JP2020040096A - 圧延機及び圧延機の設定方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施形態に係る圧延機と当該圧延機の圧延機の設定方法では、ロール間に発生するスラスト力をなくし、蛇行及びキャンバーのない、あるいは蛇行及びキャンバーが極めて軽微な製品を安定して製造することを目的とする。図1に、被圧延材Sの圧延時において圧延機のロール間に発生するスラスト力及びスラスト反力を説明するための、圧延機の概略側面図及び概略正面図を示す。以下では、図1に示すように、ロール胴長方向の作業側をWS(Work Side)、駆動側をDS(Drive Side)と表す。
図2〜図4Cに基づいて、本発明の第1の実施形態に係る圧延機及び当該圧延機を制御するための装置の構成と、圧延機の設定方法について説明する。第1の実施形態は、圧下位置零点調整前または圧延開始前に、基準とするロールと他のロールとのロール間クロス角をゼロにするように調整し、スラスト力の発生しない圧延を実現するものである。本実施形態に係る圧延機は、上ロール系または下ロール系のうちいずれか一方の補強ロールの作業側及び駆動側の圧下支点位置において、ロールの圧下方向に作用する圧下方向荷重を検出する荷重検出装置を備えている。また、当該圧延機は、少なくとも荷重検出装置が設けられているロール系とは反対側のロール系を構成するロールに、スラスト反力を測定するスラスト反力測定装置が設けられている。すなわち、圧延機に上ロール系または下ロール系のうちいずれか一方にしか荷重検出装置が設けられていない場合であっても、ロール間クロスの調整が可能である。
まず、図2に基づいて、本実施形態に係る圧延機と、当該圧延機を制御するための装置とを説明する。図2は、本実施形態に係る圧延機と、当該圧延機を制御するための装置との構成を示す説明図である。なお、図2に示す圧延機は、ロール胴長方向の作業側から見た状態を示しており、圧延方向は紙面左から右に向かっているとする。また、図2では、下補強ロールを基準ロールとした場合の構成を示す。なお、基準ロールは、ロールチョックとハウジングとの接触面積が大きく、位置が安定する最下部または最上部に位置するロールが好ましい。
(1)基準ロールと反対側のロールから位置調整する場合
以下、図3A〜図4Cに基づいて、本実施形態に係る圧延機の設定方法について説明する。以下の説明では、圧延機の基準ロールは最下部のロール(すなわち下補強ロール4)とし、圧延機は、上側のロール系にスラスト反力測定装置が設けられ、下側のロール系に圧下方向荷重測定装置が設けられているものとする。図3A及び図3Bは、本実施形態に係る圧延機の設定方法を説明するフローチャートであって、基準ロールと反対側のロールから位置調整を行う場合の例を示す。図4A〜図4Cは、本実施形態に係る圧延機の設定方法におけるロール位置調整の手順を示す説明図である。なお、図4A〜図4Cにおいては、ロール間に作用する荷重分布の記載を省略し、スラスト力及びスラスト反力については、対象とするロール間スラスト力のみがスラスト反力の測定値として現れる場合のみを記載している。
圧延を開始するにあたり、図3Aに示すように、まず、ロール間クロス制御装置23は、圧下装置27に対して、上作業ロール1と下作業ロール2とが所定のキスロール状態となるように、圧下方向におけるロール位置を調整させる(S100)。圧下装置27は、当該指示に基づきロールに対して所定の負荷を与え、作業ロール1、2をキスロール状態とする。
第1調整では、図4Aに示すように、基準ロールである下補強ロール4と反対側のロール系にある上補強ロール3に対して作用する上補強ロールスラスト反力がゼロとなるように調整する。そこで、まず、ロール間クロス制御装置23は、駆動用電動機制御装置22により駆動用電動機21を駆動させて、各ロールを回転させる。そして、上補強ロール3に作用するスラスト反力を、上補強ロールスラスト反力測定装置19により測定する(S102)。上補強ロールスラスト反力測定装置19により測定された上補強ロール3に作用するスラスト反力は、ロール間クロス制御装置23へ出力される。
