目以降のモスアイフィルムを意味し、例えば、上記第一〜第三の反射防止膜に加え、更に2つのモスアイフィルムが追加される場合には、これらは第四反射防止膜及び第五反射防止膜となる。上記内部構造物内において、屈折率界面が生じる境界ごとに更に4番目以降のモスアイフィルムを配置することで、より反射率の低減の効果が得られ、表示品位が向上する。また、反射防止膜の数が増えれば増えるほど、反射防止膜間の波長分散特性の調節が容易となるため、よりフレキシブルな設計配置を行うことができる。
本発明の観察窓付き構造物によれば、低反射及び表面耐性を得ることができるとともに、反射光による色付きの抑制も行うことができるので、反射及び反射による色付きの少ない、高品位の視認性を得ることができる。
実施形態1の観察窓付き構造物の断面模式図である。 LRフィルム、ARフィルム等の光干渉フィルムが低反射を実現する原理を示す模式図である。 実施形態1の観察窓付き構造物が有するモスアイフィルムの表面を拡大した断面模式図である。 実施形態1の観察窓付き構造物が有するモスアイフィルムの表面を拡大した斜視図であり、凸部の単位構造が円錐状である場合を示す。 実施形態1の観察窓付き構造物が有するモスアイフィルムの表面を拡大した斜視図であり、凸部の単位構造が四角錐状である場合を示す。 実施形態1の観察窓付き構造物が有するモスアイフィルムの表面を拡大した斜視図であり、凸部の単位構造が底点から頂点に近づくほど傾斜が緩やかであり、先端が尖っている場合を示す。 実施形態1の観察窓付き構造物が有するモスアイフィルムの表面を拡大した斜視図であり、凸部の単位構造が底点から頂点に近づくほど傾斜が緩やかであり、先端が丸みを帯びている場合を示す。 実施形態1の観察窓付き構造物が有するモスアイフィルムの表面を拡大した斜視図であり、凸部の単位構造が底点から頂点に近づくほど傾斜が急峻であり、先端が丸みを帯びている場合を示す。 実施形態1の観察窓付き構造物が有するモスアイフィルムの表面を拡大した斜視図であり、凸部の単位構造が底点から頂点に近づくほど傾斜が急峻であり、先端が尖っている場合を示す。 実施形態1の観察窓付き構造物が有するモスアイフィルムの表面を拡大した斜視図であり、凸部の底点の高さが隣り合うもの同士で異なり、隣り合う凸部の間に鞍部及び鞍点が存在している形状である場合を示す。 実施形態1の観察窓付き構造物が有するモスアイフィルムの表面を拡大した斜視図であり、隣り合う凸部の接点が複数存在し、隣り合う凸部の間に鞍部及び鞍点が存在している形状である場合を示す。 実施形態1の観察窓付き構造物が有するモスアイフィルムの表面を拡大した斜視図であり、隣り合う凸部の接点が複数存在し、隣り合う凸部の間に鞍部及び鞍点が存在している形状である場合を示す。 実施形態1の観察窓付き構造物が有するモスアイフィルムの表面を拡大した斜視図であり、凸部がドーム型であり鞍部及び鞍点を有する場合の拡大図である。 実施形態1の観察窓付き構造物が有するモスアイフィルムの表面を拡大した斜視図であり、凸部が針型であり鞍部及び鞍点を有する場合の拡大図である。 実施形態1の観察窓付き構造物が有するモスアイフィルムの凸部を示す平面模式図である。 図15におけるA−A’線に沿った断面、及び、図15におけるB−B’線に沿った断面を示す模式図である。 モスアイフィルムが低反射を実現する原理を示す模式図であり、モスアイフィルムの断面構造を示す。 モスアイフィルムが低反射を実現する原理を示す模式図であり、モスアイフィルムに入射する光の感じる屈折率(有効屈折率)の変化を示す。 比較例1の観察窓付き構造体の断面模式図である。 比較例2の観察窓付き構造体の断面模式図である。 黒色のアクリル板(基材)の片面上に、それぞれ凸部の高さの異なるモスアイフィルムを配置して形成される板状部材の片面反射光の反射スペクトルを示すグラフである。 実施例1及び比較例1の観察窓付き構造体の構造に起因して反射する光の測定の様子を示す模式図である。 実施例1、比較例1及び比較例2の観察窓付き構造体の構造に起因して反射する光のトータルの光の反射スペクトルを示すグラフである。 反射防止フィルムが保護板上に配置されたディスプレイの一例を示す断面模式図であり、ARフィルム又はLRフィルムを用いた場合を示す。 反射防止フィルムが保護板上に配置されたディスプレイの一例を示す断面模式図であり、モスアイフィルムを用いた場合を示す。 ARフィルム、LRフィルム、及び、モスアイフィルムのそれぞれの反射スペクトルを比較したグラフである。
以下に実施形態を掲げ、本発明について図面を参照して更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。
実施形態1
実施形態1は、本発明の観察窓付き構造物の一例である。実施形態1の観察窓付き構造物としては、液晶表示ディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プラズマディスプレイ、ブラウン管ディスプレイ等の表示媒体、ショーウインドー等の広告媒体、水槽等の鑑賞媒体、ショウケース等、外部から内部が視認できる構造物であれば、特に限定されない。
図1は、実施形態1の観察窓付き構造物の断面模式図である。図1に示すように実施形態1の観察窓付き構造物は、ディスプレイパネル(内部構造物)20と、ディスプレイパネル20の外界側に配置された前面板(観察窓)10とで構成されており、前面板10とディスプレイパネル20とは、空気層30を介して一定距離隔てられている。
実施形態1において観察窓を構成する部材としては、ディスプレイ(自発光型表示素子、非自発光型表示素子)の前面板、保護板、レンズ、窓ガラス等が挙げられる。
実施形態1において内部構造物を構成する部材としては、人間の目が前面板を通して表示を視認することができるものであれば特に限定されず、例えば、図1に示すようにディスプレイパネル20が液晶表示パネルであれば、一対の基板と、該一対の基板に挟持された液晶層とを備える液晶セル21、及び、液晶セル21の両面に配置される偏光板22との組み合わせが挙げられる。その他の内部構造物としては、印刷物、写真、塗装物品、照明機器、筐体等が挙げられる。また、内部構造物の表面上に配置される部材としては、偏光板の他に、位相差板、光反射シート、プリズムシート、偏光反射シート等が挙げられる。
前面板10は、基材11を主体として有し、基材11の外界側の面上に、光の干渉により反射光を低減させる光干渉フィルム(第一反射防止膜)12を備え、基材11の背面側(ディスプレイパネル側)の面上に、隣り合う凸部の頂点間の幅が可視光波長以下である複数の凸部で構成された表面を有するモスアイフィルム(第二反射防止膜)13を備えている。
光干渉フィルム(第一反射防止膜)12は、外界側の空気層と前面板10との界面での反射を低減し、モスアイフィルム(第二反射防止膜)13は、観察窓付き構造物内の空気層30と前面板10との界面での反射を低減する。また、実施形態1においては、ディスプレイパネル20の前面板側の最表面にもモスアイフィルム(第三反射防止膜)23が配置されており、観察窓付き構造物内の空気層30とディスプレイパネル20との界面での反射も低減する。
実施形態1では、第一反射防止膜の表面で反射した光と、第二反射防止膜の表面で反射した光と、第三反射防止膜の表面で反射した光とをそれぞれ足し合わせた光が、可視光領域内で平坦(フラット)な波長分散特性を有するように調節されている。これにより、反射光に基づく画面内の色付きを抑制することができ、ディスプレイパネルの表示品位を向上させることができる。
基材11の材料としては、各反射防止膜を載置することができるものであれば特に限定されない。基材11が半透明であるか、不透明であるかは限定されない。不透明な基材に対しては不透明体の表面反射防止効果となり、例えば、黒色の基材の場合には漆黒の見栄えが得られ、着色した基材の場合には高色純度の見栄えが得られるため、意匠性の高い物品が得られる。基材11の形状は特に限定されず、例えば、フィルム、シート、射出成形品、プレス成形品等の溶融成形品等が挙げられる。基材11が半透明である場合の材質としては、ガラスや、TAC(トリアセチルセルロース)、ポリエチレン、エチレン・プロピレン共重合物、PET(ポリエチレンテレフタレート)、アクリル樹脂、メタクリル樹脂等のプラスチック、金属等が挙げられる。
光干渉フィルム12は、光干渉フィルムの外界側の表面で反射する光の位相と、ディスプレイパネル側の表面で反射する光の位相とを逆にし、それぞれを干渉させて打ち消し合わせることで反射を抑制する反射防止フィルムである。また、光干渉フィルム12が多層構造を有する場合には、上記各表面で反射する光に加え、多層構造の各界面、すなわち、光干渉フィルム内で反射する光を干渉の材料として用いてもよい。
光干渉フィルムとしては、例えば、LRフィルム及びARフィルムが挙げられ、これらは一般的に、モスアイフィルムと異なり平坦な表面を有するため、表面耐性が高い。
LRフィルムは、単層又は2、3層程度の数層で構成されるフィルムであり、反射率は約1〜3%である。LRフィルムは、層構成が簡単なためウェット塗工により成膜可能である。
ARフィルムは、一般的にドライの成膜法で形成され、4〜7層程度の多層構造を有し、反射率は約0.2%である。ARフィルムは、成膜のプロセス速度の向上が難しく生産性が低いため、大型用途には向いていないものの、外光の映り込み抑制効果に優れていることから、野外等の明るい外光下で用いられるモバイル機器等において好適に用いられる。
図2は、LRフィルム、ARフィルム等の光干渉フィルムが低反射を実現する原理を示す模式図である。図2に示すように、光干渉フィルム12は基材11上に配置されて用いられる。このとき、光干渉フィルム12に入射した光40は、光干渉フィルム12の外界側の表面で反射する成分40aと、基材側の表面で反射する成分40bとに分離される。光干渉フィルム12においては、外界側の表面で反射する成分40aの位相と、基材側の表面で反射する成分40bの位相とは、ちょうどN−1/2(Nは、1以上の整数)波長ずれるように設計されている。これにより、外界側の表面で反射する成分40aと、基材側の表面で反射する成分40bとは逆位相となることから、干渉により両光が互いに打ち消し合うことになるので、反射率が低減される。
これに対し、モスアイフィルムは、基材の外界側の表面と、基材の表面との境界における屈折率の変化を擬似的に連続なものとし、屈折率界面に関係なく光のほぼ全てを透過させることで、反射率を低減する。
実施形態1において用いられるモスアイフィルムはいずれも、隣り合う凸部の頂点間の幅が可視光波長以下である複数の凸部を表面に有する。すなわち、実施形態1のモスアイフィルム13,23は、隣り合う凸部の頂点の間隔(非周期構造の場合の隣り合う凸部の幅)又はピッチ(周期構造の場合の隣り合う凸部の幅)が可視光波長以下である凸部が複数存在する構造を有している。なお、実施形態1における各凸部は、その配列に規則性を有していない場合(非周期性配列)に不要な回折光が生じないという利点があり、より好ましい。モスアイフィルム13,23はいずれも、同一の材料を用いて作製することができる。
図3は、実施形態1の観察窓付き構造物が有するモスアイフィルムの表面を拡大した断面模式図である。モスアイフィルムの構造は、単層であっても積層であってもよく、図3に示すように積層で構成される場合は、複数の凸部が表面に構成された凹凸部13aと、該凹凸部13aを支持する支持部13bとが異なる材料の膜で構成されていてもよい。また、支持部13bの凹凸部13a側の面と逆側の面上には、モスアイフィルムを基材に接着させるための接着部13cを有していてもよい。ただし、この場合、凹凸部13a、支持部13b、接着部13cを構成する各材料は、いずれも実質的に同一の屈折率を有している必要がある。
モスアイフィルムの凹凸部を構成する材料としては、例えば、光ナノインプリントや熱ナノインプリントを行うことが可能な、一定条件で硬化性を示す樹脂が挙げられ、特に、精密なパターニングを行う光ナノインプリントを行うことが可能なアクリレート樹脂、メタアクリレート樹脂等の光硬化性樹脂が好ましい。
モスアイフィルムの支持部13bを構成する材料としては、例えば、トリアセチルセルロース、ポリエチレンテレフタレート、環状オレフィン系高分子(代表的にはノルボルネン系樹脂等である製品名「ゼオノア」(日本ゼオン株式会社製)、製品名「アートン」(JSR株式会社製)等)のポリオレフィン系樹脂、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンナフタレート、ポリウレタン、ポリエーテルケトン、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリエステル、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂等の樹脂材料等を用いることができる。
モスアイフィルムの接着部13cを構成する材料は、特に限定されない。モスアイフィルムの支持部13bと接着部13cとの間には、密着性を上げるためのアンカー処理層、ハードコート層等が形成されていてもよい。
モスアイフィルム13,23の凸部一つあたりの形状について詳述する。図4〜9は、実施形態1の観察窓付き構造物が有するモスアイフィルムの表面を拡大した斜視図である。図4は凸部の単位構造が円錐状である場合を示し、図5は凸部の単位構造が四角錐状である場合を示し、図6は、凸部の単位構造が底点から頂点に近づくほど傾斜が緩やか(ドーム型)であり、先端が尖っている形状である場合を示し、図7は、凸部の単位構造が底点から頂点に近づくほど傾斜が緩やか(ドーム型)であり、先端が丸みを帯びている形状である場合を示し、図8は、凸部の単位構造が底点から頂点に近づくほど傾斜が急峻(針型)であり、先端が丸みを帯びている形状である場合を示し、図9は、凸部の単位構造が底点から頂点に近づくほど傾斜が急峻(針型)であり、先端が尖っている形状である場合を示す。図4〜9に示すように、モスアイ構造において、凸部の頂上部は頂点tであり、各凸部同士が接する点が底点bである。図4〜9に示すように、モスアイ構造を構成する凸部の隣り合う頂点間の幅wは、凸部の頂点tからそれぞれ垂線を同一平面上まで下ろしたときの二点間の距離で示される。また、モスアイ構造の頂点から底点までの高さhは、凸部の頂点tから底点bの位置する平面まで垂線を下ろしたときの距離で示される。すなわち、凸部一つ当たりのアスペクト比は、高さをピッチ(頂点間の距離)で割ったh/wで表される。
モスアイフィルム13,23において、隣り合う凸部の頂点間の幅wは380nm以下、好ましくは300nm以下、より好ましくは200nm以下である。また、高さhは100〜600nm、好ましくは、200nm〜400nmである。なお、図4〜9においては、凸部の単位構造として円錐状、四角錐状、ドーム型及び針型の形状を例示したが、実施形態1においてモスアイ構造は、頂点及び底点が形成され、かつ可視光波長以下に幅が制御された凹凸構造であれば、その単位構造は特に限定されない。また、例えば、各型の斜面が階段状のステップのある形状を有していてもよい。
実施形態1においてモスアイフィルムの凸部は、複数の配列性を有していてもよく、更には配列性がなくてもよい。すなわち、凸部同士が接する点である底点が隣り合う凸部同士で同じ高さとなっている形態に限らない。例えば、図10〜図12に示すように、各凸部同士が接する表面上の点(接点)の高さが複数存在する形態であってもよい。このとき、これらの形態には鞍部が存在している。鞍部とは、山の稜線のくぼんだ所をいう。ここで、一つの頂点tを有する凸部を基準としてみたときに、その頂点tよりも低い位置にある接点は複数存在し、鞍部を形成している。本明細書では、任意の凸部の周りにある最も低い位置にある接点を底点bとし、頂点tよりも下に位置し、かつ底点bよりも上にあって鞍部の平衡点となる点を鞍点sともいう。この場合には、凸部の頂点間の距離wが隣り合う頂点間の幅に相当し、頂点から底点までの垂直方向の距離hが凸部の高さに相当することになる。
以下、より詳細に説明する。一つの頂点を有する凸部を基準としてみたときに、隣り合う凸部の接点は複数存在しており、頂点tよりも低い位置にあって鞍部(鞍点)を形成している場合の例を用いて示す。図13及び図14は、モスアイフィルムの凸部を詳細に示した斜視模式図である。図13は、ドーム型であり鞍部及び鞍点を有する場合の拡大図であり、図14は、針型であり鞍部及び鞍点を有する場合の拡大図である。図13及び図14に示すように、凸部の一つの頂点tに対して、その頂点tよりも低い位置にある隣り合う凸部の接点は複数存在している。図13及び図14を比較して分かるように、ドーム型と針型とでは、鞍点sの高さは、針型においてより低く形成されやすい。
図15は、実施形態1の観察窓付き構造物が有するモスアイフィルムの凸部を示す平面模式図である。図15に示す白丸の点が頂点を表し、黒丸の点が底点を表し、白四角が鞍部の鞍点を表している。図15に示すように、一つの頂点を中心として同心円上に底点と鞍点とが形成されている。図15では模式的に、一つの円上に6つの底点と6つの鞍点とが形成されたものを示しているが、実際にはこれに限定されず、より不規則なものも含まれる。白丸(○)が頂点を表し、白四角(□)が鞍点を表し、黒丸(●)が底点を表している。
図16は、図15におけるA−A’線に沿った断面、及び、図15におけるB−B’線に沿った断面を示す模式図である。頂点がa2,b3,a6,b5で表され、鞍部がb1,b2,a4,b4,b6で表され、底点がa1,a3,a5,a7で表されている。このとき、a2とb3との関係、及び、b3とb5との関係が、隣り合う頂点同士の関係となり、a2とb3との間の距離、及び、b3とb5との間の距離が、隣り合う頂点間の幅wに相当する。また、a2と、a1又はa3との間の距離、a6と、a5又はa7との間の距離が、凸部の高さhに相当する。
図1、図3〜図14においては、複数の凸部は、全体として可視光波長以下の周期の繰り返し単位をもって並んで配置されている形態を示しているが、周期性を有していない部分があってもよく、全体として周期性を有していなくてもよい。また、複数の凸部のうちの任意の一つの凸部と、その隣り合う複数ある凸部との間のそれぞれの幅は、互いに異なっていてもよい。周期性を有していない形態では、規則配列に起因する透過及び反射の回折散乱が生じにくいという性能上の利点と、パターンを製造しやすいという製造上の利点を有する。更に、図10〜16に示すように、モスアイフィルムにおいては、一つの凸部に対し、その周りに頂点よりも低く、かつ高さの異なる複数の接点が形成されていてもよい。なお、モスアイフィルムの表面は、ナノオーダーの凹凸よりも大きな、ミクロンオーダー以上の凹凸を有していてもよく、すなわち、二重の凹凸構造を有していてもよい。
ここで、モスアイフィルムが低反射を実現することができる原理について説明する。図17及び図18は、モスアイフィルムが低反射を実現する原理を示す模式図である。図17はモスアイフィルムの断面構造を示し、図18はモスアイフィルムに入射する光の感じる屈折率(有効屈折率)を示す。光はある媒質から異なる媒質へ進むとき、これらの媒質界面で屈折、透過及び反射する。屈折等の程度は光が進む媒質の屈折率によって決まり、例えば、空気であれば約1.0、樹脂であれば約1.5の屈折率を有する。実施形態1においては、モスアイフィルムの表面に形成された凹凸構造の単位構造は略錐状であり、すなわち、先端方向に向かって徐々に幅が小さくなっていく形状を有している。したがって、図18に示すように、空気層とモスアイフィルムとの界面に位置する凸部(X−Y間)においては、空気の屈折率である約1.0から、膜構成材料の屈折率(樹脂であれば約1.5)まで、屈折率が連続的に徐々に大きくなっているとみなすことができる。光が反射する量は媒質間の屈折率差に依存するため、このように光の屈折界面を擬似的にほぼ存在しないものとすることで、光のほとんどがモスアイフィルム中を通り抜けることとなり、膜表面での反射率が大きく減少することとなる。
実施形態1においてディスプレイパネルは、第四番目以降の反射防止膜(第n反射防止膜)を有していてもよく、その場合、第一反射防止膜、第二反射防止膜、第三の反射防止膜、及び、第四番目以降の反射防止膜の全ての反射防止膜の表面で反射するトータルの光が、可視光領域内で平坦(フラット)な波長分散を有していることが好ましい。なお、第四番目以降の反射防止膜は、ディスプレイパネルの内部構造物として含まれ、表面耐性は特に必要とされないため、モスアイフィルムが好適であり、これにより優れた光透過性及び反射光の色付きの防止の効果が得られる。
評価試験1
以下に、実施形態1の具体例として実施例1の観察窓付き構造体を、また、その比較例として、比較例1及び比較例2の観察窓付き構造体を作製し、これらの反射率の測定を行った結果を示す。
図19は、比較例1の観察窓付き構造体の断面模式図であり、図20は、比較例2の観察窓付き構造体の断面模式図である。実施例1の観察窓付き構造体は、上述の図1で示した形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
図19に示すように、比較例1の観察窓付き構造体は、ディスプレイパネル(内部構造物)120と、ディスプレイパネル120の外界側に配置された前面板(観察窓)110とで構成されており、前面板110とディスプレイパネル120とは、空気層130を介して一定距離隔てられている。なお、実施例1と同様、ディスプレイパネル120は、液晶セル121と、液晶セル121の両面に貼り付けられる偏光板122との組み合わせである。前面板110は、基材111を主体として有し、基材111の両面上に、光の干渉により反射光を低減させる光干渉フィルム112,113を備えている。また、ディスプレイパネル120の前面板側の最表面にも光干渉フィルム123が配置されている。すなわち、比較例1の観察窓付き構造体は、モスアイフィルムを有していない。
図20に示すように、比較例2の観察窓付き構造体は、ディスプレイパネル(内部構造物)220と、ディスプレイパネル220の外界側に配置された前面板(観察窓)210とで構成されており、前面板210とディスプレイパネル220とは、空気層230を介して一定距離隔てられている。なお、実施例1と同様、ディスプレイパネル220は、液晶セル221と、液晶セル221の両面に貼り付けられる偏光板222との組み合わせである。前面板210は、基材211で構成されている。すなわち、比較例2の観察窓付き構造体は、光干渉フィルム及びモスアイフィルムのいずれの反射防止膜も有していない。
実施例1及び比較例1の観察窓付き構造体に配置した各反射防止膜の作製方法は以下のとおりである。
LRフィルムの作製方法について説明する。LRフィルムの塗工方式の代表的なものとしては、キスリバース方式、ワイヤーバー方式及びスリットダイ方式が挙げられる。このうち、キスリバース方式は、塗液充填容器から版に設けた溝の中に塗液を移し、溝の中に溜めた塗液を基材上に転写する方式である。ワイヤーバー方式は、シャフトの周りにワイヤーを巻いた形状を用いて、ワイヤーの間に溜めた塗液を転写することで基材上に定量塗工する方式である。スリットダイ方式は、スリットのあるダイで基材上に定量塗工する方式である。スリットダイ方式によれば、ダイの中にたまった塗液はポンプで定量圧送され、空気に触れないため、塗液が劣化することなく安定した膜厚を得ることができる。
ここでは、スリットダイ方式を用いてLRフィルムを作製した。
ARフィルムの作製方法について説明する。ARフィルムの成膜方法としては、蒸着法、スパッタリング法等が好適に用いられる。蒸着法は膜材を真空中で加熱、溶解及び蒸発させ、対象物に付着させる方法である。スパッタリング法は、不活性ガスを入れた真空容器と膜材でできた電極(ターゲット)との間に数百ボルトの電圧をかける方法であり、このとき放電のエネルギーによって不活性ガス粒子がプラスの電気を帯び、プラスに帯電した粒子が強い力でマイナスの電極に引きつけられて電極に衝突することにより、膜材の一部が粒子になって弾き飛び、基材上に成膜される。代表的なスパッタリング法としては、DCマグネトロン・スパッタリング法が挙げられる。
ここでは、蒸着法を用いてARフィルムを作製した。
モスアイフィルムの作製方法について説明する。まず、10cm角のガラス基板を用意し、金型の材料となるアルミニウム(Al)をスパッタリング法によりガラス基板上に膜厚1.0μmでデポした。次に、アルミニウムを陽極酸化させ、直後にエッチングを行う工程を繰り返すことによって、隣り合う凹部の底点間の距離が可視光波長以下の長さである多数の微小な凹部をもつ陽極酸化層を形成した。具体的には、陽極酸化、エッチング、陽極酸化、エッチング、陽極酸化、エッチング、陽極酸化、エッチング及び陽極酸化を順に行うフロー(陽極酸化5回、エッチング4回)によって、金型を作製した。このような陽極酸化とエッチングとの繰り返し工程によれば、形成される微小な凹部の形状は、金型の内部に向かって先細りの形状(テーパ形状)となる。なお、モールドの基板はガラスに限られず、SUS、Ni等の金属材料や、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、環状オレフィン系高分子(代表的にはノルボルネン系樹脂等である製品名「ゼオノア」(日本ゼオン株式会社製)、製品名「アートン」(JSR株式会社製)等)のポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、トリアセチルセルロース等の樹脂材料であってもよい。また、アルミニウムを成膜した基板の代わりに、アルミニウムのバルク基板を用いてもよい。なお、金型の形状は、平板状であってもロール(円筒)状であってもよい。
陽極酸化の条件は、シュウ酸0.6wt%、液温5℃、80Vの印加電圧とした。陽極酸化時間は25秒とした。陽極酸化時間を調節することで、形成される凹部の大きさに違いが生まれる。エッチングの条件は、リン酸1mol/l、液温30℃、25分とした。
上記製造工程によって作製された、それぞれ凹部の深さが異なる各金型の表面上に、透光性を有する2P(光重合性)樹脂溶液を滴下し、気泡が入らないように注意しながら、ロールを用いて2P樹脂溶液でできた2P樹脂層上にTACフィルムを貼り合わせた。次に、紫外(UV)光を2P樹脂層に対して2J/cm照射して2P樹脂層を硬化させ、その後、硬化してできた2P樹脂フィルム及びTACフィルムの積層フィルムの剥離を行った。金型を用いて基材上に微細凹凸を形成(複製)する具体的な方法としては、上記2P法(Photo−polymerization法)の他に、例えば、熱プレス法(エンボス法)、射出成形法、ゾルゲル法等の複製法、微細凹凸賦形シートのラミネート法、微細凹凸層の転写法等の各種方法を、反射防止物品の用途及び基材の材料等に応じて適宜選択すればよい。
また、金型の深さ及び転写物の高さ、並びに、金型の凹部のピッチ及び転写物の凸部のピッチを、SEM(Scanning Electron Microscope;走査型電子顕微鏡)を用いて測定した。その結果、金型の深さは387nmであり、転写物の高さは219nmであり、金型の凹部のピッチ及び転写物の凸部のピッチはそれぞれ180nmであった。また、各凸部の一つ当たりの形状は円錐型であり、アスペクト比は1.22であった。なお、金型の深さは、陽極酸化時間の長さにより調節することができる。
モスアイフィルムの波長分散特性については、例えば、ピッチが約180nmで統一されている場合には、モスアイフィルムの凸部一つ当たりのアスペクト比が低くなるほど長波長側の波長成分の反射率が高くなり、一方、モスアイフィルムの凸部一つ当たりのアスペクト比が高くなるほど短波長側の波長成分の反射率が高くなるという結果が得られることが、本発明者らの検討により明らかとなっている。
図21は、黒色のアクリル板(基材)の片面上に、それぞれ凸部の高さの異なるモスアイフィルムを配置して形成される板状部材の片面反射光の反射スペクトルを示すグラフである。図21中、条件1は凸部のアスペクト比が0.79であるときを示し、条件2は凸部のアスペクト比が0.97であるときを示し、条件3は凸部のアスペクト比が1.22であるときを示し、条件4は凸部のアスペクト比が1.42であるときを示し、条件5は凸部のアスペクト比が2.07であるときを示している。
そのため、モスアイフィルムの凸部の高さ、ピッチ、及び、アスペクト比を調節することでモスアイフィルムの波長分散特性を調節することができるので、これをもとに各モスアイフィルムを適宜組み合わせることにより、観察窓付き構造体の構造に起因するトータルの光の波長分散をフラット(平坦)とすることができるようになる。
図22は、実施例1及び比較例1の観察窓付き構造体の構造に起因して反射する光の測定の様子を示す模式図である。前面板の両面で反射する光に相当する反射率を測定するに当たっては、透明なアクリル板51の両面に反射防止膜52,53を貼り付けた板状部材50を用意した。また、ディスプレイパネルの表面で反射する光に相当する反射率を測定するに当たっては、黒色のアクリル板61の片面上に反射防止膜62をローラーにて接着した板状部材60を用意した。そして、各板状部材50,60を重ね合わせて、これらに起因して反射する光の反射率を、紫外可視分光光度計V−560(日本分光社製)を用いて測定した。測定条件としては、光源としてハロゲンランプを用い、検出器70を用いて5°正反射光の反射スペクトルを測定した。なお、実施例1では、反射防止膜52としてLRフィルムを、反射防止膜53としてモスアイフィルムを、反射防止膜62としてモスアイフィルムを用いた。また、比較例1では、反射防止膜52,53,62としていずれもLRフィルムを用いた。
図23は、実施例1、比較例1及び比較例2の観察窓付き構造体の構造に起因して反射する光のトータルの光の反射スペクトルを示すグラフである。各観察窓付き構造体の波長分散特性は、上述の、両面に反射防止膜を貼り付けたときの波長分散特性と、片面に反射防止膜を貼り付けたときの波長分散特性とをそれぞれ足し合わせたものとなる。
図23に示すように、比較例1の観察窓付き構造体の構造に起因して発生するトータルの光の反射率は、可視光波長域の下限である380nm近くで急激に増加した後、可視光波長域の上限である780nmに向かって徐々に増加しており、550nmの波長成分の反射率を中心として1.0%以上の変動幅が見られた。なお、380nmの波長成分の反射率は2.0%であったのに対し、780nmの波長成分の反射率は6.0%であった。
図23に示すように、比較例2の観察窓付き構造体の構造に起因して発生するトータルの光の反射率は、可視光波長域の下限である380nmから可視光波長域の上限である780nmに向かって大きな変化はないものの、全体として高い反射率となった。なお、380nmの波長成分の反射率は11.1%であったのに対し、780nmの波長成分の反射率は10.6%であった。また、550nmの波長成分の反射率は10.8%であった。
図23に示すように、実施例1の観察窓付き構造体の構造に起因して発生するトータルの光の反射率は、可視光波長域の下限である380nmから可視光波長域の上限である780nmに向かって大きな変化なく、かつ低い反射率が得られた。なお、380nmの波長成分の反射率は1.9%であったのに対し、780nmの波長成分の反射率は2.0%であった。また、550nmの波長成分の反射率は1.3%であった。
