JP6298902B2 - インバータ装置及びインバータ装置の制御方法 - Google Patents
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Description
本発明は、インバータ装置及びインバータ装置の制御方法に関する。
内燃機関により駆動される発電機から出力される交流電力を、直流電力に変換して負荷に供給するインバータ装置がある。このインバータ装置は、負荷に供給される出力電流の電流値と出力電圧の電圧値とを検出し、検出した電流値と電圧値とに基づいて有効電力を算出する。そしてインバータ装置は、この算出した有効電力と負荷が必要としている有効電力とが一致するように、内燃機関の回転数を制御する。このようなインバータ装置では、電圧値と電流値とを検出する検出回路の回路定数や、温度や湿度等の外部環境等の影響により、出力電流と出力電圧との間に位相差が生じる。この位相差が生じると、負荷において実際に消費される有効電力と、インバータ装置において算出される有効電力との間において誤差が生じる。誤差が生じると、インバータ装置は、負荷において実際に消費される有効電力と負荷が必要としている有効電力とが一致するような、内燃機関の回転数の制御を行うことができない。このような位相差を補正して有効電力を算出するインバータ装置が、例えば、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載のインバータ装置は、所定のサンプリング間隔でサンプリングされた電流値と電圧値とに基づいて有効電力を算出する。より具体的には、特許文献1に記載のインバータ装置は、所定のサンプリング間隔でサンプリングされた電圧値及び電流値のサンプリング値を記憶部に記憶する。そして、インバータ装置は、記憶部に記憶されているサンプリング値を参照し、電流値に対する電圧値の位相差を検出する。次に、インバータ装置は、例えば、検出した位相差に対応する電圧値のサンプリング値を、記憶部に記憶された電圧値のサンプリング値の中から選択し、選択した電圧値のサンプリング値そのものと電流値のサンプリング値そのものとを利用することで、位相差を補正して有効電力を算出する。
特許文献1に記載のインバータ装置では、サンプリング周波数でサンプリングされた電流値及び電圧値のサンプリング値そのものに基づいて有効電力を算出している。そのため、位相差がサンプリング間隔よりも短い場合において、サンプリング間隔が位相差の整数倍となっている場合には、位相差を整数倍することで位相差に対応したサンプリング値を得ることができる。これにより、インバータ装置は、位相差を補正した有効電力を算出することができる。しかし、サンプリング間隔が位相差の整数倍となっていない場合には、位相差に対応したサンプリング値がない。そのため、インバータ装置は、位相差を補正することができず、有効電力の算出を行うことができない。
そこで、特許文献1に記載のインバータ装置では、サンプリング周波数を上げ、短いサンプリング間隔でサンプリングすることで、位相差に対応したサンプリング値が得られやすい構成とすることが考えられる。
しかしながら、サンプリング周波数を上げるためには、サンプリング周波数の高速化に適した高価な部品を使用する必要が生じる。また、サンプリング周波数を上げるためには、サンプリング値を記憶するために記憶部の容量を増大させる必要が生じる。そのため、部品コストが上昇してしまう。
しかしながら、サンプリング周波数を上げるためには、サンプリング周波数の高速化に適した高価な部品を使用する必要が生じる。また、サンプリング周波数を上げるためには、サンプリング値を記憶するために記憶部の容量を増大させる必要が生じる。そのため、部品コストが上昇してしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、サンプリング間隔が位相差の整数倍となっていない場合であっても、サンプリング周波数を上げることなく、位相差を補正して有効電力を求めることができるインバータ装置及びインバータ装置の制御方法を提供することである。
本発明の一態様は、内燃機関によって駆動される発電機から得られる電力を負荷に供給するとともに、前記供給される電力の電流値及び電圧値から算出される有効電力に基づいて前記内燃機関の回転数を制御するインバータ装置であって、前記発電機から得られる電力を負荷に供給するインバータと、前記インバータから供給される出力電流の電流値を検出する電流検出部と、前記インバータから供給される出力電圧の電圧値を検出する電圧検出部と、前記電流値と前記電圧値とをそれぞれ所定のサンプリング周期でサンプリングすることで電流サンプリング値と電圧サンプリング値とを取得するサンプリング部と、前記電圧サンプリング値及び前記電流サンプリング値を記憶する記憶部と、前記電圧サンプリング値及び前記電流サンプリング値における位相差を検出する位相差検出部と、今回の前記サンプリング周期で得られた前記電圧サンプリング値と前記電流サンプリング値とのうち一方のサンプリング値がサンプリングされた時点から所定の時間の範囲内においてサンプリングされた他方のサンプリング値を前記記憶部から少なくとも1つ以上読み出し、前記読み出した他方のサンプリング値に基づいて線形補間、多項式補間又はスプライン補間することによって前記位相差に対応する補正サンプリング値を算出する、或いは、前記読み出した複数の他方のサンプリング値を外挿することにより次回のサンプリング周期の補正サンプリング値を推定する位相差制御部と、前記補正サンプリング値と前記一方のサンプリング値と基づいて、前記位相差がなくなるように補正した有効電力を算出する有効電力算出部と、を備えるインバータ装置である。
また、本発明の一態様は、上述のインバータ装置であって、前記有効電力算出部は、前記位相差が0となるように補正した前記有効電力を算出する。
また、本発明の一態様は、上述のインバータ装置であって、前記位相差制御部は、前記記憶部から読み出した他方のサンプリング値に基づいて線形補間することによって、前記補正サンプリング値を算出する。
また、本発明の一態様は、上述のインバータ装置であって、前記位相差制御部は、前記記憶部から読み出した他方のサンプリング値に基づいて多項式補間又はスプライン補間することによって、前記補正サンプリング値を算出する。
また、本発明の一態様は、上述のインバータ装置であって、前記位相差制御部は、前記記憶部から読み出した他方のサンプリング値を外挿することにより前記補正サンプリング値を算出する。
また、本発明の一態様は、上述のインバータ装置であって、前記位相差制御部は、前記記憶部から読み出した複数の他方のサンプリング値を外挿することにより次回のサンプリング周期の補正サンプリング値を推定する。
また、本発明の一態様は、上述のインバータ装置であって、記位相差検出部は、前記出力電流と前記出力電圧とのそれぞれのゼロクロス点から前記位相差を検出する。
また、本発明の一態様は、上述のインバータ装置であって、前記位相差制御部は、前記サンプリング周期が前記位相差の整数倍である場合には、前記一方のサンプリング値がサンプリングされた時点から前記位相差だけ前にサンプリングされた前記他方のサンプリング値を前記記憶部から読み出し、前記有効電力算出部は、前記位相差制御部により読み出された前記他方のサンプリング値と前記一方のサンプリング値とに基づいて、前記位相差がなくなるように補正した有効電力を算出する。
また、本発明の一態様は、上述のインバータ装置であって、前記一方のサンプリング値は、前記電圧サンプリング値と前記電流サンプリング値とのうち、位相が遅れている方のサンプリング値である。
また、本発明の一態様は、内燃機関によって駆動される発電機から得られる電力を負荷に供給するとともに、前記供給される電力の電流値及び電圧値から算出される有効電力に基づいて前記内燃機関の回転数を制御するインバータ装置の制御方法であって、前記発電機から得られる電力を負荷に供給するインバータから供給される出力電流の電流値を検出する電流検出ステップと、前記インバータから供給される出力電圧の電圧値を検出する電圧検出ステップと、前記電流値と前記電圧値とをそれぞれ所定のサンプリング周期でサンプリングすることで電流サンプリング値と電圧サンプリング値とを取得するサンプリングステップと、前記電圧サンプリング値及び前記電流サンプリング値を記憶部に記憶する記憶ステップと、前記電圧サンプリング値及び前記電流サンプリング値における位相差を検出する位相差検出ステップと、今回の前記サンプリング周期で得られた前記電圧サンプリング値と前記電流サンプリング値とのうち一方のサンプリング値がサンプリングされた時点から所定の時間の範囲内においてサンプリングされた他方のサンプリング値を前記記憶部から少なくとも1つ以上読み出し、前記読み出した他方のサンプリング値に基づいて線形補間、多項式補間又はスプライン補間することによって前記位相差に対応する補正サンプリング値を算出する、或いは、前記読み出した複数の他方のサンプリング値を外挿することにより次回のサンプリング周期の補正サンプリング値を推定する位相差制御ステップと、前記補正サンプリング値と前記一方のサンプリング値と基づいて、前記位相差がなくなるように補正した有効電力を算出する有効電力算出ステップと、を含むインバータ装置の制御方法である。
以上説明したように、本発明によれば、サンプリング間隔が位相差の整数倍となっていない場合であっても、サンプリング周波数を上げることなく、位相差を補正して有効電力を求めることができる。
以下、図1〜図4を参照して、本発明の実施形態について説明する。
電力測定システム1は、インバータ装置2、内燃機関3、発電装置4及びコンデンサCを備える。
発電装置4は、内燃機関3(例えば、エンジン)により駆動されることで、直流電力をインバータ装置2に出力する。
電力測定システム1は、インバータ装置2、内燃機関3、発電装置4及びコンデンサCを備える。
発電装置4は、内燃機関3(例えば、エンジン)により駆動されることで、直流電力をインバータ装置2に出力する。
インバータ装置2は、発電装置4から出力される直流電力を、交流電力に変換して負荷5に供給する。また、インバータ装置2は、負荷5に供給する出力電流の電流値と出力電圧の電圧値とを検出し、検出した電流値と電圧値とに基づいて有効電力を算出する。また、インバータ装置2は、この算出した有効電力と負荷5が必要としている有効電力とが一致するように、内燃機関3の回転数を制御する。
インバータ装置2は、インバータ6、カレントトランスCT及び制御装置10を備える。制御装置10は、電流検出部11、電圧検出部12、演算部13、記憶部14及び回転制御部15を備える。インバータ6とコンデンサCとは、閉回路を形成する。
インバータ6は、発電装置4から出力される直流電力を、交流電力に変換して負荷5に供給する。
インバータ6は、発電装置4から出力される直流電力を、交流電力に変換して負荷5に供給する。
電流検出部11は、インバータ6から出力される出力電流の電流値を検出する。以下、インバータ6から出力される出力電流の電流値を出力電流値という。例えば、電流検出部11は、カレントトランスCT、シャント抵抗又はホール素子のいずれかを用いて、インバータ6から出力される出力電流値を検出する。本実施形態では、電流検出部11がカレントトランスCTを用いてインバータ6から出力される出力電流値を検出する場合を一例として説明するが、これに限定されない。
カレントトランスCTは、1次巻線(不図示)及び2次巻線(不図示)を備える。
カレントトランスCTの1次巻線には、インバータ6の出力端子が接続される。カレントトランスCTの2次巻線には、電流検出部11が接続される。このため、インバータ6から電流が出力されると、その出力された電流はカレントトランスCTの1次巻線に流れる。そして、カレントトランスCTの2次巻線には、カレントトランスCTの1次巻線に流れた電流に応じた電流が流れる。
電流検出部11は、カレントトランスCTの2次巻線に流れる電流に基づいて、インバータ6から出力される出力電流値を検出する。
カレントトランスCTの1次巻線には、インバータ6の出力端子が接続される。カレントトランスCTの2次巻線には、電流検出部11が接続される。このため、インバータ6から電流が出力されると、その出力された電流はカレントトランスCTの1次巻線に流れる。そして、カレントトランスCTの2次巻線には、カレントトランスCTの1次巻線に流れた電流に応じた電流が流れる。
電流検出部11は、カレントトランスCTの2次巻線に流れる電流に基づいて、インバータ6から出力される出力電流値を検出する。
電圧検出部12は、インバータ6の出力端子に接続され、インバータ6から出力される出力電圧の電圧値を検出する。以下、インバータ6から出力される出力電圧の電圧値を出力電圧値という。
演算部13は、サンプリング部131、位相差検出部132、位相差制御部133及び有効電力算出部134を備える。
サンプリング部131は、電流検出部11により検出された出力電流値と、電圧検出部12により検出された出力電圧値と、を所定のサンプリング周期Tsでサンプリングする。
以下、電流検出部11により検出された出力電流値が所定のサンプリング周期Tsでサンプリングされた値を、電流サンプリング値という。また、電圧検出部12により検出された出力電圧値が所定のサンプリング周期Tsでサンプリングされた値を、電圧サンプリング値という。
サンプリング部131は、出力電流値と出力電圧値とをそれぞれ所定のサンプリング周期Tsでサンプリングすることで取得した電流サンプリング値と電圧サンプリング値とを、記憶部14に記憶する。
以下、電流検出部11により検出された出力電流値が所定のサンプリング周期Tsでサンプリングされた値を、電流サンプリング値という。また、電圧検出部12により検出された出力電圧値が所定のサンプリング周期Tsでサンプリングされた値を、電圧サンプリング値という。
サンプリング部131は、出力電流値と出力電圧値とをそれぞれ所定のサンプリング周期Tsでサンプリングすることで取得した電流サンプリング値と電圧サンプリング値とを、記憶部14に記憶する。
位相差検出部132は、電圧サンプリング値及び電流サンプリング値における位相差Δφを検出する。
理想状態における電圧サンプリング値と電流サンプリング値との位相差Δφは「0」である。しかしながら、出力電流値を検出する電流検出部11と出力電圧値を検出する電圧検出部12との各回路定数や、温度や湿度等の外部環境等の影響により、図2に示すように、電圧サンプリング値及び電流サンプリング値との間に位相差Δφが生じる。したがって、この位相差Δφが補正されずに有効電力が算出されると、負荷5において実際に消費される有効電力と、電圧サンプリング値及び電流サンプリング値とを用いて算出される有効電力との間において誤差が生じる。したがって、本実施形態では、位相差検出部132は、この位相差Δφを検出し、検出した位相差Δφを位相差制御部133に供給する。そして、位相差制御部133は、位相差検出部132により検出された位相差Δφを補正することで、負荷5において実際に消費される有効電力と同等の有効電力の算出が可能となる。
例えば、位相差検出部132は、電圧サンプリング値及び電流サンプリング値におけるそれぞれのゼロクロス点から位相差Δφを検出する。位相差検出部132は、このゼロクロス点から位相差Δφを検出することで、電圧サンプリング値及び電流サンプリング値の一周期の間において、位相差Δφの最大値を検出することできる。ただし、本実施形態における位相差検出部132は、これに限定されず、電圧サンプリング値及び電流サンプリング値との一周期の間において、任意の点で位相差Δφを検出してもよい。
位相差制御部133は、今回のサンプリング周期Tsで得られた電圧サンプリング値と電流サンプリング値のうち一方のサンプリング値がサンプリングされた時点から所定の時間の範囲内においてサンプリングされた他方のサンプリング値を記憶部14から少なくとも1つ以上読み出す。位相差制御部133は、読み出した他方のサンプリング値に基づいて、位相差Δφに対応する補正サンプリング値yhを算出する。例えば、今回のサンプリング周期Tsとは、位相差制御部133によって位相差Δφが補正される対象となる周期である。今回のサンプリング周期Tsは、位相差Δφの補正が行われる毎に任意に設定されるものである。なお、位相差制御部133は、電圧サンプリング値と電流サンプリング値とのうち、位相が進んでいる方の値において、補正サンプリング値yhを算出する。すなわち、一方のサンプリング値とは、電圧サンプリング値と電流サンプリング値とのうち、位相が遅れている方のサンプリング値である。また、位相差制御部133は、サンプリング周期毎に位相差Δφの補正を行ってもよいが、必ずしもサンプリング周期毎でなくてもよい。