次いで、第2調整では、図4Bに示すように、基準ロールである下補強ロール4と反対側のロール系にある上作業ロール1に対して作用する上作業ロールスラスト反力がゼロとなるように調整する。ロール間クロス制御装置23は、駆動用電動機21により各ロールが回転されている状態で、上作業ロール1に作用するスラスト反力を、上作業ロールスラスト反力測定装置17により測定する(S108)。上作業ロールスラスト反力測定装置17により測定された上作業ロール1に作用するスラスト反力は、ロール間クロス制御装置23へ出力される。
そして、第3調整では、図3B及び図4Cに示すように、基準ロールである下補強ロール4と同じ側のロール系にある下作業ロール2または下補強ロール4に対して作用するスラスト反力がゼロとなるように調整する。既に下作業ロール2から上方のロール系のロール間クロスが調整されていることから、ロール間クロスは下作業ロール2と下補強ロール4との間のみ存在し、それによりスラスト反力が発生する。このとき、同じ大きさで符号の異なるスラスト反力が下作業ロール2と下補強ロール4とに生じる。したがって、いずれかのスラスト反力をゼロにするようにチョック位置を調整することによって、ロール間クロスをゼロにすることができる。
次に、図5A〜図6Cに基づいて、本実施形態に係る圧延機の設定方法の他の例として、基準ロール側のロールから位置調整する場合について説明する。以下の説明では、圧延機の基準ロールは最下部のロール(すなわち下補強ロール4)とし、圧延機は、上側のロール系に圧下方向荷重測定装置が設けられ、下側のロール系にスラスト反力測定装置が設けられているものとする。図5A及び図5Bは、本実施形態に係る圧延機の設定方法を説明するフローチャートであって、基準ロール側のロールから位置調整を行う場合の例を示す。図6A〜図6Cは、本実施形態に係る圧延機の設定方法におけるロール位置調整の手順を示す説明図である。なお、図6A〜図6Cにおいては、ロール間に作用する荷重分布の記載を省略し、スラスト力及びスラスト反力については、対象とするロール間スラスト力のみがスラスト反力の測定値として現れる場合のみを記載している。
圧延を開始するにあたり、図5Aに示すように、まず、ロール間クロス制御装置23は、圧下装置27に対して、上作業ロール1と下作業ロール2とが所定のキスロール状態となるように、圧下方向におけるロール位置を調整させる(S200)。圧下装置27は、当該指示に基づきロールに対して所定の負荷を与え、作業ロール1、2をキスロール状態とする。
第1調整では、図6Aに示すように、基準ロールである下補強ロール4に対して作用する下補強ロールスラスト反力がゼロとなるように調整する。そこで、まず、ロール間クロス制御装置23は、駆動用電動機制御装置22により駆動用電動機21を駆動させて、各ロールを回転させる。そして、下補強ロール4に作用するスラスト反力を、図6A左側に示すように、下補強ロールスラスト反力測定装置20により測定する(S202)。下補強ロールスラスト反力測定装置20により測定された下補強ロール4に作用するスラスト反力は、ロール間クロス制御装置23へ出力される。
次いで、第2調整では、図6Bに示すように、基準ロールである下補強ロール4側のロール系にある下作業ロール2に対して作用する下作業ロールスラスト反力がゼロとなるように調整する。ロール間クロス制御装置23は、駆動用電動機21により各ロールが回転されている状態で、下作業ロール2に作用するスラスト反力を、下作業ロールスラスト反力測定装置18により測定する(S208)。下作業ロールスラスト反力測定装置18により測定された下作業ロール2に作用するスラスト反力は、ロール間クロス制御装置23へ出力される。
