JP4660322B2 - 冷間タンデム圧延における板厚制御方法 - Google Patents
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Description
また、熱延ではスタンド間にルーパーを要しているため張力が比較的安定的であり、張力変化を考慮せずとも圧下による板厚制御が可能であり、その点が冷延とは決定的に異なる点である。
第1発明の冷間タンデム圧延における板厚制御方法は、第1スタンドでワークロールにベンディング力を付与する冷間タンデム圧延における板厚制御方法において、第1スタンドで少なくとも圧延荷重およびロールベンディング力を測定し、これら測定値に基づいてミルストレッチ式により第1スタンド出側板厚を絶対値で推定し、第1スタンド出側板厚の目標値と前記推定値との出側板厚偏差に基づいて圧下位置を変更して板厚を制御すると共に、圧下位置を変更する前に任意の一定周期毎に第1スタンド出側張力を測定しておき、第1スタンド出側板厚偏差が特定の範囲内の定常圧延状態であるときの張力を目標値として第1スタンド出側張力を第2スタンドのロール周速度によって変化させることを特徴としている。
1)冷間タンデム圧延で圧延スタンドは4スタンドである。
2)第1スタンド出側、第4スタンド出側に板厚計が装備されている。
3)第1スタンドには油圧圧下が装備されている。
4)第1スタンドには圧下制御が装備されている。ここで以下の2つのversionを作成した。いずれも第1スタンド出側板厚を推定して、制御するが、推定方法のみが異なる。
a マスフローAGCによる圧下制御。(マスフローversion)
b ゲージメータAGCによる圧下制御。(ゲージメータversion)
5)最終スタンド出側の板厚計出力と板厚目標値の差から第1、2、3スタンドのロール周速度を変化させる張力AGCが装備されている。但し、第1、2スタンドのロール周速度はマスフローを乱さないためだけに制御する。
6)第1スタンドの圧下制御に起因する第1・第2スタンド間張力変動は第2スタンドロール周速度を変化させることによって補償し、その補償による後段スタンドの張力変動も同様にロール周速度によって行う。
7)同様にして第1および第2スタンドに絶対値AGCを適用し、スタンド間張力等をロール周速によって制御するversionも作成する。その際、第2スタンド出側にも板厚計が装備されている。
h=L(P0)+ΔMS(P−P0)+Δh …(1)
ここで、Δhは板厚計のモニタリングの結果、変化させる項である。また、ミルストレッチは圧延荷重P、ミル定数Mを用いて式(2)で表される。
ΔMS(P−P0)=(P−P0)/M …(2)
h=S+MS(P) …(3)
h=S+MS(P0、F0)+KP×(P−P0)+KF×(F−F0) …(4)
ここで、P0は任意の基準荷重、F0は任意のベンディング力、KPはミルストレッチに及ぼす荷重の影響係数、KFはミルストレッチに及ぼすベンディング力の影響係数である。ミルストレッチの正確な計算方法は従来技術で述べたように基本モデルは開示されている。本モデルでは板とロール間、ロールとロール間の圧延荷重分布を推定して計算する。圧延荷重分布を考える際にロードセルだけでなく、ベンダーからの負荷も考慮しなければ正確な圧延荷重分布を推定することは難しい。そのためロードセルとベンディング力の出力は必須である。このモデルを用いて計算した板厚推定値と接触式板厚計の検出値を比較した結果、推定誤差は最大で1.4%、平均で0.8%であった。つまり、本ミルストレッチモデルを用いた板厚推定値のみが±1.5%の板厚推定精度を有することが確認された。ここで、張力は板厚変化割合分だけロール周速度を変化させることによって安定化させた。
13 ワークロール
14 中間ロール
15 バックアップロール
17 モーター
18、23 加算器
21、24 ロードセル
22、25 油圧圧下装置
27、28 ワークロール・ベンダー
31〜34 板厚計
35〜37、39 板速度計(テンションメーター)
41 マスフローAGC
42 BISRA AGC
43、44 絶対値AGC
46 張力AGC
S 圧延材
Claims (4)
- 第1スタンドでワークロールにベンディング力を付与する冷間タンデム圧延における板厚制御方法において、第1スタンドで少なくとも圧延荷重およびロールベンディング力を測定し、これら測定値に基づいてミルストレッチ式により第1スタンド出側板厚を絶対値で推定し、第1スタンド出側板厚の目標値と前記推定値との出側板厚偏差に基づいて圧下位置を変更して板厚を制御すると共に、圧下位置を変更する前に任意の一定周期毎に第1スタンド出側張力を測定しておき、第1スタンド出側板厚偏差が特定の範囲内の定常圧延状態であるときの張力を目標値として第1スタンド出側張力を第2スタンドのロール周速度によって変化させることを特徴とする冷間タンデム圧延における板厚制御方法。
- 最終スタンドの出側板厚を計測し、前記出側板厚計測値に基づき第2スタンド〜最終スタンドの出側板厚を張力制御する請求項1記載の冷間タンデム圧延における板厚制御方法。
- 第1および第2スタンドでワークロールにベンディング力を付与する冷間タンデム圧延における板厚制御方法において、第1および第2スタンドで少なくとも圧延荷重およびロールベンディング力を測定し、これら測定値に基づいてミルストレッチ式によりそれぞれのスタンドの出側板厚を絶対値で推定し、第1および第2スタンドの出側板厚の目標値と前記推定値との出側板厚偏差に基づいて第1および第2スタンドの圧下位置をそれぞれ変更して板厚を制御すると共に、圧下位置を変更する前に任意の一定周期毎に第1・第2スタンド間張力および第2・第3スタンド間張力をそれぞれ測定しておき、第1および第2スタンドの前記出側板厚偏差が特定の範囲内の定常圧延状態であるときの第1・第2スタンド間張力および第2・第3スタンド間張力をそれぞれ目標値として第1・第2スタンド間張力および第2・第3スタンド間張力をそれぞれ第2スタンドおよび第3スタンドのロール周速度によって変化させることを特徴とする冷間タンデム圧延における板厚制御方法。
- 最終スタンドの出側板厚を計測し、前記出側板厚計測値に基づき第3スタンド〜最終スタンドの出側板厚を張力制御する請求項3記載の冷間タンデム圧延における板厚制御方法。
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