JP5142148B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
請求項1の発明は、役の抽選を行う役抽選手段と、遊技者がリールの回転を停止するときに操作するストップスイッチと、前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選において当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止可能にリールを停止制御するリール制御手段と、将来の遊技において遊技者に課すべき課題を複数種類記憶しておき、課題を提示すべき条件を満たしたときに、少なくとも1つの課題を選択し、画像表示装置を用いて遊技者に提示するように制御する課題提示手段と、前記課題提示手段で提示した課題を達成したか否かを判断する達成判断手段と、前記達成判断手段により提示した課題を達成したと判断したときは、遊技者にとって有利となる特典を付与するように制御する特典付与手段(AT遊技実行手段69d)とを備えるスロットマシンであって、前記役抽選手段は、複数種類の所定役(リプレイA及びリプレイB)が重複当選するように役の抽選を行い、前記リール制御手段は、前記役抽選手段で前記複数種類の所定役に重複当選したときは、前記ストップスイッチの押し順に応じて、図柄の組合せP1(「RP」−「RP」−「ベル」)又は図柄の組合せP2(「ベル」−「RP」−「RP」)のいずれか一方を有効ラインに停止させるように制御し、前記図柄の組合せP1が有効ラインに停止したことに基づく当該遊技での利益と、前記図柄の組合せP2が有効ラインに停止したことに基づく当該遊技での利益とを、同一(いずれも、再遊技)に設定し、前記課題提示手段で提示される課題は、将来の所定遊技回数の遊技において、前記図柄の組合せP1及び/又は前記図柄の組合せP2を有効ラインに停止させた回数に基づいて達成される課題であることを特徴とする。
請求項1の発明においては、課題を提示すべき条件を満たしたときに、複数数種の課題の中から少なくとも1つの課題が選択され、遊技者に提示される。そして、課題を達成したときは、遊技者にとって有利となる特典(例えばAT遊技)が付与される。
ここで、役抽選手段で抽選される役には、当選時に、ストップスイッチの押し順に応じて、図柄の組合せP1又はP2のいずれか一方が有効ラインに停止する所定役の重複当選が含まれる。
このため、課題提示中は、どの程度、図柄の組合せP1及び/又は図柄の組合せP2を有効ラインに停止させたかによって、課題達成の確率が異なる。
したがって、遊技者の技量に応じて、課題を達成できるか否かが左右される。
そして、特定の時点となったときの変数が予測した値となったときは、遊技者にとって有利となる特典(例えばAT遊技)が付与される。
そして、特定の時点や変数は、図柄の組合せP1及び/又は図柄の組合せP2が有効ラインに停止した回数、並びに遊技回数に応じて変動する。
したがって、遊技者の技量に応じて、予測を的中させることができる。
さらに、「図柄の組合せP1及び/又は図柄の組合せP2を有効ラインに停止させた回数」とは、0回又は1回も含まれる。
さらにまた、「変数」とは、遊技の進行に伴って変動する遊技上の変数をいい、例えば、遊技回数、経過時間、特定の役の当選又は入賞回数、遊技媒体の払出し数、遊技媒体の貯留数(クレジット数として表示されている値)等が挙げられる。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の全体を制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動制御、入賞時の払出し、及び演出の出力等を制御するものである。遊技制御手段60は、制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等や演出の出力に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。本実施形態でのベットスイッチ40は、3枚(max)投入専用のスイッチである。
なお、メダル投入口43は、実際のメダルを遊技者が投入する部分であり、メダル投入口43からメダルを投入することは、ベットスイッチ40を操作することと同様の役割を果たす。
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらに、精算スイッチ44は、遊技者が遊技を終了するとき等に、スロットマシン10内部にクレジット(貯留)されているメダルを、実際に払い出す(精算する)ために操作するスイッチである。
クレジット表示部12は、スロットマシン10に貯留されているメダル枚数をセグメント表示するものであり、「0」〜「50」までの間で表示される。
