JP4533263B2 - 厚鋼板の矯正方法および矯正装置 - Google Patents
厚鋼板の矯正方法および矯正装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4533263B2 JP4533263B2 JP2005193650A JP2005193650A JP4533263B2 JP 4533263 B2 JP4533263 B2 JP 4533263B2 JP 2005193650 A JP2005193650 A JP 2005193650A JP 2005193650 A JP2005193650 A JP 2005193650A JP 4533263 B2 JP4533263 B2 JP 4533263B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- steel plate
- straightening
- thick steel
- work
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Straightening Metal Sheet-Like Bodies (AREA)
Description
このローラレベラー方式の矯正装置では、3本のロールにより3点曲げを行うことにより矯正されるが、矯正対象材の先端および尾端は、ロールピッチ間の制約により、鋼板先端部がロール3本にかからず十分な曲げ加工を受けることができないため十分な矯正効果が得られないという問題があった。
また、プレス装置による矯正では非フラット部を3点曲げで矯正を行なうが生産性が低いことが問題とされてきた。
また、別の矯正方法として、例えば、特開2000-102805号公報に、本発明のように上下一対のワークロールにより軽圧下を行う方法が記載されているが、コイル状に巻き取られる帯鋼鈑のように1本の圧延板の長さが長い薄鋼板の場合には、鋼板の反りはあまり問題にならないが、本発明が対象とする例えば板厚が4.5mm以上の厚鋼板の場合には、矯正中に発生する鋼板の反りが問題となっていた。
(1)上下一対のワークロールを有する矯正機、および、該矯正機の上流側および下流側にピンチロール、ガイドロール、テーブルロールを有する矯正装置を用いて厚鋼板を伸び率0.2〜0.5%で軽圧下して形状矯正を行う方法であって、前記厚鋼板の圧下中におけるワークロールの沈み込み量を見込んで、前記矯正機の下流側のピンチロール、ガイドロール、および、テーブルロールの上面レベルを、前記ワークロールの圧下前の上面レベルより前記沈み込み量だけ下げておくことにより、矯正中における鋼板の反りの発生を防止することを特徴とする厚鋼板の矯正方法。
図2は、上下一対のワークロールにより軽圧下を行う従来の矯正方法を例示する図である。
図2において、PRはピンチロール、GRはガイドロール、TRはテーブルロール、WRはワークロール、BURはバックアップロール、Sはトラッキングセンサーを示す。
本発明者等は、厚鋼板を上下一対のワークロールにより矯正する際に発生する反りの原因について検討を行った結果、図3に示すように、上下一対のワークロールにより軽圧下を行う場合、圧下荷重によってワークロールが図2の矢印の方向に沈み込むため、下ワークロールの上面レベルが、ワークロール前後に設けたピンチロール、ガイドロール、テーブルロールの下ロールの上面レベルより下がってしまうことに起因して、図2に示すように鋼板に曲げ荷重がかかることから、鋼板に反りが発生する原因となっていたことを突き止めた。
すなわち、図2の場合には、鋼板に下に凸の曲げ応力が働くため、鋼板の下側が凸の上反りが発生する。
そこで、本発明においては、上下一対のワークロールの前後にピンチロール、ガイドロール、および、テーブルロールを有する矯正装置を用いて厚鋼板の形状矯正を行う方法において、前記厚鋼板の圧下中におけるワークロールの沈み込み量を見込んで、前記ピンチロール、ガイドロール、および、テーブルロールの上面レベルを、前記ワークロールの圧下前の上面レベルより前記沈み込み量だけ下げておくことにより、矯正中における鋼板の反りの発生を防止することを特徴とする。
図1において、PRはピンチロール、GRはガイドロール、TRはテーブルロール、WRはワークロール、BURはバックアップロール、Sはトラッキングセンサーを示す。
図1の矢印で示す方向に矯正対象の例えば板厚が2mm以上の厚鋼板が搬送され、ピンチロール(PR)およびガイドロール(GR)によって挟み込まれた異形厚鋼板を、上下一対のワークロール(WR)によって一定荷重にて圧下して、伸び率0.2〜0.5%の範囲で矯正することによって、厚鋼板の変形矯正をオンラインで行うことができるうえ、最適な圧下を容易に設定することができる。
また、トラッキングセンサー(S)によって、鋼板の位置に応じた矯正装置の動作制御を行うことができる。
また、厚鋼板の板厚、板幅、および、圧下荷重により、ワークロール(WR)の沈み込みの見込み量を変更することが好ましい。
また、ワークロール前後のピンチロール、ガイドロール、テーブルロールを下げるタイミングは、鋼板の先端がワークロール前段のピンチロールに到達する前が好ましく、また、元のレベルに戻すタイミングは、鋼板の後端がワークロール後段のピンチロールを抜けた後が好ましい。
本発明の厚鋼板の矯正方法を実施するための矯正装置としては、前記ピンチロール(PR)、ガイドロール(GR)、および、テーブルロール(TR)の上面レベルを、それぞれ独立に設定するレベル調節手段を有することが好ましい。
ピンチロール(PR)、ガイドロール(GR)、および、テーブルロール(TR)の上面レベルを、それぞれ独立に設定するレベル調節手段を設けることによって、ワークロール(WR)の上面レベルより沈み込み量だけあらかじめ下げることができる。
なお、本発明においては、レベル調整手段は問わないが、汎用性およびガタ防止の観点から、ネジの回転によって、ピンチロール(PR)、ガイドロール(GR)、および、テーブルロール(TR)のそれぞれのロールチョックを上下するネジ機構が好ましい。
なお、上記の3本以上に分割されたバックアップロールのそれぞれに設けられたアクチュエータによってワークロール(WR)による圧下制御を行ってもよいが、分割バックアップロールに共通に設けられたアクチュエータにより圧下制御を行うことが好ましい。
GR ガイドロール
TR テーブルロール
WR ワークロール
BUR バックアップロール
S トラッキングセンサー
Claims (1)
- 上下一対のワークロールを有する矯正機、および、該矯正機の上流側および下流側にピンチロール、ガイドロール、テーブルロールを有する矯正装置を用いて厚鋼板を伸び率0.2〜0.5%で軽圧下して形状矯正を行う方法であって、
前記厚鋼板の圧下中におけるワークロールの沈み込み量を見込んで、前記矯正機の下流側のピンチロール、ガイドロール、および、テーブルロールの上面レベルを、前記ワークロールの圧下前の上面レベルより前記沈み込み量だけ下げておくことにより、矯正中における鋼板の反りの発生を防止することを特徴とする厚鋼板の矯正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005193650A JP4533263B2 (ja) | 2005-07-01 | 2005-07-01 | 厚鋼板の矯正方法および矯正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005193650A JP4533263B2 (ja) | 2005-07-01 | 2005-07-01 | 厚鋼板の矯正方法および矯正装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007007708A JP2007007708A (ja) | 2007-01-18 |
JP4533263B2 true JP4533263B2 (ja) | 2010-09-01 |
Family
ID=37746846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005193650A Expired - Fee Related JP4533263B2 (ja) | 2005-07-01 | 2005-07-01 | 厚鋼板の矯正方法および矯正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4533263B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116833252B (zh) * | 2023-09-01 | 2023-11-17 | 太原科技大学 | 一种适用于金属极薄带材生产的除渣润滑一体机 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0235362Y2 (ja) * | 1984-10-12 | 1990-09-26 | ||
JPH0839124A (ja) * | 1994-07-27 | 1996-02-13 | Kawasaki Steel Corp | 形鋼の製造設備におけるパスライン調整装置 |
JP2000167604A (ja) * | 1998-12-08 | 2000-06-20 | Nippon Steel Corp | 板圧延機と板圧延方法 |
JP2001246401A (ja) * | 2000-03-03 | 2001-09-11 | Nippon Steel Corp | 形鋼の矯正方法および装置 |
JP2001286917A (ja) * | 1999-11-01 | 2001-10-16 | Nippon Steel Corp | 板圧延機と板圧延方法 |
JP2005125332A (ja) * | 2003-10-21 | 2005-05-19 | Nippon Steel Corp | 薄手広幅厚板材の矯正方法 |
JP2005161358A (ja) * | 2003-12-02 | 2005-06-23 | Nippon Steel Corp | 形状制御性及び通板性に優れた板圧延機 |
-
2005
- 2005-07-01 JP JP2005193650A patent/JP4533263B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0235362Y2 (ja) * | 1984-10-12 | 1990-09-26 | ||
JPH0839124A (ja) * | 1994-07-27 | 1996-02-13 | Kawasaki Steel Corp | 形鋼の製造設備におけるパスライン調整装置 |
JP2000167604A (ja) * | 1998-12-08 | 2000-06-20 | Nippon Steel Corp | 板圧延機と板圧延方法 |
JP2001286917A (ja) * | 1999-11-01 | 2001-10-16 | Nippon Steel Corp | 板圧延機と板圧延方法 |
JP2001246401A (ja) * | 2000-03-03 | 2001-09-11 | Nippon Steel Corp | 形鋼の矯正方法および装置 |
JP2005125332A (ja) * | 2003-10-21 | 2005-05-19 | Nippon Steel Corp | 薄手広幅厚板材の矯正方法 |
JP2005161358A (ja) * | 2003-12-02 | 2005-06-23 | Nippon Steel Corp | 形状制御性及び通板性に優れた板圧延機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007007708A (ja) | 2007-01-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2012171005A (ja) | ローラレベラおよび金属板の矯正方法 | |
JP2008030090A (ja) | 形鋼の曲がり矯正方法および形鋼用矯正装置 | |
JP2013226582A (ja) | ローラレベラおよびそれを用いた板材の矯正方法 | |
JP2008229639A (ja) | 鋼矢板の矯正方法および鋼矢板用矯正装置 | |
JP4533263B2 (ja) | 厚鋼板の矯正方法および矯正装置 | |
WO2013035449A1 (ja) | ローラレベラおよびそれを用いた金属板の矯正方法 | |
JP2008161883A (ja) | 厚鋼板の反り制御方法 | |
JP3924276B2 (ja) | 薄手広幅厚板材の矯正方法 | |
JP4736321B2 (ja) | 鋼板の矯正方法 | |
JP4525037B2 (ja) | 鋼板のローラ矯正方法 | |
JP4474970B2 (ja) | U型鋼矢板の矯正方法、u型鋼矢板の矯正装置 | |
CN116765172A (zh) | 一种控制h型钢腹板挠度的方法 | |
JP2005052860A (ja) | ローラーレベラー及び矯正方法 | |
JP5565189B2 (ja) | 連続式冷間圧延機における圧延形状制御方法 | |
JP4482494B2 (ja) | 異厚鋼板の矯正方法 | |
JP4019035B2 (ja) | 厚板材の圧延方法 | |
JP4352700B2 (ja) | 鋼帯の形状矯正方法 | |
JPH07265928A (ja) | 板の形状制御方法およびその装置 | |
JP2007007707A (ja) | 異厚鋼板の矯正方法 | |
JP5396827B2 (ja) | 板圧延方法 | |
JP2001009523A (ja) | アタッチドレベラとこれを用いた圧延矯正設備 | |
JP2001137923A (ja) | 調質圧延設備及び金属鋼帯の製造方法 | |
JP2002102926A (ja) | ローラレベラによる金属板の矯正方法 | |
JPH0270322A (ja) | テンションレベラ | |
JP2008229657A (ja) | U形鋼矢板の矯正方法および矯正装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080307 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100323 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100510 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100608 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100611 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |