JP2006272380A - タンデム圧延機におけるワークロールシフト位置の設定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】タンデム圧延機により1サイクル圧延内で同一幅の被圧延材を連続して圧延する場合、圧延して得られる被圧延材のクラウン品質を向上することができるワークロールシフト位置の設定方法を提供する。
【解決手段】先ずタンデム圧延機の各スタンドのワークロールの長さから決まるシフトリミットまでのシフト可能量をN等分し、そのN等分した値を1回当たりにシフトするシフトピッチに設定し、圧延開始時の1本目で各スタンドのシフト位置をずらせて設定し、以降、サイクリックシフト法で各スタンドのワークロールのシフト位置を設定する。
【選択図】図1
【解決手段】先ずタンデム圧延機の各スタンドのワークロールの長さから決まるシフトリミットまでのシフト可能量をN等分し、そのN等分した値を1回当たりにシフトするシフトピッチに設定し、圧延開始時の1本目で各スタンドのシフト位置をずらせて設定し、以降、サイクリックシフト法で各スタンドのワークロールのシフト位置を設定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ワークロールを軸方向にシフトさせるワークロールシフト装置を複数のスタンドに備えたタンデム圧延機におけるワークロールシフト位置の設定方法に関する。
従来、板圧延において板とワークロールとが接触する板通過部が摩耗するため、圧延スケジュールを組む際に幅の広いものから幅の狭い順に圧延するようにスケジューリングを行い、圧延することが行われていた。しかし、近年の小ロット多品種生産への移行に伴い、スケジューリングが困難になり、工程管理が複雑化するという問題があった。
このため、熱間仕上げ圧延機などのタンデム圧延機においては、被圧延材1本毎にワークロールを軸方向にシフトさせ、被圧延材が圧延される板通過部を変えることにより、ロール軸方向に摩耗と熱膨張を分散させる方法が採用されている。
このため、熱間仕上げ圧延機などのタンデム圧延機においては、被圧延材1本毎にワークロールを軸方向にシフトさせ、被圧延材が圧延される板通過部を変えることにより、ロール軸方向に摩耗と熱膨張を分散させる方法が採用されている。
このときのワークロールシフト量を決める方法として、ワークロールをある決められたシフト量でサイクリックにシフトさせるサイクリックシフト法や、それを改善した決定方法が提案されている(特許文献1、2)。
特許文献1のワークロールシフト量決定方法は、シフト量を大幅に変更することなく安定した圧延作業を可能とするために、次材圧延時のワークロールプロフィールを算出し、算出した前記ワークロールプロフィールについて、該ワークロールプロフィールの滑らかさに関する評価関数値を計算し、その結果により次材の最適シフト位置を決定するようにしている。
特許文献1のワークロールシフト量決定方法は、シフト量を大幅に変更することなく安定した圧延作業を可能とするために、次材圧延時のワークロールプロフィールを算出し、算出した前記ワークロールプロフィールについて、該ワークロールプロフィールの滑らかさに関する評価関数値を計算し、その結果により次材の最適シフト位置を決定するようにしている。
また特許文献2に記載のワークロールシフト設定方法は、サイクリックシフト法において、個別スタンドのロール替えの場合においてもワークロールシフトの千鳥配置がくずれることのないように、一時的にシフトを停止したスタンドのシフト位置については、その設定するシフト位置を記憶手段に記憶させておき、シフト再開後には、前記記憶手段に記憶したシフト位置を実際にシフトした位置としてワークロールシフト設定を継続していく設定方法である。
特許文献2に記載のワークロールシフト設定方法は、図6に示すようなタンデム圧延機になどに適用可能である。このタンデム圧延機は、F1〜F4が4段圧延機、F5〜F7が6段圧延機からなる。図6中、Sは被圧延材である板材を示す。1はワークロール、2は中間ロール、3はバックアップロールをそれぞれ示し、4は圧延ラインを制御するプロセスコンピュータを示す。
なお、後段のF5〜F7スタンドは、図5に示すような6段構成とされ、ワークロールシフト装置(図示せず)を具備している。ワークロールシフト装置で実行されるサイクリックシフト法について説明しておく。
サイクリックシフト法においては、先ず6段圧延機の各スタンドのワークロールの長さから決まるシフトリミットまでのシフト可能量をN等分し、そのN等分した値を1回当たりにシフトするシフトピッチに設定する。6段圧延機の各スタンドでは、1回の圧延が完了する毎にシフトピッチ分だけシフトし、そしてシフトリミットに至ると、次には反対方向にシフトする。以下、ワークロールをシフトピッチ分だけシフトして設定する位置を、シフト位置という。
サイクリックシフト法においては、先ず6段圧延機の各スタンドのワークロールの長さから決まるシフトリミットまでのシフト可能量をN等分し、そのN等分した値を1回当たりにシフトするシフトピッチに設定する。6段圧延機の各スタンドでは、1回の圧延が完了する毎にシフトピッチ分だけシフトし、そしてシフトリミットに至ると、次には反対方向にシフトする。以下、ワークロールをシフトピッチ分だけシフトして設定する位置を、シフト位置という。
6段圧延機では、普通、シフト位置=0を圧延機中心7位置とし、正方向、負方向の2方向5、6に、圧延機中心7位置に対して対称となるように、上下のワークロール1のシフト位置が設定される(図7参照)。
その際、従来のサイクリックシフト法では、タンデム圧延機の各スタンドについて図3に示すシフトパターンでワークロール1のシフト位置を設定していた。なお、圧延操業上、圧延方向に並んだタンデム圧延機のF5,F7スタンドでワークロールを正方向にシフトするとき、偶数番号のF6スタンドは負方向にシフトしていた。
特開平6−154823号公報
特開平11−254015号公報
その際、従来のサイクリックシフト法では、タンデム圧延機の各スタンドについて図3に示すシフトパターンでワークロール1のシフト位置を設定していた。なお、圧延操業上、圧延方向に並んだタンデム圧延機のF5,F7スタンドでワークロールを正方向にシフトするとき、偶数番号のF6スタンドは負方向にシフトしていた。
しかしながら、特許文献1の決定方法は、ワークロールプロフィールを算出したり、評価関数値を計算したりして次材の最適シフト位置を決定するため、次材の最適シフト位置が、予めサイクリックシフト法で設定されるシフト位置と一致しない場合が発生する。したがって、特許文献1の決定方法では、このような場合に対応した制御ロジックが必要になり、ワークロールシフトの制御が複雑になるという問題があった。
また特許文献2のワークロールシフト設定方法は、一時的にシフトを停止しているときを除き、サイクリックシフト法でワークロールをシフトさせているいるので、シフト位置の設定が簡単であるものの、一時的にシフトを停止することがなく、ワークロールシフトの千鳥配置を継続して行うと、圧延スケジュールによっては被圧延材のクラウンをクラウン目標値内に入れることができない場合が生じることが判明した。
図3、図4により従来のサイクリックシフト法の問題点を説明する。
図3には、従来のサイクリックシフト法においてワークロールシフトの千鳥配置が継続されている状態を示した。図4には、そのワークロールのシフトパターンを継続しつつ、同一幅の被圧延材を連続して圧延した場合に、図6に示したタンデム圧延機によって得られるクラウン制御範囲を示した。
図3には、従来のサイクリックシフト法においてワークロールシフトの千鳥配置が継続されている状態を示した。図4には、そのワークロールのシフトパターンを継続しつつ、同一幅の被圧延材を連続して圧延した場合に、図6に示したタンデム圧延機によって得られるクラウン制御範囲を示した。
クラウン制御範囲は、圧延機変形モデルと板材変形モデルとを連立させ、かつ各スタンド入側の板クラウンの影響及びワークロールプロフィールの経時変化を考慮したクラウン・形状シュミレーションモデルによりシュミレーションした。
(シュミレーション条件)
被圧延材
幅900mm、シートバー厚40mm、仕上板厚2.3mm、
シートバーの1本当たりの長さ:50m、被圧延材の圧延本数:150本
得た熱延鋼板の引張強度:402MPa
6段圧延機の条件
ワークロールの長さから決まるシフトリミットまでのシフト可能量:300mm、
1回当たりのシフト量:30mm(300mmを10等分)
上側の中間ロール2のシフト範囲:0〜740mm、下側の中間ロール2のシフト範囲:0〜740mm(上側と反対方向)
ワークロールベンダー:1チョック当たり±400N
中間ロールベンダー:なし
ただし、中間ロール2のシフト量=0mmは、図5に示すテーパー開始点の位置がバックアップロール端に来る場合とした。
4段圧延機の条件
ワークロールベンダー:1チョック当たり±1000N
図4に示す圧延本数とクラウン制御範囲との関係、及び図3に示す圧延本数とシフト位置との関係を対比した。図4中、○印は、タンデム圧延機により達成可能なF7スタンド出側の板クラウンを示している。この被圧延材はクラウン厳格材であり、クラウン目標値を+10μmとした。
(シュミレーション条件)
被圧延材
幅900mm、シートバー厚40mm、仕上板厚2.3mm、
シートバーの1本当たりの長さ:50m、被圧延材の圧延本数:150本
得た熱延鋼板の引張強度:402MPa
6段圧延機の条件
ワークロールの長さから決まるシフトリミットまでのシフト可能量:300mm、
1回当たりのシフト量:30mm(300mmを10等分)
上側の中間ロール2のシフト範囲:0〜740mm、下側の中間ロール2のシフト範囲:0〜740mm(上側と反対方向)
ワークロールベンダー:1チョック当たり±400N
中間ロールベンダー:なし
ただし、中間ロール2のシフト量=0mmは、図5に示すテーパー開始点の位置がバックアップロール端に来る場合とした。
4段圧延機の条件
ワークロールベンダー:1チョック当たり±1000N
図4に示す圧延本数とクラウン制御範囲との関係、及び図3に示す圧延本数とシフト位置との関係を対比した。図4中、○印は、タンデム圧延機により達成可能なF7スタンド出側の板クラウンを示している。この被圧延材はクラウン厳格材であり、クラウン目標値を+10μmとした。
図4に示す結果から、圧延本数1〜101本の範囲で見た場合、矢印(ロ)の近傍の被圧延材(矢印(ロ):26,36,46,56,・・・96本目の被圧延材)がクラウン目標値+10μmから外れていることがわかる。
この原因は、従来のサイクリックシフト法では、F5,F6,F7スタンドの各ワークロール1のシフト位置が圧延機中心7位置に対して上下対称にかつシフト位置=0から同じ回数だけシフトした位置に繰り返し設定されており、このため、同一幅の被圧延材Sを圧延する場合には、図7(a)〜(c)に示すように、F5,F6,F7スタンドにおいてワークロール1のシフト位置=0のときの板通過部1A0、1B0から同じだけ離れた板通過部1A、1Bで、圧延されている影響が大きいからである。
この原因は、従来のサイクリックシフト法では、F5,F6,F7スタンドの各ワークロール1のシフト位置が圧延機中心7位置に対して上下対称にかつシフト位置=0から同じ回数だけシフトした位置に繰り返し設定されており、このため、同一幅の被圧延材Sを圧延する場合には、図7(a)〜(c)に示すように、F5,F6,F7スタンドにおいてワークロール1のシフト位置=0のときの板通過部1A0、1B0から同じだけ離れた板通過部1A、1Bで、圧延されている影響が大きいからである。
なお、矢印(ロ)で示す26,36,46,56,・・・96本目の被圧延材は、図3中、矢印(イ)で示すように、各スタンドのワークロール1が同時にシフト位置=0から最も離れた位置に設定されている場合に相当する。また図7(d)には、シフト位置=0のとき、被圧延材Sとワークロール1とが接触する板通過部1A0、1B0を模式的に示した。
そこで本発明は、上記従来技術の問題点を解消し、タンデム圧延機により1サイクル圧延内で同一幅の被圧延材を連続して圧延する場合、圧延して得られる被圧延材のクラウン品質を向上することができるワークロールシフト位置の設定方法を提供することを目的とする。
本発明は、タンデム圧延機の複数のスタンドにワークロールシフト装置を設け、所定のシフトピッチでそれぞれ所定位置にシフトさせていくサイクリック法により各ワークロールのシフト位置を設定するに際し、
先ずタンデム圧延機の各スタンドのワークロールの長さから決まるシフトリミットまでのシフト可能量をN等分し、そのN等分した値を1回当たりにシフトするシフトピッチに設定し、圧延開始時の1本目で各スタンドのシフト位置をずらせて設定し、以降、サイクリックシフト法で各スタンドのワークロールのシフト位置を設定することを特徴とするワークロールシフト位置の設定方法である。
先ずタンデム圧延機の各スタンドのワークロールの長さから決まるシフトリミットまでのシフト可能量をN等分し、そのN等分した値を1回当たりにシフトするシフトピッチに設定し、圧延開始時の1本目で各スタンドのシフト位置をずらせて設定し、以降、サイクリックシフト法で各スタンドのワークロールのシフト位置を設定することを特徴とするワークロールシフト位置の設定方法である。
本発明によれば、1サイクル圧延内で同一幅の被圧延材を連続して圧延する場合、ワークロールの摩耗およびワークロールのサーマルクラウンを分散すると同時に、タンデム圧延機のクラウン制御能力を平準化することができる。その結果、圧延して得られる被圧延材のクラウン品質を向上することができる。
以下、本発明を図6に示したようなタンデム圧延機に適用した実施の形態について説明する。
本発明の実施の形態では、タンデム圧延機の後段のF5,F6,F7スタンドのワークロール1を図1に示すようなシフトパターンでシフトさせた。すなわち、本発明の実施の形態に係るワークロールシフト位置の設定方法では、先ずタンデム圧延機の各スタンドのワークロールの長さから決まるシフトリミットまでのシフト可能量をN等分し、そのN等分した値を1回当たりにシフトするシフトピッチに設定する。次いで、圧延開始時の1本目で各スタンドのシフト位置をずらせて設定し、以降、サイクリックシフト法でF5,F6,F7スタンドのワークロールのシフト位置を設定することによって、各スタンドのシフト位置が同時に最大シフト位置に設定されることがないようにした。なお、タンデム圧延機のF5,F6,F7スタンドのワークロールの長さから決まるシフトリミットまでのシフト可能量をN=10として等分割した。
本発明の実施の形態では、タンデム圧延機の後段のF5,F6,F7スタンドのワークロール1を図1に示すようなシフトパターンでシフトさせた。すなわち、本発明の実施の形態に係るワークロールシフト位置の設定方法では、先ずタンデム圧延機の各スタンドのワークロールの長さから決まるシフトリミットまでのシフト可能量をN等分し、そのN等分した値を1回当たりにシフトするシフトピッチに設定する。次いで、圧延開始時の1本目で各スタンドのシフト位置をずらせて設定し、以降、サイクリックシフト法でF5,F6,F7スタンドのワークロールのシフト位置を設定することによって、各スタンドのシフト位置が同時に最大シフト位置に設定されることがないようにした。なお、タンデム圧延機のF5,F6,F7スタンドのワークロールの長さから決まるシフトリミットまでのシフト可能量をN=10として等分割した。
すなわち、本発明の実施の形態に係るワークロールシフト位置の設定方法は、サイクリック法により各スタンドのワークロールのシフト位置を設定するに際し、上述したように圧延開始時の1本目でF5,F6,F7スタンドのシフト位置を互いにずらして設定し、F7スタンドのワークロールが最大シフト位置に設定されるとき、それ以外のF5,F6スタンドのワークロールが最大シフト位置を除いたシフト位置に設定されるように、各スタンドのワークロールのシフト位置を設定している。図1中、最大シフト位置は、正方向が5、負方向が−5である。
このように圧延開始時の1本目で各スタンドのシフト位置を互いにずらせて設定する仕方をここでは位相ずらしサイクリックシフト法と呼ぶ。位相ずらしサイクリックシフト法は、従来のワークロールシフト装置をそのまま用い、図6中、ワークロールシフト装置を制御するプロセスコンピュータ4のソフトを修正するだけで対応可能である。
したがって、本発明の実施の形態に係るワークロールシフト位置の設定方法は、特許文献1の決定方法のように、ワークロールプロフィールを算出したり、評価関数値を計算したりする必要がなく、しかも予めサイクリックシフト法で設定されるシフト位置にワークロールをシフトするために、ワークロールシフトの制御が簡単である。
したがって、本発明の実施の形態に係るワークロールシフト位置の設定方法は、特許文献1の決定方法のように、ワークロールプロフィールを算出したり、評価関数値を計算したりする必要がなく、しかも予めサイクリックシフト法で設定されるシフト位置にワークロールをシフトするために、ワークロールシフトの制御が簡単である。
位相ずらしサイクリックシフト法では、圧延開始時の1本目でのシフト位置のずらし数を適正に設定することが重要である。例えば、圧延開始時の1本目においてF7スタンドのシフト位置を図1のままとし、F6スタンドのシフト位置をF7スタンドに対して正方向に5(シフト可能量の等分数Nの1/2)だけずらし、位相ずらしサイクリックシフトをF6とF7間で行うと、圧延開始時の1本目、11本目、21本・・・において図3に示した矢印イと同じシフトパターンが現れてしまうので、圧延開始時の1本目において、各スタンド間のシフト位置のずらし数を適正に設定する。
以上説明した本発明の実施の形態に係るワークロールシフト位置の設定方法の効果を前記クラウン・形状シュミレーションモデルにより確かめた。
従来のサイクリックシフト法でワークロールのシフト位置を設定する代わりに、図1に示したような位相ずらしサイクリックシフト法でシフト位置を設定し、それ以外は、図4と同じ条件でシュミレーションした。その結果を、図2に示す。
従来のサイクリックシフト法でワークロールのシフト位置を設定する代わりに、図1に示したような位相ずらしサイクリックシフト法でシフト位置を設定し、それ以外は、図4と同じ条件でシュミレーションした。その結果を、図2に示す。
図2に示した結果から、本発明の実施の形態に係るワークロールシフト位置の設定方法によれば、1サイクル圧延内で同一幅の被圧延材を連続して圧延する場合、ワークロールの摩耗および熱膨張を分散すると同時に、各スタンドのシフト位置が同時に最大シフト位置に設定されることがなく、タンデム圧延機のクラウン制御範囲を平準化することができることがわかる。その結果、従来に比べて、本発明の実施の形態に係るワークロールシフト位置の設定方法を適用した場合には、タンデム圧延機により得られる被圧延材のクラウン品質を表1に示すように向上できる。
S 被圧延材(板材)
1 ワークロール
1A、1B 板通過部
2 中間ロール
3 バックアップロール
4 プロセスコンピュータ
5、6 シフト方向
7 圧延機中心
1 ワークロール
1A、1B 板通過部
2 中間ロール
3 バックアップロール
4 プロセスコンピュータ
5、6 シフト方向
7 圧延機中心
Claims (1)
- タンデム圧延機の複数のスタンドにワークロールシフト装置を設け、所定のシフトピッチでそれぞれ所定位置にシフトさせていくサイクリック法により各ワークロールのシフト位置を設定するに際し、
先ずタンデム圧延機の各スタンドのワークロールの長さから決まるシフトリミットまでのシフト可能量をN等分し、そのN等分した値を1回当たりにシフトするシフトピッチに設定し、圧延開始時の1本目で各スタンドのシフト位置をずらせて設定し、以降、サイクリックシフト法で各スタンドのワークロールのシフト位置を設定することを特徴とするワークロールシフト位置の設定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005093184A JP2006272380A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | タンデム圧延機におけるワークロールシフト位置の設定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005093184A JP2006272380A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | タンデム圧延機におけるワークロールシフト位置の設定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006272380A true JP2006272380A (ja) | 2006-10-12 |
Family
ID=37207614
Family Applications (1)
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JP2005093184A Pending JP2006272380A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | タンデム圧延機におけるワークロールシフト位置の設定方法 |
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JP (1) | JP2006272380A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114535293A (zh) * | 2022-01-19 | 2022-05-27 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 一种改善精轧板形的轧制方法 |
CN114798756A (zh) * | 2022-04-13 | 2022-07-29 | 北京科技大学 | 一种消除板带局部高点的多机架工作辊窜辊方法 |
-
2005
- 2005-03-28 JP JP2005093184A patent/JP2006272380A/ja active Pending
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CN114535293B (zh) * | 2022-01-19 | 2023-04-28 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 一种改善精轧板形的轧制方法 |
CN114798756A (zh) * | 2022-04-13 | 2022-07-29 | 北京科技大学 | 一种消除板带局部高点的多机架工作辊窜辊方法 |
CN114798756B (zh) * | 2022-04-13 | 2022-11-11 | 北京科技大学 | 一种消除板带局部高点的多机架工作辊窜辊方法 |
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