JP6486173B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、座の幅方向又は背もたれの後方の少なくとも一方で支持フレームに指を掛けられる構成とすることで、引き寄せや持ち上げなどの移動を簡単に行える椅子に関するものである。
従来より、オフィスのミーティングエリアやオープンスペースなどで使用される比較的簡単な構造の椅子として、特許文献1には、前脚および後脚を有する支持フレームと、この支持フレームに支持させた背もたれおよび座とを具備する椅子が開示されている。支持フレームは、前脚と後脚との間に特許文献1の図6に示すような座受けを設け、そこに座を載置して支持するとともに、パイプ材からなる後脚の上端部に、下方に開口する有底筒状の被取付部を差し込むことで、当該被取付部に接続された背もたれを支持する。
特開2014−226330号公報
ところで、上記のような構造の椅子は、オフィスのミーティングエリアやオープンスペースなどでの設置や倉庫などでの保管の際、椅子の左右方向や後方向から椅子の一部を掴んで引き寄せたり、持ち運ぶなどの移動作業が頻繁に行われることが予想される。そして、このような移動作業を行う場合、通常、座や背もたれをその厚み方向に挟んで引っ張ることで椅子を引き寄せ、座や背もたれを下方から押し上げて椅子を持ち上げると考えられる。しかしながら、座や背を厚み方向に挟んだり、下方から押し上げるだけでは、椅子から手が滑りやすく、椅子を強く握りしめたり作業の途中で持ち直す必要が生じる場合があると考えられることから、特許文献1に開示の椅子は、移動作業を簡単に行えるようにするという観点からすれば改善の余地がある。
本発明は、上記のような課題を解消することを目的としており、具体的には、左右方向や後方への引き寄せや持ち運びなどの移動作業を簡単に行うことが可能な椅子を提供することを目的とする。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の椅子は、座および背もたれ、ならびに前記座の前部を支持するとともに前記背もたれの高さ方向中間部を支持する支持フレームを備え、前記支持フレームが、前記座に対して幅方向に離間した位置で前後方向に延びる前後向きフレーム部を有するものであって、前記座が、四隅近傍からそれぞれ下方に延びる複数の脚を有し、前記座と前記前後向きフレーム部との間の隙間に、スタッキングさせる他の椅子の後脚を挿入可能に構成されていることを特徴とする。
このような構成であると、座と前後向きフレーム部との間の隙間、または、背もたれと左右向きフレーム部との間の隙間より指を入れて、これらのフレーム部に指を掛けたり当該フレーム部を掴むことができ、着座時に座の前部および背もたれの高さ方向中間部を適切に支持する支持フレームを持ち手として利用することができる。そのため、手が椅子から滑りにくくなり、左右方向や後方への引き寄せや持ち運びなどの移動作業を簡単に行うことができる。また、スタッキングの際、他の椅子の後脚が適切に収容可能となる。
また、本発明の椅子は、座および背もたれ、ならびに前記座の前部を支持するとともに前記背もたれの高さ方向中間部を支持する支持フレームを備え、前記支持フレームが、前記座に対して幅方向に離間した位置で前後方向に延びる前後向きフレーム部を有するものであって、前記座が、四隅近傍からそれぞれ下方に延びる複数の脚を有するとともに、前記前後向きフレーム部に対して前記座の幅方向に離間した位置で前後方向に延びる肘置き部を有し、前記前後向きフレーム部と前記肘置き部との間の隙間に、スタッキングさせる他の椅子の後脚を挿入可能に構成されていることを特徴とする。
このような構成であると、座と前後向きフレーム部との間の隙間、または、背もたれと左右向きフレーム部との間の隙間より指を入れて、これらのフレーム部に指を掛けたり当該フレーム部を掴むことができ、着座時に座の前部および背もたれの高さ方向中間部を適切に支持する支持フレームを持ち手として利用することができる。そのため、手が椅子から滑りにくくなり、左右方向や後方への引き寄せや持ち運びなどの移動作業を簡単に行うことができる。また、スタッキングの際、他の椅子の後脚が適切に収容可能となる。
この場合、シンプルかつスマートな外観にするためには、前記支持フレームが、前記座の側縁および前記背もたれの側縁に沿って配置された構成とすることが好ましい。
とりわけ、支持フレームが着座荷重を適切に支持可能な構成にするためには、前記支持フレームが、前記座の下面および前記背もたれの後面にそれぞれ連結された構成とすることが好ましい。
同一構造をなす他の椅子をスタッキングさせた状態でも、簡単に持ち上げるためには、前記前後向きフレーム部が、当該他の椅子の前後向きフレーム部と上下方向に離間するように構成されることが好ましい。
安価な構成でありながら、クッション性を発揮させ、座り心地を向上させるためには、前記背もたれ及び前記座が、背座一体のシェルによって構成され、前記支持フレームを前記シェルのシェル本体から離して配置する構成であることが好ましい。
本発明は、以上説明した構成であるから、前後向きフレーム部または左右向きフレーム部に指を掛けたり、当該フレーム部を掴むなどして、支持フレームを持ち手として利用することで、椅子から手を滑りにくくでき、移動作業を簡単に行うことが可能な椅子を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る椅子を示す斜視図。 背もたれの上端部を切り欠いて示す同椅子の平断面図。 同椅子の底面図。 同椅子を後ろ斜め下方から見た斜視図。 同椅子をスタッキングさせた状態で示す斜視図。 同椅子の分解斜視図。 本発明の変形例を示す斜視図。 同変形例の底面図。 同変形例の椅子をスタッキングさせた状態で示す斜視図。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の椅子10は、着座荷重を受ける座1および背もたれ2、ならびに座1をその前部(この実施形態では前端部1a´)で支持するとともに背もたれ2をその高さ方向中間部(この実施形態では略中央部)で支持する支持フレーム3を備えたもので、特に支持フレーム3をパイプ部材で構成していることからパイプチェアとも言い得るものである。
図2に示すように、座1は、直線状をなす前縁1aおよび側縁1dと、後方に湾曲する後縁1bとを有し、前端1aから後端部1b´にかけて幅寸法Wが徐々に小さく構成される。また、前端部1a´が下方に屈曲して前垂れ部11(図1参照)を形成している。図3に示すように、このような座1の下面1cの前端部1a´には、支持フレーム3と連結するための左右一対の座側連結部12A,12Aが互いに離間して設けられ、座1の下面1cの前後方向略中央部には、支持フレーム3と接触する左右一対のフレーム接触部13,13が互いに離間して設けられる。
図4の左下の部分拡大図にて示すように、座側連結部12Aは、その長手方向が座1の前後方向と平行になるように設けられた薄板状のフレーム受け12aと、フレーム受け12aの近傍位置に設けられ、下方に向けて開口するねじ穴12b1を有するフレーム被連結部12bとから構成される。このフレーム被連結部12bには、支持フレーム3の後述する第1フレーム側連結部12Bがねじ止めされる。フレーム被連結部12bは、略円筒状の側面の一部がその高さ方向に沿って外方に広がった構成であり、下面に前記ねじ穴12b1が形成されている。フレーム受け12aの一部は、後述する前フレーム部33の外形に合わせて下向きに略半円状に切り欠かれ、この切欠き12a1よりも前方にフレーム被連結部12bのねじ穴12b1が位置し、当該切欠き12a1に前フレーム部33を嵌め合わせて位置決めした状態で第1フレーム側連結部12Bをフレーム被連結部12bにねじ止めできるように構成されている。なお、同図に示す3つの部分拡大図では、いずれも、座1又は背もたれ2を構成する部材を実線で示し、支持フレーム3を構成する部材を二点鎖線で示す。
図4に示すフレーム接触部13は、前記座側連結部12Aよりも座1の幅方向中央に寄った位置で、長手方向が座1の前後方向と平行になるように設けられたブロック状のものである。フレーム接触部13は、中央フレーム部35の外形に合わせて下向きに略半円状に切り欠かれ、背座が着座荷重を受けて撓んだ際にこの切欠き13aに中央フレーム部35を嵌合可能であり、着座時には荷重をフレーム接触部13から中央フレーム部35を介し後述する前後向きフレーム部34に伝えて、支持フレーム3が適切に着座荷重を支持する。
図4に示す背もたれ2は、正面視略矩形状で、側縁2b、2b間が平断面において後方に向けて滑らかに湾曲し、かつ、高さ方向中央部から上端部に亘る部位が後方に緩やかに湾曲した形状を有する。このような背もたれ2の後面2aの高さ方向略中央部には、支持フレーム3と連結するための左右一対の背もたれ側連結部14a,14aが互いに離間して設けられる。
図4の左上の部分拡大図にて示すように、背もたれ側連結部14aは、後方に向けて延びる略筒状のものである。背もたれ側連結部14aは、その後端面14a1が後述する左右向きフレーム部37の外形に合わせて湾曲した形状であるとともに、ねじ挿入孔14b1が下方に向けて開口する。背もたれ側連結部14aは、その後端面14a1に左右向きフレーム部37を嵌め合わせて位置決めし、後述する第2フレーム側連結部14Bを内部に挿入して、ねじ挿入孔14b1を介して第2フレーム側連結部14Bとねじ止めされる。
このような背もたれ2及び座1は、本実施形態では背座一体の樹脂製のシェルA(図1参照)によって構成されており、着座荷重によってある程度弾性変形可能なものである。なお、前記フレーム受け12a、前記フレーム被連結部12b、前記フレーム接触部13および前記背もたれ側連結部14aは、このようなシェルAの主体となるシェル本体A´(図1参照)に樹脂一体成形されている。また、前記フレーム被連結部12bは、ねじ穴12b1が金属製のナットによってインサート成形されて構成されてもよい。
図4および図6に示すように、シェルA(図1参照)を支持する支持フレーム3は、左右一対の前脚31,31と、左右一対の後脚32,32と、左右一対の前脚31,31間を接続する前フレーム部33と、前脚31および後脚32間を接続する左右一対の前後向きフレーム部34,34と、左右一対の前後向きフレーム部34,34をその前後方向略中央部で接続する補強パイプとしての中央フレーム部35と、前後向きフレーム部34,34の後端34a,34aから上方にそれぞれ延びる左右一対の上下向きフレーム部36,36と、左右一対の上下向きフレーム部36,36の上端部36a,36a同士を接続する左右向きフレーム部37とを有し、全体が金属製のパイプ材によって一体に成形されている。前後向きフレーム部34は座1の側部にあることから側部フレームと言うこともでき、左右向きフレーム部37は背2の後部にあることから後部フレームと言うこともできる。すなわちこの実施形態では、前フレーム部33、前後向きフレーム部34,34および中央フレーム部35が座フレームを構成し、上下向きフレーム部36,36および左右向きフレーム部37が背フレームを構成しており、前脚31、31、前後向きフレーム部34,34、上下向きフレーム部36,36および左右向きフレーム部37が単一のパイプ材の塑性変形加工によって一連一体に構成され、これに同じ太さの後脚32が溶接により一体化されている。勿論、具体的な構造はこれに限定されない。
図4に示す中央フレーム部35は、その両端部35a,35aから中央部35bにかけて下方に緩やかに湾曲するもので、着座荷重を受けて背座が撓んだ際に前述のフレーム接触部13の切欠き13aと嵌め合い可能とされるものである。
図3に戻って、前フレーム部33は、前後向きフレーム部34,34および座1の前端1aと交差する方向に前脚31,31から略水平に延びる傾斜部分33a,33aと、座1の前端1aと略平行に延びて傾斜部分33a,33a同士を接続し、左右一対の第1フレーム側連結部12B,12Bが前方に向けて溶接等によって取り付けられた平行部分33bとを有する。第1フレーム側連結部12Bは、略矩形の舌片状部材であり、略中央部に図4に示すフレーム被連結部12bとのねじ止めに利用されるねじ挿通孔12B1が形成される。このような第1フレーム側連結部12Bおよび前記座側連結部12Aによって第1連結部12が構成され、前フレーム部33が座1をその前端部1a´で支持する。
図3に示す前後向きフレーム部34,34は、座1の側縁1dとほぼ等しい高さ位置で前脚31から後脚32に向けて延び、前述のように前端1aから後端部1b´にかけて幅寸法Wが小さくなる座1に対して幅方向に離間した位置で、座1から幅方向に少しはみ出して配置される。そのため、座1の側縁1dとの間には、後方に向けて幅の広がる平面視略三角形状の隙間S1が形成され、該隙間S1から指を入れて前後向きフレーム部34,34に手をかけ、前後向きフレーム部34,34を把持可能に構成される。また後脚32,32は、前後向きフレーム部34,34の内側に持ち出されており、図5に示すように椅子10(10´)と同一構造の他の椅子10(10´´)をスタッキングさせる際には、下側にある他の椅子10(10´´)の前後向きフレーム部34(34´´)と座1との隙間S1(図3等参照)に、上側の椅子10(10´)の後脚32が挿入される。このとき、上側の椅子10(10´)の前後向きフレーム部34(34´)は、前述のように下方に湾曲する中央フレーム部35の両端部35a,35a(図4参照)が下側の他の椅子10(10´´)の前後向きフレーム部34(34´´)と干渉して、他の椅子10(10´´)の前後向きフレーム部34(34´´)と上下方向に離間し、隙間S3を形成するように構成される。そのため、スタッキング状態であっても隙間S3を介して前後向きフレーム部34´,34´´間に指や手を入れて、上側の椅子10(10´)の前後向きフレーム部34(34´)を容易に把持可能な構成となっている。
また、これらの椅子10(10´),10(10´´)にさらに同一構造の他の椅子10をスタッキングさせる場合、各椅子10(10´),10(10´´)の前後向きフレーム部34と座1との隙間S1(図3等参照)に他の椅子10の後脚32が挿入される。このとき、一番下の椅子10(10´´)では、1つ上の椅子10(10´)の後脚32の前方にさらに上の椅子10の後脚32が順次挿入されていく。図3に示す隙間S1は、座1の後端部1b´から前端部1a´に亘って幅が小さくなる(より具体的には座1の後端部1b´では後脚32の径よりも幅が大きく、座1の前端部1a´では幅がほとんどなくなる)ように構成されるが、スタッキングさせる他の椅子10の後脚32を複数本(例えば5本程度)前方に順次挿入可能とするため、座1の後端部1b´から前端部1a´に向けて、後脚32の複数本分、後脚32よりも大きい幅が確保されている。なお、この隙間S1は、座1の前端部1a´から後端部1b´に亘ってほぼ等幅に形成されてもよい。
このような前後向きフレーム部34,34は座1の側縁1d,1d(図2参照)に沿って配置され、前後向きフレーム部34,34からそれぞれ延びる上下向きフレーム部36,36は背もたれ2の側縁2b,2bに沿って配置される。
図4に示す左右向きフレーム部37には、左右一対の第2フレーム側連結部14B,14Bが前方に向けて溶接等によって取り付けられている。この第2フレーム側連結部14Bは、略矩形の舌片状部材であり、略中央部に前記背もたれ側連結部14aとのねじ止めに利用されるねじ孔14B1が形成されている。第2フレーム側連結部14Bは、筒状の背もたれ側連結部14aの内部に後方向から挿入された状態で、ねじ挿入孔14b1を介して下方から図示しないねじによってねじ止めされて背もたれ側連結部14aと連結される。このような第2フレーム側連結部14Bおよび前記背もたれ側連結部14aによって第2連結部14が構成され、左右向きフレーム部37が、背もたれ2をその高さ方向略中央部で支持する。また、図2に示すように、左右向きフレーム37は、背もたれ2の後面2aから後方に離間して背もたれ2から後方に少しはみ出した位置に背もたれ2に沿って湾曲した状態で配置されて、座1との間に前後方向に隙間S2を形成し、この隙間S2より指を入れて左右向きフレーム37に手をかけ、左右向きフレーム37を把持可能に構成される。この隙間S2は、背もたれ2の側縁2b,2b(図1参照)間に亘ってほぼ等幅に形成されるが、左右向きフレーム37の少なくとも一部に指を掛けたり、把持可能であれば、等幅に限定されない。なお、図2では背もたれ2の上端部を切断した状態の椅子10を示している。
図6に示すように、座1および背もたれ2を構成するシェルAは、支持フレーム3に対して着脱可能に構成されており、図4に示す第1連結部12および第2連結部14により支持フレーム3とシェルAとを連結して、容易に組み立てることができる。また、第1連結部12および第2連結部14により支持フレーム3とシェルAとを分解して、省スペースでの保管や搬送を可能とする。このような椅子10は、幅広い用途に使用でき、カジュアルなスタッキングチェアとして利用できる。
以上のように、本実施形態の椅子10は、座1および背もたれ2、ならびに座1の前部、具体的には前端部1a´を支持するとともに、背もたれ2の高さ方向中間部、具体的には略中央部を支持する支持フレーム3を備え、支持フレーム3が、座1に対して幅方向に離間した位置で前後方向に延びる前後向きフレーム部34,34、および、背もたれ2に対して後方向に離間した位置で幅方向に延びる左右向きフレーム部37を有する構成としたものである。
このような構成であると、座1と前後向きフレーム部34との間の隙間S1、または、背もたれ2と左右向きフレーム部37との間の隙間S2より指を入れて、これらのフレーム部34,37に指を掛けたり、当該フレーム部34,37を掴むことができ、着座時に座1の前端部1a´および背2もたれの高さ方向略中央部を適切に支持する支持フレーム3を持ち手として利用することができる。そのため、手が椅子10から滑りにくくなり、左右方向や後方への引き寄せや持ち運びなどの移動作業を簡単に行うことができる。
また、座の前端部1a´から垂下する前垂れ部11に指を掛けることで、本発明の椅子10の前方からの引き寄せを簡単に行えるとともに、前垂れ部11及び左右向きフレーム部37を掴んで椅子10を側方から簡単に持ち上げることができる。またさらに、座および背もたれを備える椅子に通常必要な座受けとなる前後向きフレーム34、ならびに背もたれ2を後方から支持する左右向きフレーム37をそのまま持ち手として利用することで、支持フレーム3に持ち手とする部材を別途設ける必要がなく、製造コストの増加、並びに保管時や輸送時のスペース増加を抑制できる。
また、支持フレーム3が、座1の側縁1dおよび背もたれ2の側縁2bに沿って配置される構成としたことから、座1および背もたれ2と、支持フレーム3との一体感を生じさせて、シンプルかつスマートな外観にすることができる。また、座1とほぼ等しい高さ位置にある前後向きフレーム34を、着座状態での姿勢変更時や起立時などに体の横で掴むことで、体を安定させることができる。さらに、本実施形態のように中央フレーム部35などの補強パイプを支持フレーム3が備える場合、比較的簡単に左右の前後向きフレーム部34,34間に補強パイプを渡して支持体(剛体)を形成でき、支持フレーム3を作りやすくできる。
とりわけ、支持フレーム3が、座1の下面1cおよび背もたれ2の後面2aにそれぞれ連結された構成としたことから、支持フレーム3で着座荷重を適切に支持することができる。
また、前後向きフレーム部34(34´)は、同一構造をなす他の椅子10(10´)を図5のようにスタッキングさせた際に、当該他の椅子10(10´´)の前後向きフレーム部34,(34´´)と上下方向に離間するように構成されたことから、スタッキングさせた場合でも、前後向きフレーム部34´,34´´同士の間から指を入れて前後向きフレーム部34(34´)を掴みやすく、上に重ねられた椅子10(10´)を簡単に持ち上げることができる。
さらに、座1の四隅近傍からそれぞれ下方に延びる複数の脚として前脚31,31および後脚32,32を有し、座1と前後向きフレーム部34,34との間の隙間S1に、図5のようにスタッキングさせる他の椅子10(10´´)の後脚32を挿入可能に構成したことから、前後向きフレーム部34を容易に把持するために必要な隙間S1を利用して、スタッキングの際、上から重ねる椅子10(10´)の後脚32,32を他の椅子10(10´´)に適切に収容することができる。
特に、背もたれ2及び座1が、背座一体のシェルAによって構成され、支持フレーム3をシェルAのシェル本体A´から離して配置する構成としたことから、座1の前端部1a´および背もたれ2の高さ方向略中央部で支持フレーム3に支持されるシェル本体A´の中央部分が着座荷重によって撓むように構成できる。そのため、シェルAを樹脂製にするなどして椅子10を安価な構成にしたとしても、クッション性を発揮させて、座り心地を向上させることができる。また、支持フレーム3に装着された状態であっても、シェル本体A´に着脱式のカバーを簡単に適用できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、図7に示すように、支持フレーム3Aが左右一対の肘置き部38,38を有するとともに、前脚31A,31Aおよび後脚32,32の下端部にそれぞれキャスター39が取り付けられた構成であってもよい。肘置き部38は、前脚31Aの上端部31A1から前後向きフレーム部34の上方まで延びる上下部分38aと、上下部分38aの上端部38a1から上下向きフレーム部36,36に向けて前後方向に略水平に延び、上下向きフレーム部36,36の高さ方向略中央部に接続される肘置き本体38b,38bとを有する。肘置き本体38b,38bは、図8に示すように、その長手方向中央部が前後向きフレーム34から離れるように外側に湾曲し、肘置き本体38b,38bと前後向きフレーム部34,34との間に座1の幅方向に三日月状の隙間S4を形成する。後脚32A,32Aは、前後向きフレーム部34,34よりも外側に持ち出され、図9のように同一構造の他の椅子10A(10A´´)をスタッキングさせる際には、前後向きフレーム部34,34と肘置き本体38bとの間にある図8に示す隙間S4に、前後向きフレーム部34,34と座1との隙間S1に通すことが難しいキャスター39ごと後脚32,32を挿入している。
また、これらの椅子10A(10A´),10A(10A´´)にさらに同一構造の他の椅子10をスタッキングさせることも可能であり、この場合、各椅子10A(10A´),10(10A´´)の前後向きフレーム部34と肘置き部38との隙間S4(図8参照)に他の椅子10Aの後脚32Aが挿入され、一番下の椅子10A(10A´´)では、1つ上の椅子10A(10A´)の後脚32Aの前方にさらに上の椅子10Aの後脚32Aが順次挿入されていく。図8に示す隙間S4は、キャスター39が取り付けられた後脚32Aが挿入可能であれば、三日月状に限定されず、ほぼ等幅であったり、前方に向けて幅の小さくなる略三角形状であってもよい。
このように座1が略矩形状であり、当該座1の四隅近傍からそれぞれ下方に延びる複数の脚として前脚31A,31Aおよび後脚32A,32Aを有するとともに、前後向きフレーム部34に対して座1の幅方向に離間した位置で前後方向に延びる肘置き部38を有し、前後向きフレーム部34と肘置き部38との間の隙間S4に、スタッキングさせる他の椅子10A(10A´´)の後脚32Aを挿入可能に構成することで、後脚32Aに隙間S1を通らないキャスター39が取り付けられた構成であっても、椅子10A(10A´)を他の椅子10A(10A´´)に適切にスタッキングさせることができる。
また、本実施形態では、背もたれ2及び座1は、本実施形態では背座一体のシェルAによって構成されているが、背もたれ2および座1がそれぞれ別パーツとして構成されてもよい。この構成の場合、背もたれ2の下端部と座1の後端部との間の隙間に、スタッキングさせる際に他の椅子10の後脚32,32を挿入可能な構成としてもよい。これは図7等に示す変形例の構成でも同様である。また、背もたれ2の下端部と座1の後端部1b´との間に隙間を形成した構成の場合、上記実施形態のように前後方向フレーム34の内側に持ち出した後脚32,32に図7等に示すキャスター39を取り付けた構成としてもよい。
また、本実施形態において、支持フレーム3は、前後向きフレーム部34,34が座1に対して幅方向に離間するとともに、左右向きフレーム部37が背もたれ2に対して後方向に離間しているが、前後向きフレーム部34または左右向きフレーム部37の一方が、座1または背もたれ2から離間する構成であってもよい。
また、本実施形態の椅子10は、肘置き部38を有しない構成であるが、図7等に示す変形例の椅子10Aに備わるような肘置き部38を備える構成であってもよい。
さらに、図7等に示す変形例の構成において、キャスター39および肘置き部38の少なくとも一方が設けられない構成としてもよい。
またさらに、本実施形態では前後向きフレームが座1の側縁1dに沿い、上下向きフレーム部36,36が背もたれ2の側縁2bに沿って配置されて、これらが側面視L字状、平面視ロ字状をなしているが、例えば前後向きフレーム34を上方や下方に湾曲した形状とし、座1や背もたれ2に沿って配置されないL字状以外の構成としたり、前フレーム部33等のない平面視コ字状のものとしてもよい。
また、実施形態では支持フレーム3が中央フレーム部35を備えるが、前フレーム部33および左右向きフレーム部37でシェルAを支持して、中央フレーム部35を備えない構成としてもよい。さらに、本実施形態では前フレーム部33によって座1の前端部1a´を支持するが、前フレーム部33が設けられず、前後向きフレーム34の前端部で座1の前端部1a´を支持する構成であってもよい。或いは、中央フレーム部35を省く構成も適宜採用することが可能である。
さらに、支持フレーム3は座1の前部であれば必ずしも前端部1a´を支持する必要はないし、背2の高さ方向中間部であれば必ずしも中央部を支持する必要はない。
その他、前後向きフレーム部34は平面視において前後向きであれば種々の形態をとることができ、左右向きフレームは平面視において左右向きであれば種々の形態をとることができるなど、具体的な構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1・・・座
1a´・・・座の前端部
1c・・・座の下面
1d・・・座の側縁
2・・・背もたれ
2a・・・背もたれの後面
2b・・・背もたれの側縁
3,3A・・・支持フレーム
10,10A・・・椅子
31,31A・・・前脚(脚)
32,32A・・・後脚(脚)
34・・・前後向きフレーム部
37・・・左右向きフレーム部
38・・・肘置き部
A・・・シェル
A´・・・シェル本体
S1・・・隙間
S4・・・隙間

Claims (6)

  1. 座および背もたれ、ならびに前記座の前部を支持するとともに前記背もたれの高さ方向中間部を支持する支持フレームを備え、前記支持フレームが、前記座に対して幅方向に離間した位置で前後方向に延びる前後向きフレーム部を有するものであって、
    前記座が、四隅近傍からそれぞれ下方に延びる複数の脚を有し、前記座と前記前後向きフレーム部との間の隙間に、スタッキングさせる他の椅子の後脚を挿入可能に構成されていることを特徴とする椅子。
  2. 座および背もたれ、ならびに前記座の前部を支持するとともに前記背もたれの高さ方向中間部を支持する支持フレームを備え、前記支持フレームが、前記座に対して幅方向に離間した位置で前後方向に延びる前後向きフレーム部を有するものであって、
    前記座が、四隅近傍からそれぞれ下方に延びる複数の脚を有するとともに、前記前後向きフレーム部に対して前記座の幅方向に離間した位置で前後方向に延びる肘置き部を有し、前記前後向きフレーム部と前記肘置き部との間の隙間に、スタッキングさせる他の椅子の後脚を挿入可能に構成されていることを特徴とする椅子。
  3. 前記支持フレームが、前記座の側縁および前記背もたれの側縁に沿って配置されている請求項1又は2記載の椅子。
  4. 前記支持フレームは、前記座の下面および前記背もたれの後面にそれぞれ連結されている請求項1〜3の何れかに記載の椅子。
  5. 前記前後向きフレーム部は、同一構造をなす他の椅子をスタッキングさせた際に、当該他の椅子の前後向きフレーム部と上下方向に離間するように構成されている請求項1〜4の何れかに記載の椅子。
  6. 前記背もたれ及び前記座が、背座一体のシェルによって構成され、前記支持フレームを前記シェルのシェル本体から離して配置している請求項1〜5の何れかに記載の椅子。
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