JP2016137118A - 固定具及び家具 - Google Patents

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浩二 橋口
Koji Hashiguchi
浩二 橋口
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Abstract

【課題】略直交する2方向の面材に先端が挿入される棒状材の頭部を、簡単な構成によって隠すことが可能な固定具を提供する。【解決手段】略直交する2方向の側板13と棚板12との間を接合させるためにそれぞれの面材に先端が挿入されるピン材(71,72)又はネジ材(81,82)の頭部を定着させる固定具2である。そして、第1の面材に接触させる短辺部3と、第2の面材に接触させる長辺部4と、短辺部3と長辺部4との側面間を繋ぐ一対の側板部5,5と、一対の側板部間の開口を塞ぐとともに、ヒンジ部61を介して連結されて開閉自在となる蓋部6とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、側板と棚板などの略直交する2方向の面材間を接合させるために、それぞれの面材に先端が挿入されるネジ材やピン材などの棒状材の頭部を定着させる固定具、及びそれが使用された家具に関するものである。
棚板を壁面に取り付けるために、壁面にネジ材で受け金具を固定し、その受け金具の上面に棚板を載せてネジ材などで固定する構成が知られている(特許文献1−3など参照)。
特許文献1には、板ガラス製の棚板を載せるためのL字形の棚受主体の基台をビスで壁面に固定した後に、棚受主体とは別部品であるカバーを被せることで、ビスの頭部の露出を無くすことができる構造が開示されている。
また、特許文献2には、側面視直角三角形状の支持具を木ねじで壁面に固定するとともに、支持具の下方からも木ねじをねじ込んで棚板を固定した後に、別部品であるカバー体を嵌め込むことで、木ねじの頭部を隠蔽させる構造が開示されている。
さらに、特許文献3では、半円柱状の支持手段の壁面への固定はビスで行われるが、棚板との固定がピン状の嵌合凸部によって行われる構造が開示されている。ここではビスの頭部は、支持手段ごと別部品のカバー手段によって覆われる構造となっている。
一方、特許文献4のL字形の側板の取付具は、壁側の固定がビスによって行われるとともに、側板側の固定は側辺から突出された嵌合突起によって行われる。そして、取付具のビス止めをする側には、ヒンジ部を介して蓋体が連結されており、ビスの頭部を隠すことができるようになっている。
実開平1−81945号公報 特許第5541617号公報 特許第3882807号公報 特許第3572051号公報
しかしながら特許文献1−3に開示された取付構造では、固定のために2方向に挿し込まれたビス材の頭部を覆うカバー材が別部品となるため、部品数が増えるとともに、紛失のおそれがある。
一方、特許文献4では、L字形のビス止めをする側の片部にヒンジ部で連結された蓋体を設けた構成となっているが、これを応用して両方の片部に固定用のビスを打ち込む構造にした場合、蓋体を2つ設けることになって形状が複雑になる。
そこで、本発明は、略直交する2方向の面材に先端が挿入される棒状材の頭部を、簡単な構成によって隠すことが可能な固定具、及びそれが使用された家具を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る固定具は、略直交する2方向の面材間を接合させるためにそれぞれの面材に先端が挿入される棒状材の頭部を定着させる固定具であって、第1の面材に接触させるとともに前記棒状材を挿入するための第1穴が設けられた第1座板部と、第2の面材に接触させるとともに前記棒状材を挿入するための第2穴が設けられた第2座板部と、前記第1座板部と前記第2座板部との側面間を繋ぐ一対の側板部と、前記一対の側板部間の開口を塞ぐとともに、ヒンジ状に連結されて開閉自在となる蓋部とを備えたことを特徴とする。
ここで、前記棒状材は、ネジ材又は鍔部が設けられたピン材であって、前記第1座板部及び第2座板部の前記面材に接触させる側には、前記第1穴及び第2穴に前記ピン材の頭部を収容した際に前記鍔部を収容させる凹部が設けられている構成とすることができる。
また、前記棒状材は、ネジ材又はピン材であって、前記第1穴は、前記ネジ材及び前記ピン材が挿入可能な円形であり、前記第2穴は、前記ネジ材及び前記ピン材が挿入可能であるとともに、前記ネジ材の位置修正が可能な長穴である構成とすることができる。
さらに、上記したいずれかの固定具は、合成樹脂によって一体に成形することができる。
そして、本発明に係る家具は、略直交する2方向の面材を接合させていくことによって組み立てられる家具であって、内空側に露出する接合箇所のすべてに上記いずれかの固定具が使用される。
このように構成された本発明の固定具は、略直交する2方向の面材に接触させるとともに棒状材を挿入するための穴が設けられた第1座板部と第2座板部とを備えている。
この第1座板部と第2座板部の側面間は一対の側板部で繋がれ、一対の側板部間の開口は、ヒンジ状に連結されて開閉自在となる蓋部によって塞ぐことができる。
このため、第1座板部と第2座板部からそれぞれの方向に先端が挿入された棒状材の頭部を、一つの蓋部で隠すことができる。また、蓋部がヒンジ状に連結されているので、部品数を削減できるうえに紛失する心配がない。
さらに、固定に使用されるネジ材とピン材の2種類の棒状材のいずれであっても使用できるように固定具を共通化しておくことで、規格数を減らすことができるようになり、部品の梱包間違いなどを防ぐことができる。
このようなネジ材とピン材の固定具の共通化は、第1座板部及び第2座板部の面材に接触させる側にピン材の鍔部を収容させる凹部を設けておくことで、実現することができる。
また、ネジ材とピン材の両方が使用できる共通化された固定具にした場合に第2穴を長穴にしておくことで、第1穴で位置決めされた固定具に対して、長穴の範囲でネジ材の位置をずらすことで容易に修正ができるようになる。
さらに、合成樹脂によって一体に成形された固定具であれば、容易に製作できるうえに、棚板や側板などとの色合わせも簡単に行うことができる。この結果、デザイン性に優れた外観を創出することができる。
そして、内空側に露出する接合箇所のすべてに上記いずれかの固定具が使用された家具であれば、棚板と側板との接合だけでなく、天板と側板との接合や側板と床材との接合も同じ種類の固定具で行われることになって、少ない種類の部品で統一感のある外観にすることができる。
本発明の実施の形態の収納家具の構成を示すために正面側から見た説明図である。 図1のA−A矢視方向で見た断面図である。 固定具の構成を説明する図であって、(a)は蓋部が開いた状態を示す斜視図、(b)は蓋部が閉じた状態を示す斜視図である。 蓋部が開いた状態の固定具の構成を説明する図であって、(a)は短辺部の接触面側から見た側面図、(b)は長辺部の接触面側から見た平面図、(c)は正面図である。 棒状材の種類及び構成を説明する図であって、(a)はピン材の斜視図、(b)はビスの斜視図である。 固定具にピン材を定着した状態を示す断面図である。 固定具にビスを定着した状態を示す図であって、(a)は断面図、(b)は蓋部を取り除いた状態の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態の家具としての収納家具1の全体構成を説明するために正面側から見た断面図であり、図2は図1のA−A矢視方向で収納家具1を見た断面図である。
図1に例示した本実施の形態の収納家具1は、ウォークインクローゼットやウォークスルークローゼットやキャビネットなどの居室空間の一部を収納空間にしたものである。ここで、収納家具1の下面を形成する面材としての床材15は、フローリング材などの居室と同じ床材である。また、収納家具1の外側に図示された面材としての壁材16は、間仕切壁などの居室の壁材である。
このような収納家具1を組み立てるには、様々な箇所において略直交する2方向の面材間を接合させる必要がある。まず、床面15aに対しては、図1に示すように、側方の壁材16に沿って立てられる面材としての側板13の内側面13aが直交する。また、側板13,13間に立てられる面材としての仕切板14の内側面14a,14aも、床面15aに直交する。
さらに、図2に示すように、収納家具1の背面側となる奥行き方向の壁材16の壁面16aも、床面15aに直交する。
また、側板13及び仕切板14の内側面13a,14a並びに壁材16の壁面16aに対しては、面材としての棚板12の下面12a及び面材としての天板11の下面11aが直交する。
これらの略直交する2方向の面材間を接合させるために、本実施の形態の固定具2が使用される。なお、図1に例示した収納家具1では、左側の棚板12が固定式となり、右側の棚板12が可動式となっている。
続いて、本実施の形態の固定具2について、図3,4を参照しながら説明する。図3は、固定具2の全体構成を状態を変えて説明する斜視図であり、図4は、固定具2の側面図、平面図及び正面図である。
固定具2は、第1の面材に接触させる第1座板部としての短辺部3と、第2の面材に接触させる第2座板部としての長辺部4と、短辺部3と長辺部4の側面間を繋ぐ一対の側板部5,5と、一対の側板部5,5間の開口50を開閉自在に塞ぐ蓋部6とによって主に構成される。
ここで、短辺部3を接触させる第1の面材と長辺部4を接触させる第2の面材は、固定具2の設置箇所によって、上述した天板11、棚板12、側板13、仕切板14、床材15又は壁材16のいずれかが該当することになる。
短辺部3は、図3及び図4(a)に示すように、平面視略長方形の厚みのある板状部分である。固定具2の外側に露出する平滑な接触面3aを、面材に接触させる。
また、短辺部3には、棒状材を挿入するための第1穴としての円形穴31が設けられる。ここで、棒状材は、接合手段となる部材で、図1,2,5に示したようなピン材(71,72)又はネジ材(81,82,83)が該当する。
円形穴31は、挿入する棒状材の外径よりも僅かに内径が大きい円筒形の穴である。また、円形穴31の接触面3a側には、それよりも直径の大きな凹部31aが形成される。この凹部31aの大きさは、後述するピン材71の鍔部712の直径及び厚さに合わせて決められる。
短辺部3に対して略直交するように設けられる長辺部4は、図3及び図4(b)に示すように、平面視略長方形の厚みのある板状部分である。固定具2の外側に露出する平滑な接触面4aを、面材に接触させる。
また、長辺部4には、上述した棒状材を挿入するための第2穴としての長穴41が設けられる。長穴41は、棒状材が挿入可能であるとともに、ネジ材(81,82,83)が挿入された際には、長辺部4の長手方向にネジ材の位置修正が可能となる一方向に長い穴である。
例えば長穴41は、長辺の長さがネジ材の直径とほぼ同じとなる長方形の両側に、半円をそれぞれ繋げた長円筒形の穴にすることができる。また、長穴41の内周面には、図4(b)に示すようにリブ41b,・・・を間隔を置いて設け、後述する長穴用ピン材72の頭部721を収容した際に、固定できるようにする。
さらに、長穴41の接触面4a側には、長穴41よりも一回り大きな凹部41aが形成される。この凹部41aの大きさは、後述する長穴用ピン材72の鍔部722の平面形状及び厚さに合わせて決められる。
また、長辺部4の端部には、図3(b)に示すように、蓋部6を閉じたときに隙間が確保できるように、切込部42が設けられる。この切込部42と蓋部6との間の隙間に、ドライバーの先端や指先を掛けることによって、蓋部6を開くことができる。
そして、側面視L字状に形成される短辺部3と長辺部4との側面間を、図3(a)及び図4(c)に示すように、台形状の側板部5によって繋ぐ。側板部5には、上縁及び前方縁に沿って、蓋部6を嵌めるための内壁部51が設けられる。
蓋部6は、一対の側板部5,5間の開口50を塞ぐことができる形状に形成される。蓋部6は、ヒンジ部61によって短辺部3の縁部に連結されている。側板部5,5間の開口50の上方を塞ぐ蓋部6の両側には、垂下部62,62が設けられる。
蓋部6を閉じたときには、垂下部62,62が内壁部51,51に沿った状態となる。また、垂下部62と側板部5との外側面は面一となる。さらに、蓋部6の前面には、前垂部63が設けられる。蓋部6を閉じると、蓋部6の上面となる傾斜面と前垂部63とに覆われることになって、円形穴31及び長穴41を外部から視認することができなくなる。
蓋部6には、簡単に開かないようにするために爪部64を設けることができる。図4(c)に示すように、垂下部62の内面側に設けられた爪部64と、内壁部51の外面側に設けられた爪溝部52とを噛み合わさせることによって、蓋部6が自然に開くのを防ぐことができる。なお、爪部64と爪溝部52の位置関係は、逆になっていてもよい。
このような固定具2は、短辺部3、長辺部4、側板部5,5及び蓋部6を合成樹脂によって一体に成形することができる。合成樹脂材料には、ヒンジ部61の繰り返しの作動に対して耐久性を持たせるとともに、衝撃力などに対して破損しにくくするために、適度に粘りのある硬さの樹脂が使用される。
また、合成樹脂材料には、棚板12や側板13などと同系色の着色を施すことができる。
固定具2に使用できる棒状材には、図5(a)に示したようなピン材71又は長穴用ピン材72と、図5(b)に示したようなネジ材としてのビス81,82及び図2に示したような長ビス83がある。
ピン材71は、短辺部3の円形穴31に挿入される棒状材で、円形穴31の内径より僅かに小さい外径の円柱状の頭部711と、環状の鍔部712と、面材の内部(下穴121,131,141)に挿入される軸部713とが鋼材などによって一体に成形される。
ピン材71の鍔部712は、頭部711及び軸部713よりも直径の大きな円環状に形成される。ピン材71は、図6に示すように、短辺部3の接触面3a側から挿入され、頭部711が円形穴31に収容されるとともに、鍔部712が凹部31aに収容される。この鍔部712が凹部31aに当たることによって、ピン材71の固定具2の内空側への過度の押し込みが防止される。
一方、長穴用ピン材72は、長辺部4の長穴41に挿入される棒状材で、図5(a)に示したように、長穴41の内空断面形状より僅かに小さい断面の長円柱状の頭部721と、長円状の鍔部722と、面材の内部(下穴121,131,141)に挿入される軸部723とが鋼材などによって一体に成形される。
長穴用ピン材72は、図6に示すように、長辺部4の接触面4a側から挿入され、頭部721が長穴41に収容されるとともに、鍔部722が凹部41aに収容される。この鍔部722が凹部41aに当たることによって、長穴用ピン材72の固定具2の内空側への落ち込みや過度の押し込みが防止される。
ビス81,82は、同じ部材であるが、短辺部3の円形穴31に挿入される棒状材をビス81とし、長辺部4の長穴41に挿入される棒状材をビス82とする。また、長ビス83は、ビス81,82よりも長いネジ本体が設けられたネジ材で、円形穴31にも長穴41にも挿入することができる。
ビス81,82及び長ビス83は、円形穴31の内径より僅かに小さい外径の円柱状のネジ本体と、ネジ本体よりも直径の大きな頭部811,821,831とが一体に成形される。
ビス81,82及び長ビス83は、図7(a)に示すように、固定具2の内空側(側板部5側)から挿入され、ネジ本体が面材の内部にねじ込まれる。そして、頭部811,821,831は、短辺部3と長辺部4の内空側の面に当たって定着される。
ここで、長穴41に対していずれの位置にビス82を挿入しても、図7(b)に示すように、頭部821が長穴41の短径方向の両側に引っ掛かるので、定着させることができる。
次に、本実施の形態の固定具2を使用した収納家具1の組み立て方法について説明する。
まず、図1に示すように、両側の壁材16,16に沿って側板13,13をそれぞれ立て、図示しない接合手段によって接合させる。そして、側板13,13の上端面間には、天板11を架け渡す。
この天板11の下面11aとそれに直交する内側面13a,13aとの間の接合を、固定具2とビス81,82とを使って行う。すなわち、固定具2の接触面3aを内側面13aに接触させて、蓋部6を開いた固定具2の側方からビス81を側板13に向けてねじ込む。
続いて、接触面4aが下面11aに接触された同じ固定具2の長穴41に対して、下方からビス82を天板11に向けてねじ込む。このビス82は、下穴のない天板11に対して直接ねじ込むことになる。なお、ビス82により一旦固定した後でも、全体的に組み上げた際などにゆがみなどを見つけて修正したい場合がある。そのようなときには、長穴41にねじ込まれたビス82を緩めて、長穴41の範囲内でビス82の相対的な位置を修正して再度締め直すことで、ゆがみを取り除くことが容易にできる。
このようにしてビス81,82の頭部811,821を短辺部3と長辺部4に定着させた後に、蓋部6を閉じる。そして、側板13,13間の例えば中央に仕切板14を立て、内側面14aとそれに直交する床面15aとの間の接合を、固定具2とビス81,82とを使って行う。
ここでも、まず固定具2の接触面3aを内側面14aに接触させて、蓋部6を開いた固定具2の側方からビス81を仕切板14に向けてねじ込む。続いて、接触面4aが床面15aに接触された同じ固定具2の長穴41に対して、上方からビス82を床材15に向けてねじ込む。
この際も、ビス82を下穴のない床材15に対して直接ねじ込むことになるが、位置修正が可能な長穴41に対してねじ込むことになるので、内側面14aと床面15aとが直角となるように接合されなかったときなどでも、ビス82を緩めるだけで容易に修正することができる。
また、床面15aと棚板12の下面12aとの中間辺りの仕切板14に対しても、内側面14aと奥行き側の壁面16aとの間の接合を固定具2を使って行う。この際、壁材16に対しては長ビス83がねじ込まれる。
続いて棚板12,12の取り付けに移る。図1の収納家具1の左側の棚板12は、固定式であるため、棚板12の下面12aとそれに直交する内側面13a,14aとの間の接合を、固定具2とビス81,82を使って行う。
一方、図1の収納家具1の右側の棚板12は、可動式であるため、固定具2とピン材71と長穴用ピン材72とを使った接合となる。ここで、固定具2は、ビス81,82のときと同じ種類のものが使用される。
ピン材71及び長穴用ピン材72を使用する場合は、図6に示すように、短辺部3の接触面3a側からピン材71の頭部711を円形穴31に挿し込む。ピン材71は、鍔部712が凹部31aに当たることで固定される。
続いて、図1,2に示したように、仕切板14や側板13に予め穿孔された下穴141,131に対して、固定具2から側方に突出させたピン材71の軸部713を押し込む。この結果、固定具2は仕切板14や側板13から側方に張り出した状態になる。
そこで、図6に示すように、上面となる長辺部4の接触面4a側から長穴用ピン材72の頭部721を長穴41に挿し込む。この頭部721は、長穴41の内周面に設けられたリブ41b,・・・によって拘束される。また、長穴用ピン材72は、鍔部722が凹部41aに当たることで落下が防止される。
このようにして棚板12の両側の仕切板14と側板13とに複数の固定具2,・・・を固定した後に、上方から棚板12を降ろす。棚板12の下面12aにも下穴121,・・・が予め穿孔されており、長穴用ピン材72の軸部723が下穴121に押し込まれる。
なお、固定式の棚板12を取り付ける際に、ビス81を下穴131,141にねじ込むようにすれば、容易にねじ込めるだけでなく、図1に示すように左右の棚板12,12の位置合わせを容易に行うことができる。
次に、本実施の形態の固定具2及びそれを使用して組み立てられた収納家具1の作用について説明する。
このように構成された本実施の形態の固定具2は、略直交する2方向の面材(11−16)に接触させるとともに棒状材(71,72,81−83)を挿入するための穴(31,41)が設けられた短辺部3と長辺部4とを備えている。
この短辺部3と長辺部4の側面間は一対の側板部5,5で繋がれ、一対の側板部5,5間の開口50は、ヒンジ部61で連結された開閉自在となる蓋部6によって塞ぐことができる。
このため、短辺部3と長辺部4とからそれぞれ略直交する2方向に向けて先端が挿入された2本の棒状材の2つの頭部711,721(又は811,821)を、一つの蓋部6を閉じるだけで隠すことができる。
また、蓋部6は、ヒンジ部61によって短辺部3と連結されているので、蓋部6が別部品にならずに部品数を削減できるうえに、蓋部6だけが紛失してしまうという心配がない。
さらに、固定に使用されるネジ材(81−83)とピン材(71,72)の2種類の棒状材のいずれであっても使用できるように固定具2を共通化しておくことで、規格数を減らすことができる。
また、ネジ材(81−83)とピン材(71,72)とで固定具の規格が異なる場合は、ネジ材(81−83)で接合する箇所とピン材(71,72)で接合する箇所とのそれぞれの数に合わせて異なる固定具を梱包する必要があり、梱包間違いが起きる可能性があった。
これに対して、固定具2が共通化されていれば、接合箇所の数だけ固定具2,・・・を梱包しておけばよく、梱包間違いを減らすことができる。また、ネジ材(81−83)で固定させるか、ピン材(71,72)によって移動可能とするかを、使用者がその場で自由に選択することができる。
このようなネジ材(81−83)とピン材(71,72)の固定具2の共通化は、単純にネジ材(81−83)のネジ本体とピン材(71,72)の軸部713,723の外径を合わせておくだけで実現できるものではない。
例えば、短辺部3及び長辺部4の面材に接触させる接触面3a,4a側にピン材(71,72)の鍔部712,722を収容させる凹部31a,41aを設けておくことで、ネジ材(81−83)だけでなくピン材(71,72)も使用することができるようになる。
これに対して、ピン材(71,72)は、下穴121,131,141が穿孔された決められた位置にしか挿入できないので、長辺部4を長穴41にする必要がないが、ネジ材(81−83)であれば下穴がない箇所にもねじ込まれるので、長穴41によって位置修正ができる意味が出てくる。
要するに、長辺部4を長穴41にしておくことで、短辺部3の円形穴31で位置決めされた固定具2に対してビス82を打ち込む位置がずれたとしても、ビス82を一度緩めて長穴41の範囲内でビス82の相対的な位置をずらすことで、ビス82を別の位置に打ち込み直さなくても容易に修正することができる。
また、合成樹脂によって一体に成形された固定具2であれば、容易に製作できるうえに、棚板12や側板13などとの色合わせも簡単に行うことができる。この結果、固定具2を目立たせないなど、デザイン性に優れた外観を創出することができる。
そして、棚板12と側板13との接合箇所だけでなく、床材15と仕切板14との接合箇所や天板11と側板13との接合箇所などの収納家具1の内空側に露出する接合箇所のすべてに、同じ種類の固定具2,・・・を使用することができる。
このように視認できる位置の接合が同じ種類の固定具2,・・・で行われていれば、少ない種類の部品で統一感のある外観にすることができる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、家具として居室に組み付けられる造り付けの収納家具1を例に説明したが、これに限定されるものではなく、容易に移動できる置き家具や壁面に固定される棚板のみで構成される家具などであってもよい。
また、前記実施の形態では、第2座板部を長辺部4として長穴41を設ける場合について説明したが、これに限定されるものではなく、第2座板部に設ける第2穴も短辺部3の円形穴31と同じ形状にすることができる。
1 収納家具(家具)
11 天板(面材)
12 棚板(面材)
13 側板(面材)
14 仕切板(面材)
15 床材(面材)
16 壁材(面材)
2 固定具
3 短辺部(第1座板部)
3a 接触面
31 円形穴(第1穴)
31a 凹部
4 長辺部(第2座板部)
4a 接触面
41 長穴(第2穴)
41a 凹部
5 側板部
50 開口
6 蓋部
61 ヒンジ部(ヒンジ状)
71 ピン材(棒状材)
72 長穴用ピン材(棒状材)
711,721 頭部
712,722 鍔部
81,82 ビス(ネジ材、棒状材)
83 長ビス(ネジ材、棒状材)
811,821,831 頭部

Claims (5)

  1. 略直交する2方向の面材間を接合させるためにそれぞれの面材に先端が挿入される棒状材の頭部を定着させる固定具であって、
    第1の面材に接触させるとともに前記棒状材を挿入するための第1穴が設けられた第1座板部と、
    第2の面材に接触させるとともに前記棒状材を挿入するための第2穴が設けられた第2座板部と、
    前記第1座板部と前記第2座板部との側面間を繋ぐ一対の側板部と、
    前記一対の側板部間の開口を塞ぐとともに、ヒンジ状に連結されて開閉自在となる蓋部とを備えたことを特徴とする固定具。
  2. 前記棒状材は、ネジ材又は鍔部が設けられたピン材であって、
    前記第1座板部及び第2座板部の前記面材に接触させる側には、前記第1穴及び第2穴に前記ピン材の頭部を収容した際に前記鍔部を収容させる凹部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の固定具。
  3. 前記棒状材は、ネジ材又はピン材であって、
    前記第1穴は、前記ネジ材及び前記ピン材が挿入可能な円形であり、
    前記第2穴は、前記ネジ材及び前記ピン材が挿入可能であるとともに、前記ネジ材の位置修正が可能な長穴であることを特徴とする請求項1又は2に記載の固定具。
  4. 合成樹脂によって一体に成形されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の固定具。
  5. 略直交する2方向の面材を接合させていくことによって組み立てられる家具であって、
    内空側に露出する接合箇所のすべてに請求項1乃至4のいずれか一項に記載の固定具が使用されることを特徴とする家具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102015800B1 (ko) * 2019-02-20 2019-08-29 (주)주아네 조립식 박스형 진열장

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