JP6166882B2 - 椅子 - Google Patents

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本発明は、椅子に関するものである。
椅子は、脚体と、該脚体の上部に設けられた座部と、該座部に着座する着座者を支持する背部とを有することを基本構成として、一般に様々な構成のものが知られている。
例えば、椅子を構成する背部の支持構造として、back memberと、脚体から上方に向かって延出し、back memberの後面における幅方向に離間した部分を後方から支持するarmとを有するものが提案されている(下記特許文献1参照)。
また、背凭れと、該背もたれの幅方向略中央の上端及ぶ下端をそれぞれ支持するキャリア部材とを有する椅子が提案されている(下記特許文献2参照)。
このような椅子では、キャリア部材に支持された背もたれが、着座者の背を確実に支持することができる。
米国特許第7249802号明細書 特表2008−506486号公報
ここで、上記の特許文献1に記載の椅子において、着座者がback memberの幅方向一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合には、back memberの幅方向一方側におけるarmに支持される部分よりもさらに幅方向外側の部分は後方へと撓む。しかしながら、back memberにおける幅方向一方側でarmに支持される部分よりも他方側は変化しないため、back member全体としての変形量が制限され、着座者の後方へと振り向くような姿勢に沿って変形することが困難であるという問題点がある。
一方、back memberの厚みを薄くして変形しやすくすると強度が不足して、着座者を確実に支持することが困難となる。
また、上記の特許文献2に記載された椅子において、着座者が背もたれの幅方向一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合には、幅方向一方側の背もたれは後方に向かって撓むように変化する。しかしながら、背もたれは幅方向略中央においてキャリア部材に支持されているため、支持された部分よりも幅方向他方側の背もたれは変形することがなく、着座者の後方へと振り向くような姿勢に沿って変形することが困難であるという問題点がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、着座者の背を確実に支持することができるとともに、幅方向一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合に、当該姿勢に追従させることが可能な椅子を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る椅子は、脚体と、該脚体に支持される背凭れ支持体と、該背凭れ支持体に支持される背凭れ後部支持部材と、該背凭れ後部支持部材に支持され、着座者の背を支持する背凭れとを備え、前記背凭れは、前記着座者の背を受けるとともに、該背に応じて変位可能な可撓性を有する張り材と、前記張り材に取り付けられるとともに下端が前記背凭れ後部支持部材に連結され、前記着座者の背から作用する力に応じて捩れ変形可能な幅方向に離間した一対の縦枠部とを有し、該縦枠部は、前記背凭れ後部支持部材に連結され、上方に向かうにしたがって前方へ傾斜するように傾斜された下材と、該下材に連結されて前記着座者の背から作用する力により後側方に向かって捩れ変形可能な上材とを有することを特徴とする。
このように構成された椅子では、着座者が着座し、着座者の背が背凭れの張り材で受け止められると、着座者の荷重が張り材から一対の縦枠部に伝えられる。縦枠部は、背凭れ支持体に支持された背凭れ後部支持部材に連結支持されているため、縦枠部、背凭れ後部支持部材及び背凭れ支持体により着座者からの荷重を確実に支持することができる。
一方、幅方向一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合には、着座者からの荷重は、背凭れの幅方向一方側に偏って作用し、偏った側の縦枠部に対して縦枠部を捩れ変形させる荷重が作用する。よって、縦枠部は後側方に向かって捩れ変形するとともに、支持している背凭れを後側方へと傾斜させることができる。
また、背凭れは張り材で構成されているため、後側方へと傾斜するとともに着座者の背の変形に追従することができる。
また、下材は張り材とともに着座者の背より下方の腰回り等を確実に支持するとともに、上材は着座者の背から作用する力により捩れ変形するため、着座者の荷重にしたがって着座者の背に追従にするように変形して背を張り材とともに包み込むように受け止めることができる。よって、幅方向一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合には、下材が張り材とともに着座者の腰回りを支持しつつ、上材が捩れ変形して着座者の背や肩に変形に追従した状態で安定的に支持することができる。
また、本発明に係る椅子は、前記背凭れ後部支持部材は、下方から上方に向かうにしたがって幅方向中央からそれぞれ外側へと互いに離間して、上端で前記一対の縦枠部に連結されるとともに、該縦枠部の捩れにともなって変位可能な一対の連結片を有することが好ましい。
このように構成された椅子では、着座者からの荷重が背凭れの張り材から一対の縦枠部に伝えられると、縦枠部は捩れ変形する。縦枠部と連結された一対の連結片は、縦枠部の捩れ変形にともなって変位する。よって、幅方向一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合には、一方側の縦枠部が後側方に向かって捩れ変形するにともなって、一対の連結片は上端を縦枠部に連結された状態を維持しながら後側方へと移動することができる。よって、背を張り材とともに包み込むように受け止めることができるため、着座者の背や肩の変形に追従した状態で安定的に支持することができる。
また、本発明に係る椅子は、前記縦枠部は、前方に向かって凸となるように湾曲形成されていてもよい。
このように構成された椅子では、縦枠部が前方に向かって凸となるように湾曲しているため、前後方向へは縦枠部自体の変形を抑制して着座者の荷重を確実に受け止めることができる。また、幅方向には、縦枠部自体が着座者の背に追従するように変形して背を包み込むように受け止めることができる。よって、幅方向一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合には、縦枠部自体が変形するとともに、背を張り材とともに包み込むように受け止めることができるため、着座者の背や肩に変形に追従した状態で安定的に支持することができる。
本発明に係る椅子によれば、着座者の背を確実に支持することができるとともに、幅方向一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合に、当該姿勢に追従させることができる。
本発明の第一実施形態に係る椅子を斜め前方から見た斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る椅子の上部を後方から見た斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る椅子の(a)通常時の側面図であり、(b)着座者が背を後方へ倒した場合の側面図である。 本発明の第一実施形態に係る椅子を正面から見た斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る椅子の側面図である。 本発明の第一実施形態に係る椅子の(a)通常時を上方から見た斜視図であり、(b)幅方向一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合を上方から見た斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る椅子の(a)通常時の図4のP−P断面図であり、(b)着座者が背凭れに凭れかかった状態の図4のP−P断面図である。 本発明の第二実施形態に係る椅子を正面から見た斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る椅子の側面図である。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態に係る椅子について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る椅子1は、床面F上に設けられた脚体10と、該脚体10に支持された背凭れ支持体20と、該背凭れ支持体20に設けられ着座者が着座可能な座部30と、背凭れ支持体20に支持された背凭れ後部支持部材40と、該背凭れ後部支持部材40に支持され着座者の背を支持する背凭れ50とを備えている。以下、各構成の詳細を説明する。なお、以下の説明においては、着座者が着座、離座する方向を前後方向、着座者が着座する側を前方、反対側を後方とし、また、前後方向に直交する水平面内の方向を幅方向とし、幅方向に椅子から離間側を側方とする。
(脚体)
脚体10は、床面F上を旋回可能なキャスタ11が設けられた複数の脚杆12と、該複数の脚杆12に支持された脚柱13とを備えている。複数の脚杆12は、放射状に配されて基端で互いに連結されており、それぞれの先端にキャスタ11が取り付けられている。脚柱13は、下部が複数の脚杆12の基端に連結されており、上方に向けて立設されている。また、この脚柱13の上部には、背凭れ支持体20を後傾可能とするリクライニング機構(不図示)が内蔵された支基14が取り付けられている。
(背凭れ支持体)
背凭れ支持体20は、支基14の幅方向両側方に基部が枢着された一対の前向腕部21と、該前向腕部21の基部から上方に向かって延出するとともに座部30を支持する一対の上向腕部22と、該前向腕部21の基部から後方に向かって延出する一対の後向腕部23とを有している。
図2に示すように、この一対の後向腕部23は、後方に向かうにしたがってしだいに互いに近接するように配され後端にて互いに連結されることで、一体として下向きV字状に配されている。そして、一対の後向腕部23の後端は、後述する背凭れ後部支持部材40の下部に固定されている。
また、図1に示すように、背凭れ支持体20には、側方から上方に向かって延出する肘掛け26が設けられている。
(座部)
図3に示すように、座部30は、支基14に対して前後方向にスライド可能に前部が支持されるとともに、背凭れ支持体20の上向腕部22に枢着されている。そして、支基14のリクライニング機構により背凭れ支持体20が後方へ傾斜するにともない、座部30は支基14に対して相対的に後方に移動するとともに後側を下方に向かって傾動するように構成されている。
(背凭れ)
図2に示すように、背凭れ50は、着座者の背を受ける張り材51と、該張り材51が取り付けられ背凭れ後部支持部材40における上部連結部43と連結された上枠部52と、該上枠部52と連結されるとともに張り材51が取り付けられ幅方向に離間した一対の縦枠部53A,53B(53)とを有する。
張り材51は、着座者の背を受け、背の姿勢に応じて変形可能な可撓性を有する部材で構成されている。具体的には、本実施形態ではメッシュ状の素材で形成されているおり、メッシュを構成する糸材が弾性的に伸縮することにより、全体として弾性的に撓み変形可能となっている。この張り材51は、上枠部52と一対の縦枠部53とで囲まれた部分に設けられ、端部がこれら上枠部52及び一対の縦枠部53に固定されている。
上枠部52は、幅方向に沿って延在して、その両端が背凭れ後部支持部材40の上端にそれぞれ連結されるとともに、一対の縦枠部53A,53Bの上端にそれぞれ連結されている。
縦枠部53A,53Bはともに、着座者の背から作用する力に応じて捩れ変形可能に構成されている。また、一方の縦枠部53Aは、下材57Aと、該下材57Aの上端に連結された上材56Aとを有し、同様に他方の縦枠部53Bも、下材57Bと、該下材57Bの上端に連結された上材56Bとを有している。
図2及び図5に示すように、下材57A、57Bは、下端が背凭れ後部支持部材40の下端に連結され、上方に向かうにしたがってしだいに前方向かい且つ幅方向外側に拡開するように形成されている。また、下材57A、57Bのそれぞれは、上方に向かうにしたがって、断面寸法が小さくなるように形成されている。
上材56A、56Bは、着座者の背から作用する力に応じて捩れ変形可能、且つ着座者の背から作用する力で弾性変形可能に構成されている。
この上材56A、56Bは、下端がそれぞれ対応する下材57A、57Bに連結され、上端が上枠部52及び背凭れ後部支持部材40の一対の連結片43A、43Bに連結され、上方に向かうにしたがって下材57A、57Bよりも相対的に後方へ傾斜するように形成されている。
上材56A、56Bは、本実施形態では、下材57A、57Bの上端から上方に向かうにしたがってしだいに後方に傾斜するように形成されている。
このように縦枠部53A,53Bは、下材57A,57Bにより下部から上方に向かうにしたがってしだいに前方に向かうように形成されるとともに、該下材57A,57Bと上材56A,56Bとの連結部分から上材56A,56Bにより上方に向かうにしたがってしだいに前方に向かうように形成されており、縦枠部53A,53Bは、全体として前方に向かって凸となるように湾曲形成されている。
(背凭れ後部支持部材)
図2に示すように、背凭れ後部支持部材40は、背凭れ支持体20に連結された下部連結部41と、該下部連結部41から上方へ向かって延びる中間連結部42と、該中間連結部42の上端から上方に向かうにしたがってしだいに幅方向外側に広がるように配された上部連結部43とを有する。
下部連結部41は、下部後面に背凭れ支持体20の一対の後向腕部23の後端が嵌合する凹部(不図示)が形成されており、一対の後向腕部23は該凹部に嵌合されている。そして、下部連結部41は、該凹部にて背凭れ支持体20の上部と例えば、ボルト・ナット(不図示)による螺着によって固定される。さらに下部連結部41は、下端にて背凭れ50における縦枠部53A,53Bの下材57A,57Bに連結されている。
図1,図4及び図5に示すように、中間連結部42は、下端が下部連結部41に連結され上方に向かって配され、上端が上部連結部43に連結されている。また、中間連結部42は、上方に向かうにしたがって幅方向の長さ寸法がしだいに狭くなり、途中から上方に向かうにしたがって幅方向の長さ寸法が再び広くなるように形成されている。
この中間連結部42は、前面が凹面、後面が凸面となるような水平断面が横向きU字状の形成されている。そして、中間連結部42は、凹面状の形成された前面に、前方に向かって突出し略水平方向に延在する横リブ42Aが上下方向に離間して複数形成され、また前方に向かって突出し略鉛直方向に延在する縦リブ42Bが椅子1の幅方向に離間して複数形成されている。
本実施形態では、横リブ42Aが4本形成され、これら横リブ42Aと交差するように縦リブ42Bが2本形成されている。中間連結部42では、水平断面が横向きU字状に形成されることに加えて、これら横リブ42A及び縦リブ42Bにより、剛性が高められている。
上部連結部43は、下端が中間連結部42に連結され、上方に向かうにしたがってしだいに幅方向外側に広がるとともに、上方に向かうにしたがってしだいに前方へ傾斜するように形成されている。
この上部連結部43は、本実施形態では、上方に向かうにしたがってしだいに互いに幅方向外側に離間するように配され、上端が背凭れ50における縦枠部53A,53Bの上材56A,56Bに連結された一対の連結片43A、43Bを有し、一対の連結片43A、43Bによって全体としてV字状に形成されている。
この一対の連結片43A、43Bは、縦枠部53A,53Bの捩れにともなって変位可能に構成されている。
上記の下部連結部41、中間連結部42及び上部連結部43を構成する一対の連結片43A,43Bは、一体成形されており、背凭れ後部支持部材40は、全体として側面視して後方に凸となるように湾曲形成されている。
つまり、下部連結部41は、湾曲しつつ全体として上方に向かうにしたがって後方へと向かうように傾斜している。また、上部連結部43を構成する一対の連結片43A、43Bは、湾曲しつつ上方に向かうにしたがって前方へと向かうように傾斜している。そして、中間連結部42は、湾曲しつつ、上部連結部43と下部連結部41とを連結している。
図2に示すように、上記の背凭れ後部支持部材40と縦枠部53とは、側面視して環状に一体成形されている。本実施形態では、背凭れ後部支持部材40の下部連結部41、中間連結部42、一方の連結片43A、一方の縦枠部53Aの上材56A及び下材57Aにより、側面視して環状の第一の環状部61を構成している。
また、背凭れ後部支持部材40の下部連結部41、中間連結部42、他方の連結片43B、他方の縦枠部53Bの上材56B及び下材57Bにより、側面視して環状の第二の環状部62を構成している。
そして、これら第一の環状部61及び第二の環状部62は、下部連結部41及び中間連結部42で連結されるとともに、全体として一体成形されている。また、上枠部52も、第一の環状部61及び第二の環状部62のそれぞれの上端を連結されるように一体成形されている。
すなわち、本実施形態では、背凭れ後部支持部材40の各部と、背凭れ50の上枠部52及び一対の縦枠部53A,53Bとが一体成形されている。
次に、上記のように構成された椅子1の座部30に着座者が着座した場合における椅子1の背凭れ後部支持部材40及び背凭れ50の動作について説明する。
図4の実線及び図7(a)は着座者が座部30に着座して背凭れ50に凭れかかっていない状態の椅子1を示し、図4の二点鎖線及び図7(b)は着座者が背凭れ50に凭れかかった状態の椅子1を示す。
着座者が背凭れ50に凭れかかると、背凭れ50の張り材51に着座者からの力が作用し、この力により張り材51のメッシュを構成する糸材が弾性的に伸縮することにより、全体として着座者の背に沿うようにして、幅方向略中央部が後方に向かって突出するように円弧状に弾性変形する。
また、張り材51が固定された縦枠部53A,53Bは、張り材51から作用する力により、その幅方向内側を後方に向けるように弾性変形するとともに、互いに近接するように幅方向内側に移動する。
この縦枠部53A,53Bが弾性変形するにともない、張り材51は幅方向略中央部が後方に向かって突出する円弧状に一層変形することが可能となるとともに、背凭れ50は背凭れ後部支持部材40に支持されている。
さらに、着座者が、背凭れ50の幅方向一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合には、図6(b)に示すように、着座者からの荷重が、背凭れ50の幅方向一方側に偏って作用し、偏った側の縦枠部53Bに対して縦枠部53Bを捩れ変形させる荷重が作用する。
ここで、縦枠部53Bにおける上材56Bが、着座者の背から作用する力で捩れ変形可能に構成されている。また、連結片43A,43Bが下方に向かうにしたがって離間する幅を狭めるように形成され互いに接合されて中間連結部42に連結されているため、中間連結部42は上材56Bの捩れ変形を促す構成とされている。よって、上材56Bが着座者の荷重にしたがって着座者の背に追従するように後側方に向かって捩れて変形する。
また、上材56Bに連結された連結片43Bは、上材56Bの捩れにともなって変位可能に構成されているため、縦枠部53Bの後側方に向かう捩れにともなって後側方へと変位する。
背凭れ50における張り材51は、着座者からの荷重により、該張り材51のメッシュを構成する糸材が弾性的に伸縮して、着座者の背を包み込むように弾性変形する。
このように、上材56B、連結片43B及び張り材51は、着座者の背や肩の変形に追従してこれら背や肩を包み込むようにして変形する。
なお、着座者が背凭れ50の幅方向他方側から方向へと振り向くような姿勢をとった場合も、同様に動作する。
このように構成された椅子1では、着座者が座部30に着座し、着座者の背が背凭れ50の張り材51で受け止められると、着座者の荷重が張り材51から一対の縦枠部53A,53Bに伝えられる。縦枠部53A,53Bの上材56A,56Bは、背凭れ支持体20に支持された背凭れ後部支持部材40の上部連結部43に連結支持され、下材57A,57Bは背凭れ後部支持部材40の下部連結部41に連結されているため、縦枠部53A,53B、背凭れ後部支持部材40及び背凭れ支持体20により着座者からの荷重を確実に支持することができる。
また、幅方向一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合には、着座者からの荷重は、背凭れ50の幅方向一方側に偏って作用し、偏った側の縦枠部53A,53Bに対して縦枠部53A,53Bを捩れ変形させる荷重が作用する。縦枠部53A,53Bの上材56A,56Bは、張り材51から作用する力により捩れ変形するため、着座者の荷重にしたがって着座者の背や肩の変形に追従にするように変形して背を張り材とともに包み込むように受け止めて、背凭れ50を後方へと傾斜させることができる。
また、着座者からの荷重が背凭れ50の張り材51から一対の縦枠部53A,53Bに伝えられると、縦枠部53A,53Bの上材56A,56Bは捩れ変形する。上材56A,56Bと連結された一対の連結片43A,43Bは、上材56A,56Bの捩れ変形にともなって変位する。よって、幅方向一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合には、一方側の上材56A,56Bが捩れ変形するとともに一方側の連結片43A,43Bが変位して、背を張り材とともに包み込むように受け止めることができるため、着座者の背や肩に変形に追従した状態で安定的に支持することができる。
このように、縦枠部53A,53Bの上材56A,56B、張り材51及び連結片43A,43Bが、着座者の背や肩の変形に追従して、後方へと傾斜しながらこれら背や肩を安定的に支持することができる。
一方、縦枠部53A,53Bの下材57A,57Bは張り材51とともに着座者の背より下方の腰回り等を確実に支持する。よって、幅方向一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合には、下材57A,57Bが張り材51とともに着座者の腰回りを支持することができる。
