JP2007007708A - 厚鋼板の矯正方法および矯正装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上上下一対のワークロールを有する矯正機、および、該矯正機の上流側および下流側にピンチロール、ガイドロール、テーブルロールを有する矯正装置を用いて厚鋼板を圧下して形状矯正を行う方法であって、 前記厚鋼板の圧下中におけるワークロールの沈み込み量を見込んで、前記矯正機の下流側のピンチロール、ガイドロール、および、テーブルロールの上面レベルを、前記ワークロールの圧下前の上面レベルより前記沈み込み量だけ下げておくことにより、矯正中における鋼板の反りの発生を防止することを特徴とする厚鋼板の矯正方法およびそれに用いる矯正装置。
【選択図】図1
Description
このローラレベラー方式の矯正装置では、3本のロールにより3点曲げを行うことにより矯正されるが、矯正対象材の先端および尾端は、ロールピッチ間の制約により、鋼板先端部がロール3本にかからず十分な曲げ加工を受けることができないため十分な矯正効果が得られないという問題があった。
また、プレス装置による矯正では非フラット部を3点曲げで矯正を行なうが生産性が低いことが問題とされてきた。
また、別の矯正方法として、例えば、特開2000-102805号公報に、本発明のように上下一対のワークロールにより軽圧下を行う方法が記載されているが、コイル状に巻き取られる帯鋼鈑のように1本の圧延板の長さが長い薄鋼板の場合には、鋼板の反りはあまり問題にならないが、本発明が対象とする例えば板厚が4.5mm以上の厚鋼板の場合には、矯正中に発生する鋼板の反りが問題となっていた。
(1)上下一対のワークロールを有する矯正機、および、該矯正機の上流側および下流側にピンチロール、ガイドロール、テーブルロールを有する矯正装置を用いて厚鋼板を圧下して形状矯正を行う方法であって、
前記厚鋼板の圧下中におけるワークロールの沈み込み量を見込んで、前記矯正機の下流側のピンチロール、ガイドロール、および、テーブルロールの上面レベルを、前記ワークロールの圧下前の上面レベルより前記沈み込み量だけ下げておくことにより、矯正中における鋼板の反りの発生を防止することを特徴とする厚鋼板の矯正方法。
(2)前記厚鋼板の板厚、板幅、および、圧下荷重により前記ワークロールの沈み込みの見込み量を変更し、前記矯正機の下流側のピンチロール、ガイドロール、および、テーブルロールの上面レベルを、前記ワークロールの圧下前の上面レベルより前記沈み込み量だけ下げておくことを特徴とする(1)に記載の厚鋼板の矯正方法。
(3)(1)または(2)に記載の厚鋼板の矯正方法に用いる矯正装置であって、
前記ピンチロール、ガイドロール、および、テーブルロールの上面レベルを、それぞれ独立に設定するレベル調節手段を有し、前記矯正機の下流側のピンチロール、ガイドロール、および、テーブルロールの上面レベルを、前記ワークロールの圧下前の上面レベルより前記沈み込み量だけ下げておくことを特徴とする厚鋼板の矯正装置。
図2は、上下一対のワークロールにより軽圧下を行う従来の矯正方法を例示する図である。
図2において、PRはピンチロール、GRはガイドロール、TRはテーブルロール、WRはワークロール、BURはバックアップロール、Sはトラッキングセンサーを示す。
本発明者等は、厚鋼板を上下一対のワークロールにより矯正する際に発生する反りの原因について検討を行った結果、図3に示すように、上下一対のワークロールにより軽圧下を行う場合、圧下荷重によってワークロールが図2の矢印の方向に沈み込むため、下ワークロールの上面レベルが、ワークロール前後に設けたピンチロール、ガイドロール、テーブルロールの下ロールの上面レベルより下がってしまうことに起因して、図2に示すように鋼板に曲げ荷重がかかることから、鋼板に反りが発生する原因となっていたことを突き止めた。
すなわち、図2の場合には、鋼板に下に凸の曲げ応力が働くため、鋼板の下側が凸の上反りが発生する。
そこで、本発明においては、上下一対のワークロールの前後にピンチロール、ガイドロール、および、テーブルロールを有する矯正装置を用いて厚鋼板の形状矯正を行う方法において、前記厚鋼板の圧下中におけるワークロールの沈み込み量を見込んで、前記ピンチロール、ガイドロール、および、テーブルロールの上面レベルを、前記ワークロールの圧下前の上面レベルより前記沈み込み量だけ下げておくことにより、矯正中における鋼板の反りの発生を防止することを特徴とする。
図1において、PRはピンチロール、GRはガイドロール、TRはテーブルロール、WRはワークロール、BURはバックアップロール、Sはトラッキングセンサーを示す。
図1の矢印で示す方向に矯正対象の例えば板厚が2mm以上の厚鋼板が搬送され、ピンチロール(PR)およびガイドロール(GR)によって挟み込まれた異形厚鋼板を、上下一対のワークロール(WR)によって一定荷重にて圧下して、伸び率0.2〜0.5%の範囲で矯正することによって、厚鋼板の変形矯正をオンラインで行うことができるうえ、最適な圧下を容易に設定することができる。
また、トラッキングセンサー(S)によって、鋼板の位置に応じた矯正装置の動作制御を行うことができる。
また、厚鋼板の板厚、板幅、および、圧下荷重により、ワークロール(WR)の沈み込みの見込み量を変更することが好ましい。
また、ワークロール前後のピンチロール、ガイドロール、テーブルロールを下げるタイミングは、鋼板の先端がワークロール前段のピンチロールに到達する前が好ましく、また、元のレベルに戻すタイミングは、鋼板の後端がワークロール後段のピンチロールを抜けた後が好ましい。
本発明の厚鋼板の矯正方法を実施するための矯正装置としては、前記ピンチロール(PR)、ガイドロール(GR)、および、テーブルロール(TR)の上面レベルを、それぞれ独立に設定するレベル調節手段を有することが好ましい。
ピンチロール(PR)、ガイドロール(GR)、および、テーブルロール(TR)の上面レベルを、それぞれ独立に設定するレベル調節手段を設けることによって、ワークロール(WR)の上面レベルより沈み込み量だけあらかじめ下げることができる。
なお、本発明においては、レベル調整手段は問わないが、汎用性およびガタ防止の観点から、ネジの回転によって、ピンチロール(PR)、ガイドロール(GR)、および、テーブルロール(TR)のそれぞれのロールチョックを上下するネジ機構が好ましい。
なお、上記の3本以上に分割されたバックアップロールのそれぞれに設けられたアクチュエータによってワークロール(WR)による圧下制御を行ってもよいが、分割バックアップロールに共通に設けられたアクチュエータにより圧下制御を行うことが好ましい。
GR ガイドロール
TR テーブルロール
WR ワークロール
BUR バックアップロール
S トラッキングセンサー
Claims (3)
- 上下一対のワークロールを有する矯正機、および、該矯正機の上流側および下流側にピンチロール、ガイドロール、テーブルロールを有する矯正装置を用いて厚鋼板を圧下して形状矯正を行う方法であって、
前記厚鋼板の圧下中におけるワークロールの沈み込み量を見込んで、前記矯正機の下流側のピンチロール、ガイドロール、および、テーブルロールの上面レベルを、前記ワークロールの圧下前の上面レベルより前記沈み込み量だけ下げておくことにより、矯正中における鋼板の反りの発生を防止することを特徴とする厚鋼板の矯正方法。 - 前記厚鋼板の板厚、板幅、および、圧下荷重により前記ワークロールの沈み込 みの見込み量を変更し、前記矯正機の下流側のピンチロール、ガイドロール、お よび、テーブルロールの上面レベルを、前記ワークロールの圧下前の上面レベル より前記沈み込み量だけ下げておくことを特徴とする請求項1に記載の厚鋼板の 矯正方法。
- 請求項1または請求項2に記載の厚鋼板の矯正方法に用いる矯正装置であって、
前記ピンチロール、ガイドロール、および、テーブルロールの上面レベルを、それぞれ独立に設定するレベル調節手段を有し、前記矯正機の下流側のピンチロール、ガイドロール、および、テーブルロールの上面レベルを、前記ワークロールの圧下前の上面レベルより前記沈み込み量だけ下げておくことを特徴とする厚鋼板の矯正装置。
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