JP7102962B2 - 制御設定値決定装置、制御設定値決定方法、及びプログラム - Google Patents
制御設定値決定装置、制御設定値決定方法、及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7102962B2 JP7102962B2 JP2018112080A JP2018112080A JP7102962B2 JP 7102962 B2 JP7102962 B2 JP 7102962B2 JP 2018112080 A JP2018112080 A JP 2018112080A JP 2018112080 A JP2018112080 A JP 2018112080A JP 7102962 B2 JP7102962 B2 JP 7102962B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- manufacturing
- variable
- control
- relational expression
- manufacturing condition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P90/00—Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
- Y02P90/02—Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
Landscapes
- General Factory Administration (AREA)
- Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
- Feedback Control In General (AREA)
Description
(要旨)
まず、後述する実施形態の要旨について説明する。
特許文献2には、製造プロセスで製造される複数の製品に関する製造条件データおよび製造結果データを蓄積し、蓄積した製造条件データおよび製造結果データを統計解析し、製造条件データと製造結果データとの非線形な関係を表す非線形の統計モデルを構築する手法が開示されている。製造条件データとしては、センサの計測値やアクチュエータの操作量などが用いられる。尚、本発明において「製品」は、原材料に手が加えられた物を指し、市場に出回る最終製品等に限定されるものではない(いわゆる半製品も製品に含まれる)。
(A)製造条件データに含まれる製造条件因子(変数)を基底ベクトルとする製造条件因子空間を複数の局所領域に分割することを複数の分割パターンで行う。
(B)各局所領域における局所関係式と活性度関数とを導出する。局所関係式は、各局所領域における製造条件データ(製造条件因子)と製造結果データ(製品の品質)との関係を表す式である。活性度関数は、各局所領域における局所関係式の値の重み付き線形和として、全体領域(全ての局所領域)における製造条件データと製造結果データとの関係を表す関係式の値(製品の品質の予測値)を算出する際の重みを表す非線形関数である。このように、各局所領域における局所関係式と活性度関数との積の総和(重ね合わせ)で、製造条件データと製造結果データとの関係を表す非線形数式モデルを導出する。このような非線形数式モデルの導出を、複数の分割パターンのそれぞれについて行う。
(E)前記最小の予測誤差が収束していない場合、前記(C)で選択した分割パターンを基にして、製造条件因子空間を複数の局所領域に再分割する(即ち、前記(C)で選択した分割パターンよりも分割数を多くして製造条件因子空間を複数の局所領域に分割する)。そして、前記(B)~(E)の処理を、前記(D)において、前記最小の予測誤差が収束していると判定されるまで繰り返し行う。
(1)式および(2)式から明らかなように、特許文献2では、製品の品質の予測値(目的変数)yと、製造条件因子(説明変数)ベクトルu_との関係を表す関係式は、図1(a)のように表される。
以上のことを前提とし、以下に本発明の実施形態を説明する。
まず、第1の実施形態を説明する。
図2は、制御設定値決定装置200の機能的な構成の一例を示す図である。制御設定値決定装置200のハードウェアは、例えば、CPU、ROM、RAM、HDD、および各種のインターフェースを備える情報処理装置、または、専用のハードウェアを用いることにより実現される。図3は、制御設定値決定装置200を用いた制御設定値決定方法の一例を説明するフローチャートである。
以下に、図2および図3を参照しながら、本実施形態の制御設定値決定装置200が有する機能の一例を説明する。
プロセスデータ記憶部201は、プロセスデータを記憶する。プロセスデータには、製造プロセスで既に製造された製品についての、製造条件データおよび製造結果データが含まれている。それぞれの製品について、製造条件データと製造結果データとは相互に関連付けられている。複数の製品についての製造条件データおよび製造結果データが、プロセスデータに含まれる。
モデル構築部202は、プロセスデータ記憶部201に記憶されたプロセスデータから、所定の選択条件に該当するプロセスデータを抽出する。所定の選択条件は、例えば、品質の予測対象の製品に関するプロセスデータについて、プロセスデータの取得期間(例えば、直近3ヶ月のプロセスデータ)を指定したり、抽出するプロセスデータの数を指定したりすることにより設定される。モデル構築部202は、抽出したプロセスデータに基づいて、(3)式および(4)式の非線形数式モデルを構築する。(3)式に示すように、製品の品質の予測値(目的変数)yは、制御変数以外の製造条件変数u1_に関しては非線形であり、制御変数u2_に関しては線形である。また、(4)式に示すように、局所関係式は、制御変数以外の製造条件変数u1_および制御変数u2_の関数である。
線形モデル作成部203は、モデル構築部202により構築された非線形数式モデル((3)式および(4)式の活性度関数Φiおよび未定係数wi,0~wi,p)と、現在の制御対象における制御変数以外の製造条件変数u1_とに基づいて、製品の品質の予測値(目的変数)yを、制御変数u2_の線形式で表現した線形モデル((6)式~(8)式)を作成する。具体的に線形モデル作成部203は、(6)式~(8)式の変換変数w0~、wj~を導出する。
制約式・評価関数作成部204は、線形モデル作成部203で作成された線形モデルに基づいて、制約式と評価関数を作成(設定)する。本実施形態では、制約式および評価関数の少なくとも何れか一方の変数に、(6)式のyが含まれる。
最適計算部205は、制約式を満足する範囲で、評価関数の値が最小または最大(最も評価が高い値)になるときの決定変数(独立変数)および当該決定変数に依存する変数(従属変数)を最適解として導出する。評価関数が線形式で表される場合には線形計画法が用いられ、評価関数が二次式で表される場合には二次計画法が用いられる。線形計画法および二次計画法による最適解の導出は、公知の技術で実現することができるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
制御設定値作成部206は、最適計算部205により導出された最適解から、製造プロセスにおいて製品を製造する際に用いられる製造設備を動作させるために当該製造設備に設定される制御設定値を作成(導出)する。どのような情報を制御設定値とするのかは、製造プロセスに応じて適宜決められる。例えば、製造設備のセットアップの値や、フィードバック制御における目標値を、制御設定値とすることができる。
出力部207は、制御設定値作成部206により作成された制御設定値を出力する。出力の形態は、例えば、当該制御設定値の設定先である製造設備や当該製造設備を制御する制御装置等の外部装置への送信、コンピュータディスプレイへの表示、および制御設定値決定装置200の内部または外部の記憶媒体への記憶の少なくとも何れか1つを採用することができる。
次に、第1の実施形態と同様に、製品の品質を最適化の対象とする場合を例に、第2の実施形態を説明する。第1の実施形態では、非線形数式モデル((3)式および(4)式)および線形モデル((5)式~(7)式)が、それ単独で、製品の品質の予測値yを導出する場合について説明した。これに対し、本実施形態では、製品の品質の予測値yに替えて、物理モデルにより導出される製品の品質の予測値に対する補正値yを、非線形数式モデル((3)式および(4)式)および線形モデル((6)式~(8)式)が導出する場合について説明する。このように本実施形態と第1の実施形態とは、物理モデルが追加されることによる構成および処理が主として異なる。従って、本実施形態の説明において、第1の実施形態と同一の部分については詳細な説明を省略する。
以下に、図4および図5を参照しながら、本実施形態の制御設定値決定装置200が有する機能の一例を説明する。
プロセスデータ記憶部401は、第1の実施形態のプロセスデータ記憶部201と同様にプロセスデータを記憶する。
<物理モデル部402、S501>
物理モデル部402は、プロセスデータ記憶部401に記憶されたプロセスデータと、物理モデルで使用する変数の値として現在の制御対象などから得られる値に基づいて、物理モデルを設定する。前述したように、物理モデルは、製造プロセスで製造される製品についての、製造条件データ(製造条件因子)と製造結果データ(製造の品質)との関係を表す関係式であって、物理法則に基づいて作成される関係式である。物理モデルは、物理・化学的知識や実験などに基づいて作成される。物理モデルの内容は、製造プロセスに応じて適宜決定される。
物理モデル部402は、物理モデルに含まれる変数のうち、数理計画法による最適化計算に対しては所与であり、数理計画法による最適化計算において変更不可能な変数の値を、物理モデルに与えることにより、物理モデルを設定する。このようにして変数が設定された物理モデルは、線形モデル作成部404に出力される。
モデル構築部403は、プロセスデータ記憶部401に記憶されたプロセスデータに基づいて、(3)式および(4)式の非線形数式モデルを構築する。ただし、(3)式におけるyは、全体領域における製品の品質の予測値に対する補正値になり、(4)式におけるyi^は、局所領域iにおける製品の品質の予測値に対する補正値になる。また、非線形数式モデルにおける、制御変数以外の製造条件変数u1_および制御変数u2_の少なくとも何れか一方に、物理モデルで導出される製品の品質の予測値を含めることができる。
モデル構築部403は、第1の実施形態のモデル構築部202と同様に、(3)式における活性度関数Φiと(4)式における未定係数wi,0~wi,pを導出する。
線形モデル作成部404は、物理モデル部402により設定された物理モデルと、モデル構築部202により構築された非線形数式モデル((3)式および(4)式の活性度関数Φiおよび未定係数wi,0~wi,p)と、現在の制御対象における製造条件変数であって、制御変数以外の製造条件変数u1_とに基づいて、線形モデル((6)式~(8)式)を作成する。ただし、(6)式におけるyは、製品の品質の予測値に対する補正値になる。また、制御変数以外の製造条件変数u1_および制御変数u2_の少なくとも何れか一方に、物理モデルで導出される製品の品質の予測値を含めることができる。
線形モデル作成部404は、第1の実施形態の線形モデル作成部203と同様に、(6)式~(8)式の変換変数w0~、wj~を導出する。
制約式・評価関数作成部405は、線形モデル作成部404で作成された線形モデルに基づいて、制約式と評価関数を作成(設定)する。本実施形態では、物理モデルにより導出される製品の品質の予測値と、(6)式~(8)式の線形モデルにより導出される製品の品質の予測値に対する補正値とに基づいて、補正後の製品の品質の予測値が導出される。制約式および評価関数の少なくとも何れか一方の変数に、(6)式のyが含まれる。尚、第1の実施形態で説明したように、制約式は、製造プロセスにおいて製品を製造する際の制約を線形式で表現したものであり、評価関数は、製造プロセスに対する所定の評価指標を変数として含む線形式または二次式である。
最適計算部406は、第1の実施形態の最適計算部205と同様に、制約式を満足する範囲で、評価関数の値が最小または最大(最も評価が高い値)になるときの決定変数(独立変数)および当該決定変数に依存する変数(従属変数)を最適解として導出する。評価関数が線形式で表される場合には線形計画法が用いられ、評価関数が二次式で表される場合には二次計画法が用いられる。
制御設定値作成部407は、第1の実施形態の制御設定値作成部206と同様に、最適計算部205により導出された最適解から、製造プロセスにおいて製品を製造する際に用いられる製造設備を動作させるために当該製造設備に設定される制御設定値を作成(導出)する。
出力部408は、第1の実施形態の出力部207と同様に、制御設定値作成部407により作成された制御設定値を出力する。
次に、第3の実施形態を説明する。第1、第2の実施形態では、局所関係式(未定係数wi,0~wi,p)を固定値とする場合を例に挙げて説明した。これに対し、本実施形態では、局所関係式(未定係数wi,0~wi,p)を更新(オンライン学習)し、更新後の局所関係式(未定係数wi,0~wi,p)を用いて、制御設定値を導出する。このように、本実施形態では、第1、第2の実施形態に対し、局所関係式(未定係数wi,0~wi,p)を更新する処理が加わる。従って、本実施形態の説明において、第1、第2の実施形態と同一の部分については詳細な説明を省略する。
製造プロセスでは、最適計算部205、406により導出された最適解に基づいて制御設定値作成部206、407により作成される制御設定値に基づいて、製品が製造される。当該製品の製造により当該製品に対するプロセスデータ(製造条件データおよび製造結果データの組)が得られる。従って、当該製品に対する製造結果データに含まれる当該製品の品質の値と、当該製品に対する製品の品質の予測値との差である予測誤差が得られる。また、当該製品に対する製造条件データが得られると、各局所関係式の重みを導出することができる。各局所関係式の重みは、各局所領域iにおける活性度関数Φiの値である。本実施形態では、これらの予測誤差および各局所関係式の重みを用いて、未定係数wi,0~wi,pの値を更新する。
製造条件データ入力部601は、製造プロセス610から収集された製品の製造条件データを入力する。製造条件データ入力部601は、制御設定値決定装置200、400のユーザインターフェースによる操作に従って、製造条件データを入力したり、外部装置から送信される製造条件データを受信することによって、製造条件データを入力したりすることができる。(要旨)の項で説明したように、製造条件データとしては、センサの計測値やアクチュエータの操作量などが用いられる。製造条件入力部601に入力された製造条件データは、活性度関数演算部603および局所関係式演算部604へ出力される。
活性度関数記憶部602は、活性度関数Φiを算出するために必要な情報を記憶する。即ち、活性度関数記憶部602には、(要旨)の項で説明した分割パターンに関する情報が記憶されている((A)~(E)を参照)。
活性度関数演算部603は、局所関係式の重み付き線形和である製品の品質の予測値yを算出する際の局所関係式の重みを算出する。活性度関数演算部603は、製造条件データ入力部601から入力された製造条件データと、活性度関数記憶部602に記憶されている情報とを用いて、当該製造条件データに対応する局所関係式の重みを算出する。活性度関数Φiとして(11)式で定義される関数式を用いる場合、活性度関数演算部603は、製造条件データ入力部601から入力された製造条件データu1,u2,・・・,upと活性度関数記憶部602に記憶されている局所領域の中心点cijおよび正規分布関数の標準偏差σijの集合とを用いて(10)式および(11)式の演算を行うことで、局所関係式の重みを算出する。尚、前述したように局所関係式の重みは、活性度関数Φiの値である。そして、活性度関数演算部603は、局所関係式の重みを品質予測値算出部605および局所関係式更新部607へ出力する。
局所関係式演算部604は、製造条件データ入力部601からから入力された製造条件データに基づいて、局所関係式を算出する。
p個の製造条件因子u1~upとバイアス項とを含むp+1個の要素からなる列ベクトルv_を以下の(12)式のように表す。以下の説明では、この列ベクトルv_を必要に応じて製造条件因子列ベクトルv_と称する。
品質予測値算出部605は、活性度関数演算部603から入力された局所関係式の重みと、局所関係式演算部604から入力された局所領域iごとの局所関係式の演算結果とに基づいて、製造条件データと製造結果データとの関係式に基づく製品の品質の予測値を算出する。品質予測値算出部605は、局所関係式の重みと局所関係式の演算結果との積を算出し、さらに、全ての局所領域iについて算出されたこれらの積の和をとることにより、製品の品質の予測値を算出する。そして、品質予測値算出部605は、製品の品質の予測値を局所関係式更新部606へ出力する。
製造結果データ入力部606は、製造プロセス610から抽出された、製品の品質が測定された時点における製造結果データを入力する。前述のとおり、製造結果データは製品の品質である。製造結果データ入力部606は、制御設定値決定装置200、400のユーザインターフェースによる操作に従って、製造結果データを入力したり、外部装置から送信される製造結果データを受信することによって、製造結果データを入力したりすることができる。製造結果データ入力部606は、製造結果データを局所関係式更新部607へ出力する。
局所関係式更新部607は、局所関係式演算部604で用いる未定係数wi,0~wi,pを更新する。局所関係式更新部607は、各局所領域iについて、製造結果データ入力部606により入力される製品の製造結果データに含まれる品質の値と、品質予測値算出部605で算出される当該製品の品質の予測値との差である予測誤差を算出する。局所関係式更新部607は、この予測誤差と、当該製品の製造条件データに対する各局所関係式の重みとに基づいて、未定係数wi,0~wi,pの値を更新する。
Tを、更新後の未定係数wi,0~wi,pもしくは更新に使用する製品であることを示す添字とする。更新に使用する製品とは、製造条件データ入力部601により入力される製造条件データおよび製造結果データ入力部606により入力される製造結果データの抽出対象の製品である。また、T-1を、現在(更新前の)の未定係数wi,0~wi,pであることを示す添字とする。また、局所領域iにおける更新前の未定係数wi,0~wi,pからなる列ベクトルをwi_(T-1)と表す((14)式を参照)。また、製造結果データ入力部606より入力される、更新に使用する製品の製造結果データをy´(T)とする。そうすると、局所領域iにおける更新後の未定係数wi,0~wi,pからなる列ベクトルwi_(T)は、以下の(15)式で更新される。
次に、前述した実施形態の制御設定値決定装置200、400の適用例を説明する。ここでは、第2の実施形態の制御設定値決定装置400を例に挙げて説明する。
<熱間圧延設備の概略構成>
図8は、第2の制御設定値決定装置400を適用する製造プロセスの一例として、圧延プロセス(熱間圧延設備)の概略構成の一例を示す図である。
仕上圧延機20は、複数の圧延スタンド(図8に示す例では7台の圧延スタンドF1~F7)によりシートバーBを連続的に仕上げ圧延し、ストリップCを形成するためのものである。
タンデム圧延機を構成する各圧延スタンドF1~F7には、ロードセル21a~21gと、油圧圧下機構22a~22gと、ロールベンダ23a~23gとが設けられている。
ロードセル21a~21gは、シートバーBが圧延スタンドF1~F7の上下のワークロールの間を通過して圧延されるときに生じる圧延荷重を測定する。
油圧圧下機構22a~22gは、圧延スタンドF1~F7により圧延される際のシートバーBの圧下位置を調整する。
図9は、圧延スタンドF1~F7に作用する圧延荷重と、ワークロールに付与するベンディング力の方向の一例を概念的に示す図である。
また、仕上圧延機20の各圧延スタンドF1~F7のワークロールに近接する位置には、ワークロールを冷却する不図示の冷却スプレーが設けられている。
コイル巻き取り装置40は、一般にコイラーと称されるものであり、ランアウトテーブル30により冷却されたストリップCを巻き取るためのものである。
プロセスデータ記憶部401には、製造結果データとして、各圧延スタンドFiの出側における板クラウンCiが記憶される。また、プロセスデータ記憶部401には、製造条件データとして、各圧延スタンドFiにおける板幅方向の中央における出側板厚hi、各圧延スタンドFiにおける板クラウン制御量zi、および各圧延スタンドFiの出側における伸差率ξiを含むデータが記憶される。尚、プロセスデータ記憶部401には、後述する圧延モデルおよび物理モデルで使用する製造条件データも記憶されるものとする。
次に、本適用例で使用する物理モデルについて説明する。
圧延機による板厚延による板クラウンCi・伸差率εiは、以下の(20)式~(22)式のモデル式で表現される。
図10(a)は、被圧延材(シートバーB)を、その板厚方向に沿って切った断面を示す。
図10(a)において、板クラウンCiは板幅方向の中央における板厚hiから、クラウン定義点1001における板厚diを減算した値(=hi-di)である。板クラウンCiを板幅方向の中央における板厚hiで割った値(=Ci/hi)が板クラウン比率になる。クラウン定義点501は、板幅方向(x軸方向)の板端側の位置(板幅方向の端部からXmmの位置(Xは0以上の値))である。
(24)式は、圧延スタンドFiの出側における伸差率εiは、圧延スタンドFiの出側における基準伸差率ε0iと、各圧延スタンドFjの板クラウン・形状制御端の操作に起因して圧延スタンドFiの出側において得られる伸差率の変化量とを加算した値であることを示す。
本適用例で使用する非線形数式モデルについて説明する。
前述した物理モデルにおいて、板クラウンCiや形状(伸差率ξi)を精度よく求めるには、前述した圧延モデルなどのパラメータを適切に調節する必要がある。しかしながら、操業条件の変更や圧延スタンドFiの経時変化、被圧延材のばらつきなどによって、数多くあるパラメータを適切に調整し、維持するのは容易ではない。
そこで、本適用例では、物理モデルで導出される最終圧延スタンド(最下流の圧延スタンド)Fnの出側における板クラウンCnを補正することで、物理モデルの予測精度を向上させる。具体的には、以下の(27)式~(29)式に示すように、板クラウンCnを補正する統計モデルCL(非線形数式モデル)を導出する。板クラウンCnを補正する統計モデルCLは、過去のプロセスデータを用いて、物理モデルで導出される最終圧延スタンドの出側における板クラウンCnに対する補正値を導出する非線形の統計モデルである。
本適用例で使用する線形モデルについて説明する。
(28)式および(29)式に示す板クラウンCnを補正する統計モデルCLは、以下の(30)式~(32)式のように変形することができる。
<<制約式>>
本適用例では、以下の制約式を使用する。
まず、圧延スタンドFiのクラウン・形状制御端(ロールベンダ)の制御能力に関する制約式を使用する。この制約式は、板クラウン制御量ziの値の範囲として、以下の(38)式のように表現される。
圧延スタンドFiの出側における伸差率εiは、(24)式により得られるものである。
最終圧延スタンドの出側における補正後の板クラウンC´nは、(35)式により得られるものである。
本適用例では、以下の評価関数を使用する。
各圧延スタンドFkの出側における伸差率εkが、その目標値εk,aimに近いほど値が小さくなる(評価が高いことを示す)評価関数を使用する。この評価関数の一例は、以下の(42)式のように表現される。即ち、各圧延スタンドFkの出側における伸差率εkと、その目標値εk,aimとの差の二乗の重み付き線形和を評価関数とする。
(35)式~(37)式に示したように、最終圧延スタンドの出側における補正後の板クラウンC´nは、補正前の板クラウンCnと同様に、板クラウン制御量ziの線形式になる。従って、制約式は、板クラウン制御量ziの線形式である。また、評価関数は、板クラウン制御量ziの二次式である。従って、本適用例では、二次計画法を用いて、制約式(「(38)式~(40)式」または「(38)式、(39)式、および(41)式」)を満たす範囲で評価関数((42)式)の値が最小になるときの板クラウン制御量ziを導出する。
以上のようにして導出された各圧延スタンドFi(i=1~n)における板クラウン制御量ziと、ベンディング力の変更による板クラウンへの影響の程度を示す影響係数とに基づいて、各圧延スタンドF1~Fnにおけるベンディング力が導出される。このベンディング力が、各圧延スタンドのベンディング力の制御装置に対する制御設定値として出力される。この制御設定値に基づいて、各圧延スタンドのベンディング力の制御装置は、セットアップされる。
本適用例では、決定変数である各圧延スタンドFiにおける板クラウン制御量ziと、制御設定値である当該圧延スタンドFiにおけるベンディング力が一対一に対応して導出される。しかし、本発明は決定変数と制御設定値が一対一に対応する場合に限定されない。つまり、制御設定値を表す変数をそのまま決定変数としてもよいし、制御設定値を導出するために必要十分な変数を決定変数とすれば、複数の決定変数から複数の制御設定値を導出するようにしてもよい。例えば、複数の決定変数の値をベクトルとして、それを線形変換したベクトルを複数の制御設定値の値とするようにしてもよい。
次に、実施例を説明する。本実施例では、7スタンドから構成される実際の圧延プロセスのデータを用いた。
まず、板クラウンCnを補正する統計モデルCLの構築にあたり、制御変数u2_を局所関係式のみに用いた場合と、制御変数u2_を全く用いなかった場合と、制御変数以外の製造条件変数u1_と制御変数u2_との双方を製造条件因子空間の分割に用いた場合(つまり、活性度関数Φiを、制御変数以外の製造条件変数u1_と制御変数u2_との双方の関数とした場合)の予測精度を比較した。その結果を図11に示す。図11は、最終圧延スタンドFn(F7)の出側における補正後の板クラウンC´n(=C´7)の予測精度(の標準偏差σ)と、局所領域の分割数(領域分割数)との関係の一例を示す図である。
図12(a)に、統計モデルCLを用いずに導出したクラウンスケジュールを比較例として示す。即ち、図12(a)は、(40)式のC´nをCnとした上で、(23)式~(26)式を使って、(38)式~(40)式の制約式を満たす範囲で(42)式の評価関数の値が最小になる板クラウン制御量ziを導出し、当該板クラウン制御量ziから、各圧延スタンドF1~F7の出側における板クラウンC1~C7を導出した結果を示す。
以上のように、各局所領域における局所関係式yi^と活性度関数Φiとの積の総和で、製品の品質の予測値(または物理モデルで導出される製品の品質の予測値に対する補正値)を表す際に、局所関係式yi^は、制御変数以外の製造条件変数u1_、および、制御変数u2_の関数とし、活性度関数Φ_iは、制御変数以外の製造条件変数u1_のみの関数とし、制御変数u2_には依存しないようにする。このようにすることによって、製品の品質の予測値(または物理モデルで導出される製品の品質の予測値に対する補正値)を、制御変数u2_の線形式で表現する線形モデルを得る。評価関数および制約式の少なくとも何れか一方の変数に、この線形モデルを含め、線形計画法または二次計画法により、制御変数u2_の最適解を導出する。従って、非線形の統計モデルを用いて、製造プロセスにおける制御設定値の最適解を非線形計画法によらずに予測することを、統計モデルが持つ予測精度を可及的に低下させずに実現することができる。
制御設定値決定装置200、400が適用される製造プロセスは、適用例で示した圧延プロセスでなくても、製造プロセスの出力すなわち製造プロセスによる製造の結果(製品の品質など)に対し、制御変数u2_が線形の関係を持つという条件と、何らかの関数あるいは物理モデルによって、制御変数u2_を、製造プロセスの出力(製品の品質)に対し線形の関係を持つ変数に変換することが可能であるという条件と、許容される制御調整範囲内では、製造プロセスの出力(製品の品質)に対し、制御変数u2_が線形とみなし得るという条件と、の少なくとも何れか1つを満たす製造プロセスであればどのような製造プロセスであってもよい。
また、制御変数以外の製造条件変数u1_として、各被加熱材のサイズ、装入温度(加熱炉に装入されるときの温度)、目標抽出温度(加熱炉から抽出されるときの目標温度)、および装入ピッチ(先行する被加熱材が加熱炉に装入されてからその次に当該加熱炉に装入される被加熱材が当該加熱炉に装入されるまでの時間隔)を採用することができる。また、制約式および評価関数は、線形計画法または二次計画法により、決定変数である炉温設定値の最適解を導出するものであれば、どのようなものであってもよいが、例えば、特許文献5の記載を参照して構成することができる。
尚、以上説明した本発明の実施形態は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び前記プログラム等のコンピュータプログラムプロダクトも本発明の実施形態として適用することができる。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
以下に、請求項の記載と、実施形態の記載との関係の一例を示す。尚、請求項の記載が実施形態の記載に限定されないことは、前述した変形例等に記載した通りである。
関係式構築手段は、例えば、モデル構築部202、403を用いることにより実現される。関係式は、例えば、(3)式および(4)式により実現される。尚、請求項1に記載の関係式(前記製造条件データと前記製造結果データとの関係を表す関係式)を構築することは、例えば、第1の実施形態に対応し、請求項4に記載の関係式(前記製造条件データと、物理モデルにより導出される製造結果データに対する補正値との関係を表す関係式)を構築することは、例えば、第2の実施形態に対応する。また、物理モデルは、例えば、(23)式~(26)式により実現される。
線形モデル作成手段は、例えば、線形モデル作成部203、404を用いることにより実現される。線形モデルは、例えば、(6)式~(8)式により実現される。
制約式・評価関数設定手段は、例えば、制約式・評価関数作成部204、405を用いることにより実現される。
最適計算手段は、例えば、最適計算部205、406を用いることにより実現される。
制御設定値導出手段は、例えば、制御設定値作成部206、407を用いることにより実現される。
データ入力手段は、例えば、製造条件データ入力部601および製造結果データ入力部606を用いることにより実現される。
活性度関数導出手段は、例えば、活性度関数演算部603を用いることにより実現される。
局所関係式導出手段は、例えば、局所関係式演算部604を用いることにより実現される。
製造結果予測手段は、例えば、品質予測値算出部605を用いることにより実現される。
局所関係式更新手段は、例えば、局所関係式更新部607を用いることにより実現される。
Claims (7)
- 製造プロセスにおいて製品を製造する際に用いられる製造設備を動作させるために当該製造設備に設定される制御設定値を決定する制御設定値決定装置であって、
前記製造プロセスにおける前記制御設定値を表す変数、もしくは前記製造プロセスにおける前記制御設定値を決定するために必要十分な変数を決定変数とし、
前記製造プロセスで製造される製品に関する製造条件データおよび製造結果データを用いて、前記製造条件データと前記製造結果データとの関係を表す関係式を構築する関係式構築手段と、
前記関係式と、前記製造条件データに含まれる製造条件変数であって、前記決定変数もしくは前記決定変数に依存する変数から選択される変数である制御変数以外の製造条件変数の値とを用いて、前記製造条件データと前記製造結果データとの関係を、前記制御変数に関する線形式で表した式である線形モデルを作成する線形モデル作成手段と、
前記製造プロセスにおいて前記製品を製造する際の制約を線形式で表した制約式と、前記製造プロセスに対する所定の評価指標を変数として含む線形式または二次式で表した評価関数を作成する制約式・評価関数作成手段と、
前記制約式を満足する範囲で、前記評価関数が最小または最大になるときの、前記決定変数を、線形計画法または二次計画法を用いて導出する最適計算手段と、
前記最適計算手段により導出された決定変数を用いて、前記制御設定値を導出する制御設定値導出手段と、を有し、
前記関係式は、局所関係式と活性度関数とを用いて表され、
前記局所関係式は、各局所領域における、前記製造条件データと前記製造結果データとの関係を、前記制御変数と、前記製造条件データに含まれる製造条件変数のうち、前記制御変数以外の製造条件変数との双方を用いて表した式であり、
前記局所領域は、前記製造条件データに含まれる製造条件変数のうち、前記制御変数以外の製造条件変数のみが値としてとる領域である全体領域を分割した領域であり、
前記活性度関数は、前記各局所領域における前記局所関係式の値の重み付き線形和として前記全体領域における前記関係式の値を算出する際の重みを表す関数であって、前記製造条件データに含まれる製造条件変数のうち、前記制御変数以外の製造条件変数に依存し、前記制御変数には依存しない関数であり、
前記線形モデルは、前記制約式と、前記評価関数との少なくとも何れか一方に含まれ、
前記製造条件データに含まれる製造条件変数のうち、前記制御変数以外の製造条件変数は、前記最適計算手段による最適解の導出に対しては所与であることを特徴とする制御設定値決定装置。 - 前記制御設定値に基づいて製造された前記製品に関する前記製造条件データおよび前記製造結果データを入力するデータ入力手段と、
前記制御設定値に基づいて製造された前記製品に関する前記製造条件データを用いて、前記各局所領域における前記製造条件データに対応する前記重みを導出する活性度関数導出手段と、
前記制御設定値に基づいて製造された前記製品に関する前記製造条件データを用いて、前記各局所領域における前記局所関係式の値を導出する局所関係式導出手段と、
前記局所関係式導出手段により導出された、前記各局所領域における前記局所関係式の値と、前記活性度関数導出手段により導出された、前記各局所領域における前記重みとの前記局所領域ごとの積の和に基づいて、前記制御設定値に基づいて製造された前記製品に関する前記製造結果データの予測値を導出する製造結果予測手段と、
前記製造結果予測手段により導出された、前記制御設定値に基づいて製造された前記製品に関する前記製造結果データの予測値と、前記データ入力手段により入力された、前記制御設定値に基づいて製造された前記製品に関する前記製造結果データとを用いて、前記局所関係式の係数を更新する局所関係式更新手段と、を更に有し、
前記局所関係式の係数は、前記局所関係式に用いられる前記制御変数および当該制御変数以外の前記製造条件変数のそれぞれに掛かる係数を含み、
前記関係式構築手段は、前記関係式を構築する際に、前記局所関係式更新手段により更新された前記局所関係式の係数を用いることを特徴とする請求項1に記載の制御設定値決定装置。 - 前記局所関係式更新手段は、以下の(A)式および(B)式により、更新後の前記局所関係式の係数を要素として含む列ベクトルwi_(T)を導出することを特徴とする請求項2に記載の制御設定値決定装置。
- 前記関係式構築手段は、製造プロセスで製造される製品に関する製造条件データおよび製造結果データを用いて、前記製造条件データと前記製造結果データとの関係を表す関係式に替えて、前記製造条件データと、物理モデルにより導出される製造結果データに対する補正値との関係を表す関係式を構築し、
前記線形モデル作成手段は、前記関係式と、前記製造条件データに含まれる製造条件変数であって、前記決定変数もしくは前記決定変数に依存する変数から選択される変数である制御変数以外の製造条件変数の値とを用いて、前記製造条件データと前記製造結果データとの関係を、前記制御変数に関する線形式で表した式である線形モデルに替えて、前記製造条件データと、物理モデルにより導出される製造結果データに対する補正値との関係を、前記制御変数に関する線形式で表した式である線形モデルを作成し、
前記物理モデルは、前記製造プロセスにおける、前記製造条件データと前記製造結果データとの関係を、物理法則に基づいて表した式であることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の制御設定値決定装置。 - 前記製造プロセスは、複数の圧延スタンドを用いて被圧延材に対して熱間圧延を行うことで熱延鋼板を製造する圧延プロセスであり、
前記制御変数は、前記複数の圧延スタンドの出側における板クラウンを含み、
前記決定変数は、前記圧延スタンドに配置されるクラウン・形状制御端の操作によって、基準板クラウンに対し変更させる板クラウン量である板クラウン制御量であることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の制御設定値決定装置。 - 製造プロセスにおいて製品を製造する際に用いられる製造設備を動作させるために当該製造設備に設定される制御設定値を決定する制御設定値決定方法であって、
前記製造プロセスにおける前記制御設定値を表す変数、もしくは前記製造プロセスにおける前記制御設定値を決定するために必要十分な変数を決定変数とし、
前記製造プロセスで製造される製品に関する製造条件データおよび製造結果データを用いて、前記製造条件データと前記製造結果データとの関係を表す関係式を構築する関係式構築工程と、
前記関係式と、前記製造条件データに含まれる製造条件変数であって、前記決定変数もしくは前記決定変数に依存する変数から選択される変数である制御変数以外の製造条件変数の値とを用いて、前記製造条件データと前記製造結果データとの関係を、前記制御変数に関する線形式で表した式である線形モデルを作成する線形モデル作成工程と、
前記製造プロセスにおいて前記製品を製造する際の制約を線形式で表した制約式と、前記製造プロセスに対する所定の評価指標を変数として含む線形式または二次式で表した評価関数を作成する制約式・評価関数作成工程と、
