JP5396827B2 - 板圧延方法 - Google Patents
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Description
すなわち、第一の発明は、電動機によって駆動される作業ロールと、前記各作業ロールに接して該作業ロールに負荷される圧延反力を支持する補強ロールと、前記作業ロールにロールベンディング力を付与するロールベンディング力付与機構を備え、荷重の変化をロードセルで感知してその情報に基づいて主圧下を油圧制御する圧延機と、を用いた板圧延方法において、前記作業ロールが被圧延材を噛み込む前に、該作業ロールに、目標とする板クラウンと板形状の少なくとも一方を得るのに必要なロールベンディング力の設定値の1.1〜2.0倍のロールベンディング力を与えておき、前記作業ロールが被圧延材を噛み込んだ後、直ちにロールベンディング力を前記設定値に変更することを特徴とする板圧延方法である。
また、被圧延材噛み込み安定後、直ちにロールベンディング力を設定値に変更するので、被圧延材噛み込み時の圧延不安定現象を抑制し、なおかつ寸法精度の良い製品を製造することができる。
すなわち、圧延機の作業ロールオフセット量の上下偏差が変動することで被圧延材の反りやうねりが大きく変化すること、また作業ロールオフセット量の左右(作業側と駆動側)偏差が変動することで、作業ロールと補強ロールとの間にスラスト力が発生し、これが被圧延材の蛇行やキャンバーを誘発することを知見した。
そこで本発明では、作業ロールを回転支持する作業ロールベアリングのがたの存在を考慮した上で、作業ロールオフセット量の上下および左右偏差を解消し、安定圧延を実現する手段を提供する。
そこで、被圧延材の噛み込み時に瞬間的に発生するオフセット分力の抵抗力として、被圧延材が作業ロールに噛み込む前に、目標とする板クラウンと板形状の少なくとも一方、あるいは両方を得るのに必要なロールベンディング力の値である設定値の1.1〜2.0倍の強いロールベンディング力を予め与えておき、作業ロールや作業ロールベアリング拘束力を付与する。
これにより、被圧延材が作業ロールに噛み込む際の衝撃荷重による作業ロールオフセット量の変動を抑制し、反りや蛇行、キャンバーの発生を防止することが可能となる。
逆に、1.1倍以上であれば、被圧延材の噛み込み時に瞬間的に発生する定常圧延時よりも強い衝撃荷重に対して作業ロールオフセット量の変動を確実に抑制することができる。その一方で、設定値の2.0倍以上のロールベンディング力を与えることは通常の圧延機では能力的に限界があると考えられる。
また、設定値の1.3倍未満のロールベンディング力を与える場合は、被圧延材の鋼種によっては効果が現れ難いが、設定値の1.8倍以上のロールベンディング力を与えることは製造コスト上容易ではないと考えられる。
以上の知見から、被圧延材がロールバイトに噛み込む前に作業ロールに与えておくべきロールベンディング力は、チョック当り設定値の1.1〜2.0倍、さらに好ましくは1.3〜1.8倍である。
そこで、作業ロールに強いロールベンディング力を与えるのは被圧延材噛み込みの瞬間に限定し、被圧延材噛み込み後直ちに、予め設定計算によって求めた設定値にロールベンディング力を変更する。このことによって、作業ロールベアリングのがたに起因する圧延不安定現象を抑制し、なおかつ寸法精度の良好な製品を製造することが可能になる。
すなわち、図1に示す圧延機は、電動機によって駆動される上下一対の作業ロール1a,1bと、該作業ロールに接してこの作業ロールに負荷される圧延反力を支持する、上記補助ロールチョック4a,4bに回転自在に支持された上下補強ロール2a,2bとを備えている。また、前記各作業ロール1a,1bは、作業ロールチョック3a,3bにそれぞれ取付けた作業ロールベアリング(図示せず)によりロール軸が回転自在に支持されており、前記作業ロールベンダー5により、上作業ロール1aのロール軸に上方向の力を加えて該上作業ロール1aに上向きのロールベンディング力を、下作業ロール1bのロール軸に下方向の力を加えて該下作業ロール1bに下向きのロールベンディング力をそれぞれ付加する構成となっている。
作業ロール1a,1bは被圧延材6を噛み込む際、噛み込み時に生じる衝撃荷重によって作業ロール1a,1bに対し圧延方向にオフセット分力が瞬間的に発生するが、作業ロール1a,1bには上記の通り設定値よりも強いロールベンディング力を負荷しているため、作業ロール1a,1bおよびロールベアリングはロールベンディング力によって垂直方向に強く拘束され、作業ロールオフセット量の変動が抑止される。また、仮に作業ロールベアリングにがたが存在したとしても、該がたに起因する作業ロール1a,1bの圧延方向位置移動量が低減される。
この結果、作業ロールオフセット量の上下または左右偏差に伴う被圧延材の反りや蛇行、キャンバーの発生を抑制することが可能となる。
すなわち、寸法精度の良い圧延製品を得るため、作業ロール1a,1bが被圧延材6を噛み込んだ後、必要に応じて、予め設定計算によって求めた前記設定値にロールベンディング力を変更する。実際には、衝撃荷重およびその後の荷重の変化はロードセル7で感知されると共に、その情報が制御装置9に伝えられ、さらに該制御装置9からロールベンディング力付与機構へロールベンディング力を前記設定値に変更するよう指令が伝えられる。本手法は、制御目標値をある実績値に基づき設定し、その目標値に近づくようにリアルタイムで制御する、いわゆるロックオン制御とは異なる手法である。
作業ロールに付与するロールベンディング力は、被圧延材噛み込み前に予め設定計算で求めた値(設定値)の1.6倍である800kNで一定としておき、被圧延材第2スタンド噛み込み後にロールベンディング力を前記設定値に変更するものとした。
入側板厚30mm、板幅1000mm、同一寸法の普通鋼板50枚について第1スタンド出側板厚21mmとする圧延を実施した。
この結果、圧延した50枚の平均反りは9mmであり、反りとしては小さいものしか発生しなかった。
その結果、圧延した板の50枚の平均反りは41mmであり、反りとしては大きいものが発生した。
この結果、本発明により、作業ロールチョックの拘束だけでは不十分であったロールベアリングのがたに起因する作業ロール圧延方向位置の変動を抑制することが可能になり、反りや蛇行、キャンバー等の圧延不安定現象を解消することができることがわかった。
1b 下作業ロール
2a 上補強ロール
2b 下補強ロール
3a 上作業ロールチョック
3b 下作業ロールチョック
4a 上補強ロールチョック
4b 下補強ロールチョック
5 ロールベンディング力付与機構(作業ロールベンダー)
6 被圧延材
7 ロードセル
8 主圧下装置
9 主圧下装置および作業ロールベンダーの制御装置
Claims (1)
- 電動機によって駆動される作業ロールと、前記各作業ロールに接して該作業ロールに負荷される圧延反力を支持する補強ロールと、前記作業ロールにロールベンディング力を付与するロールベンディング力付与機構を備え、荷重の変化をロードセルで感知してその情報に基づいて主圧下を油圧制御する圧延機と、を用いた板圧延方法において、
前記作業ロールが被圧延材を噛み込む前に、該作業ロールに、目標とする板クラウンと板形状の少なくとも一方を得るのに必要なロールベンディング力の設定値の1.1〜2.0倍のロールベンディング力を与えておき、
前記作業ロールが被圧延材を噛み込んだ後、直ちにロールベンディング力を前記設定値に変更することを特徴とする板圧延方法。
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