JP5447707B2 - ビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法 - Google Patents

ビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、シス−1,4−ポリブタジエン及びシンジオタクチック−1,2−ポリブタジエンからなるビニル・シス−ポリブタジエン及びその製造方法に関する。
従来から、ビニル・シス−ポリブタジエンの製造は、ベンゼン、トルエン及びキシレンなどの炭化水素を主成分とする不活性有機溶媒中において、所定の触媒を用いて、1,3−ブタジエンを1,4−シス重合し、続いて、シンジオタクチック−1,2重合(以下、「1,2−ビニル重合」という場合がある。)する方法により行われている。
ビニル・シス−ポリブタジエンは、その沸騰n−ヘキサン不溶分(HI)の含有量により、様々な性質を変化させる。一般に、高HIのビニル・シス−ポリブタジエンほど、ゴム組成物としたときに高弾性で押出寸法安定性に優れ、また、補強剤の量を低減できる、耐屈曲亀裂成長性に優れるなどの特徴を有するようになる。そのため、例えば、耐疲労性に優れたシス−1,4−ポリブタジエンとシンジオタクチック−1,2−ポリブタジエンからなる補強ポリブタジエンゴムとして、沸騰n−ヘキサン不溶分の含有量が10〜20重量%である補強ポリブタジエンゴムの製造方法(特許文献1)など様々な高HIのビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法が提案されている。
また、ビニル・シス−ポリブタジエンは、その分岐度により、様々な性質を変化させる。例えば、一般的に分子のリニアリティーが低い、すなわち分岐度の高いビニル・シス−ポリブタジエンは、ゴム組成物としたときに、加工性に優れ、加工時の消費電力が少なく、低コストで生産が可能であるなどの特徴を有している。ビニル・シス−ポリブタジエンの分岐度を表す指標として、例えば、トルエン溶液粘度(Tcp)とムーニー粘度(ML1+4,100℃、以下「ML1+4」とする。)の比(Tcp/ML1+4)がある。Tcpは、濃厚溶液中での分子の絡み合いの程度を示すのであって、同程度の分子量分布のポリブタジエンにあっては、分子量が同一であれば(すなわち、ML1+4が同一であれば)分岐度の指標となるものである(Tcpが大きい程、分岐度は小さい)。また、Tcp/ML1+4は、ML1+4の異なるポリブタジエンの分岐度を比較する場合に指標として用いられる(Tcp/ML1+4が大きい程、分岐度は小さい)。
そのため、トルエン溶液粘度(Tcp)とムーニー粘度(ML1+4)の比を調整したビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法は、数多く提案されている。例えば、特許文献2には、沸騰ヘキサン可溶分がt−cp>4MLを満たすようなポリブタジエンゴム複合体が記載されている。また、例えば、特許文献3には、沸騰n−ヘキサン可溶分の5%トルエン溶液粘度(Tcp)と100℃におけるムーニー粘度(ML1+4)の比が2.0〜7.0である改良ポリブタジエンを用いたゴム組成物が記載されている。
特開2010−235866号公報 特開2000−256507号公報 特開2010−180291号公報
しかしながら、特許文献1に記載のようにHIを限定する製造方法において、HIを高く調整することは容易ではなく、安定的にビニル・シス−ポリブタジエンを生産するための製造方法にはさらに改善の余地がある。
また、ビニル・シス−ポリブタジエンの製造において、分子のリニアリティーを低く調整することは容易ではなく、安定的にビニル・シス−ポリブタジエンを生産するための製造方法が望まれている。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、容易にHIを高く且つ分子のリニアリティーを低く調整することができ、安定生産が可能なビニル・シス−ポリブタジエン及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、以上の目的を達成するために、鋭意検討した結果、原料となる共役ジエン系モノマーに対する1,4重合触媒の添加量、原料となる共役ジエン系モノマーに対する1,2−ビニル重合における触媒の添加量、並びに1,4−シス重合及び1,2−ビニル重合において添加する全有機アルミニウムに対する1,2−ビニル重合における触媒の添加量、を調整することにより、容易にHIを高く且つ分子のリニアリティーを低く調整することができ、安定生産が可能なビニル・シス−ポリブタジエン及びその製造方法を見出し、本発明に至った。
すなわち本発明は、沸騰n−ヘキサン不溶分(HI)が9〜23重量%であり、長鎖分岐指数(LCB Index)が1.50〜5.95であり、沸騰n−ヘキサン可溶分の5重量%トルエン溶液粘度(Tcp)と100℃におけるムーニー粘度(ML1+4)との比(Tcp/ML1+4)が2.07以下であることを特徴とするビニル・シス−ポリブタジエンに関する。
また、本発明に係るビニル・シス−ポリブタジエンは、共役ジエン系モノマー及び溶媒を含む共役ジエン系モノマー溶液に水、第1の有機アルミニウム及び1,4重合触媒を添加して前記共役ジエン系モノマーを1,4−シス重合するシス重合工程(a)と、該シス重合工程(a)の後に第2の有機アルミニウム、二硫化炭素及び1,2重合触媒を添加して1,2−ビニル重合するビニル重合工程(b)とを備え、(1)前記共役ジエン系モノマー1molに対する前記1,4重合触媒の添加量を1.2〜2.7μmol、(2)前記共役ジエン系モノマー1molに対する前記1,2重合触媒の添加量を2.5〜18.0μmol、(3)前記第1及び第2の有機アルミニウムからなる全有機アルミニウム1molに対する前記1,2重合触媒の添加量を0.0015〜0.0150molとする製造方法により得られたことが好ましい。
さらにまた、本発明に係るビニル・シス−ポリブタジエンは、前記シス重合工程(a)後の100℃におけるムーニー粘度と前記ビニル重合工程(b)後の100℃におけるムーニー粘度との差(ΔML1+4)を7〜65とすることが好ましい。
また、本発明は、沸騰n−ヘキサン不溶分(HI)が9〜23重量%であり、長鎖分岐指数(LCB Index)が1.50〜5.95であり、沸騰n−ヘキサン可溶分の5重量%トルエン溶液粘度(Tcp)と100℃におけるムーニー粘度(ML1+4)との比(Tcp/ML1+4)が2.07以下であるビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法であって、共役ジエン系モノマー及び溶媒を含む共役ジエン系モノマー溶液に水、第1の有機アルミニウム及び1,4重合触媒を添加して前記共役ジエン系モノマーを1,4−シス重合するシス重合工程(a)と、該シス重合工程(a)の後に第2の有機アルミニウム、二硫化炭素及び1,2重合触媒を添加して1,2−ビニル重合するビニル重合工程(b)とを備え、(1)前記共役ジエン系モノマー1molに対する前記1,4重合触媒の添加量が1.2〜2.7μmolであり、(2)前記共役ジエン系モノマー1molに対する前記1,2重合触媒の添加量が2.5〜18.0μmolであり、(3)前記第1及び第2の有機アルミニウムからなる全有機アルミニウム1molに対する前記1,2重合触媒の添加量が0.0015〜0.0150molであることを特徴とするビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法に関する。
本発明に係るビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法は、前記ビニル・シス−ポリブタジエンのHIが9〜23重量%、LCB Indexが1.50〜5.95となるように前記(2)及び(3)を調整することが好ましく、Tcp/ML1+4が2.07以下となるように前記(1)を調整することがより好ましい。
また、本発明に係るビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法は、前記シス重合工程(a)後の100℃におけるムーニー粘度と前記ビニル重合工程(b)後の100℃におけるムーニー粘度との差(ΔML1+4)が7〜65であることが好ましい。
さらにまた、本発明に係るビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法は、前記1,2重合触媒が、遷移金属触媒であることが好ましく、前記1,4重合触媒が、遷移金属触媒であることが好ましく、前記共役ジエン系モノマーが、1,3−ブタジエンであることが好ましい。
以上のように、本発明によれば、容易にHIを高く且つ分子のリニアリティーを低く調整することができ、安定生産が可能なビニル・シス−ポリブタジエン及びその製造方法を提供することができる。
本発明に係るビニル・シス−ポリブタジエンは、二段重合法によって製造できる。すなわち、シス重合工程(a)で1,4−シス重合を行い、そのまま重合を停止することなく、ビニル重合工程(b)でシンジオタクチック−1,2重合を行うことによって、シス−1,4−ポリブタジエン中にシンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン結晶を分散させたビニル・シス−ポリブタジエンが得られる。
(シス重合工程(a))
本発明に係るビニル・シス−ポリブタジエンにおいて、シス重合工程(a)は、共役ジエン系モノマー及び溶媒を含む共役ジエン系モノマー溶液に水、第1の有機アルミニウム及び1,4重合触媒を添加して前記共役ジエン系モノマーを1,4−シス重合する。
シス重合工程(a)で使用する共役ジエン系モノマーとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、2−エチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチルブタジエン、2−フェニル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、3−メチル−1,3−ペンタジエン、4−メチル−1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、2,4−ヘキサジエンが挙げられる。中でも、1,3−ブタジエンが好ましい。共役ジエン系モノマーは、1種を単独で用いてもよく、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
また、上記共役ジエン系モノマーは、共役ジエン系モノマー以外の他の共重合モノマーと組み合わせて使用してもよく、他の共重合モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物が挙げられる。他のモノマーは、1種を単独で用いてもよく、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
シス重合工程(a)において使用する溶媒としては、トルエン、ベンゼン及びキシレン等の芳香族炭化水素、n−ヘキサン、ブタン、ヘプタン及びペンタン等の脂肪族炭化水素、シクロヘキサン及びシクロペンタン等の脂環族炭化水素、上記のオレフィン化合物及びシス−2−ブテン、トランス−2−ブテン等のオレフィン系炭化水素、ミネラルスピリット、ソルベントナフサ及びケロシン等の炭化水素系溶媒、並びに塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒などが挙げられる。また、1,3−ブタジエンモノマーのように共役ジエン系モノマーそのものを重合溶媒として用いてもよい。
上記溶媒の中でも、シスおよびトランス−2−ブテンを主成分とし、1−ブテン、n−ブタンなどを含む炭素数4の炭化水素混合物であるC4留分と、シクロペンタン、シクロヘキサン等の環状脂肪族炭化水素と、からなる混合溶媒が好ましく、環状脂肪族炭化水素の中では、安全性が高く、製造コストを抑える観点から、シクロヘキサンが特に好ましい。反応系中の共役ジエン系モノマーの濃度は10〜60重量%が好ましい。
シス重合工程(a)では、上記共役ジエン系モノマーと溶媒を混合して調整した共役ジエン系モノマー溶液に、水を加え、混合物中の水分の濃度を調整することが好ましい。水の添加量は、後述するように、第1の有機アルミニウムの添加量に応じて適宜調整することが好ましい。
シス重合工程(a)で使用する第1の有機アルミニウムとしては、ハロゲン化有機アルミニウム化合物、非ハロゲン化有機アルミニウム化合物などを用いることができる。これらの有機アルミニウム化合物は、1種を単独で用いても、2種類以上を併用することもでき、2種類以上を併用の場合、ハロゲン化有機アルミニウム化合物と非ハロゲン化有機アルミニウム化合物とを併用することが好ましい。
上記の有機アルミニウム化合物のうち、ハロゲン化有機アルミニウム化合物としては、ジメチルアルミニウムクロライド及びジエチルアルミニウムクロライドなどのジアルキルアルミニウムクロライド;セスキエチルアルミニウムクロライドなどのアルキルアルミニウムセスキクロライド;エチルアルミニウムジクロライドなどのアルキルアルミニウムジクロライド;ジアルキルアルミニウムブロマイド;並びにアルキルアルミニウムセスキブロマイド等を挙げることができる。これらの化合物のうち、特に、ジメチルアルミニウムクロライド及びジエチルアルミニウムクロライドなどのジアルキルアルミニウムクロライドが好ましい。
また、上記の有機アルミニウム化合物のうち、非ハロゲン化有機アルミニウム化合物としては、一般式AlR(但し、Rは炭素原子数1〜10の炭化水素基である)により表わされるトリアルキルアルミニウムを用いることができる。トリアルキルアルミニウムの例としては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリペンチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリシクロヘキシルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、トリフェニルアルミニウム、トリ−p−トリルアルミニウム、及びトリベンジルアルミニウムを挙げることができる。なお、トリアルキルアルミニウム内のアルキル基は、互いに同一でも、あるいは異なっていてもよい。また、非ハロゲン化有機アルミニウム化合物としては、ジエチルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウムハイドライド及びセスキエチルアルミニウムハイドライドなどの水素化有機アルミニウム化合物を用いることもできる。
また、シス重合工程(a)で使用する第1の有機アルミニウムは、上記有機アルミニウム化合物に他の有機ハロゲン化合物を併用して用いることもでき、この場合、上述した非ハロゲン化有機アルミニウム化合物との併用が好ましい。他の有機ハロゲン化合物としては、一般式RX(式中、Rは炭素数が1〜40、好ましくは1〜20の炭化水素基、Xはハロゲンを示す)で表されるハロゲン化アルキル化合物が挙げられる。炭化水素基としては、アルキル基、アリール基、シクロアルキル基などが挙げられる。
また、他の有機ハロゲン化合物として、一般式RC−Xで表される有機ハロゲン化合物を用いることもできる。式中、Rは水素、アルキル基、アリール基、クロル置換アルキル基、アルコキシ基などであり、Rは水素、アルキル基、アリール基、クロル、ブロムなどであり、Rはアルキル基、アリール基、ビニル基、クロル、ブロムなどであり、Xはクロル、ブロムなどのハロゲンである。また、R+Rが酸素であってもよい。R及びRが水素である場合は、Rはアリール基であることが好ましい。上記のアルキル基は、飽和あるいは不飽和であってもよく、また、直鎖状、分岐状または環状のものであってもよく、脂肪族炭化水素基などが挙げられる。
具体的な化合物としては、メチル、エチル、iso−プロピル、iso−ブチル、t−ブチル、フェニル、ベンジル、ベンゾイル、ベンジリデンなどのクロル化物またはブロム化物などが挙げられる。また、メチルクロロホルメート、ブロモホルメート、クロロジフェニルメタンまたはクロロトリフェニルメタンなどが挙げられる。
上記第1の有機アルミニウムの添加量は、例えば、水、有機アルミニウム化合物及び可溶性コバルト化合物からなる触媒系を用いて1,4−シス重合する場合は、共役ジエン系モノマー1mol当たり0.1mmol以上、特に0.5〜50mmolであることが好ましい。
本発明においては、上記第1の有機アルミニウムと上記水の添加量とを調整することが好ましい。上記第1の有機アルミニウムの添加量は、上記水1mol当たり、好ましくは1.5〜3.0mol、より好ましくは1.6〜2.7mol、特に好ましくは1.7〜2.4molの範囲である。この範囲外では触媒活性が低下したり、シス−1,4構造含有率が低下したり、分子量が異常に低く又は高くなったりするため好ましくない。また、上記の範囲外では、重合時のゲルの発生を抑制することができず、このため重合槽などへのゲルの付着が起り、さらに連続重合時間を延ばすことができないので好ましくない。
次いで、上記第1の有機アルミニウムを添加した混合物に1,4重合触媒を添加して、共役ジエン系モノマーを1,4−シス重合する。1,4重合触媒としては、遷移金属触媒であることが好ましく、可溶性コバルト化合物が特に好ましい。本発明においては、上記1,4重合触媒の添加量を共役ジエン系モノマーに対して調整する。1,4重合触媒の添加量は、共役ジエン系モノマー1mol当たり1.2〜2.7μmolであり、1.3〜2.6μmolがより好ましく、特に1.3〜2.5μmolが好ましい。
可溶性コバルト化合物としては、上記溶媒又は液体共役ジエン系モノマーに可溶なものであるか、又は均一に分散できる、例えば、コバルト(II)アセチルアセトナート及びコバルト(III)アセチルアセトナートなどコバルトのβ−ジケトン錯体、コバルトアセト酢酸エチルエステル錯体のようなコバルトのβ−ケト酸エステル錯体、コバルトオクトエート、コバルトナフテネート及びコバルトベンゾエートなどの炭素数6以上の有機カルボン酸のコバルト塩、塩化コバルトピリジン錯体及び塩化コバルトエチルアルコール錯体などのハロゲン化コバルト錯体などが用いられる。また、可溶性コバルト化合物に対する第1の有機アルミニウムのモル比(Al/Co)は10以上であり、特に50以上であることが好ましい。
共役ジエン系モノマーを1,4−シス重合する温度は、0℃を超えて100℃以下、好ましくは10〜100℃、さらに好ましくは20〜100℃である。重合時間は、10分〜2時間の範囲が好ましい。また、1,4−シス重合後のポリマー濃度が5〜26重量%となるように、1,4−シス重合を行うことが好ましい。重合は、重合槽(重合器)内にて溶液を攪拌混合して行う。重合に用いる重合槽としては、高粘度液攪拌装置付きの重合槽、例えば特公昭40−2645号公報に記載された装置を用いることができる。
また、触媒成分の添加順序に特に制限はないが、水と第1の有機アルミニウムとをあらかじめ混合し、熟成して用いることが特に好ましい。熟成時間は0.1〜24時間、熟成温度は0〜80℃が好ましい。
1,4−シス重合時に、公知の分子量調節剤、例えばシクロオクタジエン、アレン、メチルアレン(1,2−ブタジエン)などの非共役ジエン類、又はエチレン、プロピレン、ブテン−1などのα−オレフィン類を使用することができる。また、重合時のゲルの生成をさらに抑制するため、公知のゲル化防止剤を使用することができる。
1,4−シス重合で得られる共役ジエン系ポリマーのシス−1,4構造含有率は90%以上、特に95%以上であることが好ましい。ムーニー粘度(ML1+4)は10〜130が好ましく、特に15〜80が好ましい。5%トルエン溶液粘度(Tcp)は、25〜400であることが好ましい。また、1,4−シス重合で得られる共役ジエン系ポリマーは、実質的にゲル分を含有しないことが好ましい。
(ビニル重合工程(b))
本発明に係るビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法において、ビニル重合工程(b)は、上記シス重合工程(a)で得られた重合反応混合物を用い、引き続きこの重合系で、第2の有機アルミニウム、二硫化炭素及び1,2重合触媒を添加して1,2−ビニル重合、特に好ましくは、シンジオタクチック−1,2重合する。その際に、得られた1,4−シス重合物には、さらに共役ジエン系モノマーを添加しても添加しなくてもよいが、生産性を高める観点から添加することが好ましい。添加する場合には、上記シス重合工程(a)で得られた重合反応混合物100重量部当たり1〜50重量部、好ましくは1〜20重量部の共役ジエン系モノマーを添加することが好ましく、これにより、1,2−ビニル重合時の1,2−ポリブタジエンの収量を増大させることができる。
ビニル重合工程(b)で添加する第2の有機アルミニウムとしては、一般式AlRにより表される有機アルミニウム化合物が好ましく、具体的には、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリn−ヘキシルアルミニウム及びトリフェニルアルミニウムなどが好適である。上記有機アルミニウム化合物は、共役ジエン系モノマー1mol当たり0.1mmol以上、特に0.5〜50mmolが好ましい。なお、第2の有機アルミニウムとして、上記第1の有機アルミニウムの残部を用いることもできる。
二硫化炭素の濃度は、20mmol/L以下、特に好ましくは0.01〜10mmol/Lである。二硫化炭素の代替として、公知のイソチオシアン酸フェニルやキサントゲン酸化合物を使用してもよい。ビニル重合工程(b)で添加する水は、有機アルミニウム化合物と接触させた後、重合系に添加することが好ましい。水の添加量は、第2の有機アルミニウム1mol当たり0.1〜1.5molが好ましい。
1,2重合触媒としては、遷移金属触媒であることが好ましく、特に、可溶性コバルト化合物を好適に用いることができる。可溶性コバルト化合物としては、上記1,4重合触媒として添加したものと同様のものが挙げられる。本発明に係るビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法においては、前記共役ジエン系モノマー1molに対する1,2重合触媒の添加量が2.5〜18.0μmolの範囲内が好ましく、2.7〜17.5μmolがより好ましく、2.9〜17.0がさらに好ましく、2.9〜16.0μmolが特に好ましい。上記範囲外では、1,2重合触媒として十分な活性が得られないこと、またシンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン(SPB)樹脂の分子量が低下し十分な補強効果が得られないため好ましくない。上記共役ジエン系モノマー1molに対する1,2重合触媒の添加量は、1,2−ビニル重合の際にさらに共役ジエン系モノマーを添加した場合には、添加された共役ジエン系モノマーも含んだ共役ジエン系モノマー1molに対する1,2重合触媒の添加量とする。
また、上記第1及び第2の有機アルミニウムからなる全有機アルミニウム1molに対する1,2重合触媒の添加量は、0.0015〜0.0150molの範囲内が好ましく、0.0015〜0.0140molがより好ましく、0.0020〜0.0135molがさらに好ましく、0.0020〜0.0.0132molが特に好ましい。上記範囲外では、1,2重合触媒として十分な活性が得られないため好ましくない。本発明においては、上記共役ジエン系モノマー1molに対する1,2重合触媒の添加量の調整、及び上記第1及び第2の有機アルミニウムからなる全有機アルミニウム1molに対する1,2重合触媒の添加量の調整を行うことにより、容易に沸騰n−ヘキサン不溶分(HI)を高く調整することができる。
1,2−ビニル重合する温度は、−5〜100℃が好ましく、特に−5〜80℃が好ましい。重合時間は、10分〜2時間の範囲が好ましい。1,2−ビニル重合後のポリマー濃度が9〜29重量%となるように、1,2−ビニル重合を行うことが好ましい。重合は重合槽(重合器)内にて重合溶液を攪拌混合して行う。1,2−ビニル重合に用いる重合槽としては、1,2−ビニル重合中は更に高粘度となり、ポリマーが付着しやすいので、高粘度液攪拌装置付きの重合槽、例えば特公昭40−2645号公報に記載された装置を用いることができる。
重合反応が所定の重合率に達した後、常法に従って公知の老化防止剤を添加することができる。老化防止剤としては、フェノール系の2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)、リン系のトリノニルフェニルフォスファイト(TNP)、並びに硫黄系の4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾール及びジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート(TPL)などが挙げられる。これらを単独でも2種以上組み合わせて用いてもよく、老化防止剤の添加はビニル・シス−ポリブタジエン100重量部に対して0.001〜5重量部である。
重合反応は、重合溶液にメタノール及びエタノールなどのアルコール、又は水などの極性溶媒を大量に投入する方法、塩酸及び硫酸などの無機酸、酢酸及び安息香酸などの有機酸、又は塩化水素ガスを重合溶液に導入する方法など、それ自体公知の方法を用いて停止する。次いで、通常の方法に従い、生成したビニル・シス−ポリブタジエンを分離、洗浄、続いて乾燥する。
本発明に係るビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法によって製造されたビニル・シス−ポリブタジエンは、沸騰n−ヘキサン不溶分と沸騰n−ヘキサン可溶分からなっている。沸騰n−ヘキサン不溶分は、シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン、及び/又はシンジオタクチック−1,2−ポリブタジエンを主要構造とするポリブタジエンを主成分とするものである。一方、沸騰n−ヘキサン可溶分は、高シス−1,4−ポリブタジエンを主成分とするものであり、具体的には、ミクロ構造のシス−1,4構造が80%以上のポリブタジエンを主成分とすることが好ましい。
本発明に係るビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法によって製造されたビニル・シス−ポリブタジエンの沸騰n−ヘキサン可溶分のムーニー粘度(ML1+4)は、10〜130が好ましく、特に15〜80が好ましい。5%トルエン溶液粘度(Tcp)は、25〜400であることが好ましい。また、得られたビニル・シス−ポリブタジエンのムーニー粘度(ビニル重合工程(b)後のムーニー粘度)と沸騰n−ヘキサン可溶分のムーニー粘度(シス重合工程(a)後のムーニー粘度)との差(ΔML1+4)は、7〜65に調整することが好ましく、10〜62に調整することがより好ましく、10〜40に調整することが特に好ましい。ΔML1+4が7未満では、シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエンによる補強効果を得ることが困難であり、65を超えると過度な樹脂補強によるゴム組成物になった際、フィラーの分散不良が発生し、機械強度の低下するため好ましくない。ΔML1+4の調整は、上記共役ジエン系モノマー1molに対する1,2重合触媒の添加量の調整、及び上記第1及び第2の有機アルミニウムからなる全有機アルミニウム1molに対する1,2重合触媒の添加量の調整を行うことにより、容易に行うことができる。
また、沸騰n−ヘキサン可溶分の5重量%トルエン溶液粘度(Tcp)と100℃におけるムーニー粘度(ML1+4)との比(Tcp/ML1+4)は、2.07以下であることが好ましく、0.50〜2.00であることがより好ましく、1.00〜1.90が特に好ましい。本発明においては、共役ジエン系モノマー1molに対する1,4重合触媒の添加量を1.2〜2.7μmolに調整することで、容易にTcp/ML1+4を調整することができる。
また、RPA2000型試験機(アルファテクノロジーズ社製)を用いてLAOS測定方法により測定した長鎖分岐指数(LCB Index)は、1.50〜5.95が好ましく、1.60〜5.90がより好ましく、1.70〜5.85が特に好ましい。RPA2000型試験機(アルファテクノロジーズ社製)を用いてLAOS測定方法により測定した長鎖分岐指数(LCB Index)とは、溶解ポリマーのダイナミック特性において、近似した特徴を持つ長鎖分岐(LCB)と分子量分布の挙動から、分子量分布による影響を取り除いたより正確な長鎖分岐の指数を示す。なお、LCB Indexの詳細については、“FT-Rheology, a Tool to Quantify Long Chain Branching (LCB) in Natural Rubber and its Effect on Mastication, Mixing Behaviour and Final Properties.”(Henri G. Burhin, Alpha Technologies, UK 15 Rue du Culot B-1435 Hevillers, Belgium)などを参照することができる。LCB Indexが1.50未満では、配合時の混練機での発熱量が大きくなり、ヤケ問題や連続生産が困難であり、5.95を超えると、配合物を押し出した際のスウェルが大きくなり、寸法安定性が劣るため好ましくない。本発明に係るビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法によれば、上記LCB Indexは、上記共役ジエン系モノマー1molに対する1,2重合触媒の添加量の調整、及び上記第1及び第2の有機アルミニウムからなる全有機アルミニウム1molに対する1,2重合触媒の添加量を調整することで、容易に調整することができる。
また、LCB Index/HIの範囲は、0.040〜0.680が好ましく、0.100〜0.670がより好ましく、0.130〜0.660がさらに好ましく、0.150〜0.650が特に好ましい。LCB Indexは、HI量とも連動するため、LCB Index/HIは、LCB IndexをHI量当たりに換算することでよりHIの影響を取り除いたより正確な長鎖分岐の指数を表す。LCB Index/HIの範囲が0.040未満では、弾性率が高く樹脂のようでありゴムらしさに欠け、配合時の混練機での発熱量が大きく、加工性が悪くなり、0.680を超えると、樹脂ゴム複合材として機能が乏しく、配合物を押し出した際のスウェルが大きくなり、寸法安定性が劣るため好ましくない。
また、本発明に係るビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法によって製造されたビニル・シス−ポリブタジエンの沸騰n−ヘキサン不溶分(HI)は、9〜23重量%が好ましく、9.5〜20重量%がより好ましく、10〜20重量%が特に好ましい。上記範囲外では、ゴム組成物にした際樹脂による十分な補強効果が得られないため好ましくない。
シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエンによる補強効果は、補強ポリブタジエンゴム(すなわち、得られたビニル・シス−ポリブタジエン)のムーニー粘度と沸騰n−ヘキサン可溶分のムーニー粘度の差(ΔML1+4)を沸騰n−ヘキサン不溶分(HI)の量で割った値(ΔML1+4/HI)で表すことができる。すなわち、ΔML1+4/HIが大きいほど補強効果が高いことを示す。しかしながら、補強性が高すぎると粘度が高くなりすぎ、加工性に悪影響を及ぼすため好ましくない。
さらに、本発明に係るビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法によって製造されたビニル・シス−ポリブタジエンのシンジオタクチック−1,2重合体の融点は、100〜220℃が好ましく、170〜210℃が特に好ましい。
さらにまた、剛性率(G*)は、250〜600kPaが好ましく、255〜580kPaがより好ましく、260〜500kPaがさらに好ましく、260〜450kPaが特に好ましい。この数値が250kPaより低いとSPBの補強効果が得られず、例えばコールドフロー性等が悪くなる。一方、この数値が600kPaより高くなると弾性率が高く加工性が劣るため好ましくない。
また、下記実施例にて測定するコールドフロー(CF Index)は、105〜520が好ましく、107〜400がより好ましく、107〜300が特に好ましい。CF Indexは、流動性の指標であって、105より低いと、作業操作性に悪影響を及ぼすため好ましくない。また、一般にCF Indexと生産性は、トレードオフの関係にあるため、CF Indexが良くかつ生産性も高い製造方法が要求される。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、これらは本発明の目的を限定するものではない。なお、各物性の測定方法は次のとおりである。
(1)ムーニー粘度(ML1+4):JIS K6300に準じて100℃で測定した。なお、表3中「1,4−シス重合後ML1+4」は、沸騰n−ヘキサン可溶分のムーニー粘度を測定した。
(2)沸騰n−ヘキサン不溶分(HI):示差走査熱量計(DSC)により測定した融解熱量から、あらかじめ作成した融解熱量と実測のHIとの検量線を用いて算出した。実測HIは、2gのビニル・シス−ポリブタジエンを200mlのn−ヘキサンで4時間ソックスレー抽出した後の抽出残部の重量%である。
(3)SPB融点(Tm):示差走査熱量計(DSC)による吸熱曲線のピーク温度により決定した。
(4)沸騰n−ヘキサン可溶分の5%トルエン溶液粘度(Tcp):沸騰n−ヘキサン可溶分を5%になるようにトルエンに溶解して、キャノンフェンスケ粘度計を用いて25℃で測定した。
(5)長鎖分岐指数(LCB Index):RPA2000型試験機(アルファテクノロジーズ社製)を用いてLAOS測定方法により測定した。
(6)剛性指数(G*):100℃において、Alpha Technologies Mooney viscometerを用いて、周波数100cpm、歪み2.79%の条件下にて5分間のウォームアップを行った後、同一温度条件下、歪10%、2〜250cpmの周波数掃引で行った実験より得た。G*は、周波数250cpmにおけるG*の数値である。
(7)コールドフロー速度(CF Index):得られたポリマーを50℃に保ち、内径6.4mmのガラス管で180mmHgの差圧により10分間吸引し、吸い込まれたポリマー重量を測定することにより、10分間当たり吸引されたポリマー量として求め、比較例2を指数100として算出した。
(実施例1)
表1及び2に示す配合で、ビニル・シス−ポリブタジエンを作製した。具体的には、内容量1.5Lのオートクレーブに、モレキュラーシーブスで予め脱水処理したシクロヘキサン、1,3−ブタジエン、シスおよびトランス−2−ブテンを主成分とするC4留分の重量比が37/32/31となるよう調整した混合溶液600mLを入れ、窒素置換した。この溶液に水1.02mmolを加えて30分間攪拌後、1,5−シクロオクタジエン7.68mmolおよびジエチルアルミニウムクロライド(DEAC:第1有機Al)1.8mmolを加えて5分間攪拌した。溶液を60℃にしてコバルトオクトエート(1,4重合Co触媒)5.5μmolを加えて20分間1,4−シス重合を行った。その後、トリエチルアルミニウム(TEA:第2有機Al)2.7mmolを加えて60℃とし、水1.2mmolを加えて5分間攪拌後、コバルトオクトエート(1,2重合Co触媒)0.015mmolを加えて2分間攪拌し、さらに、二硫化炭素0.15mmolを加えることで、20分間シンジオタクチック−1,2重合を行った。所定時間経過後、4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾールを含むメタノールを加えて重合を停止し、重合物を回収、乾燥してビニル・シス−ポリブタジエンを得た。得られたビニル・シス−ポリブタジエンのHIは、11.3重量%であった。その他の結果は表3に示した。なお、表1及び2は、全ての単位をmol/Lに換算した値を示した。
(実施例2)
シンジオタクチック−1,2重合の際に追加するコバルトオクトエート(1,2重合Co触媒)を0.0294mmolとした以外は、実施例1と同様にしてビニル・シス−ポリブタジエンを得た。得られたビニル・シス−ポリブタジエンのHIは、15.1重量%であった。その他の結果は表3に示した。
(実施例3)
表1及び2に示す配合で、ビニル・シス−ポリブタジエンを作製した。具体的には、内容量1.5Lのオートクレーブに、モレキュラーシーブスで予め脱水処理したシクロヘキサン、1,3−ブタジエン、シスおよびトランス−2−ブテンを主成分とするC4留分の重量比が37/32/31となるよう調整した混合溶液600mLを入れ、窒素置換した。この溶液に水1.03mmolを加えて30分間攪拌後、1,5−シクロオクタジエン7.68mmolおよびジエチルアルミニウムクロライド(DEAC:第1有機Al)1.8mmolを加えて5分間攪拌した。溶液を60℃にしてコバルトオクトエート(1,4重合Co触媒)6.24μmolを加えて20分間1,4−シス重合を行った。その後、トリエチルアルミニウム(TEA:第2有機Al)2.7mmolを加えて60℃とし、水1.2mmolを加えて5分間攪拌後、コバルトオクトエート(1,2重合Co触媒)0.0072mmolを加えて2分間攪拌し、さらに、二硫化炭素0.15mmolを加えることで、20分間シンジオタクチック−1,2重合を行った。所定時間経過後、4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾールを含むメタノールを加えて重合を停止し、重合物を回収、乾燥してビニル・シス−ポリブタジエンを得た。得られたビニル・シス−ポリブタジエンのTcp/ML1+4は、1.50であった。その他の結果は表3に示した。
(実施例4)
内容量1.5Lのオートクレーブに、モレキュラーシーブスで予め脱水処理したシクロヘキサン、1,3−ブタジエン、シスおよびトランス−2−ブテンを主成分とするC4留分の重量比が27/38/35となるよう調整した混合溶液600mLを入れ、窒素置換した。この溶液に水1.03mmolを加えて30分間攪拌後、1,5−シクロオクタジエン7.68mmolおよびジエチルアルミニウムクロライド(DEAC:第1有機Al)1.8mmolを加えて5分間攪拌した。溶液を60℃にしてコバルトオクトエート(1,4重合Co触媒)6.24μmolを加えて20分間1,4−シス重合を行った。その後、トリエチルアルミニウム(TEA:第2有機Al)2.7mmolを加えて60℃とし、水1.2mmolを加えて5分間攪拌後、コバルトオクトエート(1,2重合Co触媒)0.015mmolを加えて2分間攪拌し、さらに、二硫化炭素0.15mmolを加えることで、20分間シンジオタクチック−1,2重合を行った。所定時間経過後、4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾールを含むメタノールを加えて重合を停止し、重合物を回収、乾燥してビニル・シス−ポリブタジエンを得た。得られたビニル・シス−ポリブタジエンのTcp/ML1+4は、1.89であった。その他の結果は表3に示した。
(実施例5)
内容量1.5Lのオートクレーブに、モレキュラーシーブスで予め脱水処理したシクロヘキサン、1,3−ブタジエン、シスおよびトランス−2−ブテンを主成分とするC4留分の重量比が27/38/35となるよう調整した混合溶液600mLを入れ、窒素置換した。この溶液に水1.00mmolを加えて30分間攪拌後、1,5−シクロオクタジエン7.68mmolおよびジエチルアルミニウムクロライド(DEAC:第1有機Al)1.92mmolを加えて5分間攪拌した。溶液を60℃にしてコバルトオクトエート(1,4重合Co触媒)5.52μmolを加えて20分間1,4−シス重合を行った。その後、トリエチルアルミニウム(TEA:第2有機Al)2.7mmolを加えて60℃とし、水1.2mmolを加えて5分間攪拌後、コバルトオクトエート(1,2重合Co触媒)0.018mmolを加えて2分間攪拌し、さらに、二硫化炭素0.15mmolを加えることで、20分間シンジオタクチック−1,2重合を行った。所定時間経過後、4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾールを含むメタノールを加えて重合を停止し、重合物を回収、乾燥してビニル・シス−ポリブタジエンを得た。得られたビニル・シス−ポリブタジエンのTcp/ML1+4は、1.98であった。その他の結果は表3に示した。
(実施例6)
1,4−重合の際に添加する水を0.89mmol、コバルトオクトエート(1,4重合Co触媒)を5.16μmol、シンジオタクチック−1,2重合の際に追加するコバルトオクトエート(1,2重合Co触媒)を0.021mmolとした以外は、実施例5と同様にしてビニル・シス−ポリブタジエンを得た。得られたビニル・シス−ポリブタジエンのTcp/ML1+4は、2.03であった。その他の結果は表3に示した。
(実施例7)
表1及び2に示す配合で、ビニル・シス−ポリブタジエンを作製した。具体的には、内容量1.5Lのオートクレーブに、モレキュラーシーブスで予め脱水処理したシクロヘキサン、1,3−ブタジエン、シスおよびトランス−2−ブテンを主成分とするC4留分の重量比が27/38/35となるよう調整した混合溶液600mLを入れ、窒素置換した。この溶液に水1.08mmolを加えて30分間攪拌後、1,5−シクロオクタジエン6.48mmolおよびジエチルアルミニウムクロライド(DEAC:第1有機Al)1.68mmol及びトリエチルアルミニウム(TEA:第1有機Al)0.12mmolを加えて5分間攪拌した。溶液を60℃にしてコバルトオクトエート(1,4重合Co触媒)4.4μmolを加えて20分間1,4−シス重合を行った。その後、トリエチルアルミニウム(TEA:第2有機Al)1.8mmolを加えて60℃とし、水0.03mmolを加えて5分間攪拌後、コバルトオクトエート(1,2重合Co触媒)0.048mmolを加えて2分間攪拌し、さらに、二硫化炭素0.15mmolを加えることで、20分間シンジオタクチック−1,2重合を行った。所定時間経過後、4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾールを含むメタノールを加えて重合を停止し、重合物を回収、乾燥してビニル・シス−ポリブタジエンを得た。得られたビニル・シス−ポリブタジエンのHIは、20.1重量%であった。その他の結果は表3に示した。
(比較例1)
シンジオタクチック−1,2重合の際に追加するコバルトオクトエート(1,2重合Co触媒)を0.0444mmolとした以外は、実施例1と同様にしてビニル・シス−ポリブタジエンを得た。得られたビニル・シス−ポリブタジエンのHIは、25.0重量%であった。その他の結果は表3に示した。
(比較例2)
シンジオタクチック−1,2重合の際に追加するコバルトオクトエート(1,2重合Co触媒)を0.006mmolとした以外は、実施例1と同様にしてビニル・シス−ポリブタジエンを得た。得られたビニル・シス−ポリブタジエンのHIは、8.7重量%であった。その他の結果は表3に示した。
(比較例3)
内容量1.5Lのオートクレーブに、モレキュラーシーブスで予め脱水処理したシクロヘキサン、1,3−ブタジエン、シスおよびトランス−2−ブテンを主成分とするC4留分の重量比が37/32/31となるよう調整した混合溶液600mLを入れ、窒素置換した。この溶液に水1.20mmolを加えて30分間攪拌後、1,5−シクロオクタジエン7.46mmolおよびジエチルアルミニウムクロライド(DEAC:第1有機Al)1.8mmol及びトリエチルアルミニウム(TEA:第1有機Al)0.36mmolを加えて5分間攪拌した。溶液を60℃にしてコバルトオクトエート(1,4重合Co触媒)2.58μmolを加えて20分間1,4−シス重合を行った。その後、トリエチルアルミニウム(TEA:第2有機Al)2.45mmolを加えて60℃とし、水0.36mmolを加えて5分間攪拌後、コバルトオクトエート(1,2重合Co触媒)0.02mmolを加えて2分間攪拌し、さらに、二硫化炭素0.15mmolを加えることで、20分間シンジオタクチック−1,2重合を行った。所定時間経過後、4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾールを含むメタノールを加えて重合を停止し、重合物を回収、乾燥してビニル・シス−ポリブタジエンを得た。得られたビニル・シス−ポリブタジエンのHIは、10.6重量%であった。その他の結果は表3に示した。
Figure 0005447707
Figure 0005447707
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以上より、1,3−ブタジエンに対する1,4−重合Co触媒の添加量、1,3−ブタジエンに対する1,2−重合Co触媒の添加量、並びに第1及び第2有機Alの合計有機Alに対する1,2−重合Co触媒の添加量を調整することで、容易にHIを高く調整することができ、トルエン溶液粘度(Tcp)とムーニー粘度(ML1+4)の比、及びLCB Indexを調整することができ、安定的に高HI且つ低リニアリティーのビニル・シス−ポリブタジエンが得られることが分かる。さらに、HI、LCB Index、Tcp/ML1+4を本発明の範囲に限定した高HI且つ低リニアリティーのビニル・シス−ポリブタジエンは、CF Index、G*が共に良好であることが分かる。

Claims (7)

  1. 沸騰n−ヘキサン不溶分(HI)が9〜23重量%であり、長鎖分岐指数(LCB Index)が1.50〜5.95であり、沸騰n−ヘキサン可溶分の5重量%トルエン溶液粘度(Tcp)と100℃におけるムーニー粘度(ML1+4)との比(Tcp/ML1+4)が2.07以下であるビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法であって、
    共役ジエン系モノマー及び溶媒を含む共役ジエン系モノマー溶液に水、第1の有機アルミニウム及び1,4重合触媒を添加して前記共役ジエン系モノマーを1,4−シス重合するシス重合工程(a)と、
    該シス重合工程(a)の後に第2の有機アルミニウム、二硫化炭素及び1,2重合触媒を添加して1,2−ビニル重合するビニル重合工程(b)とを備え、
    (1)前記共役ジエン系モノマー1molに対する前記1,4重合触媒の添加量が1.2〜2.7μmolであり、
    (2)前記共役ジエン系モノマー1molに対する前記1,2重合触媒の添加量が2.5〜18.0μmolであり、
    (3)前記第1及び第2の有機アルミニウムからなる全有機アルミニウム1molに対する前記1,2重合触媒の添加量が0.0015〜0.0150molであることを特徴とするビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法。
  2. 前記ビニル・シス−ポリブタジエンのHIが9〜23重量%、LCB Indexが1.50〜5.95となるように前記(2)及び(3)を調整することを特徴とする請求項記載のビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法。
  3. 前記ビニル・シス−ポリブタジエンのTcp/ML1+4が2.07以下となるように前記(1)を調整することを特徴とする請求項1又は2記載のビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法。
  4. 前記シス重合工程(a)後の100℃におけるムーニー粘度と前記ビニル重合工程(b)後の100℃におけるムーニー粘度との差(ΔML1+4)が7〜65であることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載のビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法。
  5. 前記1,2重合触媒が、遷移金属触媒であることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載のビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法。
  6. 前記1,4重合触媒が、遷移金属触媒であることを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載のビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法。
  7. 前記共役ジエン系モノマーが、1,3−ブタジエンであることを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載のビニル・シス−ポリブタジエンの製造方法。
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