JP5445439B2 - 半導体ウェーハ及びその製造方法 - Google Patents

半導体ウェーハ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5445439B2
JP5445439B2 JP2010283800A JP2010283800A JP5445439B2 JP 5445439 B2 JP5445439 B2 JP 5445439B2 JP 2010283800 A JP2010283800 A JP 2010283800A JP 2010283800 A JP2010283800 A JP 2010283800A JP 5445439 B2 JP5445439 B2 JP 5445439B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating layer
layer
integrated circuit
metal layer
wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010283800A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011097074A (ja
Inventor
寛 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2010283800A priority Critical patent/JP5445439B2/ja
Publication of JP2011097074A publication Critical patent/JP2011097074A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5445439B2 publication Critical patent/JP5445439B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Description

本発明は、半導体ウェーハ及びその製造方法に関し、特に、半導体基板上に形成されたスクライブラインと集積回路部との間の段差を低減することにより、レジストの塗布ムラを低減し、この集積回路部上に形成される薄膜素子の寸法精度を高め、その結果、薄膜素子の特性の向上を図ることが可能な技術に関するものである。
従来、IC、LSI等の半導体装置は、シリコンウェーハ等の半導体ウェーハ上に、薄膜成長技術、リソグラフィ技術、エッチング技術等を用いて複数の集積回路(IC)部を形成し、この半導体ウェーハをダイシングソー等を用いてスクライブラインに沿って切断することにより集積回路(IC)部を相互に切り離して半導体チップとし、この半導体チップをリードフレームにボンディングし、その後、樹脂モールドすることで作製される。
近年、各種電子機器の高機能化、小型化、薄厚化に伴い、半導体装置に磁気センサ、温度センサ、圧力センサ等の機能を付加した複合半導体装置が提案され実用化されている。
この複合半導体装置の一種に集積回路(IC)に巨大磁気抵抗効果(GMR)素子を付加した磁気センサ付半導体装置がある(例えば、特許文献1参照)。
図5は、従来の磁気センサ付半導体チップ(半導体装置)が複数個形成されたシリコンウェーハ(半導体ウェーハ)の一例を示す平面図、図6は同磁気センサ付半導体チップ及びその周辺部を示す拡大平面図、図7は図6のA−A線に沿う断面図である。
図において、符号1はシリコンウェーハであり、シリコン基板(半導体基板)2上にスクライブライン3が格子状に形成されることにより複数の集積回路形成領域がマトリックス状に形成され、これらの集積回路形成領域それぞれには集積回路(IC)部4が形成さ
れている。
IC部4は、電気回路を含む配線層と絶縁層を交互に積層した積層構造のもので、アナログ・デジタル・コンバータ(ADC)、メモリ(M)、アナログ回路(AnC)等を備えた集積回路(IC)5と、このIC5の各々の辺(図6では、4辺)の外側に隣接して設けられ、このIC5に電気的に接続される巨大磁気抵抗効果(GMR)素子6〜9とを備えており、これらGMR素子6〜9により磁気センサが構成されている。
このIC部4の周囲にはシールリング部11が形成され、このシールリング部11の外側には、隣接する集積回路形成領域との間に形成された所定の幅を有する帯状の領域であるスクライブライン3が形成されている。
このスクライブライン3には、その中心線に沿って半導体チップ分離用の溝13が形成されている。
このIC部4、シールリング部11及びスクライブライン3の断面構造は、図7に示すように、p型のシリコン基板(p−Si基板)21上にアナログ・デジタル・コンバータ(ADC)、メモリ(M)、アナログ回路(AnC)等を備えたIC(図示せず)及び酸化ケイ素からなる絶縁層22が形成され、これらIC及び絶縁層22を覆いかつ一端部がシールリング部11に延出する様に絶縁層23が形成され、この絶縁層23上には所定の配線パターンを有する配線層24a、絶縁層25a、所定の配線パターンを有する配線層24b、絶縁層25bが順次積層されている。これら絶縁層23、25a、25bは、シールリング部11において上方の絶縁層25aが下方の絶縁層23を、上方の絶縁層bが下方の絶縁層16aをそれぞれ覆う様に傾斜して積層されている。
そして、最上層の絶縁層25bの平坦面上にはGMR素子6〜9及び配線層24cが形成されるとともに、シールリング部11に延出する傾斜面上には、最上層の配線層24cと同一層からなる金属層26がその下端部がp−Si基板21に接触する様に形成され、これらGMR素子6〜9、配線層24c及び金属層26を覆うように窒化ケイ素からなるパッシベーション膜(保護絶縁層)28が形成されている。また、配線層24a〜24cはヴィアホールに充填された金属により相互に電気的に接続されている。
このパッシベーション膜28の下端部はシールリング部11内に収まる様にパターニングされ、このパッシベーション膜28に覆われずに露出しているp−Si基板21上の領域がスクライブライン3とされている。
図8は、従来のシリコンウェーハの他の一例を示す断面図であり、この集積回路(IC)部31は、GMR素子6〜9、配線層24c及び金属層26の上端部を覆う様に平坦化絶縁層32が形成され、この平坦化絶縁層32及び金属層26を覆う様にパッシベーション膜33が形成された構成である。
