JP5447747B1 - 金属板材の圧延装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業ロールチョックに加わる圧延方向力を正確に検出することができる圧延装置を提供する。
【解決手段】上下一対の作業ロール1、2を具備する金属板材の圧延装置は、各作業ロール1、2を保持する一対の作業ロールチョック5、6と、作業ロールチョックを保持するハウジング10と、圧延方向力を測定する圧延方向力測定装置21、22、23、24とを具備する。圧延方向力測定装置は、作業ロールチョックの圧延方向入側又は圧延方向出側においてハウジングに設けられた複数の荷重検出装置を具備し、複数の荷重検出装置は、金属板材の圧延時に少なくとも2つの荷重検出装置が常に各作業ロールチョックの側面に対向するように、圧下方向に複数並んで配置される。このとき、少なくとも2つの荷重検出装置は、圧下方向における圧延方向力の力点であるロール軸心を挟むように配置される。
【選択図】図7

Description

本発明は、金属板材の圧延装置に関する。
金属板材の圧延工程においては、圧延板材のキャンバー、すなわち左右曲がりのない状態で圧延することが、圧延材の平面形状不良や寸法制度不良を回避するだけでなく、蛇行や尻絞りといった通板トラブルを回避するためにも重要である。
また、板材の圧延時に発生する反りも、圧延能率の低下、精整工程の増加など、製品の生産性に多大な影響を及ぼす。例えば、精整工程に関しては、レベラー、プレス等によるキャンバーや反りの矯正が必要となり、極端な場合、不良部を切断しなければならないこともある。また、さらに大きなキャンバーや反りが発生した場合、板の衝突によって、圧延設備が破損することもある。この場合、板自体が製品価値を失うばかりでなく、生産停止、圧延設備の修理など多大の損害をもたらす。
加えて、上記のようなキャンバーを高精度で制御するためには、零点調整と呼ばれる初期設定も重要である。零点調整とは、ロール回転状態で圧下装置を操作してキスロール締め込みを実施し、圧延荷重の測定値があらかじめ定められた零点調整荷重(定格荷重の15%〜85%であらかじめ設定)に一致した時点を圧下位置の零点とし、その圧下位置を圧下制御上の原点(基準)とするものである。このとき、左右の圧下位置の差、すなわち圧下レベリングの零点も同時に調整することが多い。圧下レベリングの零点調整に関しても、キスロール締め込み時に圧延荷重の測定値が、作業側及び駆動側のそれぞれで、あらかじめ定められた零点調整荷重に一致するように調整する。なおキスロール締め込みとは、圧延材の存在しない状態で、上下作業ロールを互いに接触させて、ロール間に負荷を与えることを意味している。
なお、本明細書では、表記を簡単にするために、圧延方向を正面とした場合に左右となる圧延機の作業側及び駆動側のことを左右と称することもある。
このようなキャンバーに起因する問題に対し、特許文献1では、キャンバーが極めて小さい金属板材を安定して製造することのできる、圧延方法及び圧延装置を提案している。具体的には、特許文献1に記載の圧延方法及び圧延装置では、荷重検出装置により作業ロールの作業側と駆動側のロールチョックに作用する圧延方向力を測定し、演算装置により該圧延方向力の作業側と駆動側との差異を演算する。そして、この差異が零になるように、制御装置により圧延機のロール開度の左右非対称成分を制御している。
反りの問題に対して、特許文献2では、反りが極めて小さい金属板材を安定して製造することのできる、圧延方法及び圧延装置を提案している。具体的には、引用文献2に記載の圧延方法及び圧延装置では、上下両方の作業ロールのロールチョックの圧延方向入側と出側の双方に設けられた荷重検出装置により、上下両方の作業ロールチョックに作用する圧延方向力を測定する。そして、演算装置により、上側の圧延方向力と下側の圧延方向力との差異、すなわち圧延方向力の上下差を演算する。その後、この圧延方向力の上下差を小さくする方向に、圧延装置上下非対称成分を制御している。
零点調整の問題に対して、特許文献3では、キスロールによる零点調整でも圧延方向力が発生することを見出し、その圧延方向力はロールスラスト力に影響しないことを突き止めたことにより、より高精度の圧延機の初期圧下位置調整(圧下零点調整)を可能とする方法を提案している。
また、キャンバーのない金属板材を製造するために、特許文献4の圧延方法及び圧延装置では、作業ロールの作業側と駆動側のロールチョックに作用する圧延方向力を測定して、該圧延方向力の作業側と駆動側との差異を演算し、この差異を制御目標値となるように制御ゲインを用いて、該圧延機のロール開度の左右非対称成分を制御する一方で、該制御ゲインを圧延中に状況に合わせて切り替えている。
さらに、特許文献5では、キャンバー及び反りのない金属板材を製造できるとともに、高精度の零点調整を可能であり、強力なロールベンディング力を容易に付与できる圧延機及び圧延方法が提案されている。特許文献5の圧延機及び圧延方法では、作業ロールチョックを該圧延機ハウジングウィンドウ又はプロジェクトブロックとの接触面に圧延方向に押しつける。そして、荷重検出装置により作業ロールの作業側と駆動側のロールチョックに作用する圧延方向力を測定し、演算装置により該圧延方向力の作業側と駆動側との差異を演算する。制御装置は、この差異が制御目標値になるように圧延機のロール開度の左右非対称成分制御量を演算し、該ロール開度の左右非対称成分制御量の演算値に基づいて該ロール開度を制御している。
ここで、上記特許文献1〜5の圧延方法及び圧延装置のいずれにおいても、圧延方向力の測定が行われている。そこで、図1を参照して、特許文献1〜5における圧延方向力の測定について具体的に説明する。図1は、圧延装置を示す概略的に示す図である。
図1に示した圧延装置は、上作業ロールチョック5に支持された上作業ロール1と、上補強ロールチョック7に支持された上補強ロール3と、下作業ロールチョック6に支持された下作業ロール2と、下補強ロールチョック8に支持された下補強ロール4とを具備する。上補強ロール3は上作業ロール1の上方に上作業ロール1と接触するように配置される。同様に、下補強ロール4は、下作業ロール2の下方に下作業ロール2と接触するように配置される。また、図1に示した圧延装置は、上作業ロール1に圧延荷重を付加する圧下装置9を具備する。圧延装置によって圧延される金属板材Mは、上作業ロール1と下作業ロール2との間を圧延方向Fに進む。
なお、図1には、基本的に圧延装置の作業側の装置構成のみを図示しているが、駆動側にも同様の装置が存在する。
圧延装置の上作業ロール1に作用する圧延方向力は基本的に上作業ロールチョック5によって支持される。上作業ロールチョック5とハウジング又はプロジェクトブロックとの間には、上作業ロールチョック5の圧延方向出側において上作業ロールチョック出側荷重検出装置121が、圧延方向入側において上作業ロールチョック入側荷重検出装置122がそれぞれ設けられている。上作業ロールチョック出側荷重検出装置121は、上作業ロールチョック5の圧延方向出側において、ハウジング又はプロジェクトブロック等の部材と上作業ロールチョック5との間に作用する力を検出することができる。上作業ロールチョック入側荷重検出装置122は、上作業ロールチョック5の圧延方向入側において、プロジェクトブロック等の部材と上作業ロールチョック5との間に作用する力を検出することができる。これら荷重検出装置121、122は、通常は圧縮力を測定する構造とするのが装置構成を簡単にするため好ましい。
上作業ロールチョック出側荷重検出装置121及び上作業ロールチョック入側荷重検出装置122には上作業ロール圧延方向力演算装置141が接続される。上作業ロール圧延方向力演算装置141は、上作業ロールチョック出側荷重検出装置121によって検出された荷重と上作業ロールチョック入側荷重検出装置122によって検出された荷重との差異を演算し、この演算結果に基づいて上作業ロールチョック5に作用する圧延方向力を演算する。
