JP5438776B2 - 誘導性負荷の電流検出装置 - Google Patents
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Description
図11に示された車両用発電機の制御装置は、三相の電機子巻線1と、この電機子巻線1の交流出力電圧を直流に整流するレクチファイア2と、このレクチファイア2からの直流出力電圧が供給され界磁回路を構成する界磁コイル(誘導性の負荷)3と、電圧レギュレータ4とで構成される。
そして、この電圧レギュレータ4で一定の値に調整された直流出力電圧が、各種の電気負荷5に供給されるとともに、バッテリ6を充電する。
このトランジスタ7のオフ動作時に界磁コイル3の電流を環流させるため、界磁コイル3と並列にダイオード8が接続されている。
さらに、トランジスタ7と直列に検出抵抗9が接続され、検出抵抗9は界磁回路の電流を検出する界磁電流検出手段として機能する。
しかし、上記したような従来の車両用発電機の制御装置では、スイッチング素子(トランジスタ)のDUTY(すなわち、スイッチング周期に対するオン時間の比率)が小さい場合は、例えば、誘導性負荷(界磁コイル)を流れる電流の電流値を読み込むサンプリングタイミングの間にスイッチング素子のオン時間が終わるような「極短パルス」では、界磁電流検出手段にて検出した電流値を読み込んでも、読み込んだ電流値はゼロとしてしまう。
従って、スイッチング素子をオンするパルスの期間が小さい場合には、誘導性負荷を流れる電流の正確な電流値を取得(検出)することができず、検出した電流値に対する適切な補正を行えない。
前記電流補正手段は、前記スイッチング素子のオン時間指令が所定の第一の設定値以下のときに前記補正を行うと共に、前記オン時間指令に応じて前記補正の度合いを変更するものである。
前記電流補正手段は、前記スイッチング素子のオン時間指令が所定の第二の設定値以上のときに前記補正を行うと共に、前記オン時間指令に応じて前記補正の度合いを変更する、ものである。
101 スイッチング素子
101a スイッチング素子をオン/オフさせるパルス
102 環流ダイオード
103 電流検出手段
103a センシング部 103b インターフェース部
104 電流補正手段
なお、各図間において、同一符合は、同一あるいは相当のものであること表す。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る「誘導性負荷の電流検出装置」の概略の構成を示す図である。
図1において、100は、例えば車両用発電機の直流出力電圧が供給される界磁コイルなどの誘導性負荷、101は、誘導性負荷100に直列に配置され、オン/オフ動作により誘導性負荷100に流れる電流を制御するスイッチング素子、101aは、スイッチング素子101をオン/オフ動作させるパルス、102は、誘導性負荷100に並列に配置された環流ダイオード(フリーホイルダイオードとも称す)である。
また、103は、スイッチング素子101に流れる電流(すなわち、誘導性負荷100を流れる誘導性負荷電流)を検出する電流検出手段、104は、該電流検出手段103が検出する「スイッチング素子101に流れる電流の値“Itemp”」を補正する電流補正手段である。
電流検出手段103は、スイッチング素子101を流れる電流(すなわち、スイッチング素子101がオンの時に誘導性負荷100に流れる誘導性負荷100に流れる電流)を、スイッチング素子101のスイッチング周期より小さい所定のサンプリング周期でサンプリングし、スイッチング素子101を流れる電流を取得(検出)する。
また、スイッチング素子101に流れる電流を検出するための電流検出手段103は、スイッチング素子101のみを流れる電流を検知できる場所であればどこでも良いので、電流検出手段103をスイッチング素子101の上流側(すなわち、電源側)に配置しても良い。
なお、「DUTY」とは、前述したように、スイッチング素子101をオン/オフ動作させるパルス101aの「スイッチング周期に対するオン時間の比率」のことであるが、以下の説明において“duty”と表記した場合は、スイッチング素子101のオン時間指令(すなわち、スイッチング素子101をオン/オフ動作させるパルス101aのオンパルス)を意味しているものとする。
図3(a)は、スイッチング素子101へのオン/オフ指令であるスイッチング指令“duty”、図3(b)は、実際に誘導性負荷100に流れる誘導性負荷電流(実際値)、図3(c)は、電流検出手段103にて検出する誘導性負荷電流の検出値“Itemp”を示している。
なお、電流検出手段103は、スイッチング素子101に通電している電流しか検出できないため、誘導性負荷電流の検出値“Itemp”は、図3(c)に示したような波形となっている。