また、図9は、従来のシリコンウェーハのさらに他の一例を示す断面図であり、このシールリング部41は、絶縁層23、配線層24aと同一層からなる金属層42a、絶縁層25a、配線層24bと同一層からなる金属層42b、絶縁層25b、配線層24cと同一層からなる金属層42cが積層され、これら金属層42a〜42cはヴィアホールに充填された金属により相互に電気的に接続され、GMR素子6〜9、配線層24c及び金属層42cの一端部を覆う様に平坦化絶縁層32が形成され、この平坦化絶縁層32及び金属層42cの上部、及び絶縁層23、25a、25bの端部を覆う様にパッシベーション膜33が形成され、このパッシベーション膜33の下端部がシールリング部41内に収まる様にパターニングされた構成である。
これらの磁気センサ付半導体チップは、ICに磁気抵抗効果素子を組み込んだ構成であるから、各種電子機器の高機能化、小型化、薄厚化に対して対応可能なものとなっている。
特開平5−121793号公報
ところで、従来の薄膜素子付半導体チップの、いわゆるチップ領域では、IC部4、31が電気回路を含む配線層と、絶縁層を積層した多層構造となっている。磁気センサ等の薄膜素子は、その特性を劣化させないために一般的に薄い膜厚で形成されるため、多層構造の上に保護層で平坦化して、その上に形成される。
しかしながら、これらチップ領域を区画するスクライブライン3においては、p−Si基板21の表面が露出した状態になっているので、段差が大きく、このIC部4、31の上に薄膜素子を形成するためのレジスト形成領域においてレジストの塗布ムラ(ストライエーション)が発生し、結果として、薄膜素子の形状、寸法が不安定になる虞があった。また、薄膜素子に起因する汚染物質によって露出したSiに影響を及ぼす虞もあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、半導体基板上に形成されたスクライブラインと集積回路部との間の段差を低減することで、集積回路部におけるレジストの塗布ムラを低減することができ、その結果、この集積回路部上に形成される薄膜素子の寸法精度を高めることができ、この薄膜素子の特性を向上させることのできる半導体ウェーハ及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は次の様な半導体ウェーハ及びその製造方法を提供した。
すなわち、本発明の半導体ウェーハは、半導体基板上にスクライブ領域により区画された複数の集積回路形成領域を有し、これらの集積回路形成領域に多層構造の集積回路部を形成し、これらの集積回路部の周囲にシールリング部が形成されてなる半導体ウェーハであって、前記多層構造の集積回路部には、前記半導体基板を覆う第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に配置された第1配線層と、前記第1配線層及び前記第1絶縁層を覆う第2絶縁層と、前記第2絶縁層上に配置された第2配線層と、前記第2配線層及び前記第2絶縁層を覆う第3絶縁層と、前記第3絶縁層上に配置された第3配線層と、が備えられ、前記シールリング部には、前記第1配線層と同一材料からなるものであって当該シールリング部における前記半導体基板の中央部分を覆う第1金属層と、前記第2配線層と同一材料からなるものであって前記第2絶縁層の斜面に形成されて窪み、底部が前記第1金属層に接する第2金属層と、前記第3配線層と同一材料からなるものであって前記第3絶縁層の斜面に形成されて窪み、底部が前記第2金属層に接する第3金属層とが備えられ、窪んだ形状の前記第3金属層、前記集積回路形成領域及び前記スクライブ領域を覆うように表面が平坦化された平坦化絶縁層が形成され、該平坦化絶縁層上に保護絶縁層が形成されてなることを特徴とする。
この半導体ウェーハでは、前記シールリング部に前記集積回路部の最上層の第3配線層に対応する第3金属層を形成し、該第3金属層、前記集積回路形成領域及び前記スクライブ領域を覆うように表面が平坦化された平坦化絶縁層を形成し、該平坦化絶縁層上に保護絶縁層を形成したことにより、集積回路形成領域、シールリング部及びスクライブ領域全体が平坦化され、集積回路形成領域とスクライブ領域との間の段差が無くなる。これにより、前記集積回路部におけるレジストの塗布ムラが低減され、この集積回路部上に形成される薄膜素子の寸法精度が高まり、この薄膜素子の特性が向上する。
また、本発明の半導体ウェーハでは、前記平坦化絶縁層が前記第3金属層の窪みが露出するように選択除去された後に、前記第3金属層及び前記平坦化絶縁層の表面に前記保護絶縁層が形成されていてもよい。
この半導体ウェーハでは、前記平坦化絶縁層を、前記第3金属層の窪みが露出するように選択除去し、前記第3金属層及び前記平坦化絶縁層の表面に前記保護絶縁層を形成することにより、水分の浸入経路となる平坦化絶縁層がシールリング部にて切断され、前記集積回路部へ水分が浸入する虞が無くなる。
また、本発明の半導体ウェーハでは、前記第3金属層の平坦部を露出するように前記平坦化絶縁層が選択除去された後に、前記金属層及び前記平坦化絶縁層の表面に前記保護絶縁層が形成されていてもよい。
この半導体ウェーハでは、前記平坦化絶縁層を、前記第3金属層の平坦部が露出するように選択除去し、前記第3金属層及び前記平坦化絶縁層の表面に前記保護絶縁層を形成することにより、集積回路形成領域及びスクライブ領域とシールリング部との間の段差が小さくなる。
また、本発明の半導体ウェーハは、半導体基板上にスクライブ領域により区画された複数の集積回路形成領域を有し、これらの集積回路形成領域に多層構造の集積回路部を形成し、これらの集積回路部の周囲にシールリング部が形成されてなる半導体ウェーハであって、前記多層構造の集積回路部には、前記半導体基板を覆う第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に配置された第1配線層と、前記第1配線層及び前記第1絶縁層を覆う第2絶縁層と、前記第2絶縁層上に配置された第2配線層と、前記第2配線層及び前記第2絶縁層を覆う第3絶縁層と、前記第3絶縁層上に配置された第3配線層と、が備えられ、前記シールリング部には、前記第1配線層と同一材料からなるものであって当該シールリング部における前記半導体基板の中央部分を覆う第1金属層と、前記第2配線層と同一材料からなるものであって前記第2絶縁層の斜面に形成されて窪み、底部が前記第1金属層に接する第2金属層と、前記第3配線層と同一材料からなるものであって前記第3絶縁層の斜面に形成されて窪み、底部が前記第2金属層に接する第3金属層とが備えられ、前記第3金属層のうちの窪んだ部分、前記集積回路形成領域及び前記スクライブ領域を覆うように表面が平坦化された平坦化絶縁層が形成され、前記平坦化絶縁層の前記表面が、前記第3金属層のうち前記集積回路形成領域側及び前記スクライブ領域側にある平坦部分の上面と面一とされており、前記第3金属層の前記平坦部分及び前記平坦化絶縁層の上に保護絶縁層が形成されてなることを特徴とする。