同様に、下作業ロール2についても、下作業ロールチョック6とハウジング又はプロジェクトブロックとの間には、下作業ロールチョック6の圧延方向出側及び圧延方向入側それぞれにおいて下作業ロールチョック出側荷重検出装置123及び下作業ロールチョック入側荷重検出装置124が設けられる。下作業ロールチョック出側荷重検出装置123及び下作業ロールチョック入側荷重検出装置124には下作業ロール圧延方向力演算装置142が接続される。下作業ロール圧延方向力演算装置142は、これら荷重検出装置123、124の測定値に基づき、上作業ロール1と同様に下作業ロールチョック6に作用する圧延方向力を演算する。
国際公開WO2004/082860号明細書 特開2007−260775号公報 国際公開WO2011/129453号明細書 特開2006−82118号公報 特開2012−148339号公報
ここで、荷重検出装置は、上記特許文献1〜5の図面上の表記や圧延分野での技術常識を参酌すれば、通常ロードセルである。ロードセルは、サイズの制約により、作業ロールチョックに取り付けることは難しい。このため、ロードセルは、一般に、圧延方向において作業ロールチョックに対向する部材、例えばプロジェクトブロックやハウジングに取り付けるのが一般的である。
図2は、図1に示した圧延装置の作業ロールチョック及びその周辺を拡大して示す側面図であり、荷重検出装置をプロジェクトブロックに取り付けた例を示している。図2に示した例では、ハウジング10に出側プロジェクトブロック11及び入側プロジェクトブロック12が設けられている。出側プロジェクトブロック11及び入側プロジェクトブロック12は、ハウジング10から圧延装置の内側に突出するように構成される。
図2に示した例では、上作業ロールチョック出側荷重検出装置121及び下作業ロールチョック出側荷重検出装置123は、出側プロジェクトブロック11に設けられている。一方、上作業ロールチョック入側荷重検出装置122及び下作業ロールチョック入側荷重検出装置124は、入側プロジェクトブロック12に設けられている。なお、通常、荷重検出装置の表面には保護のためのカバーや、装置内部への水分等の侵入を防ぐための防水処理が施されているが、ここではそれらは図示していない。
図2は、キスロール締め込み状態の一例を示している。図2に示すように、各荷重検出装置121、122、123、124は、ロールの開閉方向、すなわち、圧下方向(高さ方向ともいう)の寸法が小さいために、作業ロールチョック5、6の側面との接触長が短い。
ここで、図2に示した例では、各荷重検出装置121、122、123、124の圧下方向の位置(高さ)が、各作業ロールチョック5、6が保持する作業ロール1、2のロール軸心A1、A2の圧下方向の位置(高さ)と同一となっている。このような場合、各作業ロールチョック5、6に加わる圧延方向力は荷重検出装置121、122、123、124によって適切に検出される。
ところが、例えば、図3に示したように、上作業ロール1が上昇して作業ロール1、2間の開度が大きくなると、上作業ロール1のロール軸心A1の圧下方向の位置が、上作業ロールチョック出側荷重検出装置121及び上作業ロールチョック入側荷重検出装置122の圧下方向の位置よりも高くなる。このため、上作業ロールチョック5にモーメントが働き、これにより上作業ロールチョック5が図3に矢印で示す方向に回動する。この結果、上作業ロールチョック5は傾斜し、その側面の一部がプロジェクトブロック11、12等に接触することになる。
このように、上作業ロールチョック5の側面の一部がプロジェクトブロック11、12等に接触すると、上作業ロール1から上作業ロールチョック5に加わった圧延方向力の一部は、上作業ロールチョック5とプロジェクトブロック11、12との接触部に加わることになる。このため、荷重検出装置121、122によっては正確に圧延方向力を検出することができなくなってしまう。
また、例えば、作業ロール1、2や補強ロール3、4が摩耗してロール径が小さくなると、図4に示したように、上作業ロールチョック5及び下作業ロールチョック6は圧下方向下方に移動する。上作業ロールチョック5及び下作業ロールチョック6が下方に移動すると、作業ロール1、2の軸心A1、A2の圧下方向の位置が、それぞれ作業ロールチョック出側荷重検出装置121、123及び作業ロールチョック入側荷重検出装置122、124の圧下方向の位置よりも低くなる。この場合にも図3に示した場合と同様に、作業ロールチョック5、6は傾斜し、その側面の一部がプロジェクトブロック11、12に接触することになる。この結果、荷重検出装置121、122、123、124によっては正確に圧延方向力を検出することができなくなってしまう。
また、図5は、図2の線V−Vに沿って見た、作業ロールチョック及びその周辺を拡大して示す断面平面図である。図5からわかるように、各荷重検出装置121、122の寸法は、ロール軸方向における幅が小さい。このため、荷重検出装置121、122は、ロール軸方向においても、作業ロールチョック5、6の側面の一部にのみ接触する。
すなわち、例えば、図5に示したように、下作業ロール2がロールシフトによりロール軸方向にシフト量Dだけ移動すると、上作業ロールチョック5のラジアル方向の力を受ける軸受(以下、「ラジアル軸受」とも称する。)5aの中心が、荷重検出装置121及び122の位置に対してロール軸方向にずれることになる。なお、図5において、線Cは上作業ロールチョック5のラジアル軸受5aの中心を示している。このため、上作業ロールチョック5にはモーメントが働き、これにより上作業ロールチョック5が図5に矢印で示す方向に回動する。この結果、上作業ロールチョック5は傾斜し、その側面の一部がプロジェクトブロック11、12に接触することになる。
このように、上作業ロールチョック5の側面の一部がプロジェクトブロック11、12等に接触すると、上作業ロール1から上作業ロールチョック5に加わった圧延方向力の一部は、上作業ロールチョック5とプロジェクトブロック11、12との接触部に加わることになる。このため、荷重検出装置121、122によっては正確に圧延方向力を検出することができなくなってしまう。
そこで、上記課題に鑑みて、本発明の目的は、作業ロールチョックに加わる圧延方向力を正確に検出することができる圧延装置を提供することにある。
本発明者らは、作業ロールチョックに加わる圧延方向力の検出に関して、様々な構成の圧延装置について検討を行った。
その結果、作業ロールチョックの圧延方向入り側又は圧延方向出側においてハウジングに複数の荷重検出装置を設けると共に、これら複数の荷重検出装置を圧延方向やロール軸方向にずらして配置することにより、作業ロールチョックの回動を抑制することができ、その結果、作業ロールチョックに加わる圧延方向力を正確に検出することができるようになることを見出した。なお、本発明における荷重検出装置とは、主にロードセルを示し、ひずみゲージ式、磁歪式、静電容量型、ジャイロ式、油圧式、圧電式等のものであっても良い。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、その要旨は以下のとおりである。
(1)上下一対の作業ロールと、前記各作業ロールをそれぞれ支持する上下一対の補強ロールと、を具備する、金属板材の圧延装置において、
前記各作業ロールを保持する一対の作業ロールチョックと、
前記作業ロールチョックを保持するハウジング又はプロジェクトブロックと、
前記作業ロールチョックに作用する圧延方向力を測定する少なくとも1つの圧延方向力測定装置と、
を具備し、
