JP5438562B2 - 避雷用コネクタおよびそれを使用したコンクリート構造体の接続方法 - Google Patents

避雷用コネクタおよびそれを使用したコンクリート構造体の接続方法 Download PDF

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Description

本発明は、外部雷保護システムの引き下げ導線に適用することと、内部雷保護の等電位ボンディングとして利用することを目的とし、鉄筋と継手とを電気的に接続する避雷用コネクタおよびこの避雷用コネクタを使用したコンクリート構造体の接続方法に関するものである。
鉄筋コンクリート造りの建物や鉄骨鉄筋コンクリート造りの建物の避雷針設備においては、JIS A 4201-2003 「建築物等の雷保護」の規格に準じて、2条以上の主鉄骨、主鉄筋をもって引き下げ導線に代行している。一方、鉄筋の継手構造の一つとして、モルタル充填機械式継手を用いるものは、連結すべき各鉄筋の端部を、モルタル充填機械式継手の貫通孔の両端部から差し込み、この貫通孔と各鉄筋との間の隙間にモルタル等の充填材を充填し、これを硬化・固定すること等によって両鉄筋を一連に一体化するものである。このモルタル充填機械式継手自体には金属製のものが多用されるが、このモルタル充填機械式継手を用いた鉄筋の継手構造では、両鉄筋は互いに直接接触せず、また各鉄筋と金属製の継手とも互いに直接接触しないため、このモルタル充填機械式継手を用いた継手箇所で、両鉄筋は電気的に接続されているとはいえない。このため、このモルタル充填機械式継手を採用した鉄筋コンクリート構造では、鉄筋を引き下げ導線の代替えとすることができず、個別の引き下げ導線を設ける必要があった。
これに対して、金属製のモルタル充填機械式継手に形成された貫通孔の両端の開口部のそれぞれにリング状の金属製プレートを設け、貫通孔の両端の開口部のそれぞれから貫通孔内に挿入した各鉄筋を金属製プレートと接触させることにより、各鉄筋が各金属製プレートとモルタル充填機械式継手とを介して電気的に接続され、モルタル充填機械式継手を用いた継手構造に導電性を付与することで、引き下げ導線として鉄筋を代用したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−280349号公報(段落〔0013〕、図2(b))
上述した金属製プレートは穴径が鉄筋の径と同径に形成されているため、例えばプレキャストコンクリート(PC)柱を組み立てる工法に採用しようとする場合、モルタル充填機械式継手の貫通孔の開口部に鉄筋を円滑に挿入することが困難となる。すなわち、プレキャストコンクリート工法では、現場においてクレーン等によって吊り上げたコンクリート柱を下降させながら、コンクリート柱の内部に埋設された多数の鉄筋を各貫通孔内に挿入するため、金属製プレートの穴径が鉄筋の径と同径に形成されていたのでは、多数の鉄筋をすべての金属製プレートのそれぞれの穴に挿通させることは困難となる。また、クレーンで吊り下げられたコンクリート柱のすべての鉄筋が、常にそれぞれのモルタル充填機械式継手の各貫通孔の中心に位置するとは限らないから、鉄筋をモルタル充填機械式継手の貫通孔内に挿入しようとしても、鉄筋が金属製プレートと干渉してしまうため挿入できないから実用的ではなかった。
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、鉄筋を継手の貫通孔内へ円滑かつ短時間で挿入可能な避雷用コネクタおよびそれを使用したコンクリート構造体の接続方法を提供するところにある。
この目的を達成するために、本発明は、中央部に開口部を有する貫通孔が設けられ導電材によって筒状に形成された継手と、この継手内に挿入される鉄筋とを電気的に接続するための避雷用コネクタであって、前記継手の開口部に取り付けられ中央部に鉄筋の径よりも大きい径の遊挿孔を有し導電材によって形成されたベースと、このベースに設けられ塑性変形可能な導電材によって形成された支持部材と、この支持部材に設けられ、この支持部材によって前記継手の開口部から退避した位置に位置付けられる導電材によって形成された接触部材とからなり、前記接触部材を前記継手の開口部側に進出させるように前記支持部材を塑性変形させ、当該接触部材を前記鉄筋に接触させることにより、前記ベースおよび前記支持部材ならびに前記接触部材を介して前記継手と前記鉄筋とを電気的に接続するものである。
本発明は、前記発明において、前記支持部材を一対設け、これら一対の支持部材は、前記接触部材を挟んで対称となるように導電材によって形成された連結部材を介して前記接触部材を支持するものである。
本発明は、前記発明において、前記支持部材を短冊状に形成された弾性材によって一対設け、これら一対の支持部材は、前記接触部材を挟むように湾曲状に折り返した状態で、一端部が前記ベースに取り付けられ、他端部が前記接触部材に取り付けられることにより前記接触部材を弾持するものである。
本発明は、前記発明のいずれか一つの発明において、前記接触部材を、互いに対向し前記鉄筋を挟持することにより当該鉄筋と電気的に接触する一対の挟持部と、これら挟持部の基端部を連結する基部とによってコ字状に形成し、一端部が前記挟持部のそれぞれに連結された一対の腕部を有する引張部材と、この引張部材の各腕部の他端部が連結された把持部材とを備えたものである。
本発明は、前記発明のいずれか一つの発明において、前記引張部材の一対の腕部は互いの間隔が把持部材に向かって拡がるように構成されている。
本発明は、二つのコンクリート構造体の内部のそれぞれに埋設された鉄筋どうしを電気的に接続するコンクリート構造体の接続方法であって、請求項1ないし3のいずれか一項記載の避雷用コネクタが前記継手の開口部に取り付けられた当該継手を、当該避雷用コネクタが端面から露呈するように内部に埋設した第1のコンクリート構造体と、この第1のコンクリート構造体に埋設された前記継手内に挿入する鉄筋が内部に埋設された第2のコンクリート構造体とを備え、前記第2のコンクリート構造体から突出させた鉄筋を、前記第1のコンクリート構造体の前記避雷用コネクタの遊挿孔から前記継手内に遊挿する工程と、前記第1および第2のコンクリート構造体の互いに対向する各端面間に目地を設ける工程と、この目地に差し入れた押込部材によって前記接触部材を前記継手の開口部側に押し込み、当該接触部材を前記開口部に進出させるように前記避雷用コネクタの支持部材を塑性変形させることにより接触部材を前記継手内に遊挿された鉄筋に電気的に接続させる工程と、前記目地にモルタルを充填させる工程と、
を含むものである。
本発明は、二つのコンクリート構造体の内部のそれぞれに埋設された鉄筋どうしを電気的に接続するコンクリート構造体の接続方法であって、請求項4または5記載の避雷用コネクタが前記継手の開口部に取り付けられた当該継手を、当該避雷用コネクタが端面から露呈するように内部に埋設した第1のコンクリート構造体と、この第1のコンクリート構造体に埋設された前記継手内に挿入する鉄筋が内部に埋設された第2のコンクリート構造体とを備え、前記第2のコンクリート構造体から突出させた鉄筋を、前記第1のコンクリート構造体の前記避雷用コネクタの遊挿孔から前記継手内に遊挿する工程と、前記第1および第2のコンクリート構造体の互いに対向する各端面間に目地を設ける工程と、前記把持部材により前記引張部材を介して前記接触部材を前記継手の開口部側に引張り、当該接触部材を前記開口部に進出させるように前記避雷用コネクタの支持部材を塑性変形させることにより接触部材を前記継手内に遊挿された鉄筋に電気的に接続させる工程と、前記引張部材を切断する工程と、前記目地にモルタルを充填させる工程とを含むものである。
本発明は、互いに対向する二つの鉄筋を継手を介して電気的に接続するコンクリート構造体の接続方法であって、前記二つの鉄筋に前記継手が跨るように当該継手内に二つの鉄筋を挿入する工程と、前記各鉄筋と前記継手とを請求項1ないし5のいずれか一項記載の避雷用コネクタを介して電気的に接続する工程と、前記継手内にモルタルを充填する工程と、前記継手にコンクリートを打設する工程とを含むものである。
本発明によれば、遊挿孔の内径が鉄筋の径よりも大きく形成されているため、鉄筋を継手に挿入する際に、仮に鉄筋が遊挿孔の中心に位置していないとしても、鉄筋を継手の貫通孔内に円滑かつ短時間で挿入することができる。また、鉄筋を挟持する接触部材が塑性変形可能な支持部材を介してベースに支持されていることにより、鉄筋が遊挿孔の中心からずれていたとしても、接触部材が鉄筋のずれた位置に追従するように支持部材が塑性変形することにより、接触部材と鉄筋との間の電気的な接続が確実に確保される。また、目地を利用し、この目地に押込部材または引張部材を差し入れるようにしたことにより、プレキャスト工法の各工程をなんら変更することなくそのまま利用することができる。
また、前記発明のうちの一つの発明によれば、把持部材が目地から露呈し、第1の避雷用コネクタによって鉄筋と継手とが電気的に接続された後は、把持部材が両腕部から分離される。したがって、把持部材が目地から露呈している場合は、作業が終了していないという目印となるから、鉄筋と継手との電気的接続作業のし忘れが規制できるだけではなく、狭いスペースの目地内での煩雑な作業終了の確認作業が不要になる。また、予め、引張部材が接触部材に連結されているため、狭いスペースの目地内で作業すべき第1の避雷用コネクタを探し出す作業が不要になるから作業時間が短縮される。また、把持部材が接触部材を引っ張る方向と直交する方向に延在しているため、把持部材の引っ張る方向と接触部材を引っ張る方向とを一致させやすい。このため、接触部材の挟持部を鉄筋に係合させるとき、把持部材に最小限の引張力を加えればよいから、作業性が向上する。
また、前記発明のうちの一つの発明によれば、支持部材が短冊状に形成され、各端部をベースおよび接触部材に取り付けるのに、支持部材の弾性変形を利用して湾曲状に折り返すだけであるため、支持部材の成形加工が不要になる。このため、成形加工の設備が不要になるとともに加工工数も削減されるため、製造コストが低減される。
引張部材の一対の腕部が把持部材側に向かって互いの間隔が拡がっているため、引張部材を引っ張ることにより、両腕部を介して一対の挟持部が互いに拡がる方向に弾性変形するため、挟持部が鉄筋に円滑に係合する。
本発明に係る第1の避雷用コネクタの斜視図である。 本発明に係る第1の避雷用コネクタをモルタル充填機械式継手の開口部に取り付けた状態を示す断面図である。 本発明に係る第1の避雷用コネクタがモルタル充填機械式継手の開口部に取り付けられた状態を示す斜視図であって、同図(A)は鉄筋を開口部の中央に取り付けられた状態を示し、同図(B)は開口部の中央からずれた位置に取り付けられた状態を示し、同図(C)は鉄筋が軸線周りに回動した方向にずれて取り付けられた状態を示す。 本発明に係る第1の避雷用コネクタにおいて、接触部材を鉄筋に電気的に接触させる操作について説明するための平面図であって、同図(A)は支持部材の押込部を押し込む以前の状態を示し、同図(B)は支持部材の押し込みを開始し、接触部材が鉄筋に接触し始めた状態を示し、同図(C)は支持部材が塑性変形し、接触部材が鉄筋に電気的に接触した状態を示す。 本発明に係る第2の避雷用コネクタをモルタル充填機械式継手の開口部に取り付けられた状態を示し、同図(A)は上方側から視た斜視図、同図(B)は下方側から視た斜視図である。 本発明に係る避雷用コネクタが取り付けた状態でモルタル充填機械式継手に鉄筋を挿入した状態を示す断面図である。 本発明に係る避雷用コネクタを使用して鉄筋どうしを電気的に接続する方法を説明するための断面図であって、同図(A)は接続する以前の状態を示し、同図(B)は接続した状態を示す。 本発明に係る避雷用コネクタを使用して鉄筋どうしを電気的に接続する第2の方法を説明するための断面図であって、同図(A)は接続する以前の状態を示し、同図(B)は接続した状態を示す。 本発明に係る避雷用コネクタを使用して鉄筋どうしを電気的に接続する第3の方法を説明するための断面図であって、同図(A)は接続する以前の状態を示し、同図(B)は接続した状態を示す。 本発明に係る避雷用コネクタを使用して鉄筋どうしを電気的に接続する第4の方法を説明するための断面図であって、同図(A)は接続する以前の状態を示し、同図(B)は接続した状態を示す。 本発明に係る避雷用コネクタを使用して鉄筋どうしを電気的に接続する第5の方法を説明するための断面図であって、同図(A)は接続する以前の状態を示し、同図(B)は接続した状態を示す。 本発明に係る避雷用コネクタを使用して鉄筋どうしを電気的に接続する第6の方法を説明するための断面図であって、同図(A)は接続する以前の状態を示し、同図(B)は接続した状態を示し、同図(C)はモルタルを充填した状態を示す。 本発明に係る避雷用コネクタを使用して鉄筋どうしを電気的に接続する第7の方法を説明するための断面図であって、同図(A)は接続する以前の状態を示し、同図(B)は接続した状態を示し、同図(C)はモルタルを充填した状態を示し、同図(D)は接続部にコンクリートを打設した状態を示す。 本発明に係る避雷用コネクタを介して電気的に接続される他の実施例の鉄筋を示す斜視図である。 本発明に係る避雷用コネクタと他の実施例の鉄筋とが電気的に接続された状態を示す平面図である。 本発明に係る避雷用コネクタと他の実施例の鉄筋とが電気的に接続された状態を示す側面図である。 本発明に係る第1の避雷用コネクタの第2の実施の形態の平面図である。 本発明に係る第1の避雷用コネクタの第2の実施の形態をモルタル充填機械式継手の開口部に取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明に係る第1の避雷用コネクタの第2の実施の形態において、接触部材を鉄筋に電気的に接触させる操作について説明するための平面図であって、同図(A)は接触部材を引っ張る以前の状態を示し、同図(B)は接触部材を引張り、接触部材が鉄筋に接触し始めた状態を示し、同図(C)は支持部材が塑性変形し接触部材が鉄筋に電気的に接触した状態を示す。 本発明に係る第1の避雷用コネクタの第3の実施の形態の平面図である。 本発明に係る第1の避雷用コネクタの第3の実施の形態をモルタル充填機械式継手の開口部に取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明に係る第1の避雷用コネクタの第3の実施の形態において、接触部材を鉄筋に電気的に接触させる操作について説明するための平面図であって、同図(A)は接触部材を引っ張る以前の状態を示し、同図(B)は支持部材が塑性変形し接触部材が鉄筋に電気的に接触した状態を示す。 本発明に係る第1の避雷用コネクタの第4の実施の形態の平面図である。 本発明に係る第1の避雷用コネクタの第4の実施の形態をモルタル充填機械式継手の開口部に取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明に係る第1の避雷用コネクタの第4の実施の形態において、同図(A)は接触部材を引っ張る以前の状態を示し、同図(B)は支持部材が塑性変形し接触部材が鉄筋に電気的に接触した状態を示す。 本発明に係る第1の避雷用コネクタの変形例を示した斜視図である。 本発明に係る第2の避雷用コネクタの第2の実施の形態を示し、同図(A)は同図(B)におけるXXVII (A)矢視図、同図(B)は平面図、同図(C)は同図(B)におけるXXVII (C)矢視図である。 本発明に係る第2の避雷用コネクタの第2の実施の形態をモルタル充填機械式継手の開口部に取り付けられた状態を示し、同図(A)は斜視図、同図(B)は正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図1ないし図28に基づいて説明する。
〔実施の形態1〕
先ず、図1ないし図16を用いて、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1に全体を符号1で示す第1の避雷用コネクタは、導電性を有する金属によって形成されたベース2と、このベース2に固定され導電性を有する金属によって形成された支持部材3と、この支持部材3に固定され導電性を有する金属によって形成された接触部材4とによって構成されている。ベース2は、図4(A)に示すように平面視リング状に形成されており、中央部に後述する鉄筋25を遊挿させる遊挿孔11が設けられている。この遊挿孔11の内径R1は、鉄筋25の径R2より大きく形成され、後述するモルタル充填機械式継手27(以下、単に継手27という)の一方の開口部29の内フランジ29aの内径よりもわずかに大きく形成されている。
12,12はベース2の外周縁の円周方向に互いに180°ずれた部位に、上方に折り曲げ形成されて対向する一対の支持片である。図1において、14はベース2の下面であって遊挿孔11の内周縁に取り付けられた弾性変形可能な係合片であって、遊挿孔11の円周方向に等間隔をおいて複数本設けられている。この係合片14は、図2に示すように、下方に向かってわずかに外側に向かって傾斜され、継手27の内フランジ29aに係合することにより、第1の避雷用コネクタ1が開口部29に着脱自在に取り付けられる。
支持部材3は、図1および図4(A)に示すように全体が細長い長方形の塑性変形可能な金属板によって平面視略U字状に形成されており、両端部に互いに対向するように直線状に形成された被支持部16,16と、中央部に被支持部16と直交するように直線状に形成された押込部17と、これら押込部17と各被支持部16,16を連結する直線状に形成された変形部18,18とによって一連に形成されている。変形部18の被支持部16と連結される側の端部には、湾曲状に形成された湾曲部18aが設けられている。この支持部材3は、ベース2の外周の略半分を囲むように、各被支持部16,16がボルト19,19によって、ベース2の各支持片12,12に固定されている。
接触部材4は、細長い長方形の弾性変形可能な金属製の板材によって平面視コ字状に形成されており、中央部に設けられた基部21と、この基部21の両端に設けられ互いに対向する一対の挟持部22,22とによって一連に形成されている。一対の挟持部22,22は互いに接離自在となるように弾性変形が可能であり、基部側の間隔D1は、鉄筋25の後述する平坦部26,26間の間隔D3よりもわずかに大きく形成されており、先端側の間隔D2は間隔D3よりも小さく形成されている。
挟持部22,22の各先端部は、平面視において互いに離間する方向に傾斜するように折り曲げられており、この折り曲げ部22a,22aの基部には、互いに近接する方向に突設した凸部22b,22bが設けられている。また、これら折り曲げ部22a,22aは先細状に形成され、下面に傾斜面22c,22cが設けられている。この接触部材4は、挟持部22,22がベース2の遊挿孔11側に延在するように、基部21がボルト23,23によって支持部材3の押込部17に固定されることにより、折り曲げ部22aが、図4(A)中遊挿孔11の下方側に位置するように、すなわち遊挿孔11に臨むことなく退避した位置に位置付けられるように、接触部材4が支持部材3を介してベース2に固定される。このように接触部材4を支持する支持部材3は、接触部材4を中心として図中左右対称となるように位置付けられている。
図4において、25は外周部にねじ山が形成された鉄筋であって、外周面の円周方向に互いに180°ずれた部位に平坦部26,26が軸線方向に延在するように設けられている。図6において、27は導電性を有する金属によって中央部に貫通孔28が設けられ円筒状に形成されたモルタル充填機械式継手(以下、単に継手という)であって、両端のそれぞれに開口部29,30が設けられている。開口部29の内周部には、図2に示すように内フランジ29aが設けられており、貫通孔28の中央部には係合突起31が突設されている。32は継手27内にモルタルを注入するための注入孔、33は注入されたモルタルを排出するための排出孔である。
次に、図5を用いて、第2の避雷用コネクタについて説明する。この第2の避雷用コネクタ35は、上述した第1の避雷用コネクタ1と比較してベース2に取り付けられた弾性変形可能な係合片36が異なるだけで、他の構成は第1の避雷用コネクタ1と同じ構造を有しているので、第1の避雷用コネクタ1と同一の部材については、同じ符号を付し詳細な説明は省略する。すなわち、係合片36は、図5(B)に示すように、遊挿孔11の円周方向に等間隔をおいて複数本設けられており、下方に向かってわずかに外側に向かって傾斜し、継手27の外周面に係合することにより、第2の避雷用コネクタ35が継手27の他方の開口部30に着脱自在に取り付けられる。
次に、このように構成された第1および第2の避雷用コネクタ1,35を介して、鉄筋25と継手27とを電気的に接続する方法について説明する。先ず、図2および図4を用いて、第1の避雷用コネクタ1を介して鉄筋25と継手27とを電気的に接続する方法について説明する。
継手27の一方の開口部29の内フランジ29aに、図2に示すように第1の避雷用コネクタ1の係合片14を弾性変形させながら係合させることにより、この第1の避雷用コネクタ1を開口部29に取り付ける。この状態で、この第1の避雷用コネクタ1の挟持部22,22は、図4(A)に示すように開口部29から退避した位置に位置付けられている。次いで、鉄筋25を第1の避雷用コネクタ1の遊挿孔11内に遊挿させることにより、継手27の開口部29から継手27の貫通孔28内に挿入し、先端を係合突起31(図6参照)に係合させる。
この状態で、図4(A)に示すように押込部材40の先端を第1の避雷用コネクタ1の支持部材3の押込部17に当て、押込部17を開口部29の中心に向かって押し込む。押込部17が押し込まれることにより、同図(B)に示すように支持部材3の変形部18,18が湾曲部18aから折り曲げられ、変形部18が押込部17と一直線となり、被支持部16と変形部18とのなす角度が直角となるように弾性変形する。この状態で、押込部17を介して接触部材4の基部21が開口部29の中心に向かって移動することにより、挟持部22,22の凸部22b,22bが開口部29側に進出して鉄筋25の各平坦部26,26に係合し、挟持部22,22は互いに離間する方向に弾性変形する。
さらに、押込部材40によって押込部17を開口部29の中心に向かって押し込むと、同図(C)に示すように、被支持部16と変形部18とのなす角度が鋭角となるように、変形部18,18が湾曲部18aから折り曲げられて塑性変形する。この状態で、接触部材4の基部21が鉄筋25の周面に当接するとともに、挟持部22の凸部22bと鉄筋25との係合が解除する。したがって、鉄筋25の各平坦部26,26が挟持部22,22によって弾性挟持され、鉄筋25と継手27とが第1の避雷用コネクタ1を介して電気的に接続される。
すなわち、鉄筋25の平坦部26と接触部材4の挟持部22とが導通され、接触部材4と支持部材3とは、基部21と押込部17との間で導通されており、支持部材3とベース2とは、被支持部16と支持片12との間で導通されている。また、ベース2と係合片14とが、図2に示すように導通されており、係合片14が継手25のフランジ部29aとの間で導通されているので、鉄筋25と継手27とが第1の避雷用コネクタ1を介して電気的に接続される。
次に、図5を用いて、第2の避雷用コネクタ35を介して鉄筋25と継手27とを電気的に接続する方法について説明する。この場合は、第2の避雷用コネクタ35の係合片36を弾性変形させながら、図5(B)に示すように継手27の他方の開口部30の外周面に係合させることにより、第2の避雷用コネクタ35を開口部30に取り付ける。次いで、鉄筋25を、同図(A)に示すように第2の避雷用コネクタ35の遊挿孔11内に遊挿させることにより、継手27の開口部30から継手27の貫通孔28内に挿入する。この後、第2の避雷用コネクタ35を介して鉄筋25と継手27とを電気的に接続する方法は、図4を用いて説明した第1の避雷用コネクタ1の場合と同じ方法、すなわち押込部材40によって押込部17を開口30側に押し込むことにより行う。
次に、主に図7を用いて、このように構成された第1および第2の避雷用コネクタ1,35を使用して、コンクリート構造体に埋設された鉄筋どうしを電気的に接続する方法について説明する。同図において、50は第1のコンクリート構造体としてPCによって形成された下層階のコンクリート柱であって、予め、同図(A)に示すように、複数本の継手27が内部に埋設されている。この下層階のコンクリート柱50に埋設された鉄筋25Aと継手27とは、継手27の他方の開口部30に取り付けられた第2の避雷用コネクタ35を介して電気的に接続されている。継手27の一方の開口部29には、第1の避雷用コネクタ1が取り付けられており、この第1の避雷用コネクタ1はコンクリート柱50の上端面50aから露呈している。
53は第2のコンクリート構造体としてPCによって形成された上層階のコンクリート柱であって、下層階のコンクリート柱50に埋設された複数の継手27に対応するように、予め複数本の鉄筋25Bが内部に埋設されており、これら鉄筋25Bの下部25bがコンクリート柱53の下端面53aから突出している。
このような構成において、上層階のコンクリート柱53をクレーン等によって吊り上げ、下層階のコンクリート柱50の上方に位置付ける。次いで、この上層階のコンクリート柱53を下降させ、各鉄筋25Bの下部25bを第1の避雷用コネクタ1のそれぞれの遊挿孔11内に遊挿させ、同図(B)に示すように継手27の一方の開口部29から貫通孔28内に挿入する。このとき、第1の避雷用コネクタ1の遊挿孔11の内径が鉄筋25Bの径よりも大きく形成されていることにより、多数の鉄筋25Bを円滑かつ短時間でそれぞれの第1の避雷用コネクタ1の遊挿孔11内に確実に遊挿させることができる。
上層階のコンクリート柱53の下端面53aと、下層階のコンクリート柱50の上端面50aとの間に、高さHの目地55を設ける。目地55に押込部材40を差し入れ、各継手27に取り付けられている第1の避雷用コネクタ1の支持部材3の押込部17を、図4(A)に示すように継手27の開口部29の中心方向に押し込む。上述したように、この押し込み動作によって、同図(C)に示すように第1の避雷用コネクタ11の支持部材3の変形部18,18が塑性変形し、接触部材4の挟持部22,22が鉄筋25Bの平坦部26に接触する。
したがって、鉄筋25Bと継手27とが第1の避雷用コネクタ1を介して電気的に接続され、既に、鉄筋25Aと継手27とは第2の避雷用コネクタ35によって電気的に接続されているため、鉄筋25Aと鉄筋25Bとが継手27を介して電気的に接続される。
このとき、図3(B)に示すように、鉄筋25が第1の避雷用コネクタ1の遊挿孔11の中心からずれた位置に挿入されていたとしても、第1の避雷用コネクタ1の一対の変形部18,18のそれぞれが、互いに異なる方向に異なる量だけ塑性変形することにより、遊挿孔11の中心からずれた位置において、挟持部22,22が鉄筋25の各平坦部26,26に的確に接触した状態が保たれる。このため、鉄筋25と継手27とが第1の避雷用コネクタ1を介して確実に電気的に接続される。
また、同図(C)に示すように第1の避雷用コネクタ1の挟持部22,22に対して、鉄筋25が軸線周りに回動した方向にずれた状態で継手27内に挿入されていたとしても、第1の避雷用コネクタ1の一対の湾曲部18a,18aのそれぞれのたわみ量が、互いに異なる量だけ弾性変形することにより、挟持部22,22が鉄筋25の各平坦部26,26に的確に接触した状態が保たれる。このため、鉄筋25と継手27とが第1の避雷用コネクタ1を介して確実に電気的に接続される。
鉄筋25Bと継手27と第1の避雷用コネクタ1を介して電気的に接続されたら、目地55にモルタル(図示せず)を注入することにより、モルタルが目地55と継手27内とに充填される。
このように、鉄筋25と継手27とを電気的に接続するのに、下層階のコンクリート柱50と上層階のコンクリート柱53との間に設けられた目地55を利用し、この目地55内に押込部材40を差し入れるようにしたことにより、従来の工法の各工程をなんら変更することなくそのまま利用することができる。このように鉄筋25Aと鉄筋25Bとが継手27を介して電気的に接続されることにより、これら鉄筋25A,25Bを避雷設備における引き下げ導線に適用することができる。
次に、図8を用いて、本発明に係る避雷用コネクタを使用して鉄筋どうしを電気的に接続する第2の方法について説明する。この第2の方法においては、下層階のコンクリート柱50に埋設された鉄筋25Aの上部25aがコンクリート柱50の上端面50aから突出しており、この下層階のコンクリート柱50が第2のコンクリート構造体を構成している。一方、上層階のコンクリート柱53内に継手27が埋設され、この継手27とコンクリート柱53内に埋設された鉄筋25Bとは第2の避雷用コネクタ35を介して電気的に接続されており、この上層階のコンクリート柱53が第1のコンクリート構造体を構成している。継手27の一方の開口部29には、下端面53aから露呈された第1の避雷用コネクタ1が取り付けられている。
このような構成において、上層階のコンクリート柱53を下降させ、下層階のコンクリート柱50に埋設された各鉄筋25Aの上部25aを第1の避雷用コネクタ1のそれぞれの遊挿孔11内に遊挿させ、継手27の一方の開口部29から貫通孔28内に挿入する。上層階のコンクリート柱53の下端面53aと、下層階のコンクリート柱50の上端面50aとの間に、同図(B)に示すように高さHの目地55を設ける。目地55に押込部材40を差し入れ、上述した第1の方法と同様に第1の避雷用コネクタ1と鉄筋25Aとを電気的に接続する。
したがって、鉄筋25Aと継手27とが第1の避雷用コネクタ1を介して電気的に接続され、既に、鉄筋25Bと継手27とは第2の避雷用コネクタ35によって電気的に接続されているため、鉄筋25Aと鉄筋25Bとが継手27を介して電気的に接続される。
次に、図9を用いて、本発明に係る避雷用コネクタを使用して鉄筋どうしを電気的に接続する第3の方法について説明する。この第3の方法においては、第1のコンクリート構造体としての下層階のコンクリート柱50と、第2のコンクリート構造体としての上層階のコンクリート柱53との間に梁60が介在し、この梁60とコンクリート柱50,53が交叉する部位に、主筋貫通孔62を有する仕口61が設けられている。下層階のコンクリート柱50に埋設された継手27と鉄筋25Aとは第2の避雷用コネクタ35を介して電気的に接続されており、継手27の一方の開口部29には第1の避雷用コネクタ1が取り付けられている。
このような構成において、上層階のコンクリート柱53を下降させ、各鉄筋25Bの下部25bを仕口61の主筋貫通孔62を挿通させた後、第1の避雷用コネクタ1のそれぞれの遊挿孔11内に遊挿させ、継手27の一方の開口部29から貫通孔28内に挿入する。仕口61の下端面と、下層階のコンクリート柱50の上端面との間に、同図(B)に示すように目地55を設ける。目地55に押込部材40を差し入れ、上述した第1の方法と同様に第1の避雷用コネクタ1と鉄筋25Bとを電気的に接続する。
したがって、鉄筋25Bと継手27とが第1の避雷用コネクタ1を介して電気的に接続され、既に、鉄筋25Aと継手27とは第2の避雷用コネクタ35によって電気的に接続されているため、鉄筋25Aと鉄筋25Bとが継手27を介して電気的に接続される。
次に、図10を用いて、本発明に係る避雷用コネクタを使用して鉄筋どうしを電気的に接続する第4の方法について説明する。この第4の方法においては、仕口61を現場においてコンクリートを打設して形成するものである。第2のコンクリート構造体としての下層階のコンクリート柱50に埋設された鉄筋25Aの上部25aは仕口61の上端面から突設している。第1のコンクリート構造体としての上層階のコンクリート柱53に埋設された鉄筋25Bと、上層階のコンクリート柱53に埋設された継手27とは第2の避雷用コネクタ35を介して電気的に接続されており、継手27の一方の開口部29には第1の避雷用コネクタ1が取り付けられている。
このような構成において、上層階のコンクリート柱53を下降させ、鉄筋25Aの上部25aを第1の避雷用コネクタ1のそれぞれの遊挿孔11内に遊挿させ、継手27の一方の開口部29から貫通孔28内に挿入する。仕口61の上端面と、上層階のコンクリート柱53の下端面との間に、同図(B)に示すように目地55を設ける。この目地55に押込部材40を差し入れ、上述した第1の方法と同様に第1の避雷用コネクタ1と鉄筋25Aとを電気的に接続する。
したがって、鉄筋25Aと継手27とが第1の避雷用コネクタ1を介して電気的に接続され、既に、鉄筋25Bと継手27とは第2の避雷用コネクタ35によって電気的に接続されているため、鉄筋25Aと鉄筋25Bとが継手27を介して電気的に接続される。
次に、図11を用いて、本発明に係る避雷用コネクタを使用して鉄筋どうしを電気的に接続する第5の方法について説明する。この第5の方法においては、下層階のコンクリート柱50と仕口61を現場においてコンクリートを打設して形成するものである。鉄筋25Aの上部は第2の避雷用コネクタ35を介して継手27と電気的に接続されており、継手27の上部には第1の避雷用コネクタ1が取り付けられている。
このような構成において、鉄筋25Bを下降させ、下部25bを第1の避雷用コネクタ1のそれぞれの遊挿孔11内に遊挿させ、継手27の一方の開口部29から貫通孔28内に挿入することにより、二つの鉄筋25A,25Bに継手27を跨がせる。しかる後、押込部材40によって、第1の避雷用コネクタ1の接触部材22と鉄筋25Bとを電気的に接続する。
したがって、鉄筋25Bと継手27とが第1の避雷用コネクタ1を介して電気的に接続され、既に、鉄筋25Aと継手27とは第2の避雷用コネクタ35によって電気的に接続されているため、鉄筋25Aと鉄筋25Bとが継手27を介して電気的に接続される。しかる後、継手27内にモルタル64を充填し、下層階のコンクリート柱50と仕口61をコンクリートを打設して形成する。
次に、図12を用いて、本発明に係る避雷用コネクタを使用して鉄筋どうしを電気的に接続する第6の方法について説明する。この第6の方法は、鉄筋25A,25Bが埋設されたPCによって形成されたコンクリート梁70,71内のそれぞれに埋設された鉄筋25A,25Bを電気的に接続する方法である。
第2のコンクリート構造体としての右方のコンクリート梁71に埋設された鉄筋25Bの左端部25bがコンクリート梁71の端面から突出し、第1のコンクリート構造体としての左方のコンクリート梁70内に継手27が埋設されており、この継手27とコンクリート梁70内に埋設された鉄筋25Aとは第2の避雷用コネクタ35を介して電気的に接続されている。継手27の一方の開口部29には、端面から露呈された第1の避雷用コネクタ1が取り付けられている。
このような構成において、右方のコンクリート梁71を図中左方に移動させ、この右方のコンクリート梁71に埋設された各鉄筋25Bの左端部25bを第1の避雷用コネクタ1のそれぞれの遊挿孔11内に遊挿させ、継手27の一方の開口部29から貫通孔28内に挿入する。右方のコンクリート梁71の端面と、左方のコンクリート梁70の端面との間に、同図(B)に示すように間隔Hの目地55を設ける。この目地55に押込部材40を差し入れ、上述した第1の方法と同様に第1の避雷用コネクタ1と鉄筋25Bとを電気的に接続する。
したがって、右方のコンクリート梁71の鉄筋25Bと継手27とが第1の避雷用コネクタ1を介して電気的に接続され、既に、左方のコンクリート梁70の鉄筋25Aと継手27とは第2の避雷用コネクタ35によって電気的に接続されているため、鉄筋25Aと鉄筋25Bとが継手27を介して電気的に接続される。次いで、同図(C)に示すように目地55内にモルタル64を充填する。なお、この実施例では、右方のコンクリート梁71を左方に移動させる例を説明したが、右方のコンクリート梁71は固定し、左方のコンクリート梁70を右方に移動させるようにしてもよい。
次に、図13を用いて、本発明に係る避雷用コネクタを使用して鉄筋どうしを電気的に接続する第7の方法について説明する。共にPCによって形成された左右のコンクリート梁70,71に埋設された鉄筋25A,25Bは、同図(A)に示すように梁70,71の端面からそれぞれ左端部25aおよび右端部25bが突設されており、左端部25aには継手27が嵌挿され、継手27の両端のそれぞれに第1および第2の避雷用コネクタ1,35が取り付けられている。
次いで、同図(B)に示すように互いの鉄筋25A,25Bの先端を対向させ、継手27を右端部25bにも跨って嵌挿させるように、図中右方に移動させる。押込部材40によって、第1および第2の避雷用コネクタ1,35の接触部材22を鉄筋25A,25Bの周面に接触させ、第1および第2の避雷用コネクタ1,35を介して、継手27と鉄筋25A,25Bと電気的に接続される。したがって、継手27を介して、両鉄筋25A,25Bとが電気的に接続される。
次いで、同図(C)に示すように継手27内にモルタル64を充填する。しかる後、同図(D)に示すように鉄筋25A間および鉄筋25B間に剪断補強筋76を配筋した上で、コンクリート梁70,71間にコンクリートを打設する。
次に、図14ないし図16を用いて、第1の避雷用コネクタ1を介して他の実施例の鉄筋125を継手27に電気的に接続する方法について説明する。
他の実施例の鉄筋125が上述した鉄筋25と異なる点は、一対の平坦部26,26を有しておらず、図14および図15に示すように平面視円形で全体が円柱状(丸棒)に形成されている点にある。この場合も、上述した実施例と同様に、先ず、継手27の一方の開口部29に、図16に示すように第1の避雷用コネクタ1を取り付ける。この状態で、鉄筋125を第1の避雷用コネクタ1の遊挿孔11内に遊挿させることにより、継手27の開口部29から継手27の貫通孔28内に挿入する。
この状態で、図示を省略した押込部材によって、押込部17を開口部29の中心に向かって押し込むと、図15に示すように、被支持部16と変形部18とのなす角度が鋭角となるように、変形部18,18が湾曲部18aから折り曲げられて塑性変形する。この状態で、接触部材4の挟持部22,22が円弧状に変形して鉄筋125の周面を弾性挟持し、鉄筋125と継手27とが第1の避雷用コネクタ1を介して電気的に接続される。なお、この他の実施例の鉄筋125が、鉄筋25と同様に、上述した鉄筋どうしを電気的に接続する第1ないし第7の方法に適用できることはいうまでのないことである。
〔実施の形態2〕
次に、図17ないし図19を用いて、本発明に係る第1の避雷用コネクタの第2の実施の形態について説明する。これらの図において、上述した図1ないし図4に示す第1の実施の形態において説明した同一または同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は適宜省略する。
この第2の実施の形態の第1の避雷用コネクタ101が上述した第1の実施の形態の第1の避雷用コネクタ1と異なる点は、第1の避雷用コネクタ101の接触部材4の挟持部22,22の折り曲げ部22aの先端部に係止孔22dが設けられており、この係止孔22d,22dに鋼線によって平面視コ字状に形成された引張部材126の長さが同一に形成された一対の腕部126a,126aの先端部126cが係止されて連結されている点にある。
引張部材126は腕部126a,126aの互いの基端部間が基部126bを介して連設されている。127は金属によって円筒状に形成された把持部材であって、中空部127a内に引張部材126の基部126bが貫挿されている。この状態で、把持部材127の長さLは、接触部材4の一対の挟持部22,22の係止孔22d,22d間の間隔lよりも長く形成されている。したがって、引張部材126の一対の腕部126a,126aは、図中上方(矢印A方向)、すなわち把持部材127に向かって互いの間隔が拡がるように構成されている。
また、把持部材127は接触部材4の一対の係止孔22d,22d間を結ぶ線Gと平行となるように延在しており、後述するように引張部材126を介して接触部材4を引っ張る方向(矢印A方向)と直交する方向に延在している。また、この第1の避雷用コネクタ101を、後述するように下層階のコンクリート柱50に埋設した継手27の一方の開口部29に取り付けたとき、図17に示すように把持部材127がコンクリート柱50の端面の外側に位置するように、引張部材126の腕部126aの長さが設定されている。
次に、図7および図17ないし図19を用いて、このように構成された第1の避雷用コネクタ101を使用して、コンクリート構造体に埋設される鉄筋どうしを電気的に接続する方法について説明する。図7(A)において、上述した第1の実施の形態の第1の避雷用コネクタ1の替わりに、この第2の実施の形態の第1の避雷用コネクタ101を下層階のコンクリート柱50に埋設された継手27の一方の開口部29に取り付ける。この後、同図(B)に示すように上層階のコンクリート柱53の下端面53aと、下層階のコンクリート柱50の上端面50aとの間に、高さHの目地55を設けるまでは、上述した第1の実施の形態と同じ作業を行う。
この状態で、把持部材127が、図17に示すように、目地55からコンクリート柱50の外側に露呈し、図19(A)に示すように第1の避雷用コネクタ101の接触部材4の挟持部22,22が開口部29に臨むことなく、開口部29から退避した位置に位置付けられている。次いで、目地55から露呈した把持部材127を手で把持し、引張部材126を矢印A方向に引っ張ると、同図(B)に示すように支持部材3の変形部18,18が湾曲部18aから折り曲げられ、変形部18が押込部17と略一直線となり、被支持部16と変形部18とのなす略角度が直角となるように弾性変形する。
この状態で、接触部材4の基部21が開口部29の中心に向かって移動しているので、挟持部22,22の凸部22b,22bが開口部29側に進出して開口部29に臨むため鉄筋25の各平坦部26,26に係合し、挟持部22,22は互いに離間する方向に弾性変形する。このとき、引張部材126の一対の腕部126a,126aが、引張部材126の引張り方向(矢印A方向)に向かって互いの間隔が拡がっているため、引張部材126を引っ張ることにより、両腕部126a,126aを介して、一対の挟持部22,22が互いに拡がる方向に弾性変形する。このため、開口部29側(矢印A方向)に進出する挟持部22,22が鉄筋25の各平坦部26,26に円滑に係合する。
また、把持部材127が接触部材4を引っ張る方向(矢印A方向)と直交する方向に延在しているため、把持部材127の引っ張る方向と接触部材4を引っ張る方向とを一致させやすい。このため、接触部材4の挟持部22,22を鉄筋25の各平坦部26,26に係合させるとき、把持部材127に最小限の引張力を加えればよいから、作業性が向上する。
また、挟持部22,22の凸部22b,22bが鉄筋25の各平坦部26,26に均等に係合しないで、いわゆる片当たりしている場合は、平坦部26への係合量が少ない方の腕部126aを相対的に強く引っ張るために把持部材127を線Gと平行としないで傾斜させることにより、挟持部22,22を鉄筋25の各平坦部26,26に円滑に係合させることができる。
さらに、引張部材126を矢印A方向に引っ張ると、同図(C)に示すように、被支持部16と変形部18とのなす角度が鋭角となるように、変形部18,18が湾曲部18aから折り曲げられて塑性変形する。この状態で、接触部材4の基部21が鉄筋25の周面に当接するとともに、挟持部22の凸部22bと鉄筋25との係合が解除する。したがって、鉄筋25の各平坦部26,26が挟持部22,22によって弾性挟持され、鉄筋25と継手27とが第1の避雷用コネクタ101を介して電気的に接続される。
すなわち、鉄筋25の平坦部26と接触部材4の挟持部22とが導通され、接触部材4と支持部材3とは、基部21と押込部17との間で導通されており、支持部材3とベース2とは、被支持部16と支持片12との間で導通されている。また、ベース2と係合片14とが、図2に示すように導通されており、係合片14が継手25のフランジ部29aとの間で導通されているので、鉄筋25と継手27とが第1の避雷用コネクタ101を介して電気的に接続される。
次いで、図17に示すように引張部材126の両腕部126a,126aを、コンクリート柱50内(目地55内)の部位129において切断し、把持部材127を両腕部126aから分離する。この状態で、目地55からモルタル(図示せず)を注入することにより、モルタルが目地55と継手27内とに充填される。
このように、鉄筋25と継手27とを電気的に接続するのに、下層階のコンクリート柱50と上層階のコンクリート柱53との間に設けられた目地55を利用し、この目地55から露呈した把持部材127を把持し、引張部材126を引っ張るようにしたことにより、従来の工法の各工程をなんら変更することなくそのまま利用することができる。このように鉄筋25Aと鉄筋25Bとが継手27を介して電気的に接続されることにより、これら鉄筋25A,25Bを避雷設備における引き下げ導線に適用することができる。
また、把持部材127が目地55から露呈し、第1の避雷用コネクタ101によって鉄筋25と継手27とが電気的に接続された後は、把持部材127が両腕部126aから分離される。したがって、把持部材127が目地55から露呈している場合は、作業が終了していないという目印となるから、鉄筋25と継手27との電気的接続作業のし忘れが規制できるだけではなく、狭いスペースの目地55内での煩雑な作業終了の確認作業が不要になる。また、予め、引張部材126が接触部材4に連結されているため、狭いスペースの目地55内で作業すべき第1の避雷用コネクタ101を探し出す作業が不要になるから作業時間が短縮される。
なお、この第2の実施の形態の第1の避雷用コネクタ101が、上述した図8ないし図13に示すコンクリート構造体の接続方法において、第1の実施の形態の第1の避雷用コネクタ1に替えて使用できることはいうまでのないことである。
〔実施の形態3〕
次に、図20ないし図22を用いて、本発明に係る第1の避雷用コネクタの第3の実施の形態について説明する。これらの図において、上述した図1ないし図4に示す第1の実施の形態および図17ないし図19に示す第2の実施の形態において説明した同一または同等の部材については、同一の符号を付し詳細な説明は適宜省略する。
この第3の実施の形態の第1の避雷用コネクタ201が、上述した第2の実施の形態の第1の避雷用コネクタ101と異なる点は、支持部材203が直接接触部材4の基部21に取り付けられてなく、連結部材217を介して取り付けるようにしている点にある。すなわち、この第3の実施の形態の第1の避雷用コネクタ201には、Cuによって形成された支持部材203が一対設けられている。この支持部材203は、平面視くの字状を呈し中央部に湾曲部218aが形成された変形部218と、この変形部218の一端部に一連に形成されベース2の支持片12に固定される被支持部216とからなる。
これら一対の支持部材203,203のそれぞれの他端部は、導電性を有する金属によって形成された連結部材217の両端部のそれぞれにボルト223aによって固定されている。この連結部材217は、一対の支持部材203,203が接触部材4を挟んで接触部材4を中心として(線Gと直交する線Iを中心線として)対称となるように、ボルト223bによって接触部材4の基部21に固定されている。このように、支持部材203を直接基部21に固定することなく、連結部材217を介して固定することにより、連結部材217をねじ孔を形成しやすい材質の材料を選択することが可能になる。同様に、接触部材4を所定の弾性変形が得られる材質の材料を選択することが可能になる。
この第3の実施の形態の第1の避雷用コネクタ201も、上述した第2の実施の形態の第1の避雷用コネクタ101と同様に、図7ないし図13に示すコンクリート構造体の接続方法において、第1の実施の形態の第1の避雷用コネクタ1に替えて使用できる。すなわち、図22(A)に示すように接触部材4が継手27の一方の開口部29から退避した状態から、引張部材126を矢印A方向に引っ張ることにより、同図(B)に示すように接触部材4が開口部29に進出して開口部29に臨み、支持部材203,203の変形部218,218が塑性変形することにより、挟持部22,22が鉄筋25の各平坦部26,26に接触して挟持する状態が保持される。
〔実施の形態4〕
次に、図23ないし図25を用いて、本発明に係る第1の避雷用コネクタの第4の実施の形態について説明する。これらの図において、上述した図1ないし図4に示す第1の実施の形態および図17ないし図19に示す第2の実施の形態ならびに図20ないし図22に示す第3の実施の形態において説明した同一または同等の部材については、同一の符号を付し詳細な説明は適宜省略する。
この第4の実施の形態の第1の避雷用コネクタ301が、上述した第3の実施の形態の第1の避雷用コネクタ201と異なる点は、支持部材303が連結部材217を介して接触部材4の基部21に取り付けられてなく、直接、接触部材4に取り付けられている点にある。すなわち、一対の支持部材303はCuによって、偏平な直方体、すなわち短冊状に形成された弾性材からなり、一端部303aがベース2の支持片12にボルトによって固定され、他端側が湾曲状に折り返され、この状態で他端部303bが接触部材4の折り曲げ部22aにボルトによって固定されることにより、全体が略J字状に弾性変形している。
このように構成されていることにより、これら一対の支持部材303,303は、接触部材4を挟むように、この接触部材4を中心として(線Gと直交する線Iを中心線として)図中左右対称となるように位置付けられた状態で接触部材4を支持している。したがって、これら一対の支持部材303,303によって挟持された接触部材4は、支持部材303,303の弾性力によって、図中左右方向の移動が規制されるように弾持されるとともに、矢印A方向と反対方向に付勢され、図25(A)に示すように継手27の一方の開口部27から退避した状態が保持されている。
このように、支持部材303が短冊状に形成され、各端部303a,303bを支持片12および折り曲げ部22aに取り付けるのに、支持部材303の弾性変形を利用して湾曲状に折り返すだけであるため、支持部材303の成形加工が不要になる。このため、成形加工の設備が不要になるとともに加工工数も削減されるため、製造コストが低減される。
この第4の実施の形態の第1の避雷用コネクタ301も、上述した第2および第3の実施の形態の第1の避雷用コネクタ101,201と同様に、図7ないし図13に示すコンクリート構造体の接続方法において、第1の実施の形態の第1の避雷用コネクタ1に替えて使用できる。すなわち、図25(A)に示すように接触部材4が継手27の一方の開口部29から退避した状態から、引張部材126を矢印A方向に引っ張ることにより、同図(B)に示すように接触部材4が開口部29に進出して開口部29に臨み、支持部材303,303が塑性変形することにより、挟持部22,22が鉄筋25の各平坦部26,26に接触して挟持する状態が保持される。
次に、図26を用いて、本発明に係る第1の避雷用コネクタの変形例について説明する。この実施の形態においては、引張部材126の腕部126a,126aの先端部126cが、直接挟持部22に取り付けられているのではなく、金属製の中継端子310を介して取り付けられている点に特徴を有する。すなわち、中継端子310の一端部に係止孔310aが設けられており、中継端子310の他端部は支持部材303の他端部303bを挟むように接触部材4の折り曲げ部22aに取り付けられている。
このような構成において、引張部材126の腕部126aを接触部材4の挟持部22に取り付けるには、中継端子310を折り曲げ部22aに取り付ける以前に、腕部126aの先端部126cを中継端子310の係止孔310aに取り付ける。すなわち、先端部126cを係止孔310aに通し、先端部126cの先端を腕部126aに巻き付け、中継端子310を腕部126aの軸線周りに回転させることにより、先端部126cを係止孔310aに絡げ、先端部126cを係止孔310aに取り付ける。
この後に、中継端子310を支持部材303とともに接触部材4の折り曲げ部22aに取り付ける。このように、中継端子310を設けたことにより、腕部126aの先端部126cを中継端子310の係止孔310aに取り付けるときに、中継端子310を回転させればよく、腕部126aを回転させる必要がないから、腕部126aが捩れるようなことがない。このように、腕部126aが捩れるようなことがないから、引張部材126の組付けが容易になる。
なお、この実施の形態では、中継端子310を第4の実施の形態の第1の避雷用コネクタ301に実施した例を説明したが、第1ないし第3の実施の形態の第1の避雷用コネクタ1,101,201に実施してもよい。
次に、図27および図28を用いて、第2の避雷用コネクタの第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態の第2の避雷用コネクタ135が、上述した第1の実施の形態の第2の避雷用コネクタ35と異なる点は、鉄筋25に電気的に接触する接触片115が支持部材3を介してベース2に支持されるのではなく、直接ベース2に取り付けられている点にある。
すなわち、ベース2の中央部には、鉄筋25の断面よりも広い開口を有する小判形に形成された遊挿孔111が設けられており、この遊挿孔111の対向する端縁には、弾性変形可能な一対の接触片115,115が互いに対向するように立設されている。これら接触片115,115は、先端部に互いに離間する方向に傾斜する案内部115a,115aが設けられて断面がへの字状に形成され、互いの間隔D4が鉄筋25の各平坦部26,26間の間隔D3よりもわずかに小さく設定されている。
このような構成において、この第2の実施の形態の第2の避雷用コネクタ135を介して鉄筋25と継手27とを電気的に接続する場合は、第2の避雷用コネクタ35の係合片36を弾性変形させながら、図28に示すように継手27の他方の開口部30の外周面に係合させることにより、第2の避雷用コネクタ135を開口部30に取り付ける。
