JPH09253726A - 圧延機の設定制御方法及び装置 - Google Patents

圧延機の設定制御方法及び装置

Info

Publication number
JPH09253726A
JPH09253726A JP8071770A JP7177096A JPH09253726A JP H09253726 A JPH09253726 A JP H09253726A JP 8071770 A JP8071770 A JP 8071770A JP 7177096 A JP7177096 A JP 7177096A JP H09253726 A JPH09253726 A JP H09253726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shape
rolling
rolling mill
setting
roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8071770A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kawase
宏志 河瀬
Katsutaka Murakami
勝孝 村上
Masaji Matsuzaki
正司 松崎
Masahiro Tomonaga
昌宏 友永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP8071770A priority Critical patent/JPH09253726A/ja
Publication of JPH09253726A publication Critical patent/JPH09253726A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の形状制御アクチュエータの操作量を短時
間に決定する圧延機の設定装置を提供する。 【解決手段】リバース圧延機は作業ロール20にベンデ
ィング力を付与する作業ロールベンディング装置17と
中間ロール19をロール軸方向に移動させる中間ロール
シフト機構16を備えている。そして形状操作量設定装
置10は、最終パスの板クラウン及び形状を目標値にす
る制約条件を決定する制約条件設定装置12と、スケジ
ュール計算演算装置11により与えられる各パスの圧延
荷重,板厚,張力等の圧延予測値と予め定めた目的関数
から形状アクチュエータ設定演算装置14により数理計
画法により各パスにおける作業ロールベンディング装置
17及び中間ロールシフト装置16の操作量を決定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタンデム圧延機又は
リバース圧延機による被圧延材の形状を制御するための
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リバース圧延機及び複数の圧延機を直列
に配置したタンデム圧延機においては、被圧延材の板ク
ラウン及び形状(長手方向の伸び)を最終製品で目標値
に確保することはもとより、通板性の観点からスタンド
間あるいはパス間の形状をできる限り平坦に維持するこ
とが重要である。
【0003】この目的を達成するために一対の作業ロー
ル,中間ロール及び補強ロールを備えた6段圧延機や作
業ロールを交差させるロールクロス圧延機等の板クラウ
ン制御能力の大きい圧延機が開発された。
【0004】これらの圧延機は作業ロールベンディング
力に加え、中間ロールシフト量や作業ロール交差角とい
う被圧延材の板クラウン及び形状を変化させることがで
きる形状制御アクチュエータを備えている。これらの形
状制御アクチュエータ設定方法は特開平6−134508 号公
報に開示されている。この方法は一つの形状制御アクチ
ュエータを制御してスタンド間の形状を良好に保つ最終
製品の板クラウンと形状を得る有効なものである。
【0005】また、複数の形状制御アクチュエータの設
定方法については特開平2−255208号公報に開示
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術は次のような問題があった。
【0007】上記の特開平6−1340508号公報では、各
スタンドのロールベンディング力を求めるものである
が、制御対象をロールベンディングに限定すると線形計
画法で求める解の範囲が狭くなるため、適切な解を得に
くい。また、同公報に記載されている評価関数は一次式
となっており、時には解がマイナスの最小値となり好ま
しくない場合も発生しうる。
【0008】また、特開平2−255208 号公報では複数の
形状制御アクチュエータを求めるものであるが、この方
法は1つの形状制御アクチュエータの操作量が飽和した
際に、別の形状制御アクチュエータの操作量を決定する
ものであり必ず一方の形状制御アクチュエータが主とな
ってしまう他、繰り返し計算となり計算機処理時間が長
くなるといった問題があった。
【0009】本願発明は上記問題点に鑑みて、複数の形
状制御アクチュエータの操作量を短時間に決定する圧延
