JP5036080B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
その理由は、サブ制御手段は、出玉に影響を及ぼしてはいけないという前提があるからである。例えば、サブ制御手段からメイン制御手段に情報を送信できてしまうと、サブ制御手段側で役の抽選確率を変える等、出玉に影響を及ぼすことができてしまうおそれがあるからである。
しかし、メイン制御手段側では、現在、サブ制御手段側でどのような演出が出力されているかを知ることができなかった。例えば、メイン制御手段からサブ制御手段に遊技情報を送信し、サブ制御手段側で、受信した遊技情報に基づいて演出を抽選等で選択するときは、メイン制御手段は、どのような演出が選択されたのかを知ることができない。
このため、サブ制御手段側で演出が選択された後、その演出に合わせるようにメイン制御手段側で例えばリール制御等を行うような連係ができなかった。
請求項1の発明は、遊技を行うときに遊技者が操作する操作スイッチ(ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、又はストップスイッチ42)と、遊技の進行を制御するメイン制御手段(遊技制御手段50)と、遊技中における演出の出力を制御するサブ制御手段(演出制御手段70)とを備え、前記メイン制御手段から前記サブ制御手段に対し、演出の出力を制御するための遊技情報を送信するスロットマシン(10)であって、前記メイン制御手段は、役の抽選を行う役抽選手段(61)と、前記役抽選手段による抽選結果の情報を前記サブ制御手段に送信する手段とを備え、前記サブ制御手段は、演出制御状態として、常に又は一定条件下で特定演出(連続演出)を出力する第1演出制御状態(連続演出フラグ70aオン時)と、前記特定演出を出力しない第2演出制御状態(連続演出フラグ70aオフ時)とを有し、演出制御状態を前記第1演出制御状態とするか前記第2演出制御状態とするかを決定し、演出制御状態を前記第1演出制御状態に決定したときは、前記役抽選手段で特定の抽選結果となった所定の遊技(BB遊技の最初の小役3A当選時)で、前記操作スイッチを特定態様(ストップスイッチ42の押し順が逆押し)で操作すべきことを遊技者に指示し、前記メイン制御手段は、前記所定の遊技で前記操作スイッチが特定態様で操作されたときは、前記サブ制御手段の演出制御状態が前記第1演出制御状態であるとして前記第1演出制御状態に応じた前記メイン制御手段の制御(連続演出終了時にフリーズ)を実行することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記特定の抽選結果は、特定役の当選であり、前記メイン制御手段は、前記特定役の当選時は、ストップスイッチの押し順にかかわらず、前記特定役の図柄の組合せを停止表示可能にリールを停止制御することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記操作スイッチは、リールの回転を停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチであり、前記特定の抽選結果は、特定役の当選であり、前記サブ制御手段は、前記特定役に当選した前記所定の遊技では、前記ストップスイッチを特定の押し順で操作すべきことを遊技者に指示し、前記メイン制御手段は、前記特定役の当選時は、前記ストップスイッチの押し順にかかわらず、前記特定役の図柄の組合せを停止表示可能に前記リールを停止制御し、前記特定役に当選した前記所定の遊技で前記ストップスイッチが前記特定の押し順で操作されたことを検知することを特徴とする。
上記発明においては、サブ制御手段により、演出制御状態が、特定演出を出力する場合がある第1演出制御状態か、又は特定演出を出力しない第2演出制御状態に設定される。
そして、役抽選手段で特定の抽選結果となった所定の遊技では、サブ制御手段により、第1演出制御状態であるときは、操作スイッチを特定態様で操作すべきことが遊技者に指示される。
図1は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10は、メイン(遊技)制御手段50とサブ(演出)制御手段70とを備える。
なお、サブ制御基板は、メイン制御基板の下位に属する制御基板である。そして、メイン制御手段50とサブ制御手段70とは電気的に接続されており、メイン制御手段50からサブ制御手段70に一方向で、演出の出力に必要な信号や情報(コマンド)が送信されるように形成されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。本実施形態では、いずれの遊技状態であってもメダルを3枚投入して遊技を行うように設定されており、ベットスイッチ40を操作することで、3枚のメダルが投入される。なお、これに限らず、1枚ベット用や2枚ベット用を設けてもよいのは勿論である。
また、メダル投入口43は、実際のメダルを遊技者が投入する部分であり、メダル投入口43からメダルを投入することは、ベットスイッチ40を操作することと同様の役割を果たす。
さらに、(左、中、右)ストップスイッチ42は、3つ(左、中、右)のリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。
そして、図柄組合せラインは、有効ラインと無効ラインとを有する。
ここで、「有効ライン」とは、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
一方、「無効ライン」とは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
本実施形態では、水平方向上段の直線(L1)、水平方向中段の直線(L2)、斜め右下がり方向の直線(L3)、及び斜め右上がり方向の直線(L4)の4本が有効ラインに設定されている。
これに対し、水平方向下段の直線の図柄組合せラインは無効ラインに設定されている。
なお、これに限らず、メダルの投入枚数は、1枚又は2枚でもよい。さらに、メダル投入枚数や遊技状態等に応じて有効ライン数を設定してもよい。なお、図3では、直線状の図柄組合せラインのみを図示しているが、これに限らず、「左リール31の上段」−「中リール31の上段」−「右リール31の下段」等、屈曲線状の図柄組合せラインを有効ラインに設定することも可能である。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイやドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像(後述するフリーズ中の演出画像等)、AT遊技中のストップスイッチ42の押し順等を表示するものである。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。これにより、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止すると、その役の入賞となり、その役に対応する枚数のメダルの払出し等が行われる。
ここで、図4では、BB1が入賞するとBB1遊技に移行し、BB2が入賞するとBB2遊技に移行する旨を示しているが、本実施形態では、両者の終了条件(BB遊技中に払い出されたメダル枚数が所定枚数に到達したときにBB遊技が終了する)は同一に設定されている。以下の説明では、BB1遊技及びBB2遊技を総称して「BB遊技」という。
ただし、BB1遊技とBB2遊技とを、異なる遊技内容(異なる終了条件等)に設定してもよいのはもちろんである。
また、小役3は、小役3A〜小役3Eの5種類を備える。ここで、小役3B〜小役3Eは、ストップスイッチ42の押し順に応じて、「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せをどの有効ラインに停止させるかを制御するための「制御役」としての役割を有する小役であり、入賞を本来の目的とするものではない。この点については後述する。
持ち越される役としては、特別役(BB及びRB)が挙げられる。特別役に当選したときは、リール31の停止時に、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
そして、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したとき(すなわち、その役の入賞となったとき)は、入賞した役に対応するメダルの払出し等が行われる。
なお、メイン制御手段50側で制御する遊技状態として、非RT遊技とRT遊技とを有し、サブ制御手段70側で制御する遊技状態として、非AT遊技とAT遊技(後述)とを有する。
ここで、図5及び図6において、「+」とは、当該遊技で同時に重複当選することを意味している。例えば「小役3A+小役3B+小役3C+小役3D」とは、これら4つの小役3A〜小役3Dが当該遊技で同時に重複当選することを意味する。
なお、本実施形態では例示していないが、例えば特別役(BB1、BB2、又はRB)と小役やリプレイが重複当選する場合や、複数種類のリプレイを設けるとともにこれらのリプレイが重複当選するように設定してもよいのはもちろんである。
当選フラグ制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグ63aのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、当選役に対応するように、BB1、BB2、RB、小役1、小役2、小役3A〜小役3E、及びリプレイの各当選フラグ63aを備える。そして、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、対応する役の当選フラグ63aをオンにする(当選フラグ63aを立てる)。例えば、リプレイに当選したときは、リプレイに係る当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役の当選フラグ63aはオフのままである。
これに対し、特別役の当選は持ち越されるので、当該遊技で特別役に当選し、当選した特別役に係る当選フラグ63aがオンになったときは、その特別役が入賞するまでオンの状態が維持され、その特別役が入賞した時点でオフにされる。
以上のように、オンとなる当選フラグ63aの数は、1つに限られるものではない。
まず、特別役及び小役の当選フラグ63aがオンであるときは、小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先し、小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、次に、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御される。したがって、特別役と小役とが重複入賞することはない。
なお、特別役と小役又はリプレイの当選フラグ63aがオンであるときは、特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先するように設定することも可能である。
まず、1つの当選フラグ63aがオンであるときの停止位置決定テーブル65について説明する。
BB1テーブルは、BB1(のみ)の当選フラグ63aがオンであるとき(非内部中遊技でBB1に当選したとき、又はBB1の内部中遊技で役の非当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、BB1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、BB1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、リール31の停止位置が定められたものである。
BB2テーブル、及びRBテーブルについても上記BB1テーブルと同様である。BB2テーブル、及びRBテーブルは、それぞれ、BB1テーブル中、「BB1」を、「BB2」、「RB」と読み替えたものに相当する。
よって、小役3Aテーブルは、ストップスイッチ42の押し順にかかわらず、リール31の停止制御の範囲内において、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置が定められている。
そして、小役3Aテーブルが用いられたときは、中リール31は中段に「ベル」の図柄を停止させる。これにより、小役3Aに対応する図柄の組合せが3本の有効ラインL2〜L4に停止することとなる。
すなわち、重複当選1テーブルが用いられたときは、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」であれば、上記の小役3Aテーブルと同様に、小役3Aに対応する図柄の組合せが3本の有効ラインL2〜L4に停止する。
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」でないときは、小役3Aに対応する図柄の組合せが1本の有効ラインL1に停止することとなる。
そして、重複当選1テーブル〜重複当選5テーブルが用いられたときは、ストップスイッチ42の押し順が予め設定された押し順であるときは、小役3Aに対応する図柄の組合せが3本の有効ラインL2〜L4に停止する。これに対し、ストップスイッチ42の押し順が予め設定された押し順でないときは、小役3Aに対応する図柄の組合せが1本の有効ラインL1に停止する。
さらに、重複当選1テーブル〜重複当選5テーブルが用いられたときは、上述の小役3Aテーブルと同様に、いずれかの有効ラインに、「ベル」−「ベル」−「ベル」が停止するように各リール31の停止位置が定められている。
非当選テーブルは、すべての当選フラグ63aがオフであるとき(すなわち、非内部中遊技又は特別遊技における役の非当選時)に用いられ、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。したがって、非当選テーブルは、特別役の内部中に用いられることはない。
そして、この停止位置決定テーブル65において、小役又はリプレイを入賞させることができないときは、次に、特別役を入賞させるようにし、特別役も入賞させることができないときは、いずれの役も入賞しないようにリール31の停止位置が定められている。
ここで、「フリーズ」とは、(1)すべてのリール31の停止後に、次遊技に移行するためのベットスイッチ40の操作やメダル投入を受け付けない場合、(2)スタートスイッチ41が操作されたときにその操作直後からリール31の回転動作に移行せず、所定時間の経過後にリール31の回転を開始する場合、(3)少なくとも1つのストップスイッチ42について、そのストップスイッチ42が操作されてもそのストップスイッチ42に対応するリール31を停止させない(ストップスイッチ42の操作を受け付けない)場合が挙げられる。
また、BB遊技の終了時にフリーズが行われるのは、所定の条件が満たされた場合のみであり、BB遊技の終了時には常にフリーズを行うものではない。この点については後述する。
しかし、リール31の回転及び停止に係るフリーズについては、メイン制御手段50(リール制御手段64)によって制御される。ただし、フリーズが実行されると、その旨の信号がメイン制御手段50からサブ制御手段70に送信され、フリーズ中の画像表示等についてはサブ制御手段70によって制御される。
停止図柄判断手段66は、各リール31の停止時ごとに、有効ラインに停止した図柄を判断する。また、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したか否かを判断する。停止図柄判断手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
また、払出し手段67は、小役3Aに対応する図柄の組合せが3本の有効ラインL2〜L4に停止したときは、小役3Aに係る払出し枚数4枚×有効ライン数3本=12枚のメダルを払い出すように制御する。なお、小役3Aに対応する図柄の組合せが1本の有効ラインL1に停止したときは、小役3Aに係る払出し枚数4枚×有効ライン数1本=4枚のメダルを払い出すように制御する。
遊技中に、BB1又はBB2に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、それぞれBB1又はBB2の入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からBB遊技を開始するように制御する。
同様に、RBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、RBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からRB遊技を開始するように制御する。
このため、特別遊技制御手段68は、特別遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続けるとともに、カウントされた払出し枚数が300枚以上となったと判断したときはBB遊技の終了条件を満たすと判断し、100数以上となったと判断したときはRB遊技の終了条件を満たすと判断する。
なお、BB遊技やRB遊技は、メダル払出し枚数が所定枚数以上となったことを終了条件にするのではなく、例えばBB遊技やRB遊技遊技中の遊技回数が所定回数以上となったこと、又は役の入賞回数が所定回数以上となったことを終了条件に設定することも可能である。
遊技状態制御手段69は、通常遊技の非内部中遊技において特別役に当選し、当該遊技で当選した特別役が入賞しなかったときは、次遊技から、遊技状態を内部中遊技に移行するように制御する。
また、RB遊技の終了後は、通常遊技の非内部中遊技に移行するが、BB遊技の終了後は、RT遊技に移行するように制御する。
なお、RT遊技の遊技回数(100ゲーム)を消化する前に特別役に当選したときは、本実施形態ではRT遊技を終了して、内部中遊技に移行するように制御する。
一方、RBに当選・入賞してRB遊技に移行し、このRB遊技の終了後は、非RT遊技に移行するように制御する。
サブ制御手段70の演出パターン記憶手段71は、複数種類の演出パターン(後述する連続演出パターンを含む)を記憶しているものである。そして、サブ制御手段70の演出パターン選択手段72は、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選が行われた後、ソフトウェア乱数を用いた抽選によって、遊技状態(非内部中/内部中、非RT遊技中/RT遊技中、通常遊技中/特別遊技中)に応じて、役の抽選結果に対応するいずれか1つの演出パターンを選択する。また、連続演出を開始する条件を満たしたときは連続演出パターンを選択する。
演出パターンは、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
そして、サブ制御手段70は、選択した演出パターンに従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
ここで、AT(アシストタイム)遊技とは、特定の小役の当選時に、操作スイッチの1つであるストップスイッチ42の操作情報が報知されることにより、その操作情報が報知されないとき(非AT遊技)よりも当選した特定の小役の入賞率を高めることができる遊技である。
特に本実施形態では、特定の小役は、重複当選1〜重複当選5に相当する。遊技者は、当該遊技で重複当選1〜重複当選5のいずれかに当選しているを知った場合でも、どれに当選しているのかまでは、知ることができない。
本実施形態では、重複当選1〜重複当選5のいずれかに、5/40の確率で当選するが、これらの当選時には、ストップスイッチ42の押し順が合致する確率は1/5となる。このため、非AT遊技では、重複当選1〜重複当選5に当選しても、小役3Aを3本の有効ラインL2〜L4に入賞させることができる確率は1/5となり、4/5の確率で、小役3Aは1本の有効ラインL1に入賞する。
一方、当選したBBがBB2であるときは、上記抽選を行わない。
AT遊技制御手段73は、AT遊技を実行するか否か(実行することに決定されているか否か)を判断するためのATフラグ73aを備える。そして、AT遊技を実行するか否かの抽選で当選したときは、ATフラグ73aをオンにし、当選しなかったときはATフラグ73aをオフにする。
これに対し、AT遊技の抽選で非当選となり、BB遊技の終了後にAT遊技が実行されないときは、その旨を意味する演出として、連続演出の最後に、敵キャラクタが勝利する演出を選択し、出力する。
なお、BB2に当選してBB遊技に移行したときは、上述のように連続演出を出力するモードとするか否かの抽選自体行われないので、サブ制御手段70は、連続演出フラグ70aをオフにし、演出制御状態を第2演出制御状態に設定する。
これに対し、第1演出制御状態に設定されたときは、BB遊技中に、一定条件下で、連続演出が出力される。すなわち、第1演出制御状態に設定されたからといって、常に連続演出が出力されるわけではない。
そして、連続演出を出力することに決定されたときは、次遊技から、5ゲーム間、連続演出を出力する。そして、連続演出の最後の5遊技目で、AT遊技の抽選に当選しているか否かを遊技者に対して報知する。
メイン制御手段50は、BB1に当選してBB遊技に移行した後、最初に小役3Aに当選したときは、当該遊技を操作態様判断遊技に設定する旨の情報をサブ制御手段70に送信する。
このように、ストップスイッチ42の押し順に入賞率が影響せず、「PB=1」に設定されており、かつ当選確率の高い役の当選時の遊技を操作態様判断遊技に設定することが望ましい。
これに対し、操作態様判断遊技で順押し(又は最初に操作されたストップスイッチ42が左ストップスイッチ42)であることを検知したときは、メイン制御手段50は、サブ制御手段70側の演出制御状態が第2演出制御状態であると判断し、メイン制御手段50側に設けられた連続演出フラグ50aをオフにする。
このフリーズ期間中は、上述したように、ベットスイッチ40等の操作を受け付けないので、遊技者は、次遊技に移行することができない。
a)連続演出フラグ50aがオフであるとき
b)連続演出フラグ50aがオンであるが、BB遊技中に小役1又は小役2に当選しなかったために、連続演出が出力されなかったとき
c)連続演出フラグ50aがオンであり、BB遊技中に小役1又は小役2に当選して連続演出が出力されたが、BB遊技の終了前に連続演出が終了したとき
は、BB遊技の終了時に、フリーズを行うように制御する。
例えば、BB2に当選してBB遊技に移行したときや、BB遊技の終了時に既に連続演出を出力し終わっているときは、BB遊技中の払出し枚数又は獲得枚数(差枚数)等を画像表示する。
d)連続演出フラグ50aがオンであり、BB遊技中に小役1又は小役2に当選して連続演出が出力されたが、BB遊技の終了時に、連続演出が未だ終了していないとき
は、BB遊技の終了時に、フリーズを行わないように制御する。
そして、この場合には、BB遊技の終了後、通常遊技に移行した後も、サブ制御手段70は、連続演出を継続するように制御する。例えば、BB遊技のN遊技目で小役1に当選し、「N+1」遊技目から連続演出が開始されたとする。しかし、「N+3」遊技目で、BB遊技の払出し枚数が上限値に到達し、BB遊技が終了するときは、「N+3」遊技目の終了時にはフリーズ動作を行わない。また同時に、AT遊技が実行されるか否かの演出も出力されない。
AT遊技制御手段73は、AT遊技中は、重複当選1〜重複当選5のいずれかに当選したときは、小役3Aに対応する図柄の組合せを3本の有効ラインL2〜L4に停止させるためのストップスイッチ42の押し順を遊技者に報知するように制御する。重複当選1〜重複当選5のいずれかに当選した旨の情報は、メイン制御手段50から送信されてくるので、その当選役情報に基づいて、小役3Aに対応する図柄の組合せを3本の有効ラインL2〜L4に停止させるためのストップスイッチ42の押し順を特定し、その情報を報知する。
また、AT遊技中に特別役に当選したときは、AT遊技を終了して、内部中遊技に移行する。
図7のステップS11では、メイン制御手段50は、BBに当選したか否かを判断する。BBに当選したと判断したときはステップS12に進む。
ステップS12では、メイン制御手段50は、当選したBBがBB1であるか否かを判断する。BB1に当選したと判断したときはステップS13に進み、当選していない(BB2に当選した)と判断されたときは、AT遊技の抽選及び連続演出の抽選を行わないので、ステップS15に進む。
次のステップS14では、サブ制御手段70は、連続演出モードである第1演出制御状態に設定するか否かの抽選を行う。そして、この抽選に当選したときは、連続演出フラグ70aをオンにする。なお、このときは未だ、メイン制御手段50側の連続演出フラグ50aはオフのままである。
ステップS17では、特別遊技制御手段68は、BB遊技を開始するように制御する。次のステップS18では、サブ制御手段70は、連続演出フラグ70aがオンであるか否かを判断し、オンであるときはステップS19に進み、オンでないときはステップS23に進む。
なお、BB遊技では、小役3Aの当選確率は、1/1.25であるので、ほとんどは第1遊技目に当選する。
ステップS32でBB遊技が終了したと判断したときはステップS28に進み、BB遊技が終了していないと判断したときはステップS24に戻る。
ステップS26で5遊技が終了したと判断されたときは、ステップS27に進んで、サブ制御手段70は、当該遊技で連続演出を終了するように制御する。そしてステップS28に進む。
次にステップS29に進み、サブ制御手段70は、このフリーズ中に、AT遊技の抽選結果(BB遊技の終了後にAT遊技が実行されるか否か)を報知する。そしてステップS30に進み、メイン制御手段50は、フリーズ時間が所定時間(本実施形態では5秒)を経過したと判断すると、フリーズを終了するように制御する。
よって、図7のステップS16でBB1が入賞していないと判断されたときは、BB遊技中に連続演出も出力されることがなく、AT遊技を実行するか否かの抽選を行わない。
さらにまた、本フローチャートでは、BB遊技の終了直前に小役1又は小役2に当選し、ステップS24〜ステップS30の処理が行われたときは、この間にBB遊技が終了する場合がある。この場合、BB遊技の終了時には、一切、BB遊技終了時の演出を出力しないように制御してもよく、あるいは、1秒程度のフリーズを行い、BB遊技を終了する旨の演出を、連続演出中に含めてもよい。
続いて、本発明の時代2実施形態について説明する。
上記第1実施形態では、BB遊技の小役3Aの単独当選時に、第1演出制御状態であれば逆押しを指示し、第2演出制御状態であれば順押しを指示するようにした。
このように制御すると、遊技者は、逆押しが指示されれば、第1演出制御状態である(BB遊技中に連続演出が出力されるかもしれない)ことを知り、順押しが指示されれば、連続演出が出力されることはないことを知ってしまう。すなわち、BB遊技に移行後、小役1又は小役2に当選する前に連続演出が出力される可能性があるかどうかを知ってしまう。
第2実施形態では、BB遊技中の当選役として、小役3Aの単独当選と、小役3A及び制御役の重複当選(当該遊技での同時当選)とを設けておく。制御役は、例えば「7」−「BAR」−「7」の図柄の組合せとし、当選しても揃うことがない役とする。すなわち、小役3A単独当選時、並びに小役3A及び制御役の重複当選時のいずれも、小役3Aに対応する図柄の組合せが3本の有効ラインL2〜L4に停止するように設定する。
そして、小役3Aの単独当選時には、連続演出フラグ70aがオンであれば逆押しを指示し、連続演出フラグ70aがオフであれば順押しを指示する。
これに対し、小役3A及び制御役の重複当選時には、連続演出フラグ70aがオンであれば順押しを指示し、連続演出フラグ70aがオフであれば逆押しを指示する。
そして、遊技者は、押し順が指示された遊技で、小役3Aに単独当選しているのか、又は小役3A及び制御役に重複当選しているのかを知ることができない。よって、遊技者は、押し順が指示されても、当該BB遊技の演出状態が、第1演出制御状態であるか否かを判断することができなくなる。
これにより、遊技者は、押し順が指示された以降も、小役1又は小役2の当選期待を持つことができる。
(1)本実施形態では、BB1当選時のみ、連続演出を出力するモード(第1演出制御状態)とするか否かを抽選で決定するようにした。しかし、これに限らず、BB1当選時は常に第1演出制御状態とし、BB2当選時は常に第2演出制御状態としてもよい。
あるいは、BB1当選時は常に第1演出制御状態とし、BB2当選時は第1演出制御状態とするか否かを抽選で決定してもよい。
さらに、BB1当選時は高確率で第1演出制御状態に設定される抽選を行い、BB2当選時は第1演出制御状態に設定される確率が低い抽選を行うようにしてもよい。
また、押し順が指示された場合において、遊技者がその押し順に従ったときは、遊技者に有利な条件を与える(遊技者がその押し順に従わなかったときは、遊技者に有利な条件を与えない)ように設定することも可能である。「遊技者に有利な条件」とは、例えばAT遊技の当選確率を高くしたり、AT遊技の遊技回数を多く設定したりすることが挙げられる。
そして、操作態様判断遊技では、スタートスイッチ41を下方向に操作すべきこと(押し下げること)、又は上方向に操作すべきこと(押し上げること)を指示するようにしてもよい。このようにすることで、メイン制御手段50は、操作態様判断遊技において、スタートスイッチ41の操作方向を検知することで、演出制御状態を判断する。
この場合において、BB遊技の終了時に連続演出が未だ終了していないとき(連続演出中のメダル払出し枚数がBB遊技終了時に所定枚数以上となっていないとき)は、BB遊技の終了時に、連続演出の終了条件を遊技回数に切り替え、BB遊技終了後の通常遊技では、連続演出を例えば1〜2遊技で終了させるように制御すればよい。
しかし、これに限らず、特定の条件を満たした場合(例えば内部中)や、小役3B〜小役3Eに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止可能なタイミングでストップスイッチ42が操作された場合等には、小役3B〜小役3Eを入賞させてもよいのはもちろんである。なお、小役3Aの払出し枚数と、小役3B〜小役3Eの払出し枚数とを同一に設定しておけば、いずれを入賞させても遊技者に不利益はない。
11 表示窓
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
50 メイン(遊技)制御手段
50a 連続演出フラグ
61 役抽選手段
62(62A〜62D) 役抽選テーブル
63 当選フラグ制御手段
63a 当選フラグ
64 リール制御手段
64a タイマー
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
69 遊技状態制御手段
69a RTフラグ
70 サブ(演出)制御手段
70a 連続演出フラグ
71 演出パターン記憶手段
72 演出パターン選択手段
73 AT遊技制御手段
73a ATフラグ
L1〜L4 有効ライン(図柄組合せライン)
Claims (10)
- 遊技を行うときに遊技者が操作する操作スイッチと、
遊技の進行を制御するメイン制御手段と、
遊技中における演出の出力を制御するサブ制御手段と
を備え、
前記メイン制御手段は、
役の抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選手段による抽選結果の情報を前記サブ制御手段に送信する手段と
を備え、
前記サブ制御手段は、
演出制御状態として、常に又は一定条件下で特定演出を出力する第1演出制御状態と、前記特定演出を出力しない第2演出制御状態とを有し、
演出制御状態を前記第1演出制御状態とするか前記第2演出制御状態とするかを決定し、
演出制御状態を前記第1演出制御状態に決定したときは、前記役抽選手段で特定の抽選結果となった所定の遊技で、前記操作スイッチを特定態様で操作すべきことを遊技者に指示し、
前記メイン制御手段は、前記所定の遊技で前記操作スイッチが特定態様で操作されたときは、前記サブ制御手段の演出制御状態が前記第1演出制御状態であるとして前記第1演出制御状態に応じた前記メイン制御手段の制御を実行する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記特定の抽選結果は、特定役の当選であり、
前記メイン制御手段は、前記特定役の当選時は、ストップスイッチの押し順にかかわらず、前記特定役の図柄の組合せを停止表示可能にリールを停止制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記操作スイッチは、リールの回転を停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチであり、
前記特定の抽選結果は、特定役の当選であり、
前記サブ制御手段は、前記特定役に当選した前記所定の遊技では、前記ストップスイッチを特定の押し順で操作すべきことを遊技者に指示し、
前記メイン制御手段は、
前記特定役の当選時は、前記ストップスイッチの押し順にかかわらず、前記特定役の図柄の組合せを停止表示可能に前記リールを停止制御し、
前記特定役に当選した前記所定の遊技で前記ストップスイッチが前記特定の押し順で操作されたことを検知する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記メイン制御手段は、
所定の条件を満たしたときに、遊技者による前記操作スイッチの操作を所定時間受け付けないフリーズ動作を行うフリーズ動作制御手段を備え、
前記所定の遊技で前記操作スイッチが特定態様で操作されたときは、前記フリーズ動作を行うように制御し、
前記サブ制御手段は、前記フリーズ動作を含む期間中に、前記特定演出を出力するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記役抽選手段は、ストップスイッチの操作態様に応じて入賞率が異なる特定小役を含めて役の抽選を行い、
前記サブ制御手段は、
前記役抽選手段で前記特定小役に当選したときに、当選した前記特定小役を入賞させるためのストップスイッチの操作情報を報知する報知遊技を実行可能であり、
前記特定演出により、前記報知遊技を実行するか否かを遊技者に報知する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項5に記載のスロットマシンにおいて、
前記サブ制御手段は、演出制御状態を前記第1演出制御状態に決定し、前記操作スイッチを特定態様で操作すべきことを遊技者に指示したにもかかわらず、前記操作スイッチが特定態様で操作されなかったときは、前記報知遊技の抽選又は実行において遊技者に不利となるように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項5又は請求項6に記載のスロットマシンにおいて、
前記サブ制御手段は、演出制御状態を前記第2演出制御状態に決定したときであっても、前記報知遊技を実行するか否かを決定し、前記報知遊技を実行することに決定したときは、前記報知遊技を実行すべきことを遊技者に報知する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記役抽選手段は、遊技者にとって有利となる特別遊技に移行するための特別役を含めて役の抽選を行い、
前記特別役は、特別役A及び特別役Bを有し、
前記サブ制御手段は、前記役抽選手段で前記特別役Aに当選して前記特別遊技に移行したときは演出制御状態を前記第2演出制御状態に決定し、前記役抽選手段で前記特別役Bに当選して前記特別遊技に移行したときは演出制御状態を前記第1演出制御状態とするか否かを抽選で決定するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項8に記載のスロットマシンにおいて、
前記所定の遊技は、前記特別遊技において前記特定の抽選結果となった最初の遊技である
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記特定の抽選結果として、抽選結果A及び抽選結果Bを有し、
前記メイン制御手段は、抽選結果Aであるとき及び抽選結果Bであるときのいずれも、同一の図柄の組合せが有効ラインに停止するように制御し、
前記サブ制御手段は、
演出制御状態を前記第1演出制御状態に決定した場合において、抽選結果Aとなった前記所定の遊技では前記操作スイッチの操作態様を特定態様Aとすべきことを遊技者に指示し、抽選結果Bとなった前記所定の遊技では前記操作スイッチの操作態様を特定態様Aと異なる特定態様Bとすべきことを遊技者に指示し、
演出制御状態を前記第2演出制御状態に決定した場合において、抽選結果Aとなった前記所定の遊技では前記操作スイッチの操作態様を特定態様Bとすべきことを遊技者に指示し、抽選結果Bとなった前記所定の遊技では前記操作スイッチの操作態様を特定態様Aとすべきことを遊技者に指示する
ことを特徴とするスロットマシン。
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