JP4261648B2 - 光学装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用位置と収納位置に移動可能な光学系と、前記光学系の前面を開閉する保護カバーとを有する光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カメラ本体内にレンズ鏡筒を沈胴させ、撮影時にはレンズ鏡筒を繰り出して撮影可能な状態とするカメラが種々提案されており、レンズ鏡筒の沈胴状態では、レンズを保護するバリアが閉じ位置にあり、撮影を行うに際してバリアを開き、レンズ鏡筒の繰り出しの際の障害とならないようにしたものも提案されている。そして、このようなレンズ鏡筒はズーム動作が可能となっているのが一般的である。
【0003】
このレンズを保護するためのバリアは、ズームレンズをズーム動作させるためのズームモータとは別のアクチュエータにより開閉駆動されるか、あるいはズームモータを利用して開閉駆動されるようにしたものがあるが、いずれにおいてもバリアが完全に開放した全開後に、鏡筒を繰り出すように機械的に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなバリア開閉機構は、バリアの開閉状態とは関係なく、鏡筒が正常に移動できなかったときにエラーとして処理されるため、バリア開閉機構の動作不良等によりバリアが完全に開いていない状態のときでも、鏡筒の繰り出し動作が行われることになる。このため、鏡筒がバリアに突き当たり、バリアが損傷するおそれも考えられる。
【0005】
本出願に係る発明の目的は、使用位置と収納位置に移動可能な光学系と、前記光学系の前面を開閉する保護カバーとが適正に連動する光学装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本出願に係る発明の目的を実現する構成は、レンズを保持し、使用位置および収納位置の間で光軸方向に移動可能な保持部材と、保持部材が収納位置にあるときにレンズの前面を閉じる閉位置と、保持部材の移動領域から退避して保持部材の使用位置への移動を許容する開位置との間で移動可能な保護カバーと、保持部材を移動させる駆動手段と、駆動手段による保持部材の移動に連動して保護カバーを閉位置および開位置の間で動作させる連動手段と、保護カバーが開位置に移動したことを検出する検出手段と、駆動手段の駆動を制御する制御手段と、を有する。ここで、保持部材は、収納位置から使用位置への移動の際に、レンズの前面を閉じた状態にある保護カバーの位置(光軸方向における位置)を越えて使用位置へ移動する。そして、制御手段は、駆動手段による保持部材の収納位置から使用位置への移動を開始させた後において、検出手段により保護カバーが開位置に移動したことを検出できない場合には、駆動手段による保持部材の使用位置への移動を中止させる。
【0007】
【発明の実施の形態】
(一実施の形態)
図1〜図9は本発明の一実施の形態を示し、図1は本発明を実施したカメラの実施の形態を示す鏡筒部分の分解斜視図を示している。
【0008】
1は鏡筒ユニットの基部であるベースで、その前端部にネジ止めにより固定される固定筒2とともに鏡筒ユニットの構造体を形成する。3は1群鏡筒で、複数の不図示のレンズを保持している。また外周側面には先端にテーパ部を持つフォロアピン7が3本圧入されており、前面には不図示のキャップが接着により固定されている。
【0009】
9は2群鏡筒で、複数の不図示のレンズを保持しており、絞りユニット13の絞り地板に接着等の手段により一体的に保持されている。
【0010】
83はボビンに巻きまわしたコイルで、これに通電する事によって発生する磁束はヨーク84、85を経由してアーム86と一体的に形成されたマグネット87に磁気的回転力を発生させる。
【0011】
15はレンズを保持した焦点調節のための3群鏡筒で、光軸方向に延びるガイドバー17、18に案内されるとともに、軸方向の位置はその腕部に挟持した雌ネジを有する不図示のナットに規制され、引っ張りばね20で繰込み方向に片寄せされている。なお、前記ナットに設けられたスリット部に3群鏡筒15の突起が嵌合しており、回転が規制されている。21はマグネット22と一体的に設けられたスクリューで、前記ナットの雌ネジ部と螺合する雄ネジ部を有する。また、ベース1に圧入された軸受けにスクリュー21の一端部が回転可能に嵌合している。24は3群鏡筒15を駆動するためのステップモータで、マグネット22を含んで磁気回路を構成しており、ベース1上に固定されている。3群鏡筒15は、一体的に固定されたスリット板30が、ベース1に固定された不図示のフォトインタラプタのスリット部を通過することにより位置検出が行われる。
【0012】
32は撮像素子で、ベース1にネジ止め固定される保持板33に接着等により固定保持されている。34はフレキで、光電変換された画像信号を後述の信号処理回路に供給する。35は防塵用のゴム、36はローパスフィルター(LPF)で、共にベース1に接着等により固定されている。
【0013】
前記固定筒2の外周部には駆動環37が回転可能に嵌合している。図4に示すように、駆動環37の外周部には一部にギア部37aを有する。38はズームモータで、出力軸にはピニオンギア39が圧入等により一体的に設けられている。モータ38の駆動力は前記ギア39から順にギア40、41、42、43、44、45を経て前記駆動環37のギア部37aに伝達される。これらのギア40〜45はギアボックス46、47に収納され、ベース1に固定されている。また、前記モータ38も前記ギアボックス46に固定されている。
【0014】
固定筒2の内周部には移動カム環48が嵌合し、その内周に直進ガイド筒49が嵌合している。移動カム環48の外周部には駆動ピン50とテーパ部を有するフォロアピン51が3個等分に植立されており、駆動ピン50は図2、図6に示すように、固定筒2の穴部2aを貫通して駆動環37の内周側に設けられた溝部37bに嵌合している。
【0015】
また、フォロアピン51は、その先端テーパ部が図に示す固定筒2の内周に設けられたテーパカム溝2bに摺接している。なお、図2、図6は上記を説明する内面展開図である。
【0016】
移動カム環48は、その内周に不図示の2種類のテーパカム溝が設けられ、それぞれ第1群鏡筒3のフォロア7および絞りユニット13のフォロアが摺接している。同時に各フォロアの側面部は、前記直進ガイド筒49の直線溝49a、49bに嵌合しており、その回転方向の位置が規制されている。
【0017】
また、直進ガイド筒49の外周部の前方側突起部49cは移動カム環48の内周の溝部48cに当接していると共に、後端部のフランジ部49dが移動カム環48の端部に当接しており、これによって直進ガイド筒49は移動カム環48に対して光軸方向への相対的な移動が規制されている。同時に後方側突起部49eは固定筒2の内周の直線溝部2cに直進可能に嵌合しており、回転方向の移動が規制されている。
【0018】
52はキャップで、固定筒2との間に不図示の防塵用のシートを保持するとともに、その前面には後述のバリア54をガイドするレール部52a、52bが形成されている。
【0019】
56は可変抵抗器で構成されたリニアセンサで、ベース1にネジ止め等により固定される。57は可変抵抗器の摺動子を挟持するレバーで、ガイドバー58に案内される。59はレバー57を片寄せするバネである。リニアセンサ56の端子間電圧をA/D変換する事で駆動環37の回転角度が検出され、それに応じて1群鏡筒3の位置も検出できるようになっている。
【0020】
図1および図3において、バリア54は、バリアベース62に植立された軸63を中心に回転可能に支持され、バリア54のフック部54aに掛けられた閉じばね64により、カメラ前方から見て時計方向に付勢されている。
【0021】
65はバリア駆動レバーで、バリアベース62に植立された軸66を中心に回転可能に支持されており、フック部65aには開きばね67が掛けられ時計方向に付勢されている。ここで、上記2つのばねのばね力は「閉じばね64<<開きばね67」のように設定されている。
【0022】
また、バリア駆動レバー65の一端にはバリア54の一側面に対応する位置に軸68が植立されている。69は一体成形で設けられたリーフスイッチで、バリアベース62にネジ止め固定されている。バリアベース62はベース1にネジ止め固定されている。
【0023】
図3(a)はバリアが閉じた状態を示す図で、駆動環37の段部37fがバリア駆動レバー65の折り曲げ部65bと当接することにより、前記バリア駆動レバー65を開きばね67の付勢力に抗して半時計方向に回動させた状態で係止している。バリア54は、閉じばね64の付勢力によって閉じ方向に回動し、折り曲げ部54bが固定筒2のストッパ部2dに当接して閉じ状態となっている。
【0024】
以上のような構成で、その動作を以下に説明する。
【0025】
ズームモータ38を駆動すると、先に述べたようにギア39〜45を介して駆動環37が回転し、駆動ピン50を介して移動カム環48が回転するが、フォロアピン51を介して固定筒2のカム2bに沿って移動するため光軸方向にも移動する。移動カム環48が光軸方向に移動すると、直進ガイド筒49も光軸方向に移動するが、外周の突起部49eが固定筒溝部2cに規制されているために回転することなく光軸方向にのみ移動する。
【0026】
移動カム環48が回転すると、1群鏡筒3および絞りユニット13に固定された2群鏡筒はそれぞれ直進ガイド筒の溝49a、49bに沿って移動カム環48の各カムのリフトに応じて光軸方向に相対的に移動する。
【0027】
図5はカム部の軌跡のみを抜き出した図で、(a)は固定筒2のカム、(b)は移動カム環48の1群鏡筒カム、(c)は1群鏡筒の移動軌跡で(a)と(b)の和となる。図5(c)で示されるカム軌跡において、1群鏡筒3が駆動されるとワイドからテレの間にある極値を境に、繰込みと繰出しを行う。
【0028】
このカムには沈胴位置SからBで示す位置までフラットな領域が設けられている。
【0029】
こうして、ズームモータ38の駆動により、沈胴位置と撮影可能位置の切り替えと、撮影範囲でのズーム動作を行なう。
【0030】
また、駆動環37が回転すると、レバー57は不図示のカムに沿って光軸方向に移動してリニアセンサ56の摺動子を変位させるので、この出力を検出することでズーム位置を逐次検知することが出来、また極値を検出することができるようになっている。
【0031】
前述のように、駆動環37は沈胴時にその段部37fがバリア駆動レバー65bを係止しているが、駆動環37が回転すると、それにともなって上記係止が解除され、バリア駆動レバー65は開きばね67の付勢力により時計方向に回動し、軸68を介してバリア54の側面を押圧する。
【0032】
前述の如く、閉じばね64の付勢力は開きばね67の付勢力より弱いため、バリア54は半時計方向に回動されて図3(b)に示す開き状態となる。このとき、バリア駆動レバー65に外力が作用していない場合には、バリア54のL字アングル状に曲げられた曲げ部54bがリーフスイッチ69の切片69aを押圧し、スイッチはオン状態となるので、電気的にバリア54が開いている状態を検知することができる。
【0033】
しかし、鏡筒が沈胴しているとき、つまり撮影状態ではないときは駆動環37の切欠き部37fはバリアレバー65のフック部65bに作用して下方に下げている。このときバリア54は付勢されている閉じばね64の作用により閉じられている。
【0034】
こうしたバリア54の開閉動作は、図5のS〜Bに示す各カムのフラットな領域で完遂するよう設定されている。
【0035】
図8は上記したレンズ鏡筒の駆動を行う制御装置のブロック図を示す。
【0036】
71はレンズ鏡筒であり、図中内部に含まれる構成要素には上記した部材と同じ符号を付している。
【0037】
撮像素子32で光電変換された画像信号は信号処理回路72で色変換、ガンマ処理等の所定の処理が行われた後、カード媒体等のメモリ73に記録される。制御部74はカメラ全体の制御を行っており、鏡筒内部のリニアセンサ56、フォトインタラプタ29、リーフスイッチ69等の出力を監視しながらステップモータ24、ズームモータ38、絞りユニット13を制御し、また上記信号処理及びメモリ73の制御も行っている。75は電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリで、例えばEEPROM等が用いられる。76はモードダイアルスイッチで、電源オフ、撮影モード、再生モード、PC(パーソナルコンピュータ)接続モード等の各機能モードを切り替え設定することができる。77はズームスイッチで、テレ方向及びワイド方向の変倍方向の信号が出力され、これらの信号に応じてズームモータ38が正回転または逆回転する。
【0038】
上記した制御装置の動作を図7のフローチャートに示す。
【0039】
図7のフローチャートにおいて、電源が投入されると(S001)、ズームモータ38が正回転し(S002)、ギヤ39〜45を介して駆動環37のギア37aに伝えられ、駆動環37は図3(a)において反時計回りに回動される。
【0040】
S003において、バリア54が開き位置かどうかを判定する。バリア54の開き位置は駆動環37の回転角度により決まり、駆動環37の回転角はリニアセンサ56により検出することができる。駆動環37がバリア54の開き位置まで回動すると、バリア駆動レバー65は開きバネ67の作用により図3(a)の時計回りに回動し、バリア駆動レバー65のバリアフック68がバリア54を押し下げ、図3(b)に示すバリア54が開いた状態になる。
【0041】
この時点でズームモータ38を停止し(S004)、ステップS005において所定時間を設定したタイマーを開始させる。
【0042】
ステップS006ではリーフスイッチ69がオンか否か、すなわちバリア54が完全に開いたか否かを検出する。
【0043】
バリア54が完全に開いた状態になると、バリア54の折り曲げ部54bがリーフスイッチ接点69aを押し、リーフスイッチ69がオンになる。ここで、リーフスイッチ69がオンしていなければ、ステップS007に進み、ステップS005で設定したタイマー時間が経過したか否かを判定し、タイマー時間内であれば、ステップS006に戻り、所定のタイマー時間内にリーフスイッチ69がオンするまでこの動作を繰り返す。すなわち、バリア54が完全に開くまで待つ。
【0044】
ステップS007において、所定のタイマー時間内にバリア54が完全に開いたことが検知されないと、バリア開動作にエラーが発生したと判断してエラーコード(例えばバリア開動作エラーを示すコード15)を代入し、エラー処理を行う。
【0045】
なお、電源投入によって駆動環37の回動開始からバリア54が開くまでに、1群鏡筒35(c)の区間S−B上を移動する事になるので、区間で1群鏡筒3は繰出される事はない。
【0046】
したがって、前記区間S−Bでズームモータの回転を停止させることにより、バリア開動作にエラーが発生しても、1群鏡筒3が繰り出されてバリア54に突き当たることはない。
【0047】
一方、所定のタイマー時間内にリーフスイッチ69がオンしてバリア54が完全に開いたことが検出されると、ステップS010に進む。
【0048】
ステップS010において、リーフスイッチ69がONになったことを検知した後、再びズームモータ38により駆動環37を回動させ、それとともに移動カム環48が回転し、固定筒2の内側面に有するカム溝2bに沿って移動カム環48が光軸方向に移動する。
【0049】
また、移動カム環48の回転とともに1群鏡筒3は、移動カム環48の内側面に有するカム溝48aに沿って移動する。1群鏡筒3を図5(c)のワイド位置Wまで繰出し、撮影が可能となる。1群鏡筒3の移動位置はリニアセンサ56の検知情報により確認され、ワイド位置Wに達するとズームモータ38の駆動が停止されることになる。
【0050】
本実施の形態によれば、電源オンにより、1群鏡筒3は沈胴位置からバリア開位置まで一旦駆動され、バリア54が完全に開いたことが確認された後に、ワイド位置まで駆動されるので、バリア54に突き当たることがない。
【0051】
その後、操作者がズーム操作を行うと、ズームモータ38が回転し、駆動環37が回転し、それによりバリエータレンズが移動し、撮影倍率が変わり、操作者の所望するズームポジションを選択することができる。
【0052】
なお、1群鏡筒3の上記した各位置及び下記のズーム位置及び極値Pに応じたリニアセンサ56の端子間電圧のA/D変換値はあらかじめ不揮発性記憶素子75に記憶されており、1群鏡筒3の位置はこのリニアセンサ56のA/D値を読み取ることで電気的に検出することができる。
【0053】
次にズーム動作を図9のフローチャートに基づいて説明する。
【0054】
このズーム動作の特徴は、1群鏡筒3が、ワイド側からテレ側に移動中に極値Pに達する前に停止する場合と、テレ側からワイド側に移動中に極値Pに達する前に停止する場合、ズームギア列39〜45のバックラッシュが1群鏡筒3を繰込む方向に存在していることから片寄せ動作を行うようにしたもので、片寄せ動作は、駆動環37を目標停止位置より所定量余分にテレ側に駆動して1群鏡筒3を繰込ませた後に駆動方向を反転させ、目標停止位置に停止する。その結果、ギア列39〜45のバックラッシュは取り除かれ、1群鏡筒3を外部から押し込むように入力されても、1群鏡筒3の移動が阻止される。
【0055】
また、ズーム動作がテレ側からワイド側に移動するときで、ワイドからテレの間にある極値のテレ側でズーム動作を停止した場合、ズームギア列39〜45のバックラッシュは1群鏡筒3を繰込む方向に存在していることから片寄せ動作を行うようにしたもので、この片寄せ動作は、駆動環37を目標停止位置より所定量余分にワイド側に駆動し、1群鏡筒3を繰込ませてから駆動方向を反転させ、目標停止位置に停止する。
【0056】
なお、ズーム動作がワイド側からテレ側に移動する際に、ワイドからテレの間にある極値のテレ側でズーム動作を停止した場合、ギア列39〜45のバックラッシュは1群鏡筒3を繰出す方向に存在するため、片寄せ動作は不要である。
【0057】
また、ズーム動作がテレ側からワイド側に移動する際に、ワイドからテレの間にある極値のワイド側でズーム動作を停止した場合、ギア列39〜45のバックラッシュは1群鏡筒3を繰出す方向に存在するため、この場合においても片寄せ動作は不要である。
【0058】
図9に示すフローチャートにおいて、ズーム動作が開始されると、ステップS011において、ズームスイッチ77のワイド側からテレ側へのズーム動作を指示するテレスイッチWT(不図示)がオンしたか、あるいはテレ側からワイド側へのズーム動作を指示するワイドスイッチTW(不図示)がオンしたかを検出する。テレスイッチWTがオンされると、ステップS012に進み、ワイドスイッチTWがオンされるとステップS017に進む。
【0059】
ステップS012では、テレ側にズームレンズを移動すべくズームモータ38を正回転させるように駆動する。ズームモータ38が正回転すると、図5(c)に示すように、1群レンズ鏡筒3は極値Pに向かって繰り込み方向に移動する。そして、ステップS013において、ズームスイッチ77がオフしたか否かを判断し、オンしていれば同方向にズームモータを駆動し、オフするとステップS014において、ズームモータの駆動を停止し、1群鏡筒3および2群鏡筒9をその位置に停止させる。
【0060】
前述のように、駆動環37の回転角に応じてリニアセンサー56により、1群鏡筒3の位置は検出されており、ステップS015において、ステップS014での停止位置がワイド端と極値Pとの間か否かが判定される。
【0061】
ステップS015において、ワイド端からテレ方向への駆動中に、1群鏡筒3の停止位置が極値Pとテレ端との間であれば、前述のようにバックラッシュの除去のための片寄せ動作が不要であるが、1群鏡筒3の停止位置が極値Pとワイド端との間であると、前述のようにバックラッシュの除去のための片寄せ動作(ヒステリシス除去動作)を必要とするため、ステップS016に進む。
【0062】
ステップS016では、ワイド端からテレ方向へのズーム駆動におけるヒステリシス除去のための片寄せ動作を行う。この片寄せ動作は、ズームギア列39〜45のバックラッシュは1群鏡筒3の繰り込み方向に存在しているので、駆動環37を目標停止位置より所定量余分にテレ側(繰り込み方向)に駆動し、1群鏡筒3を繰り込ませた後、ズームモータ38を逆方向に回転させて目標停止位置に停止させる。すなわち、ズームスイッチ77をオフした時の1群鏡筒3の停止位置を記憶しておき、この記憶した位置まで再び戻す。
【0063】
その結果、ギア列39〜45のバックラッシュは取り除かれ、1群鏡筒3を外部から押し込むように入力された場合において、1群鏡筒3の移動は阻止されることになる。
【0064】
一方、ステップS017では、ワイド側にズームレンズを移動すべくズームモータ38を逆回転させるように駆動する。ズームモータ38が逆回転すると、図5(c)に示すように、1群レンズ鏡筒3は極値Pに向かって繰り込み方向に移動する。そして、ステップS018において、ズームスイッチ77がオフしたか否かを判断し、オンしていれば同方向にズームモータを駆動し、オフするとステップS019において、ズームモータの駆動を停止し、1群鏡筒3および2群鏡筒9をその位置に停止させる。
【0065】
前述のように、駆動環37の回転角に応じてリニアセンサー56により、1群鏡筒3の位置は検出されており、ステップS020において、ステップS019での停止位置がテレ端と極値Pとの間か否かが判定される。
【0066】
ステップS020において、テレ端からワイド方向への駆動中に、1群鏡筒3の停止位置が極値Pとワイド端との間であれば、前述のようにバックラッシュの除去のための片寄せ動作が不要であるが、1群鏡筒3の停止位置が極値Pとテレ端との間であると、前述のようにバックラッシュの除去のための片寄せ動作(ヒステリシス除去動作)を必要とするため、ステップS016に進む。
【0067】
ステップS016では、テレ端からワイド方向へのズーム駆動におけるヒステリシス除去のための片寄せ動作を行う。この片寄せ動作は、ズームギア列39〜45のバックラッシュは1群鏡筒3の繰り込み方向に存在しているので、駆動環37を目標停止位置より所定量余分にワイド側(繰り込み方向)に駆動し、1群鏡筒3を繰り込ませた後、ズームモータ38を正方向に回転させて目標停止位置に停止させる。すなわち、ズームスイッチ77をオフした時の1群鏡筒3の停止位置を記憶しておき、この記憶した位置まで再び戻す。
【0068】
その結果、ギア列39〜45のバックラッシュは取り除かれ、1群鏡筒3を外部から押し込むように入力された場合において、1群鏡筒3の移動は阻止されることになる。
【0069】
(発明と実施の形態との対応)
上記した実施の形態において、1群鏡筒3が本発明の保持部材に、バリア54が本発明の保護カバーに、駆動環37とズームモータ38が本発明の駆動手段に、バリア駆動レバー65が本発明の連動手段に、制御部74が本発明の制御手段に、ズームモータ38が本発明のモータに、駆動環37が本発明の作動手段にそれぞれ相当する。
【0070】
なお、以上が本発明の各構成と実施の形態の各構成の対応関係であるが、本発明は、これら実施形態の構成に限られるものではなく、請求項で示した機能、または実施の形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても良いことは言うまでもない。
【0071】
例えば、バリア鏡筒側に設けてもよく、また鏡筒を一旦停止させずに移動させた状態でバリアの開状態を検出できるようにし、バリアの開状態を検出できないとその時点で鏡筒の移動を停止させるようにしてもよい。
【0072】
また、バリア状態を検出することができないときに、鏡筒を初期位置に戻すようにしてもよい。
【0073】
また、本発明は、以上の実施形態及び変形例、またはそれらの技術要素を必要に応じて組み合わせるようにしても良い。
【0074】
また、本発明は、一眼レフカメラ、レンズシャッタカメラ、ビデオカメラ等種々の形態のカメラ、さらにはカメラ以外の光学機器やその他の装置、さらにはそれらのカメラや光学機器やその他の装置、さらにはそれらカメラや光学機器やその他の装置に適用される装置または、これらを構成する要素に対しても適用できる。
【0075】
また、本発明は、特許請求の範囲または実施の形態の構成の全体若しくは一部が、一つの装置を形成するようなものであって、他の装置との結合するようなものであってもよく、装置を構成する要素のようなものであってもよい。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、保護カバーと保持部材とを適正に連動させることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のカメラのズームレンズ鏡筒の分解斜視図。
【図2】図1の固定筒の展開図。
【図3】図1のバリアの開閉機構で、(a)は閉じ状態、(b)は開放状態を示す。
【図4】図1の駆動環とその駆動機構の斜視図。
【図5】(a)は図1の固定筒のカム軌跡、(b)は移動カム環と1群鏡筒のカム軌跡、(c)は移動カム環と1群鏡筒の和のカム軌跡を示した図。
【図6】図1の固定筒、移動カム環、および回転筒の展開図。
【図7】図1のバリア開動作のフローチャート。
【図8】図1のレンズ鏡筒の制御ブロック図。
【図9】図8の制御部のズーム動作を示すフローチャート
【符号の説明】
2 固定筒
3 バリエータレンズ鏡筒
37 駆動環
48 移動カム環
54 バリア

Claims (7)

  1. レンズを保持し、使用位置および収納位置の間で光軸方向に移動可能な保持部材と、
    前記保持部材が収納位置にあるときに前記レンズの前面を閉じる閉位置と、前記保持部材の移動領域から退避して前記保持部材の使用位置への移動を許容する開位置との間で移動可能な保護カバーと、
    前記保持部材を移動させる駆動手段と、
    前記駆動手段による前記保持部材の移動に連動して前記保護カバーを前記閉位置および前記開位置の間で動作させる連動手段と、
    前記保護カバーが前記開位置に移動したことを検出する検出手段と、
    前記駆動手段の駆動を制御する制御手段と、を有し、
    前記保持部材は、収納位置から使用位置への移動の際に、前記レンズの前面を閉じた状態にある前記保護カバーの位置を越えて前記使用位置へ移動し、
    前記制御手段は、前記駆動手段による前記保持部材の収納位置から使用位置への移動を開始させた後において、前記検出手段により前記保護カバーが前記開位置に移動したことを検出できない場合には、前記駆動手段による前記保持部材の使用位置への移動を中止させることを特徴とする光学装置。
  2. 前記光学装置は、カメラであることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記光学装置は、レンズ鏡筒であることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  4. 前記駆動手段は、モータと、前記モータにより駆動される作動手段とを有しており、前記作動手段は、所定区間を移動する間は、前記保持部材を光軸方向に移動させずに前記連動手段を動作させることにより、前記保護カバーを前記開位置に移動させ、前記所定区間を移動した後は、前記保持部材を収納位置から使用位置に移動させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の光学装置。
  5. 前記制御手段は、前記作動手段を前記所定区間で一旦停止させると共に、この間に、前記検出手段により前記保護カバーが前記開位置に移動したことを検出できない場合には、前記作動手段による前記保持部材の収納位置から使用位置への移動を禁止することを特徴とする請求項4に記載の光学装置。
  6. 前記制御手段は、前記作動手段を前記所定区間で停止させている間に、前記検出手段により前記保護カバーが前記開位置に移動したことを検出した場合には、前記作動手段による前記保持部材の収納位置から使用位置への移動を行わせることを特徴とする請求項5に記載の光学装置。
  7. 前記保護カバーは、前記光学装置の本体に設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の光学装置。
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