次いで、鉄筋25の平坦部26,26を、接触片115,115の案内部115a,115a間を通すようにして、接触片115,115を弾性変形させながら、第2の避雷用コネクタ135の遊挿孔111内に遊挿させることにより、継手27の開口部30から継手27の貫通孔28内に挿入する。継手27の貫通孔28内に一部が挿入された鉄筋25は、一対の接触片115,115によって弾持される。
このように、この第2の実施の形態の第2の避雷用コネクタ135においては、鉄筋25を遊挿孔111内に挿入するだけの作業で、鉄筋25と継手27との電気的接続が行えるため、作業性が向上するだけではなく作業時間を短縮することもできる。
なお、把持部材127を金属によって形成したが、剛体状に形成されているのであれば、プラスチックでもよく種々の設計変更が可能である。また、把持部材127を手で把持して引張部材126を引っ張る方法を説明したが、把持部材127を直接手で把持するのではなく工具等を介して引っ張るようにしてもよい。また、予め、把持部材127を目地55から露呈させた状態を説明したが、把持部材127を目地55内に位置付けておき、把持部材127を引っ張ることにより、把持部材127を目地55から露呈させるようにしてもよい。また、引張部材126を鋼線によって形成したが、把持部材127によって引張部材126を引っ張るときに引張部材126が切断しない程度の強度を有するものであればよい。また、引張部材126をコ字状に形成したが、一対の腕部126a,126aの基端部を把持部材127の両端部のそれぞれに連結するようにすれば、基部126bは不要になり、一対の腕部126a,126aのみとしてもよい。また、第2ないし第4の実施の形態の第1の避雷用コネクタ101,201,301は、いずれも引張部材126を連結して接触部材4を引っ張るようにしたが、引張部材126を連結することなく、押込部材40によって接触部材4を押し込むようにして用いてもよい。
1,101,201,301…第1の避雷用コネクタ、2…ベース、3,203,303…支持部材、4…接触部材、11,111…遊挿孔、14,36…係合片、17…押込部、18,218…変形部、22…挟持部、25,25A,25B,125…鉄筋、26…平坦部、27…モルタル充填機械式継手(継手)、29…一方の開口部、30…他方の開口部、35,135…第2の避雷用コネクタ、40…押込部材、50…下層階のコンクリート柱、53…上層階のコンクリート柱、55…目地、60,70,71…梁、61…仕口、64…モルタル、115…接触片、126…引張部材、126a…腕部、127…把持部材、217…連結部材、310…中継端子。

Claims (8)

  1. 中央部に開口部を有する貫通孔が設けられ導電材によって筒状に形成された継手と、この継手内に挿入される鉄筋とを電気的に接続するための避雷用コネクタであって、
    前記継手の開口部に取り付けられ中央部に鉄筋の径よりも大きい径の遊挿孔を有し導電材によって形成されたベースと、
    このベースに設けられ塑性変形可能な導電材によって形成された支持部材と、
    この支持部材に設けられ、この支持部材によって前記継手の開口部から退避した位置に位置付けられる導電材によって形成された接触部材とからなり、
    前記接触部材を前記継手の開口部側に進出させるように前記支持部材を塑性変形させ、当該接触部材を前記鉄筋に接触させることにより、前記ベースおよび前記支持部材ならびに前記接触部材を介して前記継手と前記鉄筋とを電気的に接続することを特徴とする避雷用コネクタ。
  2. 前記支持部材を一対設け、これら一対の支持部材は、前記接触部材を挟んで対称となるように導電材によって形成された連結部材を介して前記接触部材を支持することを特徴とする請求項1記載の避雷用コネクタ。
  3. 前記支持部材を短冊状に形成された弾性材によって一対設け、これら一対の支持部材は、前記接触部材を挟むように湾曲状に折り返した状態で、一端部が前記ベースに取り付けられ、他端部が前記接触部材に取り付けられることにより前記接触部材を弾持することを特徴とする請求項1記載の避雷用コネクタ。
  4. 前記接触部材を、互いに対向し前記鉄筋を挟持することにより当該鉄筋と電気的に接触する一対の挟持部と、これら挟持部の基端部を連結する基部とによってコ字状に形成し、
    一端部が前記挟持部のそれぞれに連結された一対の腕部を有する引張部材と、
    この引張部材の各腕部の他端部が連結された把持部材とを備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項記載の避雷用コネクタ。
  5. 前記引張部材の一対の腕部は互いの間隔が把持部材に向かって拡がるように構成されていることを特徴とする請求項4記載の避雷用コネクタ。
  6. 二つのコンクリート構造体の内部のそれぞれに埋設された鉄筋どうしを電気的に接続するコンクリート構造体の接続方法であって、
    請求項1ないし3のいずれか一項記載の避雷用コネクタが前記継手の開口部に取り付けられた当該継手を、当該避雷用コネクタが端面から露呈するように内部に埋設した第1のコンクリート構造体と、
    この第1のコンクリート構造体に埋設された前記継手内に挿入する鉄筋が内部に埋設された第2のコンクリート構造体とを備え、
    前記第2のコンクリート構造体から突出させた鉄筋を、前記第1のコンクリート構造体の前記避雷用コネクタの遊挿孔から前記継手内に遊挿する工程と、
    前記第1および第2のコンクリート構造体の互いに対向する各端面間に目地を設ける工程と、
    この目地に差し入れた押込部材によって前記接触部材を前記継手の開口部側に押し込み、当該接触部材を前記開口部に進出させるように前記避雷用コネクタの支持部材を塑性変形させることにより接触部材を前記継手内に遊挿された鉄筋に電気的に接続させる工程と、
    前記目地にモルタルを充填させる工程と、
    を含むことを特徴とするコンクリート構造体の接続方法。
  7. 二つのコンクリート構造体の内部のそれぞれに埋設された鉄筋どうしを電気的に接続するコンクリート構造体の接続方法であって、
    請求項4または5記載の避雷用コネクタが前記継手の開口部に取り付けられた当該継手を、当該避雷用コネクタが端面から露呈するように内部に埋設した第1のコンクリート構造体と、
    この第1のコンクリート構造体に埋設された前記継手内に挿入する鉄筋が内部に埋設された第2のコンクリート構造体とを備え、
    前記第2のコンクリート構造体から突出させた鉄筋を、前記第1のコンクリート構造体の前記避雷用コネクタの遊挿孔から前記継手内に遊挿する工程と、
    前記第1および第2のコンクリート構造体の互いに対向する各端面間に目地を設ける工程と、
    前記把持部材により前記引張部材を介して前記接触部材を前記継手の開口部側に引張り、当該接触部材を前記開口部に進出させるように前記避雷用コネクタの支持部材を塑性変形させることにより接触部材を前記継手内に遊挿された鉄筋に電気的に接続させる工程と、
    前記引張部材を切断する工程と、
    前記目地にモルタルを充填させる工程と、
    を含むことを特徴とするコンクリート構造体の接続方法。
  8. 互いに対向する二つの鉄筋を継手を介して電気的に接続するコンクリート構造体の接続方法であって、
    前記二つの鉄筋に前記継手が跨るように当該継手内に二つの鉄筋を挿入する工程と、
    前記各鉄筋と前記継手とを請求項1ないし5のいずれか一項記載の避雷用コネクタを介して電気的に接続する工程と、
    前記継手内にモルタルを充填する工程と、
    前記継手にコンクリートを打設する工程と、
    を含むことを特徴とするコンクリート構造体の接続方法。
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