機の設定装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は1つ以上の形
状制御アクチュエータを備えたリバース圧延機であっ
て、該形状制御アクチュエータの設定値を決定する圧延
機の設定制御装置において、前記設定制御装置は、最終
パスの板クラウン及び形状を目標値にする制約条件を決
定する制約条件演算装置と、外部から入力された板厚の
スケジュール計算により与えられた各パスの圧延荷重,
板厚,張力等の圧延予測値と該制約条件演算装置により
決定された該制約条件及び予め定めた目的関数から数理
計画法により各パスにおける前記形状制御アクチュエー
タの設定値を決定する設定値演算機構とを備えることに
より達成することができる。
【0011】また、上記目的は1つ以上の形状制御アク
チュエータを備えた圧延機が1台以上配列されたタンデ
ム圧延設備であって、該各圧延機の形状制御アクチュエ
ータの設定値を決定する圧延機の設定制御装置におい
て、前記設定制御装置は、外部から入力される板厚のス
ケジュール計算により与えられた前記各圧延機の圧延荷
重,板厚,張力等の圧延予測値と、最終パスの板クラウ
ン及び形状を目標値にする制約条件を決定する制約条件
決定機構と、該外部から入力された各パスの圧延荷重,
板厚,張力等に圧延予測値と該制約条件決定機構で決定
された制約条件に基づいて前記形状制御アクチュエータ
の設定値を決定する設定値演算装置とを備えることによ
り達成することができる。
【0012】また、上記目的は1つ以上の形状制御アク
チュエータを備えた圧延機の該形状制御アクチュエータ
の設定値を決定する圧延機の設定制御方法において、最
終的に目標となる前記被圧延材の板クラウン及び形状を
目標値にする制約条件を決定し、外部から入力される板
厚のスケジュール計算により与えられた圧延荷重,板
厚,張力等の圧延予測値と、該決定された制約条件及び
予め定めた目的関数に基づいて各圧延時における前記形
状制御アクチュエータの設定値を決定することにより達
成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明につい
て説明する。
【0014】図1は、リバース圧延機1により圧延材2
1を目的とする形状にするためのリバース圧延機1の制
御機構を示したものである。リバース圧延機1は、圧延
材21を挟み込むように上下一対の作業ロール20と、
この作業ロール20を上下から挟み込むように配置され
た上下一対の中間ロール19と、更に中間ロール19を
上下から挟み込むように配置された上下一対の補強ロー
ルを備えている。そして本リバース圧延機1の上下一対
の作業ロールにはそれぞれ圧延材21にベンディング力
を付するための作業ロールベンディング装置17,上下
一対の中間ロールをそのロール軸方向に移動させる中間
ロールシフト装置16が備えられている。
【0015】そして、これら中間ロールのシフトやベン
ディング力の付与により圧延材21はリバース圧延機1
を複数回通過し目的とする板の形状となる。
【0016】これら中間ロールシフト装置16,作業ロ
ールベンディング装置17の操作量は、スケジュール計
算演算装置11で決定された圧延スケジュールを形状操
作量設定装置10が取り込み、形状操作量決定装置10
にて決定されている。
【0017】スケジュール計算演算装置11では、圧延
母材の板厚,板幅,温度,材質などからリバース圧延機
1の作業ロール20への噛み込み角度,作業ロール2
0,中間ロール19,補強ロール18を駆動するための
モータのトルクを考慮して、各パスにおける圧延荷重,
板厚,張力,作業ロールクラウンの値を予測する。そし
て、これら予測値は形状制御操作量設定装置10へ送ら
れる。
【0018】次に、形状操作量設定装置10の動作につ
いて説明する。
【0019】まず、制約条件設定装置12ではスケジュ
ール計算演算装置11から送られてくる圧延スケジュー
ルに基づいて各パス毎の中間ロール19をシフトするシ
フト量の最大値及び最小値,作業ロール20のロールベ
ンディング量の最大値及び最小値,各パス出側の形状の
最大値及び最小値,最終目標クラウン及び最終目標形状
が決定される。尚、各パス出側の形状の最大値及び最小
値,最終目標クラウン,最終目標形状は直接圧延スケジ
ュールとしてスケジュール計算演算装置11から送られ
てくるので、ここではiパス時におけるシフト量の最大
値及び最小値,ロールベンディング量の最大値及び最小
値について説明する。
【0020】まずシフト量の最大値δimaxは作業ロール
の胴長とスケジュール計算演算装置11から送られてき
たiパス時の板幅によって決定されるもので、作業ロー
ルの胴長からiパス時の板幅を引いた値の2分の1とす
る。従って、例えば作業ロールの胴長が2400mmで、
iパス時の被圧延材の板幅が1600mmである場合に
は、 δimax=(2400−1600)/2=400mm となる。
【0021】次にシフト量の最小値δiminは被圧延材の
鋼種により経験的に求められる数値であり、圧延材の鋼
種と最小値δiminとの関係を示すテーブルを備えてお
き、スケジュール計算演算装置11から送られてきた被
圧延材の鋼種に基づいて決定される。
【0022】また、ロールベンディング力の最大値F
imax,Fiminはアクチュエータの機械的能力の最大,最
小値からスケジュール計算演算装置11から送られてく
る形状フィードバック制御や手介入の操作量の見込み量
を差し引いた値を設定する。
【0023】従って、作業ロールのロールベンディング
力の機械能力が0〜200トンあり、スケジュール計算
演算装置11から送られてくる形状フィードバックや手
介入の操作量の見込み量を30トンとした場合のFimax
とFiminはそれぞれ、 Fimax=200−30=170トン Fimin=0+30=30トン となる。
【0024】従って、制約条件設定装置12では次式の
ようにiパス時の制約条件が決定される。
【0025】
【数1】 δimin<δi<δimax …(1)
【0026】
【数2】 Fimax<Fi<Fimin …(2)
【0027】
【数3】 λIimin≦λIi≦λIimax …(3)
【0028】
【数4】 Chn=Chnref …(4)
【0029】
【数5】 λIn=λIref …(5) ここで、λIiはiパス時の出側の形状、λIimax はiパ
ス時の出側の形状の最大値、λIiminはiパス時の出側
の形状の最小値、Chnは最終クラウン、Chnrefは最終
目標クラウン、λIは最終形状、λIrefは最終目標形状
である。
【0030】次に、影響係数演算装置13について説明
する。
【0031】iパス時に圧延された被圧延材の板クラウ
ンCh,形状λIは一般に次式で与えられる。
【0032】
【数6】
【0033】
【数7】 λIi=ξi(Chi/hi−CHi/Hi+ξLi×λLi) …(7) ここで、Pは圧延荷重、Fは作業ロールベンディング
力、CR は作業ロールクラウン、Chは出側板クラウ
ン、CHは入側板クラウン、hは出側板厚、Hは入側板
厚、ξは形状変化係数、λIは出側形状、λLは入側形状
である。そして、影響係数とは(6)(7)式のBPi
Fi,BCi,Bξi,BOi,ξi,ξLiのことであり、影
響係数演算装置13では、これら影響係数を決定するも
のである。
【0034】影響係数BPi,BFi,BCi,Bξi,BOi
はそれぞれiパス時における中間ロールのシフト量δi
の関数であり、(1)式の変域中で最大値,最小値が存
在する。しかしながら、これら影響係数は中間ロールの
シフト量δi に対して非線形な特性を示す。そこで、予
め与えられるそれぞれの影響係数の最大値及び最小値を
Pimax,BFimax,BCimax,Bξimax,BOimax,B
Pimin,BFimin,BCimin,Bξimin,BOiminとし、そ
れぞれの影響係数を次式のようにδiの一次式として近
似する。
【0035】
【数8】 BPi=BP(δimin)+APi×(δi−δimin) …(8)
【0036】
【数9】 BFi=BF(δimin)+AFi×(δi−δimin) …(9)
【0037】
【数10】 BCi=BC(δimin)+ACi×(δi−δimin) …(10)
【0038】
【数11】 Bξi=Bξ(δimin)+Aξi×(δi−δimin) …(11) ここで、(8)から(9)式のAPi,AFi,ACi,A
ξi,AξLi はそれぞれの影響係数の最大値,最小値か
ら求める勾配であり、例えば
【0039】
【数12】 APi=(BPimax)−BPimin))/(δimax−δimin) …(12) として求める値である。
【0040】これをBPiとして図示すると図4に示した
ようになる。
【0041】このようにして、影響係数演算装置13で
はそれぞれの影響係数を決定する。次に、制約条件設定
装置12及び影響係数演算装置13により決定された、
制約条件及び影響係数に基づいて、形状アクチュエータ
設定値演算装置14で最終nパス出側で最終目標クラウ
ン及び最終目標形状を満足する各パスの中間ロールのロ
ールシフト量δi 及び作業ロールのロールベンディング
力Fi を決定する。制約条件設定装置12では最終nパ
ス出側で最終目標クラウン及び最終目標形状を満足する
各パスの中間ロールのロールシフト量δi 及び作業ロー
ルのロールベンディング力Fi を決定するために次式に
示す目的関数を設定し、制約条件設定装置12及び影響
係数演算装置13により決定された、制約条件及び影響
係数に基づいて数理計画の2次計画法により各パスの中
間ロールのロールシフト量δi 及び作業ロールのロール
ベンディング力Fiを決定する。
【0042】
【数13】
【0043】ここで、aiは各パス出側形状の重みを設
定する関数であり、0≦ai≦ai+1で設定する。
【0044】なお、(13)式は被圧延材の通板性を重
視するために各パスの出側形状の自乗和を最小とする目
的関数を定めたが、形状アクチュエータ設定値に重みを
持たせて片方のアクチュエータを動きにくくすることが
可能である。このような設定は、アクチュエータの動き
が相互に干渉する度合いが大きい場合に有効な手段とな
る。
【0045】この場合には例えば次式に示すような目的
関数を設定する。
【0046】
【数14】
【0047】この場合、例えばa1≫a2とすることに
より前パスに比べて中間ロール19のロールシフト量δ
iは動きにくく、作業ロール20のロールベンディング
力Fiは動きやすい条件になる。
【0048】次に複数の圧延機が直列に配置されている
タンデム圧延機に適用した場合について説明する。図2
は、タンデム圧延機に本発明を適用した場合を示したも
のである。図に示すように、被圧延材を圧延するための
上下一対の作業ロール20とこの作業ロール20を上下
から挟むように配置された中間ロール19とこの中間ロ
ール19を上下から挟み込むように配置された一対の補
強ロール18を備えた圧延機が複数直列に配置されてい
る。そして各圧延機1の上下一対の作業ロール20には
それぞれ圧延材21にベンディング力を付するための作
業ロールベンディング装置17,上下一対の中間ロール
をそのロール軸方向に移動させる中間ロールシフト装置
16が備えられている。
【0049】そして、これら中間ロール19のシフトや
ベンディング力の付与により被圧延材21はタンデム圧
延機1を通過し目的とする板の形状となる。
【0050】これら中間ロールシフト装置16,作業ロ
ールベンディング装置17の操作量は、先に説明したの
と同様に圧延スケジュール計算演算装置11で決定され
た圧延スケジュールを形状操作量設定装置10が取り込
み、形状操作量決定装置10にて決定されている。
【0051】そして、スケジュール計算演算装置11で
は、圧延母材の板厚,板幅,温度,材質などから各圧延
機の作業ロール20への噛み込み角度,作業ロール2
0,中間ロール19,補強ロール18を駆動するための
モータのトルクを考慮して、各圧延機における圧延荷
重,板厚,張力,作業ロールクラウンの値を予測する。
そして、これら予測値は形状操作量設定装置10へ送ら
れる。
【0052】次に、形状操作量設定装置10の動作につ
いて説明する。
【0053】まず、制約条件設定装置12ではスケジュ
ール計算演算装置11から送られてくる圧延スケジュー
ルに基づいて各圧延機毎の中間ロール19をシフトする
シフト量の最大値及び最小値,作業ロール20のロール
ベンディング量の最大値及び最小値,各圧延機出側の形
状の最大値及び最小値,最終目標クラウン及び最終目標
形状が決定される。尚、シフト量の最大値δimaxは先に
説明したリバース圧延の時と同じように作業ロールの胴
長とスケジュール計算演算装置11から送られてきたi
番目の圧延機による圧延時の板幅によって決定されるも
ので、作業ロールの胴長からi番目の圧延機による圧延
時の板幅を引いた値の2分の1とする。次にシフト量の
最小値δiminであるがこれも先に説明したのと同様に被
圧延材の鋼種により経験的に求められる数値であり、圧
延材の鋼種と最小値δiminとの関係を示すテーブルを備
えておき、スケジュール計算演算装置11から送られて
きた被圧延材の鋼種に基づいて決定される。
【0054】また、ロールベンディング力の最大値F
imax,Fiminはアクチュエータの機械的能力の最大,最
小値からスケジュール計算演算装置11から送られてく
る形状フィードバック制御や手介入の操作量の見込み量
を差し引いた値を設定する。
【0055】以上のように、制約条件設定装置12では
i番目の圧延機による圧延時の制約条件が(1)〜
(5)のように決定される。
【0056】ここで、λIiはi番目の圧延機による圧延
時の出側の形状、λIimaxi番目の圧延機の出側の形状
の最大値、λIimin はi番目の圧延機の出側の形状の最
小値、Chnは最終クラウン、Chnrefは最終目標クラウ
ン、λIは最終形状、λIrefは最終目標形状である。
【0057】また、影響係数演算装置13も先ほどのリ
バース圧延機の場合と同様にi番目の圧延機による影響
係数BPi,BFi,BCi,Bξi、BOi,ξi,ξLiが決定
される。
【0058】そして、制約条件設定装置12及び影響係
数演算装置13により決定された、制約条件及び影響係
数に基づいて、形状アクチュエータ設定演算装置14で
最終n番目の圧延機出側で最終目標クラウン及び最終目
標形状を満足する各圧延機の中間ロールのロールシフト
量δi及び作業ロールのロールベンディング力Fiを決定
する。
【0059】制約条件設定装置12では最終n番目の圧
延機出側で最終目標クラウン及び最終目標形状を満足す
る各パスの中間ロールのロールシフト量δi 及び作業ロ
ールのロールベンディング力Fi を決定するために次式
に示す目的関数を設定し、制約条件設定装置12及び影
響係数演算装置13により決定された、制約条件及び影
響係数に基づいて数理計画により各パスの中間ロールの
ロールシフト量δi 及び作業ロールのロールベンディン
グ力Fi を決定する。タンデム圧延機の場合の目的関数
は各圧延機出側形状の自乗和とするリバース圧延機の
(13)式はiを圧延機スタンド番号と認識することで
全く同一の式が使える。一方形状アクチュエータの変化
量を評価する(14)式は、タンデム圧延機では被圧延
材の1本前の実績からの変化の自乗和とし次式のように
なる。
【0060】
【数15】
【0061】ここで、δiP,FiPはi番目のスタンドに
おける1本前の中間ロールシフト量,作業ロールベンデ
ィング力である。
【0062】図3に、形状操作量設定装置10のフロー
を示す。
【0063】
【発明の効果】以上、述べたように本発明によれば板厚
のスケジュール計算によって得られた圧延材の圧延荷
重,板厚,張力,作業ロールクラウンなどの予測値と形
状アクチュエータの制約から、板クラウンの影響係数を
算出する第1ステップと目標クラウンと形状を定め目的
関数として各パスの出側形状自乗和または形状アクチュ
エータの前パスからの動きの自乗和を導入し数理計画法
を用いて形状アクチュエータの設定値を決定する第2ス
テップを行うことにより目標とする板クラウン,形状を
満足する良好な品質の製品を繰り返し演算を行うことな
く1回の演算で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をリバース圧延機に適用した場合を説明
するための図。
【図2】本発明をタンデム圧延機に適用した場合を説明
するための図。
【図3】本発明の形状操作量設定装置の動作を示すフロ
ーチャート。
【図4】影響係数の一次関数近似例を示す図。
【符号の説明】
10…形状操作量設定装置、11…スケジュール計算演
算装置、12…制約条件設定装置、13…影響係数演算
装置、14…形状アクチュエータ設定演算装置、16…
中間ロールシフト装置、17…作業ロールベンディング
装置、18…補強ロール、19…中間ロール、20…作
業ロール、21…圧延材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 友永 昌宏 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つ以上の形状制御アクチュエータを備え
    たリバース圧延機であって、該形状制御アクチュエータ
    の設定値を決定する圧延機の設定制御装置において、 前記設定制御装置は、最終パスの板クラウン及び形状を
    目標値にする制約条件を決定する制約条件演算装置と、
    外部から入力された板厚のスケジュール計算により与え
    られた各パスの圧延荷重,板厚,張力等の圧延予測値と
    該制約条件演算装置により決定された該制約条件及び予
    め定めた目的関数から数理計画法により各パスにおける
    前記形状制御アクチュエータの設定値を決定する設定値
    演算機構とを備えたことを特徴とする圧延機の設定制御
    装置。
  2. 【請求項2】1つ以上の形状制御アクチュエータを備え
    た圧延機が少なくとも1台配列されたタンデム圧延設備
    であって、該各圧延機の該形状制御アクチュエータの設
    定値を決定する圧延機の設定制御装置において、 前記設定制御装置は、外部から入力される板厚のスケジ
    ュール計算により与えられた前記各圧延機の圧延荷重,
    板厚,張力等の圧延予測値と、最終パスの板クラウン及
    び形状を目標値にする制約条件を決定する制約条件決定
    機構と、該外部から入力された各パスの圧延荷重,板
    厚,張力等に圧延予測値と該制約条件決定機構で決定さ
    れた制約条件に基づいて前記形状制御アクチュエータの
    設定値を決定する設定値演算装置とを備えたことを特徴
    とする圧延設備の設定制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1項又は2項において、 前記目的関数に重みを係数を設け、1つ以上の形状制御
    アクチュエータ設定値を決定することを特徴とする圧延
    設備。
  4. 【請求項4】1つ以上の形状制御アクチュエータを備え
    た圧延機の該形状制御アクチュエータの設定値を決定す
    る圧延機の設定制御方法において、 最終的に目標となる前記被圧延材の板クラウン及び形状
    を目標値にする制約条件を決定し、外部から入力される
    板厚のスケジュール計算により与えられた圧延荷重,板
    厚,張力等の圧延予測値と、該決定された制約条件及び
    予め定めた目的関数に基づいて各圧延時における前記形
    状制御アクチュエータの設定値を決定することを特徴と
    する圧延機の設定制御方法。
JP8071770A 1996-03-27 1996-03-27 圧延機の設定制御方法及び装置 Pending JPH09253726A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8071770A JPH09253726A (ja) 1996-03-27 1996-03-27 圧延機の設定制御方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8071770A JPH09253726A (ja) 1996-03-27 1996-03-27 圧延機の設定制御方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09253726A true JPH09253726A (ja) 1997-09-30