前記制約式を満足する範囲で、前記評価関数が最小または最大になるときの、前記決定変数を、線形計画法または二次計画法を用いて導出する最適計算工程と、
前記最適計算工程により導出された決定変数を用いて、前記制御設定値を導出する制御設定値導出工程と、を有し、
前記関係式は、局所関係式と活性度関数とを用いて表され、
前記局所関係式は、各局所領域における、前記製造条件データと前記製造結果データとの関係を、前記制御変数と、前記製造条件データに含まれる製造条件変数のうち、前記制御変数以外の製造条件変数との双方を用いて表した式であり、
前記局所領域は、前記製造条件データに含まれる製造条件変数のうち、前記制御変数以外の製造条件変数のみが値としてとる領域である全体領域を分割した領域であり、
前記活性度関数は、前記各局所領域における前記局所関係式の値の重み付き線形和として前記全体領域における前記関係式の値を算出する際の重みを表す関数であって、前記製造条件データに含まれる製造条件変数のうち、前記制御変数以外の製造条件変数に依存し、前記制御変数には依存しない関数であり、
前記線形モデルは、前記制約式と、前記評価関数との少なくとも何れか一方に含まれ、
前記製造条件データに含まれる製造条件変数のうち、前記制御変数以外の製造条件変数は、前記最適計算工程による最適解の導出に対しては所与であることを特徴とする制御設定値決定方法。 - 請求項1~5の何れか1項に記載の制御設定値決定装置の各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018112080A JP7102962B2 (ja) | 2018-06-12 | 2018-06-12 | 制御設定値決定装置、制御設定値決定方法、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018112080A JP7102962B2 (ja) | 2018-06-12 | 2018-06-12 | 制御設定値決定装置、制御設定値決定方法、及びプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019215668A JP2019215668A (ja) | 2019-12-19 |
JP7102962B2 true JP7102962B2 (ja) | 2022-07-20 |
Family
ID=68918712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018112080A Active JP7102962B2 (ja) | 2018-06-12 | 2018-06-12 | 制御設定値決定装置、制御設定値決定方法、及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7102962B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2021157666A1 (ja) * | 2020-02-04 | 2021-08-12 | ||
JP6821164B1 (ja) * | 2020-02-25 | 2021-01-27 | ゾンデックス株式会社 | 磁流式低温分解装置 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001249705A (ja) | 2000-03-03 | 2001-09-14 | Toshiba Corp | プロセスシミュレータ応用非線形制御装置およびその方法 |
JP3875875B2 (ja) | 2001-11-02 | 2007-01-31 | 新日本製鐵株式会社 | 製造プロセスにおける操業分析装置、方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 |
JP2008024966A (ja) | 2006-07-18 | 2008-02-07 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 連続式加熱炉の炉温制御方法及び鋼材の製造方法 |
JP2012027683A (ja) | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Nippon Steel Corp | 品質予測装置、品質予測方法、プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
JP5604945B2 (ja) | 2010-04-06 | 2014-10-15 | 新日鐵住金株式会社 | 品質予測装置、品質予測方法、コンピュータプログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
JP2016081195A (ja) | 2014-10-14 | 2016-05-16 | 新日鐵住金株式会社 | 原材料の購買及び使用計画作成装置、方法並びにプログラム |
JP2018077823A (ja) | 2016-10-31 | 2018-05-17 | 新日鐵住金株式会社 | 物理モデルのパラメータ同定装置、方法及びプログラム、並びに製造プロセスの制御システム |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05119807A (ja) * | 1991-10-28 | 1993-05-18 | Kawasaki Steel Corp | 連続圧延機における制御モデルの同定方法及び連続圧延機の制御方法 |
-
2018
- 2018-06-12 JP JP2018112080A patent/JP7102962B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001249705A (ja) | 2000-03-03 | 2001-09-14 | Toshiba Corp | プロセスシミュレータ応用非線形制御装置およびその方法 |
JP3875875B2 (ja) | 2001-11-02 | 2007-01-31 | 新日本製鐵株式会社 | 製造プロセスにおける操業分析装置、方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 |
JP2008024966A (ja) | 2006-07-18 | 2008-02-07 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 連続式加熱炉の炉温制御方法及び鋼材の製造方法 |
JP5604945B2 (ja) | 2010-04-06 | 2014-10-15 | 新日鐵住金株式会社 | 品質予測装置、品質予測方法、コンピュータプログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
JP2012027683A (ja) | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Nippon Steel Corp | 品質予測装置、品質予測方法、プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
JP2016081195A (ja) | 2014-10-14 | 2016-05-16 | 新日鐵住金株式会社 | 原材料の購買及び使用計画作成装置、方法並びにプログラム |
JP2018077823A (ja) | 2016-10-31 | 2018-05-17 | 新日鐵住金株式会社 | 物理モデルのパラメータ同定装置、方法及びプログラム、並びに製造プロセスの制御システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019215668A (ja) | 2019-12-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Heidari et al. | Optimization of cold rolling process parameters in order to increasing rolling speed limited by chatter vibrations | |
JP6922675B2 (ja) | 製造プロセスの状態予測装置、方法及びプログラム、並びに製造プロセスの制御システム | |
Bemporad et al. | Optimization-based automatic flatness control in cold tandem rolling | |
TW201609283A (zh) | 壓延模擬裝置 | |
JP5604945B2 (ja) | 品質予測装置、品質予測方法、コンピュータプログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP7102962B2 (ja) | 制御設定値決定装置、制御設定値決定方法、及びプログラム | |
JP2021183354A (ja) | 形鋼の曲がり予測方法、形鋼の製造方法、学習済の機械学習モデルの生成方法および形鋼の曲率予測装置 | |
Lee et al. | Application of on-line adaptable neural network for the rolling force set-up of a plate mill | |
JP2018010521A (ja) | 製品の状態予測装置、製品の状態制御装置、製品の状態予測方法及びプログラム | |
WO2016042948A1 (ja) | 金属板の圧延制御方法、圧延制御装置及び圧延金属板の製造方法 | |
JP5375507B2 (ja) | 品質予測装置、品質予測方法、プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP5195331B2 (ja) | 製造プロセスにおける品質予測装置、予測方法、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP5167891B2 (ja) | 結果予測装置、及び、これを用いた製品品質予測方法 | |
JP5682131B2 (ja) | 鋼材の材質予測装置 | |
JP6900866B2 (ja) | 圧延スケジュール作成装置、圧延スケジュール作成方法、およびプログラム | |
JP5488140B2 (ja) | 品質予測装置、品質予測方法、コンピュータプログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP2021194701A (ja) | 形鋼の断面寸法変化量予測モデルの生成方法、形鋼の断面寸法変化量予測モデルの生成装置、形鋼の断面寸法の予測方法、形鋼の断面寸法の制御方法、および形鋼の製造方法 | |
JP2021079415A (ja) | 設定値演算装置、圧延機操作情報演算装置、圧延設備、鋼帯の製造方法、設定値演算方法、及びプロセスモデルサーバ | |
WO2024189790A1 (ja) | 圧延製品の材質特性予測装置 | |
Bulut et al. | Co-ordinated control of profile and shape in hot strip finishing mills with nonlinear dynamics | |
Kemmerling et al. | A Hybrid model for hot rolling pass schedule design using reinforcement learning | |
WO2023203691A1 (ja) | 板クラウン制御装置 | |
JP3908702B2 (ja) | 連続圧延機の板幅制御方法 | |
JP7501451B2 (ja) | 蛇行制御装置 | |
JP2014073509A (ja) | 被圧延材の形状制御装置および形状制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210203 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220607 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220620 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7102962 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |