JP4434772B2 - 取付け装置 - Google Patents
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Description
この棚受け装置は、壁体Wに沿って設置するボード部材1、および断面が下向き円弧状でその下端箇所に挿入口が形成された挿入溝部からなる被係止部2を有する棚受支持体3と、棚受支持体3の被係止部2に挿入可能な円弧状をなす係止部4、および係止部4の下面側に位置し、かつ、棚板5を取り付け自在とした垂下状支持体6が形成された取付部7を有する棚受体8と、を有する。
この状態で、棚受体8を垂下状支持体6の背面がボード部材1の表面に正対し当接するように回転することにより係止部4は被係止部2の溝を案内されて係止状態となる。
この状態となると、当接箇所によるボード部材1からの反力が係止部4が被係止部2から外れようとするモーメントを打ち消すように作用する。
これにより、係止部4が被係止部2によって安定した係止状態が保持され、棚体を取り付けた棚受体8が棚受支持体3に固定される。
これを解消するために、脱落防止のパッキングを係止部4の上面と被係止部の内面間に設けることも考えられるが、これでは、係止部4の上面と被係止部の内面間にパッキングを配置可能な隙間を形成する必要があり、また、部品点数が増え、しかも作業工程が増えるという不利益がある。
これを解消するために、棚受体8の長手方向の両側部にエンドキャップを取り付けることも可能であるが、上述した棚受体8が脱落するおそれがあるという課題は解消されない。
また、煩雑な手間が不要で、所望の板厚を有する被取付体に適用することが可能な汎用性の高い取付け装置を実現できる利点がある。
棚板16は、所定の厚さ、幅、長さを有する平板状に、たとえばガラスにより形成されている。
図2は、本実施形態に係る棚受支持板11を壁体に取り付けた状態を示す簡略側断面図である。
図1(A)および図2に示すように、棚板支持体11の前面側の中央部により若干上部よりに、長手方向の全長にわたって、前面側に突出するように形成された所定幅の挿入口111aを有し、一部に所定の曲率をもって円弧状部111bが形成された所定深さを有する長溝状の被係止部111が形成されている。
円弧状部111bは、図中、下方に向かって円弧をなすように形成されている。したがって、被係止部111は、その長溝の端部111cが、挿入口111aとは異なる位置、すなわち、図中、挿入口111aより上部に位置するように形成されている。
また、被係止部111のさらに上部側および中央部より下方側に、棚受支持体11を壁体17に固定するネジ18,19を挿入し、かつ壁体18に螺着した状態で、ネジ18,19の頭部18a,19aを前面側に突出しない状態で収容するネジ収容部112,113が棚受支持体11の長手方向の両側部、および中央部の複数個所に形成されている。
ネジ収容部112,113には、ネジ18,19を挿入するためのネジ孔112a,113aが形成され、さらに棚受支持体11の背面側にネジ孔112a,113aに対応する位置にネジ孔114,115が形成されている。
なお、棚受支持体11は、軽量化のために、ネジ孔112aと114、ネジ孔113aと115との間に空隙部116、117を設け、さらに空隙部116,117間の中央部にも空隙部118が形成されている。
なお、係止部122は、保持部121の上部背面側に突出するように、保持部121と一体的に形成されている。
なお、第1支持部1211と第2支持部1212とが接合する部分において、第1支持部1211の後端部から背面側に突出するように係止部122が一体的に形成されている。
第1支持部1211は、その先端部には、棚板16の上面に当接する当接部1211aが形成され、当接部1211aより後端側の内壁には、棚板16を挟持するとき保持部121との間に介在させるゴム等の弾性体22を収容可能な収容部1211bが形成されている。
また、第1接合部1213の背面側には調整手段としての化粧ボード厚調整用雄ネジ21が螺着される雌ネジ部1213dが形成されている。
なお、棚板固定調整用ネジ20を挿入するためのネジ孔1213cは、図3に示すように、接合部1213の上部の両側近傍および中央部に、略等間隔をおいて3個の棚板固定調整用ネジ20−1,20−2,20−3を挿入し第2挟持部121bに螺着可能に形成されている。
また、化粧ボード厚調整用雄ネジ21が螺着される雌ネジ部1213dは、図3に示すように、接合部1213の略中央部で、ネジ20−1と20−3の配置位置の略中間部、並びにネジ20−3と20−2の配置位置の略中間部に、2個の化粧ボード厚調整用雄ネジ21−1,21−2を螺着可能に形成されている。
また、棚板固定調整用ネジ20および化粧ボード厚調整用雄ネジ21のネジ山は六角レンチにより回転可能とする六角形の凹部が形成されている。
第3支持部1214は、その先端部には、棚板16の下面に当接する当接部1214aが形成され、当接部1214aより後端側の内壁には、棚板16を挟持するとき保持部121との間に介在させるゴム等の弾性体22を収容可能な収容部1214bが形成されている。
また、第2接合部1215の傾斜面1215aには、軽量化のために第1接合部1213に形成された空隙部1213bと連通する空隙部1215bが形成されている。
また、第3支持部1214、第2接合部1215、および傾斜部1216で囲まれた所定の断面が三角形領域にも、軽量化のために空隙部1217が形成されている。
組み立て後の保持部121は、図4(A)に示すように、第2支持部1212および第3支持部1214より図中下方側は、断面が略三角形状をなす。
エンドキャップ13(14)の回転阻止部132は、棚受体12の係止部122棚受支持体11の被係止部111aとの係止状態が解除される位置まで回転することを阻止でき、棚受体12(棚板)が脱落することを阻止できるものであれば良い。
また、回転阻止部132は、カバー部131の図中の上面131aの後端部から垂直上方に延びる連接部1321と、連接部1321に一体的に形成され、カバー部131の背面131bを延長するように形成された阻止部1322とを有し、阻止部1322は偏平な三角柱状をなすように形成されている。
なお、ここでは、棚受支持体11は壁体17の所定の位置に固定されて化粧ボード15が配置され、また、棚受体12の第1挟持部121aと第2挟持部121bは棚板固定調整用ネジ20により接合状態に螺着され、また、化粧ボード厚調整用雄ネジ21も第1接合部1213に螺着されているものとする。
この場合、棚板固定調整用ネジ20をさらに締めつけると、第2挟持部121bの傾斜面1215aが第1挟持部121aの傾斜面1213aにより斜め上方に押し上げるように力が作用し、第1支持部1211と第3支持部1214の間隔が狭くなり、棚板16が棚受体12が外れないように固定される。
なお、棚板固定調整用ネジ20を緩めると、第2挟持部121bの傾斜面1215aが第1挟持部121aの傾斜面1213aにより斜め上方に押し上げるように力が弱くなることから、第1支持部1211と第3支持部1214の間隔が多少広くなり、棚板16が挟持空間に出し入れ可能となる。
これにより、係止部122は被係止部111内を第1方向に回転するように挿入され、被係止部111に対する略完全な係止状態に保持される。このとき、保持部121の背面側は、棚受支持体11の前面、実際には化粧ボード15の前面に対して正対する位置となる。
たとえば、雄ネジ21を締めつけると、頭部21aと化粧ボード15表面との当接部分と第1挟持部121aの第1接合部1213の背面部との距離が短くなることから、棚板16が下がる。一方、雄ネジ21を緩めると、頭部21aと化粧ボード15表面との当接部分と第1挟持部121aの第1接合部1213の背面部との距離が長くなることから、棚板16が上がる。
この場合、図9にしめすように棚板16が水平またはやや上向きになるようにレベル調整を行う。
このとき、エンドキャップ13(14)の回転阻止部132は、カバー部131から棚受体12の第1挟持部121aの第1支持部1211の側部から棚受支持体11の被係止部111の配置位置よりさらに上方に至り、かつ化粧ボート15の前面と略接するように位置する。
しかし、回転阻止部132は、カバー部131から棚受体12の第1挟持部121aの第1支持部1211の側部から棚受支持体11の被係止部111の配置位置よりさらに上方において、化粧ボート15の前面と当接状態を維持し、図10中に矢印Aで示す第1方向とは逆の、矢印Bで示す第2方向に回転することが阻止される。
したがって、係止部122が被係止部111から外れようとするモーメントを打ち消す力が弱められて、係止部122が被係止部111から外れ、棚板16が脱落することが阻止される。
また、第3支持部1214と傾斜面1215aと傾斜部1216Aで囲まれた大きな領域に、軽量化のために空隙1222が形成されている。
そして、空隙部1222に、図12に示すようなエンドキャップ13A(14A)に形成された柱状をなす第1挿入子1311Aが挿入される第1被挿入部1223、柱状をなす第2挿入子1312Aが挿入される第2被挿入部1224、および柱状をなす第3挿入部1313Aが挿入される第3被挿入部1225が形成されている。
また、水平レベルの調整は、調整片1221の長孔1221Aの位置を調整ながらネジ23で調整片1221と傾斜部1216Aの下端部とを螺着し接合させることにより行う。
Claims (6)
- 所定長さを有する被取付体を壁体に取り付けるための取付け装置であって、
被係止部を有し、上記壁体に取り付け可能な支持体と、
上記被取付体を保持可能な保持部と、上記被係止部に係止させて当該保持部を第1方向に回転させることにより係止状態を保持して、上記保持部を上記支持体に対して正対する位置に保持可能な係止部とを有する受体と、
上記受体の端部に着脱自在で、装着時に当該端部を被覆するエンドキャップと、を有し、
上記エンドキャップは、上記受体の係止部が上記支持体の被係止部に係止状態にあるときに、上記受体の保持部の上記第1方向とは逆の第2方向に回転することを阻止する回転阻止部を有する
取付け装置。 - 上記エンドキャップの回転阻止部は、上記受体の係止部と上記支持体の被係止部との係止状態が解除される位置まで回転することを阻止する
請求項1記載の取付け装置。 - 上記エンドキャップは、
上記受体の端部に着脱自在で、装着時に端部を被覆する機能を有するカバー部と、
上記受体の係止部が上記支持体の被係止部に係止状態にあるときに、上記カバー部が上記受体の端部に装着されている状態で、上記カバー部から上記受体の側部を越えて、上記支持体の被係止部の配置位置よりさらに上記カバー部から離れた位置に至り、かつ上記支持体の配置側と略接するように位置する阻止部とを有する
請求項1または2記載の取付け装置。 - 上記受体の保持部は、
上記被取付体の上面側および背面側を挟持して支持するための第1挟持部と、
上記被取付体の下面側を挟持し支持するための第2挟持部とを有する
請求項1、2、または3記載の取付け装置。 - 上記受体の保持部の第1挟持部は、
上記被取付体の上面側を内壁で支持するように形成された第1支持部と、
第1支持部の後端部でかつ下面側から略垂下し、上記被取付体の背面側を内壁で支持するように形成された第2支持部とを有し、
上記第2挟持部は、
上記被取付体の下面側を内壁で支持するように形成された第3支持部を有し、
上記第1挟持部と上記第2挟持部はネジにより互いに接合状態に保持され、当該ネジにより上記第1支持部と上記第3支持部との間隔が調整可能である
請求項4記載の取付け装置。 - 上記受体の係止部が上記支持体の被係止部に係止状態にあるときの上記保持部の背面側と上記支持体側との距離を調整してレベル調整可能な調整手段を有する
請求項1〜5のうちのいずれか一に記載の取付け装置。
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