JP4988301B2 - 眼科装置 - Google Patents

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Description

本発明は、眼圧と眼屈折力等の眼の光学特性を測定(検査)する眼科装置に関する。
被検眼の複数の眼特性を測定する眼科装置としては、所定のノズルから被検眼角膜に対して流体を噴射することにより被検眼の眼圧を非接触にて測定する眼圧測定部の上に、被検眼の眼屈折力を測定する眼屈折力測定部が積層配置されたものが知られている(特許文献1参照)。このような装置の場合、眼圧測定部と眼屈折力測定部とを一体的に上下方向に移動させることにより、眼圧測定と眼屈折力測定とを各々行うことができる構成となっている。また、眼圧測定部のノズルを前後方向に移動可能とし、眼圧測定部の測定光軸と眼屈折力測定部の測定光軸とを同軸とした構成の眼科装置も知られている(特許文献2参照)。
特開平1−265937号公報 特開2004−313758号公報
ところで、眼圧測定は、眼屈折力測定に対して被検眼との作動距離が狭い(短い)状態で行われる。このような構成においては装置前面が、被検者や顔支持ユニット(例えば、額当て等)に接触することを避けるため、通常はノズル部分のみを前方(被検眼側)に突出した構成にて測定を行う。しかしながら、眼圧測定部と眼屈折力測定部とを有した複合装置の場合、ノズルが突出していると被検眼の屈折力を測定する際にノズル部分が被検者や顔支持ユニットに接触してしまう。また、特許文献1のように眼圧測定部の前面と眼屈折力測定部前面とを同一面とするような構成の場合、眼圧測定の際に装置前面が被検者や顔支持ユニットに接触しやすい。また、特許文献2のような構成の眼科装置の場合、眼屈折力測定時にはノズルが収納されるため、測定時における装置の接触を抑制することが可能であるが、ノズルを収納した際に装置全面に開口が生じてしまい、ここから装置内部に埃等が入り込み、測定精度を下げる要因となりやすい。
本発明は、上記問題点を鑑み、被検者の顔もしくは顔支持ユニットと装置筐体との接触を回避できるとともに、装置内部への埃等の侵入を抑制できる眼科装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) ノズルを介して被検眼角膜に流体を吹き付ける流体吹付手段を持ち流体の吹き付けにより角膜を変形させて眼圧を測定する眼圧測定部と,被検眼の光学特性を測定する光学系を持つ眼特性測定部とを有し,各測定部の測定光軸が異なる高さで被検者に向かうように配置された測定ユニットと、
前記眼圧測定部を用いて被検眼の眼圧を測定する眼圧測定モードと,前記眼特性測定部を用いて被検眼の眼特性を測定する眼特性測定モードとを切り換える測定モード切換手段と、
測定モード切換手段によって切換えられる各測定モードに対応するために、各測定部の測定光軸が被検眼と同じ高さになるように前記測定ユニットを被検眼に対して上下方向に移動可能な上下動駆動手段と、
前記眼特性測定部に対して少なくとも前記ノズルを前後方向に移動させノズル先端位置を使用位置と収納位置とに変更させる位置変更手段と、
前記収納位置に位置した前記ノズルの前方にシャッタを挿脱可能に配置するシャッタ挿脱機構と、
前記測定モード切換手段によって切り換えられた測定モードに応じて前記位置変更手段及びシャッタ挿脱機構の動作を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)の眼科装置において、前記制御手段は、眼特性測定部による測定終了後、前記測定モード切換手段によって眼特性測定モードから眼圧測定モードに切り換えられたことを受けて前記上下動駆動手段を移動させ眼圧測定部と被検眼とが同じ高さになるように測定ユニットを移動させると共に、該測定ユニットの上下動中に前記シャッタ挿脱機構を駆動させて前記シャッタを開けることを特徴とする。
(3) (2)の眼科装置において、シャッタの開閉を検知する開閉検知手段を備え、前記制御手段は、前記前記シャッタ挿脱機構の駆動によってシャッタが開かれた後、前記開閉検知手段の検知信号に基づいて前記位置変更手段を動作させ前記ノズルの先端を使用位置に位置させることを特徴とする眼科装置。

本発明によれば、被検者の顔もしくは顔支持ユニットと装置筐体との接触を回避できるとともに、装置内部への埃等の侵入を抑制し、安定した測定精度を得ることができる。
本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、眼圧、眼屈折力及び角膜形状を測定する眼科装置を例として説明する。図1は、本実施形態に係る眼科装置の全体構成を説明する構成図である。図1(a)は、眼屈折力・角膜形状測定時の状態を表し、図1(b)は、眼圧測定時の状態を表す。
眼科装置は、基台1と、基台1に取り付けられた顔支持ユニット2と、基台1上に移動可能に設けられた移動台3と、移動台3に移動可能に設けられた測定ユニット4を備える。測定ユニット4は、眼屈折力及び角膜形状を測定するための眼屈折力・角膜形状測定部4a(以下、レフ・ケラト測定部と記す)と、レフ・ケラト測定部4aの上に位置するように積層配置され、非接触で被検眼Eの眼圧を測定するための眼圧測定部4bとを持つ。このとき、測定ユニット4には、レフ・ケラト測定部4aの測定光軸Laと眼圧測定部4bの測定光軸Lbの高さが異なるようにレフ・ケラト測定部4aと眼圧測定部4bが配置されている。
測定ユニット4は、移動台3に設けられたY駆動部6により、被検眼に対して上下方向(図1に示すY方向)に移動される。また、Y駆動部6は、眼圧測定モードとレフ・ケラト測定モード(眼特性測定モード)の切換に応じて、測定ユニット4を被検眼に対してY方向に移動させレフ・ケラト測定部4aの測定光軸Laと眼圧測定部4bの測定光軸Lbのいずれかを顔支持ユニット2にて固定された被検者の被検眼Eとほぼ同じ高さに合わせる役割を有する。このため、Y駆動部6の駆動量は、少なくとも測定光軸Laと測定光軸Lbとの間隔以上は確保する必要がある。
また、測定ユニット4は、Y駆動部6の上に設けられたXZ駆動部7により、被検眼Eに対して左右方向(X方向)、前後(作動距離)方向(Z方向)に移動される。これにより、測定ユニット4は、3次元方向に移動可能となる。
また、眼圧測定部4bは、駆動部8の駆動によりレフ・ケラト測定部4aに対してZ方向に移動可能に配置されており、駆動部8は、眼圧測定モードの際には眼圧測定部4bを被検眼Eに近づく方向に移動させ、レフ・ケラト測定モードの際には眼圧測定部4bを被検眼Eから遠ざかる方向に移動させるために用いられる。
移動台3は、検者によるジョイスティック5の操作により、基台1上をX方向及びZ方向に移動される。また、検者による回転ノブ5aの回転操作によってY駆動部6が駆動されると、測定ユニット4がY方向に移動される。また、ジョイスティック5の頂部には、測定開始スイッチ5bが設けられている。また、移動台3には、表示モニタ40が設けられている。
また、151は測定ユニット4の前面に形成される開口部180を覆う(塞ぐ)ためのシャッタパネルであり、眼圧測定部4bを使用しない状態(ノズル63が装置内部に退避し収納されている状態)において、駆動部8による眼圧測定部4bの前後移動に連動して開閉(挿脱)可能な構成となっている。図2は、本実施形態に係る眼科装置に設けられたシャッタ開閉機構を斜め上方よりみたときの斜視図であり、図2(a)はシャッタが閉じられた状態を示す図、図2(b)はシャッタが開かれた状態を示す図である。収納位置に位置するノズル63の前方に配置されるシャッタ開閉機構150は、平板上のシャッタパネル151(以下、シャッタと略する)と、左右一対のガイドレールである垂直レール152a及び傾斜レール152bと、シャッター151に取り付けられ垂直レール152a及び傾斜レール152bに沿って移動される第1ローラ153a及び第2ローラ153bと、シャッター151を開閉させるために駆動される駆動機構としてのモータ154と、モータ154の回転軸及び複数あるローラ153のうちの一個に連結されるクランクアーム155と、を持つ。なお、第1ローラ153aはシャッタ151の下方に左右一対に取り付けられ、第2ローラ153aはシャッタ151の上方に左右一対に取り付けられている。また、垂直レール152aはレフ・ケラト測定部4aの上面部及び開口部180の左右側部に取り付けられ、傾斜レール152bは開口部180の上端から後方(被検眼から遠ざかる方向)に向かって延び垂直レール152aに対して傾斜した状態で連結される。また、ローラ153bは、クランクアーム155に対してYZ平面に移動可能な状態で連結されている。
図3は、シャッタ開閉機構150のモータ154及びクランクアーム155を裏側からみたときの図である。161はシャッタ151が閉鎖されたことを検知するための第1検知部としての第1フォトセンサであり、162はシャッタ151が開放されたことを検知するための第2検知部としての第2フォトセンサである。170はモータ154の回転軸及びクランクアーム155に連結される回転板であり、第1フォトセンサ161によって光学的に検知される第1遮光部材171と、第2フォトセンサ162によって光学的に検知される第2遮光部材172が形成されている。
ここで、図2(a)のようにシャッタパネル151が閉じられた状態から、モータ154の回転によってクランクアーム155が後方に回転されると、クランクアーム155に連結される第2ローラ153b(図面手前側)がガイドレールに沿って移動される。このとき、左右一対の第2ローラ153bが、垂直レール152aに沿って上方に移動されたのち、傾斜レール152bに沿って斜め上方向に移動されると共に、左右一対の第1ローラ153aが垂直レール152aに沿って上方向に垂直移動され、傾斜レール152bに達する。これにより、シャッタ151が開かれた状態に切り換わり、開口部180が現われる。
また、シャッタ151が開かれた状態から、モータ154の回転によってクランクアーム155が前方に回転されると、左右一対の第2ローラ153bが、傾斜レール152bに沿って斜め下方向に移動されたのち、垂直レール152aに沿って下方向に移動されると共に、左右一対の第1ローラ153aが傾斜レール152bを介して垂直レール152aに達する。これにより、シャッタ151が閉じられた状態に切り換わり、開口部180が閉鎖され、装置内部への埃の侵入や指等の異物の差込を抑制する。
また、上記のようなシャッタ151の開閉動作は、第1フォトセンサ161及び第2フォトセンサ162によって検知が可能であり、シャッタ151が閉じられると、第1フォトセンサ161によって第1遮光部材171が検知され、検知信号が後述する制御部110へと出力される。また、シャッタ151が開かれると、第2フォトセンサ162によって第2遮光部材172が検知され、検知信号が制御部110へと出力される。また、第1フォトセンサ161及び第2フォトセンサ162の両方からの検知信号がない状態では、シャッタ151が開閉動作中として制御部110によって判定される。
なお、開口部180は、ノズル63と、後述する光源90や光検出器96等を含む角膜変形検出及び作動距離検出用光学系98の少なくとも一部を収納するノズルヘッド190が被検眼方向にせり出すことができる程度の大きさが確保されている。また、ノズルヘッド190は、被検眼の鼻等への接触を防ぐため、被検眼方向に向かってテーパ状に細くなるような外部形状を有する。
この場合、シャッタ151が開かれた状態で、駆動部8の駆動により眼圧測定部4bが被検眼方向に移動されると、ノズルヘッド190が開口部180から迫り出した状態となる(図2(b)参照)。また、図2(a)は、ノズルヘッド190が眼圧測定部4bの筐体内に収納された状態(退避された状態)を示す図であり、ノズルヘッド190の前方にシャッタ151が挿入され、開口部180が閉じられた状態となっている。
以下、本実施形態の眼科装置の光学系、眼圧測定部4bの流体噴射機構、及び本装置の制御系の構成について説明する。図4は、レフ・ケラト測定部4aと眼圧測定部4bの光学系及び制御系の構成について説明するための図である。
まず、眼屈折力測定光学系と角膜形状測定光学系を持つレフ・ケラト測定部4aの光学系について説明する。10は被検眼Eの眼屈折力を測定するための眼屈折力測定光学系である。測定光学系10は、眼Eの瞳孔中心部を介して眼Eの眼底Efにスポット状の測定指標を投影する投影光学系10aと、眼底Efから反射された眼底反射光を瞳孔周辺部を介してリング状に取り出し、二次元撮像素子12にリング状の眼底反射像を撮像させる受光光学系10bと、ビームスプリッタ13と、対物レンズ14と、を含む。ビームスプリッタ13は、投影光学系2に設けられた測定光源2aから発せられた測定光束を反射して被検眼方向に向かわせ、被検眼眼底にて反射された測定光束を透過し受光光学系3方向へと向かわせる。なお、撮像素子12からの出力は、制御部110に入力される。
29はダイクロイックミラーであり、その透過方向には測定光学系10が配置され、その反射方向には対物レンズ36、ダイクロイックミラー35、全反射ミラー34が配置されている。
ここで、全反射ミラー34の反射方向には、、固視標呈示用可視光源31,固視標を持つ固視標板32,投光レンズ33,を含み、被検眼の固視させるための固視標呈示光学系30が配置されている。ここで、光源31及び固視標板32は、光軸方向に移動されることにより、被検眼Eの雲霧を行う。
また、50は観察光学系であり、固視標呈示光学系30と共用されるダイクロイックミラー29及び対物レンズ36と、可視光を透過して赤外光を反射するダイクロイックミラー35と、撮像レンズ51と、二次元撮像素子52を備える。撮像素子52からの出力は、制御部110に入力される。なお、ダイクロイックミラー29は、固視標呈示光学系30からの固視標光束を眼Eに導き、被検眼Eの前眼部からの反射光を観察光学系50に導くと共に、測定光学系10に用いられる測定光束の波長を透過する特性を有する。
眼Eの前眼部の前方には、眼Eの角膜Ecにリング指標を投影するための近赤外光を発するリング指標投影光学系45が配置されており、被検眼の角膜形状を測定するための測定指標、被検眼に対するアライメント、及び前眼部照明として用いられる。
これにより、被検眼Eの前眼部像は二次元撮像素子52により撮像され、モニタ40上に表示される。なお、この観察光学系50は、被検眼Eの角膜Ec上に形成されるリング指標Rを撮像する撮像光学系を兼ね、制御部110によりリング指標像の位置が検出可能である。
次に、眼圧測定部4bの空気(流体)吹付機構を図4に基づいて説明する。61は空気圧縮用のシリンダである。62はピストンであり、ロータリソレノイド68(図2参照)の駆動力によってシリンダ61内を移動する。ピストン62の移動によりシリンダ61内で圧縮された空気は、ノズル63を介して被検眼Eの角膜Ecに向けて噴射される。64はノズル63を保持する透明なガラス板である。65はノズル63の背後に設けられた透明なガラス板である。ガラス板65の背後には、後述する観察及びアライメントのための光学系が配置されている。66はシリンダ61内の圧力を検出する圧力センサである。圧力センサ66からの検出信号は、制御部110に入力され、眼圧値の算出に利用される。
次に、眼圧測定部4bの光学系について説明する。なお、眼圧測定部4bを使用する場合(眼圧測定時)は、レフ・ケラト測定部4aの最前面に対して眼圧測定部4bに設けられたノズル63が被検眼E側にせり出した状態にて使用される。
70は前眼部照明用の赤外光源であり、ノズル63の軸線と一致する光軸Lbを中心に4個配置されている。光源70による被検眼Eの前眼部像は、光軸Lb上に配置されたガラス板65,ハーフミラー71,対物レンズ72,ダイクロイックミラー73及びフィルタ74を介して、二次元撮像素子75により撮像される。なお、ダイクロイックミラー73は、赤外光を透過し可視光を反射する特性を持つ。また、フィルタ74は、光源70及び後述する光源80の光を透過し後述する光源90の光を透過しない特性を持つ。二次元撮像素子75により撮像された前眼部像は、制御部110へ入力されたのちに表示モニタ40上に表示される。
80はX方向及びY方向のアライメント用の赤外光源であり、その光は投影レンズ81,ハーフミラー71及びガラス板65を介して、角膜Ecに正面から投影される。光源80による角膜反射像は、ガラス板65からフィルタ74までを介して撮像素子75に撮像される。撮像素子75からの撮像信号は、制御部110へと入力され、X方向及びY方向のアライメントに利用される。85は固視標投影用の可視光源であり、光源85により照明された固視標86の光は、投影レンズ87,ダイクロイックミラー73,対物レンズ72,ハーフミラー71及びガラス板65を介して、被検眼Eに向かう。
90は角膜Ecの変形状態検出用の赤外光源であり、光源90による光は、コリメータレンズ91により略平行光束とされて角膜Ecに投影される。光源90による角膜反射像は、受光レンズ92,フィルタ93,ハーフミラー94及びピンホール板95を介して、光検出器96により受光される。フィルタ93は、光源90の光を透過し光源70及び光源80の光を透過しない特性を持つ。これら光学系は、角膜Ecが所定の変形状態(偏平状態)のときに光検出器96の受光量が最大になるように配置されている。光検出器96からの検出信号は、制御部110へと入力され、眼圧値の算出に用いられる。
また、光源90及びコリメータレンズ91はZ方向のアライメント検出の指標投影系に共用され、光源90による角膜反射像は、受光レンズ92からハーフミラー94を介してPSDやラインセンサ等の一次元位置検出素子97に入射する。そして、位置検出素子97からの検出信号は、制御部110に入力され、Z方向のアライメント検出に利用される。すなわち、被検眼E(角膜Ec)がZ方向に移動すると、光源90による角膜反射像の入射位置も位置検出素子97上を移動するため、位置検出素子97からの検出信号に基づき被検眼Eに対するZ方向のアライメント状態を検出することができる。
なお、図4においては、説明の便宜上、これら角膜変形検出及び作動距離検出の光学系を上下に配置しているように図示したが、本来は被検眼に対して左右方向に配置されているものである。
次に、制御系の構成について説明する。装置全体の制御や測定値の算出等を行う制御部110は、レフ・ケラト測定部4aや眼圧測定部4bに備わる各部材の他、表示モニタ40、Y駆動部6、XZ駆動部7、駆動部8、測定結果等を記憶するメモリ111、回転ノブ5a、測定開始スイッチ5b、モータ154、第1フォトセンサ161、第2フォトセンサ162、眼圧測定部4bのせり出し動作を検知する検知部115、眼圧測定部4bの退避動作を検知する検知部116、及び測定モード選択スイッチ112、等が接続されている。ここで、制御部110は、自動もしくは手動によって切換えられる測定モードに応じて駆動部8及びモータ154の動作を制御する(以下に、具体例を示す)。
以上のような構成を備える眼科装置において、その動作について説明する。本装置は、測定モード選択スイッチ112の使用により、レフ・ケラト測定部4aを用いて眼屈折力及び角膜形状のみを測定する第1モード、眼圧測定部4bを用いて眼圧のみを測定する第2モード、及び眼屈折力,角膜形状及び眼圧を連続測定する第3モードの3種類のモードを選択することができる。なお、第3モードでは、先に眼屈折力及び角膜形状を測定するモード(眼特性測定モード)が実行(選択)された後、眼圧を測定するモード(眼圧測定モード)に自動的に切換えられる。以下では、第3モードについて説明する。
測定モード選択スイッチ112により第3モードが選択された場合、眼特性測定モードとしてレフ・ケラト測定が初めに行われるが、この場合、制御部110は、レフ・ケラト測定をスムーズに開始できるように、測定ユニット4の高さを初期化させておく。すなわち、制御部110は、Y駆動部6を駆動させることによりレフ・ケラト測定部4aの測定光軸Laと被検眼Eがほぼ同じ高さになるようにしておく(ラフで構わない)。例えば、測定光軸Laを所定の高さ(例えば、アイレベルマーカの高さ)に移動させておく。
また、制御部110は、予め駆動部8を駆動させて眼圧測定部4bをレフ・ケラト測定部4aに対して装置本体側に後退(被検眼Eから遠ざかる方向に移動させ)、させ、ノズルヘッド190を装置内部に収納した状態にする。また、制御部110は、モータ154を駆動させることにより、シャッタ151を閉じておく。このため、ノズルヘッド190を装置内部に収納した際に測定ユニット4の前面に形成される開口部180は、シャッタ151により塞がれた状態となっている。これにより、レフ・ケラト測定が可能な状態となる(図1(a)参照)。
ここで、被検眼Eに対する測定ユニット4のX,Y及びZ方向のアライメントを行う。検者は、モニタ40を観察しながらジョイスティック5及び回転ノブ5aを操作し、前眼部像Fがモニタ40に表示される(図4参照)ようにラフなアライメントを行う。その後、検者は、表示モニタ40に表示されるリング像Rを見ながらジョイスティック5を操作して、リング像RとレチクルマークLTが同心円になるように測定ユニット4の位置を上下左右方向に調整する。また、インジゲータを参考にしながら(もしくはリング像Rが最も細くなるように)、測定ユニット4の作動距離方向の位置を調整したのち、測定開始スイッチ5bを押して測定を開始する。なお、制御部110は、所定の手法によって被検眼に対するアライメント状態を検出し、検出結果に基づいて被検眼に対して測定ユニット4を自動的に位置合わせする自動アライメント制御を動作させるようにしてもよい。
ここで、測定開始スイッチ5bより測定開始のトリガ信号が発せられると、制御部110は、まず、撮像素子22にて撮像されたリング指標像Rの形状に基づいて眼Eの角膜形状を測定し、次に、固視標呈示光学系30によって被検眼に雲霧をかけた状態で測定光学系10を動作させて被検眼の眼屈折力を測定する。そして、制御部110は、測定結果をモニタ40に表示する。
以上のようにして、角膜形状測定及び眼屈折力測定が終了すると、第3モードでは制御部110が眼圧測定モードへの切換信号を自動的に発し、眼圧を測定するモードに切換える。眼圧測定モードへの切換信号が入力されると、制御部110は、Y駆動部6を駆動させることにより測定ユニット4を下方向に移動させ、眼圧測定部4bの測定光軸Lbと被検眼Eとがほぼ同じ高さになるようにする(ラフで構わない)(図1(b)参照)。
また、眼圧測定モードに切換えられたことを受けて、制御部110は、モータ154を駆動させることによりシャッタ151を垂直レール152aから傾斜レール152bへ移動させる。そして、制御部110は、第2フォトセンサ162からの検知信号が入力されたら、シャッタ151が開かれたと判定し、モータ154の駆動を停止させる。
また、制御部110は、第2フォトセンサ162からの検知信号に基づいて、駆動部8を駆動させることにより、眼圧測定部4bを被検眼Eへ近づく方向に移動させ、ノズル63の先端を収納位置からレフ・ケラト測定部4aの筐体前面より被検者側の使用位置(測定位置)に位置させる(せり出させる)。そして、検知部115からの検知信号が入力されたら、ノズル63がせり出されたと判定し、駆動部8の駆動を停止させる。これは、レフ・ケラト測定部4aの筐体前面が被検者の顔(例えば、鼻)に当接しないようにするとともに、被検眼と装置との作動距離を眼圧測定に合わせて短くするためである。これにより、眼圧測定が可能な状態となる。
なお、眼圧測定部4bを被検眼側に移動させる場合、ノズル63の先端が被検眼Eに接触する可能性があるので、好ましくは、一旦、測定ユニット4を被検眼Eから遠ざかる方向の後方位置へ一旦移動した後(例えば、最も後方側に設定されている基準位置まで後退させた後)、ノズル63の先端をレフ・ケラト測定部4aの前面より一定量だけ突出させる。
その後、検者によって再度アライメントが行われる。ここで、制御部110は、眼圧測定モードへの切換信号により、モニタ40に表示する画像を二次元撮像素子75からの撮像信号に切換えると共に、撮像素子75の光源80による角膜反射像の検出結果に基づき、XZ駆動部7及びY駆動部6を駆動制御し、X方向及びY方向の詳細なアライメントを行う。また、光源90による角膜反射像が位置検出素子97に入射する状態になると、制御部110は、この検出結果に基づいてXZ駆動部7を駆動制御し、Z方向の詳細なアライメントを行う。
被検眼Eに対する眼圧測定部4bのX,Y及びZ方向のアライメントがそれぞれ許容範囲に入ると、制御部110は、自動的にトリガ信号を発し(またはアライメント完了の旨をモニタ40に表示することにより、検者が測定開始スイッチ5bを押してトリガ信号を入力し)、ロータリソレノイド68を駆動させる。ロータリソレノイド68の駆動によりピストン62が移動されると、シリンダ61内の空気が圧縮され、圧縮空気がノズル63から角膜Ecに向けて吹き付けられる。角膜Ecは、圧縮空気の吹き付けにより徐々に変形し、扁平状態に達したときに光検出器96に最大光量が入射される。制御部110は、圧力センサ66からの出力信号と光検出器96からの出力信号とに基づき眼圧値を求め、測定結果をモニタ40に表示する。
上記のようにして測定が終了し、所定の測定完了信号が発せられたら、制御部110は、駆動部8を駆動させることにより、眼圧測定部4bを被検眼Eから遠ざかる方向に移動(後退)させる。そして、検知部116からの検知信号が入力されたら、ノズル63が収納されたと判定し、駆動部8の駆動を停止させる。また、制御部110は、検知部116からの検知信号に基づいてモータ154を駆動させることにより、シャッタ151を傾斜レール152bから垂直レール152aへ移動させる。そして、制御部110は、第1フォトセンサ161からの検知信号が入力されたら、シャッタ151が閉じられたと判定し、モータ154の駆動を停止させる。
以上のような構成とすれば、レフ・ケラト測定を行う際には、ノズル63が眼圧測定部4bの筐体内に収納されるため、ノズル63が被検眼の額等に接触するのを回避できる。また、ノズル63が通過する開口部180がシャッタ151に閉じられることによって、レフ・ケラト測定を受ける被検者によって眼圧測定部4bの筐体内が見えてしまったり、埃等が開口部180からの装置内部へ侵入することを防ぐことができる。
また、本実施形態のように、シャッタ151を上下方向に移動させるような構成とすれば、装置筐体が左右方向に大型化されるのを防止することができる。また、シャッタ151が開かれる際に、図1(b)に示すように、測定ユニット4の筐体の被検眼側前面に対して傾斜された状態でシャッタ151を収納(配置)することで、測定ユニット4の筐体の被検者側上方部分を小型化できる。すなわち、測定ユニット4の筐体の被検眼側前面上部に傾斜面(傾斜部)を設けることが可能となる。したがって、被検眼の眼圧測定時において、検者が被検者の開瞼作業を行う場合、検者の手が入れやすくなり、開瞼作業が容易となる。
なお、以上の説明においては、眼圧測定部4b全体をレフ・ケラト測定部4aに対して作動距離方向に移動させるような構成としたが、これに限るものではなく、レフ・ケラト測定部4aに対して少なくともノズル63を前後方向に移動させノズル先端位置を使用位置と収納位置とに変更させる構成であればよい。
本実施形態に係る眼科装置の全体構成を説明する構成図である。 本実施形態に係る眼科装置に設けられたシャッタ開閉機構を斜め上方よりみたときの斜視図である。 本実施形態に係るシャッタ開閉機構のモータ及びクランクアームを裏側からみたときの図である。 レフ・ケラト測定部と眼圧測定部の光学系及び制御系の構成について説明するための図である。
符号の説明
4 測定ユニット
4a レフ・ケラト測定部
4b 眼圧測定部
6 Y駆動部
8 駆動部
63 ノズル
110 制御部
112 測定モード選択スイッチ
115 検知部
116 検知部
150 シャッタ開閉機構
151 シャッタパネル
152a 垂直レール
152b 傾斜レール
153 ローラ
154 モータ
161 第一フォトセンサ
162 第二フォトセンサ

Claims (3)

  1. ノズルを介して被検眼角膜に流体を吹き付ける流体吹付手段を持ち流体の吹き付けにより角膜を変形させて眼圧を測定する眼圧測定部と,被検眼の光学特性を測定する光学系を持つ眼特性測定部とを有し,各測定部の測定光軸が異なる高さで被検者に向かうように配置された測定ユニットと、
    前記眼圧測定部を用いて被検眼の眼圧を測定する眼圧測定モードと,前記眼特性測定部を用いて被検眼の眼特性を測定する眼特性測定モードとを切り換える測定モード切換手段と、
    測定モード切換手段によって切換えられる各測定モードに対応するために、各測定部の測定光軸が被検眼と同じ高さになるように前記測定ユニットを被検眼に対して上下方向に移動可能な上下動駆動手段と、
    前記眼特性測定部に対して少なくとも前記ノズルを前後方向に移動させノズル先端位置を使用位置と収納位置とに変更させる位置変更手段と、
    前記収納位置に位置した前記ノズルの前方にシャッタを挿脱可能に配置するシャッタ挿脱機構と、
    前記測定モード切換手段によって切り換えられた測定モードに応じて前記位置変更手段及びシャッタ挿脱機構の動作を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする眼科装置。
  2. 請求項1の眼科装置において、前記制御手段は、眼特性測定部による測定終了後、前記測定モード切換手段によって眼特性測定モードから眼圧測定モードに切り換えられたことを受けて前記上下動駆動手段を移動させ眼圧測定部と被検眼とが同じ高さになるように測定ユニットを移動させると共に、該測定ユニットの上下動中に前記シャッタ挿脱機構を駆動させて前記シャッタを開けることを特徴とする眼科装置。
  3. 請求項2の眼科装置において、シャッタの開閉を検知する開閉検知手段を備え、前記制御手段は、前記前記シャッタ挿脱機構の駆動によってシャッタが開かれた後、前記開閉検知手段の検知信号に基づいて前記位置変更手段を動作させ前記ノズルの先端を使用位置に位置させることを特徴とする眼科装置。
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