JP2000350499A - 同期発電機の自動電圧調整方法及びその装置 - Google Patents
同期発電機の自動電圧調整方法及びその装置Info
- Publication number
- JP2000350499A JP2000350499A JP11157080A JP15708099A JP2000350499A JP 2000350499 A JP2000350499 A JP 2000350499A JP 11157080 A JP11157080 A JP 11157080A JP 15708099 A JP15708099 A JP 15708099A JP 2000350499 A JP2000350499 A JP 2000350499A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- field
- power
- synchronous generator
- voltage
- value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Control Of Eletrric Generators (AREA)
Abstract
の出力電圧を最適に制御する同期発電機の自動電圧調整
方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 界磁電流検出器91及び初期励磁電圧検
出器92によって夫々検出された界磁電流及び界磁電圧
から、界磁抵抗関数器93によって界磁抵抗を求め、こ
れに基づいてリミッタ94によって電力変換器31のシ
リコン制御整流素子の点弧角の下限値を求める。該点弧
角の下限値に基づいて位相制御器32において前記シリ
コン制御整流素子の点弧角を制御する。
Description
機の出力電圧を調整する自動電圧調整方法及びその実施
に使用する装置に関する。
整装置の要部の構成を示すブロック図である。図におい
て、1は界磁巻線2によってなる界磁極を励磁して発電
する静止自励式同期発電機(同期発電機)である。該同
期発電機1は、励磁変圧器4、電力変換器31及び界磁
巻線2によってなる界磁回路を備えており、発電した交
流電力の一部を前記励磁変圧器4によって変圧し、変圧
した交流電力を前記電力変換器31によって整流して前
記界磁巻線2に与え、界磁極を励磁するようになってい
る。
圧に保つ必要があり、このため界磁回路には、前記界磁
巻線2に与える直流電力の電圧値を調整する自動電圧調
整装置3が備えられている。該自動電圧調整装置3は、
前記励磁変圧器4によって変圧された交流電力の電圧値
を検出する電圧検出器33と、所定の電圧値を設定する
電圧設定器34と、前記電圧検出器33が検出した電圧
値及び前記電圧設定器34に設定された電圧値の差に応
じた電気的信号を出力する誤差増幅器35と、該誤差増
幅器35が出力した電気的信号の大きさに基づいて、前
記電力変換器31が備えるシリコン制御整流素子の点弧
角を制御する位相制御器32とから構成されている。
出電圧値と、同期発電機1の出力電圧を定格電圧にすべ
く予め設定された電圧設定器34の設定電圧値との差に
応じた電気的信号が、前記誤差増幅器35によって出力
され、この差をなくすべく、前記位相制御器32は電力
変換器31の点弧角を制御する。電圧検出器33によっ
て検出された検出電圧値が、電圧設定器34に予め設定
されていた設定電圧値に満たない場合、前記点弧角が小
さくなるようにし、反対に、前記検出電圧値が前記設定
電圧値を越えている場合、前記点弧角が大きくなるよう
にする。
時に界磁極に初期励磁を与えるために制御用バッテリー
5、スイッチ6、及び整流器7が接続されている。
ン等から機械動力を与えて回転させた状態で、前記スイ
ッチ6を閉じ、制御用バッテリー5の直流電力を界磁巻
線2へ供給する。このようにして界磁極を励磁し、同期
発電機1を起動する。同期発電機1の出力電力の電圧値
は上昇し、該出力電力の一部を使用して上述した如く界
磁極を励磁する。前記電力変換器31からの電力は、前
記制御用バッテリー5からの電力と合流して供給され、
同期発電機1の出力電圧が十分に上昇した後に、スイッ
チ6が開けられ、電力変換器31側からの電力供給のみ
で励磁が行われるようになっている。また、前記整流器
7は、電力変換器31側との合流点よりも制御用バッテ
リー5側に配置されており、電力変換器31からの電力
が制御用バッテリー5側へ流入することを防止してい
る。
の出力電圧の上昇過程において、電力変換器31の出力
は最大とされ、最大の励磁をかけながら同期発電機1の
出力電圧を定格電圧まで引き上げる。ここで励磁が強す
ぎた場合、同期発電機1は定格電圧を通過して過大な電
圧を発生する。この過大な電圧は機器への過電圧印加の
原因となり、好ましくない。また、励磁電圧を抑えて行
き過ぎ量を抑制しすぎた場合、一般的に過渡応答特性が
悪化する。
磁電流と同期発電機1の出力電圧(電機子電圧)との関
係(無負荷飽和曲線)を示すグラフである。図におい
て、縦軸は電機子電圧の大きさを示し、横軸は界磁電流
の大きさを示している。無負荷飽和曲線は、緩やかに増
加傾向が減少する単調増加曲線である。従って、電機子
電圧を定格電圧にするためには、これに対応した所定の
界磁電流を必要とする。
抗)が界磁巻線2の温度(巻線温度)の変化によって変
化するため、界磁巻線2に加えるべき界磁電圧は巻線温
度によって異なる。図9は、巻線温度と巻線抵抗の関係
の一例を示すグラフであり、図10は、界磁電流と界磁
電圧との関係の一例を示すグラフである。界磁巻線2の
温度係数は0.004/℃であり、巻線抵抗は巻線温度
に比例して増加している。巻線温度が0℃のときの巻線
抵抗は3.50Ωとなっており、巻線温度が135℃の
ときの巻線抵抗は5.39Ωとなっている。また、界磁
電流と界磁電圧との関係は増加する比例関係であり、巻
線温度が0℃のときよりも135℃のときの方が増加傾
向が大きい。
て使用されることがある。この場合、同期発電機は屋外
に設置され、通常は停止状態とされる。従って、冬期の
巻線温度は零下となることがあり、また、運転直後の巻
線温度は、界磁巻線自身の損失による発熱及び駆動機関
の余熱の輻射等から高温となることがある。
整装置では、界磁抵抗の温度による変化により、電機子
電圧を最適に制御することが困難であるという問題があ
った。
であり、界磁抵抗を検出し、抵抗値に応じて電力変換器
の出力リミッタ制御を行うことによって、界磁温度の変
化が大きい場合でも、同期発電機の電機子電圧を最適に
制御する同期発電機の自動電圧調整方法及びその装置を
提供することを目的とする。
出し、界磁抵抗の変化に伴って変化する界磁回路の時定
数の変化量に応じて、位相補償を補正することによっ
て、同期発電機の電機子電圧を最適に制御する同期発電
機の自動電圧調整装置を提供することにある。
機の自動電圧調整方法は、同期発電機の起動前に、直流
電源から所定時間界磁極に直流電力を供給し、直流電力
の供給開始から所定時間経過後に、前記直流電力の電流
値及び電圧値を測定し、測定した電流値及び電圧値から
界磁極の界磁巻線の電気抵抗値を求め、該電気抵抗値に
基づいて、同期発電機の起動後に界磁極を励磁する為
に、同期発電機が出力する交流電力の一部を直流電力に
変換し、前記励磁極に供給するシリコン制御整流素子を
用いた電力変換器の前記シリコン制御整流素子の点弧角
を制御することを特徴とする。
装置は、同期発電機が出力した交流電力の一部を直流電
力に変換し、変換した直流電力を前記同期発電機の界磁
極に供給すべくなしてあるシリコン制御整流素子を用い
た電力変換器と、所定の電圧値及び前記交流電力の電圧
値の差に応じた電気的信号を出力する誤差増幅器と、同
期発電機の起動時に前記界磁極に直流電力を供給する直
流電源の電圧値及び前記界磁極に供給される直流電力の
電流値に基づいて、前記界磁極の界磁巻線の電気抵抗値
に応じた電気的信号を出力する界磁抵抗関数器と、該界
磁抵抗関数器が出力した電気的信号に基づいて、前記シ
リコン制御整流素子の点弧角の下限値を設定し、該下限
値に応じた電気的信号を出力するリミッタと、前記誤差
増幅器及びリミッタが出力した電気的信号に基づいて、
前記シリコン制御整流素子の点弧角を制御すべくなして
ある位相制御器とを備えることを特徴とする。
装置は、同期発電機が出力した交流電力の一部を直流電
力に変換し、変換した直流電力を前記同期発電機の界磁
極に供給すべくなしてあるシリコン制御整流素子を用い
た電力変換器と、前記界磁極に供給される直流電力の電
圧値及び電流値に基づいて、前記界磁極の界磁巻線の電
気抵抗値に応じた電気的信号を出力する界磁抵抗関数器
と、該界磁抵抗関数器が出力した電気的信号に基づい
て、所定の電圧値及び前記交流電力の電圧値の差を補正
し、補正した電圧値の差に応じた電気的信号を出力する
誤差増幅器と、該誤差増幅器が出力した電気的信号に基
づいて、前記シリコン制御整流素子の点弧角を制御すべ
くなしてある位相制御器とを備えることを特徴とする。
装置は、第3発明に係る同期発電機の自動電圧調整装置
において、界磁抵抗関数器は、同期発電機の起動時に界
磁極に直流電力を供給する直流電源の電圧値に基づい
て、界磁巻線の電気抵抗値に応じた電気的信号を出力す