前記圧延方向力測定装置の少なくとも1つは、前記作業ロールチョックの圧延方向入側又は圧延方向出側において前記ハウジング又は前記プロジェクトブロックに設けられた複数の荷重検出装置を有し、
前記各荷重検出装置は、常に少なくとも2つの前記荷重検出装置が、圧下方向において前記作業ロールの圧延方向力の力点を挟み、かつ、前記各作業ロールチョックの側面に対向するように配置される、圧延装置。
(2)前記圧延方向力測定装置の少なくとも1つにおいて、前記各荷重検出装置は、常に少なくとも2つの前記荷重検出装置が、前記作業ロールのロール軸方向において前記作業ロールの圧延方向力の力点を挟み、かつ、前記各作業ロールチョックの側面に対向するように配置される、前記(1)に記載の圧延装置。
(3)前記圧延方向力測定装置の少なくとも1つは、前記作業ロールチョックの圧延方向入側又は圧延方向出側おいて前記ハウジング又は前記プロジェクトブロックに設けられた少なくとも3つの荷重検出装置を有し、
前記各荷重検出装置は、これらの前記荷重検出装置を結んで規定される領域内に前記作業ロールの圧延方向力の力点が位置するように、前記作業ロールの圧下方向及びロール軸方向のうち少なくともいずれか一方の方向にずれて配置される、前記(1)又は(2)に記載の圧延装置。
(4)前記複数の荷重検出装置を有する前記圧延方向力測定装置の、前記各荷重検出装置によって検出された荷重を合計して圧延方向力を算出する圧延方向力演算装置をさらに有する、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の圧延装置。
(5)前記圧延装置には、上作業ロールチョックの出側、前記上作業ロールチョックの入側、下作業ロールチョックの出側及び前記下作業ロールチョックの入側に、前記圧延方向力測定装置がそれぞれ設けられる、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の圧延装置。
(6)前記圧延方向力測定装置のうち、前記出側向き圧延方向に作用する圧延方向力及び入側向き圧延方向に作用する圧延方向力のいずれか一方を測定する前記圧延方向力測定装置にのみ、前記複数の荷重検出装置を備える、前記(5)に記載の圧延装置。
(7)全ての前記圧延方向力測定装置は、前記複数の荷重検出装置を備える、前記(5)に記載の圧延装置。
(8)前記圧延方向力測定装置のうち、前記上作業ロールチョック及び前記下作業ロールチョックのいずれか一方についての前記圧延方向力測定装置のみ、前記複数の荷重検出装置を備える、前記(5)に記載の圧延装置。
(9)前記圧延方向入側に設けられた複数の前記荷重検出装置と、前記圧延方向出側に設けられた複数の前記荷重検出装置とは、圧下方向の位置及びロール軸方向の位置がそれぞれ同一になるように配置される、前記(7)又は(8)に記載の圧延装置。
(10)前記圧延方向力演算装置は、圧延方向入側に設けられた複数の前記荷重検出装置によって検出された荷重を合計して算出した入側荷重と、圧延方向出側に設けられた複数の前記荷重検出装置によって検出された荷重を合計して算出した出側荷重とに基づいて、圧延方向力を算出する、前記(7)〜(9)のいずれか1項に記載の圧延装置。
(11)前記荷重検出装置は、ロードセルである、前記(1)〜(10)のいずれか1項に記載の圧延装置。
(12)前記ハウジング又は前記プロジェクトブロックと前記各荷重検出装置との間には、前記各荷重検出装置をそれぞれ覆うカバーが設けられる、前記(1)〜(11)のいずれか1項に記載の圧延装置。
(13)前記ハウジング又は前記プロジェクトブロックと前記各荷重検出装置との間には、前記圧延方向力測定装置毎に前記各荷重検出装置をまとめて覆うカバーが設けられる、前記(1)〜(11)のいずれか1項に記載の圧延装置。
本発明によれば、作業ロールチョックに加わる圧延方向力を正確に検出することができる圧延装置が提供される。
図1は、従来の荷重検出装置を備えた圧延装置を概略的に示す図である。 図2は、従来の荷重検出装置を備えた作業ロールチョック及びその周囲を概略的に示す側面図である。 図3は、従来の圧延荷重検出装置による圧延方向力の測定における課題を説明するための側面図であって、圧下方向において上作業ロールのロール軸心と圧延荷重検出装置との位置がずれて上作業ロールチョックが傾斜した状態を示す。 図4は、従来の圧延荷重検出装置による圧延方向力の測定における課題を説明するための側面図であって、圧下方向において上作業ロール及び下作業ロールの各ロール軸心と圧延荷重検出装置との位置がずれて上作業ロールチョック及び下作業ロールチョックが傾斜した状態を示す。 図5は、従来の圧延荷重検出装置による圧延方向力の測定における課題を説明するための断面平面図であって、ロール軸方向においてラジアル軸受の中心と圧延荷重検出装置との位置がずれて作業ロールチョックが傾斜した状態を示す。 図6は、本発明の第1の構成例に係る圧延装置を概略的に示す図である。 図7は、第1の構成例に係る圧延装置本体を概略的に示す側面図である。 図8は、図6及び図7に示した圧延装置の上作業ロールチョック及びその周辺を拡大して示す側面図である。 図9は、本発明の圧延装置による圧延方向力の測定における作用・効果を説明するための側面図であって、圧下方向に上作業ロールが上昇した状態を示す。 図10は、本発明の圧延装置による圧延方向力の測定における作用・効果を説明するための側面図であって、圧下方向に上作業ロール及び下作業ロールが下昇した状態を示す。 図11は、第1の構成例の一変更例を示す側面図である。 図12は、本発明の実施形態に係る圧延装置の第2の構成例を示す、図8の線XII−XIIに沿って見た、作業ロールチョック及びその周辺を拡大して示す断面平面図である。 図13は、本発明の実施形態に係る圧延装置の第3の構成例を示す側面図である。 図14は、本発明の実施形態に係る圧延装置の第5の構成例を示す側面図である。 図15は、本発明の実施形態に係る圧延装置の第6の構成例を示す側面図である。 図16は、本発明の実施形態に係る圧延装置の圧延方向力測定装置において3つの荷重検出装置を設けた場合の一配置例を示す正面図である。 図17は、本発明の実施形態に係る圧延装置の圧延方向力測定装置において4つの荷重検出装置を設けた場合の一配置例を示す正面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図1〜図5を参照した上記説明及び以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
<1.圧延装置の構成とその作用効果>
[1−1.第1の構成例]
図6は、本発明の第1の構成例の圧延装置を概略的に示す図である。図7は圧延装置本体を概略的に示す側面図である。図1に示した圧延装置と同様に、図6、図7に示した圧延装置は、上作業ロールチョック5に支持された上作業ロール1と、上補強ロールチョック7に支持された上補強ロール3と、下作業ロールチョック6に支持された下作業ロール2と、下補強ロールチョック8に支持された下補強ロール4とを具備する。また、図6、図7に示した圧延装置は、上下の作業ロール開度を制御する圧下装置9と、上下の作業ロールを駆動する上駆動用電動機35及び下駆動用電動機36とを具備する。圧延装置によって圧延される金属板材Mは、圧延方向Fに進む。なお、図6、図7には、基本的に作業側の装置構成のみを図示しているが、駆動側にも同様の装置が存在する。
図7に示したように、本実施形態では、ハウジング10に出側プロジェクトブロック11及び入側プロジェクトブロック12が設けられている。出側プロジェクトブロック11及び入側プロジェクトブロック12は、ハウジング10から内側に突出するように構成される。
