JP5447765B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
この発明により、遊技をハイリスク・ハイリターンなものとするか、又はローリスク・ローリターンなものとするかを遊技者が自分の好みで選択することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、ローリスク・ローリターンの色なし「7」を選択した場合には、遊技回数の少ないAT遊技が実行される機会が多くなるので、AT遊技でメダルを大幅に増やすという感覚を遊技者が十分に味わうことができないという問題がある。
請求項1の発明(第1実施形態)は、特定役A(小役3A、小役3B、及び小役3C)及び特定役B(BB)を含む役の抽選を行う役抽選手段と、リールを停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチと、前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御するリール制御手段とを備え、前記特定役Bに対応する図柄の組合せとして、少なくとも2種類の図柄の組合せP1(「赤7」揃い)及び図柄の組合せP2(「青7」揃い)を有し、前記役抽選手段で前記特定役Bに当選したときは、遊技者は、前記図柄の組合せP1を有効ラインに停止させるか、又は前記図柄の組合せP2を有効ラインに停止させるかを選択可能であり、前記リール制御手段は、前記役抽選手段で前記特定役Bに当選したときに、前記図柄の組合せP1又は前記図柄の組合せP2のいずれか一方を有効ラインに停止可能であり、前記特定役Aは、遊技者による前記ストップスイッチの操作(ストップスイッチ42の押し順)に応じて、前記特定役Aに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する場合と停止しない場合とを有し、かつ、前記特定役Aに関する情報が報知されたときは、その情報が報知されないときよりも、前記特定役Aに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる又は停止させない確率を高めることができる役であり、前記役抽選手段で前記特定役Aに当選したときに、前記情報を報知する報知制御手段を備え、前記報知制御手段は、前記情報の報知回数の貯留数として、貯留数X1及び貯留数X2を有し、貯留数X1を決定又は更新するための条件を満たしたとき(小役1Aが入賞したとき)に、貯留数X1を決定又は更新し、貯留数X2を決定又は更新するための条件を満たしたとき(小役1Bが入賞したとき)に、貯留数X2を決定又は更新し、前記図柄の組合せP1が有効ラインに停止したときは貯留数X1に基づいて、前記図柄の組合せP2が有効ラインに停止したときは貯留数X2に基づいて、報知の実行回数を決定し、報知を開始する条件を満たしたとき(BB遊技の終了後)は、決定した前記実行回数だけ、前記役抽選手段で前記特定役Aに当選したときに前記情報を報知し、貯留数X1に基づいて前記実行回数を決定したときは、決定した前記実行回数に基づいて貯留数X1の値を更新し、貯留数X2に基づいて前記実行回数を決定したときは、決定した前記実行回数に基づいて貯留数X2の値を更新することを特徴とする。
本発明においては、情報の報知回数の貯留数として、貯留数X1及び貯留数X2を有する。貯留数X1を決定又は更新するための条件を満たしたときは、貯留数X1が決定又は更新(加算等)され、貯留数X2を決定又は更新するための条件を満たしたときは、貯留数X2が決定又は更新(加算等)される。また、特定役Bに当選し、図柄の組合せP1が有効ラインに停止したときは、その時点における貯留数X1に基づいて、報知の実行回数が決定される。さらにまた、特定役Bに当選し、図柄の組合せP2が有効ラインに停止したときは、その時点における貯留数X2に基づいて、報知の実行回数が決定される。例えば、その時点における貯留数X1又は貯留数X2の全部又は一部と、有効ラインに停止した図柄の組合せによって付与される値とを加算した数が報知の実行回数に決定される。そして、報知を開始する条件を満たしたときは、決定した実行回数だけ、特定役Aの当選時に情報が報知される。また、貯留数X1に基づいて実行回数が決定されると、決定した実行回数に基づいて貯留数X1が更新され、貯留数X2に基づいて実行回数が決定されると、決定した実行回数に基づいて貯留数X2が更新される。
したがって、例えば、有効ラインに停止した図柄の組合せが図柄の組合せP1であるときと、図柄の組合せP2であるときとで、報知の実行回数が異なるようになる。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の全体を制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動制御、入賞時の払出し、及び演出の出力等を制御するものである。遊技制御手段60は、制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等や演出の出力に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。本実施形態でのベットスイッチ40は、3枚(max)投入専用のスイッチである。
なお、メダル投入口43は、実際のメダルを遊技者が投入する部分であり、メダル投入口43からメダルを投入することは、ベットスイッチ40を操作することと同様の役割を果たす。
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段、及び下段の3本の図柄組合せラインL1〜L3と、斜め右下がり方向及び斜め右上がり方向の2本の図柄組合せラインL4及びL5の合計5本の図柄組合せラインを有している。
ここで、「有効ライン」とは、本実施形態では、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
一方、「無効ライン」とは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
なお、これに限らず、メダル投入枚数を1枚又は2枚にして遊技可能としても良く、メダル投入枚数が1枚又は2枚のときは、5本全てを有効ラインにするのではなく、一部の図柄組合せラインL1〜L5を有効ラインに設定して遊技を行うようにしても良い。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイやドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を表示するものである。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。これにより、全てのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインL1〜L5に停止する(その役が入賞する)と、その役に対応する枚数のメダルが払い出される(ただし、特別役を除く)。
1BBが入賞すると、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、特別遊技の1つであるBB遊技に移行する。また、本実施形態の1BBは、役(フラグ)としては1種類であるが、図柄の組合せは2種類設けられている。そして、1BBに当選したときは、遊技者は、有効ラインに停止させる図柄の組合せを2種類の中から選択することができる。
さらに、RBが入賞すると、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、特別遊技の他の1つであるRB遊技に移行する。
また、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技が行えるようにした役である。
持ち越される役としては、特別役である1BB及びRBが挙げられる。1BB又はRBに当選したときは、リール31の停止時に、1BB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、1BB又はRBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
特別役当選持越し手段63は、特別役である1BB又はRBに当選したときに、その1BB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(1BB又はRBが入賞するまで)の遊技において、1BB又はRBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御するものである。
図示しないが、1BB及びRBの各当選フラグが設けられており、例えば1BBの当選時には、1BBに係る特別役フラグがオンとなり、1BBが入賞したときは、その時点でオフにされる。
左、中、又は右ストップスイッチ42が操作されると、それぞれ異なる信号が押し順検出手段64aに入力される。そして、押し順検出手段64aは、最初にどの信号が入力されたかを判断することによって、最初にどのストップスイッチ42が操作されたかを検知する。
停止位置決定テーブル65は、以下の1BBテーブル等を備える。
1BBテーブルは、当該遊技で1BBに当選したこと、又は当該遊技以前の遊技で1BBに当選し、かつ当該遊技では非当選であることを条件として用いられ、リール31の停止制御の範囲内において1BBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、1BB以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。なお、1BBテーブルでは、「赤7」−「赤7」−「赤7」、又は「青7」−「青7」−「青7」のいずれか一方を有効ラインに停止させることができ、どちらの図柄の組合せを有効ラインに停止させるかは、遊技者の自由である。
中リール31及び右リール31についても同様に停止制御される。
さらに、小役1Bテーブル、小役2テーブル、及びリプレイテーブルについても、小役1Aテーブルと同様であり、小役1Aテーブルにおける「小役1A」を、それぞれ「小役1B」、「小役2」、及び「リプレイ」と読み替えたものに相当する。
なお、上記の位置で左ストップスイッチ42が操作された場合において、当該遊技では小役1Bに当選していた場合(小役1Bテーブルが用いられた場合)には、6番の「3粒チェリー」の図柄は、リールの停止制御の範囲内において有効ラインに停止させることができない。すなわち、小役1Aの非入賞となる。
なお、上記の位置で左ストップスイッチ42が操作された場合において、当該遊技では小役1Aに当選していた場合(小役1Aテーブルが用いられた場合)には、20番の「2粒チェリー」の図柄は有効ラインに停止しない。すなわち、小役1Aの非入賞となる。
図2に示すように、全てのリール31において、「RP」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。これにより、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、いずれかの有効ラインに「RP」の図柄を停止させることができる。よって、リプレイテーブルが用いられたときは、常に、当選したリプレイに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
ただし、停止図柄判断手段66は、ストップスイッチ42が操作され、停止位置決定テーブル65を用いて停止位置が決定された時に、そのリール31が停止したか否かにかかわらず、停止図柄を判断することが可能である。
先ず、通常遊技中に、1BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、1BBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からBB遊技を開始するように制御する。
BB遊技では、上述した役抽選テーブル62Cを用いて役の抽選が行われる。これにより、高確率で、小役3Aに当選する遊技状態となる。
そして、特別遊技制御手段68は、BB遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続けるとともに、カウントされた払出し枚数が350以上となったと判断したときは、BB遊技の終了条件を満たすと判断する。そして、BB遊技の終了後は、通常遊技(非内部中)に移行する。
RB遊技では、上述した役抽選テーブル62Cを用いて役の抽選が行われる。これにより、高確率で、小役3Aに当選する遊技状態となる。
そして、特別遊技制御手段68は、RB遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続けるとともに、カウントされた払出し枚数が100以上となったと判断したときは、RB遊技の終了条件を満たすと判断する。そして、RB遊技の終了後は、通常遊技(非内部中)に移行する。
演出制御手段69は、遊技ごとに、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、演出パターンを選択する。特に本実施形態では、複数種類の演出パターンが予め設けられている。そして、演出制御手段69は、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選が行われた後、ソフトウェア乱数を用いた抽選によっていずれか1つの演出パターンを選択する。
演出パターンは、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
そして、演出制御手段69は、選択した演出パターンに従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
報知制御手段69aは、報知遊技(AT(Assist Time )遊技)を実行する条件を満たしたときに、報知遊技を実行するように制御する。ここで、「報知遊技」とは、役を入賞させるための情報が報知されたときは、その情報が報知されないときよりも、その役の入賞確率を高めることができる役を設けるとともに、その役に当選したときは、前記情報を遊技者に対して報知するものである。
第1実施形態では、報知遊技に係る小役として、小役3A〜小役3Cが設けられている。そして、これらの小役を入賞させるための情報としては、最初に操作すべきストップスイッチ42である。
同様に、小役3Bに当選したときは、最初に中ストップスイッチ42を操作すべきことを報知する。遊技者は、この報知に従い、最初に中ストップスイッチ42を操作すれば、当選した小役3Bを入賞させることができる。
さらに同様に、小役3Cに当選したときは、最初に右ストップスイッチ42を操作すべきことを報知する。遊技者は、この報知に従い、最初に右ストップスイッチ42を操作すれば、当選した小役3Cを入賞させることができる。
これに対し、非報知遊技では、当該遊技において小役3A〜小役3Cのいずれに当選しているかがわからないので、最初に操作すべきストップスイッチ42を知ることができない。よって、毎遊技、左、中又は右ストップスイッチ42をランダムに選択して操作したとしても、小役3A〜小役3Cの当選時には、1/3の確率でしか当選した小役3A〜小役3Cを入賞させることができない。
そして、報知制御手段69aは、BB遊技の終了後に報知遊技を実行する。ここで、報知制御手段69aは、「赤7」揃いが有効ラインに停止してBB遊技に移行し、そのBB遊技が終了したときは、そのBB遊技の終了後の報知遊技での報知の実行回数をX1(実行回数=貯留数X1)に設定する。一方、「青7」揃いが有効ラインに停止してBB遊技に移行し、そのBB遊技が終了したときは、そのBB遊技の終了後の報知遊技での報知の実行回数をX2(実行回数=貯留数X2)に設定する。
報知遊技が開始されてから、報知遊技が終了し、次の1BBが当選・入賞するまで、小役1Aが1回入賞し、小役1Bが2回入賞したと仮定する。このとき、「X1=2」、「X2=21+3×2=27」となっている。この状態において、遊技者が「青7」揃いを有効ラインに停止させたときは、「X2=27+3=30」となる(X1は、「X1=2」のままである)。そして、このBB遊技が終了すると、報知の実行回数が30回に設定された報知遊技が実行される。そして、貯留数X2=0に更新される。
続いて、第2実施形態について説明する。
図7は、第2実施形態におけるリール31の図柄配列を示す図である。また、図8は、第2実施形態における役の種類、払出し枚数等、及び図柄の組合せ等を示す図である。さらにまた、図9は、第2実施形態における通常遊技の非内部中の役抽選テーブル62Dを示す図である。なお、第2実施形態における通常遊技の内部中、並びにBB遊技中及びRB遊技中の役抽選テーブルについては図示を省略する。
また、図7に示すように、全てのリール31において、「赤7」、「青7」、及び「黒7」の図柄は、7図柄間隔で配置されている。このため、「赤7」、「青7」、及び「黒7」の図柄のうち、いずれか1つしか有効ラインに停止させることができないように設定されている。
そして、第2実施形態における報知制御手段69aは、小役1が入賞するごとに、貯留数Xに「2」を加算していく。
また、報知制御手段69aは、第1実施形態と同様にBB遊技の終了後に報知遊技を実行するように制御する。さらに、報知遊技における報知の実行回数は、以下のようにして決定する。
先ず、「赤7」揃いが有効ラインに停止してBB遊技に移行したときは、そのBB遊技の終了後は、貯留数Xの全てを実行回数に設定する。例えば、1BBの入賞時のXが「20」であるときは、報知の実行回数は「20」に設定される。
例えば、BB遊技の終了後は、毎回、報知遊技を実行したいと考える遊技者であれば、1BBの入賞には、「赤7」揃いを有効ラインに停止させれば良い。
一方、1BBが連チャンする等して貯留数Xが少なく、次のBB遊技の終了後はあえて報知遊技を実行しなくて良いと考える遊技者であれば、「黒7」揃いを有効ラインに停止させれば良い。
なお、第2実施形態では、1BB入賞時の貯留数Xの加算は行わない。
第3実施形態では、基本的な特徴は、第1実施形態と同様であるが、以下の点で第1実施形態と異なる。
先ず、第3実施形態では、第1実施形態と同様に、「赤7」揃いで1BBが入賞したときは、貯留数X1に「6」を加算するとともに、「青7」揃いで1BBが入賞したときは、貯留数X2に「3」を加算する。すなわち、1BBの入賞時に加算される貯留数は、X1>X2である。
第3実施形態において、BB遊技中の有効ラインは、L1(水平方向中段)のみに設定されている。したがって、BB遊技中では、図柄組合せラインL2〜L5は無効ラインに設定されている。なお、BB遊技中の有効ラインを1本に設定したときは、BB遊技中の1遊技でのメダル投入枚数は、1〜3枚のいずれでも良い。
そして、BB遊技中において役抽選手段61による役の抽選で非当選となったときは、特別遊技用非当選テーブルが用いられる。
特別遊技用非当選テーブルは、有効ラインL1にいずれの役に対応する図柄の組合せも停止しないようにリール31の停止時の図柄の組合せを定めているとともに、リール31の停止制御の範囲内において、無効ラインL2〜L5に、特別役に対応する図柄の組合せ、すなわち「赤7」揃い又は「青7」揃いが停止するように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めている。
また、報知制御手段69aは、BB遊技中に非当選となった遊技において、特別役に対応する図柄の組合せが無効ラインL2〜L5に停止したか否かを判別する(停止図柄判別手段66により判別する)。そして、報知制御手段69aは、無効ラインL2〜L5に、「赤7」揃い又は「青7」揃いが停止したと判別した場合において、そのBB遊技が「赤7」揃いで移行したものであるときは貯留数X1に「2」を加算するとともに、そのBB遊技が「青7」揃いで移行したものであるときは貯留数X2に「4」を加算するように制御する。
上記のように、BB遊技中の非当選の遊技で、無効ラインに「赤7」揃い又は「青7」揃いを停止させるのではなく、小役3Aの当選時であっても、無効ラインに「赤7」揃い又は「青7」揃いを停止させることも可能である。
この場合に、左リール31の2番の「ベル」の図柄が有効ラインL1を通過する直前に左ストップスイッチ42が操作されたときは、左リール31の2番の「ベル」の図柄を有効ラインL1に停止させるように制御する。この場合には、無効ラインL2に3番の「青7」の図柄が停止する。
これにより、有効ラインL1には小役3Aに対応する図柄の組合せである「ベル」−「ベル」−「ベル」が停止する。一方、無効ラインL2上の停止形は、「青7」−「青7」−「RP」となり、無効ラインL2には「青7」揃いは停止しない。
これにより、有効ラインL1には小役3Aに対応する図柄の組合せが停止するとともに、無効ラインL2には「青7」揃いが停止する。
先ず、当該遊技では小役3Aに当選し、かつ特定抽選に当選していないと仮定する。
この場合に、左リール31の11番の「ベル」の図柄が有効ラインL1を通過する直前に左ストップスイッチ42が操作されたときは、11番の「ベル」の図柄を有効ラインL1に停止させるように制御する。この場合には、無効ラインL3に10番の「赤7」の図柄が停止する。
これにより、有効ラインL1には小役3Aに対応する図柄の組合せである「ベル」−「ベル」−「ベル」が停止する。一方、無効ラインL3上の停止形は、「赤7」−「赤7」−「RP」となり、「赤7」−「赤7」−「赤7」は停止しない。
これにより、有効ラインL1には小役3Aに対応する図柄の組合せが停止するとともに、無効ラインL2には「青7」−「青7」−「青7」が停止する。
第4実施形態では、第1実施形態と異なり、1BB入賞時に、貯留数X1やX2の加算を行わないように制御する。
さらに第4実施形態では、通常遊技中(非内部中及び内部中)のステージ(遊技状態)として、ハイモード、ミドルモード、及びローモードからなる3つのモードを有する。そして、ミドルモードに滞在中は、毎遊技、ハイモード又はローモードに移行するか否かの抽選を行い、この抽選に当選したときは、ハイモード又はローモードに移行する。また、ハイモードでは、毎遊技、ミドルモードに移行するか否かの抽選を行い、この抽選に当選したときは、ミドルモードに移行する。同様に、ローモードでは、毎遊技、ミドルモードに移行するか否かの抽選を行い、この抽選に当選したときは、ミドルモードに移行する。そして、滞在率が最も高いのは、ミドルモードに設定されている。
そして、「赤7」揃いで1BBが入賞し、実行回数が設定されたときは、いずれのモードでも貯留数X1が「0」に設定される(貯留数X2はそのままである)。同様に、「青7」揃いで1BBが入賞し、実行回数が設定されたときは、いずれのモードでも貯留数X2が「0」に設定される(貯留数X1はそのままである)。
また、遊技者は、1BBに当選した時点ではミドルモードであるが、そろそろハイモードに切り替わるかも知れないと判断したとき(そのような判断要素が設けられている場合)は、ハイモードに移行してから1BBを入賞させることも可能となる。
上記第1実施形態では、小役1A又は小役1Bの入賞時に、貯留数X1及びX2を決定(更新)するようにした。これに対し、第5実施形態では、小役2が入賞したときに、貯留数X1及びX2を決定するものである。
この場合に、小役2に対応する図柄の組合せが水平方向の有効ラインL1〜L3に停止したときは、貯留数X1の加算を行い、斜め方向の有効ラインL4又はL5に停止したときは、貯留数X2の加算を行うようにする。
役抽選手段61で小役2に当選したときは、押し順検出手段64aにより最初に操作されたストップスイッチ42の検出を行う。そして、最初に操作されたストップスイッチ42が左又は中ストップスイッチ42であるときは、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインL1〜L3のいずれかに停止させる小役2テーブルを用い、最初に操作されたストップスイッチ42が右ストップスイッチ42であるときは、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインL4又はL5に停止させる小役2テーブルを用いることが挙げられる。
上記実施形態では、報知制御手段69aは、小役3A〜小役3Cのいずれかに当選したときに、当選役を入賞させるために最初に操作すべきストップスイッチ42を報知するように制御した。
これに対し、第6実施形態では、上記報知に代えて、あるいは上記報知とともに、小役1A又は小役1Bの当選時に、当選役の図柄の種類(左リール31の図柄が、「2粒チェリー」であるか「3粒チェリー」であるか)を報知するように制御する。
そして、小役1Aと小役1Bの当選確率を等しく設定するとともに、小役1Aの入賞時の払出し枚数を、小役1Bの入賞時の払出し枚数を少なく設定する。
あるいは、小役1Aの入賞時の払出し枚数と小役1Bの入賞時の払出し枚数とを等しく設定するとともに、小役1Aの当選確率を小役1Bの当選確率よりも低く設定する。
例えば第1に、報知遊技であるか否かにかかわらず、次に1BBが入賞するまで、小役1A又は小役1Bの当選時に報知をすることが挙げられる。また第2に、報知遊技中(残り実行回数が1以上のとき)に限り、実行回数にかかわらず、小役1A又は小役1Bの当選時に報知をすることが挙げられる。さらにまた第3に、小役1A又は小役1Bの当選時の報知も実行回数に含まれる(小役1A又は小役1Bの報知を行ったら、残り実行回数から1を減算する)ようにすることが挙げられる。
第7実施形態では、BB遊技の終了後は、報知遊技(AT遊技)とともに、RT(Replay Time )遊技を実行するように制御する。
ここで、RT遊技とは、リプレイの当選確率を非RT遊技よりも高く設定することで、出玉率(リプレイの入賞時の払出し枚数を3枚とみなしたときの払出し枚数の期待値)を高く設定したものである。例えば、非RT遊技におけるリプレイの当選確率は、図5に示したように1/7.3に設定されているが、RT遊技におけるリプレイの当選確率は、例えば1/1.5程度に設定する。これにより、RT遊技では、頻繁にリプレイが当選・入賞する遊技となり、遊技の進行によってもメダル所有枚数があまり減らないか、ほとんど減らないか、ほぼ現状維持されるか、あるいは少しずつ増加する遊技状態となる。
なお、報知遊技(AT遊技)とRT遊技とを組み合わせたものを、「ART遊技」と称する場合もある。
また、RT遊技の終了条件は、小役1A又は小役1Bが入賞したことに設定されている。すなわち、小役1A及び小役1BがいわゆるRT遊技パンク役となる。
第1実施形態では、小役1A及び小役1Bの双方の入賞を回避するような左ストップスイッチ42の操作位置が存在した。例えば、図2中、7番〜9番の図柄が表示窓11内に存在する瞬間に左ストップスイッチ42を操作したときは、小役1Aに当選している遊技でも20番の「2粒チェリー」の図柄は有効ラインせず、かつ、小役1Bに当選している遊技でも6番の「3粒チェリー」の図柄は有効ラインしない。
具体的には、小役1Aが当選している遊技において、4番〜6番の図柄が表示窓11内に位置する瞬間から、16番〜18番の図柄が表示窓11内に位置する瞬間に左ストップスイッチ42が操作されたときは、10番又は16番の「2粒チェリー」がいずれかの有効ラインに停止する。
(1)例えば、本実施形態では遊技媒体としてメダルを用いたが、遊技球を用いたスロットマシン(パロット)等、メダル以外の遊技媒体を用いるスロットマシンであっても本発明を適用することができる。
11 表示窓
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62(62A〜62D) 役抽選テーブル
63 特別役当選持越し手段
64 リール制御手段
64a 押し順検出手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
69 演出制御手段
69a 報知制御手段
L1〜L5 図柄組合せライン(有効ライン、無効ライン)
Claims (2)
- 特定役A及び特定役Bを含む役の抽選を行う役抽選手段と、
リールを停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチと、
前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御するリール制御手段と
を備え、
前記特定役Bに対応する図柄の組合せとして、少なくとも2種類の図柄の組合せP1及び図柄の組合せP2を有し、
前記役抽選手段で前記特定役Bに当選したときは、遊技者は、前記図柄の組合せP1を有効ラインに停止させるか、又は前記図柄の組合せP2を有効ラインに停止させるかを選択可能であり、
前記リール制御手段は、前記役抽選手段で前記特定役Bに当選したときに、前記図柄の組合せP1又は前記図柄の組合せP2のいずれか一方を有効ラインに停止可能であり、
前記特定役Aは、遊技者による前記ストップスイッチの操作に応じて、前記特定役Aに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する場合と停止しない場合とを有し、かつ、前記特定役Aに関する情報が報知されたときは、その情報が報知されないときよりも、前記特定役Aに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる又は停止させない確率を高めることができる役であり、
前記役抽選手段で前記特定役Aに当選したときに、前記情報を報知する報知制御手段を備え、
前記報知制御手段は、
前記情報の報知回数の貯留数として、貯留数X1及び貯留数X2を有し、
貯留数X1を決定又は更新するための条件を満たしたときに、貯留数X1を決定又は更新し、
貯留数X2を決定又は更新するための条件を満たしたときに、貯留数X2を決定又は更新し、
前記図柄の組合せP1が有効ラインに停止したときは貯留数X1に基づいて、前記図柄の組合せP2が有効ラインに停止したときは貯留数X2に基づいて、報知の実行回数を決定し、
報知を開始する条件を満たしたときは、決定した前記実行回数だけ、前記役抽選手段で前記特定役Aに当選したときに前記情報を報知し、
貯留数X1に基づいて前記実行回数を決定したときは、決定した前記実行回数に基づいて貯留数X1の値を更新し、貯留数X2に基づいて前記実行回数を決定したときは、決定した前記実行回数に基づいて貯留数X2の値を更新する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 特定役を含む役の抽選を行う役抽選手段と、
リールを停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチと、
前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御するリール制御手段と
を備え、
前記特定役は、遊技者による前記ストップスイッチの操作に応じて、前記特定役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する場合と停止しない場合とを有し、かつ、前記特定役に関する情報が報知されたときは、その情報が報知されないときよりも、前記特定役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる又は停止させない確率を高めることができる役であり、
前記役抽選手段で前記特定役に当選したときに、前記情報を報知する報知制御手段を備え、
前記報知制御手段は、
前記情報の報知回数の貯留数として、貯留数X1及び貯留数X2を有し、
貯留数X1を決定又は更新するための条件を満たしたときに、貯留数X1を決定又は更新し、
貯留数X2を決定又は更新するための条件を満たしたときに、貯留数X2を決定又は更新し、
遊技者による所定の操作に応じて、貯留数X1又は貯留数X2を選択可能であり、
貯留数X1が選択されたときは貯留数X1に基づいて、貯留数X2が選択されたときは貯留数X2に基づいて、報知の実行回数を決定し、
報知を開始する条件を満たしたときは、決定した前記実行回数だけ、前記役抽選手段で前記特定役に当選したときに前記情報を報知し、
貯留数X1に基づいて前記実行回数を決定したときは、決定した前記実行回数に基づいて貯留数X1の値を更新し、貯留数X2に基づいて前記実行回数を決定したときは、決定した前記実行回数に基づいて貯留数X2の値を更新する
ことを特徴とするスロットマシン。
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