JP5448259B2 - 書架 - Google Patents
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Description
例えば、図17に示す箱物101は、底板102と一対の側板103,104と前板105と後板106と蓋110により外観が構成されている。前板105と後板106と蓋110は、一対の側板103,104に着脱可能に取り付けられている。図18に示すように、一対の側板103,104は、蝶番107を介して底板102に固定されている。後板106は、一対の側板103,104に当接する当接面106a,106bに受金具109がねじ止めされている。一対の側板103,104の内壁には、受金具109に対応する位置に軸108が固定されている。後板106は、底板102に対して垂直に立設された一対の側板103,104に対して、受金具109の溝109aに軸108をそれぞれ係合させることにより固定される。後板106は、一対の側板103,104との間に隙間ができないように、当接面106a,106bに切り欠いて形成した切欠溝106cに受金具109を固定している。切欠溝106cは、受金具109より大きく設けられ、箱物101の内側面を形成する面側に開口しており、箱物101の組立後に受金具109が外側から見えないようになっている。尚、前板105は、後板106と同様に形成されているため、説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る書架1の外観斜視図である。図2は、書架1の正面図である。尚、以下の説明において、書架1に本等を収納する正面間口を「前」、正面間口と対向する面を「後ろ」、底板5側を「下」、天板6側を「上」、正面間口から書架1を見て左側を「左」、正面間口から書架1を見て右側を「右」ということにする。
図1及び図2に示す書架1は、図書館等に設置され、本や用紙それらに類似する保管物を保管するものである。書架1は、一対の側板2,3の間に架設板(本実施形態では、基台4、底板5、天板6、背板7、棚板8)を架け渡して、組み立てられている。書架1は、一対の側板2,3と底板5との間に形成される隙間に基台4が配置され、基台4が底板5を介して書架1にかかる荷重を受けることにより、底板5や一対の側板2,3等の変形を防いでいる。
先ず、部品を連結する受金具12とショルダーねじ14の概略構成を説明する。図10は、受金具12とショルダーねじ14の概略構成図である。
金属製のショルダーねじ14は、頭部14aと軸部14bと雄ねじ14cと鍔部14dとを一体に設けたものである。ショルダーねじ14は、雄ねじ14cのねじ込み量が鍔部14dにより規制され、頭部14aの突出量を均一にしている。受金具12は、コの字型に形成され、両端部12b,12cが外向きに折り曲げられている。受金具12は、両端部12b,12cに形成された挿通孔12e,12fに固定ねじ13(図4参照)が挿通され、その固定ねじ13により基台4や天板6、背板7に固定される。受金具12は、溝12aがショルダーねじ14の頭部14aの直径より小さい溝幅で一方に開口するように長手方向に形成され、その開口部分に挿入部12dがショルダーねじ14の頭部14aより大きく設けられている。ショルダーねじ14は、頭部14aが挿入部12dから溝12aの内側へ挿入されて溝12aの両端に引っ掛けられ、受金具12に連結される。
図3は、図2のAA断面図である。図4は、図2のBB断面図である。
図3及び図4に示すように、基台4と底板5と天板6と背板7と棚板8は、板状の芯材31に薄板32を接着剤等で固定した合成材からなり、木目の印刷された装飾板33が組立後に外から見える面に貼られている。
背板7の左右端部に受金具12を取り付ける構造は、同様なので、ここでは、背板7の右端部(側板3に面する端部)に受金具12を取り付ける構造についてのみ説明する。
天板部6aに使用される芯材31は、幅寸法が受金具12の幅寸法と同一にされている。天板部6aの一対の薄板32,32は、芯材31の側板2に対向する端部と芯材31の側板3に対向する端部から側方へそれぞれ突出している。一対の薄板32,32の突出量は、薄板32,32の端部と側板3とを当接させた状態で、受金具12の溝12aにショルダーねじ14の頭部14aを引っ掛けられるように設けられ、書架1の組立後に受金具12とショルダーねじ14を上下方向から隠すようにしている。天板部6aは、芯材31の側面2,3に面する端部により受金具12が固定される固定面37が構成され、一対の薄板32,32により固定面37の長辺に対して垂直に設けられた垂直面38が構成されている。そして、一対の薄板32,32の間には、受金具12の幅と同一幅の収納凹部35が設けられている。天板部6aの前後端部には、装飾板33が固定され、収納凹部35の前後開口部を装飾板33で塞いで受金具12やショルダーねじ14が書架1の組立後に見えないようにしている。天板6は、固定面37の端であって装飾板33の内側の位置に補強ブロック36が接着剤等で固定され、受金具12にかかる力が装飾板33に作用しないようにしている。
側板2,3は同一の構成なので、ここでは側板2についてのみ説明する。図7及び図8に示すように、側板2は、一対の受け止め具9が内側の面に平行に固定されている。側板2は、底板5の取付位置と天板6の取付位置との間に形成された取付溝2a,2aに受け止め具9が固定ねじ11により固定され、受け止め具9が表面に突出していない。側板2は、図8に示すように受け止め具9の掛け止め孔9aに引っ掛けられた掛け止め爪10を介して、棚板8を保持する。図9に示すように、掛け止め爪10は、略S字形をなし、掛け止め孔9aと棚板8の係止孔16aに着脱自在に引っ掛けられて、一対の側板2の任意の高さに棚板8を簡単に取り付けられるようになっている。
次に、書架1の組立方法について説明する。図11〜図15は、書架1の組立説明図である。
図11に示すように、先ず、一対の側板2,3の下方に設けた各ショルダーねじ14を基台4に設けた受金具12の挿入部12dにそれぞれ位置合わせし、基台4を下方へスライドさせる。これにより、各ショルダーねじ14の頭部14aが受金具12の溝12aの内側へ案内されて溝12aの両端に引っ掛けられ、抜け不能となる。この結果、図12に示すように、基台4が一対の側板2,3の間に固定される。
図16は、書架ユニットの一例を示す図である。
完成した書架1は、他の書架1の上に積み上げて図示しないボルトで固定することにより、他の書架1とユニット化される。また、書架1は、他の書架1と隣り合わせに配置することによりユニット化することもできる。
尚、書架1は、受け止め具9の掛け止め孔9aに掛け止め爪10を引っ掛ければ、棚の高さや数を簡単に調整できる。
また、側板2,3の全高を変えれば、基台4と底板5と天板6と背板7と棚板8を共通で使用し、全高の異なる書架1を作ることができるので、部品の在庫数を減らしてコストを安くできる。
本実施形態の書架1は、基台4を構成する前板21と後板22の一対の側板2,3に面する端部に、受金具12の幅寸法と同一幅に設けられて受金具12が固定される固定面37と、固定面37の長辺に対して垂直に設けられた垂直面38とからなる収納溝21a,21b,22a,22bを設けている。また、天板6と背板7の一対の側板2,3に面する端部に、固定面37と一対の垂直面38からなる収納凹部35を設けている。それらの固定面37の端と垂直面38とに受金具12を位置合わせして、基台4と天板6と背板7にそれぞれ受金具12を固定することにより、受金具12は、基台4と天板6と背板7に対して一義的に位置決めされる。よって、基台4と天板6と背板7の固定面37の端と垂直面38とに受金具12を位置合わせして基台4と天板6と背板7に固定すれば、誰でも基台4と天板6と背板7の同じ位置に受金具12を固定することができ、受金具12の固定位置を統一できる。また、受金具12の固定位置が統一され、ショルダーねじ14と受金具12との位置関係にずれが生じにくいので、一対の側板2,3と基台4又は天板6、背板7との位置合わせを行いやすい。尚、この効果は、書架1の部品を多数の作業者に製造させる場合に、特に有効である。
上記実施形態では、固定面37に補強ブロック36を固定したが、装飾板33が衝撃に耐えうるものであれば、補強ブロック36を省いても良い。
上記実施形態では、係合部材の一例としてショルダーねじ14を用いたが、受金具12の溝12aに係合可能なピンを側板2,3に圧入固定しても良い。
2,3 側板
4 基台(受金具付き架設板の一例)
5 底板(架設板の一例)
6 天板(受金具付き架設板の一例)
7 背板(受金具付き架設板の一例)
8 棚板(架設板の一例)
12 受金具
12a 溝
14 ショルダーねじ(係合部材の一例)
31 芯材
32 薄板
33 装飾板
36 補強ブロック
37 固定面
38 垂直面
Claims (3)
- 一対の側板と、前記一対の側板の間に架け渡して設けられる複数の架設板とを有する書架において、
前記複数の架設板は、一方に開口する溝が長手方向に形成された受金具を、前記側板に面する端部に固定された受金具付き架設板を含み、
前記一対の側板は、前記受金具付き架設板の取付位置に、前記受金具の前記溝に係合する係合部材が固定され、
前記受金具付き架設板は、厚さが前記受金具の幅寸法と同一である板状の芯材の両面に薄板を固定した合成材からなり、前記薄板が前記芯材の前記側板に面する端部から側方へそれぞれ突出しており、前記受金具の前記幅寸法と同一幅に設けられて前記受金具が固定される固定面を前記芯材の端部により構成し、前記固定面の長辺に対して垂直に設けられた垂直面を前記薄板により構成し、
前記受金具は、前記固定面の端と前記垂直面とに位置合わせされている
ことを特徴とする書架。 - 請求項1に記載する書架において、
前記受金具付き架設板は、前記一対の側板に面する端部に対して直交する端部に、前記薄板の間に形成された隙間を塞ぐように取り付けられる装飾板を有する
ことを特徴とする書架。 - 請求項2に記載する書架において、
前記受金具付き架設板は、前記固定面の端で前記装飾板より内側の位置に固定される補強ブロックを有し、
前記受金具は、前記補強ブロックに当接した状態で前記固定面に固定されている
ことを特徴とする書架。
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