JP2008302398A - 圧延機 - Google Patents

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Kenji Matsumura
賢司 松村
Hiroki Seto
宏樹 瀬戸
Yusuke Kanekuni
祐介 金國
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Abstract

【課題】ドライブサイドハウジングとワークサイドハウジングとの間で発生するスラスト力に起因する荷重差を抑制することが可能な圧延機を提供する。
【解決手段】本発明に係る圧延機1は、下側のワークロール10と下側のバックアップロール20との接線の鉛直方向の位置と、ロールチョックキーパ装置40aから下側のワークロール10に作用する反力の中心点の鉛直方向の位置との間の位置ずれHBWと、下側のワークロール10と下側のバックアップロール20との接線の鉛直方向の位置と、ロールチョックキーパ装置40bから下側のバックアップロール20に作用する反力の中心点の鉛直方向の位置との間の位置ずれHBBと、両ハウジング2a,2b間のハウジング中間距離Lの値とが、(HBW+HBB)/L<0.1となるように設定されている。また、上側のバックアップロール20及び上側のワークロール10についても同様である。
【選択図】 図5

Description

本発明は、圧延機に関し、特に、ドライブサイドハウジングとワークサイドハウジングとの間で発生するスラスト力に起因する荷重差を抑制することが可能な圧延機に関する。
圧延機においては、ワークロールとバックアップロールとの間で微少なスキューが発生する。ここで、スキューとは、ワークロール軸心とバックアップロール軸心とのずれ(傾き)をいう。そして、ワークロールとバックアップロールとの間に微少なスキューが発生すると、ワークロール及びバックアップロールのそれぞれに、軸の延びる方向に作用するスラスト力が発生する。そこで、一般的に、圧延機では、ワークロール及びバックアップロールに発生するスラスト力を受けるために、ロールチョックキーパ装置が備えられている(特許文献1参照)。
従来、この種の一般的な圧延機として、例えば、図6に示すものが知られている。
図6は、従来の圧延機の斜視図である。図7は、図6に示す圧延機の側面図である。図8は、図6に示す圧延機の正面図である。なお、図6及び図7では、駆動側のみを図示する。
図6から図8に示す圧延機100は、ドライブサイドハウジング101aと、ワークサイドハウジング101bと、両ハウジング101a,101bに組み込まれた上下一対のワークロール110及び上下一対のバックアップロール120と、ドライブサイドハウジング101aに取り付けられた4つのロールチョックキーパ装置140とを備えている。
ドライブサイドハウジング101aは、各ロール110,120の駆動側(DS)に配設される。また、ワークサイドハウジング101bは、各ロール110,120の作業側(WS)に配設される。
各ワークロール110は、軸の延びる方向(図8における左右方向)の各端部が各ハウジング101a,101bに配設されたロールチョック130により軸支されることにより、両ハウジング101a,101bに組み込まれている。そして、両ワークロール110により、鋼板等の被圧延材Sの圧延を行う。
各バックアップロール120は、軸の延びる方向の各端部が各ハウジング101a,101bに配設されたロールチョック130により軸支されることにより、両ハウジング101a,101bに組み込まれている。そして、各バックアップロール120は、各ワークロール110に接触するように配設されている。
各ロールチョックキーパ装置140は、ドライブサイドハウジング101aに配設され、ドライブサイドハウジング101aに配設されている各ロールチョック130を支持する。各ロールチョックキーパ装置140は、各ロールチョック130の前後方向(図7における左右方向)前側を支持する前方支持部140aと後側を支持する後方支持部140bとを備えている。
各支持部140a,140bは、ドライブサイドハウジング101aに取り付けられた油圧シリンダ141と、油圧シリンダ141により前後方向に移動されるキーパープレート142と、キーパープレート142をガイドするガイド部143とを備えている。
ここで、各キーパープレート142は、図7に示すように、各キーパープレート142の鉛直方向の中心部の位置が各ロール110,120の軸の鉛直方向の位置とほぼ一致するように配設されている。
そして、各ロールチョックキーパ装置140は、各支持部140a,140bのキーパープレート142の先端部が各ロールチョック130の前後方向の各側面に設けられた凹部131に嵌合されることにより、各ロール110,120から軸の延びる方向に作用するスラスト力を受けている。
次に、図8を参照して、圧延機100により被圧延材Sの圧延を行う際の、圧延機100の各部分に作用する力の関係について説明する。
まず、下側のワークロール110及び下側のバックアップロール120に作用する力と各ハウジング101a,101bに作用する力との関係について説明する。
圧延機100の上下両ワークロール110により被圧延材Sを圧延する際には、下側のワークロール110には、被圧延材Sから圧延荷重F1が作用する。また、下側のワークロール110には、下側のバックアップロール120から圧延荷重F1に吊り合う反力F1´が作用する。ここで、圧延機100では、下側のワークロール110に作用する圧延荷重F1の中心点Pが、下側のワークロール110の軸の延びる方向の中心に位置するように制御することにより、被圧延材Sの蛇行制御を行っている。
下側のバックアップロール120には、下側のワークロール110から圧延荷重F2が作用する。また、下側のバックアップロール120には、ドライブサイドハウジング101aから反力FB-DS´が作用するとともに、ワークサイドハウジング101bから反力FB-WS´が作用する。この場合、下側のバックアップロール120に作用する圧延荷重F2と反力FB-DS´及び反力FB-WS´とは吊り合っている。
ドライブサイドハウジング101aには、下側のバックアップロール120から圧延反力FB-DSが作用する。また、ワークサイドハウジング101bには、下側のバックアップロール120からの圧延反力FB-WSが作用する。
また、下側のワークロール110及び下側のバックアップロール120には、互いに逆向きのスラスト力fBが、それぞれ軸の延びる方向に作用する。また、下側のワークロール110及び下側のバックアップロール120には、キーパープレート142からスラスト力fBに吊り合う反力fB´が作用する。
さらに、各キーパープレート142には、各ロール110,120からスラスト力fBが作用する。
ここで、下側のワークロール110では、スラスト力fBの中心点Cの鉛直方向の位置とキーパープレート142から作用する反力fB´の中心点C´の鉛直方向の位置との間に位置ずれHBWがある。ここで、スラスト力fBの中心点Cの鉛直方向の位置は、下側のワークロール110と下側のバックアップロール120との接線の鉛直方向の位置となる。そして、下側のワークロール110においてスラスト力fBの中心点Cの鉛直方向の位置と反力fB´の中心点C´の鉛直方向の位置との間に位置ずれHBWがあると、下側のワークロール110には転倒モーメントが作用する。
また、同様に、下側のバックアップロール120では、スラスト力fBの中心点Dの鉛直方向の位置とキーパープレート142から作用する反力fB´の中心点D´の鉛直方向の位置との間に位置ずれHBBがあり、下側のバックアップロール120には転倒モーメントが作用する。ここで、スラスト力fBの中心点Dの鉛直方向の位置は、下側のワークロール110と下側のバックアップロール120との接線の鉛直方向の位置となる。
そして、下側の各ロール110,120に転倒モーメントが作用すると、下側のワークロール110に作用する被圧延材Sからの圧延荷重F1の中心点Pの水平方向(図8における左右方向、軸の延びる方向と同じ)の位置と、下側のバックアップロール120に作用する下側のワークロール110からの圧延荷重F2の中心点P´の水平方向の位置とが、δBだけずれることとなる。
ここで、δBは、下記式(1)により算出される。
δB=HBW×fB/F1 ・・・(1)
そして、圧延荷重F1の中心点Pの水平方向の位置と圧延荷重F2の中心点P´の水平方向の位置とにずれが生じると、下側のバックアップロール120からドライブサイドハウジング101aに作用する圧延反力FB-DSと下側のバックアップロール120からワークサイドハウジング101bに作用する圧延反力FB-WSとに荷重差ΔFBが生じる。
ここで、荷重差ΔFBは、下記のようにして算出される。
まず、下側のバックアップロール120のドライブサイドハウジング101aから作用する反力FB-DS´の中心点Uにおけるモーメントの吊り合いから下記式(2)が導き出される。
(HBW+HBB+h)fB−hfB=LFB-DS´−F1L/2 ・・・(2)
また、下側のバックアップロール120のワークサイドハウジング101bから作用する反力FB-WS´の中心点Vにおけるモーメントの吊り合いから下記式(3)が導き出される。
(HBW+HBB+h)fB−hfB=−LFB-WS´+F1L/2 ・・・(3)
ここで、hは、中心点D´の鉛直方向の位置と中心点U又は中心点Vの鉛直方向の位置との差である。また、Lは、ドライブサイドハウジング101aとワークサイドハウジング101bとのハウジング中心点間距離である。
そして、式(2)と式(3)とで各項同士の和を求めると、下記式(4)が導き出される。
2(HBW+HBB)fB=L(FB-DS´−FB-WS´) ・・・(4)
ここで、ドライブサイドハウジング101aから下側のバックアップロール120に作用する反力FB-DS´と、下側のバックアップロール120からドライブサイドハウジング101aに作用する圧延反力FB-DSとは等しい。また、ワークサイドハウジング101bから下側のバックアップロール120に作用する反力FB-WS´と、下側のバックアップロール120からワークサイドハウジング101aに作用する圧延反力FB-WSとは等しい。しがたって、上記式(4)は、下記式(5)となる。
2(HBW+HBB)fB=L(FB-DS−FB-WS) ・・・(5)
したがって、圧延反力FB-DSと圧延反力FB-WSとの差である荷重差ΔFBは、下記式(6)により算出される。
ΔFB=FB-DS−FB-WS=2(HBW+HBB)fB/L ・・・(6)
次に、上側のワークロール110及び上側のバックアップロール120に作用する力と各ハウジング101a,101bに作用する力との関係を説明する。
圧延機100の上下両ワークロール110により被圧延材Sを圧延する際には、上側のワークロール110には、被圧延材Sから圧延荷重F1が作用する。また、上側のワークロール110には、上側のバックアップロール120から圧延荷重F1に吊り合う反力F1´が作用する。
上側のバックアップロール120には、上側のワークロール110から圧延荷重F2が作用する。また、上側のバックアップロール120には、ドライブサイドハウジング101aから反力FT-DS´が作用するとともに、ワークサイドハウジング101bから反力FT-WS´が作用する。この場合、上側のバックアップロール120に作用する圧延荷重F2と反力FT-DS´及び反力FT-WS´とは吊り合っている。
ドライブサイドハウジング101aには、上側のバックアップロール120から圧延反力FT-DSが作用する。また、ワークサイドハウジング101bには、上側のバックアップロール120からの圧延反力FT-WSが作用する。
また、上側のワークロール110及び上側のバックアップロール120には、互いに逆向きのスラスト力fTが、それぞれ軸の延びる方向に作用する。また、上側のワークロール110及び上側のバックアップロール120には、キーパープレート142からスラスト力fTに吊り合う反力fT´が作用する。
さらに、各キーパープレート142には、各ロール110,120からスラスト力fTが作用する。
ここで、上側のワークロール110では、スラスト力fTの中心点Bの鉛直方向の位置とキーパープレート142から作用する反力fT´の中心点B´の鉛直方向の位置との間に位置ずれHTWがある。ここで、スラスト力fTの中心点Bの鉛直方向の位置は、上側のワークロール110と上側のバックアップロール120との接線の鉛直方向の位置となる。そして、上側のワークロール110においてスラスト力fTの中心点Bの鉛直方向の位置と反力fT´の中心点B´の鉛直方向の位置との間に位置ずれHTWがあると、上側のワークロール110には転倒モーメントが作用する。
また、同様に、上側のバックアップロール120では、スラスト力fTの中心点Aの鉛直方向の位置とキーパープレート142から作用する反力fT´の中心点A´の鉛直方向の位置との間に位置ずれHTBがあり、上側のバックアップロール120には転倒モーメントが作用する。ここで、スラスト力fTの中心点Aの鉛直方向の位置は、上側のワークロール110と上側のバックアップロール120との接線の鉛直方向の位置となる。
そして、上側の各ロール110,120に転倒モーメントが作用すると、上側のワークロール110に作用する被圧延材Sからの圧延荷重F1の中心点Pの水平方向の位置と、上側のバックアップロール120に作用する上側のワークロール110からの圧延荷重F2の中心点P´の水平方向の位置とが、δTだけずれることとなる。
ここで、δTは、下記式(7)により算出される。
δT=HTW×fT/F1 ・・・(7)
そして、圧延荷重F1の中心点Pの水平方向の位置と圧延荷重F2の中心点P´の水平方向の位置とにずれが生じると、上側のバックアップロール120からドライブサイドハウジング101aに作用する圧延反力FT-DSと上側のバックアップロール120からワークサイドハウジング101bに作用する圧延反力FT-WSとに荷重差ΔFTが生じる。
ここで、荷重差ΔFTは、上述した荷重差ΔFBの場合と同様に、下記式(8)により算出される。
ΔFT=FT-DS−FT-WS=2(HTW+HTB)fT/L ・・・(8)
実開平5−70704号公報
図6から図8に示す圧延機100では、各キーパープレート142が、各キーパープレート142の鉛直方向の中心部の位置と各ロール110,120の軸の鉛直方向の位置とがほぼ一致するように配設されている。
したがって、各ワークロール110におけるスラスト力fT,fBの中心点B,Cの鉛直方向の位置と反力fT´,fB´の中心点B´,C´の鉛直方向の位置との間の位置ずれHTW,HBWは、各ワークロール110の半径にほぼ一致する。また、各バックアップロール120におけるスラスト力fT,fBの中心点A,Dの鉛直方向の位置と反力fT´,fB´の中心点A´,D´の鉛直方向の位置との間の位置ずれHTB,HBBは、各バックアップロール120の半径にほぼ一致する。ここで、通常、各ワークロール110の直径は550〜858mm、各バックアップロール120の直径は1200〜1650mmとなっている。よって、HTW+HTB=HBW+HBB=875〜1250mmとなる。
また、通常、ハウジング中心間距離Lは、3200〜3500となる。
したがって、圧延機100では、(HTW+HTB)/L=(HBW+HBB)/L=0.25〜0.39と大きい値となることにより、上記式(6)により算出される荷重差ΔFB及び上記式(8)により算出される荷重差ΔFBが大きくなる。
ここで、圧延機100では、両ワークロール110によって圧延される被圧延材Sの蛇行制御を、荷重差ΔFBに基づいて下側のワークロール110に作用する圧延荷重F1の中心点Pの位置を算出することにより行っている。
したがって、圧延機100では、スラスト力fBに起因する荷重差ΔFBが大きくなるため、圧延荷重F1の中心点Pの位置の検出の誤差が大きくなり、蛇行制御の精度が低下するという問題がある。
また、圧延機100では、スラスト力fTに起因する荷重差ΔFTが大きくなるため、ドライブサイドハウジング101aとワークサイドハウジング101bとのミル伸び差が大きくなるという問題がある。
本発明は上記した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、ドライブサイドハウジングとワークサイドハウジングとの間で発生するスラスト力に起因する荷重差を抑制することが可能な圧延機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る圧延機は、駆動側及び作業側に配設される一対のハウジングと、前記両ハウジングに組み込まれる上下一対のワークロール及び上下一対のバックアップロールと、前記各ワークロール及び前記各バックアップロールのスラスト移動を防止するロールチョックキーパ装置とを備え、
下側の前記ワークロールと下側の前記バックアップロールとの接線の鉛直方向の位置と、前記ロールチョックキーパ装置から下側の前記ワークロールに作用する反力の中心点の鉛直方向の位置との間に位置ずれHBWを有し、
下側の前記ワークロールと下側の前記バックアップロールとの接線の鉛直方向の位置と、前記ロールチョックキーパ装置から下側の前記バックアップロールに作用する反力の中心点の鉛直方向の位置との間に位置ずれHBBを有し、
上側の前記ワークロールと上側の前記バックアップロールとの接線の鉛直方向の位置と、前記ロールチョックキーパ装置から前記上側の前記ワークロールに作用する反力の中心点の鉛直方向の位置との間に位置ずれHTWを有し、
上側の前記ワークロールと上側の前記バックアップロールとの接線の鉛直方向の位置と、前記ロールチョックキーパ装置から前記上側のバックアップロールに作用する反力の中心点の鉛直方向の位置との間に位置ずれHTBを有する圧延機であって、
前記位置ずれHBWの値と、前記位置ずれHBBの値と、前記位置ずれHTWの値と、前記位置ずれHTBの値と、前記両ハウジング間のハウジング中間距離Lの値とが、(HBW+HBB)/L<0.1、(HTW+HTB)/L<0.1となるように設定されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る圧延機は、請求項1記載の圧延機において、前記各ロールチョックキーパ装置のうち、前記ワークロール用のロールチョックキーパ装置が前記両ハウジングのうち一方に配設され、前記バックアップロール用のロールチョックキーパ装置が前記両ハウジングのうち他方に配設されていることを特徴とする。
本願請求項1に係る圧延機によれば、ドライブサイドハウジングとワークサイドハウジングとの間で発生するスラスト力に起因する荷重差を抑制することが可能となる。
また、本願請求項2記載の圧延機によれば、容易な構成でドライブサイドハウジングとワークサイドハウジングとの間で発生するスラスト力に起因する荷重差を抑制することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る圧延機の駆動側の斜視図である。図2は、図1に示す圧延機の作業側の斜視図である。図3は、図1に示す圧延機の駆動側の側面図である。図4は、図1に示す圧延機の作業側の側面図である。図5は、図1に示す圧延機の正面図である。
図1から図5に示す圧延機1は、ドライブサイドハウジング2aと、ワークサイドハウジング2bと、両ハウジング2a,2bに組み込まれた上下一対のワークロール10及び上下一対のバックアップロール20と、ワークロール用ロールチョックキーパ装置40aと、バックアップロール用ロールチョックキーパ装置40bとを備えている。
ドライブサイドハウジング2aは、各ロール10,20の駆動側(DS)に配設される。また、ワークサイドハウジング2bは、各ロール10,20の作業側(WS)に配設される。
各ワークロール10は、軸の延びる方向(図5における左右方向)の各端部が各ハウジング2a,2bに配設されたロールチョック30により軸支されることにより、両ハウジング2a,2bに組み込まれている。そして、両ワークロール10により、鋼板等の被圧延材Sの圧延を行う。
各バックアップロール20は、軸の延びる方向の各端部が各ハウジング2a,2bに配設されたロールチョック30により軸支されることにより、両ハウジング2a,2bに組み込まれている。そして、各バックアップロール20は、各ワークロール10に接触するように配設されている。
ワークロール用ロールチョックキーパ装置40aは、ワークサイドハウジング2bに配設され、ワークサイドハウジング2bに配設されている各ワークロール10を軸支しているロールチョック30を支持する。
バックアップロール用ロールチョックキーパ装置40bは、ドライブサイドハウジング2aに配設され、ドライブサイドハウジング2aに配設されている各バックアップロール20を軸支しているロールチョック30を支持する。
各ロールチョックキーパ装置40a,40bは、各ロールチョック30の前後方向(図3及び図4における左右方向)前側を支持する前方支持部41aと後側を支持する後方支持部41bとを備えている。
各支持部41a,41bは、各ハウジング2a,2bに取り付けられた油圧シリンダ42と、油圧シリンダ42により前後方向に移動されるキーパープレート43と、キーパープレート43をガイドするガイド部44とを備えている。
そして、各ロールチョックキーパ装置40a,40bは、各支持部41a,41bのキーパープレート43の先端部が各ロールチョック30の前後方向の各側面に設けられた凹部31に嵌合されることにより、各ロール10,20から軸の延びる方向に作用するスラスト力を受けている。
ここで、図5に示すように、圧延機1により被圧延材Sの圧延を行う際には、圧延機1の各部分に、図8を用いて説明した圧延機100により圧延を行う場合と同様の力が作用する。
そして、圧延機1においては、(HTW+HTB)/L<0.1、(HBW+HBB)/L<0.1となるように設定されている。
すなわち、圧延機1では、ワークロール用ロールチョックキーパ装置40aをワークサイドハウジング2bに配設し、バックアップロール用ロールチョックキーパ装置40bを、ドライブサイドハウジング2aに配設している。
そして、図2及び図4に示すように、上側のワークロール10を軸支している両ロールチョック30のうちワークサイドハウジング2bに配設されている方に、上側のバックアップロール20側(上方)に突出する突出部34が設けられている。そして、突出部34の前後方向の各側面に凹部31が形成されている。また、下側のワークロール10を軸支している両ロールチョック30のうちワークサイドハウジング2bに配設されている方に、下側のバックアップロール20側(下方)に突出する突出部34が設けられている。そして、突出部34の前後方向の各側面に凹部31が形成されている。
また、図3及び図5に示すように、上側のバックアップロール20を軸支している両ロールチョック30のうちドライブサイドハウジング2aに配設されている方の前後方向各端部に、上側のワークロール10側(下方)に突出する突出部35が設けられている。そして、各突出部35の側面に凹部31が形成されている。また、下側のバックアップロール20を軸支している両ロールチョック30のうちドライブサイドハウジング2aに配設されている方の前後方向各端部に、下側のワークロール10側(上方)に突出する突出部35が設けられている。そして、各突出部35の側面に凹部31が形成されている。
このような構成により、各ワークロール10におけるスラスト力fBの中心点Cの鉛直方向の位置とキーパープレート43から作用する反力fB´の中心点C´の鉛直方向の位置との間の位置ずれHTW,HBWを小さくすることが可能となる。また、各バックアップロール20におけるスラスト力fBの中心点Dの鉛直方向の位置とキーパープレート43から作用する反力fB´の中心点D´の鉛直方向の位置との間の位置ずれHBW,HBBを小さくすることが可能となる。
そして、各位置ずれHTW,HBW,HBW,HBBを小さくすることにより、(HTW+HTB)/L<0.1、(HBW+HBB)/L<0.1に設定することを可能としている。
このように、圧延機1では、(HTW+HTB)/L<0.1、(HBW+HBB)/L<0.1に設定することにより、ドライブサイドハウジング2aとワークサイドハウジング2bとの間で発生する、スラスト力fT,fBに起因する荷重差ΔFT,ΔFBを抑制することが可能となる。すなわち、圧延機1では、上記式(6)又は式(8)より、ΔFT<0.1、ΔFB<0.1に設定される。
したがって、圧延機1をfT=0.03F1、fB=0.03F1程度のスラスト力が発生する圧延機に適用すると、圧延荷重F1=3000tに設定された場合、ΔFT<18t、ΔFB<18tに抑制することができる。よって、スラスト力に起因するミル伸び差の平均が片側300t/mmの圧延機の場合、ミル伸び差を60μm以内に抑制することができる。また、ハウジング中心間距離L=3400mmの圧延機の場合、スラスト力に起因する圧延荷重F1の中心点Pの位置の検出の誤差を10mm以下に抑制することができる。
このように、圧延機1によれば、蛇行制御の精度を向上することが可能となるとともに、ドライブサイドハウジング2aとワークサイドハウジング2bとのミル伸び差を抑制することが可能となる。
次に、本発明例に係る圧延機により被圧延材Sを圧延した場合と、比較例に係る圧延機により被圧延材Sを圧延した場合とを比較してその効果を説明する。
ここで、本発明例に係る圧延機では、(HTW+HTB)/L=0.1、(HBW+HBB)/L=0.1に設定されている。また、比較例に係る圧延機では、(HTW+HTB)/L=0.3、(HBW+HBB)/L=0.3に設定されている。
また、本実施例では、各圧延機1,100を熱間圧延の仕上圧延機に適用し、被圧延材Sとして薄板鋼板を用いた。
その結果、比較例に係る圧延機により圧延された被圧延材Sでは、駆動側と作業側との板厚偏差が平均が10μm、ばらつきが7μmとなった。また、被圧延材が蛇行することに起因する月間絞り発生件数が12本となった。
一方、本発明例に係る圧延機により圧延された被圧延材Sでは、駆動側と作業側との板厚偏差が平均が5μm、ばらつきが3μmとなった。また、被圧延材が蛇行することに起因する月間絞り発生件数が7本となった。
本発明の実施の形態に係る圧延機の駆動側の斜視図である。 図1に示す圧延機の作業側の斜視図である。 図1に示す圧延機の駆動側の側面図である。 図1に示す圧延機の作業側の側面図である。 図1に示す圧延機の正面図である。 従来の圧延機の斜視図である。 図6に示す圧延機の側面図である。 図6に示す圧延機の正面図である。
符号の説明
1 圧延機
2a ドライブサイドハウジング
2b ワークサイドハウジング
10 ワークロール
20 バックアップロール
30 ロールチョック
40a ワークロール用ロールチョックキーパ装置
40b バックアップロール用ロールチョックキーパ装置
S 被圧延材
41a 前方支持部
41b 後方支持部
42 油圧シリンダ
43 キーパープレート
44 ガイド部

Claims (2)

  1. 駆動側及び作業側に配設される一対のハウジングと、前記両ハウジングに組み込まれる上下一対のワークロール及び上下一対のバックアップロールと、前記各ワークロール及び前記各バックアップロールのスラスト移動を防止するロールチョックキーパ装置とを備え、
    下側の前記ワークロールと下側の前記バックアップロールとの接線の鉛直方向の位置と、前記ロールチョックキーパ装置から下側の前記ワークロールに作用する反力の中心点の鉛直方向の位置との間に位置ずれHBWを有し、
    下側の前記ワークロールと下側の前記バックアップロールとの接線の鉛直方向の位置と、前記ロールチョックキーパ装置から下側の前記バックアップロールに作用する反力の中心点の鉛直方向の位置との間に位置ずれHBBを有し、
    上側の前記ワークロールと上側の前記バックアップロールとの接線の鉛直方向の位置と、前記ロールチョックキーパ装置から前記上側の前記ワークロールに作用する反力の中心点の鉛直方向の位置との間に位置ずれHTWを有し、
    上側の前記ワークロールと上側の前記バックアップロールとの接線の鉛直方向の位置と、前記ロールチョックキーパ装置から前記上側のバックアップロールに作用する反力の中心点の鉛直方向の位置との間に位置ずれHTBを有する圧延機であって、
    前記位置ずれHBWの値と、前記位置ずれHBBの値と、前記位置ずれHTWの値と、前記位置ずれHTBの値と、前記両ハウジング間のハウジング中間距離Lの値とが、(HBW+HBB)/L<0.1、(HTW+HTB)/L<0.1となるように設定されていることを特徴とする圧延機。
  2. 前記各ロールチョックキーパ装置のうち、前記ワークロール用のロールチョックキーパ装置が前記両ハウジングのうち一方に配設され、前記バックアップロール用のロールチョックキーパ装置が前記両ハウジングのうち他方に配設されていることを特徴とする請求項1記載の圧延機。
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CN103917309A (zh) * 2012-06-26 2014-07-09 新日铁住金株式会社 金属板材的轧制装置

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