図3(c)に示す誘導性負荷電流の検出値の波形は、スイッチング周期内において、スイッチング素子101に流れる電流を所定のサンプリング周期でサンプリングすることにより得られる。
また、電流検出手段103によって検出された誘導性負荷電流の検出値“Itemp”のピーク値は、電流補正手段104内の図示しないピークホールド手段によりホールドされる。
極端な例として、スイッチング周期間において、スイッチング指令のオン時間を、サンプリング周期以上から0に変化させた場合(すなわち、スイッチング指令のオン時間を0に変化させた場合)の各部の波形を図4に示す。
図4は、電流検出手段103が検出する「誘導性負荷を流れる電流値」を電流補正手段104によって補正しない場合の動作を説明するための各部の波形を示す図である。
なお、スイッチング指令のオン時間は、発電機の出力要求に応じて変化させる。
図4(a)は、スイッチング素子101へのオン/オフ指令であるスイッチング指令“duty”、図4(b)は、実際に誘導性負荷100に流れている誘導性負荷電流(実際値)、図4(c)は、電流検出手段103にて検出する誘導性負荷電流(検出値)“Itemp”を示している。
すなわち、スイッチング素子をオン/オフ動作させるスイッチング指令のオンパルスがなくなると、誘導性負荷電流の検出値“Itemp”はゼロとなっている。
また、図4(d)は、図4(c)に示した誘導性負荷電流の検出値“Itemp”をスイッチング周期の間ピークホールドしたピークホールド値を示している。
図4(c)に示すように、誘導性負荷電流の検出値“Itemp”は、途中からなくなっている(すなわち、ゼロになっている)ので、これに対応してピークホールド値も途中からゼロになっている。
しかし、図4(b)に示すように、誘導性負荷100に流れる実際の誘導性負荷電流は、時定数によって低下してくるため、時定数によって定まる一定区間において、誘導負荷電流の不正な値(不正なピークホールド値)を取得してしまうことになる。
すなわち、図4(d)に示したピークホールド値の波形は、図4(b)に示した誘導性負荷電流の実際値の変化波形とは異なる不正な波形となる。
この不正なピークホールド値の波形は、自制御装置だけではなく、シリアル通信などを使って他の制御装置に対してこの電流値を告知している構成においては、取得した不正な値を他の制御装置も認識するため、システム(例えば、エンジン制御システム)全体の信頼性低下を招くことになる。
すなわち、補正後の電流値“Iact”は、前回のスイッチング周期にて取得した電流値“Ifb”、スイッチング周期“Tsw”[s]と時定数“λ”[A/s]から、下記の式(1)のように算出する。
なお、時定数“λ”の単位は[A/s](単位時間当たりに流れる電流)としており、一般的な時定数の単位[s]とは異なるので注意が必要である。
Iact = Ifb − (λ×Tsw) [A] ・・・・・ 式(1)
ここで、時定数“λ”[A/s]はあらかじめ設定した値でも良いし、スイッチングオフ期間の間に逐次演算しても良い。
このように演算すると、各部の波形は、図5に示す通りとなる。
図5(a)〜図5(c)は、前掲した図4(a)〜図4(c)と同様の波形を示している。
すなわち、図5(a)は、スイッチング素子101へのオン/オフ指令であるスイッチング指令“duty”を示しており、スイッチング指令のオンパルスが途中からなくなり、スイッチング素子101が完全オフしている場合を示している。なお、スイッチング指令のオン時間は、発電機の出力要求に応じて変化させる。
図5(b)は、実際に誘導性負荷100に流れている誘導性負荷電流(実際値)、図5(c)は、電流検出手段103にて検出する誘導性負荷電流(検出値)“Itemp”を示している。
電流検出手段103は、スイッチング素子101に通電している電流しか検出できないため、誘導性負荷電流の検出値“Itemp”は、図5(c)に示したような波形となっている。すなわち、図4(c)と同様に、スイッチング素子をオン/オフ動作させるスイッチング指令のオンパルスがなくなると、誘導性負荷電流の検出値“Itemp”はゼロとなっている。
なお、図5(d)の波線は、比較のために、図5(b)に示した「実際に誘導性負荷に流れている誘導性負荷電流(実際値)」の変化波形を転写させたものである。
本実施の形態における電流補正手段104は、図5(d)に示したピークホールド値の波形を用いて、電流検出手段103が検出する誘導性負荷電流“Itemp”を補正する。すなわち、電流補正手段104は、ピークホールド値の変化波形を用い、スイッチング素子101をオン/オフさせるパルスのDUTYに応じて電流検出手段103が検出する誘導性負荷電流“Itemp”の補正度合いを変更する。
従って、本実施の形態によれば、スイッチング素子101をオン/オフ動作させるパルス101a(すなわち、スイッチング指令)のDUTYが、オン時間の少ない極短パルスのようなDUTYであっても、正確な誘導性負荷電流値を検出することが可能である。
電流検出手段103は、スイッチング素子101に通電している電流のみを検出しているので、環流ダイオード102側の電流を測定する必要がなく、安価で簡易な構成が可能である。
また、スイッチング素子101として、センスFET等のセンシング機能付きの素子の採用が可能である。
さらに、図1の構成においては、GND(接地)基準のデータ取得が可能であり、差動入力が不要である。
しかし、実際は誘導性負荷のため、ある時定数をもって電流が低下しているのでゼロではない。
この乖離を解消するために、電流検出手段103は、スイッチング素子101へのオンDUTY(オン時間)が所定の「第一の設定値」以下の時に補正を行う。
ここで、電流補正手段104は、スイッチング素子101のオフ時間が所定の「第三の設定値(=スイッチング周期−第一の設定値)以上の時に補正を行っても良い。
スイッチング素子101のオン時間が電流検出手段103のサンプリング周期以下である場合は、確実にスイッチング素子101を流れる電流の電流値を取得することができない可能性がある。
しかし、第一の設定値を電流検出手段103のサンプリング周期以下として、電流検出手段103が検出するスイッチング素子101を流れる電流を補正することにより、誘導性負荷100を流れる電流を検知することが可能となる。
すなわち、電流補正手段104によって今回補正された誘導性負荷電流の補正値“Iact”は、前出した式(1)に基づいて算出する。
この場合、時定数をリアルタイムで演算が可能なため、温度などの影響を受けにくい。
従って、演算した時定数を記憶するための記憶装置が不要である。また、発電機(製品)毎に設定値を持つ必要がなく、汎用性に優れる。
図6は、この発明の実施の形態2に係る「誘導性負荷の電流検出装置」の概略の構成を示す図である。
前述した実施の形態1による「誘導性負荷の電流検出装置」の構成と比較すると、電流検出手段103は、スイッチング素子101を流れる電流を検出するのではなく、環流ダイオード(フリーホイルダイオード)102を流れる電流を検出するように、環流ダイオード102のGND側(接地側)に配置している。
さらに、図6では、電源側にスイッチング素子101を、誘導性負荷100をGND側(接地側)に配置した「Highサイドタイプ」としている。
その他の構成は、図1に示した実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
さらに、図6では、電流検出手段103は、環流ダイオード102の下流側に挿入しているが、環流ダイオード102に流れる電流を検出できれば良いので、電流検出手段103を環流ダイオード102の上流側に配置しても良い。
ところで、環流ダイオード102に流れる電流は、スイッチング素子101がオフの期間に誘導性負荷100に流れる電流が環流したものである。
従って、本実施の形態における電流検出手段103は、環流ダイオード102に流れる電流(すなわち、スイッチング素子101がオフの時に誘導性負荷100に流れる電流)を検出することになる。
電流検出手段103は、図6あるいは図7に示すように、シャント抵抗やホール素子などのセンシング部103aと、その出力を適切に変換するインターフェース部103bで構成されている。
図6に示したように、電流補正手段104には、電流検出手段103の出力である検出電流(すなわち、「環流ダイオード102に流れる電流」の検出値)“Itemp”、スイッチング素子101のオン時間指令(すなわち、スイッチング素子101をオン/オフ動作させるパルス101aのオンパルス)である“duty”、電流補正手段104による前回補正後の電流値“Ifb”が入力される。
図8(a)は、スイッチング素子101へのオン/オフ指令であるスイッチング指令“duty”、図8(b)は、実際に誘導性負荷100に流れている誘導性負荷電流の実際値、図8(c)は、電流検出手段103にて検出する誘導性負荷電流の検出値“Itemp”を示している。
ここで、電流検出手段103は、環流ダイオード102に流れている電流しか検出できないため、環流ダイオード102に流れている電流と等価な誘導性負荷電流の検出値“Itemp”の波形は、図8(c)に示すような波形になっている。
なお、電流検出手段103は、スイッチング素子101がオフの期間に環流ダイオード102に環流する電流を検出する。
従って、電流検出手段103は、スイッチング素子101がオフの期間中のみ誘導性負荷100に流れる電流を検出することになる。
誘導性負荷電流の検出値“Itemp”のピーク値は、電流補正手段104内の図示しないピークホールド手段によりホールドされる。
電流検出手段103のサンプリング周期が、スイッチング指令のオフ時間に対し十分短い場合には、図8のような波形となるが、逆の関係が成り立つときは図8のようにはならない。
極端な例として、スイッチング周期において、スイッチング指令のオフ時間がサンプリング周期以上から0に変化した場合(すなわち、スイッチング指令がフルオンになった場合)の波形を図9に示す。
図9は、電流検出手段103が検出する環流ダイオード102を流れる電流値(実質的には誘導性負荷100を流れる電流値)を電流補正手段104によって補正しない場合の動作を説明するための各部の波形を示す図である。
すなわち、図9(a)は、スイッチング指令のオフパルスが途中からなくなり、スイッチング周期の全てでフルオン(完全オン)となる場合を示している。
なお、スイッチング指令のオン時間あるいはオフ時間は、発電機の出力要求に応じて変化させる。
また、図9(b)は、実際に誘導性負荷100に流れている誘導性負荷電流の実際値、図9(c)は、電流検出手段103にて検出する環流ダイオード102を流れる電流の検出値を示している。
しかし、誘導性負荷100に流れる実際の誘導性負荷電流は、時定数によって上昇してくるため、時定数によって定まる一定の区間において、誘導負荷電流の不正な値(不正なピークホールド値)を取得してしまうことになる。
すなわち、図9(d)に示したピークホールド値の波形は、図9(b)に示した誘導性負荷電流の実際値とは異なる不正な波形となる。
この不正なピークホールド値の波形は、自制御装置だけではなく、シリアル通信などを使って他の制御装置に対してこの電流値を告知している構成においては、取得した不正な値を他の制御装置も認識するため、システム(例えば、エンジン制御システム)全体の信頼性低下を招くことになる。
すなわち、補正後の電流値“Iact”は、前回のスイッチング周期にて取得した電流値“Ifb”、スイッチング周期“Tsw”[s]および時定数“λ”[A/s]から、下記の式(2)に基づいて算出する。
ここで時定数“λ”の単位は[A/s]としており、一般的な時定数[s]とは異なるので注意が必要である。
Iact = Ifb + (λ×Tsw) [A] ・・・・ 式(2)
ここで,時定数“λ”[A/s]は、あらかじめ設定した値でも良いし、オフ期間の間に逐次演算しても良い。
このように、式(2)に基づいて補正後の電流値“Iact”を演算すると、各部の波形は図10の通りとなる。
図10(a)〜図10(c)は、前掲した図9(a)〜図9(c)と同様の波形を示している。
すなわち、図10(a)は、スイッチング素子101へのオン/オフ指令であるスイッチング指令“duty”、図10(b)は、実際に誘導性負荷100に流れている誘導性負荷電流の実際値、図10(c)は、電流検出手段103によって検出する誘導性負荷電流の検出値“Itemp”を示している。
なお、図10(d)の波線は、比較のために、図10(b)に示した「実際に誘導性負荷に流れている誘導性負荷電流(実際値)」の変化波形を転写させたものである。
本実施の形態における電流補正手段104は、図10(d)に示したピークホールド値の波形を用いて、電流検出手段103が検出する誘導性負荷電流“Itemp”を補正する。すなわち、電流補正手段104は、ピークホールド値の変化波形を用い、スイッチング素子101をオン/オフさせるパルスのDUTYに応じて電流検出手段103が検出する誘導性負荷電流“Itemp”の補正度合いを変更する。
すなわち、本実施の形態における電流検出手段103は、実施の形態1の場合とは異なり、スイッチング素子101がオフの期間中に環流ダイオード102に流れる電流を検出するように配置されているが、環流ダイオード102に流れる電流は、スイッチング素子101がオンの時に誘導性負荷100に流れる電流と等価であり、誘導性負荷100に流れる電流を検出することがでる。さらに、電流補正手段104は、スイッチング素子101をオン/オフ動作させるパルスのDUTYに応じて補正度合いを変更する。
従って、実施の形態1の場合と同様に、スイッチング素子101をオン/オフ動作させるパルス101a(スイッチング指令)のDUTYが、オン時間の少ない極短パルス(例えば、サンプリングタイミングの間にオン時間が終わるような極短パルス)のようなDUTYであっても、正確な誘導性負荷電流値を検出することが可能である。
また、スイッチング素子101として、センスFETなどのセンシング機能付きの素子を採用可能である。
さらに、図6の構成においても、GND(接地)基準のデータ取得が可能であり、差動入力が不要である。
従って、今回のスイッチング周期においては、電流検出できず、電流検出手段103が検出する電流値はゼロとなる。
しかし、誘導性負荷100に流れる電流は、時定数をもって増加しているので、実際に誘導性負荷100に流れる電流はゼロではない。
この乖離を解消するために、電流検出手段103は、スイッチング素子101へのオンDUTY(オン時間)が所定の「第二の設定値」以上のときに補正を行って、より正確な電流値の取得(検出)を行う。
なお、電流検出手段103は、スイッチング素子101へのオフDUTY(オフ時間)が所定の「第四の設定値」以下のときに補正を行ってもよい。
スイッチング素子101のオフ時間が、電流検出手段103のサンプリング周期以下の場合、電流補正手段104は、確実に電流値を取得することができない可能性があるが、第二の設定値を上記のように設定することにより、確実に補正が可能となる。
すなわち、電流補正手段104により補正された補正後の電流値は、前出の式(2)に基づいて算出する。
従って、補正後の電流値をリアルタイムで演算が可能なため,温度などの影響を受けにくい。
従って、時定数をリアルタイムで演算が可能なため,温度などの影響を受けにくい。
また、演算した時定数を記憶するための記憶装置が不要である。
この場合は、時定数を演算する必要が無いため、ソフトウェア負荷が少なく、回路規模を小さくすることができる。
サンプリング周期 ≦ スイッチング周期 ≦ 時定数
である。この関係は、実施の形態1についても同様である。
Claims (9)
- 誘導性負荷と、
前記誘導性負荷と直列に接続され、オン/オフ動作により前記誘導性負荷を流れる電流を制御するスイッチング素子と、
前記誘導性負荷と並列に接続され,前記スイッチング素子のオフ時に誘導性負荷の電流を環流させる環流ダイオードと、
前記スイッチング素子に流れる電流を、所定のサンプリング周期でサンプリングして検出する電流検出手段と、
前記電流検出手段にて検出した電流値に対して補正を行う電流補正手段を備え、
前記電流補正手段は、前記スイッチング素子のオン時間指令が所定の第一の設定値以下のときに前記補正を行うと共に、前記オン時間指令に応じて前記補正の度合いを変更する、
ことを特徴とする誘導性負荷の電流検出装置。 - 前記第一の設定値は、前記電流検出手段のサンプリング周期以下である、
ことを特徴とする請求項1に記載の誘導性負荷の電流検出装置。 - 前記電流補正手段による補正は、前記スイッチング素子のスイッチング周期ごとに行われ、今回補正された補正後の電流値は、前回のスイッチング周期にて算出した電流値からスイッチング周期に相当する誘導性負荷の時定数分を減算して算出する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の誘導性負荷の電流検出装置。 - 前記誘導性負荷の時定数は、前記スイッチング素子のオン時間指令が前記第一の設定値以上のとき、前記スイッチング素子をオンしている期間にて算出する、
ことを特徴とする請求項3に記載の誘導性負荷の電流検出装置。 - 誘導性負荷と、
前記誘導性負荷と直列に接続され、オン/オフ動作により前記誘導性負荷を流れる電流を制御するスイッチング素子と、
前記誘導性負荷と並列に接続され、前記スイッチング素子のオフ時に前記誘導性負荷の電流を環流させる環流ダイオードと、
前記環流ダイオードに流れる環流電流を所定のサンプリング周期でサンプリングして検出する電流検出手段と、
前記電流検出手段にて検出した電流値に対して補正を行う電流補正手段を備え、
前記電流補正手段は、前記スイッチング素子のオン時間指令が所定の第二の設定値以上のときに前記補正を行うと共に、前記オン時間指令に応じて前記補正の度合いを変更する、
ことを特徴とする誘導性負荷の電流検出装置。 - 前記第二の設定値は、前記スイッチング素子のスイッチング周期からオン時間を減算した値であって、前記電流検出手段のサンプリング周期以下である、
ことを特徴とする請求項5に記載の誘導性負荷の電流検出装置。 - 前記電流補正手段による補正は、前記スイッチング素子のスイッチング周期ごとに行われ、前記電流補正手段により補正された補正後の電流値は、前回のスイッチング周期にて算出した電流値にスイッチング周期に相当する前記誘導性負荷の時定数分を加算して算出する、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の誘導性負荷の電流検出装置。 - 前記スイッチング素子のオン時間指令が前記第二の設定値以下であるとき、前記誘導性負荷の前記時定数は、前記スイッチング素子をオフしている期間にて算出する、
ことを特徴とする請求項7に記載の誘導性負荷の電流検出装置。 - 前記誘導性負荷の時定数は、予め設定している定数を使用する、
ことを特徴とする請求項3、4、7、8のうちの何れか一項に記載の誘導性負荷の電流検出装置。
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