JP2018153543A - 眼科装置 - Google Patents
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Description
また、実施形態に係る眼科装置の第2態様では、第1態様において、前記制御部は、前記距離に基づいて前記被検眼に対し前記光学系が所定の距離以上に接近しないように前記駆動部を制御してもよい。
また、実施形態に係る眼科装置の第3態様では、第1態様又は第2態様において、前記位置特定部は、前記被検眼の第1特徴部位を特定できなかったとき、前記第1特徴部位と異なる前記被検眼の第2特徴部位の3次元位置を特定してもよい。
また、実施形態に係る眼科装置の第4態様では、第3態様において、前記第1特徴部位は、前記被検眼の瞳孔又は角膜であってよい。
また、実施形態に係る眼科装置の第5態様では、第3態様又は第4態様において、前記第2特徴部位は、前記被検眼の瞼又は睫毛であってよい。
また、実施形態に係る眼科装置の第6態様は、第1態様〜第5態様にいずれかにおいて、操作部を含み、前記制御部は、前記操作部を用いた操作に応じて前記駆動部を制御して前記光学系と前記被検眼とを相対移動させてもよい。
なお、上記した複数の態様に係る構成を任意に組み合わせることが可能である。
図1に、実施形態に係る眼科装置の構成例に示す。実施形態に係る眼科装置1は、被検眼Eのデータを取得する機能、つまり被検眼Eを撮影する機能及び/又は被検眼Eの特性を測定する機能を備える。
プロセッサ10は、各種の情報処理を実行する。本明細書において「プロセッサ」は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、プログラマブル論理デバイス(例えば、SPLD(Simple Programmable Logic Device)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array))等の回路を意味する。
制御部11は、眼科装置1の各部の制御を実行する。特に、制御部11は、光学ユニット20、第1駆動機構80A、及び第2駆動機構80Bを制御する。マニュアルアライメントの場合、制御部11は、ユーザによるユーザインターフェイス部90に対する操作を受け、第1駆動機構80A及び第2駆動機構80Bの少なくとも一方を制御することで、光学ユニット20と被検眼Eとを相対移動させる。オートアライメントの場合、制御部11は、後述の制御条件に基づいて第1駆動機構80A及び第2駆動機構80Bの少なくとも一方を制御することで、光学ユニット20と被検眼Eとを相対移動させる。制御部11により実行可能な制御については後述する。
記憶部12は、各種のデータを記憶する。記憶部12に記憶されるデータとしては、測定光学系30により取得されたデータ(測定データ、撮影データ等)や、被検者及び被検眼に関する情報などがある。記憶部12には、眼科装置1を動作させるための各種のコンピュータプログラムやデータが記憶されていてよい。記憶部12には、後述の処理において使用・参照される各種のデータが記憶される。記憶部12は、前述の記憶回路や記憶装置を含む。
データ処理部13は各種のデータ処理を実行する。特に、データ処理部13は、前眼部カメラ60により取得された画像を解析する。データ処理部13には、位置特定部131と、距離特定部132とが設けられている。これらの動作については後述する。
光学ユニット20には、図1に示す構成に加え、被検眼Eを正面から撮影するための光学系(観察光学系、撮影光学系等)やアライメント光学系が設けられてもよい。また、測定光学系30のフォーカシングを行うための構成などが設けられていてもよい。更に、光学ユニット20は、被検眼Eの前眼部Eaを照明するための光源(前眼部照明光源)を備えてもよい。
測定光学系30は、被検眼Eの特性を測定するための構成を備える。測定光学系30は、眼科装置1が提供する機能(測定機能、撮影機能等)に応じた構成を備える。例えば、測定光学系30には、光源、光学素子(光学部材、光学デバイス)、アクチュエータ、機構、回路、表示デバイス、受光素子、イメージセンサなどが設けられる。測定光学系30の構成は従来の眼科装置のそれと同様であってよい。測定光学系30の少なくとも一部は、光路の外部に配置されてもよい。例えば、角膜曲率を測定するためのケラトメータ機能が設けられている場合、リング状光束又は同心円状光束を角膜に投影するための光源(ケラトリング光源)が被検眼Eの直前位置に配置される。例えば、被検眼Eの断層像や眼内距離を取得するための光干渉断層計の機能が設けられている場合、干渉光学系の焦点位置を変更するために対物レンズ40と被検眼Eとの間に挿脱可能な前置レンズが設けられる。
前眼部カメラ60は、被検眼Eの前眼部Eaを撮影する。前眼部カメラ60は、前述したように、異なる位置に2台以上設けられている。各前眼部カメラ60は、例えば、所定のフレームレートで動画撮影を行うビデオカメラである。2以上の前眼部カメラ60は、前眼部を異なる方向から実質的に同時に撮影する。
顔支持部70は、被検者の顔を支持するための部材を含む。例えば、顔支持部70は、被検者の額が当接される額当てと、被検者の顎が載置される顎受けとを含む。なお、顔支持部70は、額当て及び顎受けのいずれか一方のみを備えてもよく、これら以外の部材を備えてもよい。
第1駆動機構80Aは、制御部11による制御を受けて光学ユニット20を移動する。第1駆動機構80Aは、光学ユニット20を3次元的に移動可能である。第1駆動機構80Aは、例えば、従来と同様に、光学ユニット20をX方向に移動させるための機構と、Y方向に移動させるための機構と、Z方向に移動させるための機構とを含む。第1駆動機構80Aは、X方向、Y方向及びZ方向に移動させるための機構を駆動する複数のステッピングモータ等(駆動手段)を含む。例えば、制御部11は、ステッピングモータに対して所定のパルス数の駆動信号を供給することで、当該パルス数に対応した移動量だけ光学ユニット20を移動させることができる。また、第1駆動機構80Aは、光学ユニット20の光軸を含む平面(水平面、垂直面等)内にて光学ユニット20を回動させる回動機構を含んでもよい。
ユーザインターフェイス部90は、情報の表示、情報の入力、操作指示の入力など、眼科装置1とそのユーザとの間で情報をやりとりするための機能を提供する。ユーザインターフェイス部90は、出力機能と入力機能とを提供する。出力機能を提供する構成の例として、フラットパネルディスプレイ等の表示装置や、音声出力装置や、印刷出力装置や、記録媒体への書き込みを行うデータライタなどがある。入力機能を提供する構成の例として、操作レバー、ボタン、キー、ポインティングデバイス、マイクロフォン、データライタなどがある。ユーザインターフェイス部90は、タッチパネルディスプレイのような出力機能と入力機能とが一体化されたデバイスを含んでよい。また、ユーザインターフェイス部90は、情報の入出力を行うためのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)を含んでよい。
データ処理部13の詳細を説明する。前述のように、データ処理部13には、位置特定部131と、距離特定部132とが設けられている。
位置特定部131は、前眼部カメラ60A及び60Bにより実質的に同時に得られた2以上の撮影画像を解析することにより、各撮影画像に描出された被検眼Eの2以上の特徴部位の少なくとも1つに相当する領域の位置(3次元位置)を特定する。位置特定部131は、所定の2以上の特徴部位それぞれに相当する領域のうち特定可能な領域の位置を特定することが可能である。この場合、位置特定部131は、あらかじめ決められた順序で順次に特徴部位に相当する領域の特定処理を行い、当該特定処理により特定された領域の位置を特定する。また、位置特定部131は、所定の2以上の特徴部位それぞれに相当する領域を特定し、特定された1以上の領域のいずれかの位置を特定してもよい。以下では、位置特定部131は、第1特徴部位としての瞳孔(又は角膜)を特定し、瞳孔中心が特定されなかったとき、第2特徴部位としての瞼(又は睫毛)を特定するものとする。
Z方向の分解能:ΔZ=H×H×Δp/(B×f)
距離特定部132は、位置特定部131により特定された被検眼Eの位置と測定光学系30(対物レンズ40)との間の距離を移動距離(光学系・被検眼距離)として特定する。例えば、位置特定部131は、光学ユニット20の基準位置(測定光学系30の対物レンズ40の位置)を基準とした3次元座標系において被検眼Eの位置を特定する。この場合、距離特定部132は、当該3次元座標系における公知の距離算出処理で上記の移動距離を特定することが可能である。距離特定部132は、逐次に特定される被検眼Eの位置を用いて移動距離を逐次に求める。
眼科装置1の動作について説明する。
被検眼Eの前眼部Eaの撮影を開始するための指示がユーザ又は制御部11によりなされたことに対応し、制御部11は、前眼部カメラ60を制御することで、被検眼Eの前眼部Eaの動画像の取得を開始させる。前眼部カメラ60A及び60Bは、所定のフレームレートで撮影画像(フレーム)を形成する。撮影画像は、データ処理部13に逐次に入力される。
制御部11は、S1において取得された撮影画像において第1特徴部位として被検眼Eの瞳孔中心に相当する位置を位置特定部131に特定させる。位置特定部131は、前述したように、S1において前眼部カメラ60A及び60Bにより実質的に同時に得られた2以上の撮影画像を解析することにより、各撮影画像に描出された被検眼Eの瞳孔中心に相当する領域の3次元位置を被検眼Eの位置として特定する。
制御部11は、被検眼Eの位置を特定できたか否かを判定する。例えば、制御部11は、得られた撮影画像の輝度分布から瞳孔領域の特定が不可能なとき、位置特定部131により被検眼Eの位置が特定されなかったと判定する。被検眼Eの位置が特定されなかったと判定されたとき(S3:N)、眼科装置1の動作はS7に移行する(エンド)。なお、被検眼Eの位置の特定ができたか否かについては、所定回数だけ上記の位置特定処理を繰り返して被検眼Eの位置の特定ができないと判定されたとき、眼科装置1の動作を終了してもよい。
S3において被検眼Eの瞳孔中心に相当する位置が特定されたと判定されたとき(S3:Y)、制御部11は、光学ユニット20の基準位置(既知)と特定された被検眼Eの位置(瞳孔中心に相当する位置)とに基づいて、光学ユニット20と被検眼Eとの間の距離である移動距離を距離特定部132に特定させる。
S5においてZアライメントが完了したと判定されたとき(S5:Y)、制御部11は、測定光学系30が備える機能に応じて測定光学系30を制御することにより被検眼Eに対する測定を実行させる。以上で、眼科装置1の動作は終了する(エンド)。
S3において被検眼Eの瞳孔中心に相当する位置が特定されないと判定されたとき(S3:N)、制御部11は、S1において取得された撮影画像において第2特徴部位として被検眼Eの瞼(瞼上の特徴点)に相当する位置を位置特定部131に特定させる。位置特定部131は、前述したように、S1において前眼部カメラ60A及び60Bにより実質的に同時に得られた2以上の撮影画像を解析することにより、各撮影画像に描出された被検眼Eの瞼に相当する領域(瞼上の特徴点)の3次元位置を被検眼Eの位置として特定する。
続いて、制御部11は、光学ユニット20の基準位置とS7において特定された被検眼Eの位置(瞼に相当する位置、瞼上の特徴点の位置)とに基づいて、光学ユニット20と被検眼Eとの間の距離である移動距離を距離特定部132に特定させる。
S5においてZアライメントが完了していないと判定されたとき(S5:N)、又はS8に続いて、制御部11は、移動距離が所定の安全距離以下であるか否かを判定する。安全距離は、光学ユニット20の基準位置から対物レンズ40の作動距離と微小距離(例えば5ミリメートル)とを加算した距離だけ被検眼Eに近い位置までの距離であってよい。移動距離が安全距離以下であると判定されたとき(S9:Y)、眼科装置1の動作はS11に移行する。移動距離が安全距離以下ではないと判定されたとき(S9:N)、眼科装置1の動作はS10に移行する。
S9において移動距離が安全距離以下ではないと判定されたとき(S9:N)、制御部11は、ユーザによるユーザインターフェイス部90に対する操作を受け付け、操作内容に応じて第1駆動機構80A及び第2駆動機構80Bの少なくとも一方の移動量を決定する。本実施形態では、例えば、制御部11は、ユーザの操作内容に応じて第1駆動機構80Aを制御することにより光学ユニット20を移動させる。その後、眼科装置1の動作はS2に移行する。
S9において移動距離が安全距離以下であると判定されたとき(S9:Y)、制御部11は、第1駆動機構80Aを制御することにより光学ユニット20が被検眼Eに接近する前進移動を停止させる。
続いて、制御部11は、第1駆動機構80Aを制御することにより光学ユニット20が被検眼Eから遠ざかる方向に所定の移動量だけ後退させる。それにより、制御部11は、被検眼Eに対して所定の距離以上に接近しないように第1駆動機構80Aを制御することができる。その後、眼科装置1の動作は、S9に移行する。
実施形態に係る眼科装置の作用及び効果について説明する。
以上に説明した実施形態は本発明の典型的な例示に過ぎない。よって、本発明の要旨の範囲内における任意の変形(省略、置換、付加等)を適宜に施すことが可能である。
11 制御部
12 記憶部
13 データ処理部
20 光学ユニット
30 測定光学系
40 対物レンズ
60、60A、60B 前眼部カメラ
70 顔支持部
80A 第1駆動機構
80B 第2駆動機構
90 ユーザインターフェイス部
131 位置特定部
132 距離特定部
E 被検眼
Ea 前眼部
Claims (6)
- 被検眼のデータを取得するための光学系と、
前記光学系と前記被検眼とを前記光学系の光軸方向に相対的に移動する駆動部と、
前記被検眼の前眼部を異なる方向から同時に撮影するための2以上の撮影部と、
前記2以上の撮影部により同時に得られた2以上の撮影画像を解析することにより前記被検眼の2以上の特徴部位の少なくとも1つの3次元位置を特定する位置特定部と、
前記光学系と前記位置特定部により特定された前記3次元位置との間の距離を特定する距離特定部と、
前記距離特定部により特定された前記距離に基づいて前記駆動部を制御することにより前記光学系と前記被検眼とを相対移動させる制御部と、
を含む眼科装置。 - 前記制御部は、前記距離に基づいて前記被検眼に対し前記光学系が所定の距離以上に接近しないように前記駆動部を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。 - 前記位置特定部は、前記被検眼の第1特徴部位を特定できなかったとき、前記第1特徴部位と異なる前記被検眼の第2特徴部位の3次元位置を特定する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の眼科装置。 - 前記第1特徴部位は、前記被検眼の瞳孔又は角膜である
ことを特徴とする請求項3に記載の眼科装置。 - 前記第2特徴部位は、前記被検眼の瞼又は睫毛である
ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の眼科装置。 - 操作部を含み、
前記制御部は、前記操作部を用いた操作に応じて前記駆動部を制御して前記光学系と前記被検眼とを相対移動させる
ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の眼科装置。
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