先ず、クレジットが「0」の状態においてメダル投入口43からメダルが投入されると、最初の3枚はクレジットされずに当該遊技のために投入される。この状態において、さらにメダル投入口43からメダルが投入されると、クレジット数が「1」、「2」、・・と増加していく。また、クジレット数が「50」に到達すると、それ以上のクレジットはできず、メダル払出し口14から返却され、メダル受け皿15に戻される。
なお、遊技者が遊技を終了する場合には、精算スイッチ44を操作すると、クジレットされている枚数分のメダルがメダル払出し口14から払い出されるとともに、クレジット表示部12の表示が「0」となる。
また、メダル払出し装置13は、後述する払出し手段67により制御されるものであり、多数枚のメダルを貯留しておくホッパーと、駆動源となるモータとを備え、このモータを駆動制御することで、ホッパーに貯留されているメダルをメダル払出し口14から実際に払い出すための装置である。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段、及び下段の3本の図柄組合せラインL1〜L3と、斜め右下がり方向及び斜め右上がり方向の2本の図柄組合せラインL4及びL5の合計5本の図柄組合せラインを有している。
ここで、「有効ライン」とは、本実施形態では、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
一方、「無効ライン」とは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
なお、これに限らず、メダル投入枚数を1枚又は2枚にして遊技可能としても良く、メダル投入枚数が1枚又は2枚のときは、5本全てを有効ラインにするのではなく、一部の図柄組合せラインL1〜L5を有効ラインに設定して遊技を行うようにしても良い。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイやドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を表示するものである。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。これにより、全てのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインL1〜L5に停止する(その役が入賞する)と、その役に対応する枚数のメダルが払い出される(ただし、後述する特別役を除く)。
1BBが入賞すると、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、特別遊技の1つである1BB遊技に移行する。
また、RBが入賞すると、当該遊技におけるメダルの払出しはないが、次遊技から、特別遊技の他の1つであるRB遊技に移行する。
持ち越される役としては、特別役である1BB及びRBが挙げられる。1BB又はRBに当選したときは、リール31の停止時に、1BB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、1BB又はRBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
ここで、小役1A及び小役1Bは、それぞれ単独で当選することはなく、必ず重複当選するように設定されている。図5及び図6中、「+」は、重複当選を意味している。
また、リプレイA及びリプレイBは、それぞれ単独当選する場合の他、重複当選する場合もあるように設定されている。
特別役当選持越し手段63は、特別役である1BB又はRBに当選したときに、その1BB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(1BB又はRBが入賞するまで)の遊技において、1BB又はRBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御するものである。
図示しないが、1BB及びRBの各当選フラグが設けられており、例えば1BBの当選時には、1BBに係る特別役フラグがオンとなり、1BBが入賞したときは、その時点でオフにされる。
左、中、又は右ストップスイッチ42が操作されると、それぞれ異なる信号が押し順検出手段64aに入力される。そして、押し順検出手段64aは、最初にどの信号が入力されたかを判断することによって、最初にどのストップスイッチ42が操作されたかを検知する。
停止位置決定テーブル65は、以下の1BBテーブル等を備える。
1BBテーブルは、当該遊技で1BBに当選したこと、又は当該遊技以前の遊技で1BBに当選し、かつ当該遊技では非当選であることを条件として用いられ、リール31の停止制御の範囲内において1BBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、1BB以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