また、図1〜図5に示した圧延装置と同様に、図6及び図7に示した圧延装置も、金属板材の圧延時に各作業ロールチョック5、6に作用する圧延方向力を測定する圧延方向力測定装置を具備する。しかしながら、図6及び図7に示した構成の圧延装置における圧延方向力測定装置は、図1〜図5に示した荷重検出装置121、122、123、124から成る圧延方向力測定装置とはその構成が異なっている。
図6及び図7に示したように、本構成例の圧延装置では、作業側に4つの圧延方向力測定装置21、22、23、24が設けられる。なお、駆動側にも同様の数の測定装置が設けられている。
上作業ロールチョック出側の圧延方向力測定装置21は、上作業ロールチョック5の圧延方向出側において出側のハウジング10に設けられている。圧延方向力測定装置21は、出側のハウジング10と上作業ロールチョック5との間に作用する力、すなわち上作業ロールチョック5に対して出側向き圧延方向に作用する圧延方向力を検出する。上作業ロールチョック入側の圧延方向力測定装置22は、上作業ロールチョック5の圧延方向入側において入側のハウジング10に設けられている。圧延方向力測定装置22は、入側のハウジング10と上作業ロールチョック5との間に作用する力、すなわち上作業ロールチョック5に入側向き圧延方向に作用する圧延方向力を検出する。
同様に、下作業ロールチョック出側圧延方向力測定装置23は、下作業ロールチョック6の圧延方向出側において出側プロジェクトブロック11に設けられている。圧延方向力測定装置23は、出側プロジェクトブロック11と下作業ロールチョック6との間に作用する力、すなわち下作業ロールチョック6に出側向き圧延方向に作用する圧延方向力を検出する。下作業ロールチョック入側圧延方向力測定装置24は、下作業ロールチョック6の圧延方向入側において入側プロジェクトブロック12に設けられている。圧延方向力測定装置24は、入側プロジェクトブロック12と下作業ロールチョック6との間に作用する力、すなわち下作業ロールチョック6に入側向き圧延方向に作用する圧延方向力を検出する。
本実施形態では、図6及び図7に示したように、各圧延方向力測定装置21、22、23、24は、それぞれ複数の荷重検出装置を具備する。例えば、上作業ロールチョック出側圧延方向力測定装置21は、第一荷重検出装置21aと第二荷重検出装置21bとを具備する。
図8は、図6及び図7に示した圧延装置の上作業ロールチョック5及びその周辺を拡大して示す概略側面図である。これら荷重検出装置21a及び21bはいずれも出側のハウジング10に配置されている。また、荷重検出装置21a及び21bは、図8に示したように上作業ロール1の圧下方向において上作業ロール1の圧延方向力の力点であるロール軸心A1を挟んで配置される。
特に、本実施形態では、金属板材Mの圧延に際して、上作業ロールチョック5の可動範囲内で上作業ロールチョック5の圧下方向の位置が変化しても、常に2つの荷重検出装置21a及び21bの両方が上作業ロールチョック5の側面と対向するように配置される。好ましくは、本実施形態では、上作業ロールチョック5の可動範囲内で上作業ロールチョック5の圧下方向の位置が変化しても、常に一方の荷重検出装置21aが上作業ロール1のロール軸よりも圧下方向上方に位置し、他方の荷重検出装置21bが上作業ロール1のロール軸よりも圧下方向下方に位置するように配置される。
このように構成された圧延方向力測定装置21の2つの荷重検出装置21a、21bは、図6に示したように、上作業ロールチョック出側の荷重演算装置31に接続される。荷重演算装置31は、第一荷重検出装置21aによって検出された荷重と第二荷重検出装置21bによって検出された荷重とを加算する。これらの検出荷重を合計した値は、上作業ロールチョック5から出側のハウジング10に加わる圧延方向力、すなわち上作業ロールチョック5の出側向きの圧延方向力に相当する。
同様に、上作業ロールチョック入側圧延方向力測定装置22は、第一荷重検出装置22aと第二荷重検出装置22bとを具備する。これら荷重検出装置22a及び22bはいずれも入側のハウジング10に配置されている。また、荷重検出装置22a及び22bは、図8に示したように上作業ロール1の圧下方向において上作業ロール1の圧延方向力の力点であるロール軸心A1を挟んで配置される。特に、本実施形態では、圧下方向において、上作業ロールチョック入側の第一荷重検出装置22aの位置が、上作業ロールチョック出側の第一荷重検出装置21aの位置と同一となるように配置される。同様に、圧下方向において、上作業ロールチョック入側の第二荷重検出装置22bの位置が、上作業ロールチョック出側の第二荷重検出装置21bの位置と同一となるように配置される。
このように構成された圧延方向力測定装置22の2つの荷重検出装置22a、22bは、図6に示したように、上作業ロールチョック入側の荷重演算装置32に接続される。荷重演算装置32は、これら荷重検出装置22a、22bによって検出された荷重を合計する。これにより、上作業ロールチョック5から入側のハウジング10に加わる圧延方向力、すなわち上作業ロールチョック5の入側向きの圧延方向力が算出される。
同様に、下作業ロールチョック出側圧延方向力測定装置23は、第一荷重検出装置23aと第二荷重検出装置23bとを具備する。これら荷重検出装置23a及び23bはいずれも出側プロジェクトブロック11に配置されている。また、荷重検出装置23a及び23bは、図8に示したように下作業ロール2の圧下方向において下作業ロール2の圧延方向力の力点であるロール軸心A2を挟んで配置される。
圧延方向力測定装置23の2つの荷重検出装置23a、23bは、図6に示したように、下作業ロールチョック出側の荷重演算装置33に接続される。荷重演算装置33は、これら荷重検出装置23a、23bによって検出された荷重を合計する。これにより、下作業ロールチョック6から出側プロジェクトブロック11に加わる圧延方向力、すなわち下作業ロールチョック6の出側向きの圧延方向力が算出される。
同様に、下作業ロールチョック入側の圧延方向力測定装置24は、第一荷重検出装置24aと第二荷重検出装置24bとを具備する。これら荷重検出装置24a及び24bはいずれも入側プロジェクトブロック12に配置されている。また、荷重検出装置24a及び24bは、図8に示したように下作業ロール2の圧下方向において下作業ロール2の圧延方向力の力点であるロール軸心A2を挟んで配置される。
圧延方向力測定装置24の2つの荷重検出装置24a、24bは、図6に示したように、下作業ロールチョック入側の荷重演算装置34に接続される。荷重演算装置34は、これら荷重検出装置24a、24bによって検出された荷重を合計する。これにより、下作業ロールチョック6から入側プロジェクトブロック12に加わる圧延方向力、すなわち下作業ロールチョック6の入側向きの圧延方向力が算出される。
次に、このように構成された圧延装置の作用・効果について説明する。
上作業ロールチョック5を例にとって考えると、上述したように、本実施形態によれば、常に2つの荷重検出装置21a及び21bが上作業ロールチョック5の出側側面と対向するように配置されている。このため、上作業ロールチョック5の出側側面は常に圧下方向において複数点で支持されていることになる。このとき、荷重検出装置21a及び21bは、上作業ロール1の圧下方向において上作業ロール1の圧延方向力の力点であるロール軸心A1を挟んで配置される。同様に、本実施形態によれば、常に2つの荷重検出装置22a及び22bが上作業ロールチョック5の入側側面と対向するように配置されている。このため、上作業ロールチョック5の入側側面も常に圧下方向において複数点で支持されていることになる。このとき、荷重検出装置22a及び22bも、上作業ロール1の圧下方向において上作業ロール1の圧延方向力の力点であるロール軸心A1を挟んで配置される。
例えば、図9に示したように上作業ロール1が上昇して、作業ロール1、2間の開度が大きくなったとする。このとき、圧下方向における上作業ロール1のロール軸心A1の位置が上昇し、上作業ロール1のロール軸心A1と荷重検出装置21a、21b、22a、22bとの相対的な位置が図8に示した状態と異なってくる。このため、上作業ロールチョック5には図3に矢印で示した方向と同様な方向にモーメントが働く。しかしながら、上作業ロールチョック5にこのようなモーメントが働いたとしても、上作業ロールチョック5は圧下方向にずれた複数点で支持されているため、図3に示したように傾斜することはない。このため、上作業ロールチョック5がハウジング10に接触することはない。したがって、作業ロール1、2間の開度が大きくなっても、出側荷重検出装置21a、21bによって上作業ロールチョック5の出側向きの圧延方向力を正確に検出することができると共に、入側荷重検出装置22a、22bによって上作業ロールチョック5の入側向きの圧延方向力を正確に検出することができる。
また、例えば、作業ロール1、2や補強ロール3、4が摩耗してロール径が小さくなったとする。このとき、図10に示したように、上作業ロールチョック5及び下作業ロールチョック6は圧下方向下方に移動する。このため、荷重検出装置21a、21b、22a、22bと上作業ロール1の軸心A1との圧下方向における相対的な位置が図8、図9に示した状態とは異なってくる。同様に、荷重検出装置23a、23b、24a、24bと下作業ロール2の軸心A2との圧下方向における相対的な位置も図8、図9に示した状態とは異なったものになる。このため、上作業ロールチョック5及び下作業ロールチョック6には図4に矢印で示した方向と同様な方向にモーメントが働く。
しかしながら、図9に示した場合と同様に、作業ロールチョック5、6にこのようなモーメントが働いたとしても、作業ロールチョック5、6は圧下方向において複数点で支持されているため、図4に示したように傾斜することはない。このため、作業ロールチョック5、6がハウジング10やプロジェクトブロック11、12に接触することはない。したがって、作業ロール1、2や補強ロール3、4が摩耗してロール径が小さくなった場合であっても、作業ロールチョック5、6の圧延方向力を正確に検出することができる。
なお、上記実施形態では、各圧延方向力測定装置21、22、23、24は、それぞれ圧下方向に所定の間隔を有して配置された2つの荷重検出装置を具備する。しかしながら、本発明はかかる例に限定されず、各圧延方向力測定装置は、圧下方向に所定の間隔を有して配置された荷重検出装置を3つ以上有していても良い。この場合であっても、各圧延方向力測定装置の荷重検出装置は、作業ロールチョックの圧下方向の位置が変化しても常に2つ以上の荷重検出装置が作業ロールチョックの各側面と対向するように配置される。このとき、常に少なくとも2つの荷重検出装置が圧延方向力の力点であるロール軸心を挟んで配置される。なお、各圧延方向力測定装置の各荷重検出装置は、かかる範囲内で、互いにできるだけ離隔して配置されるのが好ましい。
圧延方向力測定装置21、22がそれぞれ3つの荷重検出装置21a、21b、21c、22a、22b、22cを有する例を図11に示す。図11からわかるように、荷重検出装置の数を増やした場合には、図10の場合と比較して、ロール開度を非常に大きくしても、常に少なくとも2つの荷重検出装置を作業ロールチョックの各側面と対向させ易くなる。このため、ロール開度を非常に大きくした場合であっても、精度良く圧延方向力を求めることができる。
[1−2.第2の構成例]
次に、図12に基づいて、本発明の実施形態に係る圧延装置の第2の構成例について説明する。本実施形態に係る圧延装置は、第1の構成例と比較して、作業ロールの圧下方向に配置された複数の荷重検出装置を、作業ロールのロール軸方向にずらして配置している。なお、図12は、図8の線XII−XIIで切断したときの、作業ロールチョック及びその周辺を拡大して示す断面平面図である。
図12に示すように、本実施形態に係る圧延装置では、上作業ロールチョック出側圧延方向力測定装置21の荷重検出装置21a、21bは、ロール軸方向において互いにずれて配置される。また、上作業ロールチョック入側圧延方向力測定装置22の荷重検出装置22a、22bも、ロール軸方向において互いにずれて配置される。
上作業ロールチョック出側圧延方向力測定装置21の荷重検出装置21a、21bを例にとって説明すると、ロールシフトが可能な圧延装置においては、金属板材Mの圧延の際に、シフトロールにより上作業ロールチョック5のロール軸方向の位置が変化する場合がある。このとき、本実施形態に係る圧延装置では、荷重検出装置21a、21bは、上作業ロールチョック5のロール軸方向の位置が変化しても、常に2つの荷重検出装置21a及び21bの両方が上作業ロールチョック5の側面と対向するように配置される。
好ましくは、荷重検出装置21a、21bは、圧延方向力の力点であるラジアル軸受5aの中心を挟むように配置されるのがよい。すなわち、上作業ロールチョック5のロール軸方向の位置が変化しても、常に一方の荷重検出装置21aが上作業ロールチョック5に設けられたラジアル軸受5aのロール軸方向の中心(図中の線C)よりも上作業ロール1側において上作業ロールチョック5の側面と対向するように配置する。また、他方の荷重検出装置21bは、ラジアル軸受5aのロール軸方向の中心Cよりも上作業ロール1側とは反対側において上作業ロールチョック5の側面と対向するように配置される。
なお、図12に基づく上記説明では、上作業ロールチョック5についての圧延方向力測定装置21、22について説明したが、下作業ロールチョック6についての圧延方向力測定装置23、24も同様な構成とすることができる。
図12に示すように構成された圧延装置の作用・効果について説明する。上作業ロールチョック5を例にとって考えると、上述したように、本実施形態に係る圧延装置では、常に2つの荷重検出装置21a及び21bが上作業ロールチョック5の出側側面と対向するように配置されている。このため、上作業ロールチョック5の出側側面は常にロール軸方向において複数点で支持されていることになる。同様に、本実施形態によれば、常に2つの荷重検出装置22a及び22bが上作業ロールチョック5の入側側面と対向するように配置されている。このため、上作業ロールチョック5の入側側面も常にロール軸方向において複数点で支持されていることになる。
例えば、図12に示したように、上作業ロール1がロールシフトによりロール軸方向にシフト量Dだけ移動すると、ロール軸方向における荷重検出装置21a、21b、22a、22bと上作業ロールチョック5のラジアル軸受5aの中心Cとの位置が相対的にずれる。このため、上作業ロールチョック5にはモーメントが働く。しかしながら、上作業ロールチョック5にかかるモーメントが働いたとしても、上作業ロールチョック5はロール軸方向に複数点で支持されているため、図5に示したように傾斜することはない。したがって、上作業ロール1がロールシフトによりロール軸方向に移動したとしても、上作業ロールチョック5の圧延方向力を正確に検出することができる。
なお、本実施形態では、入側圧延方向力測定装置の複数の入側荷重検出装置と出側圧延方向力測定装置の複数の出側荷重検出装置とはそれぞれ圧下方向及びロール軸方向において同じ位置に配置されている。しかしながら、これらの荷重検出装置の圧下方向及びロール軸方向における位置は必ずしも同じである必要はない。ただし、これらの荷重検出装置の圧下方向及びロール軸方向における位置が同じであると、1つの荷重検出装置に両方向の機能を持たせることができるので、少ない数の荷重検出装置でより正確に圧延方向力を算出することができる。
[1−3.第3の構成例]
次に、図13に基づいて、本発明の実施形態に係る圧延装置の第3の構成例について説明する。本実施形態に係る圧延装置は、第1の構成例と比較して、圧延装置に設けられた圧延方向力測定装置のうち少なくとも1つは、1つの荷重検出装置から構成される点で相違する。すなわち、第1の構成例に係る圧延装置は、例えば図8に示すように、上作業ロールチョック5用の圧延方向力測定装置21、22及び下作業ロールチョック6用の圧延方向力測定装置23、24がそれぞれ複数の荷重検出装置を有している。これに対して、本構成例に係る圧延装置はこれら全ての圧延方向力測定装置が複数の荷重検出装置を有していなくてもよい。
例えば、上作業ロールチョック5は、ロール開度やロール径の変化によって傾斜する可能性が高い。そこで、図13に示したように、傾斜の可能性が高い上作業ロールチョック5用の圧延方向力測定装置21、22のみ複数の荷重検出装置を有するようにしてもよい。一方、常にパスライン高さが調整されてロール径の変化の影響を受け難い下作業ロールチョック6用の圧延方向力測定装置23、24はそれぞれ一つの荷重検出装置のみを有するようにしてもよい。
このように、本実施形態に係る圧延装置は、圧延方向力測定装置21、22、23、24の少なくとも一つに複数の荷重検出装置を具備していればよい。傾斜の可能性の高い作業ロールチョックの圧延方向力測定装置に優先して複数の荷重検出装置を設けることで、コストを抑えつつ、圧延装置の各圧延方向力を総じて安定して測定することが可能となる。
[1−4.第4の構成例]
次に、本発明の実施形態に係る圧延装置の第4の構成例について説明する。上述した第1〜第3の構成例では、圧延装置には各作業ロールチョック5、6の圧延方向入側と圧延方向出側との両側において圧延方向力測定装置が設けられている。しかしながら、例えば、作業ロールの軸心を補強ロールの軸心から圧延方向にオフセットさせて作業ロールに強制的に圧延方向力を加えた場合や、作業ロールチョックを圧延方向に付勢する押しつけ手段を設けて作業ロールチョックに強制的に圧延方向力を加えた場合等には、必ずしも圧延方向入側と圧延方向出側との両側に圧延方向力測定装置を設ける必要はない。
例えば、圧延方向出側の圧延方向力測定装置21、23のみを設けて、圧延方向入側の圧延方向力測定装置22、24を設けないようにしてもよい。逆に、圧延方向入側の圧延方向力測定装置22、24のみを設けて、圧延方向出側の圧延方向力測定装置21、23を設けないようにしてもよい。いずれにせよ、本発明の実施形態に係る圧延装置では、圧延方向力測定装置21、22、23、24の少なくとも一つが設けられていれば、他の圧延方向力測定装置が設けられていなくてもよい。
[1−5.第5の構成例]
次に、本発明の実施形態に係る圧延装置の第5の構成例について説明する。第1の構成例では、図7に示したように、圧延装置本体では、上作業ロールチョック5の側面はプロジェクトブロック11、12の配置されていないハウジング10と対向するように構成され、下作業ロールチョック6の側面はプロジェクトブロック11、12と対向するように構成されている。しかしながら、圧延装置本体は必ずしもこのような構成でなくてもよい。
例えば、図14に示したように、本構成例の圧延装置では両作業ロールチョック5、6の側面がプロジェクトブロック11、12と対向するように構成されている。この場合、図14からわかるように、圧延方向力測定装置21、22の荷重検出装置は、ハウジング10ではなく、プロジェクトブロック11、12に配置される。また、或いは、圧延装置は両作業ロールチョック5、6の側面がプロジェクトブロック11、12の配置されていないハウジング10と対向するように構成されてもよい。
[1−6.第6の構成例]
次に、本発明の実施形態に係る圧延装置の第6の構成例について説明する。本構成例の圧延装置は、図15に示すように、隣り合う2つの荷重検出装置の表面を覆うカバー25、26、27、28が設けられている。なお、カバーを取り付けるための部品や、荷重検出装置内部への水分等の侵入を防ぐための防水処理が必要であるが、図15ではそれらは図示していない。
この場合、例えば、上作業ロールチョック5は、荷重検出装置21a、21bを覆うカバー25と、荷重検出装置22a、22bを覆うカバー26とによって支持される。同様に、下作業ロールチョック6は、荷重検出装置23a、23bを覆うカバー27と、荷重検出装置24a、24bを覆うカバー28とによって支持される。この場合、カバー25、26、27、28の圧延方向の長さLを大きくすることで作業ロールチョック5、6の側面との接触面積が増加し、常に作業ロールチョックと十分な接触長さを取ることができる。これにより、作業ロールチョック5、6の傾斜を防止することができる。例えば、ハウジングやプロジェクトブロックの形状や構造(内部構造も含め)によっては、2つの荷重検出装置の圧下方向の間隔を十分に取れない場合がある。この場合、荷重検出装置にカバーを設けることで、作業ロールチョック傾斜防止の同様の効果を得ることができる。
なお、図15に示した例では、1つの圧延方向力測定装置を構成する荷重検出装置のすべてをカバーにより覆ったが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、圧延方向力測定装置を構成する各荷重検出装置を1つずつカバーで覆ってもよく、複数の荷重検出装置を1つのカバーで覆ってもよい。
[1−7.まとめ]
以上、本実施形態に係る圧延装置の構成例について説明した。本実施形態に係る圧延装置では、少なくとも1つの圧延方向力測定装置は、常に2つの荷重検出装置がハウジング又はプロジェクトブロックに作業ロールチョックの側面と対向するように作業ロールの圧下方向に上下に配置される。このとき、各荷重検出装置は、作業ロールの圧下方向において作業ロールの圧延方向力の力点となるロール軸心を挟んで配置される。これにより、作業ロールチョックの側面は常に圧下方向において圧延方向力の力点を挟んだ複数点で支持されていることになり、作業ロールチョックの傾斜を防止することができる。
また、圧延装置において、少なくとも1つの圧延方向力測定装置を、常に2つの荷重検出装置がハウジング又はプロジェクトブロックに作業ロールチョックの側面と対向するように作業ロールのロール軸方向に並んで配置されてもよい。このとき、各荷重検出装置は、作業ロールのロール軸方向において作業ロールの圧延方向力の力点となるラジアル軸受の中心を挟んで配置される。これにより、作業ロールチョックの側面は常にロール軸方向において圧延方向力の力点を挟んだ複数点で支持されていることになり、作業ロールチョックの傾斜を防止することができる。
これら荷重検出装置は必ずしも圧下方向及びロール軸方向の両方に複数配置されている必要はなく、圧下方向のみ又はロール軸方向のみずれていてもよい。つまり、圧下方向又はロール軸方向のどちらかの荷重検出装置と作業ロールチョックとの接触長さが十分であり傾斜の可能性がなければ、その方向においては複数の荷重検出装置を設置する必要はない。その結果、例えば、各荷重検出装置は、圧下方向に複数列及びロール軸方向に単数個に並ぶように配置されてもよい。
圧延装置の圧延方向力測定装置が、圧下方向及びロール軸方向にそれぞれ複数の荷重検出装置を配置して構成されているとき、例えば図16に示すように、3つの荷重検出装置22a、22b、22cを三角形状に配置することで、作業ロールチョック5の傾動を防止して、圧延方向力を精度よく検出することができる。すなわち、作業ロール1の圧下方向においてロール軸心A1より上側に2つの荷重検出装置22a、22cを配置し、ロール軸心A1より下側に荷重検出装置22bを配置する。また、2つの荷重検出装置22a、22cは、ロール軸方向における圧延方向力の力点であるラジアル軸受5aの中心Cを挟んで配置される。
このように各荷重検出装置22a、22b、22cを配置すると、3つの荷重検出装置22a、22b、22cを結んで規定される三角形状の領域S内に圧延方向力の力点が位置するようになる。したがって、作業ロール1が圧下方向あるいはロール軸方向に移動しても、少なくとも常に2つの荷重検出装置が圧延方向力の力点を挟んで作業ロールチョック5を支持しているため、作業ロールチョックの傾斜を防止することができる。なお、図16では、作業ロール1の圧下方向においてロール軸心A1より上側に2つの荷重検出装置22a、22cを配置したが、本発明はかかる例に限定されず、ロール軸心A1より上側に複数の荷重検出装置を配置してもよい。
複数の荷重検出装置を備える圧延方向力測定装置は、圧下方向及びロール軸方向における作業ロールチョックの傾斜を確実に防止するためには、図16に示すように少なくとも3つの荷重検出装置を配置するのがよい。このとき、荷重検出装置の数は3つ以上であってもよく、例えば図17に示すように、4つの荷重検出装置を四角形状に配置してもよい。
すなわち、図17に示すように、作業ロール1の圧下方向においてロール軸心A1より上側に2つの荷重検出装置22a、22cを配置し、ロール軸心A1より下側に2つの荷重検出装置22b、22dを配置する。また、2つの荷重検出装置22a、22c及び荷重検出装置22b、22dは、それぞれロール軸方向における圧延方向力の力点であるラジアル軸受5aの中心Cを挟んで配置される。
そうすると、4つの荷重検出装置22a、22b、22c、22dを結んで規定される四角形状の領域S内に圧延方向力の力点が位置するようになる。したがって、作業ロール1が圧下方向あるいはロール軸方向に移動しても、少なくとも常に2つの荷重検出装置が圧延方向力の力点を挟んで作業ロールチョック5を支持しているため、作業ロールチョックの傾斜を防止することができる。
なお、圧延方向力の力点を位置させる領域Sは、図16では三角形、図17では長方形であったが、本発明はかかる例に限定されず、例えば台形やひし形、その他の多角形であってもよい。
<2.圧延装置の制御方法>
次に、このようにして検出された圧延方向力に基づいて圧延装置を制御する方法について説明する。
図6に示したように、上作業ロールチョック出側の荷重演算装置31及び上作業ロールチョック入側の荷重演算装置32は、上作業ロールチョック圧延方向力演算装置41に接続される。上作業ロールチョック圧延方向力演算装置41は、上作業ロールチョック出側の荷重演算装置31と上作業ロールチョック入側の荷重演算装置32とによる算出結果の差異を演算し、この演算結果に基づいて上作業ロールチョック5に作用する圧延方向力を演算する。
同様に、下作業ロールチョック出側の荷重演算装置33及び下作業ロールチョック入側の荷重演算装置34は、下作業ロールチョック圧延方向力演算装置42に接続される。下作業ロールチョック圧延方向力演算装置42は、下作業ロールチョック出側の荷重演算装置33と下作業ロールチョック入側の荷重演算装置34とによる算出結果の差異を演算し、この演算結果に基づいて下作業ロールチョック6に作用する圧延方向力を演算する。
蛇行・キャンバー制御の場合、作業側作業ロールチョック圧延方向力演算装置43において、上作業ロールチョック圧延方向力演算装置41の演算結果と下作業ロールチョック圧延方向力演算装置42の演算結果の和をとり、上作業ロール1及び下作業ロール2の作業側に作用する圧延方向合力を演算する。上記のような演算処理は、作業側のみならず駆動側においても全く同じ装置構成(図示せず)で実施され、駆動側作業ロールチョック圧延方向力演算装置44にて上作業ロール1及び下作業ロール2の駆動側に作用する圧延方向合力が演算される。
その後、両側圧延方向力演算装置45によって、作業側の演算結果と駆動側の演算結果との差異が計算され、これによって上下の作業ロールチョックに作用する圧延方向力の作業側と駆動側の差異が計算されることになる。
次に、該圧延方向力の作業側と駆動側の差異の演算結果に基づいて、制御量演算装置46は、作業ロールチョック5、6に作用する圧延方向力の作業側と駆動側との差異を適正な目標値にし、キャンバーを防止するための圧延機のロール開度の左右非対称成分制御量を演算する。ここでは、前記圧延方向力の左右差に基づいて、例えば、比例(P)ゲイン、積分(I)ゲイン、微分(D)ゲインを考慮したPID演算によって制御量が演算される。そして、制御装置47は、この制御量演算結果に基づいて圧延機のロール開度の左右非対称成分を制御する。これにより、キャンバー発生のない、あるいは極めてキャンバーの軽微な圧延が実現できる。
なお、上記した演算処理は、両側圧延方向力演算装置45の演算結果を得るまでは、基本的には作業側と駆動側を合わせて合計16個の荷重検出装置の出力の加減演算のみであるので、これらの演算処理の順番を任意に変更しても差し支えない。例えば、上下の出側荷重検出装置の出力を先に加算し、次に入側の加算結果との差異を演算し、最後に作業側と駆動側の差異を演算してもよい。あるいは、最初にそれぞれの位置の荷重検出装置の出力の作業側と駆動側の差異を演算してから、上下を合計し、最後に入側と出側の差異を演算してもよい。
反り制御の場合、作業側作業ロールチョック圧延方向力演算装置43において、上作業ロールチョック圧延方向力演算装置41の演算結果と下作業ロールチョック圧延方向力演算装置42の演算結果の差をとり、作業側の作業ロールチョックに作用する圧延方向力の上側と下側の差を演算する。上記のような演算処理は、作業側のみならず駆動側においても全く同じ装置構成(図示せず)で実施され、駆動側作業ロールチョック圧延方向力演算装置44にて駆動側の作業ロールチョックに作用する圧延方向力の上側と下側の差が演算される。両側圧延方向力演算装置45によって、作業側の演算結果と駆動側の演算結果(上下差)が集計され、これによって作業ロールチョックに作用する圧延方向力の上側と下側の差が計算されることになる。
次に、制御量演算装置46は、該圧延方向力の上側と下側の差異の演算結果に基づいて作業ロールチョックに作用する圧延方向力の上側と下側との差を適正な目標値にし、反りを防止するための圧延機のロール速度の上下非対称成分制御量を演算する。ここでは、前記圧延方向力の上下差に基づいて、例えば、比例(P)ゲイン、積分(I)ゲイン、微分(D)ゲインを考慮したPID演算によって制御量が演算される。
そして、制御装置47は、この制御量演算結果に基づいて、圧延機の上駆動用電動機35及び下駆動用電動機36のロール速度の上下非対称成分を制御する。これにより、反り発生のない、あるいは極めて反りの軽微な圧延が実現できる。
なお、ここでは、上下非対称成分制御量として、前記圧延機のロール速度を用いたが、圧延ロールと被圧延材との摩擦係数、被圧延材の上下面温度差、被圧延材の入射角、及び、作業ロールチョックの水平方向位置、上下の圧延トルク等を用いてもよい。
零点調整の場合、上記蛇行・キャンバー制御と同様の演算工程を経て、両側圧延方向力演算装置45によって、作業側の演算結果と駆動側の演算結果との差異が計算され、これによって作業ロールチョックに作用する圧延方向力の作業側と駆動側の差異が計算される。
そして、油圧圧下装置9を作業側及び駆動側を同時に操作して、補強ロール反力の左右の和があらかじめ定められた値(零点調整荷重)になるまで締め込んでおき、その状態で圧延方向力の作業側と駆動側の差を零にするためにレベリング操作が行われる。
続いて、制御量演算装置46は、上述した圧延方向力の作業側と駆動側の差分(作業側と駆動側の差)の両側圧延方向力演算装置45による演算結果に基づき、作業ロールチョック5、6に作用する圧延方向力の作業側と駆動側との差分が零になり、且つ零点調整荷重を維持するように、油圧圧下装置9の制御量を演算する。そして、制御装置47は、この制御量演算結果に基づいて、圧延機のロールの圧下位置を制御する。これにより、作業ロールチョックに作用する圧延方向力の作業側と駆動側との差分を零とし、その時点での圧下位置を、作業側と駆動側個別に圧下位置の零点とする。
なお、前述したように、作業ロールチョック(上作業ロールチョック5、下作業ロールチョック6)に作用する圧延方向力の作業側と駆動側との差分はロールスラスト力の影響を受けない。このため、ロール間にスラスト力が生じていたとしても極めて高精度な圧下レベリングの零点設定が実現できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、上記実施形態では、作業ロールと補強ロールのみを有する4段圧延機を対象に説明を行ったが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の技術は、例えば中間ロールを有するような6段以上の圧延機にも同様に適用可能である。
1 上作業ロール
2 下作業ロール
3 上補強ロール
4 下補強ロール
5 上作業ロールチョック(作業側)
6 下作業ロールチョック(作業側)
7 上補強ロールチョック(作業側)
8 下補強ロールチョック(作業側)
9 圧下装置
10 ハウジング
11 出側プロジェクトブロック(作業側)
12 入側プロジェクトブロック(作業側)
21 上作業ロールチョック出側圧延方向力測定装置(作業側)
21a 上作業ロールチョック出側の第一荷重検出装置
21b 上作業ロールチョック出側の第二荷重検出装置
22 上作業ロールチョック入側圧延方向力測定装置(作業側)
22a 上作業ロールチョック入側の第一荷重検出装置
22b 上作業ロールチョック入側の第二荷重検出装置
23 下作業ロールチョック出側圧延方向力測定装置(作業側)
23a 下作業ロールチョック出側の第一荷重検出装置
23b 下作業ロールチョック出側の第二荷重検出装置
24 下作業ロールチョック入側圧延方向力測定装置(作業側)
24a 下作業ロールチョック入側の第一荷重検出装置
24b 下作業ロールチョック入側の第二荷重検出装置
25 上作業ロールチョック出側の第一及び第二荷重検出装置の共通のカバー(作業側)
26 上作業ロールチョック入側の第一及び第二荷重検出装置の共通のカバー(作業側)
27 下作業ロールチョック出側の第一及び第二荷重検出装置の共通のカバー(作業側)
28 下作業ロールチョック入側の第一及び第二荷重検出装置の共通のカバー(作業側)
31 上作業ロールチョックの出側荷重演算装置(作業側)
32 上作業ロールチョックの入側荷重演算装置(作業側)
33 下作業ロールチョックの出側荷重演算装置(作業側)
34 下作業ロールチョックの入側荷重演算装置(作業側)
35 上駆動用電動機
36 下駆動用電動機
41 上作業ロールチョック圧延方向力演算装置(作業側)
42 下作業ロールチョック圧延方向力演算装置(作業側)
43 作業側作業ロールチョック圧延方向力演算装置
44 駆動側作業ロールチョック圧延方向力演算装置
45 両側圧延方向力演算装置
46 制御量演算装置
47 制御装置
121 上作業ロールチョック出側荷重検出装置
122 上作業ロールチョック入側荷重検出装置
123 下作業ロールチョック出側荷重検出装置
124 下作業ロールチョック入側荷重検出装置
141 上作業ロール圧延方向力演算装置
142 下作業ロール圧延方向力演算装置

Claims (13)

  1. 少なくとも上下一対の作業ロールと、上下一対の補強ロールと、を具備する、金属板材の圧延装置において、
    前記各作業ロールを保持する一対の作業ロールチョックと、
    前記作業ロールチョックを保持するハウジング又はプロジェクトブロックと、
    前記作業ロールチョックに作用する圧延方向力を測定する少なくとも1つの圧延方向力測定装置と、
    を具備し、
    前記圧延方向力測定装置の少なくとも1つは、前記作業ロールチョックの圧延方向入側又は圧延方向出側において前記ハウジング又は前記プロジェクトブロックに設けられた複数の荷重検出装置を有し、
    前記各荷重検出装置は、常に少なくとも2つの前記荷重検出装置が、圧下方向において前記作業ロールの圧延方向力の力点を挟み、かつ、前記各作業ロールチョックの側面に対向するように配置される、圧延装置。
  2. 前記圧延方向力測定装置の少なくとも1つにおいて、前記各荷重検出装置は、常に少なくとも2つの前記荷重検出装置が、前記作業ロールのロール軸方向において前記作業ロールの圧延方向力の力点を挟み、かつ、前記各作業ロールチョックの側面に対向するように配置される、請求項1に記載の圧延装置。
  3. 前記圧延方向力測定装置の少なくとも1つは、前記作業ロールチョックの圧延方向入側又は圧延方向出側において前記ハウジング又は前記プロジェクトブロックに設けられた少なくとも3つの荷重検出装置を有し、
    前記各荷重検出装置は、これらの前記荷重検出装置を結んで規定される領域内に前記作業ロールの圧延方向力の力点が位置するように、前記作業ロールの圧下方向及びロール軸方向のうち少なくともいずれか一方の方向にずれて配置される、請求項1又は2に記載の圧延装置。
  4. 前記複数の荷重検出装置を有する前記圧延方向力測定装置の、前記各荷重検出装置によって検出された荷重を合計して圧延方向力を算出する圧延方向力演算装置をさらに有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧延装置。
  5. 前記圧延装置には、上作業ロールチョックの出側、前記上作業ロールチョックの入側、前記下作業ロールチョックの出側及び前記下作業ロールチョックの入側に、前記圧延方向力測定装置がそれぞれ設けられる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の圧延装置。
  6. 前記圧延方向力測定装置のうち、前記出側において圧延方向に作用する圧延方向力及び入側において圧延方向に作用する圧延方向力のいずれか一方を測定する前記圧延方向力測定装置にのみ、前記複数の荷重検出装置を備える、請求項5に記載の圧延装置。
  7. 全ての前記圧延方向力測定装置は、前記複数の荷重検出装置を備える、請求項5に記載の圧延装置。
  8. 前記圧延方向力測定装置のうち、前記上作業ロールチョック及び前記下作業ロールチョックのいずれか一方についての前記圧延方向力測定装置のみ、前記複数の荷重検出装置を備える、請求項5に記載の圧延装置。
  9. 前記圧延方向入側に設けられた複数の前記荷重検出装置と、前記圧延方向出側に設けられた複数の前記荷重検出装置とは、圧下方向の位置及びロール軸方向の位置がそれぞれ同一になるように配置される、請求項7又は8に記載の圧延装置。
  10. 前記圧延方向力演算装置は、圧延方向入側に設けられた複数の前記荷重検出装置によって検出された荷重を合計して算出した入側荷重と、圧延方向出側に設けられた複数の前記荷重検出装置によって検出された荷重を合計して算出した出側荷重とに基づいて、圧延方向力を算出する、請求項7〜9のいずれか1項に記載の圧延装置。
  11. 前記荷重検出装置は、ロードセルである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の圧延装置。
  12. 前記ハウジング又は前記プロジェクトブロックと前記各荷重検出装置との間には、前記各荷重検出装置をそれぞれ覆うカバーが設けられる、請求項1〜11のいずれか1項に記載の圧延装置。
  13. 前記ハウジング又は前記プロジェクトブロックと前記各荷重検出装置との間には、前記圧延方向力測定装置毎に前記各荷重検出装置をまとめて覆うカバーが設けられる、請求項1〜11のいずれか1項に記載の圧延装置。
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