JP5435691B2 - 車両性能評価試験装置及び車両性能評価試験方法 - Google Patents

車両性能評価試験装置及び車両性能評価試験方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動車等の車両性能の評価試験を行う車両性能評価試験装置及び車両性能評価試験方法に関し、特に、車両のペダルを押圧装置により自動的に押圧操作して車両性能の評価試験を行う車両性能評価試験装置及び車両性能評価試験方法に関する。
自動車等の車両について、制動距離や制動力といった車両制動に係わる車両性能評価試験をするためには、車両を実際に走行させながら所定の押圧力でブレーキペダルを押圧する必要がある。運転者によってブレーキペダルの押圧操作を正確に行うことは困難である。
上記問題を対処すべく、運転者の代わりにブレーキペダルの押圧操作を自動的に行う車両性能評価試験装置が提案されている。この車両性能評価試験装置によって所定の押圧力で正確にブレーキペダルを押圧して車両性能評価試験の精度を向上させることができる。この従来の車両性能評価試験装置は、車両の各ペダルを其々操作するアクチュエータと、其々のアクチュエータを制御する制御部とを備えて構成される。車両性能評価試験装置を運転席のシートの上に搭載して固定し、制御部がアクチュエータを駆動して、対応するペダルを所定の押圧で押圧するようにしている(特許文献1)。
また、他の従来の車両性能評価試験装置ではシリンダとピストンとを備え、ピストンの一端をブレーキペダルに固定し、シリンダの一端を運転席のシートの側面部に固定して、ピストンを駆動させてブレーキペダルを押圧するようにしている(特許文献2)。
特開平5−312686号公報 特開2002−286590号公報
しかしながら、上記の特許文献1における車両性能評価試験装置では、本体を運転席のシートに搭載しているため、運転者が運転席に乗車することができないため、無人走行は可能であるが運転者が運転席に乗車した状態で車両を走行させることができない。また、上記の特許文献2における車両性能評価試験装置では、シリンダの一端をシートの側面部に固定しているため、減速度により運転席のシートが撓み、シートの撓みを受けてシリンダ位置が可変して、正確にブレーキペダルを押圧することができないといった問題があった。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、車両の走行試験において運転者が乗車可能であり、減速度による押圧装置の位置ズレを小さくし、正確に車両の操作部材を押圧することができる車両性能評価試験装置及び車両性能評価試験方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、運転者より押圧操作される操作部材を押圧する押圧装置と、前記押圧装置により前記操作部材を押圧操作して車両性能の評価試験を行う制御部とを有し、前記押圧装置は、前記押圧装置の一端側に設けられ、前記押圧装置の一端を前記操作部材に係合する第1係合部と、前記押圧装置を車両鋼板に固定する固定部と、を備え、前記操作部材と前記押圧装置の一端との前記第1係合部は、玉軸部の構成により、車両進行方向に対する、前後方向、左右方向、及び上下方向のうち少なくとも1つの方向の稼働に対し、完全追従するように固定され前記操作部材に追従する関節部を前記操作部材の押圧方向に移動する駆動部を有し、該駆動部はリニアモ―夕で構成され前記関節部を構成する第1関節部と第2関節部とを連結し車両性能評価試験時に常に負荷がかかる棒状部材に、該棒状部材の棒軸方向で押圧方向である直線方向に、トリップ状態を生じさせる設定以上の圧力が掛かった場合、前記棒状部材と前記操作部材に対し押圧力を伝達する伝達部材との係合を解除する第2係合部を有する、車両性能評価試験装置であって、 前記車両性能評価試験装置は、前記操作部材の遊び部分から前記操作部材の踏力の立ち上がりポイントを検知する検知部を備え、前記制御部は、前記車両性能評価試験開始毎に、前記検知部で検知した前記操作部材の踏力の立ち上がりポイントに前記操作部材を可動させるよう前記押圧装置を制御することを特徴とする。
本発明によれば、押圧装置を車両鋼板に固定することで、運転者の体重や加減速によって生じる押圧装置の位置ズレを小さくできる。これにより、正確に車両の操作部材を押圧でき、車両性能評価試験を正確に行うことができる。又、運転者が運転席に乗車した状態で車両を走行させることができるため、運転者のフィーリングも評価することができる。
上記発明において、前記押圧装置は、前記操作部材の円弧状の軌跡に追従するための関節部をさらに備えることを特徴とする。本発明によれば、関節部を備えることによって、係合部は操作部材が押し込まれる軌跡に追従することができ、操作部材の位置に係わらず正確に車両の操作部材を押圧することができる。
上記発明において、前記押圧装置は、前記関節部を前記操作部材に対して直線運動させる駆動部をさらに備える。本発明によれば、駆動部の駆動を直線運動としたため、回転運動を直線運動に変換する際に必要なリンク部が不要となる。これにより、リンク部により生じるガタを低減することができ、計測精度、繰返し再現性を向上できる。
本発明は、運転者より押圧操作される操作部材を押圧する押圧装置と、前記押圧装置により前記操作部材を押圧操作して車両性能の評価試験を行う制御部とを有し、前記押圧装置は、前記押圧装置の一端側に設けられ、前記押圧装置の一端を前記操作部材に係合する第1係合部と、前記押圧装置を車両鋼板に固定する固定部と、前記操作部材の円弧状の軌跡に追従するための関節部と、前記関節部を前記操作部材に対して直線運動させる駆動部と、を備え、前記操作部材と前記押圧装置の一端との前記第1係合部は、玉軸部の構成により、車両進行方向に対する、前後方向、左右方向、及び上下方向のうち少なくとも1つの方向の稼働に対し、完全追従するように固定され前記操作部材に追従する前記関節部を前記操作部材の押圧方向に移動する駆動部を有し、該駆動部はリニアモ―夕で構成され、前記関節部を構成する第1関節部と第2関節部とを連結し車両性能評価試験時に常に負荷がかかる棒状部材に、該棒状部材の棒軸方向で押圧方向である直線方向に、トリップ状態を生じさせる設定以上の圧力が掛かった場合、前記棒状部材と前記操作部材に対し押圧力を伝達する伝達部材との係合を解除する第2係合部を有する、車両性能評価試験装置であって、
前記車両性能評価試験装置は、前記操作部材の遊び部分から前記操作部材の踏力の立ち上がりポイントを検知する検知部を備え、前記制御部は、前記車両性能評価試験開始毎に、前記検知部で検知した前記操作部材の踏力の立ち上がりポイントに前記操作部材を可動させるよう前記押圧装置を制御することを特徴とする。
本発明によれば、押圧装置を車両鋼板に固定することで、運転者の体重や加減速によって生じる押圧装置の位置ずれを小さくできる。これにより、正確に操作部材を押圧でき、車両性能評価試験を正確に行うことができる。又、運転者が運転席に乗車した状態で車両を走行させることができるため、運転者のフィーリングも評価することができる。また、関節部を備えることによって、係合部は操作部材が押し込まれる軌跡に追従することができ、操作部材の位置に係わらず正確に車両の操作部材を押圧することができる。さらに、駆動部の駆動を直線運動としたため、回転運動を直線運動に変換する際に必要なリンク部が不要となる。これにより、リンク部により生じるガタを低減することができ、計測精度、繰返し再現性を向上できる。
上記発明において、前記車両鋼板は、車両用シートを固定するための鋼板及びステアリングシャフトを固定するための鋼板の少なくとも一方であることを特徴とする。
上述の構成によれば、押圧装置を剛性の高い車両用シートやステアリングシャフトを固定するための鋼板に固定することで、押圧装置の位置ズレを無くすことができる。また、例えば車両用シートを固定する鋼板に押圧装置の後端を固定し、ステアリングシャフトを固定する鋼板に押圧装置の前端を固定することで、押圧装置が車両前後、上下、左右方向でしっかりと固定されて、運転者の体重や加減速により押圧装置の位置がずれることを抑制する。
上記発明において、前記関節部は、第1の関節部と第2の関節部とを含み、前記第1の関節部と前記第2の関節部を連結するための棒状の連結部を備えることを特徴とする。上述の構成によれば、押圧装置は、2つの関節部を有することで、車種や仕様によって異なる操作部材の軌道に対応することができる。また、棒状の連結部を、2つの関節部によって、押圧装置で生じる押圧力を正確に車両の操作部材に伝達することができる。
上記発明において、前記駆動部は、リニアモータで構成されていることを特徴とする。本発明によれば、駆動部をリニアモータとすることで、非接触伝達構造であるためメンテナンスの必要がなくなる。また、リニアモータを用いることで摺動抵抗を低減することができるため、繰返し再現性を向上することができる。
上記発明において、前記リニアモータは、前記関節部を前記操作部材の押圧方向へ移動するリニアモータ可動子と、前記リニアモータ可動子の両側に配置され、前記車両の前後方向に伸びるリニアモータ固定子と、を備えることを特徴とする。
上記発明において、前記押圧装置は、前記操作部材に対する車両の前後方向の位置、前記操作部材に対する車両の高さ方向の位置及び前記操作部材に対する車両の車幅方向の位置のうち少なくとも一つを調整する調整部を備えることを特徴とする。上述の構成によれば、押圧装置は、車種や仕様により位置の異なる操作部材に対応することができる。
上記発明において、前記押圧装置は、前記操作部材に対する押圧力が所定以上加わった場合に、前記操作部材に対する押圧操作を解除する解除機構を備えることを特徴とする。上述の構成によれば、操作部材にかかる押圧力が過負荷時に、解除機構により押圧操作を解除することができるため、押圧装置を保護することができる。また、走行試験中において緊急時に運転者が操作部材を踏み込んだ場合に、解除機構によって押圧操作を解除することで、運転者は押圧装置によるロックを受けずに操作部材を奥まで踏み込むことができ、運転者の安全を確保することができる。
上記発明において、前記解除機構は、前記操作部材に対して押圧力を伝達する伝達部材と、前記伝達部材と係合し、前記伝達部材に対して直線方向の負荷がかかった場合に前記伝達部材との係合状態を解除する係合部と、を備えることを特徴とする。本発明によれば、係合状態を解除するという簡単な構成で運転者の安全性を確保することができる。
上記発明において、前記解除機構は、アキシャルガードによって構成されていることを特徴とする。本発明によれば、アキシャルガードによって係合状態の解除を実現することができる。
上記発明において、前記制御部は、車両の加速度を検出する加速度センサが検出した加速度の大きさに基づいて前記車両の揺り返しを判定し、前記判定した車両の揺り返し結果に基づいて前記車両の停止を判定し、前記車両の停止判定に基づいて前記押圧装置を制御することを特徴とする。この構成によれば、加速度センサの出力によって停車判定を行うようにしたため、車速センサの有無に影響されることはない。また、ベンチテストの場合でも、加速度センサの出力を制動トルクへ置き換えて、停車判定を行うことができる。
上記発明において、前記操作部材を押し込む圧力を検知する圧力検知部と、前記直線運動を行う駆動部のストローク量を検知する第1ストローク量検知部と、前記操作部材の押圧面に対して略垂直の位置から前記操作部材のストローク量を検知する第2ストローク量検知部と、を備え、前記制御部は、前記圧力検知部で検知した押し込む圧力が所定の圧力になったときの前記第1ストローク量検知部で検知した第1ストローク量と前記第2ストローク量検知部で検知した第2ストローク量の相関に基づいて、前記駆動部のストローク量を決定し、前記決定した駆動部のストローク量に応じて前記駆動部を制御することを特徴とする。本発明の構成によれば、操作部材を押し込む力が所定値以上にならないようにすることができ、必要以上の力が加わってしまうことにより装置が壊れてしまうことを防止できる。
上記発明において、前記駆動部は、所定のトルク値により制御されており、前記制御部は、車両の加速度を検出する加速度センサからの信号を検出し、前記加速度センサが検出した加速度の大きさに応じて、前記駆動部のトルク値へフィードバックすることを特徴とする。上述の構成によれば、制御部は、加速度センサが検出した減速加速度に比例した駆動部のトルク値を自動で可変させることができ、押圧装置の装置質量による操作部材のフィーリングの変化を抑制することができる。
上記発明において、前記操作部材の遊び部分から前記操作部材の踏力の立ち上がりポイントを検知する検知部を備え、前記制御部は、評価試験開始毎に、前記検知部で検知した操作部材の踏力の立ち上がりポイントに前記操作部材を可動させるよう前記押圧装置を制御することを特徴とする。上記構成によれば、操作部材の遊び部分から操作部材の踏力の立ち上がるポイントを自動で検出し、評価試験開始前に上記ポイントに可動させることにより評価試験の定量化を可能にできる。
本発明によれば、運転者より押圧操作される操作部材を押圧する押圧装置と、前記押圧装置により前記操作部材を押圧操作して車両性能の評価試験を行う制御部とを有し、前記押圧装置は、前記押圧装置の一端側に設けられ、前記押圧装置の一端を前記操作部材に係合する第1係合部と、前記押圧装置を車両鋼板に固定する固定部と、を備え、前記操作部材と前記押圧装置の一端との前記第1係合部は、玉軸部の構成により、車両進行方向に対する、前後方向、左右方向、及び上下方向のうち少なくとも1つの方向の稼働に対し、完全追従するように固定され押圧操作される前記操作部材に追従する関節部を、前記操作部材の押圧の方向に移動する駆動部を有し、該駆動部はリニアモ―夕で構成され、前記関節部を構成する第1関節部と第2関節部とが連結され車両性能評価試験時に常に負荷がかかる棒状部材に、該棒状部材の棒軸方向で押圧方向である直線方向に、トリップ状態を生じさせる設定以上の圧力が掛った場合、前記棒状部材と前記操作部材に対し押圧力を伝達する伝達部材との係合を解除する第2係合部を具備し、車両の性能評価を試験するステップを有する、車両性能評価試験方法であって、前記車両性能評価試験装置は、前記操作部材の遊び部分から前記操作部材の踏力の立ち上がりポイントを検知する検知部を備え、前記制御部は、車両性能評価試験開始毎に、前記検知部で検知した前記操作部材の踏力の立ち上がりポイントに前記操作部材を可動させるよう前記押圧装置を制御するステップを有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、運転者が運転席に乗車した状態で車両を走行させることができるため、運転者のフィーリングも評価することができる。また、関節部を備えることによって、係合部は操作部材が押し込まれる軌跡に追従することができて、操作部材の位置に係わらず正確に車両の操作部材を押圧することができる。さらに、駆動部の駆動を直線運動としたため、回転運動を直線運動に変換する際に必要なリンク部が不要となる。これにより、リンク部により生じるガタを低減することができ、計測精度、繰返し再現性を向上できる。
上記発明において、車両の加速度を検出する加速度センサが検出した加速度の大きさに基づいて前記車両の揺り返しを判定するステップと、前記判定した車両の揺り返し結果に基づいて前記車両の停止を判定するステップと、前記車両の停止判定結果に基づいて前記押圧装置を制御するステップと、をさらに有することを特徴とする。
上記発明において、前記操作部材に対する押圧力が所定以上加わった場合に、前記操作部材に対する押圧操作を解除するステップをさらに有することを特徴とする。
上記発明において、前記押圧装置が前記操作部材を押し込む圧力が所定の圧力になったときの前記直線運動を行う駆動部の第1ストローク量を検知するステップと、前記押圧装置が前記操作部材を押し込む圧力が所定の圧力になったときの前記操作部材の押圧面に対して略垂直の位置から前記操作部材の第2ストローク量を検知するステップと、前記操作部材を押し込む圧力が所定の圧力になったときの第1ストローク量と前記第2ストローク量の相関に基づいて、前記駆動部のストローク量を決定するステップと、前記決定した駆動部のストローク量に応じて前記駆動部を制御するステップと、をさらに有することを特徴とする。
上記発明において、車両の加速度を検出する加速度センサが検出した加速度の大きさに応じて、前記駆動部のトルク値へフィードバックするステップをさらに有することを特徴とする。
上記発明において、前記操作部材の遊び部分から前記操作部材の踏力の立ち上がりポイントを検知するステップと、評価試験開始毎に、前記検知した操作部材の踏力の立ち上がりポイントに前記操作部材を可動させるよう前記押圧装置を制御するステップと、をさらに有することを特徴とする。
本発明によれば、車両の走行試験において運転者が乗車可能であり、運転者の体重や加減速による押圧装置の位置ズレを小さくし、正確に車両の操作部材を押圧することができる車両性能評価試験装置及び車両性能評価試験方法を提供することができる。
以下、発明の最良の実施形態について、車両の走行試験において、車両のブレーキペダルを自動制御により押圧する車両性能評価試験装置について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係る車両性能評価試験装置におけるブレーキ踏込装置の車両搭載状態を示した斜視図である。図1に示すように、ブレーキ踏込装置10は、ペダルアクチュエータユニット20、玉軸部30、アームユニット40、支脚ユニット50、リニアアクチュエータユニット60、ケース80、及び固定ユニット90を備えている。
ブレーキ踏込装置10は、押圧装置として機能し、運転者より押圧操作されるをブレーキペダル1を自動で所定の押圧力で押圧する。ブレーキ踏込装置10は、ケース80の左右に設けられた取手82を使って、運転席側のシート4の前方であるフロントフロア3に搭載される。ケース80は、車両後方側を固定する固定ユニット90と、車両前方側を固定する固定治具91を取り付ける取付部を備える。この固定ユニット90と固定治具91がブレーキ踏込装置10を車両鋼板に固定する固定部に相当する。固定ユニット90は、シャフト93と、シャフト93を保持するシャフトホルダ95と、シャフト93の両端に設けられた固定ブラケット92とを備える。固定ブラケット92は、シート4を車両鋼板に固定するシートレール5と一緒にシートアンカボルト6で共締めされている。また、固定治具91の上端は、ステアリングシャフトが車両に固定している車両鋼板であるリーンフォースメント(図示せず)付近に取り付けられている。固定治具91の下端はケース80の取付部に取り付けられている。
固定ユニット90と固定治具91を剛性の高い鋼板に固定することで加減速によって生じる押圧装置の位置ズレを小さくすることができる。また、ブレーキ踏込装置10の後端をシート4を固定する鋼板に固定し、ブレーキ踏込装置10の前端をステアリングシャフトを固定する鋼板に固定することで、押圧装置が車両前後上下左右方向でしっかりと固定されるため、車両の急な加速や減速で押圧装置の位置がズレることを防止することができる。
ケース80は、車両後方側に上方に向けて突出する2つのスライドレール81を備える。其々のスライドレール81は、固定ユニット90のシャフトホルダ95をスライドレール81に沿って上下にスライドすることができる。
リニアアクチュエータユニット60は、ケース80の中に収納されており、詳細は後述するが、リニアモータ可動子62が車両前後方向に直線的にスライドするリニアモータ61を備える(図11参照)。このリニアモータ61は、駆動部として機能し、関節部をブレーキペダル1に対して直線運動させる。
支脚ユニット50は、リニアモータ可動子62の上部に取り付けられたオフセットプレート71に固定されている(図11参照)。また、支脚ユニット50は、リニアモータ可動子62と一緒に車両前後方向にスライド運動をする。支脚ユニット50の上部は、アームユニット40の一端を支持する。
アームユニット40は、リンク部41、アーム43、及びシャフト45を備える。リンク部41は、シャフト45とアーム43とを軸支する。アーム43の一端はリンク部41に軸支され、他端はペダルアクチュエータユニット20に設けた玉軸部30に連結されている。玉軸部30は、ペダルアクチュエータユニット20とアームユニット40のアーム43とを軸支する。リンク部41が第1の関節部、玉軸部30が第2の関節部、アーム43がリンク部41と玉軸部30を連結するための棒状の連結部として機能する。シャフト45の一端はリンク部41に軸支され、他端は支脚ユニット50によって支持される。リンク部41と玉軸部30よってブレーキペダル1の円弧状の軌跡に追従させて、リニアモータ61の駆動力をペダルアクチュエータユニット20に伝達する。ペダルアクチュエータユニット20は、ブレーキ踏込装置10の一端側に設けられており、ブレーキ踏込装置10の一端をブレーキペダル1に係合するものである。このペダルアクチュエータユニット20は、リニアモータ61の直線運動に応じて、ブレーキペダル1を踏み込む又は引き戻す動作を行う。
また、図1に示すように、ブレーキ踏込装置10は、シート4に搭載せずに、シート4前方のフロントフロア3に搭載している。このため、運転手がシート4に座ることができるので、本実施形態の車両性能評価試験装置は、車両の走行試験において車両性能評価試験に用いることができる。
次に、ブレーキ踏込装置10を構成するペダルアクチュエータユニット20及び玉軸部30の構成について説明する。
図2及び図3は、本発明に係わるブレーキ踏込装置のペダルアクチュエータユニット及び玉軸部の構成を示した説明図である。尚、図3は、図2におけるA−A断面を示す断面図である。
図2及び図3で示すように、ペダルアクチュエータユニット20は、ロードセルベース21、ペダルクランプ22、ペダルカバー23、ロードセル24及び玉軸部30を備える。ロードセルベース21は、ブレーキペダル1が踏み込まれる押圧面に当接する。ペダルクランプ22は、ブレーキペダル1の押圧面の裏面側に当接し、ロードセルベース21を上下左右の4カ所で固定し、ロードセル24がブレーキペダル1の押圧面の中央にくるようにして、ブレーキペダル1を挟持する。
ロードセル24は、ロードセルベース21の中央に設けられ、ブレーキペダル1が踏み込まれる圧力(踏力)を検知するセンサである。また、ロードセル24は、薄型の円柱状の頂面に突出部26を有する。この突出部26は、ブレーキペダル1の押圧面の略中央に配設され、ベース部31に当接している。ロードセル24で検知した踏力は、専用ハーネス(図示せず)を介して、後述する制御部110へ送られる。
ペダルカバー23は、ロードセル24を保護するようにロードセルベース21の外側に備える。このペダルカバー23は、人の踏力を測定するために設けられている。また、ペダルカバー23の中央には、アームユニット40と連結する玉軸部30を備える。また、ペダルカバー23は、緊急時に運転者によってブレーキペダル1を踏めるように踏面25を有する。
玉軸部30は、ベース部31、リングボール32、及びボール軸支部33を備える。ベース部31は、ペダルカバー23の略中央に固定され、ロードセル24の突出部26に接触している。また、ベース部31の車両後側には円筒体34を設け、円筒体34の内部空間にボール軸支部33を係止する。
リングボール32は、車両前方側に球体35と、車両後方側にボルト36を有している。ボール軸支部33は、球体35と同一曲面を内面に有しており、その内面において球体35の外周面と係合しリンクボール32を軸支する。リングボール32の球体35がボール軸支部33の曲面を摺動することにより、リンクボール32のボルト36を上下左右自在に可動することができる。また、リングボール32のボルト36は、アームユニット40の連結孔42にて連結される(図10参照)。
次に、ブレーキ踏込装置10を構成するペダルアクチュエータユニット20及び玉軸部30の機能について説明する。
玉軸部30は、リニアモータ61の直線運動によって生じた押圧力をアームユニット40からペダルアクチュエータユニット20へ伝達する。詳細に説明すると、まず、アームユニット40側からの押圧力がリンクボール32の球体35に伝達する。このとき、上述したリングボール32とボール軸支部33の軸支の構成によりアームユニット40から伝達される押圧力の方向が、ブレーキペダル1の押圧面に対して略垂直な方向へ変換される。次に、球体35からボール軸支部33を介してベース部31へ押圧力が伝達される。次に、ベース部31へ伝達された圧力は、ロードセル24を介してロードセルベース21へ伝達する。このとき、ロードセル24は、ロードセル24に加わった圧力(踏力)を検知して、制御部110へその圧力値を送信する。
ブレーキペダル1は、ロードセル24に加わった押圧力を受けて、その押圧力に応じて円弧状に車両前方側へ移動する。ブレーキペダル1を挟持しているペダルアクチュエータユニット20と玉軸部30は、ブレーキペダル1に追従して移動する。このとき、ブレーキペダル1の押圧面の方向は、ブレーキペダル1の円弧状の移動によって可変する。そこで、上述したリングボール32とボール軸支部33の軸支の構成により、ブレーキペダル1の円弧状の運動に追従することができる。
以上の通り、ブレーキ踏込装置10は、関節部である玉軸部30を備えることによって、ペダルアクチュエータユニット20はブレーキペダル1が押し込まれる軌跡に追従することができて、ブレーキペダル1の位置に係わらず正確に車両のブレーキペダル1を押圧することができる。
また、ボール軸支部33が軸支したリンクボール32の球体35の中心は、ベース部31に対して中央となる位置となっている。更に、ペダルアクチュエータユニット20及び玉軸部30は、ブレーキペダル1の押圧面の法線上に、ロードセル24の突出部26、ベース部31、及びリンクボール32の球体35の中心を配設している。このため、リニアモータ61によって生じた直線運動を伝達する各構成が1つの直線上に配設されていることで、アームユニット40からの押圧力をロスすることなく、効率よくブレーキペダル1へ伝達することができる。又、ロードセル24による圧力の検知精度を高めることができる。
また、ベダルアクチュエータユニット20は、玉軸部30の後端側でアームユニット40との脱着が可能である。ベダルアクチュエータユニット20をブレーキペダル1へ取り付ける作業を、ブレーキ踏込装置本体を車内に搭載する前に行うことができるので、作業スペースが確保できてスムーズに行うことができる。
次に、ブレーキ踏込装置10を構成する固定ユニット90の構成について説明する。
図4は、本発明に係わるブレーキ踏込装置の固定ユニットを示した斜視図である。図5は、本発明に係わるブレーキ踏込装置の固定ユニットを車両鋼板に固定した状態を示した説明図である。
図4に示すように、固定ユニット90は、ブレーキ踏込装置10のケース80の車両後方側に設ける。固定ユニット90は、固定ブラケット92、シャフト93、ブラケットホルダ94、及びシャフトホルダ95を備える。ケース80は、2つのシャフトホルダ95が上下方向にスライドできる2つのスライドレール81を備える。
シャフト93は、車両左右方向に配設され、2つのシャフトホルダ95によって支持される。また、シャフト93は、シャフトホルダ95に併せて上下方向にスライドする。
2つのブラケットホルダ94は、シャフト93の両端に其々設けられ、下側に固定ブラケット92を備えている。ブラケットホルダ94は、シャフト93を挟み込む形状を有し、締付ボルトによりシャフト93を挟持する。この締付ボルトを緩めると、ブラケットホルダ94はシャフト93の軸方向に対して移動可能となり、ブラケットホルダ94に設けられた固定ブラケット92を車両左右方向へ移動することできる。
また、図5に示すように、2つの固定ブラケット92は、2つのシートアンカ5にシート4と一緒に車両鋼板に固定される。また、固定ブラケット92は、車両鋼板に固定するための取付孔96を有する。
ここで、固定ユニット90によりブレーキ踏込装置10を固定する手順を説明する。
まず、シートアンカ5を車両床側の車両鋼板(リーンフォースメント)に固定するシートアンカボルト6を取り外す。次に、2つのシャフトホルダ95のスライドレール81の位置を固定する調整ネジを緩めて、固定ブラケット92がシートアンカ5の直上に来るように、シャフト93を車両上下方向にスライドさせる。次に、ブラケットホルダ94の調整ネジを緩めて、固定ブラケット92がシートアンカ5の直上に来るように、2つの固定ブラケット92を車幅方向に移動させる。次に、シートアンカ5の上側に固定ブラケット92を重ね、固定ブラケット92の取付孔96をシートアンカ5のシートアンカボルト6用の孔に合わせる。次に、最初に取り外したシートアンカボルト6を固定ブラケット92の上から取付孔96へ挿入して、固定ブラケット92とシートアンカ5とを一緒に車両鋼板に共締めする。最後に、緩めたシャフトホルダ95の調整ネジ及びブラケットホルダ94の調整ネジを締める。
上記手順で示すように、固定ユニット90は、車種や仕様によって異なるシートアンカ5の高さや間隔に対応することができる。また、ブレーキ踏込装置10を車両鋼板のうち剛性が高い部位に固定することで、ブレーキ踏込装置10を転倒させることなく安定に固定することができる。また、シートアンカボルト6を使用することで、新たに固定具を用意する必要がないため、コストを低減することができる。
次に、ブレーキ踏込装置10のブレーキペダル1に対する位置を調整するための構成及び方法について説明する。
図6は、本発明に係わるブレーキ踏込装置の固定ユニットに対するケースの位置調整を示した斜視図である。
固定ユニット90の固定ブラケット92が車両鋼板に固定されている状態において、ブレーキ踏込装置10をシャフト93に沿って車幅方向に移動することができる。
ブレーキ踏込装置10をシャフト93に沿って車幅方向に移動する手順を説明する。まず、シャフト93を固定しているシャフトホルダ95の締付ビスを緩める。次に、ブレーキ踏込装置10のアームユニット40のアーム43が、ブレーキペダル1及びペダルアクチュエータユニット20の中央に位置するように、取手82を用いてブレーキ踏込装置10の本体を車両左右方向に移動する。最後に、先程緩めた締付ビスを締め付けてシャフトホルダ95をシャフト93に固定する。
図7は、本発明に係わるブレーキ踏込装置の支脚ユニットの前後方向の位置調整を示した斜視図である。
図7に示すように、ブレーキ踏込装置10の支脚ユニット50は、アームホルダ51と、支脚ブロック52とを備える。支脚ブロック52は、リニアアクチュエータユニット60のオフセットプレート71に固定される。支脚ブロック52の上部に設けたアームホルダ51は、アームユニット40を支持する。
リニアアクチュエータユニット60のオフセットプレート71は、車両前後方向に2列に複数の取付孔72を設ける。支脚ブロック52は、オフセットプレート71の任意の取付孔72に合わせて固定する。つまり、支脚ブロック52を固定する取付孔72の選択によって、支脚ブロック52を車両前後方向の所望の位置に調整することができる。
図8は、本発明に係わるブレーキ踏込装置のアームユニットの前後方向の位置調整を示した斜視図である。
図8(a)及び(b)に示すように、アームユニット40の後端部分は、シャフト45がアキシャルガード47を貫通して、ガイドスリープ44の内筒に挿入した構造である。アキシャルガード47及びガイドスリープ44の構造についての詳細は、図12で説明する。アームホルダ51は、ガイドスリープ44を支持する。アームホルダ51は、ガイドスリープ44を両側から挟持する形状を有し、挟持用の締付ビスを緩めると、ガイドスリープ44の固定位置を車両前後方向に調整することができる。例えば、アームユニット40を前方に移動したい場合、アームホルダ51がガイドスリープ44を車両前方側へ移動した位置で固定することで、シャフト45が車両前方に移動して、アームユニット40を前方に移動することができる。
ブレーキ踏込装置10を前後方向に位置調整を行う場合、アームユニット40を玉軸部30と連結させて、アームユニット40の軸方向の中心線がペダルアクチュエータユニット20に対して略垂直となるように留意し、且つ、アーム43とペダルアクチュエータユニット20が成す角度を留意しながら、支脚ユニット50及びアームユニット40の前後方向の位置調整を行う。アーム43とペダルアクチュエータユニット20が成す角度が狭くなると、玉軸部30のリンクボール32の回動許容範囲が狭くなる可能性があり、玉軸部30の軸動機能が十分に発揮されないことがある。そのため、アーム43とペダルアクチュエータユニット20が成す角度が所定の角度になるように支脚ユニット50及びアームユニット40の前後方向の位置調整を行う。
また、ブレーキ踏込装置10の車両前後方向の調整を行う際には、まず、図7で示した支脚ユニット50を前後方向に位置調整を行う。次に、図8で示したアームホルダ51によるアームユニット40を前後方向に微調整を行うことで、適切な位置調整ができる。
図9は、本発明に係わるブレーキ踏込装置の支脚ユニットの高さ位置調整を示した側面図である。
上述したアーム43とペダルアクチュエータユニット20が成す角度を所定の範囲内になるように調整を行う際に、車両前後方向のみで調整ができなかった場合は、支脚ユニット50の高さ方向の位置調整を行う。図9に示すように、支脚ユニット50の高さ方向の位置調整は、高さ調整ブロック53で行う。高さ調整ブロック53は、支脚ユニット50の支脚ブロック52の下側に挿入され、支脚ブロック52と一緒にオフセットプレート71に固定される。支脚ユニット50の高さ方向の位置調整は、高さ調整ブロック53が挿入される個数によって調整することができる。
図9(a)は、支脚ユニット50の高さ方向の位置調整が不要である場合の状態を示している。図9(b)では、支脚ブロック52の下側に高さ調整ブロック53を一つ挿入した状態を示している。図9(c)では、支脚ブロック52の下側に更に一つ挿入して、高さ調整ブロック53が2つの挿入された状態を示している。
図6から図9で示したブレーキ踏込装置10のブレーキペダル1に対する位置を調整するための構成から、ブレーキ踏込装置10は、ブレーキペダル1に対する車両の前後方向の位置、ブレーキペダル1に対する車両の高さ方向の位置及びブレーキペダル1に対する車両の車幅方向の位置を調整でき、ブレーキ踏込装置10は、車種により異なるブレーキペダル1の位置や高さにフレキシブルに対応することができる。
また、リニアモータ61が直線運動する直線上にブレーキペダル1を正確に配置することができるので、リニアモータ61の直線運動をブレーキペダル1へ効率良く伝達でき、精度の良いブレーキ性能評価試験が可能となる。
次に、リニアアクチュエータユニット60の構成について説明する。図10は、本発明に係わるブレーキ踏込装置のリニアアクチュエータユニット及びアームユニットの構成を示した側面図である。また、図11は、本発明に係わるブレーキ踏込み装置のリニアアクチュエータユニットの構成を示した断面図である。尚、図11は、図10のB―B断面である。
図10及び図11に示すように、リニアアクチュエータユニット60は、リニアモータ61、アッパープレート64、LMガイド66、レールベース65、リニアスケール67、及びオフセットプレート71を備える。
リニアモータ61は、リンク部41等の関節部をブレーキペダル1の押圧方向へ移動するT字状のリニアモータ可動子62と、その両側に配設された車両前後方向に伸びる2つの壁状のリニアモータ固定子63と備える。リニアモータ61は、其々のリニアモータ固定子63の側壁面に設けたマグネットと、リニアモータ可動子62の両側面に設けたコイルとで生じる磁界によって推進力及び制動力を得る装置である。其々のリニアモータ固定子63の側壁面に設けたマグネットは、S極とN極の磁性板を交互につなげた板状を成している。
リニアモータ61のスライド方向は、リニアモータ可動子62のコイルに流れる電流の向きによって決定される。また、リニアモータ61のスライド量及びトルクは、リニアモータ可動子62のコイルに流れる電流量によって決まる磁界の強さと、コイルに電流が流れた時間によって決定される。
また、リニアモータ61は、後述する制御部110からの入力信号に基づいて、リニアモータ可動子62の駆動及び制動を行う。つまり、制御部110が、リニアモータ61のスライド方向、スライド量及びトルクを決定する。また、リニアモータ61は、出力したトルクの値を制御部110へ送信する。
レールベース65は、其々のリニアモータ固定子63の外側に設けられており、上部にLMガイド66を有している。レールベース65は、ケース80の内側に車両前後方向に伸びる矩形体である。
アッパープレート64は、リニアモータ可動子62の上部に固定している。また、アッパープレート64は、LMガイド66のレール状を移動するベアリングを設ける。アッパープレート64は、LMガイド66によりスライドする方向と範囲が規制され、リニアモータ可動子62によりレールベース65の上面をスライドする。
オフセットプレート71は、アッパープレート64の上面に設け、支脚ユニット50を取り付ける複数の取付孔72(図7参照)を有する。上述したように、支脚ブロック52は、オフセットプレート71の任意の取付孔72に合わせて固定する。リニアモータ可動子62は、下から順にアッパープレート64、オフセットプレート71、支脚ブロック52、アームユニット40のガイドスリープ44が取り付けられている構成となっている。よって、リニアモータ可動子62が直線運動すると、追従してアームユニット40が直線運動を行う。
リニアスケール67は、ストロークセンサ68とレールスケール69とを有する。ストロークセンサ68は、リニアモータ可動子62と一緒に直線運動を行うアッパープレート64の側面に固定され、リニアモータ可動子62と同じ直線運動を行う。レールスケール69は、レールベース65の側壁面に固定され、レールベース65の各位置に対応する目盛を有する。
リニアスケール67によるリニアモータ61のスライド量を測定する手順を説明する。
まず、リニアモータ61が駆動する前に、ストロークセンサ68は、駆動前の位置におけるレールスケール69の目盛を検知して、検知した始点位置情報を制御部110へ送信する。次に、リニアモータ61が駆動した後に、ストロークセンサ68は、駆動後の位置におけるレールスケール69の目盛を検知して、検知した終点位置情報を制御部110へ送信する。最後に、制御部110は、駆動前の始点位置情報と駆動後の終点位置情報との差からリニアアクチュエータユニット60がスライドしたスライド量を算出する。
また、リニアアクチュエータユニット60は、更に、遮蔽板74とリミットセンサ73を備える。遮蔽板74は、ストロークセンサ68の下側に設けられ、リニアモータ可動子62により、リニアモータ可動子62と同じスライド運動を行う。
リミットセンサ73は、一方のレールベース65の外側に車両前後方向に2つ設けられている。リミットセンサ73の光電部は、遮蔽板74が所定の位置にスライドすることで遮蔽される。リミットセンサ73の光電部が遮蔽板74によって遮蔽されると、遮蔽されたことを示す信号が制御部110へ送信される。制御部110は、この信号を受信するとリニアモータ61を緊急停止させ、緊急停止情報を後述するホストPC122へ送信する。リミットセンサ73により、リニアモータ61の誤動作を防止して、安全なブレーキ試験評価試験装置を提供することができる。
リニアモータ61を採用することで、モータ駆動自体を直線運動としたため、回転運動を直線運動に変換する際に必要なリンク部が不要となる。これにより、リンク部により生じるガタを低減することができ、計測精度、繰返し再現性を向上できる。また、駆動部をリニアモータ61とすることで、非接触伝達構造であるためメンテナンスの必要がなくなる。また、摺動抵抗を低減することができるため、繰返し再現性を向上することができる。
次に、ブレーキ踏込装置10の連結部であるアームユニット40の構成を説明する。図10に示すように、アームユニット40は、リンク部41、アーム43、ガイドスリープ44、シャフト45、及びアキシャルガード47を備える。
リンク部41は、アーム43とシャフト45を連結している。また、リンク部41は、アーム43の中心線に対して垂直なビスで軸支しているため、アーム43を上下方向に可動することができる。また、リンク部41は、リンク部41の中心線、アーム43の中心線、及びシャフト45の中心線が同一上になるように設ける。
アーム43は、車両前方側の先端に玉軸部30と連結する連結孔42を有する。連結孔42は、リンクボール32のボルト36に螺合する。アーム43の車両後方側はリンク部41により軸支される。
シャフト45は、車両前方側ではリンク部41と連結し、車両後方側ではシャフト45の末端側を円筒状で覆ったガイドスリープ44と接触している。ガイドスリープ44は、中空を有した円筒体である。その中空にシャフト45の末端側を挿入して、ガイドスリープ44の側の底面がシャフト45の末端と接する。また、ガイドスリープ44は、支脚ユニット50のアームホルダ51によって支持される。
次に、ブレーキ踏込装置10の連結部であるアームユニット40の機能を説明する。
図10に示すように、ブレーキペダル1を押圧して踏み込む場合は、リニアモータ61のリニアモータ可動子62が車両前方へ所定の位置決め又は所定のトルクでスライドし、リニアモータ可動子62と一緒に支脚ユニット50が車両前方へスライドし、支脚ユニット50に固定されたシャフト45も一緒に車両前方へスライドする。リンク部41は、ブレーキペダル1の円弧運動に追従し、アームユニット40は、アーム43に伝動されたトルクでペダルアクチュエータユニット20及びブレーキペダル1を押圧する。ブレーキペダル1は、アームユニット40による押圧によって踏み込まれる。
次に、ブレーキペダル1を引き戻す場合は、リニアモータ61のリニアモータ固定子63が車両後方へ所定の位置決め又は所定のトルクでスライドし、リニアモータ可動子62と一緒に支脚ユニット50は車両後方へスライドし、アームユニット40のシャフト45も一緒に車両後方へスライドする。アームユニット40は、リニアモータ61の所定の位置決め又は所定のトルクで後方へ引かれ、ペダルアクチュエータユニット20及びブレーキペダル1を引く。ブレーキペダル1は、ペダルアクチュエータユニット20とともに引き戻される。
次に、ブレーキペダル1に対する押圧力が所定以上に加わった場合に、ブレーキペダル1に対する押圧操作を解除するアキシャルガードについて説明する。図12は、本発明に係わるブレーキ踏込装置に設けたアキシャルガードの機構を示した側方断面図である。尚、図12(a)は、通常時におけるアキシャルガードの連結状態を示す。また、図12(b)は、過負荷時におけるアキシャルガードのトリップ状態を示す。
図12(a)に示すように、アキシャルガード47は、ブレーキペダル1に対して押圧力を伝達する伝達部材としてのシャフト45と、このシャフト45に設けられた溝46が設けられており、溝46の円周上に沿うように複数の鋼球49を有する。また、アキシャルガード47は、鋼球49をシャフト45の軸方向に固定する固定プレート48bと、固定プレート48bを押しつける板バネ48aとを有する。通常時では、板バネ48aによって反力が生じて固定プレート48bが押し返されて、固定プレート48bが鋼球49を保持する。また、鋼球49はシャフト45の溝46に嵌合しており、鋼球49によってシャフト45をアキシャルガード47に連結させている。
また、通常時においては、シャフト45の末端面は、ガイドスリープ44の内側底面と接触している。そのため、ガイドスリープ44は、ブレーキ踏込装置10によるブレーキ踏込み時に、車両後方にシャフト45に対して力がかかっても、シャフト45がアームホルダ51から車両後方へ抜けることを防止できる。
図12(b)に示すように、過剰な圧力がシャフト45にかかると、アキシャルガード47は、板バネ48aが変形し、固定プレート48bによって鋼球49を押し返す力が低減する。そのため、鋼球49がシャフト45の溝46から外れるトリップ状態となる。その結果、シャフト45は係止状態から解放されて、アキシャルガード47から取り出すことができる。尚、このトリップ状態を生じさせる圧力を調整ネジ48cにて調整が可能である。
例えば、運転者によって、緊急停止のためにペダルアクチュエータユニット20ごとブレーキペダル1を強く踏み込む場合に、アキシャルガード47が無いと、リニアモータ61によってロックされてしまうため、ブレーキペダル1を踏み込むことができなくなり、車両を停止させることが困難になる。アキシャルガード47を用いてシャフト45を解放することで、運転者がブレーキペダル1を踏み込んで、安全に車両を停止させることができる。
図12で示した構成によれば、ブレーキペダル1にかかる押圧力が過負荷時に、解除機構により押圧操作を解除することができるため、ブレーキ踏込装置10を保護することができる。また、走行試験中において緊急時に運転者が操作部材を踏み込んだ場合に、ブレーキ踏込装置10が押圧操作を解除できるので、押圧装置によるロックを受けずにブレーキペダル1を奥まで踏み込むことができ、これによって運転者の安全性を確保することができる。
次に、車両試験評価試験装置の制御構成について、図13にて説明する。図13に示すように、車両性能評価試験装置100は、ブレーキ踏込装置10、制御部110、ハンディコントローラ121、ホストPC122、及び電源ユニット123を備える。
ブレーキ踏込装置10は、ペダルアクチュエータユニット20に設けられたブレーキペダル1に加わる踏力を検知するロードセル24と、リニアモータ61の位置情報を検知するストロークセンサ68と、リニアアクチュエータユニット60を所定のトルクでスライドさせるリニアモータ61とを有する。
制御部110は、ブレーキペダル1の円弧状の軌跡に追従するにリニアモータ61を直線運動させてブレーキ踏込装置10によりブレーキペダル1を押圧操作して車両性能の評価試験を行う。又、制御部110は、ハンディコントローラ121及びホストPC122からの入力に基づいて、ブレーキ踏込装置10を制御する。制御部110は、ホストPC122で設定されたリニアモータ駆動条件を信号に変換してリニアモータ61へ送信する。ブレーキ踏込装置10は、制御部110から送信された信号に基づいてリニアモータ61を出力させる。リニアモータ61の出力により、リニアアクチュエータユニット60がスライド運動し、これに追従するようにアームユニット40がペダルアクチュエータユニット20を押し込む。ペダルアクチュエータユニット20内にあるロードセル24は、押し込んだ踏力を検知して、制御部110へ検知した踏力を送信する。また、リニアモータ61は、出力したトルク値を制御部110へ送信する。
また、リニアアクチュエータユニット60に設けられストロークセンサ68は、現在のリニアモータ可動子62の位置情報を検知し、その検知情報を制御部110へ送信する。制御部110は、リニアモータ61を出力させる前に検知したリニアモータ可動子62の待機位置から測定したリニアモータ可動子62の現在の位置情報を減算して、リニアモータ可動子62のストローク量を算出する。
試験車両130は、ブレーキ踏込装置10によるブレーキ踏込操作によって作動したブレーキ制動の状態を検出する各種センサを備える。車速センサ131は、試験車両130の車速を検知する。また、加速度センサ132は、試験車両130の減速度を検知する。油圧センサ133は、ブレーキペダル1の踏込み量及び踏力によって変動するブレーキ系統の油圧を検知する。また、油温センサ134は、ブレーキ系統にかかる力や周囲の環境によって変動する油温を検知する。各種センサで検知された各情報は、制御部110へ送信される。
また、制御部110は、加速度センサ132からの信号を検出し、加速度センサ132が検出した減速度の大きさに応じて、リニアモータ可動子62のトルク値へフィードバックする。
ハンディコントローラ121は、運転席周辺に設けられ、運転者又は同乗者によってブレーキ踏込装置10の開始及び停止を行う操作手段である。ハンディコントローラ121からの入力操作は制御部110へ送られる。制御部110は、入力信号に応じて、ブレーキ踏込装置10を制御する。ハンディコントローラ121により、操作者のタイミングでブレーキ制動性能の評価試験を行うことができる。
ホストPC122は、制御部110の制御に係わる設定、ブレーキ踏込装置10への開始及び停止の操作、ブレーキ試験中のモニタリング、ブレーキ試験後のブレーキ性能解析、及び上記の機能を表示する表示装置として用いる。ホストPC122と制御部110は、双方向通信可能なケーブルによって接続する。また、ホストPC122は、測定したブレーキ試験結果を記憶する記憶手段としても機能する。この装置以外で取得したデータ又は測定したブレーキ試験結果からその時のブレーキ踏込装置10を再現駆動させることも可能である。この再現駆動の機能により、複数回の同じ試験を行うことができて、ブレーキ制動性能の評価試験の精度を向上させることができる。
上述で示した車両性能評価試験装置100の制御構成により、制御部110は、ブレーキ踏込装置10を制御するとともに、制御時に車両の走行状態やブレーキ系統の状態を監視して、ブレーキの制動の評価を行うことができる。更に、ホストPC122との連携によって、試験目的に応じたブレーキ踏込装置10の駆動を何度でも同じ駆動状態で行うことができる。また、制御部110は、加速度センサ132が検出した減速度に比例したリニアモータ61のトルク値を自動で可変させることができ、ブレーキ踏込装置10の装置質量によるブレーキペダル1のフィーリングの変化を抑制することができる。なお、車両性能評価試験装置100の制御部110が所定のプログラムを実行することにより本発明の車両性能評価試験方法を実行する。
次に、ペダルのストロークの精度を向上する際の処理について説明する。図14は、本発明の実施形態に係わる制御部によるペダルストロークの初期設定の方法を示した説明図である。図14(a)に示すように、まず、ブレーキペダル1のペダルストローク測定治具140を、ブレーキ踏込装置10のケース80に装着する。次に、ペダルストローク測定治具140の上側にポジションセンサ141をセットする。その際に、ポジションセンサ141をブレーキペダル1の踏込面の中央に垂直となる位置に配置する。ポジションセンサ141は、ブレーキペダル1の押圧面に対して略垂直の位置からのブレーキペダル1のストローク量を検知することができる。ポジションセンサ141は、検知したストローク量の情報を制御部110へ出力する。ストロークセンサ68は、直線運動を行うリニアモータのストローク量を検知する。ロードセル24は、ブレーキペダル1の押し込む圧力を検知する。
次に、リニアアクチュエータユニット60を駆動し、所定の直線運動の試行を数回実行する。この試行時に、制御部110は、ストロークセンサ68からリニアモータ61のスライド量、ポジションセンサ141からのブレーキペダル1のストローク量、及びロードセル24からのペダルアクチュエータユニット20にてブレーキペダル1にかかる踏力の検出値を受信する。
図14(b)は、制御部110が算出した踏力とリニアモータ61のスライド量との関係、及び、踏力とブレーキペダル1のストローク量との関係を示したグラフである。縦軸にロードセル24で検知したブレーキペダル1にかかる踏力と、ポジションセンサ141及びストロークセンサ68で検知したストローク量を示し、横軸に試行時の時間(時刻)を示したグラフである。曲線153は、試行時におけるロードセル24で検知した踏力である。また、直線151は、ストロークセンサ68が検知したリニアモータ61のストローク量を示す。また、直線152は、ポジションセンサ141が検知したブレーキペダル1のストローク量を示す。そして、制御部110は、ロードセル24で検知した押し込む圧力が所定の圧力になったときのストロークセンサ68で検知した第1ストローク量とポジションセンサ141で検知した第2ストローク量の相関に基づいて、リニアモータ61のストローク量を決定し、決定した駆動部のストローク量に応じてリニアモータ61を制御する。
具体的には、図14(b)に示すように、制御部110は、ポジションセンサ141が検知したブレーキペダル1のストローク量が1mmとなった時間154とする。また、制御部110は、ロードセル24が検知した踏力が50Nとなった時間155との間を相関抽出時間156とする。そして、制御部110は、この相関抽出時間156における直線151、直線152を最小二乗法によってグラフの勾配と切片を求める。この試行を複数回行い、グラフの勾配の平均値を求めて、これを係数eとする。制御部110は、この係数eを用いてブレーキペダル1に50N以上が掛からないようにリニアモータ61のストローク量を決定する。これにより、ブレーキペダル1に対して与える力を所定の値に抑えることができる。
尚、このペダルストロークの初期設定が終了したら、ペダルストローク測定治具140及びポジションセンサ141を取り外すことで、ブレーキ制動性能の評価試験時に運転者の運転の邪魔とならないため、安全に評価試験を実施することができる。
車両性能評価試験装置100は、ブレーキ制動性能の評価試験を行う際に、ブレーキペダル1の遊び量の測定を実行する。車両毎に異なるブレーキペダル1の遊び量を測定することで、ブレーキ評価試験時の結果のバラツキを無くし精度の高い試験結果を得ることができる。その測定手順について説明する。
図15は、本発明の実施形態に係わる制御部によるブレーキペダルの遊び量を自動調整する方法を示した説明図である。図15(a)は、縦軸をロードセル24が検知したブレーキペダル1に加わる踏力とし、横軸をブレーキ踏込装置10でブレーキペダル1を踏み込む試行時間(時刻)として示したグラフ161である。ブレーキ踏込装置10が踏込み開始時は、ブレーキペダル1の遊び部分162であるため、踏力の勾配が小さいが、遊び部分162が終了してブレーキ圧がかかる制動部分163では踏力の勾配が大きくなる。この踏力の勾配が変化する点を検出点164とする。制御部110は、この試行操作を複数回おこなって、検出点164の平均値をブレーキペダル1の遊び部分162の終点と設定する。制御部110及びロードセル24は、ブレーキペダル1の遊び部分からブレーキペダル1の踏力の立ち上がりポイントを検知する検知部として機能する。
この試行操作を自動で行うことで、ブレーキペダル1の遊び量を自動で測定することができるため、ブレーキ評価試験に必要な初期設定にかかる手間を軽減することができる。更に、この試行操作を図14で示したペダルストロークの測定と同時に行うことで、初期設定にかかる時間も軽減することができる。
図15(b)は、走行試験時において、縦軸をロードセル24が検知したブレーキペダル1に加わる踏力とし、横軸をブレーキ踏込装置10がブレーキペダル1を踏み込む試行時間(時刻)を示したグラフ166,167である。ブレーキペダルの遊び部分165では、路面の状況や車体の振動といった影響で、ロードセル24にノイズが波形として検出されてしまう。また、グラフ166のように、ブレーキ圧がかかる制動部分でもノイズの波形の影響を受けた状態で踏力を測定してしまう恐れがある。
制御部110は、図15(a)で測定したブレーキペダル1の遊び部分の終点時の踏力をゼロ点として、グラフ167のようにブレーキペダル1の制動部分はゼロ点から踏力の勾配が開始されるようにオフセット169して、自動で修正を行う。このとき、ゼロ点に復帰させるまでの時間168をなるべく短くして、ブレーキ制動性能の評価試験の結果に影響を与えないようにする。また、制御部110は、評価試験開始毎に、制御部110及びロードセル24で検知したブレーキペダル1の踏力の立ち上がりポイントにブレーキペダル1を可動させるようブレーキ踏込装置10を制御する。
図15で示したブレーキペダル1の遊び量の測定を実行することにより、ブレーキペダル1の遊び部分からブレーキペダル1の踏力の立ち上がるポイントを自動で検出し、評価試験開始前に上記ポイントに可動させることにより評価試験の定量化を可能にできる。また、振動によるノイズの波形の影響を小さくすることができるので、精度のよいブレーキ制動性能の評価試験を定量的に行うことができる。
図16は、本発明の実施形態に係わる制御部による車両の停車判定方法を示した説明図である。図16は、縦軸を加速度センサ132が検知した減速度(G)とし、横軸を走行試験測定時間としたグラフ171である。走行試験では、走行している車両が完全に停止したことを検知する必要がある。そこで、制御部110は、車両制動時に生じる減速度(G)が所定値173を超えたか否かを判定する。制御部110は、減速度が所定値173を超えた場合、その後に起こる車両停止時の揺り返し172を検知して車両が停止したか否かを判定する。制御部110は、加速度センサ132が検出した減速度の大きさのパターンと、予め設定されている揺り返しのパターンとを比較し、車両の揺り返しを判定する。そして、制御部110は、判定した車両の揺り返しに基づいて車両の停止を判定し、前記車両の停止判定に基づいてブレーキペダル1を制御する。
図16で示した構成によれば、加速度センサ132の出力によって停車判定を行うようにしたため、車速センサの有無に影響されない。また、ベンチテストの場合でも、加速度センサ132の出力を制動トルクへ置き換えて、停車判定を行うことができる。また、減速度(G)を基準とした車両評価試験では、車両が停車しているにもかかわらずブレーキペダル1を踏込もうとしてしまう恐れがあったが、停車判定を行うことで回避することができる。
このように、本実施形態の車両性能評価試験装置によれば、車両の走行試験において運転者が乗車可能であり、加減速による押圧装置の位置ズレを小さくし、正確に車両の操作部材を押圧することができる。
尚、本実施形態において、操作部材としてブレーキペダル1を例にとって説明したが、特にこれに限定しない。例えば、アクセルペダル2やクラッチペダルに適用してもよい。
また、本実施形態において、ブレーキ踏込装置10の固定位置をシートアンカ5やステアリングシャフトが固定されるリーンフォースメントに固定しているが、特にこれに限定しない。ブレーキ踏込装置10の前側と後側を車両の剛性が高いリーンフォースメントに固定すれば、ブレーキ踏込装置10の浮きが生じず、精度の高い評価試験ができる。
また、本実施形態において、ブレーキペダル1の高さに応じて、ブレーキ踏込装置10の高さを調整する手段として、支脚ユニット50の高さ調整ブロック53で説明しているが、特にこれに限定しない。例えば、リニアアクチュエータユニット60やケース80の底上げを可能とする高さ調整用治具を用いてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は、特許請求の範囲の概念を逸脱しない範囲で、上記実施の形態の構造に種々の変形や変更を施すことも可能である。
本発明の実施形態に係る車両性能評価試験装置のブレーキ踏込装置の車両搭載状態を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係わるブレーキ踏込装置のペダルアクチュエータユニットの構成を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係わるブレーキ踏込装置のペダルアクチュエータユニット及び玉軸部の構成を示した断面図である。 本発明の実施形態に係わるブレーキ踏込装置の固定ユニットの構成示した斜視図である。 本発明の実施形態に係わるブレーキ踏込装置の固定ユニットを車両に固定した状態を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係わるブレーキ踏込装置の固定ユニットに対するケースの位置調整を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係わるブレーキ踏込装置の支脚ユニットの前後方向の位置調整を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係わるブレーキ踏込装置のアームユニットの前後方向の位置調整を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係わるブレーキ踏込装置の支脚ユニットの高さ位置調整を示した側面図である。 本発明の実施形態に係わるブレーキ踏込装置のリニアアクチュエータユニットの構成を示した側面図である。 本発明の実施形態に係わるブレーキ踏込装置のリニアアクチュエータユニットの構成を示した断面図である。 本発明の実施形態に係わるブレーキ踏込装置のアーム部に設けたアキシャルガードの機構を示した側方断面図である。 本発明の実施形態に係る車両性能評価試験装置の制御構成を説明したブロック図である。 本発明の実施形態に係る制御部によるペダルストロークの初期設定の方法を示した説明図である。 本発明の実施形態に係わる制御部によるブレーキペダルの遊び量を自動調整する方法を示した説明図である。 本発明の実施形態に係わる制御部による車両の停車判定方法を示した説明図である。
符号の説明
1 ブレーキペダル
4 シート
5 シートアンカ
6 シートアンカボルト
10 ブレーキ踏込装置
20 ペダルアクチュエータユニット
24 ロードセル
30 玉軸部
40 アームユニット
41 リンク部
42 連結孔
43 アーム
44 ガイドスリープ
47 アキシャルガード
50 支脚ユニット
60 リニアアクチュエータユニット
61 リニアモータ
67 リニアスケール
80 ケース
81 スライドレール
90 固定ユニット
92 固定ブラケット
93 シャフト
96 取付孔
100 車両性能評価試験装置
110 制御部

Claims (19)

  1. 運転者より押圧操作される操作部材を押圧する押圧装置と、前記押圧装置により前記操作部材を押圧操作して車両性能の評価試験を行う制御部とを有し、
    前記押圧装置は、
    前記押圧装置の一端側に設けられ、前記押圧装置の一端を前記操作部材に係合する第1係合部と、
    前記押圧装置を車両鋼板に固定する固定部と、を備え、
    前記操作部材と前記押圧装置の一端との前記第1係合部は、玉軸部の構成により、車両進行方向に対する、前後方向、左右方向、及び上下方向のうち少なくとも1つの方向の稼働に対し、完全追従するように固定され、
    前記操作部材に追従する関節部を前記操作部材の押圧方向に移動する駆動部を有し、該駆動部はリニアモ―夕で構成され、
    前記関節部を構成する第1関節部と第2関節部とを連結し車両性能評価試験時に常に負荷がかかる棒状部材に、該棒状部材の棒軸方向で押圧方向である直線方向に、トリップ状態を生じさせる設定以上の圧力が掛かった場合、前記棒状部材と前記操作部材に対し押圧力を伝達する伝達部材との係合を解除する第2係合部を有する、車両性能評価試験装置であって、
    前記車両性能評価試験装置は、前記操作部材の遊び部分から前記操作部材の踏力の立ち上がりポイントを検知する検知部を備え、前記制御部は、前記車両性能評価試験開始毎に、前記検知部で検知した前記操作部材の踏力の立ち上がりポイントに前記操作部材を可動させるよう前記押圧装置を制御することを特徴とする車両性能評価試験装置。
  2. 前記押圧装置は、前記操作部材の円弧状の軌跡に追従するための関節部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の車両性能評価試験装置。
  3. 前記押圧装置は、前記関節部を前記操作部材に対して直線運動させる駆動部をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の車両性能評価試験装置。
  4. 運転者より押圧操作される操作部材を押圧する押圧装置と、前記押圧装置により前記操作部材を押圧操作して車両性能の評価試験を行う制御部とを有し、
    前記押圧装置は、
    前記押圧装置の一端側に設けられ、前記押圧装置の一端を前記操作部材に係合する第1係合部と、
    前記押圧装置を車両鋼板に固定する固定部と、
    前記操作部材の円弧状の軌跡に追従するための関節部と、
    前記関節部を前記操作部材に対して直線運動させる駆動部と、を備え
    前記操作部材と前記押圧装置の一端との前記第1係合部は、玉軸部の構成により、車両進行方向に対する、前後方向、左右方向、及び上下方向のうち少なくとも1つの方向の稼働に対し、完全追従するように固定され、
    前記操作部材に追従する前記関節部を前記操作部材の押圧方向に移動する駆動部を有し、該駆動部はリニアモ―夕で構成され、
    前記関節部を構成する第1関節部と第2関節部とを連結し車両性能評価試験時に常に負荷がかかる棒状部材に、該棒状部材の棒軸方向で押圧方向である直線方向に、トリップ状態を生じさせる設定以上の圧力が掛かった場合、前記棒状部材と前記操作部材に対し押圧力を伝達する伝達部材との係合を解除する第2係合部を有する、車両性能評価試験装置であって、
    前記車両性能評価試験装置は、前記操作部材の遊び部分から前記操作部材の踏力の立ち上がりポイントを検知する検知部を備え、前記制御部は、前記車両性能評価試験開始毎に、前記検知部で検知した前記操作部材の踏力の立ち上がりポイントに前記操作部材を可動させるよう前記押圧装置を制御することを特徴とする車両性能評価試験装置。
  5. 前記車両鋼板は、車両用シートを固定するための鋼板及びステアリングシャフトを固定するための鋼板の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両性能評価試験装置。
  6. 前記関節部は、第1の関節部と第2の関節部とを含み、
    前記第1の関節部と前記第2の関節部を連結するための棒状の連結部を備えることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載の車両性能評価試験装置。
  7. 前記リニアモータは、
    前記関節部を前記操作部材の押圧方向へ移動するリニアモータ可動子と、
    前記リニアモータ可動子の両側に配置され、前記車両の前後方向に伸びるリニアモータ固定子と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の車両性能評価試験装置。
  8. 前記押圧装置は、前記操作部材に対する車両の前後方向の位置、前記操作部材に対する車両の高さ方向の位置及び前記操作部材に対する車両の車幅方向の位置のうち少なくとも一つを調整する調整部を備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の車両性能評価試験装置。
  9. 前記押圧装置は、前記操作部材に対する押圧力が所定以上加わった場合に、前記操作部材に対する押圧操作を解除する解除機構を備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の車両性能評価試験装置。
  10. 前記解除機構は、アキシャルガードによって構成されていることを特徴とする請求項に記載の車両性能評価試験装置。
  11. 前記制御部は、車両の加速度を検出する加速度センサが検出した加速度の大きさに基づいて前記車両の揺り返しを判定し、前記判定した車両の揺り返し結果に基づいて前記車両の停止を判定し、前記車両の停止判定に基づいて前記押圧装置を制御することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の車両性能評価試験装置。
  12. 前記操作部材を押し込む圧力を検知する圧力検知部と、
    前記直線運動を行う駆動部のストローク量を検知する第1ストローク量検知部と、
    前記操作部材の押圧面に対して略垂直の位置から前記操作部材のストローク量を検知する第2ストローク量検知部と、を備え、
    前記制御部は、前記圧力検知部で検知した押し込む圧力が所定の圧力になったときの前記第1ストローク量検知部で検知した第1ストローク量と前記第2ストローク量検知部で検知した第2ストローク量の相関に基づいて、前記駆動部のストローク量を決定し、前記決定した駆動部のストローク量に応じて前記駆動部を制御することを特徴とする請求項3から請求項11のいずれかに記載の車両性能評価試験装置。
  13. 前記駆動部は、所定のトルク値により制御されており、
    前記制御部は、車両の加速度を検出する加速度センサからの信号を検出し、前記加速度センサが検出した加速度の大きさに応じて、前記駆動部のトルク値へフィードバックすることを特徴とする請求項3から請求項12のいずれかに記載の車両性能評価試験装置。
  14. 前記フィードバックによって、前記押圧装置の装置質量による前記操作部材のフィーリングの変化を抑制することを特徴とする請求項13に記載の車両性能評価試験装置。
  15. 運転者より押圧操作される操作部材を押圧する押圧装置と、前記押圧装置により前記操作部材を押圧操作して車両性能の評価試験を行う制御部とを有し、
    前記押圧装置は、
    前記押圧装置の一端側に設けられ、前記押圧装置の一端を前記操作部材に係合する第1係合部と、
    前記押圧装置を車両鋼板に固定する固定部と、を備え、
    前記操作部材と前記押圧装置の一端との前記第1係合部は、玉軸部の構成により、車両進行方向に対する、前後方向、左右方向、及び上下方向のうち少なくとも1つの方向の稼働に対し、完全追従するように固定され、
    前記操作部材に追従する関節部を前記操作部材の押圧方向に移動する駆動部を有し、該駆動部はリニアモ―夕で構成され、
    前記関節部を構成する第1関節部と第2関節部とが連結され車両性能評価試験時に常に負荷がかかる棒状部材に、該棒状部材の棒軸方向で押圧方向である直線方向に、トリップ状態を生じさせる設定以上の圧力が掛った場合、前記棒状部材と前記操作部材に対し押圧力を伝達する伝達部材との係合を解除する第2係合部を具備し、車両の性能評価を試験するステップを有する、車両性能評価試験方法であって、
    前記車両性能評価試験装置は、前記操作部材の遊び部分から前記操作部材の踏力の立ち上がりポイントを検知する検知部を備え、前記制御部は、車両性能評価試験開始毎に、前記検知部で検知した前記操作部材の踏力の立ち上がりポイントに前記操作部材を可動させるよう前記押圧装置を制御するステップを有する、ことを特徴とする車両性能評価試験方法。
  16. 車両の加速度を検出する加速度センサが検出した加速度の大きさに基づいて前記車両の揺り返しを判定するステップと、
    前記判定した車両の揺り返し結果に基づいて前記車両の停止を判定するステップと、
    前記車両の停止判定結果に基づいて前記押圧装置を制御するステップと、をさらに有することを特徴とする請求項15に記載の車両性能評価試験方法。
  17. 前記押圧装置が前記操作部材を押し込む圧力が所定の圧力になったときの前記直線運動を行う駆動部の第1ストローク量を検知するステップと、
    前記押圧装置が前記操作部材を押し込む圧力が所定の圧力になったときの前記操作部材の押圧面に対して略垂直の位置から前記操作部材の第2ストローク量を検知するステップと、
    前記操作部材を押し込む圧力が所定の圧力になったときの第1ストローク量と前記第2ストローク量の相関に基づいて、前記駆動部のストローク量を決定するステップと、
    前記決定した駆動部のストローク量に応じて前記駆動部を制御するステップと、をさらに有することを特徴とする請求項15または請求項16のいずれかに記載の車両性能評価試験方法。
  18. 車両の加速度を検出する加速度センサが検出した加速度の大きさに応じて、前記駆動部のトルク値へフィードバックするステップをさらに有することを特徴とする請求項15から請求項17のいずれかに記載の車両性能評価試験方法。
  19. 前記フィードバックによって、前記押圧装置の装置質量による前記操作部材のフィーリングの変化を抑制することを特徴とする請求項18に記載の車両性能評価試験方法。
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