JP5435936B2 - 眼科装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検眼に対して眼圧測定を行うことができる眼科装置に関し、特に、被検眼に対して複数の種類の検査を行うことができる複合型の構成に好適な眼科装置に関する。
通常、眼科診察においては、複数の種類の検査を行う場合、それぞれの検査に対応する独立した専用眼科装置を用いている。ところが、診察室や検査室は、限られたスペースであることから、数多くの装置を配置するには限界があるとともに、異なる検査を行う度に被検者および検者が移動する必要があることから、検査作業に時間と手間とを要してしまう。このため、複数の種類の検査を行うことができる複合型の眼科装置が実用化されており、このような複合型の眼科装置としては眼圧測定とその他の眼特性測定とが可能なものがある。
ここで、複合型の眼科装置では、被検者への負担を低減する観点から、被検者の顔の載置位置を変更することなく複数の種類の検査を実行できることが望ましい。このため、眼圧測定とその他の眼特性測定とが可能な複合型の眼科装置として、装置本体の筐体内で、眼圧測定部とその他の眼特性測定部とを上下に配置するとともに、被検眼と眼圧測定部との間に挿脱可能に反射光学部材を配置したものが考えられている(例えば、特許文献1参照)。この複合型の眼科装置では、反射光学部材を退避させることにより眼圧測定部での測定が可能であり、かつ反射光学部材を挿入することによりその他の眼特性測定部での測定が可能であるので、被検者に移動を強いることなく検査の種類を切り換えることができる。
特開2004−313758号公報
ところで、眼圧測定部は、被検眼の眼圧を測定可能な作動距離が極めて短いことから、装置本体に正対する被検者の鼻等に筐体を干渉(接触)させることなく眼圧測定を行うためには、筐体から一部を突出させる必要がある。ここで、上記した眼科装置では、被検者の左右の被検眼のそれぞれの眼圧を測定する場合、眼圧測定部を被検眼に適切に対応させるために、載置位置に固定された被検者に対して装置本体を左右に移動させることとなるが、眼圧測定部の一部が筐体から突出していると、装置本体の左右の移動の際に眼圧測定部(特に突出個所)が被検者(特に鼻)に干渉してしまう。このことから、上記した眼科装置では、左右のいずれかの被検眼の眼圧を測定した後、装置本体を後退(被検者から遠ざかる方向へ移動)させてから左右に移動し、再び装置本体を前進させる構成とされていた。
このため、上記した眼科装置では、左右の被検眼の眼圧を連続して測定する場合、装置本体を大きく移動させることとなるので、検査時間が増大してしまう。また、眼科装置では、固定架台に駆動機構を設けて装置本体を移動可能に支持する構成とする、すなわち装置本体の移動の自動化が進んでいるが、装置本体の移動量が大きくなると駆動装置への負荷が増大してしまう。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、装置本体の筐体内に眼圧測定部とその他の眼特性測定部とが収容された複合型の眼科装置であって、装置本体の移動量を極力低減することのできる眼科装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、被検者の被検眼の角膜に流体を吹き付けて該角膜を変形させて眼圧を測定する眼圧測定部を、検査光軸が設定された筐体内で前記検査光軸に対応する位置で保持可能な装置本体が、固定架台上で本体駆動機構により移動自在に支持された眼科装置であって、前記装置本体では、前記眼圧測定部が、前記検査光軸に対応する状態において部分的に前記筐体から突出された眼圧測定位置に移動可能とされるとともに、該眼圧測定位置から前記筐体の内方へ向けて後退可能とされ、前記装置本体には、前記固定架台に関連して、前記眼圧測定部が前記眼圧測定位置から後退されるとともに前記被検者に対する所定の安全位置まで後退されたか否かを検知可能な検知手段が設けられ、前記本体駆動機構は、前記眼圧測定部により眼圧測定が実行された後である場合、該眼圧測定部が前記装置本体における前記眼圧測定位置から前記筐体の内方へ向けた前記眼圧測定部の移動のみにより前記安全位置まで後退されるとともに前記安全位置まで後退されている旨の検知信号を前記検知手段から受信すると、前記固定架台上において前記被検者の一方の前記被検眼に対応する位置から他方の前記被検眼に対応する位置への前記装置本体の移動を実行可能とすることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、被検者の被検眼の角膜に流体を吹き付けて該角膜を変形させて眼圧を測定する眼圧測定部を、検査光軸が設定された筐体内で前記検査光軸に対応する位置で保持可能な装置本体が、固定架台上で本体駆動機構により移動自在に支持されており、該本体駆動機構による前記装置本体の移動と該装置本体における切換動作とが制御部により制御される眼科装置であって、前記装置本体では、前記眼圧測定部が、前記検査光軸に対応する状態において部分的に前記筐体から突出された眼圧測定位置に移動可能とされるとともに、該眼圧測定位置から前記筐体の内方へ向けて後退可能とされ、前記装置本体には、前記固定架台に関連して、前記眼圧測定部が前記眼圧測定位置から後退されるとともに前記被検者に対する所定の安全位置まで後退されたか否かを検知可能な検知手段が設けられ、前記制御部は、前記被検者の一方の前記被検眼の眼圧を測定する状態から、他方の前記被検眼の眼圧を測定する状態へと切り換える際、前記装置本体において、前記眼圧測定部を前記眼圧測定位置から前記筐体の内方へ向けた移動のみにより前記安全位置まで後退させる工程と、前記眼圧測定部が前記装置本体において前記眼圧測定位置から前記安全位置まで後退されるとともに前記安全位置まで後退されている旨の検知信号を前記検知手段から受信した後に、前記本体駆動機構に、前記固定架台上において前記被検者の一方の前記被検眼に対応する位置から他方の前記被検眼に対応する位置へと前記装置本体を移動させる工程と、前記装置本体において、前記筐体の内方に後退された前記眼圧測定部を前記眼圧測定位置へと進出させる工程と、を行うことを特徴とする
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の眼科装置であって、前記装置本体は、前記被検眼からの反射光を受光して眼特性を検査する光学系を有し前記眼圧測定部から独立して構成された眼特性測定部と、前記眼圧測定部とを、前記筐体内で前記検査光軸に対応する位置に切換可能に保持することを特徴とする。
本発明の眼科装置によれば、被検者の一方の被検眼の眼圧を測定する状態から、他方の被検眼の眼圧を測定する状態へと切り換えるには、先ず、装置本体において眼圧測定位置とされた眼圧測定部を筐体の内方へと後退させるとともに安全位置へと移動させる必要があり、その後に装置本体を固定架台上で他方の被検眼に対応する位置に移動させることが可能となることから、眼圧測定部が被検者(特に鼻)に干渉(接触)してしまうことを防止しつつ、固定架台上での装置本体の移動量を抑制することができる。
上記した構成に加えて、前記眼圧測定部は、前記装置本体における前記眼圧測定位置から前記筐体の内方へ向けた前記眼圧測定部の移動により前記安全位置まで後退されることとすると、固定架台上での装置本体の移動量を、一方の被検眼に対応する位置から他方の被検眼に対応する位置までとすることができるので、装置本体の移動量をより抑制することができる。
上記した構成に加えて、前記眼圧測定部は、前記装置本体における前記眼圧測定位置から前記筐体の内方へ向けた前記眼圧測定部の移動と、前記固定架台上における前記後退方向への前記装置本体の移動とにより、前記安全位置まで後退されることとすると、眼圧測定部を安全位置へと移動させることに要する時間をより短縮することができる。
また、被検者の被検眼の角膜に流体を吹き付けて該角膜を変形させて眼圧を測定する眼圧測定部を、検査光軸が設定された筐体内で前記検査光軸に対応する位置で保持可能な装置本体が、固定架台上で本体駆動機構により移動自在に支持されており、該本体駆動機構による前記装置本体の移動と該装置本体における切換動作とが制御部により制御される眼科装置であって、前記装置本体では、前記眼圧測定部が、前記検査光軸に対応する状態において部分的に前記筐体から突出された眼圧測定位置に移動可能とされるとともに、該眼圧測定位置から前記筐体の内方へ向けて後退可能とされ、前記装置本体には、前記固定架台に関連して、前記眼圧測定部が前記眼圧測定位置から後退されるとともに前記被検者に対する所定の安全位置まで後退されたか否かを検知可能な検知手段が設けられ、前記制御部は、前記被検者の一方の前記被検眼の眼圧を測定する状態から、他方の前記被検眼の眼圧を測定する状態へと切り換える際、前記装置本体において、前記眼圧測定部を前記眼圧測定位置から前記筐体の内方へ向けて後退させる工程と、前記眼圧測定部が前記眼圧測定位置から後退されるとともに前記安全位置まで後退されている旨の検知信号を前記検知手段から受信した後に、前記本体駆動機構に、前記固定架台上において前記被検者の一方の前記被検眼に対応する位置から他方の前記被検眼に対応する位置へと前記装置本体を移動させる工程と、前記装置本体において、前記筐体の内方に後退された前記眼圧測定部を前記眼圧測定位置へと進出させる工程と、を行う眼科装置によれば、装置本体において眼圧測定位置とされた眼圧測定部が筐体の内方へと後退されるとともに安全位置へと移動されてから、装置本体が固定架台上で他方の被検眼に対応する位置に移動され、再び眼圧測定部が眼圧測定位置とされることにより、被検者の一方の被検眼の眼圧を測定する状態から、他方の被検眼の眼圧を測定する状態へと切り換えられるので、眼圧測定部が被検者(特に鼻)に干渉(接触)してしまうことを防止しつつ、固定架台上での装置本体の移動量を抑制することができる。
上記した構成に加えて、前記装置本体は、前記被検眼からの反射光を受光して眼特性を検査する光学系を有し前記眼圧測定部から独立して構成された眼特性測定部と、前記眼圧測定部とを、前記筐体内で前記検査光軸に対応する位置に切換可能に保持することとすると、構成上大きく重くなってしまう装置本体の移動量を抑制することができるので、より効果的である。
以下に、本発明に係る眼科装置の発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明に係る眼科装置10の外観構成の一例を示す模式的な斜視図である。図2は、眼科装置10の内部構成を概略的に示す説明図である。図3は、眼圧測定および眼特性測定における作動距離と装置本体12との位置関係を説明するための説明図であり、(a)は右側の被検眼E(R)に対して眼特性測定部21が作動距離Drとされた様子を示し、(b)は左側の被検眼E(L)に対して眼特性測定部21が作動距離Drとされた様子を示し、(c)は左側の被検眼E(L)に対して眼圧測定部22が作動距離Dtとされた様子を示し、(d)は右側の被検眼E(R)に対して眼圧測定部22が作動距離Dtとされた様子を示している。
眼科装置10は、複数の種類の検査を行うことができる複合型の眼科装置であり、図1に示すように、固定架台11とその上方に設けられた装置本体12とを備える。固定架台11には、一方側にジョイスティック13と測定スイッチ14とが設けられ、他方側に顎受け15と額当て16とが設けられている。装置本体12には、ジョイスティック13および測定スイッチ14が設けられた側の面にディスプレイ17が設けられている。
この眼科装置10では、被検者が顎受け15に顎を載置しつつ額当て16に額を当接させて装置本体12に対峙した状態で、複数の種類の検査を行うものとされている。このため、顎受け15と額当て16とは、眼科装置10において、被検者の顔を保持する保持手段として機能する。
ジョイスティック13は、検者(オペレータ)が、顎受け15や額当て16の位置調整のため、および後述するように移動可能とされた装置本体12の移動のため等に操作される。測定スイッチ14は、被検眼E(図3参照)の検査を開始するとき等に操作される。
この眼科装置10では、基本的に、検者がジョイスティック13や測定スイッチ14が設けられている側に位置して、顎受け15および額当て16に保持された被検者の被検眼Eの各種検査を行う。なお、被検者を開瞼させる場合等は、検者が眼科装置10の側面に位置する場合もある。ここで、以下および各図面では、垂直方向を上下方向(矢印Y参照)とし、その上下方向に直交しつつ検者と被検者とが正対する方向を前後方向(矢印Z参照)とし、上下方向および前後方向に直交する方向を左右方向(矢印X参照)とする。
固定架台11には、本体駆動機構18と制御機構19と、図示は略すが電源回路等とが収容されている。固定架台11は、その本体駆動機構18を介して装置本体12を3次元的にすなわち上下、前後、左右方向に移動可能に保持している。この本体駆動機構18は、従来の構成と同様であることから、詳細な説明は省略する。本体駆動機構18は、後述するように測定位置(図3等の符号Sp1、Sp2参照)とされた眼特性測定部21や眼圧測定部22を用いて被検眼Eの測定を行うために、顎受け15および額当て16に保持された被検者に適合する位置へと装置本体12を固定架台11に対して移動させるものである。制御機構19は、制御部19aと記憶部19bとを有し、制御部19aが、記憶部19bに格納された制御プログラムや各種データ等を適宜読み込んで、後述する眼特性測定部21や眼圧測定部22による測定、本体駆動機構18や後述する切換駆動機構30(駆動基台31および上下駆動部33)による各種移動、ディスプレイ17の表示等を統括的に制御するものである。
この装置本体12にディスプレイ17が設けられている。ディスプレイ17は、ジョイスティック13や測定スイッチ14が設けられている側、すなわち検者が位置する側に位置されている。このディスプレイ17には、被検眼Eの前眼部像等の画像や、各種検査情報等(検者情報、検査条件、検査結果等)が表示される。なお、このディスプレイ17は、タッチパネルとされていてもよいことは言うまでもない。このようにディスプレイ17がタッチパネルである場合、この眼科装置10における各種動作のためのソフトウェアキーを表示させて当該ソフトウェアキーの操作により各種動作の実行操作が可能な構成とすることができる。実施例1では、ディスプレイ17の周囲には、被検眼Eに対するアライメント、各種検査条件の設定、およびディスプレイ17の調整等のための各種スイッチ17aが設けられている。
この各種スイッチ17aにアライメントの実行のための操作が為されると、制御部19aが本体駆動機構18を駆動制御することにより、被検眼Eに対するアライメントが自動的に行われる。この各種検査の測定の際のアライメントは、顎受け15および額当て16に保持された被検者すなわち固定架台11に対して装置本体12を、本体駆動機構18が前後方向(矢印Z参照)、上下方向(矢印Y参照)および左右方向(矢印X参照)に移動させることにより行う。このアライメントについては、従来の構成および動作と同様であることから、詳細な説明は省略する。
眼科装置10は、実施例1では、眼圧測定とその他の眼特性測定とを行うことが可能とされており、それらの測定のための測定ユニット20が装置本体12に収容されている(図2参照)。
測定ユニット20は、眼特性測定部21と眼圧測定部22とを有する。この眼特性測定部21と眼圧測定部22とは、それぞれの測定の機能のための光学的構造および機械的構造が独立して構成され、実施例1ではそれぞれ個別の筐体21a、22aに格納されている。
眼特性測定部21は、図示は略すが、基本的に、被検眼Eからの反射光を受光する光学系により眼特性を測定(検査)するものである。この眼特性測定部21は、実施例1では、眼屈折力(球面度、乱視度、乱視軸角度等)測定を行うものであり、例えば、被検眼Eの眼底に円環状の指標を投影し、その反射像を光電的に検出し、その指標反対像の変化から屈折特性を求めるものである。この眼特性測定部21の光学的な構成、その駆動機構および電気回路は従来の構成と同様であることから、詳細な説明は省略する。なお、眼特性測定部21は、眼屈折力測定に加えてまたはそれに代えて角膜形状測定(検査)を行うものであってもよく、他の眼特性を測定するものであってもよい。この他の眼特性測定としては、視力検査、角膜厚検査、角膜トポグラフィ検査、色覚検査、視野検査、前眼部撮影、角膜内皮撮影、眼底撮影、OCT(Optical Coherence Tomography)検査、SLO(Scanning Laser Ophthalmoscope)検査、超音波検査、放射線検査等があげられる。
眼圧測定部22は、被検眼Eの眼圧を測定するものであり、非接触式眼圧計で構成されている。眼圧測定部22は、被検眼Eの角膜C(図3参照)に既知の圧力−時間関数を有する空気(流体)パルスをノズル22bから放出し、光電的に角膜Cの圧平または変形状態を検出し、それらの圧力、時間変化および角膜の圧平(変形)状態を換算(演算)することで、被検眼Eの眼圧を測定する。この眼圧測定部22の機械的な構成、光学的な構成、その駆動機構および電気回路は従来の構成と同様であることから、詳細な説明は省略する。
この眼圧測定部22および眼特性測定部21は、装置本体12の外形を形成する筐体12aに設けられた検査開口12bを経て被検眼Eの検査を行うものとされている。この検査開口12bは、固定架台11の他方側に設けられた顎受け15および額当て16(図1参照)に対応して設けられている。このため、眼科装置10では、装置本体12において、この検査開口12bの中心(またはその近傍)を通り前後方向(矢印Z参照)に沿う検査光軸Leが設定されていることとなる。
ここで、測定ユニット20に搭載された眼特性測定部21および眼圧測定部22では、それぞれに所定の作動距離が設定されている。この作動距離とは、それぞれの検査を適切に実行するためにそれぞれの測定光学系等の構成に応じて設定された距離であり、本実施例1では、各測定部の測定光学系の筐体(眼圧測定部22にあってはノズル22b)の先端位置から被検眼Eまでの距離を作動距離としている。
図3(c)および(d)に示すように、眼圧測定部22の作動距離Dtは、ノズル22bから放出する空気パルスを被検眼Eの角膜Cに当てる必要があることから、眼特性測定部21の作動距離Drに比較して短く設定されている。一例として、作動距離Dtは、11mmとされ、作動距離Drは、35mmとされている。
また、眼圧測定部22の作動距離Dtは、上記したようにノズル22bから放出する空気パルスを被検眼Eの角膜Cに当てる必要があり短く設定されていることから、後述する眼圧測定状態では、眼圧測定部22のノズル22bを、装置本体12の筐体12aの検査開口12bから突出させることにより、ノズル22bの先端から被検眼Eまでを作動距離Dtとすることを可能としている。これは、装置本体12(その筐体12a)を被検者に近づけることによりノズル22bの先端から被検眼Eまでを作動距離Dtとする構成とすると、顎受け15および額当て16に保持された被検者が、装置本体12(筐体12a)に対して略正対していることから、当該被検者(特にその鼻)が装置本体12(筐体12a)に干渉(接触)してしまうことによる。
この眼科装置10では、上述したように、眼圧測定部22および眼特性測定部21が、装置本体12の筐体12aの検査開口12bを経て被検眼Eの検査を行うものとされており、装置本体12の内部において、光軸を検査光軸Leに一致させつつ検査開口12bに対して所定の位置関係とされた測定位置(符号Sp1およびSp2参照)となるように、測定ユニット20が眼圧測定部22および眼特性測定部21の位置を切換可能な構成とされている。実施例1では、眼特性測定部21は、測定位置とされると、図3(a)および(b)に示すように、筐体21aの先端位置が検査開口12bに嵌合されて当該先端位置が筐体12aと面一とされる。これを眼特性測定位置Sp1とする。また、眼圧測定部22は、測定位置とされると、図3(c)および(d)に示すように、先端が検査開口12bから所定量だけ突出するようにノズル22bが検査開口12bに嵌合される。これを眼圧測定位置Sp2とする。実施例1では、眼特性測定位置Sp1とされた眼特性測定部21の筐体21aの先端位置と、眼圧測定位置Sp2とされた眼圧測定部22の筐体22aの先端位置(すなわちノズル22bの先端位置)と、の前後方向(矢印Z参照)で見た差が、作動距離Drと作動距離Dtとの差とされており、上記した一例としての数値では24mm(=35mm−11mm)となる。当該差は、実施例1では、眼圧測定位置Sp2における眼圧測定部22(そのノズル22b)の装置本体12(筐体12a)からの突出量となる。
上記したように、実施例1の眼科装置10では、眼特性測定部21が眼特性測定位置Sp1とされると、その筐体21aの先端位置が装置本体12の筐体12aと面一とされることから、眼特性測定部21が眼特性測定位置Sp1とされた状態の装置本体12と被検眼Eとの間隔を作動距離Drとすることにより、当該眼特性測定部21を作動距離Drとする、すなわち眼特性測定状態とすることができる。
また、実施例1では、眼特性測定状態における装置本体12の筐体12aの位置を、顎受け15および額当て16すなわち固定架台11(図1参照)を基準とする安全位置としている。この安全位置とは、装置本体12の筐体12aの検査開口12bから突出される眼圧測定部22のノズル22bの先端(装置本体12において最も被検者に近接する個所)で見て、顎受け15および額当て16(図1参照)に保持された被検者(特に鼻)に接触することを確実に回避することができる間隔(安全距離)を当該被検者との間に確保することを可能とする位置のことをいう。このことから、実施例1では、装置本体12(その筐体12a)は、眼特性測定位置Sp1とされた眼特性測定部21を作動距離Drの位置とする眼特性測定状態では安全位置にあることとなり、その状態において固定架台11上で左右方向に移動させても顎受け15および額当て16(図1参照)に保持された被検者(特に鼻)に接触することはない。このため、実施例1では、眼圧測定部22のノズル22bの先端が装置本体12の筐体12aと面一となるように、眼圧測定部22を装置本体12(筐体12a)内に後退させることにより、固定架台11上で左右方向に移動させても当該先端が顎受け15および額当て16に保持された被検者(特に鼻)に接触することを確実に防止できることとなる。
このことに加えて、実施例1の眼科装置10では、上述したように、眼特性測定位置Sp1とされた眼特性測定部21の筐体21aの先端位置と、眼圧測定位置Sp2とされた眼圧測定部22の筐体22aの先端位置(すなわちノズル22bの先端位置)と、の前後方向(矢印Z参照)で見た差が、作動距離Drと作動距離Dtとの差とされていることから、眼特性測定状態にある装置本体12において眼圧測定部22を眼圧測定位置Sp2とすると、当該眼圧測定部22は被検眼Eに対して作動距離Dtとなる位置とされるので、装置本体12の位置を固定架台11上で前後方向(矢印Z参照)に変更することなく眼圧測定状態となる。
眼科装置10では、上述したように、測定ユニット20が、眼特性測定部21を眼特性測定位置Sp1とする状態と、眼圧測定部22を眼圧測定位置Sp2とする状態との切り換えが可能な構成とされている。この構成について以下で説明する。図4は、切換駆動機構30の両支持板部32のガイド溝孔34と、測定ユニット20の眼特性測定部21のガイド突起35との関係を説明するための説明図である。なお、図4では、理解容易のために、測定ユニット20の眼圧測定部22および切換駆動機構30の上下駆動部33を省略して示している。また、図5は、眼科装置10(測定ユニット20)における切換操作を説明するための説明図であり、(a)は眼圧測定状態を示し、(b)は眼圧測定状態から眼圧測定部22(測定ユニット20)を後退させた様子を示し、(c)は(b)の状態から眼特性測定状態への変移状態を示し、(d)は眼特性測定状態を示している。
測定ユニット20は、図2に示すように、眼特性測定部21の光軸と眼圧測定部22の光軸とが、それぞれ検査光軸Leと平行となるように並列されて構成されている。測定ユニット20は、ユニット基台23の上に眼特性測定部21が設けられ、ユニット基台23の下に眼圧測定部22が設けられて構成されている。この測定ユニット20では、眼特性測定部21がユニット基台23上で前後方向(矢印Z参照)に移動可能に保持されており、眼圧測定部22がユニット基台23に対して固定的に保持されている。このユニット基台23は、装置本体12内で前後方向(矢印Z参照)に移動可能に、かつ装置本体12内で上下方向(矢印Y参照)に移動可能に、切換駆動機構30に保持されている。
この切換駆動機構30は、図2、図4および図5に示すように、装置本体12の内方において測定ユニット20を支持するものであり、駆動基台31と一対の支持板部32と上下駆動部33とを有する。
駆動基台31は、装置本体12に固定的に設けられており、一対の支持板部32を前後方向にスライド移動可能に、かつその移動位置を変動可能に保持している。この駆動基台31では、前後方向への一対の支持板部32の移動範囲が、装置本体12内において眼圧測定部22を眼圧測定位置Sp2とする位置から、眼圧測定部22のノズル22bの先端が筐体12aの内方に後退させる位置までの、眼圧測定部22の前後方向の移動量に設定されている。この駆動基台31における両支持板部32の変動のための駆動機構は、図示は略すが、例えば、直流モータ等を駆動源として形成することができる。この駆動機構は、固定架台11に設けられた制御部19a(図2参照)により統括的に動作が制御される。
この駆動基台31には、駆動基台31における両支持板部32が、最も前方位置(被検者側)から後側へ所定の変動量を超えて移動されたか否かを検知する位置検知手段31a(図2参照)が設けられている。この位置検知手段31aは、例えば、図示は略すが、フォトセンサ等を利用して構成することができる。詳細には、実施例1では、後述するように、眼圧測定位置Sp2とされた眼圧測定部22を、眼圧測定部22のノズル22bの先端が装置本体12の筐体12aと面一となる位置まで後退されると、眼圧測定部22が安全位置まで後退されることとなり、この後退量は予め設定することができるので、位置検知手段31aは、駆動基台31において両支持板部32が当該後退量となったか否かを判断できるものであればよい。なお、位置検知手段31aは、駆動基台31における両支持板部32の位置を検知可能なものであってもよい。この場合、位置検知手段31aは、駆動基台31における両支持板部32の位置を示す検知信号を制御部19a(図2参照)に出力する。このため、制御部19aは、駆動基台31の駆動機構(図示せず)を駆動することにより、固定架台11上における装置本体12の移動量を検知することが可能となり、記憶部19bに格納された移動量のデータを適宜読み込むことにより、移動量の判断を行うことができる。
位置検知手段31aは、駆動基台31における両支持板部32が、最も前方位置(被検者側)から後側へ所定の変動量を超えて移動されたことを検知すると、その旨の検知信号を制御部19a(図2参照)に出力する。このため、制御部19a(図2参照)は、眼圧測定位置Sp2とされた眼圧測定部22が所定量後退されたか否かを判断することが可能とされている。
その一対の支持板部32は、左右方向(矢印X参照)で見て対を為すように、大略上下方向(矢印Y参照)および前後方向(矢印Z参照)を含む面に沿って延在する板状部材で構成されている。両支持板部32は、その対向状態を維持したまま駆動基台31により前後方向に移動可能とされている。両支持板部32は、ユニット基台23(測定ユニット20)を上下方向に移動可能に狭持している。この両支持板部32には、それぞれにガイド溝孔34が設けられている。
両ガイド溝孔34は、この例では、各支持板部32を左右方向に貫通しており、上下方向および前後方向を含む面に沿って延在されている。両ガイド溝孔34は、上側鉛直部分34aと傾斜部分34bと下側鉛直部分34cとを有する。
上側鉛直部分34aは、各支持板部32において、最も上方でかつ後側に位置しており、上下方向に延在されている。下側鉛直部分34cは、各支持板部32において、最も下方でかつ前側に位置しており、上下方向に延在されている。傾斜部分34bは、各支持板部32において、上側鉛直部分34aの下端と下側鉛直部分34cの上端とを連結するように傾斜(前後方向および上下方向に対して傾斜)されて延在されている。
この両ガイド溝孔34では、上側鉛直部分34aと下側鉛直部分34cとの延在位置における前後方向で見た変位量が、測定ユニット20内での眼特性測定部21の前後方向の移動量に設定されている。また、両ガイド溝孔34では、上側鉛直部分34aと下側鉛直部分34cとの延在位置における上下方向で見た変位量が、装置本体12内での測定ユニット20の上下方向の移動量に設定されている。
この両ガイド溝孔34には、測定ユニット20の眼特性測定部21に設けられた一対のガイド突起35(図2および図5では一方のみ示す)が挿通される。この一対のガイド突起35は、両支持板部32により狭持されて支持された状態の測定ユニット20で見て、眼特性測定部21から左右方向に延出されており、対応するガイド溝孔34内を摺動可能とされている。
この眼特性測定部21を有する測定ユニット20では、ユニット基台23が一対の支持板部32により上下方向にスライド移動可能に支持されることにより、上下方向に移動可能とされている。このユニット基台23の上下方向での位置を制御するために、上下駆動部33が設けられている。
上下駆動部33は、一対の支持板部32に設けられており、一対の支持板部32の支持による上下方向の移動方向に沿ってユニット基台23を移動させるとともにその移動範囲における上端位置(その近傍)および下端位置(その近傍)でユニット基台23を停止させる。上下駆動部33によるユニット基台23(測定ユニット20)の上下方向の移動範囲は、眼圧測定部22の光軸が検査光軸Leに一致される高さ位置から、眼特性測定部21の光軸が検査光軸Leに一致される高さ位置までの間隔に設定されている。この上下駆動部33は、図示は略すが、例えば、直流モータ等を駆動源として形成することができる。この上下駆動部33は、上述したように固定架台11に設けられた制御部19a(図2参照)により統括的に動作が制御される。
次に、この眼科装置10における、眼圧測定状態と眼特性測定状態とを切り換える切換動作について説明する。なお、眼圧測定状態から眼特性測定状態に切り換える場合と、眼特性測定状態から眼圧測定状態に切り換える場合と、では、各部の移動の手順と方向とが逆になるだけであることから、以下では、眼圧測定状態から眼特性測定状態に切り換える場合について説明し、他方は省略する。
眼科装置10では、眼圧測定から眼特性測定へと切り換える操作が為されると、眼圧測定状態から眼特性測定状態への切換動作が開始される。
まず、眼圧測定状態では、図5(a)に示すように、眼圧測定部22が眼圧測定位置Sp2とされており、装置本体12の筐体12aの検査開口12bから眼圧測定部22のノズル22bが突出され、ノズル22bの先端から被検眼Eまでが作動距離Dt(図3(c)、(d)参照)とされている。この眼圧測定状態では、測定ユニット20は、装置本体12内において、切換駆動機構30の駆動基台31による一対の支持板部32の前後方向の移動範囲における最も前側であり、かつ切換駆動機構30の上下駆動部33による上下方向の移動範囲における最も上側である位置とされている。
装置本体12では、切換動作が開始されると、駆動基台31が駆動され、一対の支持板部32が前後方向の後側へ向けて移動されて(矢印A1参照)、図5(b)に示すように、駆動基台31による前後方向の移動範囲における最も後側に位置される。これにより、一対の支持板部32に支持されている測定ユニット20も駆動基台31による前後方向の移動範囲における最も後側に位置される。この状態では、眼圧測定部22のノズル22bの先端が、装置本体12の筐体12aの検査開口12bよりも内側に位置される。これにより、測定ユニット20は、装置本体12内において、上下方向に移動可能となる。
次に、装置本体12では、上下駆動部33が駆動され、ユニット基台23(測定ユニット20)が上下方向の下側へ向けて移動される(矢印A2参照)。ここで、測定ユニット20では、眼特性測定部21が前後方向にスライド移動可能にユニット基台23に保持されており、かつ眼特性測定部21に設けられた一対のガイド突起35が、一対の支持板部32に設けられたガイド溝孔34に挿通されている。このため、測定ユニット20では、上下駆動部33によりユニット基台23が下方に移動されると、図5(c)に示すように、ガイド溝孔34による一対のガイド突起35の案内作用により、ユニット基台23上において眼特性測定部21が前方へと移動される。すなわち、一対のガイド溝孔34とそこに挿通された一対のガイド突起35とは、ユニット基台23(測定ユニット20)の下方への移動に付随して、眼特性測定部21に前方への付勢力を付与することとなる。
この装置本体12では、図5(d)に示すように、ユニット基台23(測定ユニット20)が、上下駆動部33による上下方向の移動範囲における最も下側に位置されると、ユニット基台23の保持による眼特性測定部21のスライド移動可能範囲(前後方向で見てガイド溝孔34による一対のガイド突起35の案内の範囲)における最も前側に眼特性測定部21が位置される。この状態では、眼特性測定部21の光軸が検査光軸Leに一致され、かつ眼特性測定部21の筐体21aの先端が筐体12aの検査開口12bに嵌合された眼特性測定位置Sp1(図3参照)とされる。この状態では、上述したように、眼特性測定部21の筐体21aの先端から被検眼Eまでの距離が作動距離Dr(図3参照)とされるので、この状態が眼特性測定状態となる。
これにより、眼科装置10では、眼圧測定状態から眼特性測定状態への切換動作、すなわち装置本体12内における測定ユニット20での眼圧測定部22および眼特性測定部21の位置の切換動作が完了する。
なお、眼特性測定状態から眼圧測定状態への切換動作では、極めて小さな値である作動距離Dtとすべく眼圧測定部22のノズル22bの先端が被検眼Eへと近づくように、当該ノズル22bが装置本体12の筐体12aの検査開口12bから突出されることから、被検眼Eと装置本体12との間隔が所定値よりも大きくなっているときのみ当該切換動作を実行可能な構成とすることが、安全上の観点から望ましい。このような構成としては、装置本体12が、固定架台11上において、被検眼Eと装置本体12との間隔が所定値以上となる位置であるか否かを検知する検知手段(図示せず)を設け、この検知手段からの信号に基づいて実行の可否を判断することが考えられる。ここで、被検眼Eと装置本体12との間隔における所定値とは、眼圧測定部22のノズル22bの先端が装置本体12の筐体12aの検査開口12bから最も突出された状態において、そのノズル22bの先端が被検眼Eに接触することを確実に回避することができる間隔(対眼安全距離)を当該先端と被検眼Eとの間に確保することができる値である。
次に、実施例1の眼科装置10における被検者の左右の被検眼E(L、R)に対して連続的に眼圧測定を行う際の切換動作について、図6を用いて説明する。なお、右側の被検眼E(R)から左側の被検眼E(L)に切り換える場合と、左側の被検眼E(L)から右側の被検眼E(R)へと切り換える場合と、では、各部の移動の手順と方向とが逆になるだけであることから、以下では、右側の被検眼E(R)から左側の被検眼E(L)に切り換える場合について説明し、他方は省略する。図6は、眼科装置10において、右側の被検眼E(R)に対応する眼圧測定状態から、左側の被検眼E(L)に対応する眼圧測定状態への切換動作を説明するための説明図であり、(a)は右側の眼圧測定状態を示し、(b)は眼圧測定部22が後退する様子を示し、(c)は(b)から装置本体12が右側へ移動する様子を示し、(d)は(c)から眼圧測定部22を突出させた左側の眼圧測定状態へと移行する様子を示している。
右側の被検眼E(R)の眼圧測定を行う場合すなわち被検眼E(R)に対応された眼圧測定状態では、装置本体12は、図6(a)に示すように、左右方向(矢印X参照)で見て、検査光軸Leが顎受け15および額当て16(図1参照)に保持された被検者の右側の被検眼E(R)に大略対応するように、固定架台11において左側(左右方向は検者側から見たすなわち図6を正面視した記載としている)に変位されている。また、眼圧測定状態では、装置本体12は、眼圧測定位置Sp2とされた眼圧測定部22が、前後方向(矢印Z参照)で見て、顎受け15および額当て16(図1参照)に保持された被検者に対して作動距離Dt(図3参照)に略等しくなる位置とされている。この装置本体12の位置を右眼測定位置Sprとする。ここで、大略対応するおよび略等しくとは、顎受け15および額当て16(図1参照)に適切に保持された状態であっても、被検者には個体差があることから、各々の被検眼Eに対して完全に適切な位置とはなっていないことによる。このことから、後述するように、右眼測定位置Sprとした後に、被検眼E(R)に対してアライメントを行ってから眼圧測定が行われることとなる。これは、後述する左眼測定位置Splであっても同様である。
次に左側の被検眼E(L)の眼圧測定を行う場合、顎受け15および額当て16(図1参照)に保持された被検者の左側の被検眼E(L)に適切に対応するように、固定架台11上において装置本体12を右側へと移動させる必要がある。ところが、眼圧測定部22が眼圧測定位置Sp2とされた状態では、筐体12aの検査開口12bから突出された眼圧測定部22のノズル22bが被検者の鼻等に干渉(接触)してしまう。
このことを回避するために、装置本体12では、左側の被検眼E(L)の眼圧測定へと切り換える際、先ず、右眼測定位置Sprにある装置本体12において、眼圧測定位置Sp2とされた眼圧測定部22を前後方向(矢印Z参照)の後側へ向けて移動させる(矢印A3参照)。実施例1では、制御部19aは、図6(b)に示すように、眼圧測定部22のノズル22bの先端が、装置本体12の筐体12aと面一となる位置となるまで、眼圧測定部22を後退させる。この眼圧測定部22の移動は、実施例1では、切換駆動機構30の駆動基台31(図2等参照)が駆動され、一対の支持板部32が前後方向の後側へ向けて移動されることにより行われる。
その後、制御部19aは、眼圧測定部22が眼圧測定位置Sp2から後退されたか否かと、顎受け15および額当て16すなわち固定架台11(図1参照)を基準として、眼圧測定部22が安全位置まで後退されたか否かと、を判断する。この判断は、実施例1では、上述したように、制御部19aが位置検知手段31aからの検知信号に基づいて、駆動基台31における両支持板部32が所定の変動量を超えて移動されたか否かを検知可能とされていることから、この検知結果に基づいて確認することができる。また、実施例1では、上述したように、眼特性測定状態および眼圧測定状態における装置本体12の筐体12aの位置を、顎受け15および額当て16すなわち固定架台11(図1参照)を基準とする安全位置としていることから、眼圧測定部22のノズル22bの先端が装置本体12の筐体12aと面一となる位置が、眼圧測定部22の安全位置である。
制御部19aは、眼圧測定部22が眼圧測定位置Sp2から後退されかつ安全位置まで後退されたことを確認すると、図6(c)に示すように、顎受け15および額当て16(図1参照)に保持された被検者の左側の被検眼E(L)に適切に対応するように、装置本体12を固定架台11上で右側へと移動させる(矢印A4参照)。この装置本体12の位置を左眼測定位置Splとする。この装置本体12の移動は、制御部19aの制御下で本体駆動機構18が駆動されることにより行われる。
その後、図6(d)に示すように、左眼測定位置Splとされた装置本体12において、制御部19aの制御により切換駆動機構30の駆動基台31が駆動され、眼圧測定部22が前後方向(矢印Z参照)の前側へ向けて移動されて、眼圧測定部22が眼圧測定位置Sp2とされ(矢印A5参照)、測定ユニット20が左側の被検眼E(L)に対応された眼圧測定状態とされる。
これにより、右側の被検眼E(R)に対応する眼圧測定状態から、左側の被検眼E(L)に対応する眼圧測定状態への切換動作が完了する。
次に、この眼科装置10において、被検者に対し眼圧測定および眼特性測定を行う様子の一例を図7のフローチャートに沿って説明する。図7は、実施例1の眼科装置10により左右の被検眼Eのそれぞれの眼圧測定および眼特性測定を連続的に行う順序および動作の一例を示すフローチャートである。図7の例では、先ず被検者の右側の被検眼E(R)の眼特性測定を行い、次に左側の被検眼E(L)の眼特性測定を行い、次に左側の被検眼E(L)の眼圧測定を行い、次に右側の被検眼E(R)の眼圧測定を行うものである。このため、眼科装置10では、測定を開始する前(図7のフローチャートが開始される前)の装置本体12において、眼特性測定部21が眼特性測定位置Sp1(図3参照)とされているものとしている。
先ず、被検者の顎を顎受け15に載置させつつ額を額当て16に当接させて、被検者の顔を保持させる(ステップS1)。この状態では、被検者は、装置本体12に対峙した状態とされる。
被検者の右側の被検眼E(R)の眼特性測定を行うべく、制御部19aの制御により、本体駆動機構18が固定架台11上で装置本体12を右眼測定位置Spr(図6(a)および(b)参照)へと移動させる(ステップS2)。この状態では、装置本体12において、眼特性測定部21が眼特性測定位置Sp1とされていることから、測定ユニット20が右側の被検眼E(R)に対する眼圧測定状態となる(図3(a)参照)。
各種スイッチ17aへの操作に応じた制御部19aの制御により、眼特性測定部21の右側の被検眼E(R)に対するアライメントを行うべく本体駆動機構18が装置本体12の位置を調整する(ステップS3)。この後、眼特性測定部21により眼特性測定を行う。このステップS2から眼特性測定までの動作は、制御部19aの制御により一連に行うものであってもよく、適宜検者による実行の入力操作が為されたことを制御部19aが確認してから当該制御部19aが実行させるものであってもよい。
眼特性測定が終了すると、被検者の左側の被検眼E(R)の眼特性測定を行うべく、制御部19aの制御により、本体駆動機構18が装置本体12を左眼測定位置Spl(図6(c)および(d)参照)へと移動させる(ステップS4)。この状態では、装置本体12において、眼特性測定部21が眼特性測定位置Sp1とされたままであることから、測定ユニット20が左側の被検眼E(L)に対する眼特性測定状態とされる(図3(b)参照)。
各種スイッチ17aへの操作に応じた制御部19aの制御により、眼特性測定部21の左側の被検眼E(L)に対するアライメントを行うべく本体駆動機構18が装置本体12の位置を調整する(ステップS5)。この後、眼特性測定部21により眼特性測定を行う。このステップS4から眼特性測定までの動作は、制御部19aの制御により一連に行うものであってもよく、適宜検者による実行の入力操作が為されたことを制御部19aが確認してから当該制御部19aが実行させるものであってもよい。
眼特性測定が終了すると、制御部19aの制御により、装置本体12において切換駆動機構30の駆動基台31および上下駆動部33が、図5において(d)から(a)の順となるように、測定ユニット20での眼特性測定状態から眼圧測定状態への切換動作を行う(ステップS6)。すなわち、眼特性測定部21が眼特性測定位置Sp1とされた状態から、眼圧測定部22が眼圧測定位置Sp2とされた状態への切り換えを行う。このとき、制御部19aは、上述したように、被検眼Eと装置本体12との間隔が所定値よりも大きくなっていることを確認した後に、切換駆動機構30の駆動基台31および上下駆動部33を駆動させる構成とされていることが望ましい。
ここで、眼特性測定状態にある装置本体12において眼圧測定部22を眼圧測定位置Sp2とすると、当該眼圧測定部22は被検眼Eに対して作動距離Dtとなる位置とされるので、装置本体12を移動させることなく左眼測定位置Spl(図6(d)参照)とされ、測定ユニット20が左側の被検眼E(L)に対する眼圧測定状態とされる(図3(c)参照)。
各種スイッチ17aへの操作に応じた制御部19aの制御により、眼圧測定部22の左側の被検眼E(L)に対するアライメントを行うべく本体駆動機構18が装置本体12の位置を調整する(ステップS7)。この後、眼圧測定部22により眼圧測定を行う。このステップS6から眼圧測定までの動作は、制御部19aの制御により一連に行うものであってもよく、適宜検者による実行の入力操作が為されたことを制御部19aが確認してから当該制御部19aが実行させるものであってもよい。
眼圧測定が終了すると、左側の被検眼E(L)から右側の被検眼E(R)に切り換えるために、制御部19aが切換駆動機構30の駆動基台31を駆動させて、左眼測定位置Splにある装置本体12において、眼圧測定位置Sp2とされた眼圧測定部22を安全位置まで後退させる(ステップS8)。すなわち、眼圧測定位置Sp2とされた眼圧測定部22を後側へ移動させ、眼圧測定部22のノズル22bの先端を装置本体12の筐体12aの検査開口12bよりも内側に位置させる(図6(c)参照)。
その後、制御部19aは、眼圧測定部22が眼圧測定位置Sp2から後退されかつ眼圧測定部22が安全位置まで後退されたことを確認してから、本体駆動機構18に装置本体12を固定架台11上で左側へと移動させて右眼測定位置Spr(図6(b)参照)とさせる(ステップS9)。ここで、制御部19aは、眼圧測定部22が安全位置まで後退されていない場合、もう一度ステップS8の動作を行って眼圧測定部22を安全位置まで後退させた後にステップS9を実行する。また、それでも眼圧測定部22が安全位置まで後退されていない場合、実施例1では、制御部19aは、装置本体12の左側への移動は行わずに、ディスプレイ17(図1参照)にその旨の表示をして検者に注意喚起する。
その後、右眼測定位置Sprとされた装置本体12において、制御部19aの制御により切換駆動機構30の駆動基台31が駆動され、眼圧測定部22が前後方向の前側へ向けて移動されて、眼圧測定部22が眼圧測定位置Sp2とされ、測定ユニット20が眼圧測定状態(図3(d)参照)とされる(ステップS10)。
各種スイッチ17aへの操作に応じた制御部19aの制御により、眼圧測定部22の右側の被検眼E(R)に対するアライメントを行うべく本体駆動機構18が装置本体12の位置を調整する(ステップS11)。この後、眼圧測定部22により眼圧測定を行う。このステップS8から眼圧測定までの動作は、制御部19aの制御により一連に行うものであってもよく、適宜検者による実行の入力操作が為されたことを制御部19aが確認してから当該制御部19aが実行させるものであってもよい。
これにより、眼科装置10を用いて、連続的に行う被検者の右側の被検眼E(R)の眼特性測定、左側の被検眼E(L)の眼特性測定、左側の被検眼E(L)の眼圧測定、および右側の被検眼E(R)の眼圧測定が終了する。
次に、従来の眼科装置1における問題点を説明する。図8は、従来の構成の眼科装置1の右側の被検眼E(R)に対応する眼圧測定状態から、左側の被検眼E(L)に対応する眼圧測定状態への切換動作を説明するための図6と同様の説明図であり、(a)は右側の眼圧測定状態を示し、(b)は装置本体3が後退する様子を示し、(c)は(b)から装置本体3が右側へ移動する様子を示し、(d)は(c)から左側の眼圧測定状態へと移動する様子を示している。
この従来の眼科装置1は、基本的には本発明に係る眼科装置10と等しい構成であることから、同一機能部分には眼科装置10と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
この眼科装置1では、測定ユニット2において、眼特性測定部21と眼圧測定部22とがそれぞれの測定位置へと移動可能とされていることは本発明に係る眼科装置10と同様であるが、右側の被検眼E(R)に対応する眼圧測定状態から、左側の被検眼E(L)に対応する眼圧測定状態への切換動作のために眼圧測定部22を後退させる構成とはされていない。
このため、眼科装置1では、右側の被検眼E(R)に対応する眼圧測定状態(図8(a)参照)から、左側の被検眼E(L)に対応する眼圧測定状態(図8(d)参照)への切換動作の際、図8(b)に示すように、先ず、固定架台11において装置本体3を後退させる。その後、図8(c)に示すように、固定架台11において装置本体3を右側へと移動してから、図8(d)に示すように、固定架台11において装置本体3を前進させる必要がある。このように、眼科装置1では、右側の被検眼E(R)に対応する眼圧測定状態(図8(a)参照)から、左側の被検眼E(L)に対応する眼圧測定状態(図8(d)参照)への切換動作の際、装置本体3を大きく移動させる必要があることから、検査時間が長いものとなっていた。
また、眼科装置1では、装置本体3が眼特性測定部21および眼圧測定部22が移動可能な状態で収容するものであることから、装置本体3を移動させるための負荷も大きなものであるとともに、その移動を停止させるための負荷も大きなものであり、切換動作を行うことが困難である。このことは、装置本体3の移動量が大きくなるほど、大きく影響することとなる。
さらに、検査時間の増加を抑制するために、装置本体3の移動速度を上げることが考えられるが、眼特性測定部21および眼圧測定部22を収容する大きく重い装置本体3を高速で移動することは容易ではなく、その移動を停止させることも容易ではない。
ついで、本発明に係る眼科装置10のように固定架台11に設けた本体駆動機構18により装置本体3を移動させる構成とすると、装置本体3の移動量の増大に伴って本体駆動機構18への負荷が増大してしまい、上記した問題点がより大きな影響を及ぼすこととなってしまう。
本発明に係る眼科装置10は、上記した問題点を鑑みて構成されたものであり、図6を用いて説明したように、被検者の左右の被検眼E(L、R)に対して連続的に眼圧測定を行う際の切換動作における装置本体12の移動量を、従来の眼科装置1に比べて、大幅に低減することを可能としたものである。この眼科装置10では、以下の(1)〜(7)の効果を得ることができる。
(1)左右の被検眼E(R、L)の眼圧測定を連続して行う場合、先に眼圧測定を行った一方の被検眼Eに対応する位置から他方の被検眼Eに対応する位置へと装置本体12を固定架台11上で左右に移動させることに先立って、装置本体12において、一方の被検眼Eを測定すべく筐体12aの検査開口12bからノズル22bが突出されている眼圧測定部22を後退させることから、固定架台11上での装置本体12の移動量を抑制しつつ眼圧測定部22のノズル22b(特にその先端)が被検者(特に鼻)に干渉(接触)してしまうことを防止することができる。
(2)左右の被検眼E(R、L)の眼圧測定を連続して行う場合、制御部19aは、顎受け15および額当て16すなわち固定架台11を基準として、眼圧測定部22が安全位置まで後退されたことを確認してから、装置本体12の左右方向への移動を行うことから、眼圧測定部22のノズル22b(特にその先端)が被検者(特に鼻)に干渉(接触)してしまうことを確実に防止することができる。
(3)左右の被検眼E(R、L)の眼圧測定を連続して行う場合、装置本体12の固定架台11上での左右の移動の前に、装置本体12において、眼圧測定部22を安全位置(実施例1では、ノズル22bの先端が筐体12aの検査開口12bの内側に引っ込む位置)まで後退させることから、固定架台11上で装置本体12を前後方向に移動させることなく左右方向へと移動させることができる。
(4)眼特性測定位置Sp1とされた眼特性測定部21の筐体21aの先端位置と、眼圧測定位置Sp2とされた眼圧測定部22の筐体22aの先端位置(すなわちノズル22bの先端位置)と、の前後方向(矢印Z参照)で見た差(筐体12aの検査開口12bからのノズル22bの突出量)が、作動距離Drと作動距離Dtとの差とされていることから、アライメントを除くと眼圧測定時と眼特性測定時とで装置本体12を前後方向に移動させる必要がないので、測定の際の装置本体12の移動量を低減することができる。このため、検査に要する時間を短縮することができ、装置本体12の移動に伴う電力消費量を低減することができる。
(5)アライメントを除くと眼圧測定時と眼特性測定時とで装置本体12を前後方向に移動させることがないので、顎受け15および額当て16に顔を保持された被検者に不要な不安を与えることを防止することができる。これは、装置本体を前後方向に移動させると、装置本体が被検者に迫っていくこととなり被検者に圧迫感を与えることによる。
(6)眼圧測定状態と眼特性測定状態との切換動作において、装置本体12内で測定ユニット20を移動させかつその測定ユニット20内で眼特性測定部21を移動させることにより、眼特性測定部21を眼特性測定位置Sp1としかつ眼圧測定部22を眼圧測定位置Sp2とすることから、眼圧測定状態と眼特性測定状態との切換動作をより効率のよいものとすることができる。これは、以下のことによる。
眼圧測定部22および眼特性測定部21は、測定のために検査光軸Leに一致させる必要がある。この検査光軸Leは、被検者の顔が保持される顎受け15および額当て16に対応して設定されていることから、眼科装置10(装置本体12)において、眼圧測定部22および眼特性測定部21で測定するためには互いの位置を入れ替える必要がある。このように、眼圧測定部22と眼特性測定部21とを入れ替える動作については、双方を移動させる必要があることから、眼圧測定部22および眼特性測定部21を収容した測定ユニット20を移動させることにより一括して行っている。
また、眼圧測定部22および眼特性測定部21は、それぞれに設定された適切な作動距離で測定するものである。ここで、眼科装置10では、被検者の被検眼に対して近接させる必要のある眼圧測定部22において、装置本体12の筐体12aの検査開口12bからノズル22bを突出させる構成としているため、眼圧測定部22と眼特性測定部21との入れ替えの際に眼圧測定部22のノズル22bを検査開口12bから後退(挿入の場合は順序が逆になるが基本的に同様である。)させる必要がある。このため、測定ユニット20を後方へと移動させることにより眼圧測定部22のノズル22bを検査開口12bから後退させ、その後に測定ユニット20を下方へと移動させることにより眼圧測定部22と眼特性測定部21とを入れ替えることとなるが、これでは眼特性測定部21の光軸を検査光軸Leに一致させることができても作動距離とはさせることができない。このため、眼特性測定部21を前方へと移動させる必要があり、測定ユニット20内で検査光軸Leに位置する眼特性測定部21を前方へと移動させることにより、眼特性測定部21を作動距離位置に移動すなわち眼特性測定状態としている。このとき、測定ユニット20を前方へと移動させることも考えられるが、眼特性測定部21を作動距離Dr(図3参照)とするための移動であることから、眼特性測定部21のみを前方へと移動させれば良いので、測定ユニット20を前方へと移動させることは効率の低下を招いてしまう。また、測定ユニット20を前方へと移動させると、眼圧測定部22(ノズル22b)の作動距離Dt(図3参照)が眼特性測定部21の作動距離Drよりも短く設定されていることから、何らの対策を施さないと眼圧測定部22(ノズル22b)が装置本体12の筐体12aに接触してしまう。
このように、眼圧測定部22と眼特性測定部21とを個別な構成としつつ双方を単一の測定ユニット20として装置本体12内で移動可能とするとともにその測定ユニット20内で眼特性測定部21のみを移動可能とし、一括で移動させる場面と単独で移動させる場面とで移動方法を適宜使い分けていることから、移動させる部材の量を必要最小限とすることができるので、眼圧測定状態と眼特性測定状態との切換動作をより効率のよいものとすることができる。
(7)測定ユニット20においてユニット基台23に眼特性測定部21を前後方向にスライド移動可能に保持させるとともに、その眼特性測定部21にガイド突起35を設けかつそれを案内するためのガイド溝孔34を一対の支持板部32に設ける構成とされていることから、検査光軸Le(検査開口12b)に適合する位置へと眼圧測定部22と眼特性測定部21とを入れ替える動作と、眼特性測定部21を眼特性測定位置Sp1とする動作とを同時に行うことができる。このため、眼圧測定状態と眼特性測定状態との切り換えに要する動作時間を短縮することができるので、迅速な測定が可能であり被検者および検者への負担を軽減することができる。
したがって、本発明に係る眼科装置10では、装置本体12の筐体12a内に眼圧測定部22とその他の眼特性測定部21とが収容された複合型の眼科装置であって、装置本体12の移動量を極力低減することができる。
次に、実施例2の眼科装置102について図9と用いて説明する。図9は、眼科装置102において、右側の被検眼E(R)に対応する眼圧測定状態から、左側の被検眼E(L)に対応する眼圧測定状態への切換動作における実施例1の眼科装置10とは異なる個所を説明するための説明図であり、(a)は眼圧測定状態を示し、(b)は眼圧測定部22が後退された様子を示し、(c)は(b)から装置本体12が後退された様子を示し、(d)は比較のために実施例1の眼科装置10における眼圧測定部22が後退された様子を示している。
実施例2の眼科装置102は、被検者の左右の被検眼E(L、R)に対して連続的に眼圧測定を行う際の切換動作の態様が、実施例1の眼科装置10とは異なるものとされた例である。この眼科装置102は、構成については眼科装置10と同様であることから、同一機能部分には眼科装置10と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
この眼科装置102では、本体駆動機構18に、固定架台11上における装置本体12の位置(移動量)を検知する位置検知手段18a(図2参照)が設けられている。この位置検知手段18aは、例えば、図示は略すが、フォトセンサ等を利用して構成することができる。位置検知手段18aは、固定架台11上における装置本体12の位置を示す検知信号を制御部19a(図2参照)に出力する。このため、制御部19aは、本体駆動機構18を駆動することにより、固定架台11上における装置本体12の移動量を検知することが可能とされている。
実施例2の眼科装置102では、基本的には実施例1の眼科装置10と同様の、右側の被検眼E(R)に対応する眼圧測定状態から左側の被検眼E(L)に対応する眼圧測定状態への切換動作を行うが、最初に行う眼圧測定部22を安全位置まで後退させる態様が実施例1の眼科装置10とは異なるものである。
詳細には、実施例1の眼科装置10では、最初の動作として、図9(d)に示すように、装置本体12において、眼圧測定部22のノズル22bの先端が装置本体12の筐体12aと面一となる位置まで眼圧測定部22を後退させることにより、眼圧測定部22を安全位置まで後退させている。ここで、眼科装置10(すなわち眼科装置102)では、上述したように、眼圧測定状態における装置本体12の筐体12aの位置を、顎受け15および額当て16すなわち固定架台11(図1参照)を基準とする安全位置としていることから、筐体12aの検査開口12bからの眼圧測定部22のノズル22bの突出量(上記した一例では24mm)が、眼圧測定部22を安全位置とするための移動量D1となる。
これに対し、眼科装置102では、眼圧測定部22のノズル22bの先端を安全位置まで後退させるために、制御部19aは、図9(b)に示すように、切換駆動機構30の駆動基台31を駆動させることにより、装置本体12において眼圧測定部22を後退させるとともに、図9(c)に示すように、本体駆動機構18を駆動させることにより、装置本体12自体を固定架台11上で後退させる。すなわち、眼科装置102では、眼圧測定部22の移動量D1の後退のために、眼圧測定状態から、装置本体12において眼圧測定部22を移動量D2まで後退させる(図9(b)参照)とともに、固定架台11上で装置本体12を移動量D3まで後退させる(図9(c)参照)ことにより、眼圧測定部22を移動量D1まで後退させて安全位置としている。
制御部19aは、装置本体12において眼圧測定部22を移動量D2まで後退させる動作と、固定架台11上で装置本体12を移動量D3まで後退させる動作とを同時に行わせる。このとき、制御部19aは、位置検知手段31aからの検知信号に基づいて眼圧測定部22を移動量が移動量D2に達したか否かを判断し、位置検知手段18aからの検知信号に基づいて装置本体12の移動量が移動量D3に達したか否かを判断する。この移動量D2および移動量D3は、データとして記憶部19bに格納されており、制御部19aは、記憶部19bから適宜当該データを読み込むことにより、移動量の判断を行う。なお、記憶部19bに格納された移動量D2および移動量D3の値は、適宜変更可能な構成としてもよい。
この眼科装置102では、基本的に眼科装置10と同様の効果を得ることができる。それに加えて、眼科装置102では、以下の(8)の効果を得ることができる。
(8)装置本体12において眼圧測定部22を移動量D2まで後退させるとともに固定架台11上で装置本体12を移動量D3まで後退させることにより、眼圧測定部22を安全位置とするので、眼圧測定部22を安全位置とするのに要する時間を短縮することができ、検査時間をさらに短縮することができる。このことから、移動量D2と移動量D3との比は、それぞれに要する時間が等しくなるように設定することが望ましい。ここで、眼科装置102のような構成であっても、基本的には装置本体12において眼圧測定部22を後退させるものであることから、固定架台11上での装置本体12の移動量は極めて小さいものであることから、従来の眼科装置1の問題点を解決することができる。
なお、上記した各実施例では、測定ユニット20において、眼特性測定部21と眼圧測定部22とがユニット基台23に設けられ、そのユニット基台23が切換駆動機構30により保持されていたが、眼特性測定部21を眼特性測定位置Sp1とすることと眼圧測定部22を眼圧測定位置Sp2とすることとの切り換えが可能であり、すなわち装置本体12が単一の検査光軸Leが設定された筐体12a内で眼特性測定部21と眼圧測定部22とを検査光軸Leに対応する位置に切換可能に保持する構成であり、かつノズル22bが筐体12aの検査開口12bから突出された眼圧測定位置Sp2の眼圧測定部22を装置本体12において後退させることができるものであればよく、上記した構成に限定されるものではない。
また、上記した各実施例では、眼特性測定状態および眼圧測定状態における装置本体12の筐体12aの位置を、顎受け15および額当て16すなわち固定架台11(図1参照)を基準とする安全位置としていることから、眼特性測定状態の装置本体12をそのまま固定架台11上で左右に移動させたり(ステップS4参照)、眼圧測定状態の装置本体12において眼圧測定部22を後退させただけで固定架台11上で左右に移動させたり(ステップS9参照)していたが、眼圧測定部22のノズル22bの先端が安全位置とされている状態の装置本体12を固定架台11上で左右に移動するものであればよく、上記した各実施例に限定されるものではない。例えば、安全位置を設定するための安全距離は、上述したように、眼圧測定部22のノズル22bの先端が、顎受け15および額当て16(図1参照)に保持された被検者(特に鼻)に接触することを確実に回避することができる間隔であることから、顎受け15および額当て16に保持された状態の被検者において最も突出する個所(特に鼻)が位置することが想定される距離に基づいて設定されるものであるが、最も突出する個所(特に鼻)の想定位置は対象とする被検者に応じて変化することから、眼特性測定状態における装置本体12の筐体12aの位置が安全位置であるとは限らない。このことから、眼特性測定状態における装置本体12の筐体12aの位置よりも被検者側を安全位置とした場合、それに応じて装置本体12における眼圧測定部22の後方への移動量を低減すればよい。また、眼特性測定状態における装置本体12の筐体12aの位置よりも検者側を安全位置とした場合、装置本体12において眼圧測定部22を後退させることに加えて眼圧測定部22のノズル22bの先端が安全位置となるまで装置本体12を固定架台11上で後退させればよい。この場合であっても、左右の位置切り換えのために、先ず装置本体12内で眼圧測定部22を後退させるものであることから、装置本体12自体の後方への移動量は極めて少なくすることができる。
さらに、上記した各実施例では、測定ユニット20において、眼特性測定部21と眼圧測定部22とがユニット基台23に設けられ、そのユニット基台23が切換駆動機構30により保持されていたが、眼圧測定部22を眼圧測定位置Sp2(検査光軸Leに対応する位置)で保持することが可能であり、かつノズル22bが筐体12aの検査開口12bから突出された眼圧測定位置Sp2の眼圧測定部22を装置本体12において後退させることができるものであればよく、上記した構成に限定されるものではない。
本発明に係る眼科装置の外観構成の一例を示す模式的な斜視図である。 眼科装置の内部構成を概略的に示す説明図である。 眼圧測定および眼特性測定における作動距離と装置本体との位置関係を説明するための説明図であり、(a)は右側の被検眼に対して眼特性測定部が作動距離とされた様子を示し、(b)は左側の被検眼に対して眼特性測定部が作動距離とされた様子を示し、(c)は左側の被検眼に対して眼圧測定部が作動距離とされた様子を示し、(d)は右側の被検眼に対して眼圧測定部が作動距離とされた様子を示している。 切換駆動機構の両支持板部のガイド溝孔と、測定ユニットの眼特性測定部のガイド突起との関係を説明するための説明図である。 眼科装置(測定ユニット)における切換操作を説明するための説明図であり、(a)は眼圧測定状態を示し、(b)は眼圧測定状態から眼圧測定部(測定ユニット)を後退させた様子を示し、(c)は(b)の状態から眼特性測定状態への変移状態を示し、(d)は眼特性測定状態を示している。 眼科装置において、右側の被検眼に対応する眼圧測定状態から、左側の被検眼に対応する眼圧測定状態への切換動作を説明するための説明図であり、(a)は右側の眼圧測定状態を示し、(b)は眼圧測定部が後退する様子を示し、(c)は(b)から装置本体が右側へ移動する様子を示し、(d)は(c)から眼圧測定部を突出させた左側の眼圧測定状態へと移行する様子を示している。 実施例1の眼科装置により左右の被検眼Eのそれぞれの眼圧測定および眼特性測定を連続的に行う順序および動作の一例を示すフローチャートである。 従来の構成の眼科装置の右側の被検眼に対応する眼圧測定状態から、左側の被検眼に対応する眼圧測定状態への切換動作を説明するための図6と同様の説明図であり、(a)は右側の眼圧測定状態を示し、(b)は装置本体が後退する様子を示し、(c)は(b)から装置本体が右側へ移動する様子を示し、(d)は(c)から左側の眼圧測定状態へと移動する様子を示している。 実施例2の眼科装置において、右側の被検眼に対応する眼圧測定状態から、左側の被検眼に対応する眼圧測定状態への切換動作における実施例1の眼科装置とは異なる個所を説明するための説明図であり、(a)は眼圧測定状態を示し、(b)は眼圧測定部が後退された様子を示し、(c)は(b)から装置本体が後退された様子を示し、(d)は比較のために実施例1の眼科装置10における眼圧測定部が後退された様子を示している。
符号の説明
10、102 眼科装置
11 固定架台
12 装置本体
12a 筐体
18 本体駆動機構
18a (検知手段としての)位置検知手段
19a 制御部
21 眼特性測定部
22 眼圧測定部
31a (検知手段としての)位置検知手段
C 角膜
E 被検眼
Le 検査光軸
Sp2 眼圧測定位置

Claims (3)

  1. 被検者の被検眼の角膜に流体を吹き付けて該角膜を変形させて眼圧を測定する眼圧測定部を、検査光軸が設定された筐体内で前記検査光軸に対応する位置で保持可能な装置本体が、固定架台上で本体駆動機構により移動自在に支持された眼科装置であって、
    前記装置本体では、前記眼圧測定部が、前記検査光軸に対応する状態において部分的に前記筐体から突出された眼圧測定位置に移動可能とされるとともに、該眼圧測定位置から前記筐体の内方へ向けて後退可能とされ、
    前記装置本体には、前記固定架台に関連して、前記眼圧測定部が前記眼圧測定位置から後退されるとともに前記被検者に対する所定の安全位置まで後退されたか否かを検知可能な検知手段が設けられ、
    前記本体駆動機構は、前記眼圧測定部により眼圧測定が実行された後である場合、該眼圧測定部が前記装置本体における前記眼圧測定位置から前記筐体の内方へ向けた前記眼圧測定部の移動のみにより前記安全位置まで後退されるとともに前記安全位置まで後退されている旨の検知信号を前記検知手段から受信すると、前記固定架台上において前記被検者の一方の前記被検眼に対応する位置から他方の前記被検眼に対応する位置への前記装置本体の移動を実行可能とすることを特徴とする眼科装置。
  2. 被検者の被検眼の角膜に流体を吹き付けて該角膜を変形させて眼圧を測定する眼圧測定部を、検査光軸が設定された筐体内で前記検査光軸に対応する位置で保持可能な装置本体が、固定架台上で本体駆動機構により移動自在に支持されており、該本体駆動機構による前記装置本体の移動と該装置本体における切換動作とが制御部により制御される眼科装置であって、
    前記装置本体では、前記眼圧測定部が、前記検査光軸に対応する状態において部分的に前記筐体から突出された眼圧測定位置に移動可能とされるとともに、該眼圧測定位置から前記筐体の内方へ向けて後退可能とされ、
    前記装置本体には、前記固定架台に関連して、前記眼圧測定部が前記眼圧測定位置から後退されるとともに前記被検者に対する所定の安全位置まで後退されたか否かを検知可能な検知手段が設けられ、
    前記制御部は、前記被検者の一方の前記被検眼の眼圧を測定する状態から、他方の前記被検眼の眼圧を測定する状態へと切り換える際、
    前記装置本体において、前記眼圧測定部を前記眼圧測定位置から前記筐体の内方へ向けた移動のみにより前記安全位置まで後退させる工程と、
    前記眼圧測定部が前記装置本体において前記眼圧測定位置から前記安全位置まで後退されるとともに前記安全位置まで後退されている旨の検知信号を前記検知手段から受信した後に、前記本体駆動機構に、前記固定架台上において前記被検者の一方の前記被検眼に対応する位置から他方の前記被検眼に対応する位置へと前記装置本体を移動させる工程と、
    前記装置本体において、前記筐体の内方に後退された前記眼圧測定部を前記眼圧測定位置へと進出させる工程と、を行うことを特徴とする眼科装置。
  3. 前記装置本体は、前記被検眼からの反射光を受光して眼特性を検査する光学系を有し前記眼圧測定部から独立して構成された眼特性測定部と、前記眼圧測定部とを、前記筐体内で前記検査光軸に対応する位置に切換可能に保持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の眼科装置。
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