JP2011234461A - インバータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フライホイールダイオード22に温度検知用の回路を設けることなく、且つ、高精度な電圧検出回路やピークホールド回路等の回路を用いることなくフライホイールダイオード22のチップ表面温度の温度上昇を検出することが可能なインバータ装置を提供する。
【解決手段】温度モニタダイオード23でスイッチング素子21の温度を検出し、更に、スイッチング素子21の動作状態、及びモータ15の動作状態に基づいて、フライホイールダイオード22の発熱とスイッチング素子21の発熱の大きさを比較する。そして、この比較結果に基づいて、フライホイールダイオード22の温度を推定する。スイッチング素子21の方が温度が高い場合には、スイッチング素子21が許容温度に達するまで駆動を継続することができ、フライホイールダイオード22の方が高い場合には、制御状態を適宜変更してフライホイールダイオード22の温度上昇を防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流電力を交流電力に変換してモータを駆動するインバータ装置に関する。
モータ駆動用のインバータ装置では、IGBT等のスイッチング素子とフライホイールダイオードが逆並列に接続されたパワー半導体が用いられている。このようなインバータ装置では、パワー半導体の温度が上昇して許容温度に達すると過熱により損傷する場合があるので、スイッチング素子に温度モニタ用のダイオードを設け、該温度モニタダイオードの順方向電圧を検出することにより、スイッチング素子の温度を検出する方法が採用されている。
一方、スイッチング素子に接続されるフライホイールダイオードはシンプルな構造であるので、IGBTのように温度モニタ用のダイオードを半導体チップ上に設けることは容易でない。このため、最も厳しい動作点を基準に設計を行い、温度モニタしているIGBTよりチップ表面温度を低くする等の設計をするため、半導体チップの保証温度に対してマージンを確保する設計となり、装置規模の大型化、コストアップを招いていた。
そこで、この温度モニタ用のダイオードを用いずにフライホイールダイオードのチップ表面温度を測定する手法の一つとして、PWM動作において、ダイオードに電流が流れる期間の順方向電流(IF)を電流検出器からサンプルホールドし、順方向電圧(VF)については、電圧検出器の出力をピークホールドでモニタし、予め記憶したVF−IFの特性から温度を算出することが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平7−234162号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された従来例は、インバータの動作シーンを考慮したとき、各相上下アーム全てに高精度な電圧検出回路やノイズ対策を施したピークホールドなどの複雑な回路が必要となり、装置全体が大規模化しコストアップに繋がるという問題が発生していた。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、フライホイールダイオードに温度検知用の回路を設けることなく、且つ、高精度な電圧検出回路やピークホールド回路等の回路を用いることなく、フライホイールダイオードのチップ表面温度の温度上昇を検出することが可能なインバータ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、モータを駆動するインバータ装置において、スイッチング素子とフライホイールダイオードとを並列接続したインバータ素子と、前記スイッチング素子の温度を検出するスイッチング素子温度検出手段と、前記インバータ素子の動作状態、及び前記モータの動作状態に基づいて、前記フライホイールダイオードの発熱と、前記スイッチング素子の発熱の大きさを比較する比較手段と、前記スイッチング素子温度検出手段で検出された前記スイッチング素子温度と、前記発熱の大きさの比較結果に基づいて、前記フライホイールダイオードの温度を推定するフライホイールダイオード温度推定手段と、を有することを特徴とする。
また、モータを駆動するインバータ装置において、スイッチング素子とフライホイールダイオードとを並列接続したインバータ素子と、前記スイッチング素子の温度を検出するスイッチング素子温度検出手段と、予め前記フライホイールダイオードの発熱が前記スイッチング素子の発熱よりも大きくなる前記インバータ素子の動作状態、及び前記モータの動作状態を記憶する記憶手段と、前記スイッチング素子温度検出手段で検出された前記スイッチング素子温度と、前記記憶手段に記憶された各動作状態に基づいて、前記フライホイールダイオードの温度を推定するフライホイールダイオード温度推定手段と、を有することを特徴とする。
本発明に係るインバータ装置では、フライホイールダイオードの温度が、現在のスイッチング素子温度よりも高いか低いかを把握することができ、直接フライホイールダイオード用の温度検知回路などを追加することなく、フライホイールダイオード温度推定が可能となる。特に、フライホイールダイオードの過温破壊防止という目的で使用する場合においては、フライホイールダイオードとスイッチング素子の過温破壊温度が近いという特性により、上記構成でフライホイールダイオードの現在の温度がスイッチング素子温度を基準としてそれよりも高いか低いかが判れば、十分にフライホイールダイオードの過温保護効果を得ることができる。
本発明の実施形態に係るインバータ装置の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態に係るインバータ装置に設けられるパワーモジュールの構成を示す回路図である。 本発明の実施形態に係るインバータ装置の、コントローラ及びゲート駆動回路の詳細構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るインバータ装置の、モータ駆動制御の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るインバータ装置に設けられた温度モニタダイオードの順方向電圧Vfとチップ温度との関係を示す特性図である。 モータが回転しているときのスイッチング素子の平均損失とフライホイールダイオードの平均損失との関係を示す特性図である。 モータがロックしているときのスイッチング素子の平均損失とフライホイールダイオードの平均損失との関係を示す特性図である。 本発明の第2実施形態に係るインバータ装置の、モータ駆動制御の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係るインバータ装置の、モータ駆動制御の処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係るインバータ装置100及び該インバータ装置100により駆動されるモータ15の構成を示す回路図である。図1に示すように、このインバータ装置100は、直流電圧Edを供給する直流電源17と、該直流電源17に接続されるコンデンサC1と、U相、V相、W相の3相交流電圧を生成するための6個のパワーモジュール13と、各パワーモジュール13に駆動制御信号を出力するゲート駆動回路12と、コントローラ11を備えている。
U相、V相、W相の各相には、2個のパワーモジュール13が直列に接続され、この直列接続の一端、及び他端はそれぞれ直流電源17のプラス端子及びマイナス端子に接続されている。更に、各相の2個のパワーモジュール13の接続点は、モータ15のU相、V相、W相の入力端子にそれぞれ接続されている。
また、モータ15には、該モータ15のU相、V相、W相の各相電流を検出する電流センサ14が設けられ、検出された電流値はコントローラ11に出力される。更に、モータ15には回転角を検出するための回転角センサ16が設けられており、この検出信号はコントローラ11に出力される。
パワーモジュール13は、図2に示すように、例えばIGBT等の半導体素子で構成されたスイッチング素子21と、該スイッチング素子21に対して逆並列に接続されたフライホイールダイオード22、及びスイッチング素子21が搭載される半導体チップ上に設けられて該スイッチング素子21の温度を検出する温度モニタダイオード(スイッチング素子温度検出手段)23を備えている。フライホイールダイオード22は、スイッチング素子21がターンオフしたときに、モータ15のインダクタンスにより生じる逆起電流を流すために設けられている。
温度モニタダイオード23は、PN接合ダイオードの負の温度特性を利用して、スイッチング素子21の温度をモニタする。即ち、温度モニタダイオード23は、図5に示すような温度特性を備えており、温度が上昇するに連れて順方向電圧Vfが直線的に減少するので、この順方向電圧Vfを測定することにより、スイッチング素子21が搭載される半導体チップの温度を求めることができる。
図3は、図1に示したコントローラ11、及びゲート駆動回路12の詳細な構成を示すブロック図である。図3に示すように、ゲート駆動回路12は、第1基準電圧Vf1を出力する第1基準電圧出力部34と、この第1基準電圧Vf1よりも低い第2基準電圧Vf2を出力する第2基準電圧出力部35を備えている。ここで、第2基準電圧Vf2は、スイッチング素子21の許容温度に対応する順方向電圧Vfが設定され、第1基準電圧Vf1は、第2基準温度Vf2よりも若干低い温度に対応する順方向電圧Vfが設定されている。つまり、「Vf1>Vf2」である。
更に、温度モニタダイオード23に生じる順方向電圧Vfと第1基準電圧Vf1とを比較し、Vf<Vf1となった場合に第1過温度信号q1を出力する第1比較部32と、温度モニタダイオード23に生じる順方向電圧Vfと第2基準電圧Vf2とを比較し、Vf<Vf2となった場合に第2過温度信号q2を出力する第2比較部33とを備えている。更に、ゲート駆動回路12は、コントローラ11より出力される各パワーモジュール13の駆動タイミング信号が供給された際に、この駆動タイミング信号に基づいて、各パワーモジュール13のスイッチング素子21に出力する駆動信号を生成する駆動信号生成部31を備えている。
一方、コントローラ11は、トルク指令値と、電流値、回転角検出信号に基づいて、U相、V相、W相の各電圧指令値を求め、この電圧指令値に応じたPWM信号(6個のスイッチング素子21のゲートに供給するPWM信号)を生成し、該PWM信号をゲート駆動回路12に出力する機能を備えている。ここで、図3に示すコントローラ11では、本発明の特徴的な構成のみを記載しており、回転角センサ16より出力される回転角度信号に基づいてモータ15の回転数を求める回転数演算部41と、キャリア周波数を演算するキャリア周波数演算部42と、記憶部44、及び第1比較部32及び第2比較部33の出力信号に基づいてPWM信号を生成し、このPWM信号をゲート駆動回路12に出力する制御演算部43を備えている。
記憶部44は、後述する図6、図7に示すキャリア周波数fcと半導体の平均損失との関係を示すデータや、図5に示す温度モニタダイオード23の順方向電圧Vfと温度との関係を示すデータが記憶される。即ち、記憶部44は、フライホイールダイオード22の発熱がスイッチング素子21の発熱よりも大きくなる動作状態(例えば、キャリア周波数fc)、及びモータ15の動作状態を記憶する記憶手段としての機能を備えている。
制御演算部43は、記憶部44に記憶されたデータに基づいて、フライホイールダイオード22の温度を推定し、推定した温度がフライホイールダイオード22の許容温度を上回った場合に、制御出力を変更する。即ち、制御演算部43は、フライホイールダイオード22の温度を推定するフライホイールダイオード温度推定手段としての機能を備える。また、フライホイールダイオード22が許容温度に達した場合に、モータトルクを制限したり、或いはモータ15に流れる電流の位相をずらす等して、フライホイールダイオード22の温度の上昇を抑制する制御を行う。即ち、制御演算部43は、フライホイールダイオード温度制御手段としての機能を備える。
また、特に限定されないが本実施形態では、コントローラ11は、演算処理装置CPUと、プログラムROMと、作業用RAMと、入出力インターフェースとを備えたマイクロプロセッサで構成されている。そして、コントローラ11の制御機能は、ROMに格納されたプログラムをCPUが実行することにより実現されている。
次に、上述のように構成された本実施形態に係るインバータ装置の動作について説明する。
スイッチング素子21がPWM動作しているときの、該スイッチング素子21の損失は、定常損失とスイッチング損失の2つに区分することができる。定常損失P(sat)は、下記(1)式で示すことができ、スイッチング損失P(sw)は、下記(2)式で示すことができる。
Figure 2011234461
Figure 2011234461
但し、Icはスイッチング素子電流(モータ電流)、Vce(sat)はスイッチング素子のオン電圧、DはPWM変調率、Eswは1パルスあたりのスイッチング損失、fはPWM信号のキャリア周波数である。
また、フライホイールダイオード22の損失についても定常損失とスイッチング損失の2つに区分することができ、このうち定常損失P(sat)は、下記(3)式で示すことができ、スイッチング損失P(sw)は、下記(4)式で示すことができる。
Figure 2011234461
Figure 2011234461
但し、Vfはフライホイールダイオード22の順方向電圧、Errは1パルスあたりのリカバリ損失である。
そして、上記の(1)〜(4)式に基づいて、モータ15が通常に回転しているときキャリア周波数と半導体の平均損失との関係を示すと図6に示す如くとなり、モータ15がロックしているときのキャリア周波数と半導体の平均損失との関係を示すと図7に示す如くとなる。
図6に示す曲線s11は、スイッチング素子21の平均損失を示し、曲線s12〜s14はフライホイールダイオード22の平均損失を示している。また、曲線s12はパワーモジュール13のチップサイズが小さい場合、曲線s13はチップサイズが中程度の場合、曲線s14はチップサイズが大きい場合の特性を示している。即ち、チップサイズが小さくなるほど、フライホイールダイオード22の平均損失が大きくなっている。
また、図7に示す曲線s21は、スイッチング素子21の平均損失を示し、曲線s22〜s24はフライホイールダイオード22の平均損失を示している。また、曲線s22はパワーモジュール13のチップサイズが小さい場合、曲線s23はチップサイズが中程度の場合、曲線s24はチップサイズが大きい場合の特性を示している。即ち、図6の場合と同様に、チップサイズが小さくなるほど、フライホイールダイオード22の平均損失が大きくなっている。
また、図6、図7共に、キャリア周波数が低いほど平均損失が低くなっており、更に、図6と図7を比較すると、モータ15がロックされている場合には一つの相に電流が集中するので、モータ15の通常回転時よりも平均損失が大きくなっている。
一方で、スイッチング素子21は、前述した(2)式のスイッチング損失Eswがフライホイールダイオード22のリカバリ損失Errより大きいので、フライホイールダイオード22よりも周波数依存性が相対的に大きい。即ち、図6、図7において、曲線s11,s21の傾きは、曲線s12〜s14、s22〜s24の傾きよりも大きい。このため、キャリア周波数を低下させると、フライホイールダイオード22とスイッチング素子21の平均損失の関係が小さくなる。これは、モータロック時の方がより顕著である。
そして、図6、図7に示す特性図から、下記(イ)〜(ハ)が判る。
(イ)モータ15が回転している場合には、スイッチング素子21の平均損失の方がフライホイールダイオード22の平均損失よりも常に大きい。従って、スイッチング素子21の温度が過温状態でなければ、フライホイールダイオード22の温度も過温状態でない。
(ロ)モータ15がロックしている場合(或いは、通常時よりも回転数が低い場合)には、正常に回転している場合よりもキャリア周波数の変化に対するスイッチング素子21の平均損失の変化が大きい。換言すれば、図6に示す曲線s11よりも図7に示す曲線s21の方が傾きが大きい。従って、モータロック時(或いは、通常時よりも回転数が低いとき)には、キャリア周波数を低下させることにより、スイッチング素子21の平均損失を効果的に低減することができる。
(ハ)モータ15がロックしている場合には、パワーモジュール13のチップサイズが小さいときに、フライホイールダイオード22の損失がスイッチング素子21の平均損失を上回る場合がある。
なお、上記した図7の例では、モータ15がロックした場合のスイッチング素子21の平均損失、及びフライホイールダイオード22の平均損失の特性を示したが、各平均損失はモータ15の回転数に依存するので、モータ15が通常よりも低い回転数で回転する場合(ロック状態でない場合)における特性図を用いるようにすることも可能である。
上記の(イ)〜(ハ)の内容をふまえ、本発明の第1実施形態に係るインバータ装置の作用について説明する。図4は、図3に示したコントローラ11及びゲート駆動回路12による処理動作を示すフローチャートである。
始めに、コントローラ11は、各パワーモジュール13のスイッチング素子21を駆動させるためのPWM信号をゲート駆動回路12に出力すると、該ゲート駆動回路12より各スイッチング素子21のゲートにPWM信号が供給され、U相、V相、W相の3相交流電力が生成される(ステップS11)。この3相交流電力はモータ15のU相、V相、W相の端子に供給されるので、モータ15が回転駆動する。また、モータ15の回転数が回転角センサ16で検出される。
コントローラ11は、回転角センサ16で検出された回転数データに基づいて、モータ15の回転数を求め(ステップS12)、制御演算部43に転送する。
また、スイッチング素子21に接続された温度モニタダイオード23の順方向電圧Vfが検出され(ステップS13)、この電圧Vfは、ゲート駆動回路12に設けられた第1比較部32の一方の入力端子に供給される。更に、他方の入力端子には第1基準電圧Vf1が供給されるので、順方向電圧Vfと第1基準電圧Vf1が比較される(ステップS14)。
そして、順方向電圧Vfが第1基準電圧Vf1を下回らない場合には(ステップS14でNO)、ステップS11に処理を戻す。即ち、順方向電圧Vfが第1基準電圧Vf1を下回らないということは、スイッチング素子21の温度は図5に示す温度T1未満であるので、スイッチング素子21及びフライホイールダイオード22は共に過温状態となっていないことを認識でき、そのままモータ15の駆動を継続する。
一方、順方向電圧Vfが第1基準電圧Vf1を下回った場合には(ステップS14でYES)、第1比較部32より第1過温度信号q1が出力され、この第1過温度信号q1はコントローラ11の制御演算部43に入力される。即ち、図5に示す特性図で、温度モニタダイオード23の順方向電圧Vfが低下し、第1基準電圧Vf1を下回ると、第1過温度信号q1が出力される。
次いで、コントローラ11は、フライホイールダイオード22が過温度であるか否かを判定する(ステップS15)。この処理では、パワーモジュール13のチップサイズが中程度(図6のs13、図7のs23の場合)、或いは大きい場合(図6のs14、図7のS24の場合)には、フライホイールダイオード22の温度は過温度では無いと推定できる。即ち、前述したように、第1基準電圧Vf1はスイッチング素子21の許容温度T2よりも若干低い温度T1に対応する順方向電圧Vfとして設定されているので、スイッチング素子21は過温度ではなく、また、図6のs11とs13,s14との比較、及び図7のs21とs23,s24との比較により、フライホイールダイオード22は、スイッチング素子21よりも温度が低いので、フライホイールダイオード22もやはり過温度ではないことが判る。
そして、フライホイールダイオード22が過温度でないと判定された場合には(ステップS15でNO)、モータ15の駆動を継続させる(ステップS16)。
また、温度モニタダイオード23の順方向電圧Vfは、ゲート駆動回路12に設けられた第2比較部33の一方の入力端子に供給され、更に他方の入力端子には第2基準電圧Vf2が供給されるので、順方向電圧Vfと第2基準電圧Vf2が比較される(ステップS17)。
そして、順方向電圧Vfが第2基準電圧Vf2を下回らない場合には(ステップS17でNO)、ステップS11に処理を戻す。つまり、スイッチング素子21の温度は許容温度T2未満であるので、そのままモータ15の駆動を継続する。
他方、順方向電圧Vfが第2基準電圧Vf2を下回った場合には(ステップS17でYES)、コントローラ11の制御演算部43に第2過温度信号q2が出力される。即ち、図5に示す特性図で、温度モニタダイオード23の順方向電圧Vfが低下し、第2基準電圧Vf2を下回ると、第2過温度信号q2が出力される。
コントローラ11は、第2過温度信号q2が入力されると、スイッチング素子21の温度が許容温度T2に達したものと判断して、インバータ装置100の制御を停止してモータ15の駆動を停止させる(ステップS18)。こうして、スイッチング素子21が許容温度T2に達した場合には、即時にモータ15の駆動を停止させて、インバータ装置100を保護することができる。
また、ステップS15の処理で、フライホイールダイオード22が過温度であると判定された場合には(ステップS15でYES)、モータ15に対する制御出力を変更する(ステップS19)。例えば、パワーモジュール13のチップサイズが小さいサイズであり(図6のS12、図7のS22)、モータ15がロック状態であり、且つ、キャリア周波数fcが低い場合には、フライホイールダイオード22の温度がスイッチング素子21の温度を上回る場合がある。この場合には、スイッチング素子21が過温状態とならない場合でも、フライホイールダイオード22が過温状態となる場合があり得る。従って、順方向電圧Vfが第1基準電圧Vf1を下回った時点で、フライホイールダイオード22が過温状態となる場合があるので、例えば、モータ15の駆動トルクを低下させることや、モータ15に供給する電流の位相を変化させることにより、フライホイールダイオード22の平均損失を低下させて、該フライホイールダイオード22が過温状態となることを回避する。
このようにして、第1実施形態に係るインバータ装置100では、スイッチング素子21に温度モニタダイオード23を設け、該温度モニタダイオード23の順方向電圧Vfが第1基準電圧Vf1を下回った場合に、フライホイールダイオード22が過温度状態であるか否かを判定する。この判定処理は、モータ15の回転状態、キャリア信号の周波数fc(インバータ素子の動作状態)、半導体チップサイズ等の条件、及びスイッチング素子21の温度に基づいて行うことができる。従って、フライホイールダイオード22に温度検知用の回路を設けることなく、該フライホイールダイオード22の温度を推定して過温度であるか否かを判定できる。その結果、回路構成を簡素化でき、且つコストダウンを図ることができる。
また、コントローラ11に設けられた記憶部44に、スイッチング素子21の平均損失がフライホイールダイオード22の平均損失を上回る条件を予め記憶しておき、この条件に基づいてスイッチング素子21の温度がフライホイールダイオード22の温度よりも高いか否かを判断することができるので、高精度な電圧検出回路やピークホールド回路等の回路を用いることなくフライホイールダイオードのチップ表面温度の温度上昇を検出することが可能となる。
更に、図7の曲線s22〜s24に記載したように、パワーモジュールのチップサイズの大きさと、フライホイールダイオード22の平均損失との関係が判るので、チップサイズを不必要なサイズまで大きくする必要がなく、スイッチング素子21の平均損失との関係で過温度とならない程度のチップサイズを決めることができ、装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
また、フライホイールダイオード22の温度変化に最も影響を及ぼすモータ15の回転数を見ることで、不必要な演算負荷を低減しつつ確実に該フライホイールダイオード22の発熱を判断できる。
更に、フライホイールダイオード22の温度が最も厳しくなるモータロック時に、該フライホイールダイオード22が過温度破壊する温度まで上昇することを防止することができるので、演算負荷を最小限に抑制しつつ、フライホイールダイオード22の過温検知が可能となる。
また、制御演算部43は、フライホイールダイオード22が過温度状態であると判定した場合に、モータトルクを制限する(例えば、低下させる)ことにより、フライホイールダイオード22の発熱量を低減するので、フライホイールダイオード22が許容温度に達することを防止できる。
更に、制御演算部43は、フライホイールダイオード22が過温度状態であると判定した場合に、モータ15に供給する電流の位相をずらす制御を行う。従って、U相、V相、W相の各相毎に設けられたパワーモジュール13のうちの、一つの相に電流が集中することを防止でき、発熱量を低減できるので、フライホイールダイオード22が許容温度に達することを防止できる。
また、スイッチング素子21の温度を検知する検知レベルを2系統(第1基準電圧Vf1、及び第2基準電圧Vf2)設け、このうち第2基準電圧Vf2をスイッチング素子21が許容温度T2に達する温度に対応する電圧に設定し、第1基準電圧Vf1をフライホイールダイオード22が過温状態に達する可能性のある温度に対応する電圧に設定するので、一つの温度モニタダイオード23を用いることにより、スイッチング素子21及びフライホイールダイオード22の双方を確実に発熱から保護することができる。
なお、第1基準電圧Vf1と、第2基準電圧Vf2を同一の値として、インバータ装置100を制御することも可能である。この場合には、図3に示した第1比較部32、第2比較部33を一つの比較部で構成することが可能となり、回路規模を小型化することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るインバータ装置100について説明する。図8は、第2実施形態に係るコントローラ11及びゲート駆動回路12による処理動作を示すフローチャートである。
始めに、コントローラ11は、各パワーモジュール13のスイッチング素子21を駆動させるためのPWM信号をゲート駆動回路12に出力すると、該ゲート駆動回路12より各スイッチング素子21のゲートにPWM信号が供給され、U相、V相、W相の3相交流電力が生成される(ステップS31)。この3相交流電力はモータ15のU相、V相、W相の入力端子に供給されるので、モータ15が回転駆動する。また、モータ15の回転数が回転角センサ16で検出される。
コントローラ11は、回転角センサ16で検出された回転数データに基づいて、モータ15の回転数を求める(ステップS32)。更に、コントローラ11は、PWM信号を生成するキャリア周波数fcが所望の周波数となるように制御する(ステップS33)。
また、スイッチング素子21の近傍に設けられた温度モニタダイオード23の順方向電圧Vfが検出され(ステップS34)、この電圧Vfは、ゲート駆動回路12に設けられた第1比較部32の一方の入力端子に供給される。更に、他方の入力端子には第1基準電圧Vf1が供給されるので、順方向電圧Vfと第1基準Vf1が比較される(ステップS35)。
そして、順方向電圧Vfが第1基準電圧Vf1を下回らない場合には(ステップS35でNO)、ステップS31に処理を戻す。他方、順方向電圧Vfが第1基準電圧Vf1を下回った場合には(ステップS35でYES)、コントローラ11の制御演算部43に第1過温度信号q1が出力される。即ち、図5に示す特性図で、温度モニタダイオード23の順方向電圧Vfが低下し、第1基準電圧Vf1を下回ると、第1過温度信号q1が出力される。
次いで、コントローラ11は、フライホイールダイオード22が過温度であるか否かを判定する(ステップS36)。この処理では、パワーモジュール13を構成する半導体素子のチップサイズが中程度(図6のs13、図7のs23の場合)、或いは大きい場合(図6のs14、図7のs24の場合)には、フライホイールダイオード22の温度は過温度では無いと推定できる。即ち、前述したように、第1基準電圧Vf1はスイッチング素子21の許容温度よりも若干低い温度に対応する順方向電圧Vfとして設定されているので、スイッチング素子21は過温度ではなく、また、図6のs11とs13,s14との比較、及び図7のs21とs23,s24との比較により、フライホイールダイオード22は、スイッチング素子21よりも温度が低いので、フライホイールダイオード22もやはり過温度ではないことが判る。
そして、フライホイールダイオード22が過温度でないと判定された場合には(ステップS36でNO)、モータ15の駆動を継続させる(ステップS37)。
また、温度モニタダイオード23の順方向電圧Vfは、ゲート駆動回路12に設けられた第2比較部33の一方の入力端子に供給され、更に他方の入力端子には第2基準電圧Vf2が供給されるので順方向電圧Vfと第2基準Vf2が比較される(ステップS38)。
そして、順方向電圧Vfが第2基準電圧Vf2を下回らない場合には(ステップS38でNO)、ステップS31に処理を戻す。他方、順方向電圧Vfが第2基準電圧Vf2を下回った場合には(ステップS38でYES)、コントローラ11の制御演算部43に第2過温度信号q2が出力される。即ち、図5に示す特性図で、温度モニタダイオード23の順方向電圧Vfが低下し、第2基準電圧Vf2を下回ると、第2過温度信号q2が出力される。
コントローラ11は、第2過温度信号q2が入力されると、スイッチング素子21の温度が許容温度に達したものと判断して、インバータ装置100の制御を停止してモータ15の駆動を停止させる(ステップS39)。
他方、ステップS36の処理で、フライホイールダイオード22が過温度であると判定された場合には(ステップS36でYES)、モータ15に対する制御出力を変更する(ステップS40)。例えば、パワーモジュール13を実装する半導体素子のチップサイズが小さいサイズであり(図6のS12、図7のS22)、モータ15がロック状態であり、且つ、キャリア信号の周波数fcが低い場合には、フライホイールダイオード22の温度がスイッチング素子21の温度を上回る場合がある。
この場合には、スイッチング素子21が過温状態とならない場合でも、フライホイールダイオード22が過温状態となる場合があるので、例えば、ステップS33の処理で実行されるキャリア周波数fcの制御において、キャリア周波数fcが低くなるように制御し、スイッチング素子21及びフライホイールダイオード22の温度を低下させて、これらを発熱から保護する。
このようにして、第2実施形態に係るインバータ装置100では、前述した第1実施形態と同様の効果を達成できる。これに加えて、フライホイールダイオード22の温度変化に最も起因するキャリア周波数fcを見ることにより、余計な演算負荷を低減しつつ高精度に該フライホイールダイオード22の発熱を判断できる。更に、キャリア周波数fcを見ることにより、キャリア周波数を切り替えて制御する際の、フライホイールダイオード22の温度が最も厳しくなるキャリア周波数を判別し、フライホイールダイオード22が過温度破壊する温度まで上昇することを防止することができる。
更に、ダイオードが過温度であると判定された場合には、キャリア周波数を低下させることにより、発熱を抑制して温度を低下させるので、パワーモジュール13が許容温度に達する前の時点で、発熱量を低下させ許容温度に達することを回避することができる。
次に、本発明の第3実施形態に係るインバータ装置100について説明する。図9は、第2実施形態に係るコントローラ11及びゲート駆動回路12による処理動作を示すフローチャートである。
始めに、コントローラ11は、各パワーモジュール13のスイッチング素子21を駆動させるためのPWM信号をゲート駆動回路12に出力すると、該ゲート駆動回路12より各スイッチング素子21のゲートにPWM信号が供給され、U相、V相、W相の3相交流電力が生成される(ステップS51)。この3相交流電力はモータ15のU相、V相、W相の端子に供給されるので、モータ15が回転駆動する。また、モータ15の回転数が回転角センサ16で検出される。
コントローラ11は、回転角センサ16で検出された回転数データに基づいて、モータ15の回転数を求める(ステップS52)。更に、コントローラ11は、PWM信号を生成する際のキャリア周波数fcが所望の周波数となるように制御する(ステップS53)。
また、スイッチング素子21の近傍に設けられた温度モニタダイオード23の順方向電圧Vfが検出され(ステップS54)、この電圧Vfは、ゲート駆動回路12に設けられた第1比較部32の一方の入力端子に供給される。更に、他方の入力端子には第1基準電圧Vf1が供給されるので、順方向電圧Vfと第1基準Vf1が比較される(ステップS55)。
そして、順方向電圧Vfが第1基準電圧Vf1を下回らない場合には(ステップS55でNO)、ステップS51に処理を戻す。他方、順方向電圧Vfが第1基準電圧Vf1を下回った場合には(ステップS55でYES)、コントローラ11の制御演算部43に第1過温度信号q1が出力される。即ち、図5に示す特性図で、温度モニタダイオード23の順方向電圧Vfが低下し、第1基準電圧Vf1を下回ると、第1過温度信号q1が出力される。
次いで、コントローラ11は、フライホイールダイオード22が過温度であるか否かを判定する(ステップS56)。この処理では、パワーモジュール13を構成する半導体素子のチップサイズが中程度(図6のs13、図7のs23の場合)、或いは大きい場合(図6のs14、図7のs24の場合)には、フライホイールダイオード22の温度は過温度ではないと推定できる。即ち、前述したように、第1基準電圧Vf1はスイッチング素子21の許容温度よりも若干低い温度に対応する順方向電圧Vfとして設定されているので、スイッチング素子21は過温度ではなく、また、図6のs11とs13,s14との比較、及び図7のs21とs23,s24との比較により、フライホイールダイオード22は、スイッチング素子21よりも温度が低いので、フライホイールダイオード22もやはり過温度ではないことが判る。
そして、フライホイールダイオード22が過温度でないと判定された場合には(ステップS56でNO)、キャリア周波数fcを変更して(例えば、低くして)、モータ15の駆動を継続させる(ステップS57)。このため、フライホイールダイオード22の平均損失を低減でき、発熱量を減少することができる。
また、温度モニタダイオード23の順方向電圧Vfは、ゲート駆動回路12に設けられた第2比較部33の一方の入力端子に供給され、更に他方の入力端子には第2基準電圧Vf2が供給されるので順方向電圧Vfと第2基準Vf2が比較される(ステップS58)。
そして、順方向電圧Vfが第2基準電圧Vf2を下回らない場合には(ステップS58でNO)、ステップS51に処理を戻す。他方、順方向電圧Vfが第2基準電圧Vf2を下回った場合には(ステップS58でYES)、コントローラ11の制御演算部43に第2過温度信号q2が出力される。即ち、図5に示す特性図で、温度モニタダイオード23の順方向電圧Vfが低下し、第2基準電圧Vf2を下回ると、第2過温度信号q2が出力される。
コントローラ11は、第2過温度信号q2が入力されると、スイッチング素子21の温度が許容温度に達したものと判断して、インバータ装置100の制御を停止してモータ15の駆動を停止させる(ステップS59)。
他方、ステップS56の処理で、フライホイールダイオード22が過温度であると判定された場合には(ステップS56でYES)、モータ15に対する制御出力を変更する(ステップS60)。例えば、パワーモジュール13を実装する半導体素子のチップサイズが小さいサイズであり(図6のS12、図7のS22)、モータ15がロック状態であり、且つ、キャリア信号の周波数fcが低い場合には、フライホイールダイオード22の温度がスイッチング素子21の温度を上回る場合がある。
この場合には、スイッチング素子21が過温状態とならない場合でも、フライホイールダイオード22が過温状態となる場合があるので、例えば、ステップS33の処理で実行されるキャリア周波数fcの制御において、キャリア周波数fcが低くなるように制御し、スイッチング素子21及びフライホイールダイオード22の温度を低下させて、これらを発熱から保護する。
このようにして、第3実施形態に係るインバータ装置100では、前述した第1、第2実施形態と同様の効果を達成できる。これに加えて、Vf<Vf1であり、且つフライホイールダイオード22が過温度でない場合(ステップS56でNOの場合)には、キャリア周波数fcを変更して(例えば、低下させて)モータ15の駆動を継続するので、フライホイールダイオード22が過温度になることを事前に防止することができ、フライホイールダイオード22を過熱から確実に保護することができる。
以上、本発明のインバータ装置を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
本発明は、インバータ装置に設けられるスイッチング素子、フライホイールダイオードが過温度とならないように制御する上で極めて有用である。
11 コントローラ
12 ゲート駆動回路
13 パワーモジュール
14 電流センサ
15 モータ
16 回転角センサ
17 直流電源
21 スイッチング素子
22 フライホイールダイオード
23 温度モニタダイオード
31 駆動信号生成部
32 第1比較部
33 第2比較部
34 第1基準電圧出力部
35 第2基準電圧出力部
41 回転数演算部
42 キャリア周波数演算部
43 制御演算部
44 記憶部
100 インバータ装置
C1 コンデンサ

Claims (9)

  1. モータを駆動するインバータ装置において、
    スイッチング素子とフライホイールダイオードとを並列接続したインバータ素子と、
    前記スイッチング素子の温度を検出するスイッチング素子温度検出手段と、
    前記インバータ素子の動作状態、及び前記モータの動作状態に基づいて、前記フライホイールダイオードの発熱と、前記スイッチング素子の発熱の大きさを比較する比較手段と、
    前記スイッチング素子温度検出手段で検出された前記スイッチング素子温度と、前記発熱の大きさの比較結果に基づいて、前記フライホイールダイオードの温度を推定するフライホイールダイオード温度推定手段と、
    を有することを特徴とするインバータ装置。
  2. モータを駆動するインバータ装置において、
    スイッチング素子とフライホイールダイオードとを並列接続したインバータ素子と、
    前記スイッチング素子の温度を検出するスイッチング素子温度検出手段と、
    予め前記フライホイールダイオードの発熱が前記スイッチング素子の発熱よりも大きくなる前記インバータ素子の動作状態、及び前記モータの動作状態を記憶する記憶手段と、
    前記スイッチング素子温度検出手段で検出された前記スイッチング素子温度と、前記記憶手段に記憶された各動作状態に基づいて、前記フライホイールダイオードの温度を推定するフライホイールダイオード温度推定手段と、
    を有することを特徴とするインバータ装置。
  3. 前記モータの動作状態は、前記モータの回転数であることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のインバータ装置。
  4. 前記モータの動作状態は、前記モータがロック状態であるか否かであることを特徴とする請求項3に記載のインバータ装置。
  5. 前記インバータ素子の動作状態は、該インバータ素子で使用されるキャリア周波数であることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のインバータ装置。
  6. 前記フライホイールダイオードの温度を制御するフライホイールダイオード温度制御手段を更に有し、
    該フライホイールダイオード制御手段が、フライホイールダイオード温度が前記スイッチング素子温度を上回ったことを検知した場合に、前記モータのトルクを小さくする制御を行うことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のインバータ装置。
  7. 前記フライホイールダイオードの温度を制御するフライホイールダイオード温度制御手段を更に有し、
    該フライホイールダイオード制御手段が、フライホイールダイオード温度が前記スイッチング素子温度を上回ったことを検知した場合に、前記モータに供給する電流の位相をずらすことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のインバータ装置。
  8. 前記スイッチング素子の温度を検知する検知レベルを、閾値の異なるレベルで2系統設け、このうち一方はフライホイールダイオード温度がスイッチング素子温度よりも高くなるような動作状態を設定し、フライホイールダイオード温度が過温度であることを検出するために使用し、他方は、スイッチング素子が過温度であることを検知するために使用することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のインバータ装置。
  9. 前記2系統設けた検知レベルのうち、フライホイールダイオードの温度が過温度であることを検知するために設けた検知レベルを、スイッチング素子用の異なる制御用途の検知レベルと併用することを特徴とする請求項8に記載のインバータ装置。
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