るようになしてあり、該界磁抵抗関数器が出力した電気
的信号に基づいて、シリコン制御整流素子の点弧角の下
限値を設定し、該下限値に応じた電気的信号を出力する
リミッタを備え、位相制御器は、前記リミッタが出力し
た電気的信号に基づいて、前記シリコン制御整流素子の
点弧角を制御すべくなしてあることを特徴とする。
する。図1は本発明に係る同期発電機の自動電圧調整装
置の実施の形態1の要部の構成を示すブロック図であ
る。
界磁極を励磁して発電する静止自励式同期発電機(同期
発電機)である。該同期発電機1は、発電した交流電力
を負荷側に出力する送電ケーブルの途中にスイッチ8を
備えている。
で、送電ケーブルから導線が分岐しており、励磁変圧器
4と、シリコン制御整流素子を備える電力変換器31
と、界磁巻線2とによってなる界磁回路に繋がってい
る。該界磁回路によって、発電した交流電力の一部を前
記励磁変圧器4によって変圧し、変圧した交流電力を前
記電力変換器31によって直流電力に変換して前記界磁
巻線2に与え、界磁極を励磁するようになっている。
時に界磁極に初期励磁を与えるために制御用バッテリー
5、スイッチ6、及び整流器7が接続されている。前記
電力変換器31から界磁巻線2へ繋がる導線の途中に整
流器7の出力側の導線が接続した状態となっており、整
流器7は前記電力変換器31の出力電力が制御用バッテ
リー5側に流入することを防止する。
つ必要があり、このため界磁回路には、前記界磁巻線2
に与える直流電力の電圧値を調整する自動電圧調整装置
3が備えられている。該自動電圧調整装置3は、前記励
磁変圧器4によって変圧された交流電力の電圧値を検出
する電圧検出器33と、所定の電圧値を設定する電圧設
定器34と、前記電圧検出器33が検出した電圧値及び
前記電圧設定器34に設定された電圧値の差に応じた電
気的信号を出力する誤差増幅器35と、界磁回路の界磁
巻線2の近傍に設置されたシャント抵抗10に接続され
ており、界磁電流値を検出する界磁電流検出器91と、
制御用バッテリー5及びスイッチ6の間に設置されてい
る初期励磁電圧検出器92と、前記界磁電流検出器91
及び初期励磁電圧検出器92からの出力を受け、起動時
の界磁巻線2の電気抵抗値を得、該電気抵抗値に応じた
電気的信号を出力する界磁抵抗関数器93と、該界磁抵
抗関数器93が出力した電気的信号を受け、電力変換器
31のシリコン制御整流素子の点弧角の下限値を設定
し、該下限値に応じた電気的信号を出力するリミッタ9
4と、前記誤差増幅器35及びリミッタ94が夫々出力
した電気的信号に基づいて、前記電力変換器31のシリ
コン制御整流素子の点弧角を制御する位相制御器32と
から構成されている。
にエンジン、タービン等から機械動力を与えて回転させ
た状態で、前記スイッチ6を閉じ、制御用バッテリー5
の直流電力を界磁巻線2へ供給する。このようにして界
磁極を励磁し、同期発電機1を起動する。同期発電機1
の出力電力の電圧値は上昇し、該出力電力の一部を使用
して界磁極を励磁する。前記電力変換器31からの電力
は、前記制御用バッテリー5からの電力と合流して供給
され、同期発電機1の出力電圧が十分に上昇した後に、
スイッチ6が開けられ、電力変換器31側からの電力供
給のみで励磁が行われるようになっている。また、前記
整流器7は、電力変換器31からの電力が制御用バッテ
リー5側へ流入することを防止している。
出電圧値と、同期発電機1の出力電圧を定格電圧にすべ
く予め設定された電圧設定器34の設定電圧値との差に
応じた電気的信号が、前記誤差増幅器35によって出力
され、この差をなくすべく、前記位相制御器32は電力
変換器31のシリコン制御整流素子の点弧角を制御す
る。電圧検出器33によって検出された検出電圧値が、
電圧設定器34に予め設定されていた設定電圧値に満た
ない場合、前記点弧角が小さくなるようにし、反対に、
前記検出電圧値が前記設定電圧値を越えている場合、前
記点弧角が大きくなるようにする。
圧検出器92によって夫々得られた電流値及び電圧値か
ら、同期発電機1の起動時の界磁巻線2の電気抵抗値を
界磁抵抗関数器93によって算出する。図2は、同期発
電機1の初期励磁の温度特性を示すグラフである。制御
用バッテリー5によって時間t0からt1の間で励磁を
行い、この間の時間Tにおいて電流値及び電圧値を測定
し、界磁巻線2の電気抵抗を求める。シャント抵抗10
における電流値は、t0から時間経過に従って増加し、
一定の時間が経過した後、一定の値に収束する。また、
0℃及び135℃のときでは、0℃のときの方が電流値
が高く、夫々の整定時間も異なっている。このため、励
磁開始直後の電流値は小さく、正確に界磁巻線2の電気
抵抗値を求めるためには、適宜時間経過後の電流値を用
いる必要がある。
て、リミッタ94が電力変換器31のシリコン制御整流
素子の点弧角の下限値を決定する。図3は巻線温度が0
℃及び135℃の場合のリミッタ94の動作を示す図で
ある。135℃のときにリミッタ94は点弧角の下限値
をα1に定めており、0℃のときにα1よりも大きいα
2を定めている。このようにリミッタ94は、巻線温度
が高くなるに従い点弧角の下限値が小さくなるように働
く。
35℃までの範囲において正常に動作するように設計さ
れている。特に誤差増幅器35及び位相制御器32は巻
線抵抗が最大のとき、即ち巻線温度が135℃のときに
電力変換器31が最適に動作するように設計されてい
る。また、リミッタ94は、巻線温度が135℃のとき
の界磁巻線2の電気抵抗値を示す電気的信号を、前記界
磁抵抗関数器93から入力したとき、出力を行わないよ
うに設計されている。
て、電機子電圧が定格電圧に達していない場合、リミッ
タ94は動作せず、誤差増幅器35からの入力のみによ
って、位相制御器32は電力変換器31のシリコン制御
整流素子の点弧角を制御する。誤差増幅器35及び位相
制御器32は、巻線温度が135℃のときに電力変換器
31を最適に動作させるようなされているため、この場
合の同期発電機1の電機子電圧は良好に制御され、定格
電圧に達する。
であって、電機子電圧が定格電圧に達していない場合、
リミッタ94が出力した電気的信号を位相制御器32が
受け、誤差増幅器35からの入力によって決定した電力
変換器31のシリコン制御整流素子の点弧角が、前記リ
ミッタ94が設定した点弧角の下限値よりも大きい場
合、点弧角の大きさを前記下限値とする。前記点弧角の
下限値は、界磁抵抗の大きさによって決められているた
め、界磁極を過大に励磁することがなく、同期発電機1
の電機子電圧を良好に制御する。
特性を示すグラフである。0℃のときのリミッタ有りの
場合とリミッタ無しの場合とでは、リミッタ有りの場合
の方がリミッタ無しの場合に比べ、行き過ぎ量が小さく
製定時間が短い。このため、リミッタ有りの場合の方が
良好に電機子電圧を制御している。一方、135℃のと
きのリミッタ有りの場合とリミッタ無しの場合とでは、
リミッタ有りの場合の方がリミッタ無しの場合に比べ、
行き過ぎ量は小さいが製定時間が長い。このため、リミ
ッタ無しの場合の方が、良好に電機子電圧を制御してい
る。
施の形態2の要部の構成を示すブロック図である。本実
施の形態2の自動電圧調整装置は、実施の形態1の自動
電圧調整装置から初期励磁電圧検出器92及びリミッタ
94が取り除かれたものとなっている。また、図におい
て、111は界磁巻線2の近傍の電圧値を検出する界磁
電圧検出器であって、検出した電圧値に応じた電気的信
号を出力し、該出力が界磁抵抗関数器93に入力される
ように接続されている。また、界磁抵抗関数器93は、
界磁電流検出器91及び界磁電圧検出器111の出力値
により、界磁巻線2の電気抵抗値を求め、求めた電気抵
抗値に応じた電気的信号を誤差増幅器35に出力するよ
うになっている。その他、実施の形態1と同様の部分に
ついては同符号を付し、説明を省略する。
91及び界磁電圧検出器111によって界磁電流及び界
磁電圧を検出し、検出した界磁電流及び界磁電圧によっ
て、界磁抵抗関数器93が界磁巻線2の電気抵抗値を求
め、求めた電気抵抗値に応じた電気的信号を誤差増幅器
35に出力する。
て検出された交流電力の電圧値及び電圧設定器34に予
め設定されている電圧値の差を求め、該差を前記界磁抵
抗関数器93が求めた界磁巻線2の電気抵抗値に応じて
補正し、補正した差に応じた電気的信号を位相制御器3
2に出力する。界磁回路の時定数は界磁巻線2の巻線温
度によって変化する。誤差増幅器35は、巻線温度が1
35℃のときの界磁回路の時定数に合わせて設定されて
おり、このため135℃より低い巻線温度のときには、
同期発電機1の電機子電圧を最適に制御することができ
ない。このことを防止するため、界磁温度に従った界磁
回路の時定数に合わせ、電圧検出器33が検出した電圧
値及び電圧設定器34に予め設定されている電圧値の差
を補正することによって、位相制御器32が電力変換器
31のシリコン制御整流素子の点弧角制御を最適に行う
ことができ、従って、同期発電機1の電機子電圧を最適
に制御することができる。
施の形態3の要部の構成を示すブロック図である。図に
おいて、111は界磁巻線2の近傍の電圧値を検出し、
検出した電圧値に応じた電気的信号を出力する界磁電圧
検出器である。界磁電流検出器91及び界磁電圧検出器
111は、夫々の出力値が界磁抵抗関数器93に入力さ
れるように接続されており、界磁抵抗関数器93は、前
記界磁電流検出器91及び界磁電圧検出器111の出力
値により、界磁巻線2の電気抵抗値を求め、求めた電気
抵抗値に応じた電気的信号を誤差増幅器35に出力する
ようになっている。その他、実施の形態1と同様の部分
については同符号を付し、説明を省略する。
に、界磁巻線2の巻線抵抗を求め、これに応じて電力変
換器31のシリコン制御整流素子の点弧角を最適に制御
することができるため、同期発電機1の電機子電圧を良
好に制御することができる。
発電機の自動電圧調整方法によれば、同期発電機の起動
前に界磁極に直流電力を供給する直流電源の電圧値及び
前記界磁極に供給される直流電力の電流値に基づいて界
磁抵抗を求め、該界磁抵抗に基づいて電力変換器のシリ
コン制御整流素子の点弧角を制御するため、界磁温度に
よる界磁抵抗の変化が大きい場合でも良好に同期発電機
の電機子電圧を制御することが可能となる。
電圧調整装置によれば、界磁抵抗に応じた電力変換器の
シリコン制御整流素子の点弧角の下限値を設定するリミ
ッタを備えているため、界磁温度が低く、界磁抵抗が小
さい場合に、シリコン制御整流素子の点弧角が必要以上
に小さくなることを防止し、同期発電機の出力電圧が定
格電圧より大幅に過大になることを防止することが可能
となる。
電圧調整装置によれば、同期発電機の駆動中に界磁極に
供給される直流電力の電圧値及び電流値に基づいて界磁
抵抗を求め、該界磁抵抗に応じて、位相補償を補正する
ようになされているため、同期発電機が駆動中であっ
て、界磁抵抗の変化が大きい場合でも、良好に同期発電
機の電機子電圧を制御することが可能となる等本発明は
優れた効果を奏する。
の実施の形態1の要部の構成を示すブロック図である。
フである。
ラフである。
の実施の形態2の要部の構成を示すブロック図である。
の実施の形態3の要部の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
発電機の出力電圧との関係を示すグラフである。
フである。
グラフである。
置、31 電力変換器、32 位相制御器、35 誤差
増幅器、4 励磁変圧器、5 制御用バッテリー、91
界磁電流検出器、92 初期励磁電圧検出器、93
界磁抵抗関数器、94 リミッタ、111 界磁電圧検
出器。
Claims (4)
- 【請求項1】 同期発電機の起動前に、直流電源から所
定時間界磁極に直流電力を供給し、直流電力の供給開始
から所定時間経過後に、前記直流電力の電流値及び電圧
値を測定し、測定した電流値及び電圧値から界磁極の界
磁巻線の電気抵抗値を求め、該電気抵抗値に基づいて、
同期発電機の起動後に界磁極を励磁する為に、同期発電
機が出力する交流電力の一部を直流電力に変換し、前記
励磁極に供給するシリコン制御整流素子を用いた電力変
換器の前記シリコン制御整流素子の点弧角を制御するこ
とを特徴とする同期発電機の自動電圧調整方法。 - 【請求項2】 同期発電機が出力した交流電力の一部を
直流電力に変換し、変換した直流電力を前記同期発電機
の界磁極に供給すべくなしてあるシリコン制御整流素子
を用いた電力変換器と、所定の電圧値及び前記交流電力
の電圧値の差に応じた電気的信号を出力する誤差増幅器
と、同期発電機の起動時に前記界磁極に直流電力を供給
する直流電源の電圧値及び前記界磁極に供給される直流
電力の電流値に基づいて、前記界磁極の界磁巻線の電気
抵抗値に応じた電気的信号を出力する界磁抵抗関数器
と、該界磁抵抗関数器が出力した電気的信号に基づい
て、前記シリコン制御整流素子の点弧角の下限値を設定
し、該下限値に応じた電気的信号を出力するリミッタ
と、前記誤差増幅器及びリミッタが出力した電気的信号
に基づいて、前記シリコン制御整流素子の点弧角を制御
すべくなしてある位相制御器とを備えることを特徴とす
る同期発電機の自動電圧調整装置。 - 【請求項3】 同期発電機が出力した交流電力の一部を
直流電力に変換し、変換した直流電力を前記同期発電機
の界磁極に供給すべくなしてあるシリコン制御整流素子
を用いた電力変換器と、前記界磁極に供給される直流電
力の電圧値及び電流値に基づいて、前記界磁極の界磁巻
線の電気抵抗値に応じた電気的信号を出力する界磁抵抗
関数器と、該界磁抵抗関数器が出力した電気的信号に基
づいて、所定の電圧値及び前記交流電力の電圧値の差を
補正し、補正した電圧値の差に応じた電気的信号を出力
する誤差増幅器と、該誤差増幅器が出力した電気的信号
に基づいて、前記シリコン制御整流素子の点弧角を制御
すべくなしてある位相制御器とを備えることを特徴とす
る同期発電機の自動電圧調整装置。 - 【請求項4】 界磁抵抗関数器は、同期発電機の起動時
に界磁極に直流電力を供給する直流電源の電圧値に基づ
いて、界磁巻線の電気抵抗値に応じた電気的信号を出力
するようになしてあり、該界磁抵抗関数器が出力した電
気的信号に基づいて、シリコン制御整流素子の点弧角の
下限値を設定し、該下限値に応じた電気的信号を出力す
るリミッタを備え、位相制御器は、前記リミッタが出力
した電気的信号に基づいて、前記シリコン制御整流素子
の点弧角を制御すべくなしてある請求項3記載の同期発
電機の自動電圧調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15708099A JP3770754B2 (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | 同期発電機の自動電圧調整方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15708099A JP3770754B2 (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | 同期発電機の自動電圧調整方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000350499A true JP2000350499A (ja) | 2000-12-15 |
JP3770754B2 JP3770754B2 (ja) | 2006-04-26 |
Family
ID=15641820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15708099A Expired - Lifetime JP3770754B2 (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | 同期発電機の自動電圧調整方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3770754B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011083576A1 (ja) * | 2010-01-07 | 2011-07-14 | 三菱電機株式会社 | 誘導性負荷の電流検出装置 |
CN113965121A (zh) * | 2021-11-16 | 2022-01-21 | 云南电力技术有限责任公司 | 一种可控硅整流电路导通角最值的确定方法及装置 |
-
1999
- 1999-06-03 JP JP15708099A patent/JP3770754B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011083576A1 (ja) * | 2010-01-07 | 2011-07-14 | 三菱電機株式会社 | 誘導性負荷の電流検出装置 |
CN102656796A (zh) * | 2010-01-07 | 2012-09-05 | 三菱电机株式会社 | 电感性负载的电流检测装置 |
KR101314941B1 (ko) * | 2010-01-07 | 2013-10-04 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 유도성 부하의 전류 검출 장치 |
JP5438776B2 (ja) * | 2010-01-07 | 2014-03-12 | 三菱電機株式会社 | 誘導性負荷の電流検出装置 |
US8803497B2 (en) | 2010-01-07 | 2014-08-12 | Mitsubishi Electric Corporation | Current detector of inductive load |
CN113965121A (zh) * | 2021-11-16 | 2022-01-21 | 云南电力技术有限责任公司 | 一种可控硅整流电路导通角最值的确定方法及装置 |
CN113965121B (zh) * | 2021-11-16 | 2024-01-26 | 云南电力技术有限责任公司 | 一种可控硅整流电路导通角最值的确定方法及装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3770754B2 (ja) | 2006-04-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2263307B1 (en) | Method and apparatus for regulating excitation of an alternator | |
JP3997987B2 (ja) | 発電制御システム | |
US20090261766A1 (en) | Method for controlling an electric motor fed by a constant voltage supply system | |
US20110068752A1 (en) | Output control apparatus of generator | |
US9209731B2 (en) | Output control device of electric generator | |
US6559611B1 (en) | Method for starting a load by engine-driven generator and engine-driven generator | |
US7215099B2 (en) | Method in frequency converter provided with voltage intermediate circuit, and frequency converter | |
KR20050003998A (ko) | 유도전동기의 구동방법 및 구동장치 | |
EP1771939A1 (en) | Motor controller | |
JP3770754B2 (ja) | 同期発電機の自動電圧調整方法及びその装置 | |
KR102459239B1 (ko) | 비상발전기를 이용한 유도전동기의 소프트 스타트 시스템 및 이를 구비한 비상발전기 | |
RU2745149C1 (ru) | Способ управления дизель-генераторной установкой при включении асинхронного двигателя | |
SU1262684A1 (ru) | Способ управлени автономной электроэнергетической установкой | |
KR101916800B1 (ko) | 출력 전압 제어 장치 및 이를 포함하는 발전 시스템 | |
US7609010B2 (en) | Inverter | |
JPH07163188A (ja) | 誘導電動機のトルクブースト制御装置 | |
JP3517531B2 (ja) | 交流発電機の励磁制御装置 | |
JPH11150994A (ja) | タービン発電機の自動電圧制御装置 | |
JP3055297B2 (ja) | ブラシレス発電機の速応励磁装置 | |
JPH0415384B2 (ja) | ||
JP3356348B2 (ja) | エンジン発電機の自動電圧調整装置 | |
JPH10262399A (ja) | 誘導電動機の制御装置 | |
JP2524779B2 (ja) | 同期発電機の励磁方法 | |
CN116961451A (zh) | 逆变电路的控制方法、功率转换设备、储能设备及存储介质 | |
JPH08126364A (ja) | 同期機の電気ブレーキ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060124 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060207 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3770754 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100217 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100217 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110217 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120217 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130217 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130217 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140217 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |