JP5435487B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
一方、BB等の特別役の当選確率を通常確率に設定した通常確率遊技と、特別役の当選確率を高く設定した確率変動遊技とを設けたものが知られている。
すなわち、遊技媒体の投入数を異ならせたときに特別役の当選確率を異ならせることを利用して、通常確率遊技と確率変動遊技とを設けたものである。
請求項1の発明は、
遊技者にとって有利となる特別遊技(BB遊技)に移行するための特別役P1(BB)を含む役の抽選を行う役抽選手段(61)と、
前記役抽選手段により特別役P1の抽選が行われる遊技であって、遊技媒体の投入数M(3枚)で遊技が行われる通常遊技A(非RT遊技)と、
前記役抽選手段により特別役P1の抽選が行われる遊技であって、遊技媒体の投入数N(N≠M)(2枚)で遊技が行われ、前記通常遊技Aよりも遊技者に有利な通常遊技B(RT1遊技)と、
遊技状態の移行条件を満たしたときに、前記通常遊技Aから前記通常遊技Bへの移行、及び前記通常遊技Bから前記通常遊技Aへの移行を制御する遊技状態制御手段(69)と
を備え、
前記役抽選手段は、少なくとも前記通常遊技Aでは、特別役P1の抽選を行わない不利益遊技(MB1遊技)に移行するための不利益役P2(MB1)を含めて役の抽選を行い、
前記遊技状態制御手段は、前記通常遊技Aにおいて不利益役P2に当選し、不利益役P2に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、前記不利益遊技を実行するとともに、前記不利益遊技の終了条件を満たしたときは、前記通常遊技Aに戻るように制御することにより、
前記通常遊技A以外の遊技であって遊技媒体の投入数がNである遊技として、遊技者にとって有利な前記通常遊技Bと、遊技者にとって不利な前記不利益遊技とを設け、
前記不利益遊技は、少なくとも1つの特定リール(左リール31)について、ストップスイッチ(42)が操作された瞬間から前記特定リールが停止するまでの最大移動図柄数(1図柄)が前記通常遊技A及び前記通常遊技Bよりも少なく設定された遊技であり、
前記通常遊技Bでは、前記特定リールについて、前記ストップスイッチが操作された瞬間から前記特定リールが停止するまでの最大移動図柄数(4図柄)が、前記不利益遊技と同一になることを優先して、前記特定リールを停止制御する
ことを特徴とする。
本発明においては、通常遊技Aでは、遊技媒体の投入数Mで遊技が行われる。これに対し、通常遊技B及び不利益遊技では、遊技媒体の投入数Nで遊技が行われる。
通常遊技Aでは、不利益役P2の抽選が行われ、この不利益役P2に当選・入賞すると不利益遊技に移行し、不利益遊技の終了条件を満たしたときは、通常遊技Aに戻る。
図1は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10は、遊技(メイン)制御手段50と演出(サブ)制御手段70とを備える。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。なお、ベットスイッチ40としては、例えば1枚投入用、2枚投入用、及び3枚投入用(マックスベット)のように、メダル投入枚数ごとに設けられる場合があるが、本実施形態では1つのみが設けられている。
ここで、当該遊技で投入可能なメダル枚数を超えるメダルが投入されると、そのメダルについては、スロットマシン10内部に電気的に貯留される。最大貯留数は、例えば50枚に設定されている。
また、当該遊技で投入可能なメダル枚数が3枚の場合において、メダル投入口43から5枚のメダルが投入されると、そのうちの3枚のメダルについては当該遊技のためにベットされ、残り2枚については電気的に貯留される。
当該遊技で投入可能なメダル枚数が1枚の場合も同様に、メダル投入口43から1枚メダルが投入されれば当該遊技が開始可能となり、2枚以上投入された場合には、その分については電気的に貯留される。
さらにまた、(左、中、右)ストップスイッチ42は、3つ(左、中、右)のリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段、及び下段の3本の図柄組合せラインL1〜L3と、斜め右下がり方向及び斜め右上がり方向の2本の図柄組合せラインL4及びL5の合計5本の図柄組合せラインを有する。
ここで、「有効ライン」とは、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
一方、「無効ライン」とは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
また、有効ラインは、図3で示した直線状のラインに限らず、V形(上段−下段−上段)、逆V形(下段−上段−下段)、L形(上段−下段−下段)等、種々の態様が挙げられる。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイやドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像等を表示するものである。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。これにより、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する(その役が入賞する)と、その役に対応する枚数のメダルの払出し等が行われる。
本実施形態では、特別役として、BB(ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、SB(シングルボーナス)、MB(ミドルボーナス)、及びCB(チャンレンジボーナス)が設けられている。これらの特別役が入賞すると、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、それぞれ特別遊技であるBB遊技、RB遊技、SB遊技、MB遊技、及びCB遊技に移行する。
また、MBは、図柄の組合せが異なるMB1及びMB2の2種類が設けられている。そして、MB1が入賞するとMB1遊技に移行し、MB2が入賞するとMB1遊技とは異なるMB2遊技に移行する。
さらにまた、CBは、後述するように、MB1遊技の一般遊技でのみ抽選され、この一般遊技でCBに当選・入賞すると、次遊技からCB遊技に移行する。
これに対し、MB1遊技は、BBの抽選が行われない遊技であり、遊技者にとって不利な遊技(不利益遊技)に設定されている。
さらにまた、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技が行えるようにした役である。
持ち越される役としては、特別役のうち、BB、RB、及びMB(SB、及びCBを除く特別役)が挙げられる。これらのBB、RB、MBに当選したときは、リール31の停止時に、その図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
通常遊技には、上述の特別役の当選が持ち越されていない非内部中遊技と、当選が持ち越されている内部中遊技とを有する。
さらに、通常遊技には、リプレイの当選確率が通常確率に設定された非RT遊技と、リプレイの当選確率が高確率(非RT遊技よりも高い確率)に設定されたRT遊技とを有する。
リプレイの当選確率の高いRT遊技では、頻繁にリプレイに当選・入賞するので、メダルの投入なく次遊技に進むことができる機会が増加する。また、リプレイの当選確率が高いと、それだけ出玉率(メダル投入枚数とメダル払出し枚数との比)が「1」に近づくので、遊技者は、RT遊技中は、メダル所有枚数を減らすことなく遊技を継続することができる。
ここで、MB1遊技は、一般遊技とCB遊技とを有するが、MB2遊技は、CB遊技に相当する遊技のみを有する。
役抽選テーブル62Aでは、特別役(BB1、BB2、RB、SB、MB1、MB2)、小役1、小役2、小役3、及びリプレイの各単独当選が設けられている。
なお、特別役と小役やリプレイとが重複当選したり、複数種類の小役又はリプレイが重複当選するように設定することも挙げられるが、本実施形態では、説明の簡素化のため、単独当選のみとしている。
さらにまた、役抽選テーブル62Bでは、BB1及びBB2の当選確率が役抽選テーブル62Aよりも高く設定されている。特に、BB2の当選確率が高く設定されている。どの程度高く設定するかは、出玉率の仕様に応じて異なるが、例えば3倍〜10倍の範囲に設定することが挙げられる。
また、図6において、役抽選テーブル62Dは、SB遊技で用いられる役抽選テーブル62である。役抽選テーブル62Dでは、CB以外の役が抽選されるとともに、小役3の当選確率が高く設定されている。
例えば非RT遊技及びMB2遊技では、メダル投入枚数が3枚に設定されている(1枚又は2枚では遊技を行うことができない)。また、RT遊技及びMB1遊技では、メダル投入枚数が2枚に設定されている(1枚又は3枚では遊技を行うことができない)。さらに、BB遊技、RB遊技、及びSB遊技では、メダル投入枚数が1枚に設定されている(2枚又は3枚では遊技を行うことができない)。
当選フラグ制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグ63aのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、当選役に対応するように、BB1、BB2、RB、SB、MB1、MB2、CB、小役1、小役2、小役3、及びリプレイの各当選フラグ63aを備える。そして、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、対応する役の当選フラグ63aをオンにする(当選フラグ63aを立てる)。例えば、リプレイに当選したときは、リプレイに係る当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役の当選フラグ63aはオフのままである。
これに対し、SBとCB以外の特別役の当選は持ち越されるので、当該遊技でSBとCB以外の特別役に当選し、当選した特別役に係る当選フラグ63aがオンになったときは、その特別役が入賞するまでオンの状態が維持され、その特別役が入賞した時点でオフにされる。
BB1テーブルは、BB1(のみ)の当選フラグ63aがオンであるとき(非内部中遊技でBB1に当選したとき、又はBB1の内部中遊技で役の非当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、BB1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、BB1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、リール31の停止位置が定められたものである。
なお、これに限らず、当選を持ち越している特別役を優先して入賞させるように制御することも可能である。
なお、いずれかの小役に当選することなく小役1〜小役3のすべての当選フラグ63aがオンとなったときと、いずれかの小役に当選し、かつ小役1〜小役3のすべての当選フラグ63aがオンとなったときとで、リール31の停止制御(役の入賞態様等)を変えるようにすることも可能である。
図2に示すように、左リール31において、「RP1」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。同様に、左リール31において、「RP2」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。これにより、左リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、常に、所望の有効ラインに「RP1」又は「RP2」の図柄を停止させることができる。
よって、リール制御手段64は、SB、MB1、MB2、CB、小役3、及びリプレイの当選時には、常に、これらの図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
ただし、停止図柄判断手段66は、ストップスイッチ42が操作され、停止位置決定テーブル65を用いて停止位置が決定された時に、そのリール31が停止したか否かにかかわらず、停止図柄を判断することが可能である。
遊技中に、BB1又はBB2に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、BB1又はBB2の入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からそれぞれBB1遊技及びBB2遊技を開始するように制御する。
BB1遊技及びBB2遊技では、上述した役抽選テーブル62Cを用いて役の抽選が行われる。これにより、BB1遊技及びBB2遊技中は、小役3の当選確率が高くなる。
このため、特別遊技制御手段68は、BB1遊技及びBB2遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続けるとともに、カウントされた払出し枚数が所定枚数以上となったと判断したときは、BB1遊技及びBB2遊技の終了条件を満たすと判断する。
RB遊技においても、上述した役抽選テーブル62Cを用いて役の抽選が行われる。これにより、RB遊技中は、小役3の当選確率が高くなる。
このため、特別遊技制御手段68は、RB遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続けるとともに、カウントされた払出し枚数が所定枚数以上となったと判断したときは、RB遊技の終了条件を満たすと判断する。
SB遊技では、上述した役抽選テーブル62Dを用いて役の抽選が行われる。これにより、SB遊技中は、小役3の当選確率が高くなる。また、SB遊技は、役の当選や入賞の有無にかかわらず、当該1遊技で終了する。
MB1遊技では、図6の役抽選テーブル62Eを用いて役の抽選が行われる。
このため、特別遊技制御手段68は、MB1遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続けるとともに、カウントされた払出し枚数が所定枚数以上となったと判断したときは、MB1遊技の終了条件を満たすと判断する。
MB2遊技では、上述した役抽選テーブル62Fを用いて役の抽選が行われる。
また、本実施形態では、MB2遊技の終了条件として、MB2遊技中に払い出されたメダル枚数が所定枚数(本実施形態では、16枚)以上になったことに設定されている。したがって、例えば、小役3が2遊技連続で入賞すれば、この2遊技でMB2遊技の終了条件を満たし、当該遊技でMB2遊技を終了させる。
また、BB遊技又はRB遊技は、それぞれメダル払出し枚数が350枚又は100枚になるまで、小役3の当選確率が高確率に設定された遊技を継続できるので、遊技者にとって有利な遊技である。
これに対し、MB1遊技は、リプレイの当選確率はRT遊技と同等となるものの、BBの抽選が行われない遊技であるので、遊技者にとって不利な遊技(不利益遊技)として位置づけられる。
図7は、各遊技状態間の移行を説明する図である。図7において、メダル投入枚数が1枚で遊技が行われるBB1遊技、BB2遊技、RB遊技、及びSB遊技は、一本線の直線で囲んでおり、メダル投入枚数が2枚で遊技が行われるRT遊技及びMB1遊技は、波線で囲んでおり、メダル投入枚数が3枚で遊技が行われる非RT遊技及びMB2遊技は、二重線で囲んでいる。
ここで、BB1、BB2、RB、又はSBに当選・入賞したときは、入賞時特有の演出が出力される。そして、BB1遊技、BB2遊技、RB遊技及びSB遊技中は、各遊技特有の演出が出力される。さらにこれらの遊技では、小役3の当選確率が大幅に高くなるので、遊技者は、当然、これらの遊技中であることを知ることとなる。
これに対し、BB2遊技が終了したときは、RT遊技に移行する。
したがって、遊技者は、注意深く入賞時の図柄の組合せを観察していないと、MB1、MB2、及びCBの入賞を見過ごしやすいように設定されている。
したがって、メダル投入枚数が3枚の非RT遊技からMB2遊技に移行したときは、メダル投入枚数も変化しないので、遊技者は、気づかないでMB2遊技を消化することが多くなる。そして、このMB2遊技の終了後は、RT遊技に移行する。RT遊技に移行すると、突然、メダル投入枚数が2枚となる。よって、遊技者は、非RT遊技中に、突然、メダル投入枚数が2枚に切り替わったときは、MB2の当選・入賞、及びMB2遊技を経由してRT遊技に移行したかもしれないと期待を抱くようになる。
なお、上述の通り、非RT遊技は遊技者にとって有利となるBB1遊技やBB2遊技に移行するためのBB1やBB2の当選確率が通常確率であるが、RT遊技はBB1及びBB2の当選確率が高確率なので、遊技者は、RT遊技である方が非RT遊技よりも有利となる。
しかし、MB1の図柄の組合せが有効ラインに停止したことを遊技者が確認できたときは、非RT遊技からMB1遊技に移行したと判断できるが、そうでない限りは、非RT遊技からMB1遊技に移行したことはわかりにくい。
特に、MB1遊技の一般遊技とRT遊技とでは、小役及びリプレイの当選確率が等しいため、小役やリプレイの入賞率から判断することはできない。
これに対し、RT遊技では、左リール31の停止時には、最大移動図柄数が4図柄で左リール31が停止制御される。
したがって、左リール31の停止時の移動図柄数を観察することで、スロットマシンの上級者であれば、当該遊技がMB1遊技のCB遊技又はMB2遊技であるのか、RT遊技であるのかを判断可能となる。しかし、スロットマシンの初級者では容易に判断することはできない。
また、MB1遊技の一般遊技において、CBの当選確率を比較的高く設定したとしても、CBの図柄の組合せを、入賞しにくい(引込みが悪い)図柄の組合せに設定しておけば、CB当選時にも非入賞となる可能性が高くなるので、一般遊技だけを行う確率を高くすることができる。
一方、メダル投入枚数が2枚であっても、必ず遊技者にとって有利な遊技状態とはいえないので、RT遊技を、潜伏確変遊技(確率変動遊技であるか否かが遊技者にはわからない又はわかりにくい遊技)として利用することもできる。
ただし、BB2が入賞してBB2遊技に移行し、このBB2遊技が終了すると、メダル投入枚数が2枚のRT遊技に移行するので、この場合には、遊技者にとって有利なRT遊技であることが確定する。
また、メダル投入枚数が2枚の遊技中にCBの入賞を知ったときは、遊技者にとって不利なMB1遊技中であることが確定する(CBはMB1遊技でしか当選・入賞しないため)。
遊技制御手段50は、演出制御手段70に対し、各種の情報を送信するように制御する。送信される情報としては、メダルが投入された旨の情報、スタートスイッチ41が操作された旨(リール31の回転が開始された旨)の情報、役の抽選結果の情報、ストップスイッチ42が操作された旨(リール31が停止した旨)の情報、各リール31の停止位置の情報(有効ラインに停止した図柄及び図柄の組合せの情報)、メダルの払出しの情報、遊技状態の情報等が挙げられる。
演出制御手段70の演出パターン記憶手段71は、複数種類の演出パターンを記憶しているものである。そして、演出制御手段70の演出パターン選択手段72は、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選が行われた後、ソフトウェア乱数を用いた抽選によって、遊技状態に応じて、役の抽選結果に対応するいずれか1つの演出パターンを選択する。
演出パターンは、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
そして、演出制御手段70は、選択した演出パターンに従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
(1)RT遊技中は、MB1を抽選しないように制御することも可能である。すなわち、図4中、役抽選テーブル62Bでは、MB1を「抽選なし」とするか、実質的に当選しない確率(例えば1/65536)に設定してもよい。
これにより、RT遊技中にMB1に当選し、突然、遊技者にとって不利なMB1遊技に移行してしまうことをなくすことができる。
また、同時に、RT遊技ではMB2の抽選も行わないようにしてもよい。RT遊技中にMB2に当選・入賞しても、MB2遊技を経由して再度RT遊技に戻るだけだからである。
なお、MB1遊技の終了条件を遊技回数で規定したとしても、その遊技回数の到達前に、RBやSBに当選したときは、MB1遊技は終了する。
このようにしても、MB1遊技は、非RT遊技よりも出玉率が高くなるが、BBの抽選が行われないので、遊技者にとって不利な遊技であることに変わりはない。
同様に、BB遊技、RB遊技、SB遊技のメダル投入枚数についても、1〜3枚の任意の枚数に設定することが可能である。
一方、本実施形態のBBは、BB1及びBB2の2種類設け、その種類に応じてBB遊技の終了後に非RT遊技又はRT遊技に移行するようにした。しかし、これに限らず、BBは1種類のみとし、BB遊技の終了後は必ずRT遊技に移行するようにしてもよい。
そして、BB3入賞時には、最初にBB3遊技の一般遊技に移行する。この一般遊技では、MB1遊技の一般遊技のCBと同様の機能を有するシフトRBの抽選を行う。このシフトRBに当選・入賞したら、次遊技からRB遊技に移行させる。
さらに、BB3遊技の一般遊技では、MB1遊技の一般遊技と同程度の出玉率とし、特別役の抽選を行わないように制御する。
このように設定すれば、MB1をBB3に置き換えたとしても、BB3遊技を、MB1遊技と同様の効果を持たせることができる。
この場合に、遊技状態移行役の当選時には、ストップスイッチ42の押し順や図柄配列等によって遊技状態移行役の入賞を回避できるように設定する。
さらに、RT遊技において遊技状態移行役に当選したときは、その入賞を回避するためのアシスト(報知)機能を付与してもよい。これにより、RT遊技では、アシストに従うだけで、遊技状態移行役の入賞を回避してRT遊技に滞在できるようにする。そして、所定の条件を満たしたとき(例えば所定遊技回数を消化したとき)はアシストを終了させる。アシストが終了したときは、遊技状態移行役が入賞してしまう場合があり、遊技状態移行役の入賞により非RT遊技に移行する(転落する)ように制御する。
11 表示窓
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
50 遊技(メイン)制御手段
61 役抽選手段
62(62A〜62F) 役抽選テーブル
63 当選フラグ制御手段
63a 当選フラグ
64 リール制御手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
69 遊技状態制御手段
70 演出(サブ)制御手段
71 演出パターン記憶手段
72 演出パターン選択手段
L1〜L5 有効ライン(図柄組合せライン)
Claims (1)
- 遊技者にとって有利となる特別遊技に移行するための特別役P1を含む役の抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選手段により特別役P1の抽選が行われる遊技であって、遊技媒体の投入数Mで遊技が行われる通常遊技Aと、
前記役抽選手段により特別役P1の抽選が行われる遊技であって、遊技媒体の投入数N(N≠M)で遊技が行われ、前記通常遊技Aよりも遊技者に有利な通常遊技Bと、
遊技状態の移行条件を満たしたときに、前記通常遊技Aから前記通常遊技Bへの移行、及び前記通常遊技Bから前記通常遊技Aへの移行を制御する遊技状態制御手段と
を備え、
前記役抽選手段は、少なくとも前記通常遊技Aでは、特別役P1の抽選を行わない不利益遊技に移行するための不利益役P2を含めて役の抽選を行い、
前記遊技状態制御手段は、前記通常遊技Aにおいて不利益役P2に当選し、不利益役P2に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、前記不利益遊技を実行するとともに、前記不利益遊技の終了条件を満たしたときは、前記通常遊技Aに戻るように制御することにより、
前記通常遊技A以外の遊技であって遊技媒体の投入数がNである遊技として、遊技者にとって有利な前記通常遊技Bと、遊技者にとって不利な前記不利益遊技とを設け、
前記不利益遊技は、少なくとも1つの特定リールについて、ストップスイッチが操作された瞬間から前記特定リールが停止するまでの最大移動図柄数が前記通常遊技A及び前記通常遊技Bよりも少なく設定された遊技であり、
前記通常遊技Bでは、前記特定リールについて、前記ストップスイッチが操作された瞬間から前記特定リールが停止するまでの最大移動図柄数が、前記不利益遊技と同一になることを優先して、前記特定リールを停止制御する
ことを特徴とするスロットマシン。
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