また、着座者から後方に向かって作用する力に対しては、着座者の背が背凭れ50の張り材51で受け止められると、着座者の荷重が張り材51から上枠部52と一対の縦枠部53A,53Bに伝えられる。上枠部52は、背凭れ後部支持部材40の一対の連結片43A,43Bに連結支持され、該背凭れ後部支持部材40は背凭れ支持体20に支持されている。よって、上枠部52、背凭れ後部支持部材40及び背凭れ支持体20により着座者からの荷重を確実に支持することができる。
一方、上枠部52の幅方向両端部に連結された一対の縦枠部53A,53Bは、張り材51から作用する力により弾性変形するため、着座者の荷重にしたがって着座者の背に追従するように変形して背を張り材51とともに包み込むように受け止めることができる。このため、着座者は、安定した状態で着座することができる。
また、縦枠部53A,53Bを構成する上材56A,56Bは、張り材51から作用する力により弾性変形するため、着座者の荷重にしたがって着座者の背に追従にするように変形して背を張り材51とともに包み込むように受け止めることができる。
一方、縦枠部53A,53Bを構成する下材57A,57Bは、上方に向かうにしたがってしだいに前方に傾斜するように形成されているため、着座者から後方に向かって作用する荷重を下材57A,57Bの先端で受けて下材57A,57B自体の軸力で確実に支持することができる。
このように縦枠部53A,53Bは下材57A,57Bにより下部から上方に向かうにしたがってしだいに前方に向かうように形成されるとともに、該下材57A,57Bと上材56A,56Bとの連結部分から上材56A,56Bにより上方に向かうにしたがってしだいに前方に向かうように形成され、全体として前方に向かって凸となるように湾曲形成されている。よって、前後方向へは縦枠部53A,53B自体の変形を抑制して着座者の荷重を確実に受け止めることができ、幅方向には縦枠部53A,53B自体が内側に向かって着座者の背に追従するように撓み変形して背を包み込むように受け止めることができる。
(第二実施形態)
以下、本発明の第二実施形態に係る椅子201について、図8、図9を用いて説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
第一実施形態における椅子1では、背凭れ後部支持部材40の下部連結部41と上部連結部43との間配される中間連結部42は、着座者の背から背凭れ50に作用する荷重を支持する構成とされている。一方、本実施形態に係る椅子201では、背凭れ後部支持部材240の下部連結部41と上部連結部43との間に配される部材は、変形許容部242として構成されている。
変形許容部242は、その下端が下部連結部41に連結され、その上端が上部連結部43に連結され、この変形許容部242の前面にはリブが形成されていない。また、変形許容部242は、着座者の背から背凭れ50に作用する荷重にしたがって弾性変形可能である。
次に、上記のように構成された椅子201の座部30に着座者が着座して、背凭れ50(図1参照。以下同じ。)に凭れかかった場合における椅子201の背凭れ後部支持部材240及び背凭れ50の動作について説明する。
図9の実線は着座者が座部30に着座して背凭れ50に凭れかかっていない状態の椅子201を示し、図9の二点鎖線は着座者が背凭れ50に凭れかかった状態の椅子201を示す。
着座者が背凭れ50に凭れかかると、背凭れ50の張り材51に着座者からの力が作用し、この力により張り材51は着座者の背に沿って、幅方向略中央部が後方に向かって突出するように円弧状に変形する。
また、張り材51が固定された縦枠部53A,53Bは、張り材51から作用する力により、その幅方向内側を後方に向けるように弾性変形するとともに、互いに近接するように幅方向内側に移動する。
また、縦枠部53A,53Bに連結された背凭れ後部支持部材240のうち変形許容部242は、着座者の背から背凭れ50に作用する荷重にしたがって弾性変形可能である。よって、変形許容部242は、その下端を中心として、上方に向かうにしたがってしだいに後方へ傾斜するように変形する。そして、変形許容部242の変形にともない、該変形許容部242の上方に配された上部連結部43は後方に移動し、該上部連結部43に連結された背凭れ50はさらに後方へ傾斜することが可能となる。
このように構成された椅子201では、着座者から背凭れ50に後方へ向かって荷重が作用すると、着座者の荷重が背凭れ50を支持する背凭れ後部支持部材240に伝達される。この際、背凭れ後部支持部材240のうち、背凭れ支持体20に連結された下部連結部41と背凭れ50に連結された上部連結部43との間に設けられた変形許容部242が、上方に向かうにしたがってしだいに後方に傾斜するように弾性変形する。この変形許容部242の変形とともに、背凭れ後部支持部材240に支持された背凭れ50はその姿勢を大きく後方に傾斜させることができる。
また、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
上記の実施形態において、縦枠部53A,53Bのうち上材56A,56Bが張り材51から作用する力に応じて捩れ変形可能に構成されているが、上材56A,56B及び下材57A,57Bの両方が張り材51から作用する力に応じて捩れ変形可能に構成されていてもよい。
このような構成では、縦枠部53A,53Bの上下方向にわたって捩れ変形が可能であるため、着座者が幅方向一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合に、縦枠部53A,53Bの下部から背の変形に対応して捩れることが可能となる。よって、後方へと大きく振り向くような姿勢をとっても、着座者の背の変形に応じて追従して支持することが可能となる。
また、縦枠部53A,53Bが下方から上方に向かうにしたがって、張り材51から作用する力に応じて次第に捩れ変形可能に構成されていてもよい。
このような構成では、着座者が幅方向一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合に、背が下方から上方に向かうにしたがって次第に大きく捩れるように変形することに対応して、縦枠部53A,53Bも下方から上方に向かうにしたがって次第に大きく捩れることができる。よって、着座者の背の変形に確実に対応して変形することが可能であるため、背凭れとともに着座者の背の上下方向にわたって追従してより安定的に支持することができる。
また、縦枠部53A,53Bが張り材51から作用する力に応じて弾性変形しない構成であってもよい。
このような構成では、縦枠部53A,53Bを簡易な構成としながら、着座者が幅方向一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合に、縦枠部53A,53Bが捩れ変形して、背凭れ50を後方へと傾斜させることができる。
例えば、上記に示した実施形態においては、背凭れ後部支持部材40と背凭れ50とが一体成形されているが、背凭れ後部支持部材40と背凭れ50とを別部材とすることも可能である。
1,201…椅子
10…脚体
20…背凭れ支持体
40…背凭れ後部支持部材
41…下部連結部
42…中間連結部
43…上部連結部
43A,43B…一対の連結片
50…背凭れ
51…張り材
52…上枠部
53A,53B(53)…縦枠部
56A,56B(56)…上材
57A,57B(57)…下材

Claims (3)

  1. 脚体と、
    該脚体に支持される背凭れ支持体と、
    該背凭れ支持体に支持される背凭れ後部支持部材と、
    該背凭れ後部支持部材に支持され、着座者の背を支持する背凭れとを備え、
    前記背凭れは、
    前記着座者の背を受けるとともに、該背に応じて変位可能な可撓性を有する張り材と、
    前記張り材に取り付けられるとともに下端が前記背凭れ後部支持部材に連結され、前記着座者の背から作用する力に応じて捩れ変形可能な幅方向に離間した一対の縦枠部とを有し、
    該縦枠部は、前記背凭れ後部支持部材に連結され、上方に向かうにしたがって前方へ傾斜するように傾斜された下材と、該下材に連結されて前記着座者の背から作用する力により後側方に向かって捩れ変形可能な上材とを有することを特徴とする椅子。
  2. 請求項1に記載の椅子において、
    前記背凭れ後部支持部材は、下方から上方に向かうにしたがって幅方向中央からそれぞれ外側へと互いに離間して、上端で前記一対の縦枠部に連結されるとともに、該縦枠部の捩れにともなって変位可能な一対の連結片を有することを特徴とする椅子。
  3. 請求項1または2に記載の椅子において、
    前記縦枠部は、前方に向かって凸となるように湾曲形成されていることを特徴とする椅子。
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