JP5438300B2 - 不揮発性半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法に関し、より具体的には、メモリセル当たり2ビットを記憶可能なMONOS(Metal−Oxide−Nitride−Oxide−Silicon)型の不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法に関する。
近年、不揮発性半導体記憶装置の需要が益々増えてきている。MOSトランジスタ構造を備える不揮発性半導体記憶装置のメモリセルは、大別してシリコン酸化膜(SiO)−シリコン窒化膜(SiN)−シリコン酸化膜(SiO)の3層膜(以下、「ONO膜」と略称する)に電荷をトラップさせるMONOS型と、フローティングゲートに電荷を保持するフローティングゲート(FG)型がある。MONOS型メモリセルでは、ゲート電極の左右に記憶サイトがあり夫々独立に書き込みできるのでメモリセル当たり2ビットを記憶することができる。近年記憶するデータが、文書から静止画、更に動画となるに従い、必要な記憶容量が飛躍的に増大している。そのため、不揮発性半導体記憶装置も安価で大容量のものが求められている。そのため、1セルで2ビット記憶できるMONOS型の不揮発性半導体記憶装置に対する需要も高まっている。
従来の最も簡単な構造のMONOS型メモリセルの製造工程(第1従来例)を、図7(a)〜(d)に示し、その製造工程を順に説明する。図7(a)に示すように、半導体基板(シリコン基板)1上にシリコン酸化膜21(膜厚:3nm〜10nm)、シリコン窒化膜22(膜厚:5nm〜12nm)、シリコン酸化膜23(膜厚:8nm〜15nm)を堆積する。次に、図7(b)に示すように、ゲート電極膜3(例えば、多結晶シリコン膜等)を堆積する。引き続き、図7(c)に示すように、ゲート電極膜3をメモリセルトランジスタに必要な形状及び寸法に加工してゲート電極4を形成する。引き続き、図7(d)に示すように、ゲート電極4をマスクにして、不純物注入によりゲート電極4の左右に不純物拡散層7を形成して、MONOS型メモリセルが完成する。
MONOS型メモリセルの記憶原理は、図8に示す左右に分離して形成された記憶サイト24の破線楕円で示している部分にチャネルホットエレクトロンで注入された電子が、当該記憶サイト24内のシリコン窒化膜22中に捕獲され保持されることである。消去は半導体基板1と不純物拡散層6間に所定の正電圧(例えば、+5V)を印加し、ゲート電極4に所定の負電圧(例えば、−5V)を印加することにより、バンドベンディングによるバンド間トンネリングで発生するホール−電子対のホールが記憶サイト24に注入されることにより保持されている電荷が消去される。しかし、図7に示す第1従来例の製造方法で作製されたMONOS型不揮発性半導体記憶装置では、微細化が進むと左右の記憶サイト間の距離が短くなり、両記憶サイト間にあるシリコン窒化膜中を電子がドリフト移動して保持電荷である電子が分散してしまうため、記憶保持が困難となる問題がある。
この問題点を改善すべく、幾つかの改良発明が開示されており、例えば、下記特許文献1に開示された「不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法」、或いは、下記特許文献2に開示された「ツインNAND素子構造、そのアレイ動作およびその製造方法」等がある。特許文献1に開示された実施例の1つを例に、その改良発明(第2従来例)について説明する。図9(a)〜(h)に当該改良発明の製造工程の工程断面図を示す。
先ず、図9(a)に示すように、上記の第1従来例と同様に、シリコン基板1上にONO膜21,22,23を堆積する。次に、図9(b)に示すように、シリコン窒化膜25を堆積する。引き続き、図9(c)に示すように、シリコン窒化膜25をゲート電極とはネガポジ逆のマスクで加工する。ここで、ONO膜21,22,23の上2層のシリコン酸化膜21とシリコン窒化膜22までエッチングし、下層のシリコン酸化膜23は残しておく。引き続き、図9(d)に示すように、下層のシリコン酸化膜23をHF溶液で除去洗浄して、熱酸化を行う。これにより、シリコン基板1の露出表面上にシリコン酸化膜27が形成され、シリコン窒化膜25上にシリコン酸化膜26が形成される。次に、図9(e)に示すように、ゲート電極材料を堆積して、シリコン窒化膜25を加工してできた溝を充填した後に、化学機械研磨(CMP)法で余分な部分を研磨して除去し、ゲート電極28を形成する。次に、図9(f)に示すように、ウェットエッチングでシリコン酸化膜26とシリコン窒化膜25をエッチングする。引き続き、図9(g)に示すように、第2ゲート電極材料を堆積した後、エッチバックして側壁にゲート電極スペーサ29を形成する。次に、図9(h)に示すように、ゲート電極28とゲート電極スペーサ29をマスクにして、不純物を注入して不純物拡散層7を形成する。最後に、図9(i)に示すように、ゲート電極28とゲート電極スペーサ29をマスクにして、ONO膜21,22,23をエッチングして、MONOS型メモリセルが完成する。
特開2003−318290号公報 特開2003−163292号公報
しかし、上記第2従来例等に示されているONO膜の記憶サイトの分離方法には、以下に示す2つの問題がある。第1の問題は、複雑なエッチング工程と堆積工程を繰り返す必要がある点である。第2従来例に示したように、堆積とエッチバックまたはCMPが数回繰り返されている。上記第2従来例以外にも幾つかの改良発明が提案されているが、全て堆積とエッチングを繰り返す必要がある。そのため製造工程が長くなり製造コストが高騰するという欠点がある。第2の問題は、記憶領域または記憶領域に挟まれた中央のチャネル部分のシリコン基板上をドライエッチングする必要がある点である。そのため、シリコン基板表面へのエッチングダメージが避けられなかった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、MONOS型メモリセル等のメモリセル当たりに2つの記憶サイトを有する不揮発性半導体記憶装置に好適で、簡単な製造工程により半導体基板表面へのダメージを抑制して記憶サイトを分離可能な製造方法を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板表面の全面にゲート酸化膜とゲート電極膜を順番に堆積する工程と、前記ゲート電極膜をパターニングしてゲート電極を形成する工程と、前記ゲート酸化膜を等方性エッチングでエッチングし、前記ゲート電極の周縁部下側に位置する前記ゲート酸化膜を横方向からエッチング除去する工程と、電荷保持膜を全面に堆積し、前記ゲート電極の周縁部下側の前記ゲート酸化膜がエッチング除去された後の間隙部を前記電荷保持膜により充填する工程と、前記ゲート電極をマスクにして前記半導体基板と逆の導電型の不純物を注入して前記ゲート電極の両側にソース及びドレイン領域となる不純物拡散領域を形成する工程と、前記電荷保持膜を異方性エッチングでエッチングする工程と、を有し、前記ゲート酸化膜を等方性エッチングした後、前記電荷保持膜を堆積する前に、前記間隙部の表面を含む全面に、前記間隙部の高さの増加分に等しい膜厚の犠牲酸化膜を熱酸化法により堆積し、前記犠牲酸化膜をウェットエッチングにより除去して、前記間隙部の高さを前記ゲート酸化膜より大きくすることを第1の特徴とする。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、上記第1の特徴に加えて、更に、前記ゲート酸化膜がシリコン酸化膜であり、前記ゲート酸化膜の等方性エッチングは、HF溶液によるウェットエッチングであることを第2の特徴とする。
上記第1または第2の特徴の不揮発性半導体記憶装置の製造方法によれば、メモリセル当たりに2つの記憶サイト(電荷保持領域)を有するMOSトランジスタ構造のメモリセルを、ゲート電極下のチャンネル領域となる半導体基板表面に対してドライエッチングによるダメージを与えることなく製造できる。本特徴の製造方法により、ゲート電極下にゲート電極より短いゲート酸化膜と、そのゲート酸化膜を挟んで分離された電荷保持膜が形成されるため、2つの電荷保持領域間で保持電荷のドリフト移動の生じない安定した電荷保持性能を有する不揮発性半導体記憶装置を製造することができる。また、本特徴の製造方法では、通常のMOSトランジスタの製造工程に対して、少なくとも、ゲート酸化膜を等方性エッチングでエッチングする工程と、電荷保持膜を堆積する工程を追加するだけで、メモリセル当たりに2つの電荷保持領域を有するMOSトランジスタ構造のメモリセルを製造できる。尚、後述するように、ゲート電極の側壁にスペーサを備える一般的なMOSトランジスタでは、そのスペーサ形成時に異方性エッチングを伴うので、スペーサ用絶縁膜の異方性エッチングに連続して同一工程内で電荷保持膜のエッチングができるので、電荷保持膜のエッチングは実質的な工程の追加とはならない。更に、犠牲酸化膜の膜厚を調整することで、間隙部の高さによって規定されるゲート電極下の電荷保持膜(例えば、ONO膜)の誘電率で換算した実効膜厚の調整が可能となる。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、上記第1または第2の特徴に加えて、更に、前記電荷保持膜を全面に堆積する工程において、先ず、第1絶縁膜を堆積して、前記ゲート電極の周縁部下側の前記間隙部の上面、側面、下面に沿って、前記間隙部内が全て充填されない膜厚で形成し、前記第1絶縁膜の第1層を形成し、引き続き、第2絶縁膜を堆積し、前記間隙部内の前記第1絶縁膜の第1層の内側に残された空間を前記第2絶縁膜により充填して前記第2絶縁膜の第2層を形成し、前記ゲート電極の周縁部下側の前記間隙部に、前記第1絶縁膜の第1層に上下から挟まれた前記第2絶縁膜の第2層の3層からなる電荷保持部を形成することを第3の特徴とする。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、上記第3の特徴に加えて、更に、前記第1絶縁膜がシリコン酸化膜で、前記第2絶縁膜がシリコン窒化膜であることを第4の特徴とする。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、上記第4の特徴に加えて、更に、前記第1絶縁膜の堆積を、熱酸化法と化学気相堆積法の何れか一方または両方を用いて行うことを第5の特徴とする。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、上記第4または第5の特徴に加えて、更に、前記第2絶縁膜の堆積を、化学気相堆積法を用いて行うことを第6の特徴とする。
上記第3乃至第6の何れか特徴の不揮発性半導体記憶装置の製造方法によれば、第1絶縁膜の電位障壁を越えて第2絶縁膜内の電荷捕獲サイトに電荷を注入してデータの書き込みを行い、注入した電荷を不揮発的に保持可能なMONOS型メモリセル等のメモリセル当たりに2つの記憶サイトを有するメモリセルトランジスタを、ゲート電極下のチャンネル領域となる半導体基板表面に対してドライエッチングによるダメージを与えることなく、更に、通常のMOSトランジスタの製造工程に対して、少なくともゲート酸化膜を等方性エッチングでエッチングする工程と、第1及び第2絶縁膜を堆積する工程を追加するだけの簡単な製造工程で製造することが可能となる。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、上記第1または第2の特徴に加え、更に、前記電荷保持膜を全面に堆積する工程において、先ず、第1絶縁膜を堆積して、前記ゲート電極の周縁部下側の前記間隙部の上面、側面、下面に沿って、前記間隙部内が全て充填されない膜厚で形成し、前記第1絶縁膜の第1層を形成し、引き続き、導電性材料膜を堆積し、前記間隙部内の前記第1絶縁膜の第1層の内側に残された空間を前記導電性材料膜により充填して前記導電性材料膜の第2層を形成し、前記ゲート電極の周縁部下側の前記間隙部に、前記第1絶縁膜の第1層に上下から挟まれた前記導電性材料膜の第2層の3層からなる電荷保持部を形成することを第7の特徴とする。
上記第7の特徴の不揮発性半導体記憶装置の製造方法によれば、第1絶縁膜の電位障壁を越えて導電性材料膜内に電荷を注入してデータの書き込みを行い、注入した電荷を不揮発的に保持可能なフローティングゲート型のメモリセル当たりに2つの記憶サイトを有するメモリセルトランジスタを、ゲート電極下のチャンネル領域となる半導体基板表面に対してドライエッチングによるダメージを与えることなく、更に、通常のMOSトランジスタの製造工程に対して、少なくともゲート酸化膜を等方性エッチングでエッチングする工程と、第1絶縁膜及び導電性材料膜を堆積する工程を追加するだけの簡単な製造工程で製造することが可能となる。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、上記何れかの特徴に加えて、更に、前記電荷保持膜を異方性エッチングする前に、前記ゲート電極の側壁スペーサとなるスペーサ用絶縁膜を前記電荷保持膜上に堆積し、前記電荷保持膜の異方性エッチングを、前記スペーサ用絶縁膜の異方性エッチングに連続して行うことを第8の特徴とする。
上記第8の特徴の不揮発性半導体記憶装置の製造方法によれば、側壁スペーサを形成するための異方性エッチングで同時に電荷保持膜の異方性エッチングできるので、電荷保持膜のエッチングのための工程を個別に設ける必要がなく、製造工程の簡略化が図れる。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、上記何れかの特徴に加えて、更に、前記電荷保持膜が、シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜の3層構造の積層膜からなり、前記電荷保持膜の膜厚を前記ゲート酸化膜より厚く形成し、前記電荷保持膜の膜厚或いは前記電荷保持膜の各積層膜の膜厚比の少なくとも何れか一方を調整することにより、前記電荷保持膜と前記ゲート酸化膜の夫々の電気容量的な実効膜厚を所定の誤差範囲内で等しくすることを第の特徴とする。ここで、前記電荷保持膜の膜厚を前記ゲート酸化膜より厚く形成することを、前記電荷保持膜を構成する前記シリコン酸化膜を熱酸化法により形成することで行っても良く、或いは、前記ゲート酸化膜を等方性エッチングした後、前記電荷保持膜を堆積する前に、前記間隙部の表面を含む全面に犠牲酸化膜を熱酸化法により堆積し、前記犠牲酸化膜をウェットエッチングにより除去して、前記間隙部の高さを前記ゲート酸化膜より大きくすることにより行っても良い。
上記第の特徴の不揮発性半導体記憶装置の製造方法によれば、半導体基板表面の不純物濃度及びゲート酸化膜及び電荷保持膜からなるゲート電極下のゲート絶縁膜の膜厚等で決定されるトランジスタの閾値電圧を、電荷保持膜部分とゲート酸化膜部分の間で同じ半導体基板表面の不純物濃度を用いて、電荷保持膜部分とゲート酸化膜部分のゲート全域で略同じ閾値電圧とすることが可能となり、閾値電圧の最適化が容易となって製造効率上も都合が良い。
次に、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法(以下、適宜「本発明方法」と称す)について、図面を参照して説明する。
〈第1実施形態〉
図1に、本発明方法で製造される不揮発性半導体記憶装置のメモリセル当たり2つの記憶サイトを有するMONOS型メモリセル(以下、単に「本発明メモリセル」と称す)の断面構造を模式的に示す概略断面図である。図1に示すように、本発明メモリセルは、その基本構造として、シリコン基板(半導体基板)1上に形成されたゲート酸化膜2とゲート電極4、及び、ゲート電極4を挟んだ両側のシリコン基板1表面に形成された不純物拡散領域7からなるソース及びドレイン領域を備えたMOSトランジスタ構造となっている。更に、本発明メモリセルは、ゲート電極4の周縁部下側部分のゲート酸化膜2がエッチング除去された後に間隙部が形成され、その間隙部の上面、側面、下面(夫々、ゲート電極4の周縁部の下面、ゲート酸化膜2の側面、シリコン基板1表面に相当)に沿って、間隙部内が全て充填されない膜厚でシリコン酸化膜5(第1絶縁膜)が形成され、そのシリコン酸化膜5に挟まれた領域にシリコン窒化膜6(第2絶縁膜)が形成され、ゲート酸化膜2の両側に位置する2個所の間隙部内に夫々、シリコン酸化膜5−シリコン窒化膜6−シリコン酸化膜5からなる3層のONO膜(電荷保持膜)が形成されている。従って、本発明メモリセルは、ゲート電極4の2個所の周縁部においてMONOS構造が形成され、各ONO膜内に形成される2つの記憶サイトがゲート酸化膜2で分離された、メモリセル当たり2つの記憶サイトを有するMONOS型メモリセルとなっている。
次に、本発明メモリセルの製造工程を含む本発明方法について図2及び図3を参照して説明する。図2は、本発明方法の第1実施形態における処理工程を示す工程断面図であり、図3は、その一部の工程の変形例を示す工程断面図である。
先ず、図2(a)に示すように、シリコン基板1上に、熱酸化によりゲート酸化膜2を膜厚15nm程度で形成する。引き続き、図2(b)に示すように、ゲート電極4となるゲート電極膜3(例えば、多結晶シリコン膜)を膜厚250nm程度で全面に堆積する。次に、図2(c)に示すように、ゲート電極膜3を必要なゲート長及びパターンにエッチング加工してゲート電極4を形成する。現在の微細加工技術では、ゲート長は200nm程度であるが、勿論今後の微細加工技術の発展により更に縮小可能である。ここまでは、従来のMOSトランジスタの製造工程と同じであり、新規の複雑な工程を必要としていない。
次に、図2(d)に示すように、等方性エッチチングによりゲート酸化膜2のゲート電極4の周縁部下側部分を横方向にエッチングする。ゲート酸化膜2の等方性エッチチングは、例えば、23℃〜25℃の1%HF溶液中に浸し、横方向エッチング量を液に浸す時間で制御するウェットエッチングにより行う。ゲート酸化膜2の横方向エッチング量は、ゲート電極4のゲート長の1/2以下程度に制御する必要があり、200〜250nmのゲート長では20nm〜80nm程度が形成可能である。ゲート電極4の周縁部下側部分のゲート酸化膜2がエッチング除去された後にゲート酸化膜2の膜厚と同じ高さ15nmの間隙部2aが形成される。
次に、図2(e)に示すように、シリコン酸化膜5を全面に堆積する。例えば、高温CVD酸化膜(HTO)を5nm程度の膜厚で堆積する。15nmあった間隙部2aの上面、側面及び下面に夫々シリコン酸化膜5が堆積し、高さが5nm程度の間隙部2bが残る。また、シリコン酸化膜5の他の堆積方法としては、熱酸化により、熱酸化膜を6nm程度の膜厚で堆積する。熱酸化法の場合は、シリコン基板1とゲート電極4のSiが夫々約3nmずつ消費されて熱酸化膜が成長し、高さが9nm程度の間隙部2bが残る。またCVD法(化学気相堆積法)と熱酸化法を組み合わせて、シリコン酸化膜5を堆積することも可能である。
次に、図2(f)に示すように、シリコン窒化膜6をCVD法により全面に堆積する。シリコン窒化膜6を堆積すると、図2(e)に示す間隙部2bにシリコン窒化膜6が充填される結果、ゲート電極4の両方の周縁部下側にONO膜(記憶サイト)が形成される。このONOをMONOSの記憶サイトとして利用する。全面に堆積するシリコン窒化膜6の膜厚は、間隙部2bの高さ(例えば5nmまたは9nm)の半分以上が必要である。
次に、図2(g)に示すように、ゲート電極4をマスクにして、シリコン基板1と逆の導電型の不純物を注入して不純物拡散領域7を形成する。これにより、ゲート電極4の両側のシリコン基板1表面にソース及びドレイン領域が形成される。
次に、図2(h)に示すように、シリコン酸化膜5とシリコン窒化膜6を、ゲート電極4をマスクにして異方性エッチングによりエッチバックする。これにより、ゲート電極4の周縁部下側部分の間隙部2a内のONO膜、及び、ゲート電極4の両側壁部分のシリコン酸化膜5とシリコン窒化膜6がエッチングされずに残存し、ゲート電極4及び不純物拡散領域7の上面のシリコン酸化膜5とシリコン窒化膜6がエッチング除去され、本発明メモリセルが完成する。
以上の図2(a)〜(h)までの工程において、本発明メモリセル周辺の通常のMOSトランジスタの形成領域において、ゲート酸化膜2の等方性エッチチング及びシリコン酸化膜5とシリコン窒化膜6の堆積の各処理をレジストパターン等でマスクして行わなければ、通常のMOSトランジスタが、本発明メモリセルと同時に形成される。ここで、本発明メモリセル及び通常のMOSトランジスタのゲート電極4及び不純物拡散領域7の露出面に対して、高融点金属(例えば、タングステン、チタン、コバルト等)をスパッタリング等で堆積し、熱処理を施し、周辺の未反応金属膜を除去して、ゲート電極4及び不純物拡散領域7の露出面のみを選択的にシリサイド化するようにしても良い。尚、周辺トランジスタは、本発明メモリセルとは別工程で形成するようにしても構わない。
この後は、既知の方法を使って、層間絶縁膜(シリコン酸化膜)8を堆積し、所定個所に、ゲート電極4及び不純物拡散領域7との電気的接続用のコンタクトホールを形成して、その中にコンタクトプラグ金属9(タングステン等)を充填し、層間絶縁膜8及びコンタクトプラグ金属9の上面に金属配線10をパターニングし、更に、保護膜11を堆積することにより、図2(i)に示すように、本発明メモリセルを備えた不揮発性半導体記憶装置が完成する。
次に、上記第1実施形態の本発明方法の別実施形態を、図3を参照して説明する。図2に示す実施形態では、図2(h)に示すシリコン酸化膜5とシリコン窒化膜6を、ゲート電極4をマスクにしてエッチバックする工程に代えて、図2(f)に示すシリコン窒化膜6を堆積し、周辺MOSトランジスタの不純物拡散領域より先に、本発明メモリセルの不純物拡散領域7を、ゲート電極4をマスクにして形成した後に、周辺MOSトランジスタのゲート電極の側壁スペーサ12となるスペーサ用絶縁膜を堆積し、図3(a)に示すように、スペーサ用絶縁膜を異方性エッチングによりエッチバックする。この時、スペーサ用絶縁膜の異方性エッチングに連続して、シリコン酸化膜5とシリコン窒化膜6を、異方性エッチングによりエッチバックする。図3(b)に、本別実施形態の方法で作製した本発明メモリセルの最終の断面構造を示す。
更に、上記第1実施形態の本発明方法の他の別実施形態として、図2(h)に示すシリコン酸化膜5とシリコン窒化膜6を、ゲート電極4をマスクにしてエッチバックする工程に代えて、図2(f)に示すシリコン窒化膜6を堆積後に、周辺MOSトランジスタ及び本発明メモリセルのゲート電極4の側壁スペーサ12となるスペーサ用絶縁膜を堆積し、図3(a)に示すように、スペーサ用絶縁膜を異方性エッチングによりエッチバックし、本発明メモリセルと周辺MOSトランジスタに対して、ゲート電極4と側壁スペーサ12をマスクにして不純物注入を同時に行い、不純物拡散領域7を形成するようにしても良い。
次に、本発明メモリセルの基本的なメモリ動作について、図4を参照して簡単に説明する。先ず、書き込み動作について説明する。図4(a)に示すように、シリコン基板1と第1の不純物拡散領域(ソース領域)7aの各電位を接地電位(0V)とし、第2の不純物拡散領域(ドレイン領域)7bに3〜5Vの電位を、ゲート電極4に4〜6Vの電位を印加する。これにより、ソース領域7aからドレイン領域7bへ矢示するような電子の流れ(逆方向はチャネル電流)が生じ、ドレイン領域7bとチャネル領域の境界近傍でチャネルホットエレクトロン(CHE)が発生し、その一部がドレイン領域7b側のONO膜のシリコン酸化膜5の電位障壁を乗り越えてシリコン窒化膜6の捕獲領域に捕獲され電荷が保持されることでデータが書き込まれる。第1及び第2拡散領域(ソース及びドレイン領域)7a、7bに印加する電位を入れ替えると、チャネル電流の向きが反転して、ソース領域7aとチャネル領域の境界近傍でチャネルホットエレクトロン(CHE)が発生し、その一部がソース領域7a側のONO膜のシリコン酸化膜5の電位障壁を乗り越えてシリコン窒化膜6の捕獲領域に捕獲され電荷が保持されることでデータが書き込まれる。これにより、メモリセル当たり2ビットのデータを書き込みできる。
次に、消去動作について説明する。図4(b)に示すように、シリコン基板1の電位を接地電位(0V)とし、第1及び第2拡散領域(ソース及びドレイン領域)7a、7bの消去したいONO膜側の何れか一方または両方に4V〜6Vの電位を印加する。消去しない側ONO膜側の電位は、接地電位(0V)とする。図4(b)は、ドレイン領域7b側のONO膜を消去する場合を示している。これにより、ドレイン領域7b(またはソース領域7a)の端部のゲート電極4と重なる部分でバンド−バンド間トンネリング現象によりホール・電子対が発生し、ホールの一部がONO膜のシリコン酸化膜5の電位障壁を越えてシリコン窒化膜6中の捕獲領域に入り、捕獲されている電子と打ち消しあって、シリコン窒化膜6中の捕獲電子による記憶データが消去される。以上、本発明メモリセルでは、メモリセル単位または記憶サイト単位での消去動作が可能である。
次に、読み出し動作について説明する。図4(c)に示すように、ドレイン領域7b側のONO膜(記憶サイト)のデータを読み出す場合には、シリコン基板1と第2の不純物拡散領域(ドレイン領域)7bの各電位を接地電位(0V)とし、第1の不純物拡散領域(ソース領域)7aに1〜2Vの電位を、ゲート電極4に2〜4Vの電位を印加する。これにより、ドレイン領域7b側のONO膜に電子が捕獲されている書き込み状態では、当該捕獲電子による電界の影響でトランジスタの閾値電圧が高くなり、ソース領域7a側からドレイン領域7b側へ電流が流れない。また、ドレイン領域7b側のONO膜に電子が捕獲されていない消去状態では、ソース領域7aがドレイン領域7bより高電位であるため、ソース領域7a側のONO膜の電子の捕獲状態に関係なく、トランジスタの閾値電圧が低くなり、ソース領域7a側からドレイン領域7b側へ電流が流れる。従って、ドレイン領域7b側のONO膜の電子の捕獲状態による記憶データの読み出しが可能となる。逆に、第1及び第2拡散領域(ソース及びドレイン領域)7a、7bに印加する電位を入れ替えれば、ソース領域7a側のONO膜(記憶サイト)のデータを読み出すことができる。
本発明メモリセルは、図1に示すように、ゲート酸化膜2を挟んで左右2つのONO膜内に夫々形成される記憶サイトは、ゲート酸化膜2で電気的に分離されているので、左右の記憶サイト間で電荷の干渉がない。左右の記憶サイトに対して独立に書き込み動作を行うため、一方の記憶サイトが消去状態で、他方の記憶サイトが書き込み状態の場合も有り得る。この場合、消去状態が必ずしも中性とは限らず、消去動作時に注入されるホールが過剰な場合、捕獲電子と中和されなかった余剰ホールがONO膜内に保持されている場合がある。図4(d)に示すように、第2の不純物拡散領域(ドレイン領域)7b側に電子13が捕獲され、第1の不純物拡散領域(ソース領域)7a側にホール14が捕獲されている場合、ソース領域7a側の記憶サイトの正電位に引き寄せられて、ドレイン領域7b側の記憶サイトの捕獲電子13が拡散する場合、従来の図8に示すMONOS型メモリセルでは、当該捕獲電子の拡散によってデータが消失してしまう虞があったが、本発明メモリセルでは、2つの記憶サイト間にゲート酸化膜2が介在するため捕獲電子の拡散が防止され、記憶データの保持特性が向上する。
〈第2実施形態〉
次に、本発明方法の第2実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。図5は、本発明方法の第2実施形態における処理工程を示す工程断面図であり、図6は、その一部の工程の変形例を示す工程断面図である。
第2実施形態に係る本発明方法は、図2(d)に示すゲート酸化膜2の等方性エッチチングの終了までは、第1実施形態と同じである。よって、ゲート酸化膜2の等方性エッチチングの終了までの重複する説明は割愛する。図5(a)は、図2(d)と同様に、ゲート電極4の周縁部下側部分のゲート酸化膜2がエッチング除去された後にゲート酸化膜2の膜厚と同じ高さ15nmの間隙部2aが形成された状態を示している。
次に、第1実施形態では、シリコン酸化膜5を全面に堆積する(図2(e))ところを、第2実施形態では、その前に、図5(b)に示すように、犠牲酸化膜15を熱酸化によって形成する。熱酸化では、成長膜厚の約半分の膜厚分のSiを消費する。例えば、8nmの膜厚の犠牲酸化膜15では、シリコン基板1側のSiを4nm、ゲート電極4側のSiを4nm、夫々消費し、上下合わせて8nmのSiを消費する。
引き続き、図5(c)に示すように、ウェットエッチングにより犠牲酸化膜15を除去する。具体的には、犠牲酸化膜15を除去するに必要な時間、23℃〜24℃1%HF溶液中に浸す。例えば、膜厚8nmの犠牲酸化膜15に対しては、8nm〜10nmの酸化膜をウェットエッチングするのに十分な時間、HF溶液に浸す。これにより、シリコン基板1とゲート電極4の間の犠牲酸化膜15を除去後の間隙部2cの高さは、犠牲酸化前の15nmより、犠牲酸化膜15が消費したSi分(例えば、8nm)広がるので、ゲート酸化膜2の膜厚より大きくすることができる。
次に、図5(d)に示すように、シリコン酸化膜5を、例えば熱酸化法或いはCVD法を用いて、間隙部2bが残る程度の膜厚(例えば、6nm〜8nm)で全面に堆積する。シリコン酸化膜5の堆積は、CVD法でシリコン酸化膜を形成後に、熱酸化を行い形成することもできる。シリコン酸化膜5の堆積は、第1実施形態(図2(e)参照)と同じである。
次に、図5(e)に示すように、シリコン窒化膜6をCVD法により全面に堆積する。その膜厚は、間隙部2bの高さの半分以上が必要である。図2(e)に示す間隙部2bにシリコン窒化膜6が充填される結果、ゲート電極4の両方の周縁部下側にONO膜(記憶サイト)が形成される。一例として、ゲート酸化膜2の膜厚を15nmとし、犠牲酸化膜15の膜厚を8nmとし、シリコン酸化膜5の膜厚を6nmとすると、間隙部2bの高さは11nmとなる。シリコン窒化膜を8nm堆積すると間隙部2bの高さ(11nm)が埋まり、結果として6nm、11nm、6nm(合計23nm)のONO膜が形成され、電気容量から見た換算膜厚は17.5nmのシリコン酸化膜とほぼ等価な膜厚になる。犠牲酸化膜厚を調整することで、ゲート酸化膜2の膜厚より薄い換算膜厚から厚い換算膜厚まで調整が可能で、要求されるトランジスタ特性に容易に適合可能となる。
次に、図5(f)に示すように、ゲート電極4をマスクにして、シリコン基板1と逆の導電型の不純物を注入して不純物拡散領域7を形成する。これにより、ゲート電極4の両側のシリコン基板1表面にソース及びドレイン領域が形成される。不純物拡散領域7の形成は、第1実施形態(図2(g)参照)と同じである。
次に、図5(g)に示すように、シリコン酸化膜5とシリコン窒化膜6を、ゲート電極4をマスクにして異方性エッチングによりエッチバックする。これにより、ゲート電極4の周縁部下側部分の犠牲酸化膜15除去後の間隙部2c内のONO膜、及び、ゲート電極4の両側壁部分のシリコン酸化膜5とシリコン窒化膜6がエッチングされずに残存し、ゲート電極4及び不純物拡散領域7の上面のシリコン酸化膜5とシリコン窒化膜6がエッチング除去され、本発明メモリセルが完成する。シリコン酸化膜5とシリコン窒化膜6の異方性エッチングは、第1実施形態(図2(h)参照)と同じである。
この後は、既知の方法を使って、層間絶縁膜(シリコン酸化膜)8を堆積し、所定個所に、ゲート電極4及び不純物拡散領域7との電気的接続用のコンタクトホールを形成して、その中にコンタクトプラグ金属9(タングステン等)を充填し、層間絶縁膜8及びコンタクトプラグ金属9の上面に金属配線10をパターニングし、更に、保護膜11を堆積することにより、図5(h)に示すように、本発明メモリセルを備えた不揮発性半導体記憶装置が完成する。
次に、上記第2実施形態の本発明方法の別実施形態を、図6を参照して説明する。図5に示す実施形態では、図5(g)に示すシリコン酸化膜5とシリコン窒化膜6を、ゲート電極4をマスクにしてエッチバックする工程に代えて、図5(e)に示すシリコン窒化膜6を堆積し、周辺MOSトランジスタの不純物拡散領域より先に、本発明メモリセルの不純物拡散領域7を、ゲート電極4をマスクにして形成した後に、周辺MOSトランジスタのゲート電極の側壁スペーサとなるスペーサ用絶縁膜12を堆積し、図6(a)に示すように、スペーサ用絶縁膜12を異方性エッチングによりエッチバックする。この時、スペーサ用絶縁膜12の異方性エッチングに連続して、シリコン酸化膜5とシリコン窒化膜6を、異方性エッチングによりエッチバックする。図6(b)に、本別実施形態の方法で作製した本発明メモリセルの最終の断面構造を示す。
更に、上記第1実施形態の本発明方法の他の別実施形態として、図5(g)に示すシリコン酸化膜5とシリコン窒化膜6を、ゲート電極4をマスクにしてエッチバックする工程に代えて、図5(e)に示すシリコン窒化膜6を堆積後に、周辺MOSトランジスタ及び本発明メモリセルのゲート電極4の側壁スペーサとなるスペーサ用絶縁膜12を堆積し、図6(a)に示すように、スペーサ用絶縁膜12を異方性エッチングによりエッチバックし、本発明メモリセルと周辺MOSトランジスタに対して、ゲート電極4と側壁スペーサ12をマスクにして不純物注入を同時に行い、不純物拡散領域7を形成するようにしても良い。
第2実施形態の本発明メモリセルの基本的なメモリ動作は、第1実施形態の場合と同じであり、重複する説明は割愛する。但し、第2実施形態では、電荷保持膜であるONO膜の物理的な膜厚を、ゲート酸化膜2の膜厚より厚い方向で独立に制御することにより、更に電荷保持特性で最適なONO膜を形成することが可能である。
次に、ONO膜(電荷保持膜)の電気容量的な実効膜厚の調整について説明する。上述の第2実施形態の実施例では、ゲート酸化膜2の膜厚15nmに対して、その両側のONO膜(電荷保持膜)の膜厚は23nmであり、シリコン窒化膜の誘電率がシリコン酸化膜の略2倍であるので、電気容量的に17.5nmのシリコン酸化膜とほぼ等価な膜厚(電気容量的な実効膜厚)となり、電気容量的に見れば、ゲート酸化膜2とONO膜間の実効膜厚の誤差は16%程度である。犠牲酸化膜15の形成工程(図5(b)参照)の無い第1実施形態の場合には、ONO膜の膜厚がゲート酸化膜2の膜厚と同じ15nmで、ONO膜の各膜厚が夫々5nmずつであるとすれば、電気容量的な実効膜厚は、約12.5nmとなり、ゲート酸化膜2とONO膜間の実効膜厚の誤差は−17%程度となる。また、第1実施形態において、ONO膜のシリコン酸化膜5を熱酸化で6nm形成した場合のONO膜の合計膜厚が21nmで、ONO膜の各膜厚が6nm/9nm/6nmであるとすれば、電気容量的な実効膜厚は、約16.5nmとなり、ゲート酸化膜2とONO膜の間の実効膜厚の誤差は10%程度となる。更に、第1実施形態において、ONO膜のシリコン酸化膜5を熱酸化で5nm形成した場合のONO膜の合計膜厚が20nmで、ONO膜の各膜厚が5nm/10nm/5nmであるとすれば、電気容量的な実効膜厚は、約15nmとなり、ゲート酸化膜2とONO膜の間の実効膜厚の誤差は0%程度となる。つまり、ONO膜(電荷保持膜)を構成するシリコン酸化膜5を熱酸化で形成することで、ONO膜の物理的な膜厚が増加し、その分ONO膜の電気容量的な実効膜厚をゲート酸化膜2の膜厚に近付けることができる。但し、第1実施形態の場合には、ONO膜の物理的な膜厚と電気容量的な実効膜厚の各調整は独立して行うことができないので、ONO膜のシリコン酸化膜5の膜厚の調整の変動によって、ゲート酸化膜2とONO膜の間の実効膜厚の誤差が大きく変動する。
第2実施形態の場合は、熱酸化で形成する犠牲酸化膜15の膜厚を調整して間隙部2bの高さを更に調整することができるため、ONO膜を構成するシリコン酸化膜5を熱酸化ではなく、CVD法で形成する場合でも、ONO膜の物理的な膜厚が増加し、その分ONO膜の電気容量的な実効膜厚をゲート酸化膜2の膜厚に近付けることができる。更に、ONO膜の物理的な膜厚と電気容量的な実効膜厚の各調整を独立して行うことができる。例えば、犠牲酸化膜15の膜厚を8nmから5nmに変更して間隙部2bの高さを20nmとし、ONO膜の各膜厚を5nm/10nm/5nmに調整すれば、電気容量的な実効膜厚は、約15nmとなり、ゲート酸化膜2とONO膜の間の実効膜厚の誤差は0%程度となる。また、犠牲酸化膜15の膜厚が8nmで間隙部2bの高さが23nmであっても、ONO膜のシリコン酸化膜5の膜厚を個別に調整して、ONO膜の各膜厚を4nm/15nm/4nmとすれば、電気容量的な実効膜厚は、約15.5nmとなり、ゲート酸化膜2とONO膜の間の実効膜厚の誤差を3%程度となる。
一般に、MOSトランジスタの閾値電圧を最適にする基板表面の不純物濃度は、ゲート絶縁膜の膜厚に依存して定まる。ゲート電極4の下方に位置するゲート絶縁膜がゲート酸化膜2とその両側のONO膜からなる本発明メモリセルの場合、ONO膜部分では、電子が捕獲されていない状態での閾値電圧を、ゲート絶縁膜2の部分の閾値電圧と同じ1V以下に揃えて、電子がONO膜のシリコン窒化膜に捕獲させることで閾値電圧を高くすることで、ゲート絶縁膜2の両側の各ONO膜の電子の捕獲状態に応じたトランジスタのオンオフ動作を最適化することができる。
ゲート絶縁膜がシリコン酸化膜の場合、拡散炉で形成でき、等方性エッチとしてHF水溶液を使った簡便な方法が適用できる。しかし、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜では誘電率が約2倍違うため、ONO膜とシリコン酸化膜が物理的に同じ膜厚の場合、誘電率で見た電気容量的な実効膜厚が異なり、基板表面の不純物濃度が同じであっても各部分の閾値電圧は異なる。何れかの閾値電圧が低過ぎた場合、短チャネル効果が厳しくなり、逆に何れかの閾値電圧が高過ぎた場合、オン状態に成り難いという可能性がある。
従って、ONO膜の物理的な膜厚をゲート酸化膜2より厚くして、その分、ONO膜の電気容量的な実効膜厚をゲート酸化膜2の膜厚に近付けることで、ゲート絶縁膜下の基板表面の不純物濃度をONO膜部分とゲート酸化膜2の部分の間で同じにしても、電子放出時のONO膜部分の閾値電圧とゲート酸化膜2の部分の閾値電圧をほぼ同じ値とすることができるため、製造工程の複雑化を回避して上記問題が解消でき、製造効率上好ましい。尚、ONO膜(電荷保持膜)とゲート酸化膜2の夫々の電気容量的な実効膜厚の誤差(例えば、ONO膜の実効膜厚をゲート酸化膜2の物理的な膜厚(=実効膜厚)で除した値から1を引いた値)は、不揮発性メモリの基本的な動作上は±20%程度以内でも問題ないが、閾値電圧の最適化という観点からは、±10%程度以内に制限するのが好ましい。
〈別実施形態〉
〈1〉次に、本発明方法の別の実施形態について説明する。上記第1及び第2実施形態では、図1或いは図4(h)に示すようなMONOS型メモリセルを想定したが、本発明方法の対象となるMOSトランジスタ構造を有し、メモリセル当たり2ビットを記憶可能なメモリセルは、MONOS型に限定されるものではない。MONOS型メモリセルの場合は、電荷保持膜として、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜の2種類の絶縁膜を使用したが、例えば、1種類の絶縁膜中に電荷を保持可能な微小な導電体が点在している電荷保持膜であっても良く、更には、MONOS型の電荷保持膜であるONO膜のシリコン窒化膜に代えて、導電性材料膜を使用することで、フローティングゲート型の電荷保持膜を形成することも可能である。例えば、後者のフローティングゲート型のメモリセルを想定した場合、上記第1及び第2実施形態におけるシリコン窒化膜6の堆積を、例えば、多結晶シリコン膜等の導電性材料膜の堆積に切り替えることで、メモリセル当たり2ビットを記憶可能なフローティングゲート型メモリセルを製造することができる。
〈2〉また、上記第1及び第2実施形態では、本発明方法について図面を参照して詳細に説明したが、各層の材料、膜厚、成膜条件等は、好適な一例を示したものであって、本発明の技術的範囲内において適宜変更可能である。
本発明は、メモリセル当たり2ビットを記憶可能なMOSトランジスタ構造のメモリセルを備えた不揮発性半導体記憶装置の製造方法に利用可能であり、特に、MONOSメモリセルを備えた不揮発性半導体記憶装置の製造方法に利用可能である。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第1実施形態で製造されるMONOS型メモリセルの断面構造を模式的に示す概略断面図 本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第1実施形態における製造工程を模式的に示す工程断面図 本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第1実施形態における製造工程の一部工程の変形例を模式的に示す工程断面図 本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第1実施形態で製造されるMONOS型メモリセルの基本動作を説明する断面図 本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第2実施形態における製造工程を模式的に示す工程断面図 本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第2実施形態における製造工程の一部工程の変形例を模式的に示す工程断面図 従来のMONOS型メモリセル(第1従来例)の製造工程を模式的に示す工程断面図 従来のMONOS型メモリセル(第1従来例)の断面構造を模式的に示す概略断面図 従来のMONOS型メモリセル(第2従来例)の製造工程を模式的に示す工程断面図
符号の説明
1: シリコン基板(半導体基板)
2: ゲート酸化膜
2a: 間隙部
2b: シリコン酸化膜堆積後の間隙部
2c: 犠牲酸化膜除去後の間隙部
3: ゲート電極膜
4: ゲート電極
5: シリコン酸化膜(第1絶縁膜)
6: シリコン窒化膜(第2絶縁膜)
7: 不純物拡散領域
7a: 第1の不純物拡散領域(ソース領域)
7b: 第2の不純物拡散領域(ドレイン領域)
8: 層間絶縁膜(シリコン酸化膜)
9: コンタクトプラグ金属
10: 金属配線
11: 保護膜
12: 側壁スペーサ(スペーサ用絶縁膜)
13: 電子
14: ホール
15: 犠牲酸化膜
21: シリコン酸化膜
22: シリコン窒化膜
23: シリコン酸化膜
24: 記憶サイト
25: シリコン窒化膜
26: シリコン酸化膜
27: シリコン酸化膜
28: ゲート電極
29: ゲート電極スペーサ

Claims (11)

  1. 半導体基板表面の全面にゲート酸化膜とゲート電極膜を順番に堆積する工程と、
    前記ゲート電極膜をパターニングしてゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート酸化膜を等方性エッチングでエッチングし、前記ゲート電極の周縁部下側に位置する前記ゲート酸化膜を横方向からエッチング除去する工程と、
    電荷保持膜を全面に堆積し、前記ゲート電極の周縁部下側の前記ゲート酸化膜がエッチング除去された後の間隙部を前記電荷保持膜により充填する工程と、
    前記ゲート電極をマスクにして前記半導体基板と逆の導電型の不純物を注入して前記ゲート電極の両側にソース及びドレイン領域となる不純物拡散領域を形成する工程と、
    前記電荷保持膜を異方性エッチングでエッチングする工程と、を有し、
    前記ゲート酸化膜を等方性エッチングした後、前記電荷保持膜を堆積する前に、前記間隙部の表面を含む全面に、前記間隙部の高さの増加分に等しい膜厚の犠牲酸化膜を熱酸化法により堆積し、前記犠牲酸化膜をウェットエッチングにより除去して、前記間隙部の高さを前記ゲート酸化膜より大きくすることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  2. 前記ゲート酸化膜がシリコン酸化膜であり、
    前記ゲート酸化膜の等方性エッチングは、HF溶液によるウェットエッチングであることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  3. 前記電荷保持膜を全面に堆積する工程において、
    先ず、第1絶縁膜を堆積して、前記ゲート電極の周縁部下側の前記間隙部の上面、側面、下面に沿って、前記間隙部内が全て充填されない膜厚で形成し、前記第1絶縁膜の第1層を形成し、
    引き続き、第2絶縁膜を堆積し、前記間隙部内の前記第1絶縁膜の第1層の内側に残された空間を前記第2絶縁膜により充填して前記第2絶縁膜の第2層を形成し、
    前記ゲート電極の周縁部下側の前記間隙部に、前記第1絶縁膜の第1層に上下から挟まれた前記第2絶縁膜の第2層の3層からなる電荷保持部を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  4. 前記第1絶縁膜がシリコン酸化膜で、前記第2絶縁膜がシリコン窒化膜であることを特徴とする請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  5. 前記第1絶縁膜の堆積を、熱酸化法と化学気相堆積法の何れか一方または両方を用いて行うことを特徴とする請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  6. 前記第2絶縁膜の堆積を、化学気相堆積法を用いて行うことを特徴とする請求項4または5に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  7. 前記電荷保持膜を全面に堆積する工程において、
    先ず、第1絶縁膜を堆積して、前記ゲート電極の周縁部下側の前記間隙部の上面、側面、下面に沿って、前記間隙部内が全て充填されない膜厚で形成し、前記第1絶縁膜の第1層を形成し、
    引き続き、導電性材料膜を堆積し、前記間隙部内の前記第1絶縁膜の第1層の内側に残された空間を前記導電性材料膜により充填して前記導電性材料膜の第2層を形成し、
    前記ゲート電極の周縁部下側の前記間隙部に、前記第1絶縁膜の第1層に上下から挟まれた前記導電性材料膜の第2層の3層からなる電荷保持部を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  8. 前記電荷保持膜を異方性エッチングする前に、前記ゲート電極の側壁スペーサとなるスペーサ用絶縁膜を前記電荷保持膜上に堆積し、
    前記電荷保持膜の異方性エッチングを、前記側壁スペーサを形成するための前記スペーサ用絶縁膜の異方性エッチングに連続して行うことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  9. 前記電荷保持膜が、シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜の3層構造の積層膜からなり、
    前記電荷保持膜の膜厚を前記ゲート酸化膜より厚く形成し、前記電荷保持膜の膜厚或いは前記電荷保持膜の各積層膜の膜厚比の少なくとも何れか一方を調整することにより、前記電荷保持膜と前記ゲート酸化膜の夫々の電気容量的な実効膜厚を所定の誤差範囲内で等しくすることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  10. 前記電荷保持膜を構成する前記シリコン酸化膜を熱酸化法により形成することで、前記電荷保持膜の膜厚を前記ゲート酸化膜より厚く形成することを特徴とする請求項9に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  11. 前記間隙部の高さを前記ゲート酸化膜より大きくすることにより、前記電荷保持膜の膜厚を前記ゲート酸化膜より厚く形成することを特徴とする請求項9または10に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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