JP5440889B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、運転者の操舵トルクをアシストする電動パワーステアリング装置に関する。
従来、モータの巻線組に電力を供給する複数の電力変換器を備え、そのうちいずれかの電力変換器または対応する巻線組が故障したとき、正常な電力変換器のみでモータへの電力供給を継続する電動パワーステアリング装置が知られている。
例えば、特許文献1の電動パワーステアリング装置では、複数のうちいずれかの電力変換器または巻線組の故障を検出したとき、故障した電力変換器を除く正常な電力変換器に指令する電流制限値を、「正常な電力変換器が故障検出以前に巻線組に供給していた電流制限値」と同等にする。例えば、2つの電力変換器のうち1つが故障した場合、1つの正常な電力変換器への電流制限値を、故障検出以前に2つの正常な電力変換器を対象として設定されていた合計の電流制限値の半分にして駆動を継続する。
特開2011−131860号公報
特許文献1の電動パワーステアリング装置は、2つのうち1つの電力変換器または巻線組が故障したとき、正常な電力変換器に指令する電流制限値を故障検出以前の半分の出力にすることで、運転者の操舵力に変化を与え、運転者に故障の発生を気付かせることができる。また、故障の発生に伴って、正常な電力変換器に対する電流負荷が増大することを防止する。
ところで、電動パワーステアリング装置で要求されるアシストトルクは、車速によって変化する。すなわち、低速走行時には車両の取り回し性を確保するため、操舵トルクが軽くなるようにアシストトルクを比較的大きく設定することが望ましい。一方、高速走行時には車両の直進走行安定性を確保するため、操舵トルクが重めになるようにアシストトルクを比較的小さく設定することが望ましい。そこで、正常時の制御としては、車速に応じて操舵トルクとアシスト電流との関係を決定する車速感応制御が一般に採用されている。
これに対し、特許文献1の従来技術では、いずれかの電力変換器または巻線組が故障したときの制御について、車速との関係を考慮していない。したがって、車速に応じた適正なアシストトルクを提供するものとはなっていない。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、複数系統の電力変換器のうち一系統が故障したとき、車速に応じた適正なアシストトルクを確保する電動パワーステアリング装置を提供することにある。
本発明の請求項1に記載の電動パワーステアリング装置は、車速を検出する車速センサと、運転者による操舵トルクを検出するトルクセンサと、複数の巻線組を有し、通電によりトルクを出力するモータと、モータの出力回転を減速しつつモータの出力トルクを増幅し、アシストトルクとしてステアリング軸に伝達する減速機と、モータの回転を制御する制御部と、を備える。
制御部は、複数系統の電力変換器、駆動回路、故障判定手段、電力供給停止手段、マップ記憶手段、アシスト電流演算手段、アシスト電流指令手段を有する。
複数系統の電力変換器は、複数の巻線組に対応して設けられ、モータに電力を供給する。
駆動回路は、指令されたアシスト電流に従い電力変換器を駆動する。
故障判定手段は、複数系統の電力変換器のうちいずれか一系統の電力変換器または対応する巻線組が故障したことを判定する。
電力供給停止手段は、故障判定手段によって故障が判定されたとき、故障した系統の電力変換器への電源電力の供給を停止する。
マップ記憶手段は、操舵トルクとアシスト電流との関係であるT−I特性を決定したマップであって、少なくとも、「車速センサによる車速検出の正常時に用いられ車速に応じてT−I特性を決定した正常時車速感応マップ」を記憶する。
アシスト電流演算手段は、トルクセンサが検出した操舵トルク、及び車速センサが検出した車速に基づいてアシスト電流を演算する。アシスト電流演算手段は、故障判定手段によって故障が判定されたとき、「故障した系統を除く正常系統の前記電力変換器を対象として用いる一系統故障用マップ」におけるアシスト電流制限値である第1電流制限値を、「車速センサによる車速検出の故障時に用いられ車速と無関係にT−I特性を決定した車速検出故障用マップ」におけるアシスト電流制限値と同一の値に設定する。
ここで、一系統故障用マップおよび車速検出故障用マップは、マップ記憶手段に予め記憶されている必要はなく、アシスト電流演算手段による演算過程において一時的に作成され、演算に用いられればよい。
アシスト電流指令手段は、アシスト電流演算手段が演算したアシスト電流演算値に基づき駆動回路にアシスト電流指令値を指令する。
これにより、アシスト電流演算手段が用いる一系統故障用マップは、少なくともアシスト電流制限値について、車速検出故障用マップにおける電流制限値が反映される。車速検出故障用マップは、車速検出ができなくなった状況で、どの車速領域についてもある程度適正なアシストトルクを確保できるように作られている。そのため、少なくともその電流制限値が反映されたマップを用いることで、車速に応じた適正なアシストトルクを確保することができる。
具体的には、故障検出以前に比べ、アシスト電流制限値が制限されるため、特に低速領域で、正常系統への過剰な電流負荷を回避し、無用な通電による電力変換器やモータの発熱を低減することができる。
本発明の第1実施形態による電動パワーステアリング装置が適用されるステアリングシステムの全体構成を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態による電動パワーステアリング装置を説明するブロック図である。 本発明の第1実施形態による電力変換器およびモータを示す回路図である。 (a)正常時車速感応マップである。(b)本発明の第1実施形態による一系統故障用マップである。(c)本発明の第1実施形態による一系統故障用マップである。 本発明の第1実施形態による一系統故障用マップである。 本発明の第2実施形態による一系統故障用マップである。 本発明の第3実施形態による制御部のブロック図である。 本発明の第3実施形態による「選択処理」を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態による制御部のブロック図である。 本発明の第4実施形態による「高速時車速感応式選択処理」を示すフローチャートである。 本発明の第5、第6実施形態による制御部のブロック図である。 本発明の第5実施形態による「低車速時アシスト電流制限処理」を示すフローチャートである。 本発明の第6実施形態による「緩操舵時アシスト電流制限処理」を示すフローチャートである。 二系統電動パワーステアリング装置における一系統故障時のアシスト電流制限値を説明する説明図である。 本発明の第7実施形態による制御部のブロック図である。 車速検出故障時のアシスト電流演算を説明する説明図である。
以下、本発明による電動パワーステアリング装置を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による電動パワーステアリング装置について、図1〜図4を参照して説明する。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置100は、ステアリングシステム90に用いられる。ステアリングシステム90は、ハンドル91、ステアリング軸92、ピニオンギア96、ラックギア97、およびタイヤ98等から構成される。ハンドル91は、運転者によって操舵される。ステアリング軸92は、ハンドル91に連結され、ハンドル91の操舵に伴って回転する。ステアリング軸92のハンドル91と反対側の先端には、ラックギア97と噛み合うピニオンギア96が設けられる。ラックギア97の両端には、タイロッド等を介して一対のタイヤ98がそれぞれ連結されている。ステアリング軸92の回転運動は、ピニオンギア96およびラックギア97によって直線運動に変換され、ラックギア97の直線運動変位に応じて左右のタイヤ98が転舵される。
図1および図2に示すように、電動パワーステアリング装置100は、制御部10、モータ80、減速機89、車速センサ93、トルクセンサ94等を備える。
制御部10は、マイコン50、駆動回路55、「電力変換器」としてのインバータ60、電流検出部70等を備え、モータ80に供給する電力を制御する。
本実施形態のモータ80は、三相ブラシレスモータであり、減速機89を正逆回転させる。減速機89は、モータ80の回転を減速しつつモータ80の出力トルクを増幅し、「アシストトルク」としてステアリング軸92に伝達する。
これにより、ステアリング軸92は、運転者自身がハンドル91を回す「操舵トルク」と電動パワーステアリング装置100によって得られる「アシストトルク」とが加算された「アシスト加算操舵トルク」によって回転する。
マイコン50は、各センサからの検出信号が入力され、これらの入力信号に基づき制御に係る各演算値を制御演算する。
車速センサ93は、車速を検出し、CAN通信等の通信手段を通じて車速信号をマイコン50に出力する。トルクセンサ94は、ステアリング軸92に設けられ、運転者による操舵トルクを検出する。操舵角センサ95は、ステアリング軸92に設けられ、ハンドル91の操舵角度を検出する。なお、操舵角センサ95は無くてもよい。
また、モータ80には、モータ80の回転角度を検出するレゾルバまたは磁気抵抗素子等の回転角センサ85が設けられ、回転角信号をマイコン50に出力する。
本実施形態のマイコン50は、アシスト電流演算手段51、アシスト電流指令手段52、マップ記憶手段53、故障判定手段54を含む。これらの手段についての詳細は後述する。
駆動回路55は、マイコン50から指令されるアシスト電流指令値に基づいてインバータ60を駆動する。電流検出回路57は、電流検出部70が検出した各相の電流検出値を取得し、マイコン50にフィードバックする。マイコン50は、電流検出回路57からの電流検出値、及び回転角センサ85からの回転角信号等に基づいてフィードバック制御を行う。
また、制御部10は、複数(本実施形態では2つ)のインバータ601、602を備えている。詳しくは図3に示すように、インバータ601、602は、モータ80を構成する2組の巻線組801、802に対応して設けられる。第1巻線組801は、U、V、W相の3相巻線811〜813から構成され、第2巻線組802は、U、V、W相の3相巻線821〜823から構成される。
インバータ60は、第1巻線組801に対応して設けられる第1系統インバータ601と、第2巻線組802に対応して設けられる第2系統インバータ602から構成される。以下、インバータ、及びそのインバータと対応する3相巻線組の組合せの単位を「系統」という。
制御部10は、第1系統電源リレー421、第2系統電源リレー422、コンデンサ43、第1系統インバータ601、第2系統インバータ602、第1系統電流検出部701、第2系統電流検出部702、マイコン50および駆動回路55等を備えている。
電流検出部701、702は、インバータ601、602が巻線組801、802に供給する相電流を相毎に検出する。
バッテリ41は、例えば12Vの直流電源である。
「電力供給停止手段」としての電源リレー421、422は、バッテリ41からインバータ601、602への電源電力の供給を系統毎に停止可能である。
コンデンサ43は、バッテリ41と並列に接続され、電荷を蓄え、インバータ601、602への電力供給を補助したり、サージ電流などのノイズ成分を抑制したりする。
第1系統インバータ601は、第1巻線組801の各巻線811〜813への通電を切り替えるべく、6つのスイッチング素子611〜616がブリッジ接続されている。本実施形態のスイッチング素子611〜616は、MOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)である。以下、スイッチング素子611〜616をMOS611〜616という。
高電位側のMOS611〜613は、ドレインがバッテリ41の正極側に接続されている。また、MOS611〜613のソースは、低電位側のMOS614〜616のドレインに接続されている。MOS614〜616のソースは、電流検出部701を構成する電流検出素子711〜713を介してバッテリ41の負極側に接続されている。高電位側のMOS611〜613と低電位側のMOS614〜616との接続点は、それぞれ、巻線811〜813の一端に接続されている。
電流検出素子711〜713は、それぞれ、第1系統U、V、W相の巻線811〜813に通電される相電流を検出する。
第2系統インバータ602についても、スイッチング素子(MOS)621〜626、電流検出部702を構成する電流検出素子721〜723の構成は、第1系統インバータ601と同様である。
駆動回路55は、MOS611〜616、621〜626のゲートに接続され、マイコン50の制御に基づいてスイッチング出力する。
以上の構成の電動パワーステアリング装置100において、本発明では、二系統のインバータ601、602、及び、対応する巻線組801、802のうち、いずれか一系統のインバータまたは巻線組が故障した状況を想定する。
仮に第1系統のインバータ601または巻線組801が故障したものとして説明する。具体的には、インバータ601を構成するMOS611〜616のショート故障もしくは断線故障、又は巻線組801のショート故障もしくは断線故障が起きた状況を想定する。
この場合、第1系統の電流検出部701が検出する電流検出値が異常値になる。すると、マイコン50の故障判定手段54は、電流検出回路57からフィードバックされた電流検出値に基づき、第1系統が故障したことを判定する。
そして、制御部10は、第1系統インバータ601の電源ラインに設けられる電源リレー421を遮断する。これにより、例えば第1系統でショート故障が発生していた場合には、過剰な発熱を防止することができる。
その後、制御部10は、正常系統である第2系統インバータ602のみでモータ80の駆動を継続する。このとき、正常系統の第2系統インバータ602に対し、マイコン50がいかに適切なアシスト電流指令値を指令するかということが、本発明の解決しようとする課題である。そこで、マイコン50のアシスト電流演算手段51が実行するアシスト電流演算について図4を参照して説明する。
ここで補足しておくと、アシスト電流演算手段51は、アシスト電流演算値を演算するまでの手段であり、アシスト電流演算値に基づいて、アシスト電流指令手段52が駆動回路55にアシスト電流指令値を指令する。本実施形態では、アシスト電流指令手段52は、アシスト電流演算値をそのままアシスト電流指令値として駆動回路55に指令する。
一方、後述する他の実施形態では、アシスト電流指令手段52は、2つのアシスト電流演算値から1つを選択したり、一旦得られたアシスト電流指令値をさらに補正して出力したりする場合もある。
一系統故障時についての説明の前に、まず、二系統が正常であるときの制御部10の作用について、図4(a)を参照して説明する。
アシスト電流演算手段51は、操舵トルクTsおよび車速に基づいて、図4(a)に示す「正常時車速感応マップMR」を用いてアシスト電流Iaを演算する。正常時車速感応マップMRは、マイコン50のマップ記憶手段53に記憶され、想定しうる車速領域から選択された数個の代表車速における「操舵トルクTsとアシスト電流Iaとの関係」(以下、「T−I特性」という)を決定している。
本実施形態では、V0、V1、V2、V3の4つの代表車速におけるT−I特性が決定される。ここで、車速V0は、車速0km/hであり、車速V1、V2、V3は、例えば車速80km/h、120km/h、200km/hに相当する。
図4(a)の車速検出故障用マップMRにおいて、操舵トルクTsは、ハンドル91の中立位置から時計方向回転の操舵トルクを正の値、反時計方向回転の操舵トルクを負の値で表す。また、アシスト電流Iaは、正の操舵トルクTsをアシストする方向にモータ80を回転させるアシスト電流を正の値、負の操舵トルクTsをアシストする方向にモータ80を回転させるアシスト電流を負の値で表す。
操舵トルクTsの正領域および負領域では、T−I特性は原点対称で示され、アシスト電流Iaは「−Im0〜Im0」の範囲で変化する。以下、「大きい」、「小さい」等の大小関係を示す用語は、正の操舵トルク領域を基準として表し、負の操舵トルク領域では絶対値に置き換えて解釈することとする。例えば「電流制限値」というときは、正の操舵トルク領域においては「最大電流値、すなわち電流上限値Im0」を意味し、負の操舵トルク領域においては「絶対値が最大である電流値、すなわち電流下限値−Im0」を意味する。以下のマップでも同様に解釈する。
図4(a)に示すように、各車速におけるT−I特性は、操舵トルクTsが大きくなるにつれてアシスト電流Iaが放物線的に増大し、各車速における電流制限値に達するとアシスト電流Iaは一定となる。また、同じ操舵トルクTsに対して、アシスト電流Iaは車速が小さいほど大きく、車速が大きいほど小さくなるように決定される。
その結果、低速走行時には比較的大きな操舵アシストトルクが得られることで「ハンドルが軽く」なり、車両の取り回しに係る利便性が向上する。一方、高速走行時には操舵アシストトルクを抑制し、「ハンドルを重くする」ことで、走行安定性を確保する。
続いて、本発明の特徴的構成である「二系統のうち一系統が故障したとき正常系統に指令するためのアシスト電流演算」について、図4(b)、(c)を参照して説明する。
二系統のうち一系統が故障したとき、二系統がモータに供給していたアシスト電流を全て一方の正常系統が担おうとすると、正常系統に過剰な負荷がかかり異常発熱を招くおそれがある。そこで、本実施形態のアシスト電流演算手段51は、一系統が故障したとき、正常時に用いていた正常時車速感応マップMRとは異なる「一系統故障用マップMA」を用いて、アシスト電流Iaを演算する。
ここで、一系統故障用マップMA、及び、後述する車速検出故障用マップMBまたはMCは、マップ記憶手段53に予め記憶されている必要はなく、アシスト電流演算手段51による演算過程において一時的に作成され、演算に用いられればよい。
図4(b)、(c)に示すように、一系統故障用マップMAは、車速検出故障用マップMB又はMCを参照し、車速検出故障用マップMBの電流制限値Imb、又は車速検出故障用マップMCの電流制限値Imcを「第1電流制限値」として設定することを特徴とする。
また、一系統故障用マップMAにおけるT−I特性は、第1電流制限値Im1に対応する最小操舵トルクTs未満の操舵トルク領域では、正常時車速感応マップMRにおけるT−I特性と同一であることを特徴とする。
車速検出故障用マップMBまたはMCは、車速センサ93が故障し現在車速Vpを検出不能となったときに使用されるマップである。
図4(b)に示す車速検出故障用マップMBは、正常時車速感応マップMR上のT−I特性とは無関係の、言い換えれば車速とは独立したT−I特性Eを有する。図4(b)に例示したマップMBのT−I特性Eは、車速V1でのT−I特性(対比のため破線図示)に比べ、電流制限値Imbに至るまで、下側(低電流側)に膨らんだ曲線で描かれている。
このタイプの車速検出故障用マップMBを「独立型車速検出故障用マップ」という。
一方、図4(c)に示す車速検出故障用マップMCは、正常時車速感応マップMR上のある車速でのT−I特性を抽出することにより作成される。図4(c)に例示したマップMCは、車速V1でのT−I特性が抽出されている。この場合の車速V1を「仮車速」という。また、このタイプの車速検出故障用マップMCを「抽出型車速検出故障用マップ」という。
ここで、公知技術(例えば特開2003−182616参照)である「車速検出故障時のアシスト電流演算」について図16を参照して説明する。
図16の左側のフローチャートに示すように、制御部10は、車速検出が正常であるか否かを判断する処理を実行する。なお、以下のフローチャートの説明で、記号Sは「ステップ」を示す。
制御部10は、車速センサ93による車速検出が正常であるか否か判断し(S90)、正常の場合(S90:YES)、車速センサ93が検出した現在車速Vpを制御車速Vcとする(S91)。一方、車速検出が故障している場合(S90:NO)には、仮車速Vxを制御車速Vcとする(S92)。
アシスト電流演算手段51は、車速感応マップMRを用いて、制御車速Vcに対応するT−I特性からアシスト電流Iaを演算する。アシスト電流指令手段52は、演算されたアシスト電流演算値Icを、アシスト電流指令値I*として駆動回路55に指令する。
ここで、車速検出が故障している場合には、例えば仮車速Vxが車速V1相当であるとすると、車速感応マップMRのうち車速V1でのT−I特性の部分だけが実質的に演算に用いられることとなる。すなわち、車速感応マップMRの一部が抽出されたものが、上述の「抽出型車速検出故障用マップMC」に該当する。
話を戻すと、本発明では、二系統のうち一系統のインバータまたは巻線組が故障した状況を想定しているのであって、車速検出自体は正常であることを前提としている。したがって、アシスト電流演算手段51が車速故障用検出マップMBまたはMCの全部を用いることは不適当である。
仮に、車速故障用検出マップMBまたはMCを用いてアシスト電流Iaを演算すると、現在車速Vpが仮車速Vxより小さい場合には、アシスト電流Iaが正常時より低く抑えられ、低速領域での車両の取り回し性に係る利便性が損なわれるおそれがある。また、現在車速Vpが仮車速Vxより大きい場合には、アシスト電流Iaが正常時より大きくなり、高速領域での走行安定性が損なわれるおそれがある。
そこで本実施形態では、アシスト電流演算手段51が用いる一系統故障用マップMAにおけるアシスト電流制限値である「第1電流制限値Im1」を、車速故障用検出マップMBまたはMCにおけるアシスト電流制限値Imb、Imcと同一の値に設定する。
これにより、アシスト電流演算手段51が用いる一系統故障用マップMAは、少なくともアシスト電流制限値について、車速検出故障用マップMBまたはMCにおける電流制限値が反映される。車速検出故障用マップMBまたはMCは、車速検出ができなくなった状況で、どの車速領域についてもある程度適正なアシストトルクを確保できるように作られている。そのため、少なくともその電流制限値が反映されたマップを用いることで、車速に応じた適正なアシストトルクを確保することができる。
具体的には、故障検出以前に比べ、アシスト電流制限値が制限されるため、特に低速領域で、正常系統への過剰な電流負荷を回避し、無用な通電によるインバータ60やモータ80の発熱を低減することができる。
一般に、車速故障用検出マップMBまたはMCの電流制限値Imb、Imcは、二系統正常時の電流制限値Im0の半分程度に設定される。
例えば、電流制限値Imb、Imcが二系統正常時の電流制限値Im0の半分以下である場合、正常系統への最大電流負荷は、故障前と同等以下に維持されるため、特にインバータ60やモータ80の発熱を低減することができる。
一方、電流制限値Imb、Imcが二系統正常時の電流制限値Im0の半分を若干超える場合であっても、駆動回路や放熱手段等の比較的軽微な変更によって対応可能である。
さらに、本実施形態では、一系統故障用マップMAにおけるT−I特性は、第1電流制限値Im1に対応する最小操舵トルクTs未満の操舵トルク領域では、正常時車速感応マップMRにおけるT−I特性と同一である。
これにより、正常系統への電流負荷が問題とならない操舵トルク領域では、正常時と同様、車速に応じたアシスト電流Iaを演算することができるため、低速領域での利便性および高速領域での走行安定性を確保することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図5、図6を参照して説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対し、一系統故障用マップMAにおける電流制限値の設定が異なる。
まず、本実施形態のキーワードである「アシスト加算操舵トルク」について説明する。
下記のように記号を定義する。[ ]内は単位である。
Ts:操舵トルク[Nm]
Ta:アシストトルク[Nm]
Tsa:アシスト加算操舵トルク[Nm]
Ia:アシスト電流[A]
η:減速機89の効率[−]
Z:減速機89の減速比[−](=モータ80の回転数/ステアリング軸92の回転数)
M:モータトルク定数[Nm/A]
K:総括定数(=η×Z×M)[Nm/A]
式1、2は、アシストトルクTaおよびアシスト加算操舵トルクTsaの定義を示す。
Ta =η×Z×M×Ia=K×Ia ・・・(式1)
Tsa=Ts+Ta ・・・(式2)
アシストトルクTaは、アシスト電流Iaによって発生したモータ80の出力トルクが減速機89によって増幅され、ステアリング軸92に伝達されるトルクである。また、アシスト加算操舵トルクTsaは、運転者による操舵トルクTsとアシストトルクTaとを加算したトルクである。第2実施形態では、このアシスト加算操舵トルクに着目する。
対比のため、図5に第1実施形態の一系統故障用マップMAを示す。ここで、第1電流制限値Im1は、車速検出故障用マップMBまたはMCにおける電流制限値Imb、Imcであって、図5の例では、正常時車速感応マップMRにおける車速V1の電流制限値に相当する。その結果、車速V1、V2、V3での電流制限値は、正常時車速感応マップMRにおける値と変わらないが、車速V0での電流制限値は、車速V1での電流制限値Im1と同等の値にまで減少する。
ここで、「参照された車速検出故障用マップMBまたはMCにおける電流制限値Imb、Imcに対応する最小操舵トルク」をTm1とする。操舵トルクTm1は、図5の点P1に対応する。なお、操舵トルクTsの負領域では、点P1と原点対称の点Q1が操舵トルク(−Tm1)に対応し、「最小操舵トルク」を「絶対値が最小である操舵トルク」と解釈する。以下、負領域については、正領域と同様であるため、説明を省略する。
点P1、すなわち、「操舵トルクTm1、車速V1」の点に対応する「最大アシスト加算操舵トルクTsa1」は、式1にTm1、Im1を代入し、式3のように計算される。
Tsa1=Tm1+K×Im1 ・・・(式3)
また、「一系統故障用マップMAにおける第1電流制限値Im1に対応する最小操舵トルク」をTm2とする。操舵トルクTm2は、図5の点P2’に対応する。すると、操舵トルクTm2、最低車速V0での「最大アシスト加算操舵トルクTsa2’」は、式1にTm2、Im1を代入し、式4のように計算される。
Tsa2’=Tm2+K×Im1 ・・・(式4)
図5から明らかなように、Tm2<Tm1であるから、式3、4から、Tsa2’<Tsa1となることが明らかである。すなわち、一系統故障用マップMAを用いて演算した(車速V0での)最大アシスト加算操舵トルクTs2’は、車速検出故障用マップMBまたはMCを用いて演算したのと同等の最大アシスト加算操舵トルクTsa1よりも減少することとなる。
そこで、第2実施形態は、この最大アシスト加算操舵トルクの減少分を補償するべく、電流制限値Im1を上側にシフトさせることを特徴とする。
図6に点P2で示すように、操舵トルクTm2に対応する電流制限値として第2電流制限値Im2を設定する。この第2電流制限値Im2は、点P2に対応する最大アシスト加算操舵トルクTsa2(式5)が、点P1に対応する最大アシスト加算操舵トルクTsa1と等しくなるように(式6)算出される。式5、式6より、式7が導かれる。
Tsa2=Tm2+K×Im2 ・・・(式5)
Tsa2=Tsa1=Tm1+K×Im1 ・・・(式6)
Im2=Im1+(Tm1−Tm2)/K ・・・(式7)
これより、点P2と点P1とを結ぶ直線の傾きは、(−1/K)となる。
第2実施形態では、以上のように第2電流制限値Im2を設定し、一系統故障用マップMAにおけるアシスト電流制限値を第1電流制限値Im1に代えて第2電流制限値Im2とする。これにより、特に低速領域で必要となる最大アシスト加算操舵トルクを確保することができる。よって、車両の取り回し性にかかる利便性が向上する。
以下の実施形態において一系統故障用マップMAの「第1電流制限値Im1」と示すところは、いずれも「第2電流制限値Im2」に置き換えることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、図7、図8を参照して説明する。
第3実施形態は、制御部10が、2つのアシスト電流演算手段によって演算された2つのアシスト電流演算値のうち適切な方を選択する「選択処理」を実行する。なお、2つのアシスト電流演算手段とは、必ずしも物理的に2つの演算回路を意味するわけではなく、1つの演算回路が2とおりの演算手段として機能してもよい。
具体的には、図7に示すように、車速センサ93が検出した現在車速Vpは、制御車速Vcとして第1アシスト電流演算手段511に入力される。また、トルクセンサ94が検出した操舵トルクTsは、第1アシスト電流演算手段511及び第2アシスト電流演算手段512に入力される。
第1アシスト電流演算手段511は、一系統故障用マップMAを用いて、現在車速Vpに応じた第1アシスト電流演算値Ic1を演算する。
第2アシスト電流演算手段512は、独立型車速検出故障用マップMBを用いて、現在車速Vpとは無関係に第2アシスト電流演算値Ic2を演算する。なお、独立型車速検出故障用マップMBに代えて抽出型車速検出故障用マップMCを用いてもよい。
なお、上述の繰り返しになるが、一系統故障用マップMAや車速検出故障用マップMB、MCは、マップ記憶手段53に予め記憶されている必要はなく、アシスト電流演算手段511、512による演算過程において一時的に作成され、演算に用いられればよい。
次に、「選択処理」を図8のフローチャートに基づいて説明する。
この処理では、アシスト電流指令手段52が第1アシスト電流演算値Ic1及び第2アシスト電流演算値Ic2を取得し(S10)、それぞれの絶対値を比較する(S30)。
第1アシスト電流演算値Ic1の絶対値が第2アシスト電流演算値Ic2の絶対値以上であれば(S30:YES)、第1アシスト電流演算値Ic1をアシスト電流指令値I*として出力する(S31、S40)。一方、第1アシスト電流演算値Ic1の絶対値が第2アシスト電流演算値Ic2の絶対値より小さければ(S30:NO)、第2アシスト電流演算値Ic2をアシスト電流指令値I*として出力する(S32、S40)。
図7に戻り、アシスト電流指令値I*は駆動回路55に指令される。インバータ60は、駆動回路55によって制御され、モータ80に電力を供給する。
第3実施形態では、アシスト電流指令手段52は、「第1アシスト電流演算手段511による一系統故障用マップMAに基づく第1アシスト電流演算値Ic1」と、「第2アシスト電流演算手段512による車速検出故障用マップMBに基づく第2アシスト電流演算値Ic2」とのうち、絶対値が大きい方のアシスト電流演算値を選択してアシスト電流指令値I*とする「選択処理」を実行する。
これにより、特に低速走行領域において、車両の取り回し性に係る利便性が向上する。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について、図9、図10を参照して説明する。
第4実施形態では、第3実施形態の「選択処理」に代えて、特に高速領域での走行安定性に配慮した「高速時車速感応式選択処理」を実行する。
図9では、第3実施形態の図7に対し、第2アシスト電流演算手段512が用いるマップが抽出型車速検出故障用マップMCに限られる点、及び、「選択処理」が「高速時車速感応式選択処理」に変更された点が異なり、その他の点は同じである。図9に例示した車速検出故障用マップMCにおける仮車速Vxは、車速V1に相当する。
なお、車速センサ93は正常であるため、制御車速Vcは、現在車速Vpに一致する。
次に、「高速時車速感応式選択処理」を図10のフローチャートに基づいて説明する。
この処理では、アシスト電流指令手段52が第1アシスト電流演算値Ic1及び第2アシスト電流演算値Ic2を取得した(S10)後、まず、現在車速Vpと車速検出故障用マップMCにおける仮車速Vxとを比較する(S20)。
現在車速Vpが仮車速Vx以上であれば(S20:YES)、第1アシスト電流演算値Ic1をアシスト電流指令値I*として出力する(S25、S40)。一方、現在車速Vpが仮車速Vxより小さければ(S20:NO)、第3実施形態による「選択処理」を実行してアシスト電流指令値I*を出力する(S30、S31、S32、S40)。
第4実施形態では、アシスト電流指令手段52は、車速センサ93が検出した現在車速Vpと仮車速Vxとを選択処理に先だって比較し、現在車速Vpが仮車速Vx以上のとき前記第1アシスト電流演算値を前記アシスト電流指令値とする。また、現在車速Vpが仮車速Vxより小さいとき第3実施形態による選択処理を実行する。
したがって、現在速度Vpが仮車速Vxより大きい高速領域では、車速感応式の一系統故障用マップMAに基づく第1アシスト電流演算値Ic1がアシスト電流指令値I*として優先して採用される。これにより、高速領域において車速に応じた適正なアシストトルクが確保されるため、走行安定性が向上する。
(第5、第6実施形態)
次に、本発明の第5、第6実施形態について、図11〜図14を参照して説明する。
第5、第6実施形態では、インバータ60やモータ80の発熱の低減に配慮した「アシスト電流制限処理」を実行する。
図11に示すように、アシスト電流演算手段51は、現在車速Vpおよび操舵トルクTsに基づき、一系統故障用マップMAを用いて現在車速Vpに応じたアシスト電流演算値Icを演算する。この点は、第1実施形態と同様である。
こうして得られたアシスト電流指令値I*に対し、アシスト電流指令手段52は、第5実施形態では「低車速時アシスト電流制限処理」を、第6実施形態では「緩操舵時アシスト電流制限処理」を実行する。そして、以下に説明する一定の条件に該当する場合、アシスト電流指令値I*を補正したアシスト電流指令値I*を駆動回路55に指令する。
まず、第5実施形態の「低車速時アシスト電流制限処理」を図12のフローチャートに基づいて説明する。
この処理では、アシスト電流指令値I*を取得する(S50)とともに、車速センサ93が検出した現在車速Vpが車速閾値Vt以下であるか否かを判断する(S51)。
現在車速Vpが車速閾値Vt以下であって(S51:YES)、且つ、取得したアシスト電流指令値I*がアシスト電流基準制限値ILより大きいとき(S55:YES)には、アシスト電流指令値I*をアシスト電流基準制限値ILに制限する補正をし(S60)、補正したアシスト電流指令値I*を出力する(S70)。
現在車速Vpが車速閾値Vtより大きいとき(S51:NO)、又は、取得したアシスト電流指令値I*がアシスト電流基準制限値IL以下のとき(S55:NO)には、アシスト電流指令値I*をそのまま出力する(S70)。
ここで、図14に示すように、「アシスト電流基準制限値IL」は、正常時車速感応マップMRにおける電流制限値Im0の半分の値(1/2・Im0)、言い換えれば、「二系統のうち一系統が故障する前に、一系統あたりに許容されていた電流制限値と同等の値」に設定される。
したがって、正常系統のインバータ60やモータ80には、二系統正常時よりも大きな電流負荷がかかることはない。これにより、停車時や低速走行時に、無用な通電によるインバータ60やモータ80の発熱を低減することができる。こうしてインバータ60やモータ80の発熱を低減することで、異常発熱による電動パワーステアリング装置の過熱保護機能が働きにくくなり、長時間安定した操舵アシストトルクを提供することができる。
第6実施形態の「緩操舵時アシスト電流制限処理」を図13のフローチャートに基づいて説明する。図13のフローチャートは、図12に対し、S51の判断ステップがS52に置き換わる点以外は同じである。S52では、操舵角センサ95が検出した操舵角速度ωpが操舵角速度閾値ωt以下であるか否かを判断する
なお、操舵角速度ωpは、操舵角センサ95によって検出する形態に限らず、回転角センサ85の検出値を換算してもよい。
実使用時に必要とされる操舵アシストトルクと操舵角速度との関係について考えると、比較的大きな操舵アシストトルクが必要とされるのは、特に緊急回避等のための急操舵時である。逆に、緩操舵時には大きな操舵アシストトルクは必要とされない。したがって、緩操舵時のアシスト電流指令値*をアシスト電流基準制限値ILに制限することで、無用な通電によるインバータ60やモータ80の発熱を低減することができる。よって、第5実施形態と同様、電動パワーステアリング装置が長時間安定した操舵アシストトルクを提供することができる。
なお、第5実施形態と第6実施形態とを組合せ、アシスト電流指令手段52は、「現在車速Vpが車速閾値Vt以下、且つ、操舵角速度ωpが操舵角速度閾値ωt以下」の場合にアシスト電流制限処理を実行することとしてもよい。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について、図15を参照して説明する。第7実施形態は、第3または第4実施形態と第5または第6実施形態との組合せである。すなわち、アシスト電流指令手段52は、前半部分で「選択処理」または「高速時車速感応式選択処理」を実行し、後半部分で「低車速時アシスト電流制限処理」または「緩操舵時アシスト電流制限処理」を実行する。
このように、どの車速領域でのアシストトルクの適正さを優先するかによって、各処理を最適に組み合わせて実行することができる。
(その他の実施形態)
(ア)上記の実施形態の電動パワーステアリング装置は、二系統のインバータ601、602および巻線組801、802を備え、そのうち一系統が故障し、残り一系統の正常系統によってモータ80を駆動する場合について説明した。
その他の実施形態では、三系統以上のN系統(Nは整数)のインバータおよび巻線組を備える電動パワーステアリング装置に本発明を適用してもよい。この場合、一系統が故障し、残り(N−1)系統の正常系統によってモータ80を駆動する場合が本発明の対象となる。そして、第5〜第8実施形態におけるアシスト電流基準制限値ILは、「正常時の電流制限値Im0の(N−1)/N」として読み替えればよい。
(イ)故障系統のインバータへの電源電力の供給を停止する「電力供給停止手段」は、上記実施形態による電源リレー421、422に限らず、例えば、マイコン50が故障系統へのアシスト電流指令値を「0」と指令することにより構成してもよい。
(ウ)「電力変換器」は、インバータに限らず、DC/DCコンバータ等であってもよい。また、モータは、ブラシレスモータ以外のモータであってもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
10・・・制御部、 421、422・・・電源リレー(電力供給停止手段)、
51・・・アシスト電流演算手段、 52・・・アシスト電流指令手段、
53・・・マップ記憶手段、 54・・・故障判定手段、
55・・・駆動回路、
60、601、602・・・インバータ(電力変換器)、
80・・・モータ、 801、802・・・巻線組、
92・・・ステアリング軸、 93・・・車速センサ、
94・・・トルクセンサ、 100・・・電動パワーステアリング装置、
MA・・・一系統故障用マップ、MB、MC・・・車速検出故障用マップ、
MR・・・正常時車速感応マップ。

Claims (7)

  1. 車速を検出する車速センサ(93)と、
    運転者による操舵トルクを検出するトルクセンサ(94)と、
    複数の巻線組(801、802)を有し、通電によりトルクを出力するモータ(80)と、
    前記モータの出力回転を減速しつつ前記モータの出力トルクを増幅し、アシストトルクとしてステアリング軸(92)に伝達する減速機(89)と、
    前記モータの回転を制御する制御部(10)と、
    を備え、
    前記制御部は、
    複数の前記巻線組に対応して設けられ、前記モータに電力を供給する複数系統の電力変換器(601、602)と、
    指令されたアシスト電流に従い前記電力変換器を駆動する駆動回路(55)と、
    複数系統の前記電力変換器のうちいずれか一系統の前記電力変換器または対応する前記巻線組が故障したことを判定する故障判定手段(54)と、
    前記故障判定手段によって故障が判定されたとき、故障した系統の前記電力変換器への電源電力の供給を停止する電力供給停止手段(421、422)と、
    操舵トルクとアシスト電流との関係であるT−I特性を決定したマップであって、少なくとも、前記車速センサによる車速検出の正常時に用いられ車速に応じてT−I特性を決定した正常時車速感応マップ(MR)を記憶するマップ記憶手段(53)と、
    前記トルクセンサが検出した操舵トルク、及び前記車速センサが検出した車速に基づいてアシスト電流を演算するアシスト電流演算手段であって、前記故障判定手段によって故障が判定されたとき、故障した系統を除く正常系統の前記電力変換器を対象として用いる一系統故障用マップ(MA)におけるアシスト電流制限値である第1電流制限値を、前記車速センサによる車速検出の故障時に用いられ車速と無関係にT−I特性を決定した車速検出故障用マップ(MB、MC)におけるアシスト電流制限値と同一の値に設定するアシスト電流演算手段(51、511、512)と、
    前記アシスト電流演算手段が演算したアシスト電流演算値に基づき前記駆動回路にアシスト電流指令値を指令するアシスト電流指令手段(52)と、
    を有することを特徴とする電動パワーステアリング装置(100)。
  2. 前記第1電流制限値をIm1、前記車速検出故障用マップにおけるアシスト電流制限値に対応する最小操舵トルクをTm1、前記一系統故障用マップにおける前記第1電流制限値に対応する最小操舵トルクをTm2、前記モータおよび前記減速機の特性に基づく定数をK、第2電流制限値をIm2とすると、
    前記アシスト電流演算手段は、下式
    Im2=Im1+(Tm1−Tm2)/K
    で算出される第2電流制限値を設定し、前記一系統故障用マップにおけるアシスト電流制限値を、前記第1電流制限値に代えて前記第2電流制限値とすることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記一系統故障用マップにおけるT−I特性は、前記第1電流制限値または前記第2電流制限値に対応する最小操舵トルク未満の操舵トルク領域では、前記正常時車速感応マップにおけるT−I特性と同一であることを特徴とする請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記制御部は、前記故障判定手段によって故障が判定されたとき前記正常系統へ供給するアシスト電流について、前記一系統故障用マップを用いてアシスト電流を演算する第1アシスト電流演算手段(511)、及び、前記車速検出故障用マップを用いてアシスト電流を演算する第2アシスト電流演算手段(512)を有し、
    前記アシスト電流指令手段は、
    前記第1アシスト電流演算手段による第1アシスト電流演算値と前記第2アシスト電流演算手段による第2アシスト電流演算値とのうち絶対値が大きい方のアシスト電流値を選択して前記アシスト電流指令値とする選択処理を実行することを特徴とする請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記第2アシスト電流演算手段が用いる前記車速検出故障用マップは、前記正常時車速感応マップにおける所定の仮車速でのT−I特性を抽出して得られたマップであり、
    前記アシスト電流指令手段は、
    前記車速センサが検出した現在車速と前記仮車速とを前記選択処理に先だって比較し、
    現在車速が前記仮車速以上であるとき前記第1アシスト電流演算値を前記アシスト電流指令値とし、
    現在車速が前記仮車速より小さいとき前記選択処理を実行することを特徴とする請求項4に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. N系統(Nは2以上の整数)の前記電力変換器または対応する前記巻線組のうち一系統の故障が前記故障判定手段によって判定されたとき、
    前記アシスト電流指令手段は、
    現在車速が所定の車速閾値以下であって、且つ、指令された前記アシスト電流指令値が前記正常時車速感応マップにおけるアシスト電流制限値の(N−1)/Nに相当するアシスト電流基準制限値を超える場合、
    前記アシスト電流指令値を前記アシスト電流基準制限値に補正することを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の電動パワーステアリング装置。
  7. N系統(Nは2以上の整数)の前記電力変換器または対応する前記巻線組のうち一系統の故障が前記故障判定手段によって判定されたとき、
    前記アシスト電流指令手段は、
    前記ステアリング軸の操舵角速度が所定の操舵角速度閾値以下であって、且つ、指令された前記アシスト電流指令値が前記正常時車速感応マップにおけるアシスト電流制限値の(N−1)/Nに相当するアシスト電流基準制限値を超える場合、
    前記アシスト電流指令値を前記アシスト電流基準制限値に補正することを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の電動パワーステアリング装置。
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