そして、第3調整では、図5B及び図6Cに示すように、基準ロールである下補強ロール4と反対側のロール系にある上作業ロール1に対して作用するスラスト反力がゼロとなるように調整する。本実施形態では、図6A〜図6Cに示すように、上ロール系にはスラスト反力測定装置が設けられていないため、スラスト反力の測定結果に基づきスラスト反力をゼロにするようにチョック位置を調整することができない。そこで、本実施形態では、上圧下方向荷重検出装置28a、28bにより検出された作業側の圧下方向荷重(PW T)と駆動側の圧下方向荷重(PD T)との差である圧下方向荷重差(PW T−PD T)に基づき、ロールチョックの位置調整を行う。このとき、基準ロールのロールチョックの圧延方向位置は基準位置として固定されるため、基準ロールと反対側の上補強ロール3の上補強ロールチョック7の圧延方向における位置を移動することにより調整が行われる。
以上、本発明の第1の実施形態に係る圧延機と当該圧延機の設定方法について説明した。本実施形態によれば、圧延機に上ロール系または下ロール系のうちいずれか一方にしか荷重検出装置が設けられていない場合であっても、スラスト反力測定装置と組み合わせることで、ロール間クロス角をゼロとするための調整を行うことができる。荷重検出装置による荷重を用いる場合には、ロール正転時とロール逆転時とでは圧下方向荷重の圧下方向荷重差の大きさは略同一であるがその向きが反対となることを利用して、あるいは、ロール停止時には発生しないがロール回転時に現れる圧下方向荷重の圧下方向荷重差に基づいて、ロール間クロス角をゼロとするための制御目標値を設定する。このような圧延機の調整を圧下位置零点調整前または圧延開始前に行うことにより、ロール間クロス角をなくした状態で被圧延材の圧延が行われるため、被圧延材の蛇行及びキャンバーの発生を抑制することができる。
次に、図7〜図9Cに基づいて、本発明の第2の実施形態に係る圧延機の設定方法について説明する。本実施形態は、第1の実施形態と同様、圧下位置零点調整前または圧延開始前に、基準とする補強ロールと他のロールとのロール間クロス角をゼロにするように調整し、スラスト力の発生しない圧延を実現するものである。本実施形態に係る圧延機も、第1の実施形態と同様、圧延機に上ロール系または下ロール系のうちいずれか一方にしか荷重検出装置が設けられていない場合にもロール間クロスの調整が可能である。
まず、図7に基づいて、本実施形態に係る圧延機と、当該圧延機を制御するための装置とを説明する。図7は、本実施形態に係る圧延機と、当該圧延機を制御するための装置との構成を示す説明図である。図7に示す圧延機は、図2と同様、ロール胴長方向の作業側から見た状態を示しており、圧延方向は紙面左から右に向かっているとする。また、図7においても、下補強ロールを基準ロールとした場合の構成を示す。本実施形態に係る圧延機は、図2の圧延機と比較して、下圧下方向荷重検出装置29a、29bの代わりに上圧下方向荷重検出装置28a、28bを有するとともに、インクリースベンディング装置24a、24b、25a、25bを有する点で相違する。また、制御装置として、インクリースベンディング制御装置26を備えている。以下では、図2に示した第1の実施形態に係る圧延機及びその制御装置との相違点について主に説明し、同様に構成についての詳細な説明は省略する。
以下、図8A〜図9Cに基づいて、本実施形態に係る圧延機の設定方法について説明する。図8A〜図8Cは、本実施形態に係る圧延機の設定方法を説明するフローチャートである。図9A〜図9Cは、本実施形態に係る圧延機の設定方法におけるロールチョック位置調整の手順を示す説明図である。なお、図9A〜図9Cにおいては、ロール間に作用する荷重分布の記載を省略している。また、本例では、下補強ロール4を基準ロールとして説明するが、基準ロールは圧下方向において最上部又は最下部にあるロールのいずれか一方とすればよく、上補強ロール3が基準ロールとなる場合もある。
ロールギャップ開状態での位置調整を行う第1調整では、上作業ロール1と下作業ロール2とを開状態にしてインクリースベンディング力を負荷し、その状態での作業ロール−補強ロール間のスラスト力がゼロとなるように上下の作業ロールチョック位置を制御する。まず、図8Aに示すように、ロール間クロス制御装置23は、圧下装置27に対して、上作業ロール1と下作業ロール2とのロールギャップが所定の間隙を有する開状態となるように、圧下方向におけるロール位置を調整させる(S300)。圧下装置27は、当該指示に基づきロールに対して所定の負荷を与え、作業ロール1、2のロールギャップを開状態とする。
フローチャートの説明に戻り、図8A〜図8Bに示したロールギャップが開状態における位置調整を終了すると、次に、ロール間クロス制御装置23は、図8Bに示すように、圧下装置27に対して、上作業ロール1と下作業ロール2とのロールギャップが所定のキスロール状態となるように、圧下方向におけるロール位置を調整させる(S322)。圧下装置27は、当該指示に基づきロールに対して所定の負荷を与え、作業ロール1、2を接触させ、キスロール状態とする。
まず、図9Bに基づいて、圧下方向荷重に基づき調整する方法について説明する。なお、図8Cのフローチャートは、図9Bに対応している。圧下方向荷重に基づく調整では、まずキスロール状態において、上作業ロール1と上補強ロール3とからなる上ロール系と、下作業ロール2と下補強ロール4とからなる下ロール系とで、それぞれロールを正転させる。そして、上ロール系の作業側の圧下方向荷重と駆動側の圧下方向荷重が測定される。これらの測定値より、上ロール系の作業側の圧下方向荷重と駆動側の圧下方向荷重との差である圧下方向荷重差が算出される(S326)。ステップS326にて算出された圧下方向荷重差は、圧下方向荷重の基準値とされる。
スラスト反力に基づき調整を行う場合には、図9Cに示すように、キスロール状態において、上作業ロール1と上補強ロール3とからなる上ロール系と、下作業ロール2と下補強ロール4とからなる下ロール系とで、それぞれロールを正転させる。このとき、下作業ロール2に作用するスラスト反力を、下作業ロールスラスト反力測定装置18により測定する。下作業ロールスラスト反力測定装置18により測定された下作業ロール2に作用するスラスト反力は、ロール間クロス制御装置23へ出力される。
以上、本発明の第2の実施形態に係る圧延機の設定方法について説明した。本実施形態によれば、圧延機に上ロール系または下ロール系のうちいずれか一方にしか荷重検出装置が設けられていない場合であっても、スラスト反力測定装置と組み合わせることで、ロール間クロス角をゼロとするための調整を行うことができる。荷重検出装置による荷重を用いる場合には、ロール正転時とロール逆転時とでは圧下方向荷重差の大きさは略同一であるがその向きが反対となることを利用して、あるいは、ロール停止時には発生しないがロール回転時に現れる圧下方向荷重差に基づいて、ロール間クロス角をゼロとするための制御目標値を設定する。このような圧延機の調整を圧下位置零点調整前または圧延開始前に行うことにより、ロール間クロス角をなくした状態で被圧延材の圧延が行われるため、被圧延材の蛇行及びキャンバーの発生を抑制することができる。
上述の第1及び第2の実施形態に係る圧延機の設定方法では、ロール間クロスをなくすために、スラスト反力または圧下方向荷重差がゼロまたは許容範囲内の値となるように、ロールチョックの位置制御を行っている。これは、圧延方向荷重差、スラスト反力とロール間クロス角との間に、以下に示すような相関があるという知見に基づいている。以下、図10〜図21に基づいて、ロール間クロス角と圧下方向荷重差との関係について説明する。
上述の第1及び第2の実施形態において、圧下方向荷重差に基づく調整に際して、ロールの正転時と逆転時とにおける作業側の圧下方向荷重と駆動側の圧下方向荷重との差である圧下方向荷重差の関係を調べた。かかる検討においては、例えば図10に示すように、一対の作業ロール1、2と、これを支持する一対の補強ロール3、4とを有する圧延機において、上作業ロール1と下作業ロール2とを離隔して、作業ロール1、2間のロールギャップを開状態とした。
また、図12に、ロール停止時とロール回転時とにおける、作業側の圧下方向荷重と駆動側の圧下方向荷重との差である圧下方向荷重差の変化を示す。ここでは、下作業ロール2と下補強ロール4との間に所定のロール間クロス角を設け、ロールを停止させた状態での圧下方向荷重を検出し、その後ロールを回転させて圧下方向荷重を検出したときの圧下方向荷重差を示している。なお、図12は、作業ロール径80mmの小型圧延機において、下作業ロールのロール間クロス角を駆動側の出側に向くように0.1゜変更したときのロール正転時とロール逆転時との圧下方向荷重差の変化を検出した一測定結果である。各作業ロールチョックに負荷するインクリースベンディング力は0.5tonf/chockとした。
次に、図13〜図16に基づいて、作業ロールのロールギャップが開状態である場合での、ロール間クロス角、圧下方向荷重差とスラスト反力との関係について説明する。図13は、ロールギャップが開状態である圧延機の、作業ロール1、2及び補強ロール3、4の配置を示す説明図である。図14は、ロール間クロス角の定義を示す説明図である。図15は、作業ロール径80mmの小型圧延機において行った実験結果であり、ロールギャップ開状態での、補強ロールクロス角と圧下方向荷重差との一関係を示すグラフである。
次に、図17〜図19に基づいて、作業ロールがキスロール状態である場合での、ロールペアクロス角、圧下方向荷重差とスラスト反力との関係について説明する。図17は、キスロール状態にされた圧延機の、作業ロール1、2及び補強ロール3、4の配置を示す説明図である。図18は、キスロール状態での、作業ロールと補強ロールとのペアクロス角と圧下方向荷重差との一関係を示すグラフである。
次に、図20及び図21に基づいて、作業ロールがキスロール状態である場合での、ロール間クロスとスラスト反力との関係について説明する。図20は、キスロール状態にされた圧延機の、作業ロール1、2及び補強ロール3、4の配置を示す説明図である。図21は、キスロール状態での、補強ロールクロス角と、上下の補強ロールスラスト反力、及び、上下の作業ロールスラスト反力との一関係を示すグラフである。なお、図21において、上下の補強ロールスラスト反力、及び、上下の作業ロールスラスト反力は、補強ロールクロス角を増加方向に設定した場合と減少方向に設定した場合とについてそれぞれ測定し、増加方向での測定値と減少方向での測定値とを平均化した値を表示している。
2 下作業ロール
3 上補強ロール
4 下補強ロール
5a 上作業ロールチョック(作業側)
5b 上作業ロールチョック(駆動側)
6a 下作業ロールチョック(作業側)
6b 下作業ロールチョック(駆動側)
7a 上補強ロールチョック(作業側)
7b 上補強ロールチョック(駆動側)
8a 下補強ロールチョック(作業側)
8b 下補強ロールチョック(駆動側)
9 上作業ロールチョック押圧装置
10 下作業ロールチョック押圧装置
11 上作業ロールチョック位置検出機能付駆動装置
12 下作業ロールチョック位置検出機能付駆動装置
13 上補強ロールチョック押圧装置
14 上補強ロールチョック位置検出機能付駆動装置
15 ロールチョック圧延方向力制御装置
16 ロールチョック位置制御装置
17 上作業ロールスラスト反力測定装置
18 下作業ロールスラスト反力測定装置
19 上補強ロールスラスト反力測定装置
20 下補強ロールスラスト反力測定装置
21 駆動用電動機
22 駆動用電動機制御装置
23 ロール間クロス制御装置
24a 入側上インクリースベンディング装置
24b 出側上インクリースベンディング装置
25a 入側下インクリースベンディング装置
25b 出側下インクリースベンディング装置
26 インクリースベンディング制御装置
27 圧下装置
28a 上圧下方向荷重検出装置(作業側)
28b 上圧下方向荷重検出装置(駆動側)
29a 下圧下方向荷重検出装置(作業側)
29b 下圧下方向荷重検出装置(駆動側)
30 ハウジング
30a、30b 圧下支点位置
32 上圧下方向荷重差演算部[減算器]
33 下圧下方向荷重差演算部[減算器]
34 回転角検出機能付サーボモータ
40 下補強ロールチョック押圧装置
Claims (9)
- 少なくとも一対の作業ロールと前記作業ロールを支持する一対の補強ロールとを含む、複数のロールを備える4段以上の圧延機であって、
圧下方向に配列された各ロールのうちいずれか1つのロールを基準ロールとして、
上下いずれか一方のロール系に設けられ、前記補強ロールの作業側及び駆動側の圧下支点位置において、前記ロールの圧下方向に作用する圧下方向荷重を検出する荷重検出装置と、
前記荷重検出装置が設けられているロール系とは反対側のロール系を構成する前記ロールのうち少なくとも前記補強ロール以外のロールに設けられ、前記ロールに作用するロール胴長方向におけるスラスト反力を測定するスラスト反力測定装置と、
少なくとも前記基準ロール以外の前記ロールのロールチョックに対し、被圧延材の圧延方向入側または出側のいずれか一方に設けられ、前記ロールチョックを前記圧延方向に押圧する押圧装置と、
前記基準ロールのロールチョックの圧延方向位置を基準位置として固定し、前記荷重検出装置による検出結果と前記スラスト反力測定装置による測定結果とに基づき前記押圧装置を動作させて、前記基準ロール以外の前記ロールの前記ロールチョックの前記圧延方向における位置を制御する位置制御装置と、
を備える、圧延機。 - 前記位置制御装置は、
作業側の前記荷重検出装置により検出された圧下方向荷重と、駆動側の前記荷重検出装置により検出された圧下方向荷重との差である圧下方向荷重差を算出し、
前記圧下方向荷重差が許容範囲内の値となるように、位置調整対象とする前記ロールを支持する前記ロールチョックの前記圧延方向における位置を調整するとともに、
各前記ロールのスラスト反力が許容範囲内の値となるように、位置調整対象とする前記ロールを支持する前記ロールチョックの圧延方向における位置を調整する、請求項1に記載の圧延機。 - 前記ロールに対してベンディング力を付加するベンディング装置を備え、
前記位置制御装置は、前記作業ロール間のロールギャップを開状態にし、前記位置調整対象の前記ロール側の前記ロールチョックに対して、前記ベンディング装置によりベンディング力を負荷させる、請求項2に記載の圧延機。 - 前記押圧装置は、ロールチョック位置検出装置を備えた油圧シリンダである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧延機。
- 圧延機の設定方法であって、
前記圧延機は、
圧下方向に配列された各ロールのうちいずれか1つのロールを基準ロールとして、
少なくとも一対の作業ロールと一対の補強ロールとを含む複数のロールと、
上下いずれか一方のロール系に設けられ、前記補強ロールの作業側及び駆動側の圧下支点位置において、前記ロールの圧下方向に作用する圧下方向荷重を検出する荷重検出装置と、
少なくとも前記荷重検出装置が設けられているロール系とは反対側のロール系を構成するロールに設けられ、前記ロールに作用するロール胴長方向におけるスラスト反力を測定するスラスト反力測定装置と、
少なくとも前記基準ロール以外の前記ロールのロールチョックに対し、被圧延材の圧延方向入側または出側のいずれか一方に設けられ、前記ロールチョックを前記圧延方向に押圧する押圧装置と、
を備える4段以上の圧延機であり、
圧下位置零点調整前または圧延開始前に、
前記基準ロールのロールチョックの圧延方向位置を基準位置として固定し、前記荷重検出装置により検出された作業側の圧下方向荷重と駆動側の圧下方向荷重との差である圧下方向荷重差と前記スラスト反力測定装置による測定結果とに基づき前記押圧装置を動作させて、前記基準ロール以外の前記ロールの前記ロールチョックの前記圧延方向における位置を制御する、圧延機の設定方法。 - 前記複数のロールのうち圧下方向において最下部または最上部に位置するロールを前記基準ロールとする、請求項5に記載の圧延機の設定方法。
- 最下部または最上部に位置する前記ロールのうち、前記荷重検出装置が設けられているロール系のロールを基準ロールとして、
前記基準ロール以外のロールについては、前記基準ロールと反対側のロールから順に、
前記ロールに作用するロール胴長方向におけるスラスト反力を測定し、
隣接する前記ロールに発生するスラスト反力が許容範囲内となるように、前記ロールのロールチョックを被圧延材の圧延方向に移動させて前記ロールチョックの位置を調整し、