また、リール31の停止制御の範囲内において、図2中、4番の「青チェリー」の図柄が有効ラインに停止可能に左ストップスイッチ42が操作されたときは、この「青チェリー」の図柄を有効ラインに停止させるように制御する。
図2に示すように、全てのリール31において、「RP」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。これにより、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、いずれかの有効ラインに「RP」の図柄を停止させることができる。
以上のようにして、「RP」の図柄を、いずれかの有効ラインに停止させることができる。
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出したりクレジットしたりすることなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
先ず、通常遊技中に、1BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、1BBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からBB遊技を開始するように制御する。
BB遊技では、上述した役抽選テーブル62Cを用いて役の抽選が行われる。これにより、高確率で、小役3Aに当選する遊技状態となる。
そして、特別遊技制御手段68は、BB遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続けるとともに、カウントされた払出し枚数が350以上となったと判断したときは、BB遊技の終了条件を満たすと判断する。そして、BB遊技の終了後は、通常遊技(非内部中)に移行する。
RB遊技では、上述した役抽選テーブル62Cを用いて役の抽選が行われる。これにより、高確率で、小役3Aに当選する遊技状態となる。
そして、特別遊技制御手段68は、RB遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続けるとともに、カウントされた払出し枚数が100以上となったと判断したときは、RB遊技の終了条件を満たすと判断する。そして、RB遊技の終了後は、通常遊技(非内部中)に移行する。
演出制御手段69は、遊技ごとに、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、演出パターンを選択する。特に本実施形態では、複数種類の演出パターンが予め設けられている。そして、演出制御手段69は、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選が行われた後、ソフトウェア乱数を用いた抽選によっていずれか1つの演出パターンを選択する。
演出パターンは、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
そして、演出制御手段69は、選択した演出パターンに従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
課題提示手段69aは、将来の遊技(当該遊技、又は次遊技以降の所定回数の遊技)において遊技者に課すべき課題を複数種類記憶しておき、課題を提示すべき条件を満たしたときは、少なくとも1つの課題を選択し、選択した課題を遊技者に対して提示するように制御するものである。
また、課題3が提示されたときは、カウント値が10に到達するまでカウントし続け、カウント値が10に到達したときは、カウントを終了して判別フラグ69bをオフにする。
さらに、課題5が選択・提示されたときは、カウント値が10に到達するまでカウントし続け、カウント値が10に到達したときは、カウントを終了して判別フラグ69bをオフにする。
なお、本実施形態では、判別フラグ69bがオンであるときは、課題を提示するか否かの抽選を行わない。すなわち、一旦課題が提示されたら、その課題が提示されている間に、再度の課題が提示されることはない。
例えば、課題1が提示されたときは、カウント値が100〜150の間(課題が提示された後、100ゲームから150ゲームまでの間)は、毎遊技、停止図柄判断手段66の判断結果に基づいて、特別役(1BB又はRB)に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したか否かを判断し続ける。そして、カウント値が100〜150の間であり、かつ、特別役が入賞したと判断したときは、課題を達成したと判断する。これに対し、カウント値が100〜150の間に特別役が入賞しなかったとき(カウント値が100未満で特別役が入賞したときを含む)は、課題を達成できなかったと判断する。
同様に、課題3が提示されたときは、達成判断手段69cは、カウント値が10となった遊技において、クレジット表示部12に表示されているクレジット数を検出し、クレジット数の値が10〜12の間であるか否かを判断する。そして、クレジット数の値が10〜12の間であると判断したときは課題を達成したと判断し、そうでないときは、課題を達成できなかったと判断する。
そして、10遊技目のときに、10遊技間で、小役1A及びリプレイBの入賞が各1回で、かつリプレイAの入賞が0回であれば、課題を達成したと判断する。
本実施形態では、AT遊技に係る役として、小役3A及び小役3Bが設けられている。そして、入賞させるための情報としては、最初に操作すべきストップスイッチ42である。
同様に、小役3Bに当選したときは、最初に右ストップスイッチ42を操作すべきことを報知する。遊技者は、この報知に従い、最初に右ストップスイッチ42を操作すれば、当選した小役3Bを入賞させることができる。
これに対し、非AT遊技では、当該遊技において小役3A又は小役3Bのいずれに当選しているかがわからないので、最初に操作すべきストップスイッチ42を知ることができない。よって、毎遊技、左又は右ストップスイッチ42をランダムに選択して操作したとしても、小役3A又は小役3Bの当選時には、1/2の確率でしか当選した小役3A又は小役3Bを入賞させることができない。
よって、非AT遊技とAT遊技とで、小役3A及び小役3Bの入賞率に2倍の差が付くこととなり、AT遊技は、非AT遊技と比較すれば、遊技者にとって有利な遊技(報知という特典を有する遊技)となる。
これに対し、課題1を達成したときは、AT遊技実行手段69dは、入賞した特別役に係る特別遊技の終了後に、AT遊技を実行するように制御する。
AT遊技実行手段69dは、達成した課題に応じて遊技回数を設定し、その遊技回数に到達するまでAT遊技を実行する。そして、その遊技回数に到達したときは、当該遊技でAT遊技を終了するように制御する。したがって、次遊技以降で小役3A又は小役3Bに当選しても報知は行われない。
ここで、本実施形態の各課題を達成できるか否かは、運に左右されるところもあるが、遊技者の技量に応じて課題が達成できるように設定されている。
例えば課題1「次遊技から数えて100〜150遊技目までの間に特別役を入賞させよ。」が提示されたとする。
先ず、非AT遊技では、小役3A又は小役3Bの当選時の入賞確率は、1/2であるので、小役3A及び小役3Bに基づく1遊技当たりの払出し枚数期待値は、
10(枚)×1/8(当選確率)×1/2(入賞率)×2(小役3A+小役3B)
=1.25(枚)
となる。
10(枚)×1/8(当選確率)×1(入賞率)×2(小役3A+小役3B)
=2.5(枚)
となる。
よって、両者の差は、
2.5−1.25=1.25(枚)
となる。
これにより、200ゲーム間では、
1.25(枚)×200(ゲーム)=250(枚)
の差が付くこととなる。
(3+4)×1/2×1/8(小役1A及び小役1B)+6×1/100(小役2)+10×1/8×1/2×2(小役3A及び小役3B)+3×1/18.2(リプレイA)+3×1/18.2(リプレイB)+3×1/36.5(リプレイA及びリプレイB)
≒2.16(枚)
となる。
なお、上記の計算においては、小役1A及び小役1Bの重複当選時には、それぞれ1/2の確率で小役1A又は小役1Bが入賞するものとしている。また、リプレイA又はリプレイBの入賞時には3枚の払出しがあるものとしている。
2.16−3=−0.84(枚)
となる。
よって、100遊技消化したときの差枚数期待値は、−84枚となる。
これにより、課題1が提示されたから、比較的早期に特別役に当選したとしても、当選した特別役を入賞させずに遊技を行い、課題が開始された遊技から100遊技後に当選した特別役を入賞させた方が有利となる。
この場合においては、課題が開始された遊技から、最初に右リール31を停止させる遊技を継続し(リプレイA及びリプレイBの重複当選時に、最初に左リール31を停止させると、リプレイBが入賞しなくなるため)、50遊技以内にリプレイBが8回入賞した時点で、次遊技から、最初に左リール31を停止させる遊技を行うことで、その後にリプレイBに単独当選しなければ課題2を達成することができる。
したがって、50遊技以内に、リプレイBの単独当選と、リプレイA及びリプレイBの重複当選との合計が8回あり、かつ、それ以降の50遊技目までにリプレイBに単独当選しなければ、課題2を達成することができる。
この場合において、例えば9遊技目でクレジット数が13〜15となったときは、10遊技目のメダルの投入でクレジット数が10〜12となるので、課題を満たす。したがって、10遊技目では、小役を入賞させないようにストップスイッチ42を操作すれば、課題を達成することができる。
また、例えば中リール31の停止時に「スイカ」の図柄が有効ラインに停止しないようにして小役2の入賞を回避する。
さらに、左リール31の停止時には、上述した非入賞の範囲で左ストップスイッチ42を操作して、「赤チェリー」及び「青チェリー」の図柄が有効ラインに停止しないようにする。
以上より、9遊技目でクレジット数が13〜15の範囲となったときは、10遊技目で、役の入賞を回避することで、課題を達成することができる。
さらにまた、9遊技目で、クレジット数が「9」であり、かつ当該遊技で小役1に当選したことが報知されたときは、左リール31の「赤チェリー」の図柄を有効ラインに停止させて3枚の払出しを得れば、クレジット数を「12」にすることができる。
この場合においては、先ず、リプレイAが5回入賞するまでの遊技では、最初に左リール31を停止させ続け、リプレイAが5回入賞した遊技の次遊技からは、最初に右リール31を停止させ続ける。そして、100遊技目までにリプレイBが5回入賞すれば、課題4を達成することができる。
この場合においては、先ず、右リール31を最初に停止させる遊技を行う。そして、リプレイBが1回入賞したら、次遊技から、中リール31を最初に停止させる遊技を行い、当該遊技で小役1A及び小役1に重複当選したことを演出等で知った場合には、左リール31の「赤チェリー」を有効ラインに停止させる。その後も、10遊技目となるまで、最初に中リール31を停止させることで小役1Aが入賞しないように左ストップスイッチ42を操作し、かつリプレイA及びリプレイBが入賞しなければ、課題5を達成することができる。
例えば、出玉率が所定の範囲よりも上回っているとき(OUTが高いとき)は、遊技者があえて当選した役を取りこぼさなければ達成できないような課題が選択されやすいように制御する。具体的には、「次遊技から数えて100遊技間で小役1Aを1回も入賞させるな。」等、出玉率が所定の範囲内であるときには出題されにくい課題が選択されやすいようにする。つまり、課題を出題してINを増加させることで、出玉のバランスをとることが可能となる。
第2実施形態では、第1実施形態と比較すると、第1実施形態の演出制御手段69の代わりに、演出制御手段69’が設けられている点で異なる。その他は、第1実施形態と同一である。
第2実施形態の演出制御手段69’は、図示しないが、AT遊技実行手段69d、特定時点提示入力手段69e、判別フラグ69f、及び変数値判断手段69gを備える。
AT遊技実行手段69dは、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
また、「遊技の進行に伴って変動する遊技上の変数」とは、遊技回数、出玉率、役の入賞回数、及びクレジット数に設定されている。
図8(a)は、第2実施形態における予測(特定の時点における変数の予測)の内容を示す図である。図8(a)に示すように、第2実施形態では、予測として、予測1〜予測7の7種類が予め用意されている。
また、特定時点提示入力手段69eは、一旦、予測内容を遊技者に提示したときは、その予測が的中するか外れるかが確定するまで、次の予測を提示しないように制御する。
図8(b)は、特定時点における変数の予測及び入力を、画像表示装置23に画像表示した例を示す図である。図8(b)に示すように、特定時点の変数の予測を提示するとともに(この例では、図8(a)中、予測1が選択されている)、予測値を遊技者に入力させる画面を併せて表示する。
そして、予測が的中したときは、「的中!」等の表示を行い、予測が外れたときは、「ハズレ!」等の表示を行う。
また、予測が的中したときは、第1実施形態と同様に、AT遊技実行手段69dは、次遊技からAT遊技を実行するように制御する。AT遊技の遊技回数は、第1実施形態と同様に決定することができる。
例えば、予測1「次の特別役の入賞時は、次遊技から数えて何遊技目であるかを予測せよ。」が提示されるとともに、予測値を「100」と入力した場合において、予測が開始された遊技から100遊技以内に特別役に当選したときは、100遊技目より前では当選した特別役を入賞させないようにストップスイッチ42を操作し、100遊技目となったときに当選した特別役を入賞させれば、予測値が的中することとなる。
なお、9遊技目でクレジット数が「19」であるときに、次遊技(10遊技目)で3枚のメダルが投入されると、クレジット数は「16」となるので、当該遊技で小役1Aが入賞しても、クジレット数は20以上とならず、予測が的中しない。
具体的には、毎遊技、クレジット数が「3」ずつ減ること、及び、小役1A、小役1B、小役2、小役3A又は小役3Bの入賞時は、それぞれ3枚、4枚、6枚、10枚のクジレット数が増加することを念頭において遊技を行うことで、予測値に近づけることができる。
(1)例えば、本実施形態では遊技媒体としてメダルを用いたが、遊技球を用いたスロットマシン(パロット)等、メダル以外の遊技媒体を用いるスロットマシンであっても本発明を適用することができる。
また、第2実施形態において、例えば、将来の出玉率のグラフを複数提示し、将来の出玉率はどれに最も近いかを予測させることも可能である。この場合には、当選役の入賞/非入賞を遊技者が調整して、出玉率を予測値に近づけることが可能となる。
この場合に、「所定遊技回数(例えば30遊技)以内に、特定演出を出せ。」というような課題を提示することも可能である。これにより、遊技者は、中リール31を上記位置で停止させた回数が多いほど、課題を達成しやすくなる。
11 表示窓
12 クレジット表示部
13 メダル払出し装置
14 メダル返却口
15 メダル受け皿
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
44 精算スイッチ
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62(62A〜62C) 役抽選テーブル
63 特別役当選持越し手段
64 リール制御手段
64a 押し順検出手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
69、69’ 演出制御手段
69a 課題提示手段
69b 判別フラグ
69c 達成判断手段
69d AT遊技実行手段
69e 特定時点提示入力手段
69f 判別フラグ
69g 変数値判断手段
L1〜L5 有効ライン(図柄組合せライン)
Claims (2)
- 役の抽選を行う役抽選手段と、
遊技者がリールの回転を停止するときに操作するストップスイッチと、
前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選において当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止可能にリールを停止制御するリール制御手段と、
将来の遊技において遊技者に課すべき課題を複数種類記憶しておき、課題を提示すべき条件を満たしたときに、少なくとも1つの課題を選択し、画像表示装置を用いて遊技者に提示するように制御する課題提示手段と、
前記課題提示手段で提示した課題を達成したか否かを判断する達成判断手段と、
前記達成判断手段により提示した課題を達成したと判断したときは、遊技者にとって有利となる特典を付与するように制御する特典付与手段と
を備えるスロットマシンであって、
前記役抽選手段は、複数種類の所定役が重複当選するように役の抽選を行い、
前記リール制御手段は、前記役抽選手段で前記複数種類の所定役に重複当選したときは、前記ストップスイッチの押し順に応じて、図柄の組合せP1又は図柄の組合せP2のいずれか一方を有効ラインに停止させるように制御し、
前記図柄の組合せP1が有効ラインに停止したことに基づく当該遊技での利益と、前記図柄の組合せP2が有効ラインに停止したことに基づく当該遊技での利益とを、同一に設定し、
前記課題提示手段で提示される課題は、将来の所定遊技回数の遊技において、前記図柄の組合せP1及び/又は前記図柄の組合せP2を有効ラインに停止させた回数に基づいて達成される課題である
ことを特徴とするスロットマシン。 - 役の抽選を行う役抽選手段と、
遊技者がリールの回転を停止するときに操作するストップスイッチと、
前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選において当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止可能にリールを停止制御するリール制御手段と、
将来における特定の時点を複数種類記憶しておき、特定の時点を提示する条件を満たしたときに、少なくとも1つの特定の時点を選択して遊技者に提示するとともに、その特定の時点となったときに、遊技の進行に伴って変動する遊技上の変数の予測値を遊技者に入力させる特定時点提示入力手段と、
前記特定時点提示入力手段で提示した特定の時点となったときに、変数の値が遊技者によって入力された予測値であるか否かを判断する変数値判断手段と、
前記特定時点提示入力手段で提示した特定の時点となったときに、前記変数値判断手段により変数の値が遊技者によって入力された予測値であると判断したときは、遊技者にとって有利となる特典を付与するように制御する特典付与手段と
を備えるスロットマシンであって、
前記役抽選手段は、複数種類の所定役が重複当選するように役の抽選を行い、
前記リール制御手段は、前記役抽選手段で前記複数種類の所定役に重複当選したときは、前記ストップスイッチの押し順に応じて、図柄の組合せP1又は図柄の組合せP2のいずれか一方を有効ラインに停止させるように制御し、
前記図柄の組合せP1が有効ラインに停止したことに基づく当該遊技での利益と、前記図柄の組合せP2が有効ラインに停止したことに基づく当該遊技での利益とを、同一に設定し、
前記図柄の組合せP1及び/又は前記図柄の組合せP2を有効ラインに停止させた回数、並びに遊技回数が、特定の時点や変数に設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。
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