Family

ID=13470129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8071770A Pending JPH09253726A (ja) 1996-03-27 1996-03-27 圧延機の設定制御方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09253726A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010120046A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Nippon Steel Corp 板圧延方法
DE102010014867A1 (de) 2009-04-17 2010-11-18 Sms Siemag Ag Verfahren zum Bereitstellen mindestens einer Arbeitswalze zum Walzen eines Walzguts

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010120046A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Nippon Steel Corp 板圧延方法
DE102010014867A1 (de) 2009-04-17 2010-11-18 Sms Siemag Ag Verfahren zum Bereitstellen mindestens einer Arbeitswalze zum Walzen eines Walzguts

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Wang et al. Toward a heuristic optimum design of rolling schedules for tandem cold rolling mills
WO2020171096A1 (ja) 圧延荷重予測方法、圧延荷重予測装置、及び圧延制御方法
KR100257243B1 (ko) 압연기의 제어방법 및 제어장치
EP1624982B1 (de) Verfahren zur regelung der temperatur eines metallbandes, insbesondere in einer fertigstrasse zum walzen von metallwarmband
DE19881711C5 (de) Verfahren und Einrichtung zur Steuerung einer Hüttentechnischen Anlage
AU719409B2 (en) Apparatus for controlling a rolling mill based on a strip crown of a strip and the same
JPH09253726A (ja) 圧延機の設定制御方法及び装置
US8210015B2 (en) Method and roll stand for multiply influencing profiles
JP7102962B2 (ja) 制御設定値決定装置、制御設定値決定方法、及びプログラム
KR100931541B1 (ko) 압연판 형상 제어 방법
KR100805900B1 (ko) 평탄도 제어를 수행하는 피드백 제어 장치 및 방법
JPH0760320A (ja) 厚板圧延方法
EP1030747B1 (de) Verfahren und einrichtung zum warmwalzen dünner stahlbänder
CN1107247C (zh) 过程控制方法和设备
JP2002028708A (ja) 鋼板、厚板の製造法および厚板の製造装置
JPH067819A (ja) 圧延機におけるキャンバ、蛇行制御方法
JP4102267B2 (ja) 冷間タンデム圧延における板幅制御方法
DE19850492A1 (de) Verfahren und Einrichtung zum Warmwalzen dünner Stahlbänder
JP4140316B2 (ja) 金属板の製造方法
JP2002263716A (ja) リバースミルにおけるパススケジュール計算装置
JP3908702B2 (ja) 連続圧延機の板幅制御方法
KR20010029596A (ko) 가역식 압연 방법 및 가역식 압연 설비
JP2023108570A (ja) 熱間可逆板圧延における板ウェッジの制御と設定方法
JP3438871B2 (ja) 圧延機の形状制御方法
JP2001314909A (ja) 薄板圧延の板形状制御方法