JP4918838B2 - 壁面構造 - Google Patents

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Description

本発明は、壁面に設けられる収納箱などの構造物を有する壁面構造に関する。
従来より、壁面に沿って水平方向に延びるレール状の係合型材を複数個平行に取り付け、この係合型材に化粧パネルや棚などを取り付けることで、壁面を装飾する壁面構造が提案されている。例えば、特許文献1に記載の壁面構造では、係合型材に棚板のほか、壁掛け式の収納箱が取り付けられている。
特開2003−219927号公報
ところが、上記のような壁面構造に、収納箱を取り付ける場合、収納箱を支えつつ壁面に取り付けなければならないため、収納箱が大きくなると、重量の増大から取付が困難になっていた。また、収納箱に限らず、例えば階段状の棚など、構造物が複雑になったり、大型化するほど、取付が困難になるという問題が生じていた。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、壁面に、収納箱などの構造物を容易に取り付けることが可能な壁面構造を提供することを目的とする。
本発明は、壁面に設けられる壁面構造であって、上記問題を解決するためになされたものであり、壁面に対して水平方向に延びるように長尺状に形成されるとともに、長手方向に延びる少なくとも一つの挿嵌溝を有する少なくとも一つの係合型材と、棚板及び当該棚板に取り付けられ前記係合型材の挿嵌溝に着脱自在に固定可能な挿嵌部を有する棚体と、前記棚板の少なくとも一方の側部に着脱自在に固定され、垂直方向に延びる側板と、を備えている。
この構成によれば、棚板の少なくとも一方の側部に垂直方向に延びる側板を取り付けることができるため、壁面に種々の構造物を形成することができる。例えば、複数の係合型材を壁面に平行に取り付け、これに棚板を取り付けるとともに、各棚板の一方に側板を取り付けて連結することで、階段状の棚を形成することができる。このように、棚板の側部に側板を取り付けることができるため、これを組み合わせていくことで、種々の構造物を形成することができる。また、棚板の側部に側板を取り付けるので、棚板の先端が上方及び下方へ移動するのを防ぐことができ、棚板が固定される。
例えば、棚板の両側部それぞれに側板を着脱自在に固定するとともに、棚板の上方及び下方の少なくとも一方において、両側板を着脱自在に連結する少なくとも一つの連結板を取り付けると、上下左右を囲む収納箱を形成することができる。
このとき、連結部材の代わりに棚板を用いることもできる。すなわち、少なくとも二つの係合型材を上下に平行に配置するとともに、各係合型材に棚板をそれぞれ固定し、側板を、各棚板の少なくとも一方の側部に着脱自在に固定されるようにしておけば、上下左右、または上下と左右の一方が閉じられた収納箱を形成することができる。このとき、上側の棚板は係合型材を介して壁面に固定されるため、収納箱の強度を向上することができる。
また、収納箱などの構造物を水平方向に隣接して設けたい場合には、次のように構成することができる。つまり、一の係合型材に二つの棚板を隣接するように配置し、一の側板が、両棚板の側部に着脱自在に固定されるように構成すればよい。このように構成することで、一つの側板が隣接する棚板の側板として共用されるので、組み立てが容易になるとともに、組み立てに要する時間、費用を低減することができる。
側板と、棚板の固定には、種々の方法を採ることができるが、例えば、側板に、突起を設けるとともに、棚板の上面又は下面の側縁に、突起と着脱自在に係合する切欠部を形成することで、両者を固定することができる。こうすることで、側板の重量を棚板が支持するようになるが、棚板は係合型材を介して壁面に強固に固定されるので、構造物を安定して壁面に固定することができる。なお、これを反対にしてもよい。すなわち、棚板に突起を設けるとともに、側板にこれが係合する穴を設けるようにすることもできる。
上記のような壁面構造では、壁面を覆う化粧パネルを設けることが好ましい。例えば、次のように構成することができる。すなわち、係合型材に、二つの挿嵌溝を形成するとともに、少なくとも二つの係合型材を上下方向に平行に配置し、下側の前記挿嵌溝には、上下に隣接する係合型材間に亘って壁面を覆う化粧パネルを着脱自在に固定するとともに、上側の前記挿嵌溝に、棚板を固定すればよい。この構成により、壁面に棚や収納箱などの構造物とともに、化粧パネルで覆うことができる。化粧パネルは、例えば、下地用の板材の表面に化粧シートを貼り付けたものを用いることができる。
また、本発明は、壁面に設けられる壁面構造であって、壁面に対して水平方向に延びるように長尺状に形成されるとともに、長手方向に延びる少なくとも一つの挿嵌溝を有する少なくとも一つの係合型材と、前記係合型材の挿嵌溝に着脱自在に固定可能な挿嵌部を有する棚板と、前記棚板の少なくとも一方の側部に着脱自在に固定され、垂直方向に延びる側板と、を備えている。
本発明に係る壁面構造によれば、壁面に、収納箱などの構造物を容易に取り付けることができる。
以下、本発明に係る壁面構造の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る壁面構造の斜視図、図2は図1のA−A線断面図である。なお、以下の説明では、壁面から突出する方向を「前」、その反対方向を「後」と称することとする。
図1及び図2に示すように、この壁面構造は、壁面Wを装飾するためのものであり、複数の化粧パネルBによって壁面Wを覆っている。また、この化粧パネルB上に収納箱Gが取り付けられている。より詳細には、水平方向に延びる複数の係合型材A,S,Tを上下に平行に並べるとともに、これらの間に基板Fを配置する。そして、係合型材A,S,T及び基板Fは、壁面Wに対して釘、ねじ等で固定する。以上の係合型材A,S及び基板Fによって壁下地材Mが形成される。そして、この壁下地材Mを覆うように、複数の化粧パネルBを配置する。各化粧パネルBは、係合型材A,S,Tに対して固定されるとともに、基板Fに対しても固定される。そして、化粧パネルBを覆うように、収納箱Gが取り付けられている。以下、上述した各部材について詳細に説明する。
図3は化粧パネルの斜視図、図4は化粧パネルの背面に取り付けられる取付具の斜視図(a)及び断面図(b)である。化粧パネルBは、矩形状の化粧ボード20の背面上部に、取付具Dを取り付けることで構成されている。化粧ボード20は、例えば、木質系基材の一方面に、化粧シートを貼り付けたものであり、化粧シートを貼り付けた面が表面となる。木質系基材としては、例えば、一般木材、中密度繊維板(いわゆる、MDF)、合板、パーティクルボード等を用いることかできる。一方、化粧シートとしては、例えば、木目調、石目調、皮革調、布目調、ヘアーライン調等のシートを用いたり、或いは布等をシートとして貼り付けることができる。さらに、天然木や天然石そのものからなる化粧材であってもよい。また、化粧ボード20の背面上部には、水平方向に延びる挿入溝21が形成されており、この挿入溝21に次に説明する取付具Dが取り付けられる。一方、化粧ボード20の下端部の両側付近には、スナップ式の一対の取付突起22が形成されている。
取付具Dはアルミニウム等の金属、あるいは、合成樹脂で形成された板状固定部10を有しており、長手方向の両端付近には、ねじ穴Rが形成されている。また、板状固定部10の上端部には前方及び後方に突出部が設けられている。後方への突出部は、板状固定部10から略垂直方向に突出し、断面円弧状に形成された板状挿嵌部11を構成している。一方、前方への突出部は、表面に凹凸が形成された挿入突起部12を構成している。そして、図3に示すように、この挿入突起部12が上述した化粧ボード20の挿入溝21に嵌合するとともに、ねじ穴RにねじQが挿通されることで、取付具Dが化粧ボード20に固定される。
図2に示すように、基板Fは、例えば、一般木材、合板、中密度繊維板(いわゆる、MDF)、無機板、パーティクルボード等で構成することができる。そして、最も左側に配置される基板Fを除いて、水平方向の左側の端部が切り欠かれている(図10参照)。また、表面の下端部には、上述した化粧パネルBの取付用突起22が嵌る取付孔37が形成されている。
図5〜図7は、それぞれ係合型材を示す斜視図(a)及び断面図(b)である。係合型部は、3種類のものがある。すなわち、図2に示すように、壁面構造の最も上端に配置される第1係合型材S、上下方向に並ぶ基板Fと基板Fの間に配置される第2係合型材A、及び最も下端に配置される第3係合型材Tである。
まず、第1係合型材Sから説明する。図2に示すように、この係合型材Sは、壁面構造の最上端に配置されるものであり、この係合型材Sの下部に基板Fの上端が嵌め込まれる。すなわち、この係合型材Sの上部には、基板は存在しない。図5に示すように、第1係合型材Sは、アルミニウム等の金属で形成され、水平に延びる挿嵌部Lを備えている。この挿嵌部Lは、壁面から水平に突出するように延びる上板1’と下板2’を備え、この間に、断面が上向き円弧状で下端に挿入口3bを有する挿嵌溝33が形成されている。また、挿嵌部Lの下面の後部には逆コの字状の取付縁8’が垂下し、挿嵌部Lの下面の前部には取付縁8’と所定間隔を開けて板状の垂下状突起7’が垂下している。また、取付縁8’の長手方向の両端付近及び中央には、ねじ穴Rが形成されている。そして、取付縁8’と垂下状突起7’との間には、後述する基板Fが嵌合される。
次に、第2係合型材Aについて説明する。上述したように、この係合型材は、上下方向に並ぶ基板Fと基板Fの間に配置されるものである。図6に示すように、この係合型材Aはアルミニウム等の金属で形成され、水平方向に延びる上板1と下板2とを有する挿嵌部Lを備えている。上板1と下板2の間には、上段挿嵌溝3と下段挿嵌溝4とからなる上下二段の2条の挿嵌溝が形成されている。各挿嵌溝3,4は、それぞれ断面が上向き円弧状で下端にそれぞれ上段挿入口3aと下段挿入口4aを有している。
下板2の下面の後端部には、逆L字状の支持縁9が垂下し、同じく下面の前端部には、支持縁9から所定間隔をおいて板状の垂下状突起7が垂下している。そして、これら支持縁9と前記垂下状突起7との間には、後述するように、基板Fが嵌合される。一方、上板1の上面の後部には、前側に開口する断面コの字状の板状取付縁8が立設し、上板上面の前部には、板状取付縁8と所定間隔をあけて板状の垂直状突起6が立設している。また、板状取付縁8の水平方向両端には、一対のねじ穴Rが形成されている。そして、取付縁8と垂直状突起6との間には、後述するように、基板Fが嵌合される。
続いて、第3係合型材について説明する。この係合型材は、壁面構造の最下端に配置されるものであり、図2に示すように、最も下部に配置される基板Fの下端に、この係合型材Tが取り付けられる。図7に示すように、この係合型材Tはアルミニウム等の金属で形成され、水平方向に延びる下板2”の前端部に垂直上方に突出する板状突起34を備えた断面h字状の突起部が設けられている。また、下板2”の後端部には、垂直上方に起立形成された断面略柄杓(ひしゃく)状の取付縁8”が設けられている。また、取付縁8”には、水平方向に沿って3つのねじ穴Rが形成されている。
なお、図5〜図7においては、いずれもねじ穴Rを取付縁8,8’,8”に穿設したものを示したが、たとえば、材料がアルミニウムの押出し型材からなる場合は、予めねじ穴Rを設けることなく取り付け時に取付縁8,8’,8”に直接にねじを螺着してもよいものである。
続いて、収納箱Gについて説明する。本実施形態に係る収納箱Gは、上下方向に並ぶ一対の棚体Nの側部それぞれに側板Kを取り付けることで構成されている。このように本実施形態の収納箱Gは、一対の棚体Nと、一対の側板Kとで構成されている。以下、各部材について説明する。
まず、棚体Nについて説明する。図2に示すように、この棚体Nは、棚板Vと、これを支持する棚受け用係止型材Cとで構成されている。棚受け用型材Cはアルミニウム等の金属で形成され、垂直方向に延びる支持板部17を備えており、この支持板部17の上端には、前方に水平に延びる棚板挟持用上板16が連結されている。そして、この支持板部17の中間には、前方に延びる棚板挟持用下板18が設けられており、棚板挟持用上板部16との間に棚板Vが挿入されるとともに、下板18によって棚板Vが支持される。また、支持板部17において、上板16と下板18との間には、後方へ水平に延びる板状挿嵌部15が設けられている。この板状挿嵌部15は、先端が上方を向くように断面弧状に形成されている。また、棚板狭持用下板18には、貫通孔が形成されており、この貫通孔に挿通されたネジ181によって棚板Vが下板18に固定される。
また、棚板挟持用下板18の前端部からは、壁面に向かって斜め下方に延びる板状の傾斜部41が連結されている。この傾斜部41の下端は支持板部17の下端に連結し、側面視直角三角形の補強部を形成している。そして、この補強部の下端部が化粧パネルBに当接し、これによって棚板Vに下向きの荷重が作用したときに、棚板Vが下方に撓むのを防止している。
図8は、棚板の平面図である。同図に示すように、棚板Vの上面の両側縁には、二対の切欠部19が形成されており、この切欠部19に後述する側板Kの突起51が係合する。この切欠部19には、例えば、ジョイント金具等の公知の締め付け機構23が設けられており、ドライバーなどで切欠部19に係合する突起51を締め付けることができる。
次に、側板について説明する。図9は側板の正面図である。同図に示すように、側板Kは、板状の基部52と、この基部52上に設けられた突起51とで構成されている。基部52は、上述した化粧パネルBと同様に、基材上に化粧パネルを貼り付けることで構成されている。側板Kの高さは、係合型材Aの間隔とほぼ同じである。一方、突起51は上述した棚板Vの切欠部19に係合するように構成されている。本実施形態では、上記棚板Vの切欠部19に対応するように、側板Kの上下の端部付近に、それぞれ2個の突起51が設けられている。また、側板Kの後部にパッキン等の部材を取り付けるように構成してもよい。
次に、上記のように構成された壁面構造の施工方法について図1、図2、図4〜図7、及び図10を参照しつつ説明する。図10は壁面に取り付けた壁下地材の平面図である。
壁下地材Mの取り付け方法としては、まず、第3係合型材Tを、壁面Wに対して水平にねじ穴Rにねじを螺着することで、壁面Wに取り付ける。そして、基板Fの下端を第3係合型材Tの板状突起34と取付縁8”との間に嵌合する。次に、基板Fの上端部に第2係合型材Aを嵌合するとともに、この第2係合型材Aを壁面Wに取り付ける。この取り付けは、ねじ穴Rにねじを螺着することで行う。また、基板Fの上端は、第2係合型材Aの支持縁9と垂下状突起7との間に嵌入する。続いて、新たな基板Fの下端部を第2係合型材Aの取付縁8と垂直状突起6との間に嵌合する。
これに続いて、上記と同様に、新たな第2係合型材Aと基板Fの取り付けを行う。そして、最上段の基板Fの上端に、第1係合型材Sを嵌合する。このとき、基板Fの上端は、係合型材Sの取付縁8’と垂下状突起7’とで挟むようにする。また、第1係合型材Sは、螺子孔Rを貫通するように螺子を壁体Wに螺着することで、基板Fとともに壁体Wに固定する。そして、各基板Fにねじまたは釘を打ち付け、基板F自体を壁体Wに固定する。以上の作業は、上下方向の一列の取付のみを説明したが、図10に示すように、横方向には、同時に3枚の基板Fを取り付け、これを上方へと継ぎ足しつつ合計9枚の基板Fを取り付ける。また、3枚の基板Fを横方向に連結して一体化された基板Fを用いて取り付けるようにしてもよい。
こうして、壁下地材Mの取付が完了すると、化粧パネルBの取付を行う。このとき、化粧パネルBは、各基板Fを覆うように、合計9枚用いる。化粧パネルの取付は、背面の取付具Dの板状挿嵌部11を各係合型材A,Sの挿嵌溝4,33に嵌め込むとともに、取付突起22を基板Fの取付孔37に嵌め込むことで行う。このとき、第2係合型材Aに対しては、下段の挿嵌溝4に化粧パネルBの板状挿嵌部11を嵌め込む。
続いて、収納箱Gの組み立てを行う。まず、棚体Nを取り付ける。つまり、下から2段目と3段目の係合型材Aの長手方向の端部から上段の挿嵌溝3に、棚体Nの挿嵌部15をそれぞれ挿入し、挿嵌溝3に沿って所定の位置までスライドする。或いは、棚板Vの前部をやや上方に傾け、挿嵌部15を挿嵌溝3の正面から、弧状の形状に沿うように挿入することもできる。取り付けられた棚体Nは、挿嵌部15が弧状に形成されているため、水平方向への抜けが防止される。こうして、棚体Nが上下二段に取り付けられる。次に、側板Kの取付を行う。図11に示すように、各棚板Vの側部の切欠部19に、上方から側板Kの突起部51を係合させる。これにより、図1に示すような上下左右が閉じた収納箱Gが形成される。
以上のように、本実施形態によれば、棚板Vの側部に垂直方向に延びる側板Kを取り付け可能に構成されているため、これらを組み合わせていくことで、上記のように収納箱Gを形成することができる。したがって、従来のように、すでに組み立てられた収納箱を取り付けるのではなく、壁面において収納箱を組み立てていくので、重量が軽く、組み立てを容易に行うことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、9枚の化粧パネルBを用いているが、これ以外の数の化粧パネルBを用いてもよく、用いる化粧パネルBの数に合わせて、係合型材Aの数も適宜変更すればよい。また、上記実施形態では、壁面Wに収納箱Gを取り付けているが、これに限定されるものではなく、棚体Nと側板Kとを組み合わせで、種々の構造物を形成することができる。例えば、図12に示すように、複数段のL字型の棚を作ることができる。
また、上記説明では、係合型材の上下の間隔と同じ高さの側板Kを用いたが、長い側板を用いることもできる。この場合、各棚板Nと対応する複数の位置に、突起51を設けておけば、縦に長い収納箱を形成することかできる。このとき、図13に示すように、水平方向に隣接する棚体Nの間に一の側板Kを取り付けて側板を共用することもできる。この場合、側板Kの両側に突起51を設けておく。このような側板Kを用いた構造物の例を図14に示す。この例では、8枚の棚体Nを用いるとともに、3枚の側板Kを用いることで、6つに区切られた収納箱Gを形成している。
また、収納箱を形成する場合、最上部を覆う部材は、棚板でなくてもよく、側板Kを連結できるような板材(連結部材)であればよい。例えば、図15に示すように、板材Xの下面に、棚板Vと同様の切欠部25を形成しておき、この切欠部25に側板Kの突起51を係合させる。この板材Xは、棚体Nのように係合型材3に取り付けられるのではなく、側板Kにしか固定されていない。したがって、このような板材Xは、収納箱の複数の位置に棚体Nを用い、強度が特に要求されない部分を塞ぐ場合に用いることが好ましい。なお、この例では、側板Kの上部を板材Xで連結しているが、側板Kの下部を板材で連結することもできる。また、板材の数は、限定されるものではなく、複数枚用いることもでき、この場合、板材を収納箱の中に配置して棚板として使用することもできる。
また、棚受け用係止型材も棚板を支持するとともに、係合型材に固定可能であれば、その形状は特には限定されない。例えば、図16には、2種類の棚受け用係止型材に支持された棚板が図示されている。図16(a)に示す棚受け用係止型材210は、図1で示したものと異なり、傾斜部41が設けられていない。より詳細には、棚板Vを上下から挟持する棚板挟持用上板211と棚板挟持用下板212とが設けられ、これらはその後端部で垂直方向に延びる支持板部213に連結されている。棚板挟持用下板212は、棚板Vの下面の大部分を覆う大きさにされているが、棚板挟持用上板211は、下板212よりも短く形成されている。また、支持板部213の中間部には、後方へ延びる断面弧状の板状挿嵌部214が連結されている。棚板Vは、棚板挟持用上板211と棚板挟持用下板212との間に挟持され、棚板挟持用下板212に挿通されたボルト215によって固定されている。また、棚板挟持用下板212は、支持板部213から後方へ延長されており、その後端部が化粧パネルBに当接している。これによって棚板Vに下向きの荷重が作用したときに、棚板Vが下方に撓むのを防止している。さらに、支持板部213と化粧パネルBとの間には、長尺状(紙面の垂直方向に延びる)のガスケット230が嵌め込まれており、係合型材Aの長手方向への棚体210のズレを防止している。
また、図16(b)に示す棚受け用係止型材220が、上記図16(a)と異なるのは、棚板挟持用上板がなく、支持板部223の長さも短くなっている点である。そして、板状挿嵌部224は、支持板部223の上端から後方へ延びている。また、支持板部223の上端から前方へは鋸状の固定金具226が延びており、この固定金具226が棚板Vの後端面にねじ込まれるとともに、ボルト225が取り付けられることで棚板Vが棚受け用係止型材220に固定されている。さらに、図16(a)と同様に、棚板Vと化粧パネルBとの間には、長尺状のガスケット230が嵌め込まれており、係合型材Aの長手方向への棚体220のズレを防止している。
以上のように傾斜部を設けないことで、棚板Vよりも下に配置されるのは、棚板挟持用下板212,222のみとなるので、見た目がよくなる。また、収納箱の容積が傾斜部によって狭められることがないという利点もある。また、棚板Vの左右方向の両端のいずれかに側板Kを固定したとき、側板Kが棚受け用係止型材Cの傾斜部41の機能を代替している。
また、側板Kと棚板Vとの固定も上記実施形態以外の方法でもよく、両者が着脱自在に固定されれば、特には限定されない。例えば、図17に示すように、棚板Vの側端面に水平方向に延びる切欠部330を形成するとともに、この切欠部330と連通する垂直方向の切欠部320を棚板Vの下面又は上面(図示せず)から形成する。一方、側板Kには、先端付近に小径の絞り部302が形成されたボルト300を取り付け、このボルト300を棚板Vの切欠部330に挿通する。そして、棚板Vの下面又は上面(図示せず)から切欠部320に挿入された固定金具310とボルト先端の絞り部302とを係合させることで、ボルト300を棚板Vに固定する。ここで用いられるボルト300と固定金具310は、例えば、榎本金属株式会社製ミニフィックスを用いることができる。
また、側板Kを強固に固定するには、図18のようにすることもできる。図18は、壁面構造の縦断面図である。まず、図18(a)に示すように、側板Kにおいて化粧パネルB側を向く端面に固定用の突出部材500を取り付けておく。この突出部材500は、垂直方向に沿って延びる板状の部材である。また、側板Kの端面において突出部材500の両側には、ガスケット501を設けておく。一方、壁面に固定された基板F間の凹部には、突出部材500を受ける断面コ字状の受け部材520を取り付けておく。そして、側板Kを棚体に固定する際に、図18(b)に示すように、側板Kの突出部材500を化粧パネルB間の隙間から受け部材520に挿入すれば、側板Kが棚板Vのみならず、壁下地材にも固定されるため、側板Kの安定性が大きく向上する。
本発明に係る壁面構造の一実施形態を示す斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図1の壁面構造に用いられる化粧パネルの斜視図である。 図3の化粧パネルの背面に取り付けられる取付具の斜視図(a)及び断面図(b)である。 図1の壁面構造に用いられる第1係合型材の斜視図(a)、及び断面図(b)である。 図1の壁面構造に用いられる第2係合型材の斜視図(a)、及び断面図(b)である。 図1の壁面構造に用いられる第3係合型材の斜視図(a)、及び断面図(b)である。 棚板の平面図である。 側板の正面図である。 壁面に取り付けた壁下地材の平面図である。 図1の収納箱の組み立て図である。 壁面に形成される構造物の例を示す正面図である。 収納箱の組み立ての他の例を示す図である。 壁面に形成される収納箱の他の例を示す斜視図である。 収納箱の組み立ての他の例を示す図である。 棚受け用係止型材の他の例を示す断面図である。 側板と棚板との固定方法の他の例を示す断面図である。 側板の固定方法の一例を示す断面図である。
符号の説明
B 化粧パネル
A,S,T 係合型材
V 棚板
K 側板
3,4 挿嵌溝
15 板状挿嵌部

Claims (6)

  1. 壁面に設けられる壁面構造であって、
    壁面に対して水平方向に延びるように長尺状に形成されるとともに、長手方向に延びる少なくとも一つの挿嵌溝を有する少なくとも一つの係合型材と、
    棚板、及び当該棚板に取り付けられ前記係合型材の挿嵌溝に着脱自在に固定可能な挿嵌部を有する棚体と、
    前記棚板の少なくとも一方の側部に着脱自在に固定され、垂直方向に延びる側板と
    を備えている、壁面構造。
  2. 前記棚板の両側部それぞれに前記側板が着脱自在に固定され、
    前記棚板の上方及び下方の少なくとも一方において、前記両側板を着脱自在に連結する少なくとも一つの連結板をさらに備えている、請求項1に記載の壁面構造。
  3. 少なくとも二つの前記係合型材が上下に平行に配置されるとともに、前記各係合型材に前記棚板がそれぞれ固定され、
    前記側板は、前記各棚板の少なくとも一方の側部に着脱自在に固定される、請求項1に記載の壁面構造。
  4. 前記係合型材に二つの前記棚板が隣接するように配置され、
    前記側板は、前記両棚板の側部に着脱自在に固定されている、請求項1から3のいずれかに記載の壁面構造。
  5. 前記側板には、突起が設けられており、
    前記棚板の上面又は下面の側縁には、前記突起と着脱自在に係合する切欠部が形成されている、請求項1から4のいずれかに記載の壁面構造。
  6. 前記係合型材には、二つの挿嵌溝が形成されるとともに、少なくとも二つの前記係合型材が上下方向に平行に配置されており、
    下側の前記挿嵌溝には、上下に隣接する係合型材間に亘って壁面を覆う化粧パネルが着脱自在に固定され、
    上側の前記挿嵌溝には、前記棚板が固定されている、請求項1から5のいずれかに記載の壁面構造。
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