更に、実施例1、比較例1及び比較例2の観察窓付き構造体のそれぞれについて、光源として標準光D65を用い、標準光D65のXYZ表色系重価係数に対する透過率特性から各試料の物体色を定義し、分光測色計CM−2600d(コニカミノルタ社製)を用いて、反射光のY値、x及びyの値、並びに、a及びbの値を計測した。更に、各観察窓付き構造体の色味を目視にて確認した。なお、各観察窓付き構造体を作製するに当たっては、標準光D65をリファレンスとして、条件設定を行った。測定結果を下記表1に示す。
Figure 0005449375
表1中、○は良好な表示が得られたことを示し、×は良好な表示が得られなかったことを示す。
表1からわかるように、可視光領域内における任意の反射率の値が、波長550nmにおける反射率を中心に±1.0%の範囲外である比較例1については色付きが見られる一方、±1.0%の範囲内である実施例1及び比較例2については、無彩色が得られることがわかった。ただし、比較例2においては、実施例1に比べてはるかに高い反射率が得られたため、表示としては良好ではなかった。
なお、本願は、2009年9月15日に出願された日本国特許出願2009−213299号を基礎として、パリ条約ないし移行する国における法規に基づく優先権を主張するものである。該出願の内容は、その全体が本願中に参照として組み込まれている。
10,102,110,210:前面板
11,102a,111:基材
12:光干渉フィルム(第一反射防止膜)
13:モスアイフィルム(第二反射防止膜)
13a:凹凸部
13b:支持部
13c:接着部
20,120,220:ディスプレイパネル(内部構造物)
21,121,221:液晶セル
22,122,222:偏光板
23:モスアイフィルム(第三反射防止膜)
30,103,130,230:空気層
40:光
40a:外界側の表面で反射する成分
40b:基材側の表面で反射する成分
50:板状部材
51:基材(透明アクリル板)
52,53,62:反射防止膜
60:板状部材
61:基材(黒色アクリル板)
70:検出器
101:ディスプレイパネル
102b,112,113,123:光干渉フィルム
102c:モスアイフィルム

Claims (5)

  1. 基材と、該基材の外界側の面上に配置された第一反射防止膜と、該基材の背面側の面上に配置された第二反射防止膜とを有する観察窓、及び、該観察窓の背面側に位置し、第三反射防止膜を有する内部構造物を備える観察窓付き構造物であって、
    該第一反射防止膜は、ARフィルムであり、
    該第二反射防止膜及び該第三反射防止膜は、隣り合う凸部の頂点間の幅が可視光波長以下である複数の凸部で構成された表面を有し、
    該第二反射防止膜が有する凸部のアスペクト比は、0.8以下であり、
    該第三反射防止膜が有する凸部のアスペクト比は、0.8以下であり、
    該第一反射防止膜の表面で反射した光と、該第二反射防止膜の表面で反射した光と、該第三反射防止膜の表面で反射した光とを足し合わせた光は、可視光領域内で平坦な波長分散を有することを特徴とする観察窓付き構造物。
  2. 前記観察窓と前記内部構造物との間には、空気層が設けられていることを特徴とする請求項1記載の観察窓付き構造物。
  3. 前記第三反射防止膜は、前記内部構造物の前記観察窓側の最表面に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の観察窓付き構造物。
  4. 前記内部構造物は、更に、n−3個の第n反射防止膜を有し(nは4以上の整数を表す。)、
    該n−3個の第n反射防止膜はいずれも、隣り合う凸部の頂点間の幅が可視光波長以下である複数の凸部で構成された表面を有し、
    前記第一反射防止膜の表面で反射した光と、前記第二反射防止膜の表面で反射した光と、前記第三反射防止膜の表面で反射した光と、該n−3個の第n反射防止膜のそれぞれの表面で反射した光とを足し合わせた光は、可視光領域内で平坦な波長分散を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の観察窓付き構造物。
  5. 前記第n反射防止膜が有する凸部のアスペクト比は、0.8以下であることを特徴とする請求項4記載の観察窓付き構造物。
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