JP4857964B2 - 棚板の支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、壁面に設けられる棚板の支持構造に関する。
従来、住宅や店舗内部の壁面を装飾する方法としては、壁面表面に壁紙や化粧シートを貼着する方法、あるいは、壁紙や化粧シートを貼着した化粧パネルパネルを用意しておき、これを壁面に釘打ち法、ビス止め法または接着剤等により取り付ける方法等がある。化粧パネルを用いる場合には、これに棚板を取り付けて、装飾品を配置するなどして、さらなる装飾効果を高めることがある。このような壁面構造としては、例えば特許文献1に記載のものがある。
この文献に記載の壁面構造では、上下方向に並ぶ化粧パネルの間に、水平方向に延びるレール材を配置している。そして、このレール材に形成された開口に、棚板を固定している。この棚板には、レール材の開口に嵌合するフック部が取り付けられている。さらに、棚板の下面には、補強部材が取り付けられており、この補強部材は、棚板の下方の化粧パネルと当接し、これによって、棚板が下方へ撓むのを防止している。
特開2005−336933号公報
ところで、上記の壁面構造では、補強部材を設けることにより、棚板に載せた物品により棚板が下方に撓むのを防止している。また、レール部材の開口とフック部との隙間には、パッキンを介挿し、これによって、上方への跳ね上がりを防止している。しかしながら、パッキンは、棚板の基端部に取り付けられているため、大きい跳ね上がり防止効果を期待することはできない。例えば、棚板の先端付近に力が作用した場合、上記パッキンでは、跳ね上がりを防止することは難しい。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、棚板の跳ね上がりを確実に防止することが可能な棚板の支持構造を提供することを目的とする。
本発明は、壁面に設けられる棚板の支持構造であって、上記問題を解決するためになされたものであり、壁面に対して水平方向に延びるように長尺状に形成されるとともに、長手方向に延びる2つの挿嵌溝を有する係合型材と、棚板、及びこれを支持する棚受け用型材を有し、前記係合型材に取り付けられる棚体と、前記棚体の固定を補強するために、前記係合型材に取り付けられる固定補助具と、を備え、前記棚受け用型材は、前記棚板より下方の壁面と当該棚板の下面とを連結する補強部、及び上側の前記挿嵌溝に嵌合する第1挿嵌部を有しており、前記固定補助具は、下側の前記挿嵌溝に嵌合する第2挿嵌部と、当該第2挿嵌部に連結され前記補強部側へ延びる延設部とを有し、前記第1及び第2挿嵌部は、前記各挿嵌溝から水平方向に離脱不能に構成されるとともに、前記挿嵌溝に沿って長手方向にスライド可能に構成され、前記棚受け用型材の補強部は、前記延設部の下面に当接する当接片を備えている。
この構成によれば、棚体の固定を補助する固定補助具が設けられている。そして、この固定補助具は、挿嵌溝に嵌合するとともに、補強部側へ延びる延設部を有しており、この延設部の下面に補強部に設けられた当接片が当接している。そのため、棚板を跳ね上げる方向に力が作用したときには、延設部によって当接片の上方への移動が規制される。当接片は、棚受け用型材の一部であるので、結果として棚体の跳ね上げを防止することができる。なお、取付の際は、例えば、第1及び第2挿嵌部を係合型材の端部から挿嵌溝に挿入し、所定の位置までスライドさせればよく、取付を容易に行うことができる。
上記固定補助具において、延設部に連結され、下方へ延びる突出部を設けるとともに、棚受け用型材の当接片が、突出部における壁面側の面に当接するように構成すると、棚体の跳ね上げ防止効果をさらに向上することができる。すなわち、棚体は、第1挿嵌部が挿嵌溝に嵌合することで、係合型材に固定されているため、跳ね上げ時には、第1挿嵌部を中心とした回転運動が行われる。これに対して、上記のように構成すると、当接片が突出部における壁面側の面に当接しているため、突出部により当接片が壁面から離間する方向へ移動するのが規制される。つまり、棚体の回転運動が規制され、跳ね上がりを確実に防止することができる。なお、延設部、突出部、当接片の形状は、板状のほか、箱状など種々の形状にすることができ、これらが互いに当接していれば、その形状は特には限定されない。
上記支持構造においては、係合型材の長さと、棚板の幅が異なる場合もある。すなわち、係合型材の一部に棚体が取り付けられることがある。そのため、係合型材において、棚体が取り付けられていない部分は、外部に露出することになるが、このような場合に、係合型材を次のように構成しておくことができる。つまり、係合型材において、2つの挿嵌溝の間に、長手方向に延びる複数の溝が平行に形成された装飾面を設けることができる。こうすることで、溝が形成された装飾面が装飾としての機能を奏する。また、装飾面が凹凸形状を有しているため、長尺状の係合型材が曲がりにくくなるという効果も有する。さらに、装飾面を形成する以外には、2つの挿嵌溝の間に化粧パネルを貼り付けるという方法もある。
上記のように第1挿嵌部は、挿嵌溝から水平方向に離脱不能に構成されているが、その構成としては、例えば、次のようなものがある。すなわち、第1挿嵌部を、その先端が上方または下方を向くように断面弧状に形成し、上側の挿嵌溝を、これに対応するように構成することができる。こうすることで、一旦第1挿嵌部を挿嵌溝に嵌合すると、弧状の形状によって水平方向への抜けが防止される。その取付に際しては、上記のように係合型材の端部から挿嵌溝に挿入し、スライドさせて所定の位置に配置すればよい。或いは、挿嵌溝に対して正面から弧状の形状に沿うように、第1挿嵌部を挿入することでも、取付を行うことができる。
固定補助具の第2挿嵌部も、挿嵌溝から水平方向に離脱不能に構成されているが、その構成としては、例えば、その先端が上方または下方を向くように断面弧状に形成し、下側の挿嵌溝が、第2挿嵌部に対応するようにすることができる。
棚受け用型材の補強部と、固定補助具とを接続する構成は、例えば次のようにすることができる。すなわち、棚受け用型材の補強部が、棚板の下面に配置される支持部と、当該支持部から斜め下方に壁面に向かって延びる傾斜部とを備えるようにし、当接片が、傾斜部の下部から上方へ延び、固定補助具の延設部が、当接片の先端と支持部との隙間に挿入されるように構成することができる。
このとき、当接片の一部が、固定補助具が挿入される隙間を残して支持部と連結されるように構成することができる。こうすることで、補強部の剛性を向上することができる。
上記棚板の支持構造においては、係合型材の上側及び下側の少なくとも一方に隣接して化粧パネルを配置することができる。これにより、支持構造が設置される壁面を装飾することができる。
本発明に係る棚板の支持構造によれば、棚板の跳ね上がりを確実に防止することができる。
以下、本発明に係る棚板の支持構造を店舗のレジカウンターに適用した場合の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る支持構造が適用されたレジカウンターの正面図、図2は図1のA−A線断面図である。なお、以下の説明では、壁面から突出する方向を「前」、その反対方向を「後」または「背面側」と称することとする。
図1に示すように、この支持構造は、コンビニ等の店舗のレジカウンターの前面(壁面)に設けられている。すなわち、レジカウンターの前面には、水平方向に延びる2枚の化粧パネル1,2が上下に平行に取り付けられるとともに、両化粧パネルの隙間からは、水平に延びるレール状の係合型材3の一部が露出している。そして、この係合型材3に、客の荷物などが載置される棚体Cが取り付けられている。
より詳細に説明すると、図2に示すように、この支持構造では、カウンターの前壁面Wに、係合型材3が水平方向に取り付けられ、その上下に下地板材Fが取り付けられている。そして、係合型材3及び下地板材Fを覆うように、2枚の化粧パネル1,2が所定の隙間をあけて平行に並ぶように取り付けられている。係合型材3には、後述するように、長手方向に延びる2つの挿嵌溝7,9が形成されており、これらのうち、上側の挿嵌溝7に棚体Nが固定されている。一方、下側の挿嵌溝9には、棚体の跳ね上がりを防止する固定補助具30が取り付けられている。そして、上記した両化粧パネル1,2の隙間からは、係合型材3の挿嵌溝7,9が露出している。以下、この支持構造を構成する各部材について詳細に説明する。
まず、係合型材について図3を参照しつつ説明する。図3は、係合型材の断面図である。同図に示すように、この係合型材3はアルミニウム等の金属で形成され、水平方向に延びる断面矩形状の本体部5と、この本体部5の下方に配置された断面矩形状の支持部6とを備えている。本体部5と支持部6とは、ほぼ同じ厚みであり、カウンターの前壁面Wに当接する連結片11を介して接続されている。そして、本体部5には、上段挿嵌溝7と下段挿嵌溝9とからなる上下二段の2条の挿嵌溝が形成されている。また、各挿嵌溝7,9は、それぞれ断面が上向き円弧状で下端にそれぞれ上段挿入口7aと下段挿入口9aを有している。
本体部5の上部には、カウンターの前壁面Wに当接する板状の支持片8が取り付けられており、この支持片8にはネジ穴81が形成されている。また、上述した連結片11にも同様にネジ穴111が形成されており、これらネジ穴81,111にネジBを挿通することで、係合型材3はカウンターの前壁面Wに固定されている。こうして固定された係合型材3の上下には、上述した下地板材Fがそれぞれ配置されている。各下地板材Fは、係合型材3とほぼ同じ厚みに形成されており、図示を省略するネジ、接着剤などでカウンター前壁面Wに固定されている。
次に、化粧パネルについて説明する。図1に示すように、2枚の化粧パネル1,2のうち、下側の化粧パネル2は、矩形状に形成されているが、上側の化粧パネル1は、接客スペースを確保するために、上端の一部に矩形状の切欠1aが形成されている。図2に示すように、各化粧パネル1,2としては、プラスチックの樹脂芯材の両面にアルミニウム板を貼り合わせたサンドイッチ構造を有する積層複合板(例えば、三菱化学産資社製、アルポリック)の一方面に化粧シート20を貼り付けたものを用いることができる。或いは、木質系基材10の一方面に、化粧シート20を貼り付けたものでもよく、いずれの場合も化粧シート20を貼り付けた面が表面となる。木質系基材10としては、例えば、一般木材、中密度繊維板(いわゆる、MDF)、合板、パーティクルボード等を用いることかできる。一方、化粧シートとしては、例えば、木目調、石目調、布目調、ヘアーライン調等のシートを用いたり、或いは布等をシートとして貼り付けることができる。さらに、天然木や天然石そのものからなるシートであってもよい。このように構成された化粧パネルのうち、上側の化粧パネル1は、上段挿嵌溝7より上側において、係合型材3の本体部5及び下地板材Fに接着剤や両面テープなどで固定される。一方、下側の化粧パネル2は、下段挿嵌溝9より下側において、係合型材3の支持部6及び下地板材Fに接着剤や両面テープなどで固定される。なお、両挿嵌溝7,9の間に、水平に延びる縦幅の小さい化粧パネル4が貼り付けて露出する係合型材3を隠すようにすることもできる。
次に、棚体について、図4を参照しつつ説明する。図4(a)は棚受け用型材Cの斜視図,図4(b)は棚受け用型材Cの断面図,図4(c)は棚体の断面図である。この棚体Nは、棚板Vと、これを支持する棚受け用型材Cとで構成されている。
図4に示すように、棚受け用型材Cはアルミニウム等の金属で形成され、垂直方向に延びる支持板部17を備えており、この支持板部17の上端には、前方に垂直に延びる棚板挟持用上板部16と、後方へ垂直に突出する板状挿嵌部(第1挿嵌部)15とが設けられている。また、板状挿嵌部15は、先端が上方を向くように断面弧状に形成されている。支持板部17の下端部には、前方へ垂直に延びる棚板挟持用下板部(支持部)18が設けられており、棚板挟持用上板部16との間に棚板Vが挿入される。そして、支持板部17において、棚板挟持用下板部18と棚板挟持用上板部16との間にはネジ穴61が形成されており、このネジ穴61に挿通されたネジ21が棚板Vにねじ込まれることにより、棚板Vが棚受け用型材Cに固定される。
また、棚板挟持用下板部18の前端部からは、壁面に向かって斜め下方に延びる板状の傾斜部41が連結されている。この傾斜部41の下端は化粧パネル2に当接し、これによって棚板Vに下向きの荷重が作用したときに、棚板Vが下方に撓むのを防止することができる。そして、傾斜部41の下端には、上方に向かって延びる板状の当接片51が連結されている。このように、棚板Vの下方には、棚板挟持用下板部18、傾斜部41、及び当接片51が、断面直角三角形の形状を形成しており、これが本発明の補強部を構成している。また、当接片51の棚板挟持用下板部18との間には、隙間Pが形成されており、この隙間に次に説明する固定補助具が挿入される。
続いて、固定補助具について説明する。図2に示すように、この固定補助具30は、水平に配置される板状の水平部31と、垂直に延びる板状の垂下部32とが、L字形に形成された連結部33によって連結されることで構成されている。水平部31の後端部は、係合型材3の挿嵌溝9に嵌合するように先端が上方を向くように断面弧状に形成されており、この部分が本発明の第2挿嵌部を構成している。また、水平部31の前端部に連結された連結部33は、棚受け用型材Cに当接している。より詳細には、連結部33は、水平部31に連結される垂直部分とその下端から延びる水平部分とからなり、支持板部17と棚板挟持用下板部18とが連結する角部を覆うように当接している。そして、連結部33の水平部分は、当接片51と棚板挟持用下板部18との隙間Pを通過し、この水平部分の中間部の下面に垂下部32が連結されている。垂下部32は、当接片51の前面に沿って延びており、この垂下部32が本発明の突出部を構成する。また、当接片51と当接する連結部33が、本発明の延設部を構成する。
次に、上記棚体及び固定補助具の取付について説明する。棚体Nは、次のように取り付ける。つまり、係合型材3の長手方向の端部から上側の挿嵌溝7に挿嵌部15を挿入し、挿嵌溝7に沿って所定の位置までスライドする。或いは、棚板Vの前部をやや上方に傾け、挿嵌部15を挿嵌溝7の正面から、弧状の形状に沿うように挿入することもできる。取り付けられた棚体Nは、挿嵌部15が弧状に形成されているため、水平方向への抜けが防止される。一方、固定補助具30も同様に、係合型材3の端部から下側の挿嵌溝9に水平部31の後端部を挿入し、挿嵌溝9に沿ってスライドさせ、連結部33が、棚受け用型材Cの棚板挟持用下板部18と当接片51との隙間Pに挿入される位置に配置する。
或いは、棚受け用型材Cを係合型材3に取り付けた後、棚板Vの側部において固定補助具30を係合型材3の挿嵌溝9の正面から弧状の形状に沿うように挿入し、連結部33が、隙間Pに挿入される位置までスライドさせてもよい。こうして取り付けられた固定補助具30も、水平部31の後端部が断面弧状に形成されているため、水平方向への抜けが防止される。こうして、棚体N及び固定補助具30の取付が完了する。
以上のように、本実施形態によれば、固定補助具30が、挿嵌溝9に嵌合するとともに、その下面に棚受け用型材Cの当接片51が当接しているため、棚板Vを跳ね上げる方向に力が作用したときには、固定補助具30によって当接片51の上方への移動が規制される。当接片51は、棚受け用型材Cの一部であるので、結果として棚体Nの跳ね上げを防止することができる。さらに、固定補助具30の垂下部32により、次の効果を得ることもできる。すなわち、棚体Nは、挿嵌部15が挿嵌溝7に嵌合することで、係合型材3に固定されているため、跳ね上げ時には、挿嵌部15を中心とした回転運動が行われる。これに対しては、垂下部32のカウンター側の面が、当接片51に当接しているため、垂下部32により当接片51がカウンターの前面壁Wから離間する方向へ移動するのが規制される。つまり、棚体Nの回転運動が規制され、跳ね上がりを確実に防止することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態に係る棚受け用型材Cでは、棚板挟持用下板部18と当接片51との間に隙間Pが形成されているが、その一部を埋めるように連結してもよい。すなわち、固定補助具30の水平幅に合わせて隙間Pを形成しておき、その隙間Pと隣接する位置において当接片51の一部を延長して棚板挟持用下板部18と連結する。これにより、棚受け用型材Cの剛性を向上することができる。ここで、固定補助具30は、挿嵌溝9に沿ってスライドさせながら設置するため、隙間Pは、棚受け用型材Cの水平幅方向のいずれか一方の端部で開放されている必要がある。
また、上記実施形態では、係合型材3の挿嵌溝7,9及びこれに嵌合する挿嵌部15,31の形状を上方に向く断面弧状に形成しているが、下方に向く形状にすることもでき、要するに、挿嵌部が水平方向に抜けるのを防止できるような形状であればよい。また、係合型材と化粧パネルとの接続方法、壁面との接続方法も上述したもの以外でも可能であり、公知の方法を用いることができる。さらに、化粧パネルは、必ずしも必要ではなく、必要に応じて設ければよい。また、上記実施形態では、本発明を店舗のレジカウンターに適用した場合について説明したが、これ以外にも、壁面に棚を設けるような用途であれば、特には限定されない。
また、固定補助具30の形状は、上述したものに限定されず、種々の形態を採ることができる。例えば、上述した垂下部32を設けず、水平部31と連結部33のみで構成してもよい。すなわち、少なくとも連結部33が当接片51に当接していれば、棚体Nの跳ね上げ防止効果を得ることができる。但し、さらに確実に棚体Nの跳ね上げを防止するには、垂下部32を設けて、当接片51の前面に当接させることが好ましい。
また、固定補助具30は、例えば、図5に示すように形成することもできる。図5(a)は、上述した実施形態の固定補助具において、連結部33の水平部分を短くしたものである。つまり、連結部33の前端に垂下部32が連結されるように構成している。この構成であっても、連結部33の下面に当接片51が当接している限りは、棚体Nの跳ね上げを防止できる。また、図5(b)で示す係合型材3は、上記実施形態の変形例であり、両挿嵌溝7,9の間隔が広くなっている。そのため、固定補助具は、断面L字型に形成され、水平部31と垂下部32のみで構成されている。この構成では、水平部31の下面に当接片51が当接するとともに、垂下部32の後面が当接片51に当接することで、棚体Nの跳ね上げを防止している。ここでは、水平部31において、下側の挿嵌溝9に挿入される部分が本発明の第2挿嵌部を構成し、前方に延びて当接片51と当接する部分が本発明の延設部を構成する。以上のように、固定補助具30は、少なくとも当接片51に当接する部分を有していればよく、当接片51の前面に当接する部分を備えているとさらに好ましい。
本発明に係る壁面構造の一実施形態を示す斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図1の支持構造に用いられる係合型材の斜視図(a)、及び断面図(b)である。 図1の壁面構造に用いられる棚体を示す図であり、棚受け用係止型材の斜視図(a),その断面図(b),及び棚体の断面図(c)である。 本発明に係る棚板の支持構造の他の例を示す断面図である。
符号の説明
1,2 化粧パネル
3 係合型材
7,9 挿嵌溝
15 板状挿嵌部(第1挿嵌部)
31 水平部(第2挿嵌部)
32 垂下部(突出部)
33 連結部(延設部)
41 傾斜部
51 当接片

Claims (7)

  1. 壁面に設けられる棚板の支持構造であって、
    壁面に対して水平方向に延びるように長尺状に形成されるとともに、長手方向に延びる2つの挿嵌溝を有する係合型材と、
    棚板、及びこれを支持する棚受け用型材を有し、前記係合型材に取り付けられる棚体と、
    前記棚体の固定を補強するために、前記係合型材に取り付けられる固定補助具と、を備え、
    前記棚受け用型材は、前記棚板より下方の壁面と当該棚板の下面とを連結する補強部、及び上側の前記挿嵌溝に嵌合する第1挿嵌部を有しており、
    前記固定補助具は、下側の前記挿嵌溝に嵌合する第2挿嵌部と、当該第2挿嵌部に連結され前記補強部側へ延びる延設部とを有し、
    前記第1及び第2挿嵌部は、前記各挿嵌溝から水平方向に離脱不能で、しかも、前記挿嵌溝に沿ってスライド可能に構成されており、
    前記棚受け用型材の補強部は、前記延設部の下面の少なくとも一部に当接する当接片を備えている、棚板の支持構造。
  2. 前記固定補助具は、前記延設部に連結され、下方へ突出する突出部をさらに備えており、
    前記棚受け用型材の当接片は、前記突出部における壁面側の面に当接する、請求項1に記載の棚板の支持構造。
  3. 前記第1挿嵌部は、その先端が上方または下方を向くように断面弧状に形成されており、上側の前記挿嵌溝は、前記第1挿嵌部に対応するように構成されている、請求項1または2に記載の棚板の支持構造。
  4. 前記第2挿嵌部は、その先端が上方または下方を向くように断面弧状に形成されており、下側の前記挿嵌溝は、前記第2挿嵌部に対応するように構成されている、請求項1から3のいずれかに記載の棚板の支持構造。
  5. 前記棚受け用型材の補強部は、前記棚板の下面を支持する支持部と、当該支持部から斜め下方に壁面に向かって延びる傾斜部とを備え、
    前記当接片は、傾斜部の下部から上方へ延びており、
    前記固定補助具の延設部は、前記当接片の先端と支持部との隙間に挿入されている、請求項1から4のいずれかに記載の棚板の支持構造。
  6. 前記当接片の一部が、前記支持部と連結されている、請求項5に記載の棚板の支持構造。
  7. 少なくとも前記挿嵌部を露出させるように前記係合型材を覆う化粧パネルをさらに備えている、請求項1から6のいずれかに記載の棚板の支持構造。
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