JP5438316B2 - 椅子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本願発明は、着座者の体圧を可撓性のサポートシートで受ける構造の椅子とその製造方法に関するものである。
椅子において、座や背もたれをフレーム材にメッシュ状等の可撓性サポートシートが張られた構成として、サポートシートで着座者の体圧を受ける構造にしたタイプのものが存在している。このタイプの椅子は、通気性とクッション性とに優れると共にシンプルな外観を呈する等の利点がある。
このタイプの椅子における技術課題の一つはサポートシートの取り付け手段であり、この点について様々の工夫が成されている。例えば、a:サポートシートの縁をフレーム材に押さえ部材で押さえ固定する、b:フレーム材を樹脂製として、インサート成形によってサポートシートの縁部をフレーム材に一体化する、c:サポートシートの周囲に線材を固定し、この線材をフレーム材の外周に形成した溝に嵌め込む、といった手段が提案され或いは実際に採用されている。
しかし、上記したa,bの取り付け手段は取り付け強度面での不安を払拭できず、cはフレーム材の外周に溝が露出するという問題がある。他方、特許文献1には、サポートシートの外周に筒部を形成して、この筒部にフレーム材を嵌め込むことが記載されており、この手段を採用すると強度面においての不安を払拭できると共に、フレーム材はサポートシートで完全に隠れるため優れた美感を実現することができる。
特開2006−136562号公報
さて、椅子には背もたれが大きく後傾するロッキング椅子と、背もたれは基本的には後傾しない椅子とがあり、後者の典型例として、骨組みをパイプ材で構成したいわゆるパイプ椅子と呼ばれるものがある。このパイプ椅子は、例えば会議用や商談用のように人が一時的に使用する場合に多用されている。
そして、パイプ椅子のような非ロッキング椅子についても座や背もたれをサポートシート方式にすることが行われているが、従来は、座を構成するサポートシート及びフレーム材と背もたれを構成するサポートシート及びフレーム材を別々に製造して、別々に製造した座と背もたれとを脚装置等の骨組み部材に固定している。しかし、これでは座と背もたれとの一体感に劣るのみならず、部材点数が多くなるため部材管理に手間がかかるという問題があり、更に、座と背もたれとの支持構造も複雑化するという問題がある。
本願発明は、このような現状を改善することを目的の一つとしている。更に本願発明は、背座一体のサポートシート方式椅子に関してより改良された構成を提供することも目的としている。
本願発明は椅子とその製法を含んでおり、請求項1で椅子を特定している。この椅子は、座及び背もたれを、フレーム構造体とこれにピンと張った状態で取り付けられた1つのサポートシートとで構成しており、前記フレーム構造体及びサポートシートは座の部分と背もたれの部分とが一連に連続しており、前記サポートシートが張られたフレーム構造体を脚装置に上方から重ねて固定している。
更に、前記フレーム構造体は、座の左右側部と背もたれの左右側部とを構成するよう側面視略L字状に曲げられた左右サイドメンバーと、前記左右サイドメンバーの後部上端を繋ぐ左右横長のアッパーメンバーと、前記左右サイドメンバーの下部前端を繋ぐフロントメンバーとを有しており、前記フレーム構造体は、前記アッパーメンバーとフロントメンバーとのうちいずれか一方をサイドメンバーと一体化することで前向き開口コの字状又は後ろ向き開口コの字状の形態になったメインフレームと、前記メインフレームの両端に後付けされるエンドフレームとに構成されており、従って、前記アッパーメンバーがメインフレームを構成しているときにはエンドフレームはフロントメンバーとなり、フロントメンバーがメインフレームを構成しているときにはエンドフレームはアッパーメンバーになっている。
一方、前記サポートシートは、展開した状態では略長方形の形態を成していて4つのコーナー部を有しており、前記サポートシートは、前記フレーム構造体が嵌まる筒部を形成しており、前記サポートシートにおける4つのコーナー部のうち少なくとも1つのコーナー部に、前記メインフレーム及びエンドフレームをその一端からサポートシートの筒部に挿通するための開口穴が空いており、前記メインフレームを先にサポートシートの筒部に挿通してからエンドフレームがサポートシートに挿通されている。
更に、座と背もたれとが繋がる曲がり部かその近傍に、前記左右サイドメンバーの内側面に当接する左右長手の中間メンバーが配置されており、前記中間メンバーは、前記メインフレームをサポートシートに挿通した後に取り付けられている。
そして、前記中間メンバーは、後方又は下方若しくは斜め下方に向けて側面視で凸となるように湾曲している一方、前記サポートシートには中間メンバーが嵌まる中間筒部を形成しており、前記サポートシートのうち中間筒部の箇所が中間メンバーによって後方又は下方若しくは斜め下方に押しやられることにより、前記サポートシートはその左右中間部が凹むように湾曲している。
製法の発明は請求項2で特定している。すなわち、請求項2の発明は、請求項に記載した構成のうち前記中間メンバーが斜め下方に向けて凸の形態に湾曲している椅子の製造方法に関する。すなわちこの発明では、前記メインフレームをサポートシートの筒部に嵌め込んでから前記エンドフレームをサポートシートの筒部に挿通して前記メインフレームに取り付ける前又は後に、前記中間メンバーを、平面視で座の手前側に向けて凸の姿勢でサポートシートの中間筒部に嵌め込んで左右サイドメンバーに突っ張らせ、次いで、前記中間メンバーをサイドメンバーへの当接部を中心にして回転させることにより、前記中間メンバーを斜め下方に向けて凸の姿勢と成している。
本願発明では、座と背もたれとは一連に連続したフレーム構造体とサポートシートとで単一体として構成されているため、シンプルで優れた美感を実現できる。また、座と背もたれとが一つの構造体になっているため、座と背もたれとを別々に製造する場合に比べて部材管理の手間を軽減できる。更に、フレーム構造体を脚装置に固定することで椅子の組み立てが成されるため、椅子の組み立ても能率良く行うことできる。
また、フレーム構造体はサポートシートにすっぽり隠れるため美感が更に優れている。また、先にメインフレームをサポートシートに差し込んでから次にフロントメンバー及び中間メンバーとを差し込んでメインフレームに取り付ける、という手順を取ることにより、フレーム構造体の組み立ても支障なく行われる。従って、美感に優れた背座一体方式椅子を、組み立ての確実性を損なうことなく実現できる。
さて、サポートシートはピンと張った状態に保持されているので、サポートシートのテンションが左右サポートシートを互いに近づけるように作用している。そして、左右サポートシートは、その両端はアッパーメンバーとフロントメンバーとで突っ張られているため互いに近づくことはないが、左右サポートシートは両端支持の状態になっているため、座と背もたれとが繋がる曲がり部の箇所が最も近づくように曲がり変形する傾向を呈する。この曲がりの傾向は、人が着座してサポートシートに強いテンションが掛かると一層顕著に現れる。
しかして、本願発明では、左右サポートシートの曲がり部の箇所の中間メンバーが介在していているため、左右サポートシートが互いに近づくように弾性変形することが確実に阻止される。従って、フレーム構造体の保形性に優れており、その結果、椅子は高い剛性・耐久性を確保できると共に、サポートシートを張った状態に保持できて快適な座り心地も保持できる。
椅子の座面は人の臀部や大腿部を包むように上向き凹状に緩く湾曲させていることが多く、また、背もたれの前面も、人の背中を包むように前向き凹状に緩く湾曲していることが多い。そして、本願発明では、中間メンバーを利用して少なくとも座面に身体を包む凹みを簡単に形成することができる。つまり、補強部材である中間メンバーを利用して椅子の座り心地を向上できる。これも本願発明の優れた利点の一つである。
更に、本願発明では、中間メンバーを斜め後方に向けて凸の形態になすと、サポートシートは中間メンバーによって座と背もたれとの両方の箇所においてその左右中間部が凹んだ状態になるため着座者の身体のフィット性に優れている利点がある。そして、中間メンバーが凸形の形態を成していることによってサイドメンバーには強いテンションが掛かっているが、中間メンバーを斜め後ろ向きの姿勢のままで左右サイドメンバーに取り付けるとすると、その取り付けにおいて、左右のサイドメンバーを強い力で離反した状態に保持しつつサポートシートを強い力で引っ張った状態に保持せねばならず、このため組み立て作業に大きな力を要する。
これに対して請求項の製法を採用すると、中間メンバーを手前に向けて凸の姿勢となすことにより、中間メンバーを左右サイドメンバーに取り付けるにおいて過大が力は要せず、そして、中間メンバーを回転させることはサポートシートにテンションを掛けるだけで容易に成し得る。従って、フレーム構造体の組み立て(延いては椅子の組み立て)の手間を軽減することができる。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は会議用や商談用に多用されている4本足方式のいわゆるパイプ椅子に適用している。
(1).椅子の概要
図1のうち(A)は完成状態での椅子の斜視図、(B)は部分的な側面図、(C)は骨組みだけを表示した斜視図、図2のうち(A)は分離斜視図、(B)は背もたれ部の骨組みだけの斜視図、(C)は(B)のC−C視断面図である。
これらの図から即座に理解できるように、椅子は、一体に連続した座2及び背もたれ3とから成る上部分1と、上部分1を支持する脚装置4とで構成されており、両者はビスで固定されている。
上部分1は、骨組み(強度メンバー)としてのフレーム構造体5と、人の身体を受けるサポートシート6とで構成されている。フレーム構造体5は、座2の側部と背もたれ3の側部とを構成すべく側面視で略L字状に形成された左右のサイドメンバー7と、左右サイドメンバー7の上端に一体に固着(溶接)された左右長手のアッパーメンバー8と、左右サイドメンバー7の前端に後付けで取り付けられた左右長手のフロントメンバー9と、左右サイドメンバー7の曲がり部7aの間に配置した左右長手の中間メンバー10とで構成されている。
左右サイドメンバー7とアッパーメンバー8とで平面視前向き開口(正面下向き開口)のメインフレームが構成されており、フロントメンバー9及び中間メンバー10は、サイドメンバー7とは分離した部材として製造されている。本実施形態では、フロントメンバー9がエンドフレームになっている。
サポートシート6は、フレーム構造体5に取り付ける前の展開状態で長方形の形態を成しており、従って4つのコーナー部を有している。サポートシート6は編地から成っており、外周部には、フレーム構造体5が通るように、サイド筒部6aとアッパー筒部6bとフロント筒部6cとが形成されている。また、サポートシート6には中間メンバー10が挿通される中間筒部6dも形成されている。言うまでもないが、外周の筒部6a,6b,6cは全体が連通しており、また、中間筒部6cは左右サイド筒部6aに連通している。
脚装置4は、主として、左右のサイド部材11と、左右サイド部材11を繋ぐフロント連結杆12及びリア連結杆13で構成されている。左右のサイド部材11は鋼管等の金属パイプ製であり、前後長手の上支持部11aとその前後両端から下方に延びる足とを有していて、側面視下向き開口コの字状に形成されている。上支持部11aは、側面視で水平に対してやや後傾している。
フロント連結杆12は丸棒を使用しており(パイプでもよい)、左右サイド部材10における足の上端寄り部位に、溶接にて固着されている。フロント連結杆12は直線状に延びている。リア連結杆13は左右サイド部材11の後ろのコーナー部の箇所に溶接で固着されており、側面視で斜め下方に凸となるように弓なりに反っている。本実施形態では、左右サイド部材11の内側面に沿って延びる前後長手のシート支持杆14を備えている。シート支持杆14はサイド部材11より小径の丸棒製であり、フロント連結杆12とリア連結杆13とに溶接で固着されている。
(2).構造の詳細
次に、従前の図に加えて図3以降の図面も参照して構造の詳細を説明する。図3のうち(A)は上部分1の分離斜視図、(B)はサポートシート6の部分背面図、図4は上部分1の組み立て手順を示す図、図5のうち(A)は一部破断平面図、(B)は(A)のB−B視断面図、図6のうち(A)は図5(A)のVIA-VIA 視断面図、(B)は図5(A)のVIB-VIB 視断面図、図7のうち(A)は図5(A)の VIIA-VIIA断面図、(B)は比較例を示す図である。
上部分1を構成するサイドメンバー7は小判形の金属パイプを素材にして製造されており、座2の部分では全長にわたって断面横長の姿勢であるが、背もたれ3の部分では中途高さから平断面が前後長手になるようにねじられている。そして、サイドメンバー7の内部には、座2の部分の全長と背もたれ3の上下中途高さ部位まで、図2(B)に示す補強板16が嵌め込まれている。サイドメンバー7の加工は、直線に延びる材料に補強板16を挿入してから曲げるという手順で行われる。
サイドメンバー7の前端は下向きに延びるカール部7bになっている。フロント連結杆12の左右両端には上向きピン17を突設しており、この上向きピン17は、補強板16に形成した穴(図示せず)に嵌入している。フロント連結杆12はサポートシート6のテンションで上向きに引っ張られているので、ビス止めせずとも、上向きピン17を補強板16の穴に嵌め込むだけでフロント連結杆12は脱落不能に保持されている(ビスで固定することも可能である。)。サイドメンバー7は脚装置4のサイド部材11に上方から重なっており、カール部7bは脚装置4を構成するサイド部材11の前部コーナー部に重なっている。
中間メンバー10は丸棒製であり、その両端には穴が空いている。そして、両端部が、サイドメンバー7の曲がり部7aに内向き突設した突起18に嵌め込まれている。また、中間メンバー10は脚装置4のリア連結杆13に斜め上方から重なっており、従って、正面視と平面視とで弓なりに反った形態になっている。換言すると中間メンバー10が斜め後ろに凸となるように反っているのであり、このため、サポートシート6のうち座構成部と背もたれ構成部との連接部の箇所は、左右中間部に行くほど斜め後ろに突出するように押されており、これが一つの理由となって、サポートシート6は、座2の部分は上向き凹状に湾曲して背もたれ3の部分は平面視で前向き凹状に湾曲している。
サポートシート6の前端部は、左右両端をサイドメンバー7で規制されつつ前端はフロントメンバー9で下向きに引っ張られており、このため、サポートシート6のうちの座の部分はその前部においても下向き凹の状態になっている。そして、既述のとおり、サポートシート6のうち座2の部分はその後部が中間メンバー10によって上向き凹状に凹んでおり、これらフロントメンバー9と中間メンバー10との作用により、サポートシート6のうち座の部分はその全長にわたって上向き凹の形態を成している。
他方、フレーム構造体5を構成するアッパーメンバー8は平面視で前向き凹状に湾曲している。このため、サポートシート6のうちの背もたれ構成部は、その上部においてアッパーメンバー8によって前向き凹状に保持されており、他方、その下部では中間メンバー10によって前向き凹状に保持されている。これらアッパーメンバー8と中間メンバー10との規制作用により、サポートシート6のうちの背もたれの部分は、全高に亘って前向き凹状の形態が保持されている。
例えば図3に示すように、サポートシート6のうちサイド筒部6aとフロント筒部6bとが繋がっている部分には、フレーム構造体5とフロントメンバー9とを挿通するための主開口穴19が空いている。主開口穴19は横向き開口した状態に描いているが、後ろ向きや下向きに開口させることも可能である。サポートシート6の前端部(或いは下端部)は、フロント筒部6bを超えて延びる余長部6eになっている。これは、サポートシート6を編み機で編成するにおいて、フロント筒部6bを形成するために生じるものである。
サポートシート6のうち中間筒部6dとサイド筒部6aとが繋がる部分の裏面部には、中間メンバー10を通すための中間開口穴20が空いている。なお、主開口穴19と中間開口穴20とは左又は右の1か所だけに設けることも可能であるが、左右に設けると、組み立てに際してフロントメンバー9及び中間メンバー10の挿入の方向性がないため、組み立て作業の手間軽減に貢献できる。
(3).組み立て手順
椅子の組み立ては、まず上部分1と脚装置4とを別々に製造・組み立てから、上部分1を脚装置4に重ねてビスで固定する、という手順で行われる。そして、上部分1の組み立てに当たっては、先ず、図3(A)に矢印で示すように、左右サイドメンバー7とアッパーメンバー8とからなるメインフレームをサポートシート6の主筒部6a及びアッパー筒部6bに挿通する。この挿通作業は、サポートシート6の一つの主開口穴19に一方のサイドメンバー7の一端を先にして挿通し、サポートシート6及びメインフレームの弾性に抗してどんどん差し込んでいく、という手順で行われる。
コの字状のメインフレームをサポートシート6に差し込むことにより、図4(A)のような中間体が構成される。この段階では、左右サイドメンバー7の前端は自由端になっているため、サポートシート6の弾性力により、メインフレームはサイドメンバー7の先端が互いに接近するように弾性変形している。そして、主開口穴19にフロントメンバー9を差し込んで、サイドメンバー7の前端を所定間隔に広げ、その状態でフロントメンバー9の上向きピン17をサイドメンバー7に下方から嵌め込む。
次いで、図4(B)に示すように、サポートシート6の一つの中間開口穴20から中間メンバー10を差し込んで、中間メンバー10をサポートシート6の中間筒部6dに挿通し、中間メンバー10の両端をサイドメンバー7の突起18に嵌め込む。突起18への中間メンバー10の嵌め込みは、左右サイドメンバー7を曲がり部7aの間隔が広がるように弾性変形させた状態で行う。
また、中間メンバー10は弓なりに反っている(曲がっている)が、図7(B)の一点鎖線で示すように、先ず、側面視で斜め前方向に延びる姿勢で突起18に嵌め込み、それから矢印で示すように突起18を支点にして回動させてリア部材13に重なる所定姿勢にする。図6(B)の一点差線の姿勢ではサポートシート6には大きなテンションは掛かっていないため中間メンバー10を突起18に嵌め込む作業を楽に行え、かつ、中間メンバー10を所定姿勢に回動させるとサポートシート6斜め後ろに押されることで強いテンションが掛かる。
中間メンバー10が所定姿勢になった状態では、サポートシート6のテンションは最も強くなると共にサポートシート6と中間メンバー10との摩擦も大きくなるため、中間メンバー10はリア支持部13に重なる所定姿勢に保持される。このため、上部分1を組み立ててから脚装置4に固定するまでの間の状態で、中間メンバー10の姿勢が簡単に変わることはない。
図6(B)から理解できるように、中間筒部20は中間メンバー10の断面積よりも何倍も大きい断面積になっている。このため、中間メンバー10を嵌め入れてから回動させるという作業を容易に行える(中間筒部20の断面積が小さいと、中間メンバー10を回動させるに際してテンションが強すぎて作業しづらいことがある。)。また、中間メンバー10を所定姿勢に回動させた状態で中間筒部20の内面部は側断面視で滑らかなカーブを描くため、椅子を正面方向から見た状態で中間メンバーの形状が中間筒部20を介して顕れることはなく、このため見た目が良い。
図6(B)に示すように、中間メンバー10はリアビス21で脚装置4のリア連結杆13に締結されている。また、図7(A)に示すように、上部分1のサイドメンバー7は脚装置4におけるサイド部材11の上支持部11aにサイドビス22で締結されている。敢えて述べるまでもないが、ビス21,22はサポートシート6を貫通している。
(4).実施形態の利点
さて、既述のとおりサポートシート6の前端部は余長部6aになっているが、この余長部6aが垂れ下がったままであると体裁が悪い。そこで本実施形態ではこの問題を解消するため、図6(A)に示すように、余長部6aをフロント連結杆12の手前側において上向きに引き出すと共に、フロント連結杆12の上端部に、フロント連結杆12よりも小径の補助バー23を配置し、余長部6aを補助バー23の前面に重ねている。
サポートシート6における座構成部の前端部は既述のように前向き凹状に凹んでおり、このため、余長部6aはサポートシート6の本体部と補助バー23とで挟まれていて垂れ下がることはない。このため、余長部6aを人目に触れない状態に美麗に処理できる。
サポートシート6に例えばサイド筒部6aを形成すると、サイド筒部6aは1枚板の部分から分岐した状態になる。そして、サポートシート6自体のテンションと着座荷重によるテンションとは、筒部6aのうちサイドメンバー7の上部箇所と下部箇所とに均等に作用し、このため、図7(B)に示すように、サポートシート6のうちサイドメンバー7の箇所に位置した部分は正断面視で2段階に屈曲した状態になり、その結果、屈曲した部分が前後方向に延びる筋となって現れる。このため体裁が悪くなる虞がある。
この点に対して本実施形態では、サイドメンバー7の内面に沿って延びるシート支持杆14を設け、このシート支持杆14でサポートシート6の延び姿勢を矯正することで対処している。
(5).変形例
図8ではサポートシート6の別例を示している。この別例では、サポートシート6のうち背もたれ3を構成する部分は全体が表面部と裏面部とを有する袋状の筒部になっている。従って、サポートシート6は厚みを持ったような外観を呈していてサイドメンバー7の存在が視認し難いため、美感に優れている。また、フレーム構造体5の差し込みも容易である。
(6).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば素材の別例としては、メインフレームを樹脂で一体成形して、これに樹脂製のフロントメンバー及び中間メンバーを取り付けるといったことも可能である。脚装置をアルミダイキャストのような成形品製とすることも可能である。また、本願発明は、脚装置に高さ調節可能なガスシリンダが使用された椅子に適用することも可能であり、更に、ベンチに適用することも可能である。
(A)は完成状態での椅子の斜視図、(B)は部分的な側面図、(C)は骨組みだけを表示した斜視図である。 (A)は分離斜視図、(B)は上部分の骨組みだけの斜視図、(C)は(B)のC−C視断面図である。 (A)は上部分の分離斜視図、(B)はサポートシートの部分背面図である。 上部分の組み立て手順を示す図である。 (A)は一部破断平面図、(B)は(A)のB−B視断面図である。 (A)は図5(A)のVIA-VIA 視断面図、(B)は図5(A)のVIB-VIB 視断面図である。 (A)は図5(A)の VIIA-VIIA断面図、(B)は比較例を示す図である。 変形例を示す図である。
1 座と背もたれとが一体化された上部分
2 座
3 背もたれ
4 脚装置
5 フレーム構造体
6 サポートシート
6a6b,6c,6d 筒部
7 メインフレームを構成するサイドメンバー
8 メインフレームを構成するアッパーメンバー
9 エンドフレームを構成するフロントメンバー
10 中間メンバー
11 脚装置のサイド部材
12 脚装置のフロント連結杆
13 脚装置のリア連結杆
19 主開口穴
20 中間開口穴

Claims (2)

  1. 座及び背もたれを、フレーム構造体とこれにピンと張った状態で取り付けられた1つのサポートシートとで構成しており、前記フレーム構造体及びサポートシートは座の部分と背もたれの部分とが一連に連続しており、前記サポートシートが張られたフレーム構造体を脚装置に上方から重ねて固定している構成であって、
    前記フレーム構造体は、座の左右側部と背もたれの左右側部とを構成するよう側面視略L字状に曲げられた左右サイドメンバーと、前記左右サイドメンバーの後部上端を繋ぐ左右横長のアッパーメンバーと、前記左右サイドメンバーの下部前端を繋ぐフロントメンバーとを有しており、
    かつ、前記フレーム構造体は、前記アッパーメンバーとフロントメンバーとのうちいずれか一方をサイドメンバーと一体化することで前向き開口コの字状又は後ろ向き開口コの字状の形態になったメインフレームと、前記メインフレームの両端に後付けされるエンドフレームとに構成されており、従って、前記アッパーメンバーがメインフレームを構成しているときにはエンドフレームはフロントメンバーとなり、フロントメンバーがメインフレームを構成しているときにはエンドフレームはアッパーメンバーであり、
    一方、前記サポートシートは、展開した状態では略長方形の形態を成していて4つのコーナー部を有しており、前記サポートシートは、前記フレーム構造体が嵌まる筒部を形成しており、前記サポートシートにおける4つのコーナー部のうち少なくとも1つのコーナー部に、前記メインフレーム及びエンドフレームをその一端からサポートシートの筒部に挿通するための開口穴が空いており、前記メインフレームを先にサポートシートの筒部に挿通してからエンドフレームがサポートシートに挿通されており、
    更に、座と背もたれとが繋がる曲がり部かその近傍に、前記左右サイドメンバーの内側面に当接する左右長手の中間メンバーが配置されており、前記中間メンバーは、前記メインフレームをサポートシートに挿通した後に取り付けられていると共に、前記中間メンバーは、後方又は下方若しくは斜め下方に向けて側面視で凸となるように湾曲している一方、前記サポートシートには中間メンバーが嵌まる中間筒部を形成しており、前記サポートシートのうち中間筒部の箇所が中間メンバーによって後方又は下方若しくは斜め下方に押しやられることにより、前記サポートシートはその左右中間部が凹むように湾曲している、
    椅子。
  2. 請求項1に記載した構成のうち前記中間メンバーが斜め下方に向けて凸の形態に湾曲している椅子の製造方法であって、
    前記メインフレームをサポートシートの筒部に嵌め込んでから前記エンドフレームをサポートシートの筒部に挿通して前記メインフレームに取り付ける前又は後に、前記中間メンバーを、平面視で座の手前側に向けて凸の姿勢でサポートシートの中間筒部に嵌め込んで左右サイドメンバーに突っ張らせ、次いで、前記中間メンバーをサイドメンバーへの当接部を中心にして回転させることにより、前記中間メンバーを斜め下方に向けて凸の姿勢と成している、
    椅子の製造方法。

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