本実施形態では、図2に示すように、電流サンプリング値に対して電圧サンプリング値の位相が進んでいる場合について、説明する。したがって、一方の値が電流サンプリング値である場合を例として説明する。なお、図2に示す出力電圧値と出力電流値とは−1と1との間で正規化されている。
位相差制御部133は、今回のサンプリング周期Tsで得られた電流サンプリング値がサンプリングされた時点から所定の時間の範囲内においてサンプリングされた電圧サンプリング値を記憶部14から少なくとも1つ以上読み出す。そして、位相差制御部133は、読み出した電圧サンプリング値に基づいて、位相差Δφに対応する補正サンプリング値yhを算出する。これにより、インバータ装置2は、位相差Δφに対応した補正サンプリング値yhが得られるため、補正サンプリング値yhと電流サンプリング値とを用いることで、位相差Δφがなくなるように補正した有効電力を算出することができる。以下に、位相差制御部133における補正サンプリング値yhの算出方法について、図3を参照して具体的に説明する。
以下の説明において、出力電流値のゼロクロス点の座標位置を(t2、0)、出力電圧値のゼロクロス点の座標位置を(t0、0)とする。
例えば、位相差制御部133は、今回のサンプリング周期Tsで得られた電流サンプリング値が電流サンプリング値I2(時刻t2での電流サンプリング値)であった場合に、その時刻t2から位相差Δφだけ前の時刻(時刻t2−Δφ)の出力電圧値を補正サンプリング値yhとして算出する。ここで、位相差Δφがサンプリング周期Tsよりも小さく、サンプリング周期Tsが位相差Δφの整数倍ではない場合、時刻t2−Δφ(=時刻t0)の出力電圧値は、時刻t1(=t2−Ts)の電圧サンプリング値y1と時刻t2の電圧サンプリング値y2との間の範囲内に存在している。すなわち、時刻t2−Δφの電圧サンプリング値は記憶部14に記憶されていない。したがって、位相差制御部133は、複数の電圧サンプリング値に基づいて、補正サンプリング値yhを算出する。本実施形態では、位相差制御部133は、電圧サンプリング値y1と電圧サンプリング値y2とに基づいて線形補間にすることにより、補正サンプリング値yhを算出する。例えば、位相差制御部133は、電圧サンプリング値y1の座標位置A(t1、y1)と、電圧サンプリング値y2の座標位置B(t2、y2)とを結ぶ直線の傾きaを以下の式に基づいて算出する。
傾きa=(y2−y1)/(t2−t1) …(1)
したがって、位相差制御部133は、以下の式に基づいて補正サンプリング値yhを算出する。
yh=a(t2−Δφ)+y1 …(2)
yh=a(t2−Δφ)+y1 …(2)
これにより、位相差制御部133は、電流サンプリング値I2に対して位相差Δφが0となるような出力電圧値である補正サンプリング値yhを算出する。位相差制御部133は、上述した方法で補正サンプリング値yhをサンプリング周期Ts毎に算出する。
有効電力算出部134は、電流サンプリング値I2と、補正サンプリング値yhと基づいて、位相差Δφがなくなるように補正した有効電力を算出する。
例えば、有効電力算出部134は、電流サンプリング値I2と、補正サンプリング値yhとを乗算することで瞬間電力をサンプリング周期T毎に算出する。そして、有効電力算出部134は、出力電流及び出力電圧の一周期分の瞬間電力の平均値を、有効電力として算出する。
例えば、有効電力算出部134は、電流サンプリング値I2と、補正サンプリング値yhとを乗算することで瞬間電力をサンプリング周期T毎に算出する。そして、有効電力算出部134は、出力電流及び出力電圧の一周期分の瞬間電力の平均値を、有効電力として算出する。
回転制御部15は、有効電力算出部134で算出された有効電力に基づいて内燃機関3の回転数を制御する。
以下に、本実施形態における制御装置10の有効電力の算出処理の流れについて、図4を参照して説明する。
電流検出部11は、カレントトランスCTの2次巻線に流れる電流に基づいて、インバータ6から出力される出力電流値を検出する。電圧検出部12は、インバータ6から出力される出力電圧値を検出する(ステップS101)。
サンプリング部131は、電流検出部11により検出された出力電流値と、電圧検出部12により検出された出力電圧値と、を所定のサンプリング周期Tsでサンプリングすることで取得した電流サンプリング値と電圧サンプリング値とを、記憶部14に記憶する(ステップS102)。
位相差検出部132は、電圧サンプリング値及び電流サンプリング値におけるそれぞれのゼロクロス点から位相差Δφを検出する(ステップS103)。
位相差制御部133は、今回のサンプリングにより得られた時刻t2の電圧サンプリング値y2と、時刻t2以前のサンプリングにより得られた時刻t1の電圧サンプリング値y1とに基づいて線形補間することで、時刻t2−Δφでの出力電圧値を補正サンプリング値yhとして算出する(ステップS104)。
有効電力算出部134は、今回のサンプリングにより得られた電流サンプリング値I2と、位相差制御部133により算出された補正サンプリング値yhとを乗算することで瞬間電力をサンプリング周期Ts毎に算出する。そして、有効電力算出部134は、出力電流及び出力電圧の一周期分の瞬間電力の平均値を、有効電力として算出する(ステップS105)。
上述の実施形態において、インバータ装置2は、今回のサンプリング周期Tsで得られた電圧サンプリング値と過去のサンプリング周期Tsで得られた電圧サンプリング値とに基づいて位相差Δφに対応した補正サンプリング値yhを算出する。そして、インバータ装置2は、今回のサンプリング周期Tsで得られた電流サンプリング値と、補正サンプリング値yhと、に基づいて有効電力として算出する。これにより、インバータ装置2は、電流サンプリング値と補正サンプリング値yhとを用いることで、位相差Δφがなくなるように補正した有効電力を算出することができる。したがって、インバータ装置2は、サンプリング周期Tsが位相差Δφの整数倍となっていない場合であっても、サンプリング周波数を上げることなく、有効電力を算出することができる。そのため、高速化に適した高価な部品を使用することがなく、部品コストが低減可能となる。また、インバータ装置2は、サンプリング周波数を上げることなく、有効電力を算出することができる。そのため、サンプリング値を記憶する記憶部14の容量の増大を抑制することが可能となる。
また、上述の実施形態において、インバータ装置2は、サンプリング周期Tsが位相差Δφの整数倍である場合には、補正サンプリング値yhを用いずに有効電力を算出してもよい。以下に、補正サンプリング値yhを用いずに有効電力を算出するインバータ装置2Aを第1の変形例として、図5を参照して説明する。
第1の変形例のインバータ装置2Aは、インバータ6、カレントトランスCT及び制御装置10Aを備える。制御装置10Aは、電流検出部11、電圧検出部12、演算部13A、記憶部14及び回転制御部15を備える。演算部13Aは、サンプリング部131、位相差検出部132、判定部135、位相差制御部133A及び有効電力算出部134Aを備える。
判定部135は、位相差検出部132により検出された位相差Δφが、サンプリング周期Tsの整数倍であるか否かを判定する。判定部135は、位相差検出部132により検出された位相差Δφが、サンプリング周期Tsの整数倍ではない場合には、位相差制御部133Aに第1制御信号を出力する。判定部135は、位相差検出部132により検出された位相差Δφが、サンプリング周期Tsの整数倍である場合には、位相差制御部133Aに第2制御信号を出力する。
ここで、上述したように、位相差Δφがサンプリング周期Tsの整数倍ではない場合には時刻t2−Δφの電圧サンプリング値は記憶部14に記憶されていない。したがって、位相差制御部133Aは、判定部135から第1制御信号が供給された場合には、上述した方法で補正サンプリング値yhを算出する。そして、有効電力算出部134Aは、電流サンプリング値I2と、補正サンプリング値yhと基づいて、位相差Δφがなくなるように補正した有効電力を算出する。
一方、位相差Δφがサンプリング周期Tsの整数倍である場合には時刻t2−Δφの電圧サンプリング値は記憶部14に記憶されている。したがって、位相差制御部133Aは、判定部135から第2制御信号が供給された場合には、記憶部14から時刻t2−Δφの電圧サンプリング値を読み出す。そして、有効電力算出部134Aは、電流サンプリング値I2と、記憶部14から読み出した時刻t2−Δφの電圧サンプリング値と基づいて、位相差Δφがなくなるように補正した有効電力を算出する。これにより、インバータ装置2Aは、位相差Δφがサンプリング周期Tsの整数倍である場合に、補正サンプリング値yhの算出が不要になる。したがって、インバータ装置2Aは、補正サンプリング値yhの算出処理にかかる位相差制御部133Aの負荷を低減することができる。
また、上述の実施形態において、インバータ装置2は、カレントトランスCTを用いてインバータ6から出力される出力電流値を検出したが、これに限定されない。例えば、インバータ装置2は、シャント抵抗を用いてインバータ6から出力される出力電流値を検出してもよい。以下に、シャント抵抗を用いてインバータ6から出力される出力電流値を検出するインバータ装置2Bを第2の変形例として、図6を参照して説明する。
第2の変形例のインバータ装置2Bは、インバータ6B及び制御装置10を備える。
インバータ6Bは、スイッチング素子S1〜S4及びシャント抵抗R1、R2を備える。インバータ6Bは、スイッチング素子S1〜S4のオンとオフとを切り替えることで、発電装置4から出力される直流電力を交流電力に変換して負荷5に供給する。
インバータ6Bは、スイッチング素子S1〜S4及びシャント抵抗R1、R2を備える。インバータ6Bは、スイッチング素子S1〜S4のオンとオフとを切り替えることで、発電装置4から出力される直流電力を交流電力に変換して負荷5に供給する。
スイッチング素子S1とスイッチング素子S3とが直列に接続され、スイッチング素子S2とスイッチング素子S4とが直列に接続される。そして、スイッチング素子S1、S3と、スイッチング素子S2、S4とは、発電装置4の出力の高電位側と接地電位との間に並列に接続される。スイッチング素子S1とスイッチング素子S3との接続点と、スイッチング素子S2とスイッチング素子S4との接続点とは、負荷5にそれぞれ接続される。
また、シャント抵抗R1は、スイッチング素子S3と接地電位との間において、スイッチング素子S3に対して直列に接続される。シャント抵抗R2は、スイッチング素子S4と接地電位との間において、スイッチング素子S4に対して直列に接続される。したがって、電流検出部11は、シャント抵抗R1に流れる出力電流により発生するシャント抵抗R1の両端の電位差、又はシャント抵抗R2に流れる出力電流により発生するシャント抵抗R2の両端の電位差に基づいて、インバータ6から出力される出力電流の電流値を検出することができる。
また、上述の実施形態において、インバータ装置2は、発電装置4から出力される直流電力やインバータ6から出力される交流電力を制御する機能を備えてもよい。以下に、発電装置4から出力される直流電力やインバータ6から出力される交流電力を制御する機能を備えたインバータ装置2Cを第3の変形例として、図7を参照して説明する。
第3の変形例のインバータ装置2Cは、インバータ6C及び制御装置10Cを備える。このインバータ装置2Cは、発電装置4から出力される直流電力を所定の周波数の交流電力に変換して負荷5に供給する。
発電装置4は、発電機41、第1整流部42及びコンデンサ43を備える。
発電機41は、内燃機関3の駆動により三相の交流電力を出力する三相コイル41aと、内燃機関3の駆動により単相の交流電力を出力する単相コイル41bとを備える。三相コイル41aから出力される交流電力は、第1整流部42に供給される。また、単相コイル41bから出力される交流電力は、制御装置10Cに供給される。
発電装置4は、発電機41、第1整流部42及びコンデンサ43を備える。
発電機41は、内燃機関3の駆動により三相の交流電力を出力する三相コイル41aと、内燃機関3の駆動により単相の交流電力を出力する単相コイル41bとを備える。三相コイル41aから出力される交流電力は、第1整流部42に供給される。また、単相コイル41bから出力される交流電力は、制御装置10Cに供給される。
第1整流部42は、サイリスタ42a〜42c及びダイオード42d〜42fを備えている。第1整流部42は、制御装置10Cによりサイリスタ42a〜42cの導通角が制御されることで、三相コイル41aから出力される交流電力を直流電力に変換する。
コンデンサ43は、第1整流部42から出力された電力を平滑化して、インバータ6Cに出力する。
コンデンサ43は、第1整流部42から出力された電力を平滑化して、インバータ6Cに出力する。
インバータ6Cは、スイッチング素子S1〜S4及びシャント抵抗R1、R2を備える。インバータ6Cは、スイッチング素子S1〜S4のオンとオフとを切り替えることで、発電装置4から出力される直流電力を、所定の周波数の交流電力に変換して負荷5に供給する。
LCフィルタ7は、インバータ6Cの出力端子に接続されている。LCフィルタ7は、インバータ6Cから出力される交流電力のリプル成分を低減する。
ノイズフィルタ8は、LCフィルタ7から出力される交流電力のノイズを低減する。ノイズフィルタ8は、ノイズを低減した交流電力を負荷5に供給する。
ノイズフィルタ8は、LCフィルタ7から出力される交流電力のノイズを低減する。ノイズフィルタ8は、ノイズを低減した交流電力を負荷5に供給する。
制御装置10Cは、電流検出部11、電圧検出部12、演算部13、記憶部14、回転制御部15C、整流駆動部20、直流電圧検出部21、インバータ駆動部22、過電流制限部23、温度センサ30、温度検出部31、駆動制御部40、第2整流部50、補助電源部51及び回転数検出部52を備える。
整流駆動部20は、駆動制御部40から出力される制御指令に基づいてサイリスタ42a〜42cのゲート信号のオンとオフとをそれぞれ制御する。
直流電圧検出部21は、発電装置4から出力される直流電圧の電圧値を検出する。直流電圧検出部21は、検出した直流電圧の電圧値を駆動制御部40に出力する。
インバータ駆動部22は、駆動制御部40から出力されるPWM(pulse width modulation)信号に基づいて、スイッチング素子S1〜S4のオンとオフとを制御する。
直流電圧検出部21は、発電装置4から出力される直流電圧の電圧値を検出する。直流電圧検出部21は、検出した直流電圧の電圧値を駆動制御部40に出力する。
インバータ駆動部22は、駆動制御部40から出力されるPWM(pulse width modulation)信号に基づいて、スイッチング素子S1〜S4のオンとオフとを制御する。
過電流制限部23は、電流検出部11により検出された出力電流値が所定の閾値を超えた場合に、インバータ駆動部22の出力を停止させる。これにより、インバータ6Cの出力は一時的に停止される。したがって、過電流制限部23は、インバータ6Cを過電流から保護することができる。
温度センサ30は、インバータ6Cの内部に設けられており、インバータ6Cの内部の温度を測定する。温度センサ30は、温度の測定結果を温度情報として温度検出部31に出力する。例えば、温度センサ30は、サーミスタである。
温度検出部31は、温度センサ30から出力された温度情報に基づいて、インバータ6Cの温度を検出する。温度検出部31は、検出したインバータ6Cの温度を駆動制御部40に出力する。
温度検出部31は、温度センサ30から出力された温度情報に基づいて、インバータ6Cの温度を検出する。温度検出部31は、検出したインバータ6Cの温度を駆動制御部40に出力する。
駆動制御部40は、直流電圧検出部21が検出した直流電圧の電圧値を予め設定された値になるように整流駆動部20に制御指令を出力する。
駆動制御部40は、所定のPWM信号をインバータ駆動部22に出力することで、インバータ6Cから所定の周波数の交流電力を出力させる。
駆動制御部40は、温度検出部31により検出されたインバータ6Cの温度が基準温度を超える場合に、PWM信号の出力を停止する。これにより、駆動制御部40は、インバータ6Cの温度が基準温度を超える場合にインバータ6Cの出力が停止されるため、スイッチング素子S1〜S4が発熱し熱破壊することを防止することができる。
駆動制御部40は、所定のPWM信号をインバータ駆動部22に出力することで、インバータ6Cから所定の周波数の交流電力を出力させる。
駆動制御部40は、温度検出部31により検出されたインバータ6Cの温度が基準温度を超える場合に、PWM信号の出力を停止する。これにより、駆動制御部40は、インバータ6Cの温度が基準温度を超える場合にインバータ6Cの出力が停止されるため、スイッチング素子S1〜S4が発熱し熱破壊することを防止することができる。
第2整流部50は、単相コイル41bから出力される交流電力を直流電力に変換し、補助電源部51に供給する。補助電源部51は、第2整流部50により変換された直流電力を電源として制御装置10Cを構成する各部に供給可能である。
回転数検出部52は、単相コイル41bから出力される交流電力に基づいて、内燃機関3の回転数を検出する。回転数検出部52は、検出した内燃機関3の回転数を回転制御部15Cに出力する。
回転制御部15Cは、演算部13で算出された有効電力に基づいて内燃機関3の回転数の目標値である目標回転数を決定する。回転制御部15Cは、回転数検出部52が検出した内燃機関3の回転数が、目標回転数になるように内燃機関3の回転数を制御する。例えば、回転制御部15Cは、内燃機関3が目標回転数で回転するように電子ガバナ(不図示)を制御する。
また、駆動制御部40は、インバータ装置2Cの外部に設けられた周波数切替SW部61によりインバータ6Cから出力される交流電力の周波数を変更する機能を備えてもよい。
また、駆動制御部40は、自装置の電源の電圧値を監視する機能を備えてもよい。
また、駆動制御部40は、インバータ6Cの交流電力の出力が停止された場合や自装置の電源の電圧値が所定の値を下回った場合に、インバータ装置2Cの外部に設けられたLED(Light Emitting Diode)表示部60を点灯させる機能を備えてもよい。これにより、駆動制御部40は、インバータ6Cから出力される交流電力の停止や自装置における電源の電圧値の低下等の異常が発生した場合に、その異常の発生を外部に設けられたLED表示部60を点灯させることでユーザに報知することができる。
また、駆動制御部40は、自装置の電源の電圧値を監視する機能を備えてもよい。
また、駆動制御部40は、インバータ6Cの交流電力の出力が停止された場合や自装置の電源の電圧値が所定の値を下回った場合に、インバータ装置2Cの外部に設けられたLED(Light Emitting Diode)表示部60を点灯させる機能を備えてもよい。これにより、駆動制御部40は、インバータ6Cから出力される交流電力の停止や自装置における電源の電圧値の低下等の異常が発生した場合に、その異常の発生を外部に設けられたLED表示部60を点灯させることでユーザに報知することができる。
また、制御装置10Cは、外部の書き込み部62から書き込み可能な不揮発性メモリ(不図示)を備えてもよい。例えば、この不揮発性メモリには、演算部13に有効電力の算出処理を実行させるためのプログラムが予め記憶されている。
また、駆動制御部40や演算部13は、CPU(Central Processing Unit)により構成されてもよい。
また、上述の実施形態において、インバータ装置2は、過去のサンプリング周期Tsで得られた電圧サンプリング値と、今回のサンプリング周期Tsで得られた電圧サンプリング値とに基づいて、次回のサンプリング周期Tsの補正サンプリング値を推定してもよい。これにより、インバータ装置2は、出力電流及び出力電圧の一周期分の瞬間電力を推定することができるため、有効電力の算出速度を向上させることができる。
また、上述の実施形態において、インバータ装置2は、2点間の線形補間により補正サンプリング値を算出したが、これに限定されない。例えば、インバータ装置2は、有効電力をより精度良く算出するために、多項式補間やスプライン補間を用いて補正サンプリング値yhを算出してもよい。
また、上述の実施形態において、インバータ装置2は、電圧サンプリング値y1と電圧サンプリング値y2とを内挿することで、その2点間の範囲内の補正サンプリング値yhを算出したが、これに限定されない。例えば、インバータ装置2は、電圧サンプリング値y1と電圧サンプリング値y2とを外挿することで、その2点間の範囲外の補正サンプリング値を算出してもよい。
上述の実施形態において、制御装置10は、ハードウエアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよく、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせにより実現されてもよい。また、プログラムが実行されることにより、コンピュータが、制御装置10の一部として機能してもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されていてもよく、ネットワークに接続された記憶装置に記憶されていてもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1、1A 電力測定システム
2、2A インバータ装置
10、10A 制御装置
13、13A 演算部
14 記憶部
15 回転制御部
2、2A インバータ装置
10、10A 制御装置
13、13A 演算部
14 記憶部
15 回転制御部
Claims (10)
- 内燃機関によって駆動される発電機から得られる電力を負荷に供給するとともに、前記供給される電力の電流値及び電圧値から算出される有効電力に基づいて前記内燃機関の回転数を制御するインバータ装置であって、
前記発電機から得られる電力を負荷に供給するインバータと、
前記インバータから供給される出力電流の電流値を検出する電流検出部と、
前記インバータから供給される出力電圧の電圧値を検出する電圧検出部と、
前記電流値と前記電圧値とをそれぞれ所定のサンプリング周期でサンプリングすることで電流サンプリング値と電圧サンプリング値とを取得するサンプリング部と、
前記電圧サンプリング値及び前記電流サンプリング値を記憶する記憶部と、
前記電圧サンプリング値及び前記電流サンプリング値における位相差を検出する位相差検出部と、
今回の前記サンプリング周期で得られた前記電圧サンプリング値と前記電流サンプリング値とのうち一方のサンプリング値がサンプリングされた時点から所定の時間の範囲内においてサンプリングされた他方のサンプリング値を前記記憶部から少なくとも1つ以上読み出し、前記読み出した他方のサンプリング値に基づいて線形補間、多項式補間又はスプライン補間することによって前記位相差に対応する補正サンプリング値を算出する、或いは、前記読み出した複数の他方のサンプリング値を外挿することにより次回のサンプリング周期の補正サンプリング値を推定する位相差制御部と、
前記補正サンプリング値と前記一方のサンプリング値と基づいて、前記位相差がなくなるように補正した有効電力を算出する有効電力算出部と、
を備えるインバータ装置。 - 前記有効電力算出部は、前記位相差が0となるように補正した前記有効電力を算出する請求項1に記載のインバータ装置。
- 前記位相差制御部は、前記記憶部から読み出した他方のサンプリング値に基づいて線形補間することによって、前記補正サンプリング値を算出する請求項1又は請求項2に記載のインバータ装置。
- 前記位相差制御部は、前記記憶部から読み出した他方のサンプリング値に基づいて多項式補間又はスプライン補間することによって、前記補正サンプリング値を算出する請求項1又は請求項2に記載のインバータ装置。
- 前記位相差制御部は、前記記憶部から読み出した他方のサンプリング値を外挿することにより前記補正サンプリング値を算出する請求項1又は請求項2に記載のインバータ装置。
- 前記位相差制御部は、前記記憶部から読み出した複数の他方のサンプリング値を外挿することにより次回のサンプリング周期の補正サンプリング値を推定する請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載のインバータ装置。
- 前記位相差検出部は、前記出力電流と前記出力電圧とのそれぞれのゼロクロス点から前記位相差を検出する請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載のインバータ装置。
- 前記位相差制御部は、前記サンプリング周期が前記位相差の整数倍である場合には、前記一方のサンプリング値がサンプリングされた時点から前記位相差だけ前にサンプリングされた前記他方のサンプリング値を前記記憶部から読み出し、
前記有効電力算出部は、前記位相差制御部により読み出された前記他方のサンプリング値と前記一方のサンプリング値とに基づいて、前記位相差がなくなるように補正した有効電力を算出する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のインバータ装置。 - 前記一方のサンプリング値は、前記電圧サンプリング値と前記電流サンプリング値とのうち、位相が遅れている方のサンプリング値である請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のインバータ装置。
- 内燃機関によって駆動される発電機から得られる電力を負荷に供給するとともに、前記供給される電力の電流値及び電圧値から算出される有効電力に基づいて前記内燃機関の回転数を制御するインバータ装置の制御方法であって、
前記発電機から得られる電力を負荷に供給するインバータから供給される出力電流の電流値を検出する電流検出ステップと、
前記インバータから供給される出力電圧の電圧値を検出する電圧検出ステップと、
前記電流値と前記電圧値とをそれぞれ所定のサンプリング周期でサンプリングすることで電流サンプリング値と電圧サンプリング値とを取得するサンプリングステップと、
前記電圧サンプリング値及び前記電流サンプリング値を記憶部に記憶する記憶ステップと、
前記電圧サンプリング値及び前記電流サンプリング値における位相差を検出する位相差検出ステップと、
今回の前記サンプリング周期で得られた前記電圧サンプリング値と前記電流サンプリング値とのうち一方のサンプリング値がサンプリングされた時点から所定の時間の範囲内においてサンプリングされた他方のサンプリング値を前記記憶部から少なくとも1つ以上読み出し、前記読み出した他方のサンプリング値に基づいて線形補間、多項式補間又はスプライン補間することによって前記位相差に対応する補正サンプリング値を算出する、或いは、前記読み出した複数の他方のサンプリング値を外挿することにより次回のサンプリング周期の補正サンプリング値を推定する位相差制御ステップと、
前記補正サンプリング値と前記一方のサンプリング値と基づいて、前記位相差がなくなるように補正した有効電力を算出する有効電力算出ステップと、
を含むインバータ装置の制御方法。
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