この半導体ウェーハでは、前記第3金属層上に形成された前記平坦化絶縁層を全面除去して前記第3金属層の表面と前記平坦化絶縁層の表面を面一とし、これらの表面上に前記保護絶縁層を形成したことにより、集積回路形成領域、シールリング部及びスクライブ領域全体が平坦化され、集積回路形成領域とスクライブ領域との間の段差が無くなる。
また、第3金属層上の平坦化絶縁層を全面除去したことにより、水分の浸入経路となる平坦化絶縁層がシールリング部にて切断され、前記集積回路部へ水分が浸入する虞が無くなる。
前記平坦化絶縁層上または前記保護絶縁層上に、薄膜素子を形成してなることを特徴とする。
この半導体ウェーハでは、前記平坦化絶縁層上または前記保護絶縁層上に、薄膜素子を形成したことにより、集積回路部と薄膜素子とが一体化され、集積回路としての機能と薄膜素子としての機能を併せ持ったデバイスのさらなる高機能化、小型化、薄厚化が可能となる。
前記薄膜素子は、磁気抵抗効果素子であることを特徴とする。
この半導体ウェーハでは、前記薄膜素子を磁気抵抗効果素子としたことにより、集積回路部と磁気抵抗効果素子とが一体化され、集積回路としての機能と磁気センサとしての機能を併せ持ったデバイスのさらなる高機能化、小型化、薄厚化が可能となる。
また、前記平坦化絶縁層はSiO からなることが好ましい。
本発明の半導体ウェーハの製造方法は、半導体基板上にスクライブ領域により区画された複数の集積回路形成領域を有し、これらの集積回路形成領域に多層構造の集積回路部を形成し、これらの集積回路部の周囲にシールリング部を形成してなる半導体ウェーハの製造方法であって、前記多層構造の集積回路部を形成する際に、前記半導体基板を覆う第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に配置する第1配線層と、前記第1配線層及び前記第1絶縁層を覆う第2絶縁層と、前記第2絶縁層上に配置する第2配線層と、前記第2配線層及び前記第2絶縁層を覆う第3絶縁層と、前記第3絶縁層上に配置する第3配線層と、を順次形成するとともに、前記シールリング部を形成する際に、前記第1配線層と同一材料からなるものであって当該シールリング部における前記半導体基板の中央部分を覆う第1金属層を形成し、前記第2配線層と同一材料からなるものであって前記第2絶縁層の斜面に形成されて窪み、底部が前記第1金属層に接する第2金属層を形成し、前記第3配線層と同一材料からなるものであって前記第3絶縁層の斜面に形成されて窪み、底部が前記第2金属層に接する第3金属層を前記第3配線層と同時に形成し、窪んだ形状の前記第3金属層、前記集積回路形成領域及び前記スクライブ領域を覆うように平坦化絶縁層を形成し、この平坦化絶縁層上に直接、または該平坦化絶縁層上に保護絶縁層を介して薄膜素子を形成することを特徴とする。
この半導体ウェーハの製造方法では、前記集積回路部の最上層の第3配線層を形成すると同時に前記シールリング部に第3金属層を形成し、これら第3金属層、前記集積回路形成領域及び前記スクライブ領域を覆うように平坦化絶縁層を形成することにより、集積回路形成領域、シールリング部及びスクライブ領域全体が平坦化されることで、集積回路形成領域とスクライブ領域との間の段差の無い半導体ウェーハが容易に作製される。
また、本発明では、半導体ウェーハの製造方法として、半導体基板上にスクライブ領域により区画された複数の集積回路形成領域を有し、これらの集積回路形成領域に多層構造の集積回路部を形成し、これらの集積回路部の周囲にシールリング部を形成してなる半導体ウェーハの製造方法であって、前記多層構造の集積回路部を形成する際に、前記半導体基板を覆う第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に配置する第1配線層と、前記第1配線層及び前記第1絶縁層を覆う第2絶縁層と、前記第2絶縁層上に配置する第3配線層とを順次形成するとともに、前記シールリング部を形成する際に、前記第1配線層と同一材料からなるものであって当該シールリング部における前記半導体基板の中央部分を覆う第1金属層を形成し、前記第2配線層と同一材料からなるものであって前記第2絶縁層の斜面に形成されて窪み、底部が前記第1金属層に接する第2金属層を形成し、前記第3配線層と同一材料からなるものであって前記第3絶縁層の斜面に形成されて窪み、底部が前記第2金属層に接する第3金属層を前記第3配線層と同時に形成し、前記第3金属層、前記集積回路形成領域及び前記スクライブ領域を覆うように平坦化絶縁層を形成し、前記第3金属層上の前記平坦化絶縁層を選択除去し、残った平坦化絶縁層上に直接、または該平坦化絶縁層上に保護絶縁層を介して薄膜素子を形成することにしてもよい。
この半導体ウェーハの製造方法では、前記集積回路部の最上層の第3配線層を形成すると同時に前記シールリング部に第3金属層を形成し、これら第3金属層、前記集積回路形成領域及び前記スクライブ領域を覆うように平坦化絶縁層を形成し、前記第3金属層上の前記平坦化絶縁層を選択除去することにより、集積回路形成領域とスクライブ領域との間の段差が小さく、かつ水分の浸入経路となる平坦化絶縁層がシールリング部にて切断され、前記集積回路部へ水分が浸入する虞が無い半導体ウェーハが容易に作製される。
これらの半導体ウェーハの製造方法は、少なくとも前記薄膜素子を覆うように第2の保護絶縁層を形成することを特徴とする。
この半導体ウェーハの製造方法では、少なくとも前記薄膜素子を覆うように第2の保護絶縁層を形成することにより、第2の保護絶縁層により薄膜素子を外部環境から保護する。
これらの半導体ウェーハの製造方法は、前記平坦化絶縁層の表面を化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)により平坦化することを特徴とする。
この半導体ウェーハの製造方法では、前記平坦化絶縁層の表面を化学機械研磨により平坦化することにより、ナノメートルオーダーの光学的な平坦度を有する平坦化絶縁層が容易に得られる。
また、前記平坦化絶縁層はSiO からなることが好ましい。
本発明の半導体ウェーハによれば、シールリング部に集積回路部の最上層の第3配線層に対応する第3金属層を形成し、これら第3金属層、集積回路形成領域及びスクライブ領域を覆うように表面が平坦化された平坦化絶縁層を形成し、この平坦化絶縁層上に保護絶縁層を形成したので、集積回路形成領域とスクライブ領域との間の段差を無くすことができ、したがって、前記集積回路部におけるレジストの塗布ムラを低減することができ、この集積回路部上に形成される薄膜素子の寸法精度を高めることができ、この薄膜素子の特性を向上させることができる。
前記平坦化絶縁層を、前記第3金属層の窪みが露出するように選択除去し、前記第3金属層及び前記平坦化絶縁層の表面に前記保護絶縁層を形成すれば、水分の浸入経路となる平坦化絶縁層をシールリング部にて切断することができ、前記集積回路部への水分の浸入を防止することができる。
前記平坦化絶縁層を、前記第3金属層の平坦部が露出するように選択除去し、前記第3金属層及び前記平坦化絶縁層の表面に前記保護絶縁層を形成すれば、集積回路形成領域及びスクライブ領域とシールリング部との間の段差を小さくすることができ、したがって、前記集積回路部におけるレジストの塗布ムラを低減することができ、この集積回路部上に形成される薄膜素子の寸法精度を高めることができ、この薄膜素子の特性を向上させることができる。
前記第3金属層上に形成された前記平坦化絶縁層を全面除去して前記第3金属層の表面と前記平坦化絶縁層の表面を面一とし、これらの表面上に前記保護絶縁層を形成すれば、集積回路形成領域、シールリング部及びスクライブ領域全体を平坦化することができ、集積回路形成領域とスクライブ領域との間の段差を無くすことができる。
また、第3金属層上の平坦化絶縁層を全面除去したので、水分の浸入経路となる平坦化絶縁層をシールリング部にて切断することができ、前記集積回路部への水分の浸入を防止することができる。
前記平坦化絶縁層上または前記保護絶縁層上に、薄膜素子を形成すれば、集積回路部と薄膜素子とを一体化することができ、集積回路としての機能と薄膜素子としての機能を併せ持ったデバイスのさらなる高機能化、小型化、薄厚化を図ることができる。
前記薄膜素子を磁気抵抗効果素子とすれば、集積回路部と磁気抵抗効果素子とを一体化することができ、集積回路としての機能と磁気センサとしての機能を併せ持ったデバイスのさらなる高機能化、小型化、薄厚化を図ることができる。
本発明の半導体ウェーハの製造方法によれば、集積回路部の最上層の第3配線層を形成すると同時にシールリング部に第3金属層を形成し、これら第3金属層、集積回路形成領域及びスクライブ領域を覆うように平坦化絶縁層を形成するので、集積回路形成領域とスクライブ領域との間に段差の無い半導体ウェーハを容易に作製することができる。
本発明の他の半導体ウェーハの製造方法によれば、集積回路部の最上層の第3配線層を形成すると同時にシールリング部に第3金属層を形成し、これら第3金属層、集積回路形成領域及びスクライブ領域を覆うように平坦化絶縁層を形成し、第3金属層上の平坦化絶縁層を選択除去するので、集積回路形成領域とスクライブ領域との間の段差が小さくかつ集積回路部への水分の浸入の虞が無い半導体ウェーハを容易に作製することができる。
少なくとも前記薄膜素子を覆うように第2の保護絶縁層を形成すれば、第2の保護絶縁層により薄膜素子を外部環境から保護することができる。 前記平坦化絶縁層の表面を化学機械研磨(CMP)により平坦化すれば、ナノメートルオーダーの光学的な平坦度を有する平坦化絶縁層を容易に得ることができる。したがって、集積回路形成領域とスクライブ領域との間に段差の無い半導体ウェーハを容易に作製することができる。
本発明の第1の実施形態のシリコンウェーハの要部を示す断面図である。 本発明の第1の参考形態のシリコンウェーハの要部を示す断面図である。 本発明の第2の参考形態のシリコンウェーハの要部を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態のシリコンウェーハの要部を示す断面図である。 従来のシリコンウェーハの一例を示す平面図である。 従来の磁気センサ付半導体チップ及びその周辺部の一例を示す拡大平面図である。 図6のA−A線に沿う断面図である。 従来のシリコンウェーハの他の一例を示す断面図である。 従来のシリコンウェーハのさらに他の一例を示す断面図である。
本発明の半導体ウェーハ及びその製造方法の各実施の形態について図面に基づき説明する。
「第1の実施形態」
図1は本発明の第1の実施形態の磁気センサ付半導体チップ(半導体装置)が複数個形成されたシリコンウェーハ(半導体ウェーハ)の要部を示す断面図であり、この図においては、図7と同一の構成要素については同一の符号を付してある。
図1において、符号51はp−Si基板21上の集積回路形成領域に形成された集積回路(IC)部、52はIC部51の周囲に形成されたシールリング部、53はシールリング部52の外側に隣接する集積回路形成領域との間に形成されたスクライブライン(スクライブ領域)である。
p−Si基板21上のIC部51及びスクライブライン53を覆うように酸化ケイ素(SiO)からなる絶縁層23が形成され、この絶縁層23上には所定の配線パターンを有し金(Au)、アルミニウム(Al)等の金属からなる配線層24a(第1配線層)が形成されるとともに、シールリング部52の中心部分を覆うように配線層24aと同一の材料からなる金属層54a(第1金属層)が形成され、この配線層24aを含む絶縁層23上にはSiOからなる絶縁層25a(第1絶縁層)が金属層54aの両端部を覆う様に形成されている。
この絶縁層25a上には、所定の配線パターンを有しAu、Al等の金属からなる配線層24b(第2配線層)が形成されるとともに、この配線層24bと同一の材料からなる金属層54b(第2配線層)が、その底部が金属層54aに接触する様に形成され、これら配線層24b、絶縁層25a及び金属層54bの両端部を覆うように絶縁層25b(第2絶縁層)が形成され、この最上層の絶縁層25bの平坦面上にはGMR素子6〜9及び配線層24c(第3配線層)が形成されるとともに、最上層の配線層24cと同一の材料からなる金属層54c(第3金属層)がシールリング部52の中心部分を覆いかつその底部が金属層54bに接触する様に形成されている。
配線層24c及び金属層54cを覆うように、表面が平坦化されたSiOからなる平坦化絶縁層55が形成され、この平坦化絶縁層55上には窒化ケイ素(Si)からなるパッシベーション膜(保護絶縁層)56が形成され、パッシベーション膜56上にはGMR素子6〜9が形成されている。
このように、平坦化絶縁層55を、IC部51、シールリング部52及びスクライブライン53の全体を覆うとともに、その表面を平坦面としたことにより、IC部51とスクライブライン53との間の段差が無くなる。これにより、このIC部51上に、さらに薄膜素子を形成するためにレジストを塗布する様な場合においても、塗布ムラが生じることが無くなり、このIC部51上に形成される薄膜素子の寸法精度も高まる。
次に、このシリコンウェーハの製造方法について説明する。
通常の薄膜技術を用いて、p−Si基板21上に、絶縁層23、配線層24a(第1配線層)、金属層54a(第1金属層)、絶縁層25a(第1絶縁層)、配線層24b(第2配線層)、金属層54b(第2金属層)、絶縁層25b(第2絶縁層)、GMR素子6〜9、配線層24c(第3配線層)及び金属層54c(第3金属層)を形成する。
次いで、SOG(Spin On Glass)法により、配線層24c及び金属層54cを覆うように、ペルヒドロポリシラザンを主成分とする塗布液を塗布し、その後、所定時間放置してレベリングを行い、表面が平坦な塗布膜とする。この塗布膜を大気中、450℃程度にて焼成し、高純度のSiOからなる平坦化絶縁層55とする。この平坦化絶縁層55の表面は平坦度に優れたものとなっている。
次いで、CVD法により、平坦化絶縁層55を覆うようにSiからなるパッシベーション膜56を成膜する。
例えば、プラズマCVD法の場合では、SiH−NH(N)あるいはSiH−NOを原料として300℃程度の成長温度で成膜することができる。
次いで、パッシベーション膜56上にGMR素子6〜9を形成する。
その後、このGMR素子6〜9を覆うように第2の保護絶縁層(図示略)を形成する。
この製造方法では、配線層24c及び金属層54cを覆うように平坦化絶縁層55を形成することにより、IC部51とスクライブライン53との間の段差が無くなる。これにより、IC部51とスクライブライン53との間の段差の無いシリコンウェーハが容易に得られる。
また、配線層24c及び金属層54cを覆うように、ペルヒドロポリシラザンを主成分とする塗布液を塗布し、その後、大気中、450℃程度にて焼成し、高純度のSiOからなる平坦化絶縁層55とすることで、表面の平坦度に優れた平坦化絶縁層55が容易に得られる。
以上説明した様に、本実施形態のシリコンウェーハによれば、IC部51、シールリング部52及びスクライブライン53の全体を覆う様に平坦化絶縁層55を形成し、しかも、その表面を平坦面としたので、IC部51とスクライブライン53との間の段差を無くすことができる。したがって、このIC部51上に、さらに薄膜素子を形成するためにレジストを塗布する様な場合においても、塗布ムラを低減することができ、このIC部51上に形成される薄膜素子の寸法精度を高めることができる。
本実施形態のシリコンウェーハの製造方法によれば、IC部51、シールリング部52及びスクライブライン53の全体を覆うように平坦化絶縁層55を形成するので、IC部51とスクライブライン53との間に段差が無いシリコンウェーハを作製することができる。
また、IC部51、シールリング部52及びスクライブライン53全体を覆うように、ペルヒドロポリシラザンを主成分とする塗布液を塗布し、その後、大気中、450℃程度にて焼成し、高純度のSiOからなる平坦化絶縁層55とするので、表面の平坦度に優れた平坦化絶縁層55を容易に得ることができる。
「第2の実施形態」
本発明の第2の実施形態のシリコンウェーハ(半導体ウェーハ)の製造方法について説明する。
本実施形態のシリコンウェーハの製造方法は、上述した第1の実施形態のシリコンウェーハを製造する方法であるから、図1を参照して説明することとする。
通常の薄膜技術を用いて、p−Si基板21上に、絶縁層23、配線層24a、金属層54a、絶縁層25a、配線層24b、金属層54b、絶縁層25b、配線層24c及び金属層54cを形成する。
次いで、配線層24c及び金属層54cを覆うように、化学気相堆積(CVD:Chemical Vapor Deposition)法により、SiH−Oを原料としてSiOからなる平坦化絶縁層55を成膜する。
この平坦化絶縁層55の表面は、下地層である絶縁層25b、配線層24c及び金属層54cの表面形状に類似した形状の凹凸が形成されている。そこで、この平坦化絶縁層55の全面をCMPにより研磨し、表面を平坦化する。
このCMPは、研磨用ヘッドに研磨すべきシリコンウェーハを装着し、SiO、酸化セリウム(CeO)等の微粒子を水酸化カリウム(KOH)やアンモニア水(NHOH)等のアルカリ性水溶液中に分散させたスラリーを定盤に装着された研磨パッド上に滴下し、上記のシリコンウェーハを所定の圧力の下で所定の角速度で自転させつつ、同時に異なる角速度で回転する定盤上を公転することにより行われる。
これにより、表面が研磨されてナノメートルオーダーの光学的な平坦度を有する平坦化絶縁層55を得ることができる。
次いで、CVD法により、平坦化絶縁層55を覆うようにSiからなるパッシベーション膜56を成膜する。
例えば、プラズマCVD法の場合では、SiH−NH(N)あるいはSiH−NOを原料として300℃程度の成長温度で成膜することができる。
以上により、IC部51とスクライブライン53との間の段差の無いシリコンウェーハを得ることができる。
この製造方法によれば、IC部51、シールリング部52及びスクライブライン53の全体を覆うように平坦化絶縁層55を形成し、この平坦化絶縁層55の表面を平坦化するので、IC部51とスクライブライン53との間に段差が無いシリコンウェーハを容易に作製することができる。
また、この平坦化絶縁層55の全面をCMPにより研磨し、この表面を平坦化するので、ナノメートルオーダーの光学的な平坦度を有する平坦化絶縁層55を容易に得ることができる。したがって、IC部51とスクライブライン53との間に段差の無いシリコンウェーハを容易に作製することができる。
なお、平坦化絶縁層55の表面をCMPにより研磨し平坦化する替わりに、パッシベーション膜56の表面をCMPにより研磨し平坦化してもよい。
この様な場合であっても、IC部51とスクライブライン53との間に段差の無いシリコンウェーハを容易に作製することができる。
「第1の参考形態」
図2は本発明の第1の参考形態の磁気センサ付半導体チップ(半導体装置)が複数個形成されたシリコンウェーハ(半導体ウェーハ)の要部を示す断面図であり、本参考形態のシリコンウェーハが上述した第1の実施形態のシリコンウェーハと異なる点は、第1の実施形態のシリコンウェーハでは、金属層54cの全面を覆うように平坦化絶縁層55を形成し、この平坦化絶縁層55の全面にパッシベーション膜56を成膜したのに対し、本参考形態のシリコンウェーハでは、ドライエッチング等により金属層54c上の平坦化絶縁層55を選択除去して窓57を形成し、この窓57により金属層54cのスクライブ領域に相当する窪み部分を露出させ、残った平坦化絶縁層55及び露出された金属層54cを覆うようにパッシベーション膜56を成膜した点である。
このシリコンウェーハの製造方法について説明する。
平坦化絶縁層55を形成するまでは、上述した第1の実施形態の製造方法と全く同様である。
その後、ドライエッチング等により金属層54c上の平坦化絶縁層55をエッチング(選択除去)し、金属層54cのスクライブ領域に相当する窪み部分を露出させる。
次いで、プラズマCVD法等により、平坦化絶縁層55及び露出された金属層54cの表面を覆うようにパッシベーション膜56を成膜する。
以上により、IC部51とスクライブライン53との間の段差の無いシリコンウェーハを得ることができる。
本参考形態のシリコンウェーハにおいても、平坦化絶縁層55が、IC部51及びスクライブライン53全体を覆っているので、IC部51とスクライブライン53との間の段差を無くすことができる。
また、金属層54c上の平坦化絶縁層55を選択除去し、露出された金属層54cの表面に直接パッシベーション膜56を成膜したので、水分の浸入経路となる平坦化絶縁層55がシールリング部52にて切断され、IC部51への水分の浸入を防止することができる。
本参考形態のシリコンウェーハの製造方法によれば、平坦化絶縁層55をエッチングして金属層54cのスクライブ領域に相当する窪み部分を露出させ、この露出された金属層54cの表面を覆うようにパッシベーション膜56を成膜するので、IC部51とスクライブライン53との間の段差が無く、しかも、IC部51への水分の浸入の虞の無いシリコンウェーハを容易に作製することができる。
「第2の参考形態」
図3は本発明の第2の参考形態の磁気センサ付半導体チップ(半導体装置)が複数個形成されたシリコンウェーハ(半導体ウェーハ)の要部を示す断面図であり、本参考形態のシリコンウェーハが上述した第1の実施形態のシリコンウェーハと異なる点は、第1の実施形態のシリコンウェーハでは、金属層54cの全面を覆うように平坦化絶縁層55を形成し、この平坦化絶縁層55の全面にパッシベーション膜56を成膜したのに対し、本参考形態のシリコンウェーハでは、ドライエッチング等により金属層54cの比較的平坦な部分に形成された平坦化絶縁層55を選択除去して窓58を形成し、この窓58により金属層54cの表面の比較的平坦な部分を露出させ、残った平坦化絶縁層55及び露出された金属層54cを覆うようにパッシベーション膜56を成膜した点である。
ここで、「金属層54cの比較的平坦な部分」とは、金属層54cのスクライブ領域との集積回路形成領域との境界部分をさし、ここでは、金属層が平坦な状態となっている。
このシリコンウェーハにおいても、平坦化絶縁層55が、IC部51全体、シールリング部52の大半の部分及びスクライブライン53全体を覆っているので、IC部51とシールリング部52との間の段差が非常に小さくすることができる。
また、金属層54cの比較的平坦な部分に形成された平坦化絶縁層55を選択除去し、露出された金属層54cの表面に直接パッシベーション膜56を成膜したので、水分の浸入経路となる平坦化絶縁層55がシールリング部52にて切断され、IC部51への水分の浸入を防止することができる。
「第3の実施形態」
図4は本発明の第3の実施形態の磁気センサ付半導体チップ(半導体装置)が複数個形成されたシリコンウェーハ(半導体ウェーハ)の要部を示す断面図であり、本実施形態のシリコンウェーハが上述した第1の実施形態のシリコンウェーハと異なる点は、第1の実施形態のシリコンウェーハでは、金属層54cの全面を覆うように平坦化絶縁層55を形成し、この平坦化絶縁層55の全面にパッシベーション膜56を成膜したのに対し、本実施形態のシリコンウェーハでは、金属層54cの表面が露出するまで、ドライエッチング等により平坦化絶縁層55を所定の深さまでエッチバックして金属層54cの表面と平坦化絶縁層55の表面が面一になるようにし、残された平坦化絶縁層55及び金属層54cを覆うように、この平坦面上にパッシベーション膜56を成膜した点である。
このシリコンウェーハにおいても、平坦化絶縁層55が、IC部51、シールリング部52及びスクライブライン53全体を覆っているので、IC部51とシールリング部52との間の段差を無くすことができる。
また、金属層54cの部分で平坦化絶縁層55を切断したので、水分の浸入経路となる平坦化絶縁層55がシールリング部52にて切断され、IC部51への水分の浸入を防止することができる。
本発明は、集積回路部の周囲のシールリング部に集積回路部の最上層の配線層に対応する金属層を形成し、これら金属層、集積回路部及びスクライブ領域を覆うように表面が平坦化された平坦化絶縁層を形成することで、集積回路部とスクライブ領域との間の段差を小さくすることができるものであるから、1つの基板上に複数種のデバイス機能を集積した複合チップ、あるいは、これらの機能をさらに集積した大容量複合チップ等に適用することにより、その効果は非常に大きなものとなる。
6〜9…GMR素子、21…p−Si基板、22、23…絶縁層、24a〜24c…配線層(第1〜第3配線層)、25a、25b…絶縁層(第1、第2絶縁層)、51…IC部、52…シールリング部、53…スクライブライン、54a〜54c…金属層(第1〜第3金属層)、55…平坦化絶縁層、56…パッシベーション膜(保護絶縁層)、57、58…窓。

Claims (9)

  1. 半導体基板上にスクライブ領域により区画された複数の集積回路形成領域を有し、これらの集積回路形成領域に多層構造の集積回路部を形成し、これらの集積回路部の周囲にシールリング部が形成されてなる半導体ウェーハであって、
    前記多層構造の集積回路部には、前記半導体基板を覆う第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に配置された第1配線層と、前記第1配線層及び前記第1絶縁層を覆う第2絶縁層と、前記第2絶縁層上に配置された第2配線層と、前記第2配線層及び前記第2絶縁層を覆う第3絶縁層と、前記第3絶縁層上に配置された第3配線層と、が備えられ、
    前記シールリング部には、前記第1配線層と同一材料からなるものであって当該シールリング部における前記半導体基板の中央部分を覆う第1金属層と、前記第2配線層と同一材料からなるものであって前記第2絶縁層の斜面に形成されて窪み、底部が前記第1金属層に接する第2金属層と、前記第3配線層と同一材料からなるものであって前記第3絶縁層の斜面に形成されて窪み、底部が前記第2金属層に接する第3金属層とが備えられ、
    窪んだ形状の前記第3金属層、前記集積回路形成領域及び前記スクライブ領域を覆うように表面が平坦化された平坦化絶縁層が形成され、
    該平坦化絶縁層上に保護絶縁層が形成されてなることを特徴とする半導体ウェーハ。
  2. 半導体基板上にスクライブ領域により区画された複数の集積回路形成領域を有し、これらの集積回路形成領域に多層構造の集積回路部を形成し、これらの集積回路部の周囲にシールリング部が形成されてなる半導体ウェーハであって、
    前記多層構造の集積回路部には、前記半導体基板を覆う第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に配置された第1配線層と、前記第1配線層及び前記第1絶縁層を覆う第2絶縁層と、前記第2絶縁層上に配置された第2配線層と、前記第2配線層及び前記第2絶縁層を覆う第3絶縁層と、前記第3絶縁層上に配置された第3配線層と、が備えられ、
    前記シールリング部には、前記第1配線層と同一材料からなるものであって当該シールリング部における前記半導体基板の中央部分を覆う第1金属層と、前記第2配線層と同一材料からなるものであって前記第2絶縁層の斜面に形成されて窪み、底部が前記第1金属層に接する第2金属層と、前記第3配線層と同一材料からなるものであって前記第3絶縁層の斜面に形成されて窪み、底部が前記第2金属層に接する第3金属層とが備えられ、
    前記第3金属層のうちの窪んだ部分、前記集積回路形成領域及び前記スクライブ領域を覆うように表面が平坦化された平坦化絶縁層が形成され、
    前記平坦化絶縁層の前記表面が、前記第3金属層のうち前記集積回路形成領域側及び前記スクライブ領域側にある平坦部分の上面と面一とされており、
    前記第3金属層の前記平坦部分及び前記平坦化絶縁層の上に保護絶縁層が形成されてなることを特徴とする半導体ウェーハ。
  3. 前記平坦化絶縁層上または前記保護絶縁層上に、薄膜素子を形成してなることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体ウェーハ。
  4. 前記薄膜素子は、磁気抵抗効果素子であることを特徴とする請求項3記載の半導体ウェーハ。
  5. 前記平坦化絶縁層がSiO からなることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の半導体ウェーハ。
  6. 半導体基板上にスクライブ領域により区画された複数の集積回路形成領域を有し、これらの集積回路形成領域に多層構造の集積回路部を形成し、これらの集積回路部の周囲にシールリング部を形成してなる半導体ウェーハの製造方法であって、
    前記多層構造の集積回路部を形成する際に、前記半導体基板を覆う第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に配置する第1配線層と、前記第1配線層及び前記第1絶縁層を覆う第2絶縁層と、前記第2絶縁層上に配置する第2配線層と、前記第2配線層及び前記第2絶縁層を覆う第3絶縁層と、前記第3絶縁層上に配置する第3配線層と、を順次形成するとともに、
    前記シールリング部を形成する際に、前記第1配線層と同一材料からなるものであって当該シールリング部における前記半導体基板の中央部分を覆う第1金属層を形成し、前記第2配線層と同一材料からなるものであって前記第2絶縁層の斜面に形成されて窪み、底部が前記第1金属層に接する第2金属層を形成し、前記第3配線層と同一材料からなるものであって前記第3絶縁層の斜面に形成されて窪み、底部が前記第2金属層に接する第3金属層を前記第3配線層と同時に形成し、
    窪んだ形状の前記第3金属層、前記集積回路形成領域及び前記スクライブ領域を覆うように平坦化絶縁層を形成し、
    この平坦化絶縁層上に直接、または該平坦化絶縁層上に保護絶縁層を介して薄膜素子を形成することを特徴とする半導体ウェーハの製造方法。
  7. 少なくとも前記薄膜素子を覆うように第2の保護絶縁層を形成することを特徴とする請求項記載の半導体ウェーハの製造方法。
  8. 前記平坦化絶縁層の表面を化学機械研磨により平坦化することを特徴とする請求項または記載の半導体ウェーハの製造方法。
  9. 前記平坦化絶縁層がSiO からなることを特徴とする請求項6〜請求項8の何れか一項に記載の半導体ウェーハの製造方法。
JP2010283800A 2010-12-20 2010-12-20 半導体ウェーハ及びその製造方法 Expired - Fee Related JP5445439B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010283800A JP5445439B2 (ja) 2010-12-20 2010-12-20 半導体ウェーハ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010283800A JP5445439B2 (ja) 2010-12-20 2010-12-20 半導体ウェーハ及びその製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004094621A Division JP4774674B2 (ja) 2004-01-26 2004-03-29 半導体ウェーハ及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011097074A JP2011097074A (ja) 2011-05-12
JP5445439B2 true JP5445439B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=44113601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010283800A Expired - Fee Related JP5445439B2 (ja) 2010-12-20 2010-12-20 半導体ウェーハ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5445439B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02123753A (ja) * 1988-11-02 1990-05-11 Fujitsu Ltd 半導体装置及びその製造方法
JPH10149520A (ja) * 1996-11-15 1998-06-02 Sony Corp 導電体の形成方法及び磁気ヘッドの製造方法
TW311242B (en) * 1996-12-12 1997-07-21 Winbond Electronics Corp Die seal structure with trench and manufacturing method thereof
JP2000232104A (ja) * 1999-02-09 2000-08-22 Sanyo Electric Co Ltd チップサイズパッケージ
JP2000243754A (ja) * 1999-02-24 2000-09-08 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置
JP2002026425A (ja) * 2000-07-11 2002-01-25 Murata Mfg Co Ltd 磁電変換素子およびそれを用いた磁器センサおよび磁電変換素子の製造方法
JP2002368118A (ja) * 2001-06-04 2002-12-20 Sony Corp 半導体装置およびその製造方法
JP3856304B2 (ja) * 2002-03-25 2006-12-13 株式会社リコー Cspにおける抵抗素子およびcspを備えた半導体装置
JP4088120B2 (ja) * 2002-08-12 2008-05-21 株式会社ルネサステクノロジ 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011097074A (ja) 2011-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100712052B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조방법
KR100589570B1 (ko) 반도체 장치의 제조 방법
US20080296775A1 (en) Semiconductor device and method for manufacturing semiconductor device
KR20050077025A (ko) 반도체 기판
CN112509915B (zh) 半导体器件及其制作方法、芯片键合结构
JP5069109B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2001210645A (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP4774674B2 (ja) 半導体ウェーハ及びその製造方法
JP4064732B2 (ja) 半導体装置
JP2005260059A (ja) 半導体装置、半導体ウェハおよび半導体装置の製造方法
JP4843129B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP5445439B2 (ja) 半導体ウェーハ及びその製造方法
JP4248355B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP4609983B2 (ja) 電極パッドを備える素子
JP2008041804A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US7125738B2 (en) Method of fabricating a photosensitive structure
KR20030088847A (ko) 반도체장치 및 그 제조방법
JP5161500B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR101040533B1 (ko) 반도체 소자 및 그 제조방법
JP5582879B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
US7833896B2 (en) Aluminum cap for reducing scratch and wire-bond bridging of bond pads
JP2009218503A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US20220246662A1 (en) Semiconductor device, solid-state imaging device, and method of manufacturing semiconductor device
TWI527152B (zh) 半導體裝置及其製作方法
JP4535904B2 (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5445439

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees