JP7283402B2 - モータ制御装置 - Google Patents
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最初に図1、図2を参照し、各実施形態に共通するモータ制御装置の全体構成について説明する。モータ制御装置200は、バッテリ15と三相モータ80との間に設けられ、インバータ60、シャント抵抗54、55、56、コンデンサ57C、及び、制御演算部20等を含む。制御演算部20がPWM制御によってインバータ60をスイッチング動作させ、インバータ60が所望の電力を三相モータ80に供給することで、モータ制御装置200は三相モータ80の駆動を制御する。三相モータ80の電気角θは、例えば回転角センサ85により検出される。以下、「三相モータ80」を単に「モータ80」と省略する。
図3~図7を参照し、第1実施形態について説明する。第1実施形態では、均等化対象素子がインバータ素子であり、周辺素子はインバータ素子に対する熱源として作用するモデルを想定する。図3に示すように、基板40に、上アーム素子61、62、63、下アーム素子64、65、66、シャント抵抗54、55、56、及び、ICやモータ以外の負荷等の周辺素子58が搭載されている。シャント抵抗54、55、56は、下アーム素子64、65、66に対し上アーム素子61、62、63とは反対側に配置されている。
次に図9、図10を参照し、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、均等化対象素子がインバータ素子及び周辺素子の両方であり、周辺素子は熱源であるとともに受熱体としても作用するモデルを想定する。図9には、図3の構成に加え、ダイオード、コンデンサ等の周辺素子57が基板40に搭載された構成を示す。ダイオード、コンデンサ等の周辺素子57は、上アーム素子61、62、63に対し下アーム素子64、65、66とは反対側に近接して配置されており、上アーム素子61、62、63の発熱の影響を大きく受ける。一方、U相エリア周辺素子58は、U相素子61、64から比較的遠い位置にあるため、熱の授受の影響が比較的小さい。
次に図11~図16を参照し、第3実施形態について説明する。図11には、図9と同じ各素子が基板40に搭載されており、例示される定格温度Trtも図9と同じである。ただし、図9の配置に比べ上部エリア周辺素子57は上アーム素子61、62、63から遠い位置にあり、U相エリア周辺素子58はU相下アーム素子64に特に近接している。第3実施形態では、余裕度を比較するエリアが、例えば「U相エリア」と「V相、W相エリア」のように分かれる。
次に図17、図18を参照し、第4実施形態について説明する。図1を参照して上述した通り、第4実施形態では、ロック判定部32により「ロック時」であると判定されたとき、Duty比調整部30が制御を切り替える。なお、従来、特許第3684871号公報には、モータのロック時にスイッチング周波数を通常周波数から保護周波数に低減する電力変換器の温度保護制御装置が開示されている。この装置では、スイッチング素子の温度が判定ラインを上回った場合にのみ保護周波数に切り替えることで、騒音を極力回避する。しかし、ロック時におけるDuty比の調整に関しては何ら言及されていない。
(a)第3、第4実施形態による振幅係数乗算方式や振幅制限方式ではトルクリップルが発生するのに対し、図19に、特定の位相範囲を除く電気角一周期での平均トルクを維持可能な相ごとの配分方式を示す。この方式は、効率の低下が許容されることを前提とするものであり、U軸電流振幅を制限した位相範囲、すなわち、図19の例では電気角90°前後及び270°前後の位相範囲で敢えてd軸電圧Vdを印加し、V相電流Iv及びW相電流Iwの絶対値を増加させる。
27 ・・・電流制御器(電圧指令演算部)、
29 ・・・PWM変調器、 30 ・・・Duty比調整部、
40 ・・・基板、
54、55、56・・・シャント抵抗(電流検出器、周辺素子)、
57 ・・・(上部エリア)周辺素子、
58 ・・・(U相エリア)周辺素子、
60 ・・・インバータ、
61、62、63・・・上アーム素子、 64、65、66・・・下アーム素子、
80 ・・・(三相)モータ(多相モータ)。
Claims (15)
- 多相モータ(80)の駆動を制御するモータ制御装置であって、
多相の上アーム素子(61、62、63)及び下アーム素子(64、65、66)からなる複数のインバータ素子がブリッジ接続されたインバータ(60)と、
前記インバータと同一の基板(40)に搭載されており、自身の温度上昇が前記インバータ素子の温度に影響を与える複数の周辺素子(54-58)と、
前記複数の周辺素子の一部である複数の電流検出器(54、55、56)が検出した相電流検出値に基づいて、前記多相モータに印加する電圧指令を演算する電圧指令演算部(27)と、
前記電圧指令から換算された各相のDuty比とキャリアとを比較するPWM制御により、前記インバータのスイッチング周期における前記上アーム素子及び前記下アーム素子の通電時間配分を決定するPWM変調器(29)と、
前記PWM制御における各相のDuty比を調整するDuty比調整部(30)と、
を備え、
各素子の定格温度から推定温度を減じた温度差分を余裕度と定義すると、
前記インバータの通電に関するいずれかの検出値に基づき、又は、設計予測に基づき、少なくとも一相の前記上アーム素子と前記下アーム素子との間での前記余裕度の差、又は、複数相の前記インバータ素子の相間での前記余裕度の差が余裕度差閾値以上であると認められるとき、
前記Duty比調整部は、前記余裕度が相対的に小さい前記インバータ素子の温度上昇を抑制し、前記余裕度の差を低減するように、各相のDuty比を調整するモータ制御装置。 - 少なくとも一相の前記上アーム素子と前記下アーム素子との間での前記余裕度の差が余裕度差閾値以上であると認められるとき、
前記Duty比調整部は、各相のDuty比を共通のオフセット量によりオフセットさせる請求項1に記載のモータ制御装置。 - 多相モータ(80)の駆動を制御するモータ制御装置であって、
多相の上アーム素子(61、62、63)及び下アーム素子(64、65、66)からなる複数のインバータ素子がブリッジ接続されたインバータ(60)と、
前記インバータと同一の基板(40)に搭載されており、前記インバータ素子の発熱の影響を受けて温度上昇する複数の周辺素子(54-58)と、
前記複数の周辺素子の一部である複数の電流検出器(54、55、56)が検出した相電流検出値に基づいて、前記多相モータに印加する電圧指令を演算する電圧指令演算部(27)と、
前記電圧指令から換算された各相のDuty比とキャリアとを比較するPWM制御により、前記インバータのスイッチング周期における前記上アーム素子及び前記下アーム素子の通電時間配分を決定するPWM変調器(29)と、
前記PWM制御における各相のDuty比を調整するDuty比調整部(30)と、
を備え、
各素子の定格温度から推定温度を減じた温度差分を余裕度と定義すると、
前記インバータの通電に関するいずれかの検出値に基づき、又は、設計予測に基づき、いずれかの前記周辺素子といずれかの前記インバータ素子との間、又は、複数の前記周辺素子同士の間での前記余裕度の差が余裕度差閾値以上であると認められるとき、
前記Duty比調整部は、前記余裕度が相対的に小さい前記周辺素子もしくは前記インバータ素子の温度上昇を抑制し、前記余裕度の差を低減するように、各相のDuty比を調整するモータ制御装置。 - 前記上アーム素子と前記下アーム素子とを比較したとき、前記上アーム素子側に配置され前記上アーム素子の発熱の影響をより大きく受ける前記周辺素子を上部エリア周辺素子と定義し、前記下アーム素子側に配置され前記下アーム素子の発熱の影響をより大きく受ける前記周辺素子を下部エリア周辺素子と定義すると、
前記上部エリア周辺素子もしくは前記下部エリア周辺素子といずれかの前記インバータ素子との間、又は、前記上部エリア周辺素子と前記下部エリア周辺素子との間での前記余裕度の差が余裕度差閾値以上であると認められるとき、
前記Duty比調整部は、各相のDuty比を共通のオフセット量によりオフセットさせる請求項3に記載のモータ制御装置。 - 複数相の前記インバータ素子の相間での前記余裕度の差、又は、相ごとのエリアに対応して前記インバータ素子の発熱の影響を受ける前記周辺素子同士での前記余裕度の差が余裕度差閾値以上であると認められるとき、
前記Duty比調整部は、前記インバータ素子又は対応する前記周辺素子の前記余裕度が相対的に小さい相を発熱低減相として選択し、前記発熱低減相の発熱を低減するように、相ごとにDuty比を調整する請求項1~4のいずれか一項に記載のモータ制御装置。 - 前記Duty比調整部は、前記多相モータの電気角一周期の平均出力トルクを維持するように、各相のDuty比を調整する請求項5に記載のモータ制御装置。
- 前記Duty比調整部は、前記発熱低減相の電流振幅ピークの絶対値を低減するように、電気角に応じて変化し且つ電気角一周期での平均が1である振幅係数を、前記発熱低減相の調整前のDuty比に乗じて調整後のDuty比を演算する請求項6に記載のモータ制御装置。
- 前記多相モータの回転速度が速度閾値未満のとき、ロック時であると判定するロック判定部(32)をさらに備え、
前記Duty比調整部は、前記ロック時に、前記多相モータの電気角一周期の平均出力トルクを維持する相ごとのDuty比の調整を中止する請求項6または7に記載のモータ制御装置。 - 前記Duty比調整部は、前記発熱低減相の電流振幅の絶対値の上限を制限し、さらに全相の電流和が0になるように前記発熱低減相以外の相の電流振幅を調整して調整後のDuty比を演算する請求項5に記載のモータ制御装置。
- 前記余裕度の差が比較される前記インバータ素子又は前記周辺素子のうち少なくとも一組の素子同士は、互いに定格温度が異なっている請求項1~9のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
- 前記Duty比調整部は、キャリアの最小値から最大値までの範囲に入るように、各相のDuty比を調整する請求項1~10のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
- 前記Duty比調整部は、前記インバータ素子のON時間のパルス幅が電流検出に必要な最小パルス幅以上となるように、各相のDuty比を調整する請求項1~11のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
- 一つ以上の温度検出器(71、74)が検出した前記インバータ素子もしくは前記周辺素子の温度検出値、又は、前記インバータの通電に関する温度以外の検出値に基づいて前記インバータ素子もしくは前記周辺素子の温度を推定する素子温度推定部(31)をさらに備える請求項1~12のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
- 前記上アーム素子と電源線との間、又は、前記下アーム素子とグランド線との間に、前記電流検出器としてのシャント抵抗(54、55、56)が接続されている請求項1~13のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
- 前記上アーム素子及び前記下アーム素子のうち前記シャント抵抗が接続された側のインバータ素子をシャント抵抗側インバータ素子とし、前記シャント抵抗側インバータ素子とは反対側のインバータ素子を反シャント抵抗側インバータ素子とすると、
一相以上の前記シャント抵抗側インバータ素子の温度を検出するシャント抵抗側温度検出器(74)、及び、一相以上の前記反シャント抵抗側インバータ素子の温度を検出する反シャント抵抗側温度検出器(71)を備える請求項14に記載のモータ制御装置。
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