JP2008190153A - 壁面構造 - Google Patents

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巧貴 青木
Ryohei Nakamura
良平 中村
Yoshiaki Aota
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Abstract

【課題】躯体が通る場所に関係なく重量物を安定して取り付けることのできる壁面構造を提供する。
【解決手段】壁面Wに設けられ、重量物Gを取り付けるための壁面構造1であって、壁面1上に設置され、壁面裏を通る躯体Aに固定された基板3と、基板3上に設けられ、基板3上を水平方向に延びるように長尺状に形成された少なくとも一つの水平型材4,5と、水平型材4,5上に設けられ、長手方向に延びる少なくとも一つの挿嵌溝74,84を有する係合部材7,8と、係合部材7,8の挿嵌溝74,84に着脱自在に固定可能な挿嵌部203を有する少なくとも一つの化粧パネル2と、を備え、重量物Gが、化粧パネル2を介して、基板3に固定されるように、構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、重量物を取り付けるための壁面構造に関するものである。
従来より、壁面に沿って水平方向に延びるレール状の係合部材を複数個平行に取り付け、この係合部材に化粧パネルや棚などを取り付けることで、壁面を装飾する壁面構造が提案されている。例えば、特許文献1に記載の壁面構造では、係合部材に棚板のほか、壁掛け式の収納箱が取り付けられている。
特開2003−219927号公報
しかしながら、上述したような壁面構造に、例えば大型テレビなどの重量物を取り付けたい場合、その化粧パネルに直接重量物を取り付けると、重量物の重量に耐えることができず、化粧パネルは係合部材から脱落してしまう可能性がある。また、重量物を、化粧パネルを貫通させて直接壁面に固定した場合であっても、壁面の強度が十分でなければ壁面に固定しただけでは重量物の取付は不安定であり、その壁面裏に通っている躯体と固定しなければ重量物を十分に固定することができない。しかし、躯体は壁面裏全体に通っておらず、躯体が通っている箇所は限定されているため、重量物を躯体に固定させるためには、重量物の取付位置が躯体の通っている箇所に限定されてしまうといった問題がある。
そこで、本発明は、取付位置を限定することなく重量物を取り付けることのできる壁面構造を提供することを課題とする。
本発明に係る壁面構造は、上記課題を解決するためになされたものであり、壁面に設けられ、重量物を取り付けるための壁面構造であって、壁面上に設置され、壁面裏を通る躯体に固定された基板と、前記基板上に設けられ、前記基板上を水平方向に延びるように長尺状に形成された少なくとも一つの水平型材と、前記水平型材上に設けられ、長手方向に延びる少なくとも一つの挿嵌溝を有する係合部材と、前記係合部材の挿嵌溝に着脱自在に固定可能な挿嵌部を有する少なくとも一つの化粧パネルと、を備え、重量物が、前記化粧パネルを介して、前記基板に固定されるように、構成されている。
上記構成によれば、躯体に基板を固定し、この基板に重量物を固定しているため、壁面の強度が十分でなくとも、十分な強度を有する基板を用いることで、この基板のどの位置にでも重量物を固定することができる。すなわち、本発明により、躯体の通る位置に制限されることなく重量物を壁面構造に取り付けることが可能となる。
また、係合部材は水平型材を介して基板上に設けられているため、係合部材に化粧パネルを取り付けると、基板と化粧パネルとの間に水平型材の厚さ分だけ空間が形成される。このため、例えば大型テレビなどのように外部からの電源を必要とする重量物を壁面構造に固定する場合は、その電気コードや、電気コードとコンセントを繋ぐための延長コードなどを上記空間内に収納することが可能である。
重量物は、化粧パネルを介して基板に直接固定してもよいし、上述した基板と化粧パネルとの間を埋めるような支持部材を基板に固定し、この支持部材に重量物を固定してもよい。
上記壁面構造は種々の構成をとることができ、例えば、上記水平型材に少なくとも一つの切欠部を垂直方向にわたって形成することが好ましい。これにより、重量物が外部からの電源を必要とする場合、その電気コードや延長コード等を、切欠部を通して上記空間内を自由に配線することができる。
また、上記化粧パネルは、その中心から偏心した位置に穴が形成されていることが好ましい。このように構成すれば、重量物から出ている電気コード等を、化粧パネルに形成された穴を通して上記空間内に収納する場合、化粧パネルを回転させることでその穴を重量物の電気コードが出ている位置と合わせることが可能となり、電気コード等が露出する部分を少なくすることができる。
また、より化粧パネルを安定して取り付けることができるように、少なくとも二つの水平型材を上下に平行に配置して、化粧パネルを固定するための固定手段を有した下地パネルを、隣り合う水平型材上に架かるように設置することが好ましい。
本発明によれば、取付位置を限定することなく重量物を取り付けることのできる壁面構造を提供することができる。
以下、本発明に係る壁面構造の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る壁面構造の斜視図、図2は図1のA−A線断面図、図3は化粧パネル、係合部材及び下地パネルを取り外した状態の正面図(a)、側面図(b)、底面図(c)である。なお、以下の説明では、壁面から突出する方向を「前」、その反対方向を「後」と称することとする。
図1から図3に示すように、この壁面構造1は、壁面Wを装飾するためのものであり、複数の化粧パネル2によって壁面Wを覆っている。また、この化粧パネル2上に大型テレビ(重量物)Gが取り付けられている。より詳細には、壁面W上に基板3が設置されており、この基板3は、壁面Wの後を通っている躯体Aに対して、釘、ねじ等で固定されている(図2参照)。そして、この基板3上に、水平方向に延びる複数の水平型材4,5,6が上下方向に平行に固定されるとともに、これら水平型材4,5,6上に、水平方向に延びる係合部材7,8,9がそれぞれ固定されている。この係合部材7,8,9間にはそれぞれ下地パネル10が設置されており、水平型材4,5,6間に形成される空間Sを覆っている。また、水平型材間の空間Sには、水平方向に延びる支持部材12が配置され、基板3に固定されている。なお、支持部材12は、すべての水平型材4,5,6間の空間Sに設けられているのではなく、大型テレビGが配置される位置に設けられており、本実施形態では、隣接する2箇所の空間Sにそれぞれ配置されている。また、図3に示すように、上記水平型材4,5,6の水平方向の両端部には、各水平型材4,5,6を連結するように、垂直方向に延びる垂直型材11が取り付けられている。
以上の基板3、水平型材4,5,6、係合部材7,8,9、下地パネル10、垂直型材11及び支持部材12によって、壁下地材Mが形成されている。そして、この壁下地材Mを覆うように、複数の化粧パネル2が配置されている。各化粧パネル2は、後述する取付具200(図9参照)を介して係合部材7,8,9に対して固定されるとともに、下地パネル10に対しても固定されている。そして、一部の化粧パネル2を覆うように、大型テレビGが取り付けられている。この大型テレビGは板状の取付具300に固定されており、この取付具300が、化粧パネル2及び下地パネル10を介して、ボルトによって支持部材12に固定されている。以下、上述した各部材について詳細に説明する。
基板3は、矩形状に形成され、所望する壁面構造1の大きさとほぼ同一の大きさを有しており、壁面Wの後を通る躯体Aと対応する位置において、釘やねじ等を使用して躯体Aに固定されている。なお、基板3は、その強度や軽量化の観点から合板、軽量金属板、アルミ、アルミ・樹脂複複合体、MDF(中密度繊維板)、LVL(単板積層板)、パーティクルボード、無機板などが使用され、合板の場合の厚さは3〜20mmとすることが好ましい。
図3に示すように、水平型材は、3種類のものがあり、壁下地材Mの上端に第1水平型材5が配置され、上端及び下端の間に第2水平型材4が3本配置され、下端に第3水平型材6が配置されている。
基板3の最上端に配置された第1水平型材5は、長尺状に形成され、矩形状の切欠部51が所定間隔をおいて水平方向に直列に並ぶよう幅方向にわたって4つ形成されている。この切欠部51に釘やねじ等を打ち込むことによって、第1水平型材5を基板3に固定している。
第2水平型材4は、基板3上に3本設置されており、上述した第1水平型材5と後述する第3水平型材6との間で所定間隔あけて配置されている。この第2水平型材4は、長尺上の基台部41と、基台部41上に所定間隔をおいて水平方向に直列に並ぶように形成された複数の凸部42とから構成されており、この凸部42間の間隔によって切欠部43が形成されている。この切欠部43に釘やねじを打ち込むことによって、水平型材4を基板3に固定している。凸部42の垂直方向の幅は基台部41の幅よりも小さくなっており、この幅の差によって凸部42が形成されず露出された基台部41表面で肩部44が形成されている。この肩部44に釘やねじを打ち込んで、水平型材4を基板3に固定することもできる。なお、基台部41と凸部42とは一体的に形成されている。また、基台部41の厚さは、水平型材4を基板3に固定するために使用される釘やねじ等の一般的な長さを考慮して3〜40mmとすることが好ましい。
第3水平型材6は、基板3の最下端に配置されており、第1水平型材5と同一の形状を有している。すなわち、第3水平型材6は、長尺状に形成され、矩形状の切欠部61が所定間隔をあけて水平方向に直列に並ぶように幅方向にわたって4つ形成されている。そして、この切欠部61に釘やねじ等を打ち込むことで、第3水平型材6を基板3に固定している。
これら水平型材4,5,6は、その厚さは全て同一であり10〜60mmとすることが好ましい。また、材質は、加工性や強度等の観点から合板、MDF(中密度繊維板)、LVL(単板積層板)、パーティクルボード、合成樹脂板、軽合金等を使用することができる。
図3に示すように、垂直型材11は、基板3の左端と右端にそれぞれ配置されており、左端に配置された第1垂直型材11aは各水平型材4,5,6の左端と連結し、右端に配置された第2垂直型材11bは各水平型材4,5,6の右端と連結している。
第1垂直型材11aは、長尺状の基台部111aと、基台部111a上に所定間隔をおいて垂直方向に直列に並ぶように形成された複数の凸部112aとから構成されており、この凸部112a間の間隔によって切欠部113aが形成されている。この切欠部113aに釘やねじ等を打ち込むことによって第1垂直型材11aは基板3に固定されている。凸部112aの幅は基台部111aの幅よりも小さくなっており、凸部112aの右端は基台部111aの右端と一致するように揃えられている。このため、凸部112aが形成されていない部分は基台部111aの表面が露出しており、この部分で肩部114aを形成している。この肩部114aに釘やねじ等を打ち込んで、第1垂直型材11aを基板3に固定することもできる。また、第1垂直型材11aは、各水平型材4,5,6の左端と連結しており、各左端とダボ組するなど公知の手段で固定されている。第1垂直型材11aの厚さは、上述した水平型材とほぼ同じ厚さとなるように形成されている。
第2垂直型材11bは、左右対称の形状となっている以外は第1垂直型材11aと同一の構成を有している。すなわち、第2垂直型材11bは、基台部111bと、複数の凸部112bとから構成されており、この凸部112b間に切欠部113bが形成され、凸部112bの右側に肩部114bが形成されている。このように構成された第2垂直型材11bは、各水平型材4,5,6の右端とダボ組するなど公知の手段で固定されるとともに、切欠部113bや肩部114bに釘などを打ち込むことで基板3に固定されている。これらのように、各垂直型材11で、各水平型材4,5,6の右端及び左端を連結することで、各型材の寸法安定性を向上させることができるとともに、全体の強度の向上を図ることもできる。
支持部材12は、直方体状に形成されており、各第2水平型材4の間でそれぞれ基板3上を水平方向に延びるよう配置され、L字金具等の公知の固定手段で基板3に固定されている。支持部材12の材質は、強度や加工性等を考慮して木材、合板、ポリプロピレン樹脂やフェノール樹脂などの合成樹脂製ブロック、MDF(中密度繊維板)、LVL(単板積層板)、パーティクルボード、無機板などを使用することが好ましい。なお、支持部材12の厚さは、上述した水平型材4,5,6とほぼ同一の厚さとなっている。
図4〜図6は、それぞれ係合部材を示す斜視図(a)及び断面図(b)である。係合部材は、3種類のものがある。すなわち、図2に示すように、第1水平型材5上に配置される第1係合部材8と、第2水平型材4上に配置される第2係合部材7、及び第3水平型材6上に配置される第3係合部材9である。
まず、第1係合部材8から説明する。図2に示すように、この係合部材8は、基板3の最上端に配置された第1水平型材5上に固定されるものであり、この係合部材8の下部に下地パネル10の上端が嵌め込まれる。すなわち、この係合部材8の上部には、基板は存在しない。図4に示すように、第1係合部材8は、アルミニウム等の金属で形成され、水平に延びる挿嵌部81を備えている。この挿嵌部81は、第1水平型材5から水平に突出するように延びる上板82と下板83を備え、この間に、断面が上向き円弧状で下端に挿入口85を有する挿嵌溝84が形成されている。また、挿嵌部81の下面の後部には逆コの字状の取付縁86が垂下し、挿嵌部81の下面の前部には取付縁86と所定間隔を開けて板状の垂下状突起87が垂下している。また、取付縁86の長手方向の両端付近及び中央には、ねじ穴88が形成されている。そして、取付縁86と垂下状突起87との間には、後述する下地パネル10が嵌合される。
次に、第2係合部材7について説明する。上述したように、この係合部材7は、第2水平型材4上に配置されるものである。図5に示すように、この係合部材7はアルミニウム等の金属で形成され、水平方向に延びる上板72と下板73とを有する挿嵌部71を備えている。上板72と下板73の間には、上段挿嵌溝74aと下段挿嵌溝74bとからなる上下二段の2条の挿嵌溝が形成されている。各挿嵌溝74a,74bは、それぞれ断面が上向き円弧状で下端にそれぞれ上段挿入口75aと下段挿入口75bを有している。
下板73の下面の後端部には、逆L字状の支持縁79が垂下し、同じく下面の前端部には、支持縁79から所定間隔をおいて板状の垂下状突起77aが垂下している。そして、これら支持縁79と前記垂下状突起77aとの間には、後述するように、下地パネル10が嵌合される。一方、上板72の上面の後部には、前側に開口する断面コの字状の板状取付縁76が立設し、上板上面の前部には、板状取付縁76と所定間隔をあけて板状の垂直状突起77bが立設している。また、板状取付縁76の水平方向両端には、一対のねじ穴78が形成されている。そして、取付縁76と垂直状突起77bとの間には、後述するように、下地パネル10が嵌合される。
続いて、第3係合部材9について説明する。この係合部材9は、基板3の最下端に配置されるものであり、図2に示すように、基板3の下端に配置される第3水平型材6上に、この係合部材9が取り付けられる。図6に示すように、この係合部材9はアルミニウム等の金属で形成され、水平方向に延びる下板93の前端部に垂直上方に突出する板状突起97を備えた断面h字状の突起部が設けられている。また、下板93の後端部には、垂直上方に起立形成された断面略柄杓(ひしゃく)状の取付縁96が設けられている。また、取付縁96には、水平方向に沿って3つのねじ穴98が形成されている。
なお、図4〜図6においては、いずれもねじ穴を取付縁に穿設したものを示したが、たとえば、材料がアルミニウムの押出し型材からなる場合は、予めねじ穴を設けることなく取り付け時に取付縁に直接にねじを螺着してもよい。
続いて、下地パネル10について説明する。以下では、最下段の下地パネルを例にして説明するが、その他の下地パネル10の構成とほぼ同様である。図7は、最下段の化粧パネル2を取り外した状態の壁面構造1を示す一部拡大正面図、図8は下地パネルの平面断面図である。同図に示すように、最下段に配置されている下地パネル10には、その中央部に逆凸字状の開口101が形成されており、壁下地材Mの内部が見えるようになっている。また、これら最下段の下地パネル10の下端部の両側付近には、後述する化粧パネル2の取付用突起22が嵌る取付孔102(固定手段)が形成されている。この下地パネル10は、上述した係合部材の取付縁と垂下状突起及び垂直状突起との間に上端及び下端に嵌合されるとともに、その上部及び下部が水平枠材に釘やねじ等で固定されている。なお、その他の下地パネル10との相違点は、開口の有無だけであり、その他の構成は同様である。上述したように、下地パネル10は、水平型材4,5,6の間の空間Sを塞ぐように配置されており、この空間Sに後述するような電気コードの配線、コンセントなどが配置される。そして、最下段の下地パネル10には、開口101が形成されているため、この開口101を介して空間S内に配置されたコードなどの設置、修理などが行えるようになっている。なお、このような開口は、最下段の下地パネル10だけでなく、その他の下地パネルに設けることもできる。
本実施形態では、水平方向に4枚の下地パネル10を並べるが、図8に示すように、右3枚の下地パネル10には、左側の端部に切欠が形成されて断面L字型となっている。一方、左端の下地パネル10には、切欠が形成されていない。これにより、4枚の下地パネル10を並べた場合には、垂直方向に延びる3つの溝が形成される。この溝には、例えば壁面に棚を取り付ける場合に用いられる棚支柱型材(いわゆるガチャ柱)を嵌め込むことができる。なお、下地パネル10の材質は、例えば、一般木材、合板、中密度繊維板(いわゆる、MDF)、無機板、パーティクルボード等で構成することができる。
図9は化粧パネル2の斜視図、図10は化粧パネル2の背面に取り付けられる取付具200の斜視図(a)及び断面図(b)である。図9に示すように、化粧パネル2は、矩形状の化粧ボード20の背面上部に、取付具200を取り付けることで構成されている。化粧ボード20は、例えば、木質系基材の一方面に、化粧シートを貼り付けたものであり、化粧シートを貼り付けた面が表面となる。木質系基材としては、例えば、一般木材、中密度繊維板(いわゆる、MDF)、合板、パーティクルボード等を用いることかできる。一方、化粧シートとしては、例えば、木目調、石目調、皮革調、布目調、ヘアーライン調等のシートを用いたり、或いは布等をシートとして貼り付けることができる。さらに、天然木や天然石そのものからなる化粧材であってもよい。また、化粧ボード20の背面上部には、水平方向に延びる挿入溝21が形成されており、この挿入溝21に次に説明する取付具200が取り付けられる。一方、化粧ボード20の下端部の両側付近には、スナップ式の一対の取付突起22が形成されている。また、大型テレビGから出ている電気コードと対応する位置に配置される化粧パネル2の化粧ボード20には、電気コードを通すための配線穴23が形成されている。この配線穴23は化粧ボード20の中心から偏心した位置に形成されているため、化粧ボード20に対して挿入溝21の形成位置や取付具200の取付位置、取付突起22の位置を変更して設けることで配線穴23の位置を変更させて、大型テレビGの電気コードの位置に合わせることができる。なお、電気コードと対応する位置に配置される化粧パネル2においては、挿入溝21は化粧ボード20の上部だけでなく、化粧ボード20の下部、右部及び左部に挿入溝21を形成していてもよい。このように構成することで、電気コードの位置に合わせて化粧ボード20を回転させ、上部にきた挿入溝21に後述する取付具200を取り付けることができるため、現場において柔軟に対応することができる。同様に、取付突起22も下端部の両側近傍だけでなく、上端部や右端部、左端部の両側近傍に形成していてもよい。なお、その他の位置に配置される化粧パネル2の化粧ボード20には、図9に示したような配線穴23は形成されていない。
図10に示すように、取付具200はアルミニウム等の金属、あるいは、合成樹脂で形成された板状固定部201を有しており、長手方向の両端付近には、ねじ穴202が形成されている。また、板状固定部201の上端部には前方及び後方に突出部が設けられている。後方への突出部は、板状固定部201から略垂直方向に突出し、断面円弧状に形成された板状挿嵌部203を構成している。一方、前方への突出部は、表面に凹凸が形成された挿入突起部204を構成している。そして、図9に示すように、この挿入突起部204が上述した化粧ボード20の挿入溝21に嵌合するとともに、ねじ穴202にねじ205が挿通されることで、取付具200が化粧ボード20に固定される。
次に、上記のように構成された壁面構造の施工方法について図2を参照しつつ説明する。
壁下地材Mの取り付け方法としては、まず、基板3を壁面Wに対して所望の位置に配置し、躯体Aと対応する位置でねじを螺着することで基板3を躯体Aに固定する。基板3を固定すると、この基板3上に水平型材4,5,6をそれぞれ所定間隔あけて配置し、各水平型材の切欠部においてねじを螺着することで水平型材4,5,6を基板3に固定する。そして、各水平型材4,5,6の左端と第1垂直型材11aとをそれぞれダボ組した後、第1垂直型材11aの切欠部113aにおいてねじを螺着して第1垂直型材11aを基板3に固定する。同様に、第2垂直型材11bも各水平型材4,5,6の各右端とダボ組し、切欠部113bにおいてねじを螺着することで第2垂直型材11bを基板3に固定する。そして、第2水平型材4の間にそれぞれ支持部材12を配置し、L字金具を使用して支持部材12を基板3に固定する。
次に、第3係合部材9を、第3水平型材6上に配置し、ねじ穴98にねじを螺着することで、第3水平型材6に取り付ける。そして、下地パネル10の下端を第3係合部材9の板状突起97と取付縁96との間に嵌合する。次に、下地パネル10の上端部に第2係合部材7を嵌合するとともに、この第2係合部材7を第2水平型材4に取り付ける。この取り付けは、ねじ穴78にねじを螺着することで行う。また、下地パネル10の上端は、第2係合部材7の支持縁79と垂下状突起77aとの間に嵌入する。続いて、新たな下地パネル10の下端部を第2係合部材4の取付縁76と垂直状突起77bとの間に嵌合する。
これに続いて、上記と同様に、新たな第2係合部材7と下地パネル10の取り付けを2度繰り返し行う。そして、最上段の下地パネルの上端に、第1係合部材8を嵌合する。このとき、下地パネル10の上端は、第1係合部材8の取付縁86と垂下状突起87とで挟むようにする。また、下地パネル10の上部は、第1係合部材8のねじ穴88を貫通するようにねじを第1水平型材5に螺着することで、下地パネル10とともに第1水平型材5に固定する。そして、各下地パネル10にねじまたは釘を打ち付け、下地パネル10自体を水平型材4,5,6にそれぞれ固定する。以上の作業は、上下方向の一列の取付のみを説明したが、図8に示すように、横方向には、同時に4枚の下地パネル10を取り付け、これを上方へと継ぎ足しつつ合計16枚の下地パネル10を取り付ける。また、4枚の下地パネル10を横方向に連結して一体化された下地パネル10を用いて取り付けるようにしてもよい。こうして、水平型材7,8,9及び下地パネル10の取付が完了すると、両側の下地パネル10に、エンドカバーCを取り付ける。エンドカバーCは、図8に示すように、断面T字形の長尺状に形成され、両側に配置されている下地パネル10にねじ止めする。これにより、両側に配置された支持パネル10の側端面及び各水平型材7,8,9の両端部が覆われる。
こうして、壁下地材Mの取付が完了すると、化粧パネル2の取付を行う。このとき、化粧パネル2は、各下地パネル10を覆うように、合計16枚用いる。化粧パネル2の取付は、背面の取付具200の板状挿嵌部203を各係合部材7,8の各挿嵌溝74a,74b,84に嵌め込むとともに、取付突起22を下地パネル10の取付孔102に嵌め込むことで行う。このとき、第2係合部材7に対しては、下段の挿嵌溝74bに化粧パネル2の板状挿嵌部203を嵌め込む。なお、化粧パネル2を水平方向に4枚並べたとき、その合計の水平方向の長さは、基板3の水平方向の長さよりも大きくなるような寸法とする。このように構成することで、最右端における化粧パネル2の右側部は、その裏側に壁下地材Mが形成されておらず、壁面Wとの間に空間を形成している。このため、この空間に照明を取り付けることができる。すなわち、垂直型材11bの右側面に照明を取り付けることで、間接照明を形成することができる。同様に、最左端の化粧パネル2の左側部裏側にも照明を設置し、間接照明を形成することができる。また、後述する大型テレビGが取り付けられた際、大型テレビGから出ている電気コードと対応する位置に配置された化粧パネル2は、その中心から偏心した位置に穴が形成されたものを使用する。
続いて、大型テレビGの取付を行う。大型テレビGの取付具300のねじ穴にねじを螺着し、化粧パネル2を貫通させて各支持部材12に固定させる。大型テレビGの電気コードは、化粧パネル2に形成された開口及び下地パネル10の開口101を介して、基板3と下地パネル10との間に形成された空間内に収納される。この空間内に収納された電気コードは、各水平型材4の切欠部43を通して、図7に示すように、最下段の化粧パネル2裏に配置されたコンセントへと接続する。
以上のように、本実施形態によれば、躯体Aにまず基板3を固定させており、その基板3上に、大型テレビGを固定するように構成された支持部材12が設けられている。このため、壁面Wの強度が十分でなくとも、十分な強度を有する基板3を用いることで、この基板3のどの位置に支持部材12を設けても、大型テレビGを強固に固定することができ、躯体Aの通る位置に制限されることなく大型テレビGを壁面構造1に取り付けることができる。
また、化粧パネル2を取り付けるための係合部材7,8は、水平型材4,5を介して基板3に固定されているため、その水平型材4,5の厚さ分だけ、基板3と化粧パネル2との間に空間が形成される。このため、例えば大型テレビGの電気コードや、電気コードとコンセントを繋ぐための延長コードなどを空間内に収納することが可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、16枚の化粧パネル2を用いているが、これ以外の数の化粧パネル2を用いてもよく、用いる化粧パネル2の数に合わせて、係合部材7の数も適宜変更すればよい。
また、上記実施形態では、水平型材と係合部材とは別体として説明したが、これらを一体に形成することができる。
また、上記実施形態では、壁下地材Mを構成する各部材を単体部品とし、現場で組み立てるものとして説明したが、壁下地材Mを一体的に形成し、現場ではその一体的に形成された壁下地材Mを壁面Wに取り付けるようにすることもできる。
また、上記実施形態では、下地パネル10は、係合部材の取付縁と垂下状突起との間に上端及び下端に嵌合させるとともに、その上部及び下部を水平型材に釘やねじ等で固定していたが、どちらか一方を省略することもでき、例えば、下地パネル10を水平型材4,5,6に固定するのみとし、係合部材の垂下状突起や垂直状突起を省略することができる。
また、上記実施形態では、第2係合部材7の上段挿嵌溝74aは使用していないが、第2係合部材7の上端挿嵌溝74aを利用して、壁面構造1に棚体400を取り付けることもできる。この棚体400について説明すると、図11に示すように、この棚体400は、棚板401と、これを支持する棚受け用係止部材402とで構成されている。係止部材402はアルミニウム等の金属で形成され、垂直方向に延びる支持板部403を備えており、この支持板部403の上端には、前方に水平に延びる棚板挟持用上板404が連結されている。そして、この支持板部403の中間には、前方に延びる棚板挟持用下板405が設けられており、棚板挟持用上板404との間に棚板401が挿入されるとともに、棚板挟持用下板405によって棚板401が支持される。また、支持板部403において、棚板挟持用上板404と棚板挟持用下板405との間には、後方へ水平に延びる板状挿嵌部406が設けられている。この板状挿嵌部406は、先端が上方を向くように断面弧状に形成されている。また、棚板狭持用下板405には、貫通孔が形成されており、この貫通孔に挿通されたネジによって棚板401が下板405に固定される。
また、棚板挟持用下板405の前端部からは、壁面に向かって斜め下方に延びる板状の傾斜部407が連結されている。この傾斜部407の下端は支持板部403の下端に連結し、側面視直角三角形の補強部を形成している。そして、この補強部の下端部が化粧パネル2に当接し、これによって棚板401に下向きの荷重が作用したときに、棚板401が下方に撓むのを防止している。
続いて、上述した棚体400の取付方法について説明する。下から2段目と3段目、4段目の係合部材7の長手方向の端部から上段の挿嵌溝74aに、棚体400の板状挿嵌部406をそれぞれ挿入し、板状挿嵌溝74aに沿って所定の位置までスライドする。或いは、棚板401の前部をやや上方に傾け、板状挿嵌部406を挿嵌溝74aの正面から、弧状の形状に沿うように挿入することもできる。取り付けられた棚体400は、挿嵌部406が弧状に形成されているため、水平方向への抜けが防止される。こうして、棚体400が上下3段に取り付けられる。なお、棚体400は、上下3段ともに取り付ける必要はなく、一段のみに取り付けることもできる。
本発明に係る壁面構造の実施形態を示す斜視図である。 図1のA−A線概略断面図である。 本実施形態に係る化粧パネル、係合部材及び下地パネルを取り外した状態の壁面構造を示す正面図(a)、側面図(b)及び底面図(c)である。 本実施形態に係る第1係合部材の斜視図(a)、及び断面図(b)である。 本実施形態に係る第2係合部材の斜視図(a)、及び断面図(b)である。 本実施形態に係る第3係合部材の斜視図(a)、及び断面図(b)である。 本実施形態に係る化粧パネルを取り外した状態の壁面構造を示す一部拡大図である。 本実施形態に係る下地パネルの平面図である。 本実施形態に係る化粧パネルの斜視図である。 本実施形態に係る化粧パネルに取り付けられる取付具の斜視図(a)及び断面図(b)である。 本発明に係る壁面構造の他の実施形態を示す概略断面図である。
符号の説明
1 壁面構造
2 化粧パネル
203 挿嵌部
3 基板
4,5,6 水平型材
7,8,9 係合部材
74a,、74b,84 挿嵌溝
10 下地パネル
12 支持部材
A 躯体
G 重量物
S 空間
W 壁面

Claims (5)

  1. 壁面に設けられ、重量物を取り付けるための壁面構造であって、
    壁面上に設置され、壁面裏を通る躯体に固定された基板と、
    前記基板上に設けられ、前記基板上を水平方向に延びるように長尺状に形成された少なくとも一つの水平型材と、
    前記水平型材上に設けられ、長手方向に延びる少なくとも一つの挿嵌溝を有する係合部材と、
    前記係合部材の挿嵌溝に着脱自在に固定可能な挿嵌部を有する少なくとも一つの化粧パネルと、を備え、
    重量物が、前記化粧パネルを介して、前記基板に固定されるように、構成されている、壁面構造。
  2. 前記基板に固定され、当該基板と化粧パネルとの間に形成される空間に配置される支持部材をさらに備えており、当該支持部材に重量物が固定されている、請求項1に記載の壁面構造。
  3. 前記水平型材は、少なくとも一つの切欠部が垂直方向にわたって形成されている、請求項1または2に記載の壁面構造。
  4. 前記化粧パネルは、中心から偏心した位置に穴が形成されている、請求項1から3のいずれかに記載の壁面構造。
  5. 前記化粧パネルを固定するための固定手段を有した下地パネルをさらに備え、
    少なくとも二つの前記水平型材が上下に平行に配置されるとともに、前記下地パネルが隣り合う前記水平型材上に架かるように設置されている、請求項1〜4のいずれかに記載の壁面構造。
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