このとき、すでに前記ロールチョックの位置が調整された前記ロールの前記ロールチョックを、調整中の前記ロールの前記ロールチョックとの相対位置を保持しながら、同時かつ同方向に制御する、スラスト反力に基づく調整を行い、
前記基準ロールについては、
作業側の前記荷重検出装置により検出された圧下方向荷重と、駆動側の前記荷重検出装置により検出された圧下方向荷重との差である圧下方向荷重差を算出し、
前記圧下方向荷重差が許容範囲内の値となるように、前記基準ロールのロールチョックの圧延方向位置を基準位置として固定し、かつ、前記基準ロール以外の前記ロールのロールチョックを調整中の前記ロールの前記ロールチョックとの相対位置を保持しながら同時かつ同方向に被圧延材の圧延方向に移動させることにより、前記ロールチョックの位置を調整する、圧下方向荷重に基づく調整を行う、請求項6に記載の圧延機の設定方法。 - 最下部または最上部に位置する前記ロールのうち、前記荷重検出装置が設けられているロール系と反対側のロールを基準ロールとして、
前記荷重検出装置が設けられているロール以外のロールについては、前記基準ロールから順に、
前記ロールに作用するロール胴長方向におけるスラスト反力を測定し、
隣接する前記ロールに発生するスラスト反力が許容範囲内となるように、前記ロールのロールチョックを被圧延材の圧延方向に移動させて前記ロールチョックの位置を調整し、
このとき、すでに前記ロールチョックの位置が調整された前記ロールの前記ロールチョックを、調整中の前記ロールの前記ロールチョックとの相対位置を保持しながら、同時かつ同方向に制御する、スラスト反力に基づく調整を行い、
前記荷重検出装置が設けられているロール系については、
作業側の前記荷重検出装置により検出された圧下方向荷重と、駆動側の前記荷重検出装置により検出された圧下方向荷重との差である圧下方向荷重差を算出し、
前記圧下方向荷重差が許容範囲内の値となるように、前記基準ロールのロールチョックの圧延方向位置を基準位置として固定し、かつ、前記基準ロール以外の前記ロールのロールチョックを調整中の前記ロールの前記ロールチョックとの相対位置を保持しながら同時かつ同方向に被圧延材の圧延方向に移動させることにより、前記ロールチョックの位置を調整する、圧下方向荷重に基づく調整を行う、請求項6に記載の圧延機の設定方法。 - 被圧延材に対して圧下方向上側に設けられた複数のロールを上ロール系、前記被圧延材に対して圧下方向下側に設けられた複数のロールを下ロール系として、
前記作業ロールのロールギャップを開状態とし、前記作業ロールのロールチョックに対してベンディング装置によりベンディング力を負荷させた状態で、前記上ロール系及び前記下ロール系それぞれについて、前記作業ロールの前記ロールチョックと前記補強ロールの前記ロールチョックとの位置を調整する第1調整と、
前記第1調整の後、前記作業ロールをキスロール状態にして、前記基準ロールのロールチョックの圧延方向位置を基準位置として固定し、前記基準ロールと反対側のロール系のロールチョックの位置を、当該ロールチョックとの相対位置を保持しながら同時かつ同方向に被圧延材の圧延方向に移動させることにより調整する第2調整と、
を実施し、
前記第1調整では、
前記荷重検出装置が設けられているロール系については、作業側の前記荷重検出装置により検出された圧下方向荷重と、駆動側の前記荷重検出装置により検出された圧下方向荷重との差である圧下方向荷重差が許容範囲内の値となるように前記ロールチョックの位置を調整する圧下方向荷重に基づく調整を行い、
前記荷重検出装置が設けられているロール系と反対側のロール系については、前記ロールに作用するロール胴長方向におけるスラスト反力を測定し、隣接する前記ロールに発生するスラスト反力が許容範囲内となるように前記ロールチョックの位置を調整する、スラスト反力に基づく調整を行い、
前記第2調整では、前記圧下方向荷重に基づく調整、または、前記作業ロール間に発生するスラスト反力に基づく調整を行う、請求項6に記載の圧延機の設定方法。
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