JP5433961B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本件は、半導体基板の上方に各種の半導体素子を有する半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置を製造するには、製造プロセスにおける主工程であるいわゆるバルク工程、即ち半導体基板上にトランジスタ等の半導体素子を形成するための諸工程の後、層間絶縁膜や各種の配線等の形成工程を経ることを要する。
このようにして製造された半導体装置は、その素子特性(電気的特性)を所定のプローブ装置を用いた電気的測定に供され、当該半導体装置の良/不良が判定される。
特開2002−198430号公報
近年における半導体装置の微細化及び高集積度化により、製造プロセスの微小なバラつきに起因する電気的特性への影響が顕著である。
上記したように、半導体装置の製造プロセスは膨大な工程数からなる。この製造プロセスにおける主工程であるバルク工程において半導体素子の電気的特性にバラつきが生じることがある。この素子特性のバラつきは、当該バルク工程では許容範囲内の微小なものであっても、その後に多数の工程を重ねることで無視できない影響が現れることがある。この影響は、半導体素子と接続される配線を形成した後、半導体素子の電気的測定を行うことで判明する。そのため、当該影響が判明するまでに多数の工程数分の時間が要し、深刻な歩留り低下が長期間発生する可能性がある。
この問題に対処する技術としては、設計段階におけるプロセスのバラつきを考慮した設計手法が一般的である。しかしながら、近年の半導体装置に要求されている電気的特性に対してプロセスバラつきを全て考慮するとなれば、設計段階において膨大な調整工数となるため、適切な対応が極めて困難となっている。
また、特許文献1には、駆動力の異なる2種のインバータ回路を隣接させ、必要な駆動力に応じて一方のインバータ回路を適宜選択して配線する技術が開示されている。しかしながらこの技術は、要求される2種の駆動力があり、状況に応じて一方を選択できる構成を採るものであり、プロセスのバラつきに起因する製造の歩留りの低下の問題に対応することは困難である。
本件は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、製造の歩留りを低下させることなく、容易且つ確実に素子特性値が可及的に所望値に近い値に調節されてなる半導体素子を備えた信頼性の高い半導体装置及の製造方法を提供することを目的とする。
本件の半導体装置の製造方法は、半導体基板に、内部回路と、素子特性の設定値がそれぞれ異なる複数種の半導体素子とを形成する工程と、前記複数種の半導体素子のうちの少なくとも1種を対象素子として、前記対象素子の前記素子特性を測定する工程と、前記測定の結果に基づき、前記複数種の半導体素子のうちで特定の半導体素子を選択し、前記内部回路に接続する配線を形成する工程とを含み、前記複数種の半導体素子は、それぞれ、前記内部回路の入力回路である入力素子と、前記内部回路の出力回路である出力素子とを有しており、前記特定の半導体素子は、複数の前記入力素子のうちの1つである特定の入力素子と、複数の前記出力素子のうちの1つである特定の出力素子とを有し、前記配線を形成する工程では、前記対象素子の前記素子特性の測定値と前記対象素子の前記素子特性の設定値との差異に基づいて、前記特定の入力素子と前記特定の出力素子とを合成した場合の素子特性が、前記対象素子の前記素子特性の前記設定値に最も近いものとなるように、複数の前記入力素子から前記特定の入力素子を選択し、複数の前記出力素子から前記特定の出力素子を選択する
本件の半導体装置は、半導体基板の上方に形成されてなる、素子特性の設定値がそれぞれ異なる複数種の半導体素子と、前記複数種の半導体素子のうちで特定の半導体素子のみについて形成された配線とを含み、前記特定の半導体素子は、その前記設定値が、前記複数種の半導体素子のうちの少なくとも1種における前記素子特性の実測値と前記設定値との差異を、前記複数種の半導体素子のうちで最も補償する値とされたものである。
本件によれば、製造の歩留りを低下させることなく、容易且つ確実に素子特性が可及的に所望値に近い値に調節されてなる半導体素子を備えた信頼性の高い半導体装置を実現することができる。
―本件の基本骨子―
本件では、製造プロセスの微小なバラつき等に起因する素子特性の変動を予め見込んで、素子特性値がそれぞれ異なる複数種の半導体素子を形成しておく。具体的には、素子特性値を例えば所望する(要求される)値に設定した第1の半導体素子と共に、第1の半導体素子よりも設定値の大きい少なくとも1種の第2の半導体素子と、第1の半導体素子よりも設定値の小さい少なくとも1種の第3の半導体素子とを形成する。
続いて、これら半導体素子のうちの1種を対象素子として、この対象素子の素子特性の実測値を測定する。上記の例では、第1の半導体素子を対象素子とする。
続いて、測定された実測値に基づき、対象素子の実測値と設定値との差異を見積もる。
ここで、各半導体素子のうちでこの差異を最も補償する、即ちこの差異を最も小さくする設定値とされた半導体素子を、特定半導体素子として選択する。
上記の例では、第1の半導体素子における実測値の設定値との差異が例えば0と見なせれば(或いは0に近ければ)、第1の半導体素子を配線形成対象である特定半導体素子とする。
一方、第1の半導体素子における実測値の設定値との差異が負値(実測値の方が設定値よりも小さい)であれば、この状態を最も補償する第2の半導体素子を特定半導体素子とする。
他方、第1の半導体素子における実測値の設定値との差異が正値(実測値の方が設定値よりも大きい)であれば、この状態を最も補償する第3の半導体素子を特定半導体素子とする。
このように、特定半導体素子は、各半導体素子のうちで、その素子特性の実測値が予め規定された所望の素子特性値(上記の例では第1の半導体素子の設定値)に最も近いものである。
そして、各半導体素子のうちでこの特定半導体素子のみについて外部接続用の配線を形成する。他の半導体素子については外部接続用の配線を形成しない。ここで、他の半導体素子では、当該半導体素子と接続される全ての配線を非形成としても、或いは直接的に外部接続に供される例えば最上層の配線のみを非形成としても良い。
このように、バルク工程におけるプロセスバラつきを考慮して特定半導体素子を選択し、配線形成を行うことにより、配線工程の終了後における電気的特性を確認してからバルク工程へフィードバックして再製造することに費やされる膨大な時間や手間、コストが削減される。従って本件によれば、製造の歩留りを低下させることなく、素子特性が可及的に所望値に近い値に調節されてなる半導体装置が実現する。
―本件を適用した好適な諸実施形態―
以下、本件を適用した具体的な諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態では、半導体素子としてトランジスタ素子、ここではMOSトランジスタ素子(CMOSトランジスタ素子等)を有する半導体集積回路を備えた半導体装置及びその製造方法を開示する。この半導体装置は、半導体集積回路として所期の内部回路と、当該内部回路に対する電気信号の入力回路及び出力回路とを備えており、例えば入力回路及び出力回路のMOSトランジスタに上記した本件の基本骨子が適用される。なお、内部回路の代わりにいわゆるマクロ回路としても良い。また、本件の基本骨子が適用されるトランジスタとしては、上記のようなMOSトランジスタ素子以外にも、例えばEEPROMやフラッシュメモリ、バイポーラトランジスタ等の素子も好適である。
図1は、本実施形態による半導体装置の製造方法を工程順に示すフロー図である。図2〜図4,図6及び図8(又は図9)は、本実施形態による半導体装置の製造方法を工程順に示す模式図である。図2〜図4がMOSトランジスタ素子の概略断面図、図6及び図8(又は図9)が半導体集積回路の回路図である。本実施形態では、半導体装置の構成をその製造方法と共に説明する。
半導体装置を製造するに際して、先ず、バルク工程を実行する(ステップS1)。
ステップS1では、内部回路、入力回路及び出力回路のトランジスタ等を形成する。ここでは、MOSトランジスタ素子のバルク工程を例示する。このバルク工程において、内部回路については所望の素子特性値(トランジスタ特性値)に設定したMOSトランジスタ素子を形成するが、入力回路及び出力回路については素子特性値がそれぞれ異なる複数種の半導体素子を形成する。
ここでは、トランジスタ特性値を所望する(要求される)値(Typ)に設定した第1のMOSトランジスタ素子と共に、第1のMOSトランジスタ素子よりも設定値の大きい(FF)第2のMOSトランジスタ素子と、第1のMOSトランジスタ素子よりも設定値の小さい(SS)第3のMOSトランジスタ素子とを形成する。第1のMOSトランジスタ素子を有してなる入力回路及び出力回路を第1の入力回路及び第1の出力回路とし、同様に、第2のMOSトランジスタ素子を有してなるものを第2の入力回路及び第2の出力回路、第3のMOSトランジスタ素子を有してなるものを第3の入力回路及び第3の出力回路とする。
ここで、トランジスタ特性値とは、例えば所定の電流値に対する電圧値の大小を言う。Typ、FF、SSについて、それぞれのトランジスタ特性値を図5に例示する。この場合、Typのトランジスタ特性が所望するものであり、このトランジスタ特性を第1のMOSトランジスタ素子の設定値とする。
各MOSトランジスタ素子の形成について、詳細には図2に示すように、シリコン基板1上にシリコン酸化膜等のゲート絶縁膜2を介して多結晶シリコン膜(不図示)を形成する。この多結晶シリコン膜及びゲート絶縁膜2をリソグラフィー及びドライエッチングにより加工して、シリコン基板上の各素子形成領域10a,10b,10cにそれぞれゲート電極3a,3b,3cを形成する(図2(a),(b),(c))。ここで、ゲート電極3a,3b,3cのゲート長L1,L2,L3は、L2<L1<L3とされており、ゲート電極3aがTyp、ゲート電極3bがFF、ゲート電極3cがSSにそれぞれ対応する。
次に、シリコン基板1のゲート電極3の両側部分に不純物(p型(ホウ素(B+)等)又はn型(リン(P+),砒素(As+)等))をイオン注入してエクステンション領域4を形成する。そして、ゲート電極3,3b,3cのそれぞれの両側面にサイドウォール絶縁膜5を形成し、シリコン基板1にエクステンション領域4よりも深くイオン注入して、エクステンション領域4と一部重畳するソース/ドレイン領域6を形成する。
以上により、第1のMOSトランジスタ素子11a、第2のMOSトランジスタ素子11b、及び第3のMOSトランジスタ素子11cがそれぞれ作製される(図2(a),(b),(c))。第1のMOSトランジスタ素子11aを備えた入力回路21a及び出力回路22a、第2のMOSトランジスタ素子11bを備えた入力回路21b及び出力回路22b、及び第3のMOSトランジスタ素子11cを備えた入力回路21c及び出力回路22cが、それぞれ内部回路23の近傍に設けられた様子を、図6の回路図に示す。
続いて、作製された第1のMOSトランジスタ素子11aについて、その素子特性であるトランジスタ特性を測定する(ステップS2)。
ステップS2では、図3に示すように、プローブ装置におけるプローブ針20を第1のMOSトランジスタ素子11aのゲート電極4、ソース/ドレイン領域6に接触させるか、若しくは層間絶縁膜、ビア孔まで形成して、ビアを介して、第1のMOSトランジスタ素子11aのトランジスタ特性を測定する。
続いて、ステップS2における測定結果に基づき、対象素子の実測値と設定値との差異を見積もり、第1〜第3のMOSトランジスタ素子11a〜11cのうちでこの差異を最も補償する、即ちこの差異を最も小さくする設定値とされたMOSトランジスタ素子を、特定トランジスタ素子として選択する(ステップS3)。
例えば図7(a)の曲線Aに示すように、ステップS2における第1のMOSトランジスタ素子11aのトランジスタ特性の実測値が、第1のMOSトランジスタ素子11aの設定値であるTypの値に一致するか、或いはこれに近い(図示の例では一致)場合、実測値の設定値との差異は0(或いは0に近い)となる。この状態を最も補償するMOSトランジスタ素子は第1のMOSトランジスタ素子11a自身となり、これが特定トランジスタ素子となる。
一方、図7(b)の曲線Bに示すように、ステップS2における第1のMOSトランジスタ素子11aのトランジスタ特性の実測値が、第3のMOSトランジスタ素子11cの設定値であるSSの値に一致するか、或いはこれに近い(図示の例では一致)場合、実測値の設定値との差異は有意の負値となる。この状態を最も補償するMOSトランジスタ素子は、設定値がTypよりも大きいFFとされたもの、即ち第2のMOSトランジスタ素子11bとなり、これが特定トランジスタ素子となる。
他方、図7(c)の曲線Cに示すように、ステップS2における第1のMOSトランジスタ素子11aのトランジスタ特性の実測値が、第2のMOSトランジスタ素子11bの設定値であるFFの値に一致するか、或いはこれに近い(図示の例では一致)場合、実測値の設定値との差異は有意の正値となる。この状態を最も補償するMOSトランジスタ素子は、設定値がTypよりも小さいSSとされたもの、即ち第3のMOSトランジスタ素子11cとなり、これが特定トランジスタ素子となる。
上記の基準によりMOSトランジスタ素子を選択することにより、選ばれた特定トランジスタ素子は、各MOSトランジスタ素子11a〜11cのうちで、そのトランジスタ特性の実測値が予め規定された所望のトランジスタ特性値、即ち上記の例では第1のMOSトランジスタ素子11aの設定値に最も近いものとなる。
続いて、各MOSトランジスタ素子11a〜11cのうちで、特定トランジスタ素子のみについて外部接続用、ここでは内部回路23と接続される配線を形成する(ステップS4)。
他のMOSトランジスタ素子については外部接続用の配線を形成しない。ここで、他のMOSトランジスタ素子では、当該MOSトランジスタ素子と接続される全ての配線を非形成としても、或いは直接的に内部回路23との接続に供される配線、ここでは特定トランジスタ素子を備えた入力回路及び出力回路と内部回路23とを接続する配線(例えば特定トランジスタ素子の最上層の配線)のみを非形成としても良い。ここでは、後者の場合について例示する。
なお後者の場合、例えば最上層の配線を欠く他のMOSトランジスタ素子は、例えばエレクトロマイグレーション等を抑えたり、MOSトランジスタ等のトランジスタ特性を安定化させる目的で、容量素子として用いることもできる。この利用法については、後述する変形例や第2の実施形態(その諸変形例を含む)でも同様に適用可能である。
MOSトランジスタ素子11a〜11c上に配線を形成するには、図4(a)〜(c)に示すように、先ずMOSトランジスタ素子11a〜11cを覆う層間絶縁膜7を形成する。
次に、MOSトランジスタ素子11a〜11cの所定部位、例えばソース/ドレイン領域6の表面の一部を露出させるコンタクト孔8aを、リソグラフィー及びドライエッチングにより層間絶縁膜7に形成する。
次に、コンタクト孔8a内を導電材料、例えばタングステン(W)で埋め込むように堆積し、その表面を化学機械研磨(CMP)等で研磨平坦化し、コンタクト孔8a導電材料で充填する導電プラグ8を形成する。
次に、導電材料、例えばアルミニウム(Al)又はその合金等を用いて、リソグラフィー及びドライエッチングにより(或いは銅(Cu)又はその合金等を用いたダマシン法により)、層間絶縁膜7上に導電プラグ8と接続される1層目の配線9を形成する。
通常、更に多層に配線を形成するが、ここでは便宜上、1層の配線9のみを例示する。
そして、特定トランジスタ素子のみについて、内部回路23と接続される配線12を形成する。
詳細には、ステップS3において、特定トランジスタ素子として、設定値がTypの第1のMOSトランジスタ素子11aが選択された場合、図8(a)に示すように、第1のMOSトランジスタ素子11aを有してなる入力回路21a及び出力回路22aと、内部回路23とを接続する配線12をそれぞれ形成する。このとき、第2のMOSトランジスタ素子11bを有してなる入力回路21b及び出力回路22b、及び第3のMOSトランジスタ素子11cを有してなる入力回路21c及び出力回路22cについては、内部回路23との間に配線を形成しない。
配線12の形成に際しては、層間絶縁膜、ビア孔及び導電プラグを形成した後、配線9と適宜接続されるように、配線9の形成時と同様に配線12を形成すれば良い。
一方、ステップS3において、特定トランジスタ素子として、設定値がFFの第2のMOSトランジスタ素子11bが選択された場合、図8(b)に示すように、第2のMOSトランジスタ素子11bを有してなる入力回路21b及び出力回路22bと、内部回路23とを接続する配線12をそれぞれ形成する。このとき、第1のMOSトランジスタ素子11aを有してなる入力回路21a及び出力回路22a、及び第3のMOSトランジスタ素子11cを有してなる入力回路21c及び出力回路22cについては、内部回路23との間に配線を形成しない。
他方、ステップS3において、特定トランジスタ素子として、設定値がSSの第3のMOSトランジスタ素子11cが選択された場合、図8(c)に示すように、第3のMOSトランジスタ素子11cを有してなる入力回路21c及び出力回路22cと、内部回路23とを接続する配線12をそれぞれ形成する。このとき、第1のMOSトランジスタ素子11aを有してなる入力回路21a及び出力回路22a、及び第2のMOSトランジスタ素子11bを有してなる入力回路21b及び出力回路22bについては、内部回路23との間に配線を形成しない。
なお、特定トランジスタ素子以外のMOSトランジスタ素子について、これらに接続される全ての配線を非形成とする構成を採用する場合について説明する。
ステップS3において、特定トランジスタ素子として、設定値がTypの第1のMOSトランジスタ素子11aが選択されたときには、以下のようにする。この場合、図9(a)に示すように、入力回路21a及び出力回路22aの第1のMOSトランジスタ素子11aについては上記と同様であるが、入力回路21b及び出力回路22bの第2のMOSトランジスタ素子11aと、入力回路21c及び出力回路22cの第3のMOSトランジスタ素子11cとについて、各MOSトランジスタ素子11b,11c上には層間絶縁膜7のみを形成し、コンタクト孔8a、導電プラグ8及び配線9は形成しない。同様に配線12も非形成とする。
一方、ステップS3において、特定トランジスタ素子として、設定値がFFの第2のMOSトランジスタ素子11bが選択されたときには、以下のようにする。この場合、図9(b)に示すように、入力回路21b及び出力回路22bの第2のMOSトランジスタ素子11bについては上記と同様であるが、入力回路21a及び出力回路22aの第1のMOSトランジスタ素子11aと、入力回路21c及び出力回路22cの第3のMOSトランジスタ素子11cとについて、各MOSトランジスタ素子11a,11c上には層間絶縁膜7のみを形成し、コンタクト孔8a、導電プラグ8及び配線9は形成しない。同様に配線12も非形成とする。
他方、ステップS3において、特定トランジスタ素子として、設定値がSSの第3のMOSトランジスタ素子11cが選択されたときには、以下のようにする。この場合、図9(c)に示すように、入力回路21c及び出力回路22cの第3のMOSトランジスタ素子11cについては上記と同様であるが、入力回路21a及び出力回路22aの第1のMOSトランジスタ素子11aと、入力回路21b及び出力回路22bの第2のMOSトランジスタ素子11bとについて、各MOSトランジスタ素子11a,11b上には層間絶縁膜7のみを形成し、コンタクト孔8a、導電プラグ8及び配線9は形成しない。同様に配線12も非形成とする。
しかる後、上記のように製造された半導体装置について、各種の試験を実行し、半導体装置が製品として供される(ステップS5)。
以上説明したように、本実施形態によれば、製造の歩留りを低下させることなく、容易且つ確実にトランジスタ特性が可及的に所望値に近い値に調節されてなるMOSトランジスタを備えた信頼性の高い半導体集積回路を備えた半導体装置を実現することができる。
(変形例)
以下、上述した第1の実施形態の変形例について説明する。本例では、第1の実施形態と同様に、半導体素子としてトランジスタ素子、ここではMOSトランジスタ素子(CMOSトランジスタ素子等)を有する半導体集積回路を備えた半導体装置及びその製造方法を開示する。なお、第1の実施形態と同様の製造工程、同様の構成部材等については同符号を付し、詳しい説明を省略する。
本例では、先ず第1の実施形態と同様に、図1のステップS1,S2を順次実行する。
続いて、ステップS3において、特定トランジスタ素子を選択する。本例では、ステップS2における第1のMOSトランジスタ素子11aのトランジスタ特性の実測値が、Typの設定値とSSの設定値と間の値、又はTypの設定値とFFの設定値と間の値である場合におけるステップS3の方策について説明する。
図10(a)の破線曲線Dに示すように、ステップS2における第1のMOSトランジスタ素子11aのトランジスタ特性の実測値が、第1のMOSトランジスタ素子11aの設定値であるTypの値と、第3のMOSトランジスタ素子11cの設定値であるSSの値との間の中間値であるか、或いはこれに近い場合、実測値の設定値との差異は、図7(b)の場合よりは絶対値の小さい有意の負値となる。
このとき、当該実測値と、第1のMOSトランジスタ素子11aの設定値であるTypの値との差異を最も補償するには、入力回路及び出力回路において、一方については第1のMOSトランジスタ素子11aを、他方については第2のMOSトランジスタ素子11bをそれぞれ特定トランジスタ素子として選択すれば良い。即ちこの場合、特定トランジスタ素子は第1のMOSトランジスタ素子11a及び第2のMOSトランジスタ素子11bとなる。
また、図10(b)の破線曲線Eに示すように、ステップS2における第1のMOSトランジスタ素子11aのトランジスタ特性の実測値が、第1のMOSトランジスタ素子11aの設定値であるTypの値と、第2のMOSトランジスタ素子11bの設定値であるFFの値との間の中間値であるか、或いはこれに近い場合、実測値の設定値との差異は、図7(c)の場合よりは絶対値の小さい有意の正値となる。
このとき、当該実測値と、第1のMOSトランジスタ素子11aの設定値であるTypの値との差異を最も補償するには、入力回路及び出力回路において、一方については第1のMOSトランジスタ素子11aを、他方については第3のMOSトランジスタ素子11cをそれぞれ特定トランジスタ素子として選択すれば良い。即ちこの場合、特定トランジスタ素子は第1のMOSトランジスタ素子11a及び第3のMOSトランジスタ素子11cとなる。
上記の基準により2つのMOSトランジスタ素子を選択することで、選ばれた2つの特定トランジスタ素子の組み合わせにより、その組み合わせに係るトランジスタ特性の実測値(合成された実測値)が、予め規定された所望のトランジスタ特性値、即ち上記の例では第1のMOSトランジスタ素子11aの設定値に最も近いものとなる。
続いて、第1の実施形態と同様に、図1のステップS4を実行する。
ここで、特定トランジスタ素子のみについて、内部回路23と接続される配線12を形成する際については以下のようになる。
先ず、特定トランジスタ素子として、第1のMOSトランジスタ素子11a及び第2のMOSトランジスタ素子11bの組み合わせが選択された場合、図11(a)に示すように、第1のMOSトランジスタ素子11aを有してなる入力回路21a及び第2のMOSトランジスタ素子11bを有してなる出力回路22bと、内部回路23とを接続する配線12をそれぞれ形成する。このとき、入力回路21b,21c及び出力回路22a,22cについては、内部回路23との間に配線を形成しない。
ここで、図11(a)の構成に代わって、図11(b)に示すように、第2のMOSトランジスタ素子11bを有してなる入力回路21b及び第1のMOSトランジスタ素子11aを有してなる出力回路22aと、内部回路23とを接続する配線12をそれぞれ形成するようにしても良い。このとき、入力回路21a,21c及び出力回路22b,22cについては、内部回路23との間に配線を形成しない。
一方、ステップS3において、特定トランジスタ素子として、第1のMOSトランジスタ素子11a及び第3のMOSトランジスタ素子11cの組み合わせが選択された場合、図12(a)に示すように、第1のMOSトランジスタ素子11aを有してなる入力回路21a及び第3のMOSトランジスタ素子11cを有してなる出力回路22cと、内部回路23とを接続する配線12をそれぞれ形成する。このとき、入力回路21b,21c及び出力回路22a,22bについては、内部回路23との間に配線を形成しない。
ここで、図12(a)の構成に代わって、図12(b)に示すように、第3のMOSトランジスタ素子11cを有してなる入力回路21c及び第1のMOSトランジスタ素子11aを有してなる出力回路22aと、内部回路23とを接続する配線12をそれぞれ形成するようにしても良い。このとき、入力回路21a,21b及び出力回路22b,22cについては、内部回路23との間に配線を形成しない。
しかる後、第1の実施形態と同様に、図1のステップS5を実行し、半導体装置が製品として供される。
なお、本実施形態及び変形例では、ステップS2におけるトランジスタ特性の測定対象を、設定値がTypの第1のMOSトランジスタ素子11aとしたが、設定値がFFの第2のMOSトランジスタ素子11b又は設定値がSSの第3のMOSトランジスタ素子11cを測定対象とすることも可能である。例えば第2のMOSトランジスタ素子11bを測定対象とする場合、ステップS3において、第2のMOSトランジスタ素子11bの実測値と設定値との差異を基準として、特定トランジスタ素子を選択することになる。
以上説明したように、本例によれば、製造の歩留りを低下させることなく、容易且つ確実にトランジスタ特性が可及的に所望値に近い値に調節されMOSトランジスタを備えたてなる信頼性の高い半導体集積回路を備えた半導体装置を実現することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態と同様に半導体素子としてトランジスタ素子、ここではMOSトランジスタ素子(CMOSトランジスタ素子等)を有する半導体集積回路を備えた半導体装置及びその製造方法を開示する。この半導体装置は、半導体集積回路として所期の内部回路と、当該内部回路に対する電気信号の入力回路及び出力回路と、クロック信号を生成するクロック回路とを備えており、例えば入力回路、出力回路及びクロック回路のMOSトランジスタに上記した本件の基本骨子が適用される。
ここでは、入力回路、出力回路及びクロック回路を構成する複数種、具体的には素子特性の異なる3種のCMOSトランジスタ素子のみを図示して例示する。
CMOSトランジスタ素子を有する半導体集積回路では、CMOSトランジスタ素子の入力信号に対する出力信号は、クロック回路からのクロック信号に対応して、例えば図13(a)の円C内に示すような期待値が必要とされる。
これに対して、CMOSトランジスタ素子は、製造プロセスの微小なバラつき等に起因して、素子特性(駆動能力)の変動を受ける。例えば図13(b)に示すように、クロック信号、入力信号及び出力信号がLOW側或いはHigh側に変動することがある。
本実施形態では、以下のように上記の変動を補償する。
本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、図1のフロー図に従って半導体装置を製造する。なお、第1の実施形態と同様の製造工程、同様の構成部材等については同符号を付し、詳しい説明を省略する。
先ず、ステップS1において、バルク工程を実行する。
ここでは、第1の実施形態と同様に、p型のMOSトランジスタ素子及びn型のMOSトランジスタ素子を形成し、両者からなるCMOSトランジスタ素子を形成する。
詳細には、図14の回路図に示すように、トランジスタ特性値をTypに設定した第1のCMOSトランジスタ素子31aと、トランジスタ特性値をFFに設定した第2のCMOSトランジスタ素子31bと、トランジスタ特性値をSSに設定した第3のMOSトランジスタ素子11c2からなる第3のCMOSトランジスタ素子31cとをそれぞれ作製する。ここで、第1のCMOSトランジスタ素子31aは、p型の第1のMOSトランジスタ素子11a1及びn型の第1のMOSトランジスタ素子11a2から構成される。第2のCMOSトランジスタ素子31bは、p型の第2のMOSトランジスタ素子11b1及びn型の第2のMOSトランジスタ素子11b2から構成される。第3のCMOSトランジスタ素子31cは、p型の第3のMOSトランジスタ素子11c1及びn型の第3のMOSトランジスタ素子11c2から構成される。
続いて、ステップS2において、作製された第1のCMOSトランジスタ素子31aを構成する各MOSトランジスタ素子11a1,11a2について、素子特性である駆動能力をそれぞれ測定する。
本実施形態では、第1のCMOSトランジスタ素子31aを構成する各第1のMOSトランジスタ素子11a1,11a2の駆動能力が共に変動しないか、又は共に図13(b)のLOW側或いはHigh側に変動する場合について説明する。従って便宜上、トランジスタ特性の実測対象を第1のCMOSトランジスタ素子31aとして記載する。
続いて、ステップS3において、特定トランジスタ素子を選択する。
例えば、ステップS2における第1のCMOSトランジスタ素子31aの駆動能力の実測値が殆ど変動しない(実測値が、第1のCMOSトランジスタ素子31aの設定値であるTypの値に一致するか、或いはこれに近い)場合、実測値の設定値との差異は0(或いは0に近い)となる。この状態を最も補償するMOSトランジスタ素子は第1のCMOSトランジスタ素子31a自身となり、これが特定トランジスタ素子となる。
一方、ステップS2における第1のCMOSトランジスタ素子31aの駆動能力の実測値がLOW側に変動した(実測値が、第3のCMOSトランジスタ素子31cの設定値であるSSの値に一致するか、或いはこれに近い)場合、実測値の設定値との差異は有意の負値となる。この状態を最も補償するCMOSトランジスタ素子は、設定値がTypよりも大きいFFとされたもの、即ち第2のCMOSトランジスタ素子31bとなり、これが特定トランジスタ素子となる。
他方、ステップS2における第1のCMOSトランジスタ素子31aの駆動能力の実測値がHigh側に変動した(実測値が、第2のCMOSトランジスタ素子31bの設定値であるFFの値に一致するか、或いはこれに近い)場合、実測値の設定値との差異は有意の正値となる。この状態を最も補償するMOSトランジスタ素子は、設定値がTypよりも小さいSSとされたもの、即ち第3のCMOSトランジスタ素子31cとなり、これが特定トランジスタ素子となる。ここで、CMOSトランジスタ素子の特性を遅延時間としても良い。
上記の基準によりCMOSトランジスタ素子を選択することにより、選ばれた特定トランジスタ素子は、各CMOSトランジスタ素子31a〜31cのうちで、そのトランジスタ特性の実測値が予め規定された所望の駆動能力、即ち上記の例では第1のCMOSトランジスタ素子31aの設定値に最も近いものとなる。
続いて、ステップS4において、各CMOSトランジスタ素子31a〜31cのうちで、特定トランジスタ素子のみについて外部接続用の配線を形成する。
詳細には、ステップS3において、特定トランジスタ素子として、設定値がTypの第1のCMOSトランジスタ素子31aが選択された場合、図15(a)に示すように、第1のCMOSトランジスタ素子31aの外部接続用の配線32aを形成する。このとき、第2のCMOSトランジスタ素子31b及び第3のCMOSトランジスタ素子31cについては、外部接続用の配線を形成しない。
一方、ステップS3において、特定トランジスタ素子として、設定値がFFの第2のCMOSトランジスタ素子31bが選択された場合、図15(b)に示すように、第2のCMOSトランジスタ素子31bの外部接続用の配線32bを形成する。このとき、第1のCMOSトランジスタ素子31a及び第3のCMOSトランジスタ素子31cについては、外部接続用の配線を形成しない。
他方、ステップS3において、特定トランジスタ素子として、設定値がSSの第3のCMOSトランジスタ素子31cが選択された場合、図15(c)に示すように、第3のCMOSトランジスタ素子31cの外部接続用の配線32cを形成する。このとき、第1のCMOSトランジスタ素子31a及び第2のCMOSトランジスタ素子31bについては、外部接続用の配線を形成しない。
なお、第1の実施形態の変形例と同様に、ステップS2における第1のCMOSトランジスタ素子31aの駆動能力の実測値が、Typの設定値とSSの設定値と間の値、又はTypの設定値とFFの設定値と間の値である場合が考えられる。このときには、以下のように対処する。
ステップS3では、ステップS2における第1のCMOSトランジスタ素子31aの駆動能力の実測値が、LOW側に例えば図13(b)の半分程度変動した(第1のCMOSトランジスタ素子31aの設定値であるTypの値と、第3のCMOSトランジスタ素子31cの設定値であるSSの値との間の中間値であるか、或いはこれに近い)場合、実測値の設定値との差異は、上記よりは絶対値の小さい有意の負値となる。
このとき、当該実測値と、第1のCMOSトランジスタ素子31aの設定値であるTypの値との差異を最も補償するには、第1のCMOSトランジスタ素子31aと第2のCMOSトランジスタ素子31bとを共に特定トランジスタ素子として選択すれば良い。
そして、ステップS4では、入力回路及び出力回路において、一方については図15(a)のように第1のCMOSトランジスタ素子31aの外部接続用の配線32aを形成し、他方については図15(b)のように第2のCMOSトランジスタ素子31bの外部接続用の配線32bを形成すれば良い。
また、ステップS2における第1のCMOSトランジスタ素子31aの駆動能力の実測値が、High側に例えば図13(b)の半分程度変動した(第1のCMOSトランジスタ素子31aの設定値であるTypの値と、第2のCMOSトランジスタ素子31bの設定値であるFFの値との間の中間値であるか、或いはこれに近い)場合、実測値の設定値との差異は、上記した場合よりは絶対値の小さい有意の正値となる。
このとき、当該実測値と、第1のCMOSトランジスタ素子31aの設定値であるTypの値との差異を最も補償するには、第1のCMOSトランジスタ素子31aと第3のCMOSトランジスタ素子31cとを共に特定トランジスタ素子として選択すれば良い。
そして、ステップS4では、入力回路及び出力回路において、一方については図15(a)のように第1のCMOSトランジスタ素子31aの外部接続用の配線32aを形成し、他方については図15(c)のように第3のCMOSトランジスタ素子31cの外部接続用の配線32cを形成すれば良い。
しかる後、第1の実施形態と同様に、図1のステップS5を実行し、半導体装置が製品として供される。
以上説明したように、本例によれば、製造の歩留りを低下させることなく、容易且つ確実に駆動能力が可及的に所望値に近い値に調節されてなるCMOSトランジスタを備えた信頼性の高い半導体集積回路を備えた半導体装置を実現することができる。
―第2の実施形態の諸変形例―
以下、上述した第2の実施形態の変形例について説明する。これらの変形例では、第2の実施形態と同様に、半導体素子としてトランジスタ素子、ここではCMOSトランジスタ素子を有する半導体集積回路を備えた半導体装置及びその製造方法を開示する。なお、第2の実施形態と同様の製造工程、同様の構成部材等については同符号を付し、詳しい説明を省略する。
(変形例1)
CMOSトランジスタ素子では、例えば図16に示すように、クロック信号、入力信号及び出力信号がLow側に変動する場合、p型MOSトランジスタ素子では変動を受けず、n型MOSトランジスタ素子のみで変動を受ける(いわゆるレシオずれ)ことに起因することがある。なおこの場合、上記のようにLow側に変動する場合が多いが、High側に変動するときもある。
本例では、以下のように上記の変動を補償する。
図1のフロー図に従って半導体装置を製造するに際して、先ず、第2の実施形態と同様にステップS1を実行する。
続いて、ステップS2において、作製された第1のCMOSトランジスタ素子31aの第1のMOSトランジスタ素子11a1,11a2について、これらの駆動能力を測定する。本例では測定結果として、上記のように、p型の第1のMOSトランジスタ素子11a1では駆動能力は殆ど変動しない、即ち実測値が第1のMOSトランジスタ素子11a1の設定値であるTypの値に一致するか、或いはこれに近い。これに対して、n型の第1のMOSトランジスタ素子11a2では駆動能力が変動する、即ち実測値が第2のMOSトランジスタ素子11b2の設定値であるFFの値又は第3のMOSトランジスタ素子11c2の設定値であるSSの値に一致するか、或いはこれに近い。従って以下の例では、n型の第1のMOSトランジスタ素子11a2についての駆動能力の実測値のみに基づいて、駆動能力の変動を補償する場合について説明する。
続いて、ステップS3において、特定トランジスタ素子を選択する。
例えば、ステップS2における第1のMOSトランジスタ素子11a2の駆動能力の実測値が殆ど変動しない(実測値が、第1のMOSトランジスタ素子11a2の設定値であるTypの値に一致するか、或いはこれに近い)場合、実測値の設定値との差異は0(或いは0に近い)となる。この状態を最も補償するMOSトランジスタ素子は第1のMOSトランジスタ素子11a2自身となり、これが特定トランジスタ素子となる。
一方、ステップS2における第1のMOSトランジスタ素子11a2の駆動能力の実測値がLow側に変動した(実測値が、第3のMOSトランジスタ素子11c2の設定値であるSSの値に一致するか、或いはこれに近い)場合(図16の場合に対応する。)、実測値の設定値との差異は有意の負値となる。この状態を最も補償するMOSトランジスタ素子は、設定値がTypよりも大きいFFとされたもの、即ち第2のMOSトランジスタ素子11b2となり、これが特定トランジスタ素子となる。
他方、ステップS2における第1のMOSトランジスタ素子11a2の駆動能力の実測値がHigh側に変動した(実測値が、第2のMOSトランジスタ素子11b2の設定値であるFFの値に一致するか、或いはこれに近い)場合、実測値の設定値との差異は有意の正値となる。この状態を最も補償するMOSトランジスタ素子は、設定値がTypよりも小さいSSとされたもの、即ち第3のMOSトランジスタ素子11c2となり、これが特定トランジスタ素子となる。
上記の基準によりMOSトランジスタ素子を選択することにより、選ばれた特定トランジスタ素子は、各MOSトランジスタ素子11a2,11b2,11c2のうちで、そのトランジスタ特性の実測値が予め規定された所望の駆動能力、即ち上記の例では第1のMOSトランジスタ素子11a2の設定値に最も近いものとなる。
続いて、ステップS4において、各MOSトランジスタ素子11a2,11b2,11c2のうちで、特定トランジスタ素子のみについて外部接続用の配線を形成する。但し本例では、ステップS3で選択された特定トランジスタ素子と共にp型の第1のMOSトランジスタ素子11a1について共通(図17中で破線で囲む)に外部接続用の配線を形成し、言わば合成的にCMOSトランジスタを構成する。
詳細には、ステップS3において、特定トランジスタ素子として、設定値がTypの第1のMOSトランジスタ素子11a2が選択された場合、図17(a)に示すように、第1のMOSトランジスタ素子11a1の外部接続用の配線と共に第1のMOSトランジスタ素子11a2の外部接続用の配線(この場合、第2の実施形態における第1のCMOSトランジスタ素子31aの外部接続用の配線32aと同じ)を形成する。このとき、第2のMOSトランジスタ素子11b2及び第3のMOSトランジスタ素子11c2については、外部接続用の配線を形成しない。
一方、ステップS3において、特定トランジスタ素子として、設定値がFFの第2のMOSトランジスタ素子11b2が選択された場合、図17(b)に示すように、第1のMOSトランジスタ素子11a1の外部接続用の配線32a1と共に第2のMOSトランジスタ素子11b2の外部接続用の配線32b2を形成する。このとき、第1のMOSトランジスタ素子11a2及び第3のMOSトランジスタ素子11c2については、外部接続用の配線を形成しない。
他方、ステップS3において、特定トランジスタ素子として、設定値がSSの第3のMOSトランジスタ素子11c2が選択された場合、図17(c)に示すように、第1のMOSトランジスタ素子11a1の外部接続用の配線32a1と共に第3のMOSトランジスタ素子11c2の外部接続用の配線32c2を形成する。このとき、第1のMOSトランジスタ素子11a2及び第2のMOSトランジスタ素子11b2については、外部接続用の配線を形成しない。
なお、第2の実施形態と同様に、ステップS2における第1のMOSトランジスタ素子11a2の駆動能力の実測値が、Typの設定値とSSの設定値と間の値、又はTypの設定値とFFの設定値と間の値である場合が考えられる。このときには、以下のように対処する。
ステップS3では、ステップS2における第1のMOSトランジスタ素子11a2の駆動能力の実測値が、LOW側に第2の実施形態の例えば半分程度変動した(第1のMOSトランジスタ素子11a2の設定値であるTypの値と、第3のMOSトランジスタ素子11c2の設定値であるSSの値との間の中間値であるか、或いはこれに近い)場合、実測値の設定値との差異は、第2の実施形態の場合よりは絶対値の小さい有意の負値となる。
このとき、当該実測値と、第1のMOSトランジスタ素子11a2の設定値であるTypの値との差異を最も補償するには、第1のMOSトランジスタ素子11a2と第2のMOSトランジスタ素子11b2とを共に特定トランジスタ素子として選択すれば良い。
そして、ステップS4では、入力回路及び出力回路において、一方については図17(a)のように第1のCMOSトランジスタ素子31aの外部接続用の配線32aを形成し、他方については図17(b)のように第1のMOSトランジスタ素子11a1の外部接続用の配線32a1と共に第2のMOSトランジスタ素子11b2の外部接続用の配線32b2を形成すれば良い。
また、ステップS2における第1のMOSトランジスタ素子11a2の駆動能力の実測値が、High側に第2の実施形態の例えば半分程度変動した(第1のMOSトランジスタ素子11a2の設定値であるTypの値と、第2のMOSトランジスタ素子11b2の設定値であるFFの値との間の中間値であるか、或いはこれに近い)場合、実測値の設定値との差異は、第2の実施形態の場合よりは絶対値の小さい有意の正値となる。
このとき、当該実測値と、第1のMOSトランジスタ素子11a2の設定値であるTypの値との差異を最も補償するには、第1のMOSトランジスタ素子11a2と第3のMOSトランジスタ素子11c2とを共に特定トランジスタ素子として選択すれば良い。
そして、ステップS4では、入力回路及び出力回路において、一方については図17(a)のように第1のCMOSトランジスタ素子31aの外部接続用の配線32aを形成し、他方については図17(c)のように第1のMOSトランジスタ素子11a1の外部接続用の配線32a1と共に第3のMOSトランジスタ素子11c2の外部接続用の配線32c2を形成すれば良い。
しかる後、第2の実施形態と同様に、図1のステップS5を実行し、半導体装置が製品として供される。
以上説明したように、本例によれば、製造の歩留りを低下させることなく、容易且つ確実に駆動能力が可及的に所望値に近い値に調節されてなるCMOSトランジスタを備えた信頼性の高い半導体集積回路を備えた半導体装置を実現することができる。
(変形例2)
本例では、変形例1とは逆の場合、即ち、CMOSトランジスタ素子において製造プロセスの微小なバラつき等に起因して、例えばp型MOSトランジスタ素子は変動を受けるが、n型MOSトランジスタ素子は変動を受けない場合について例示する。例えば図18に示すように、クロック信号、入力信号及び出力信号がHigh側に変動する場合、n型MOSトランジスタ素子では変動を受けず、p型MOSトランジスタ素子のみで変動を受ける(レシオずれ)ことに起因することがある。なおこの場合、High側に変動する場合が多いが、Low側に変動するときもある。
本例では、以下のように上記の変動を補償する。
図1のフロー図に従って半導体装置を製造するに際して、先ず、第2の実施形態と同様にステップS1を実行する。
続いて、ステップS2において、作製された第1のCMOSトランジスタ素子31aの第1のMOSトランジスタ素子11a1,11a2について、これらの駆動能力を測定する。本例では測定結果として、上記のように、n型の第1のMOSトランジスタ素子11a1では駆動能力は殆ど変動しない、即ち実測値が第1のMOSトランジスタ素子11a2の設定値であるTypの値に一致するか、或いはこれに近い。これに対して、p型の第1のMOSトランジスタ素子11a1では駆動能力が変動する、即ち実測値が第2のMOSトランジスタ素子11b1の設定値であるFFの値又は第3のMOSトランジスタ素子11c1の設定値であるSSの値に一致するか、或いはこれに近い。従って以下の例では、p型の第1のMOSトランジスタ素子11a1についての駆動能力の実測値のみに基づいて、駆動能力の変動を補償する場合について説明する。
続いて、ステップS3において、特定トランジスタ素子を選択する。
例えば、ステップS2における第1のMOSトランジスタ素子11a1の駆動能力の実測値が殆ど変動しない(実測値が、第1のMOSトランジスタ素子11a1の設定値であるTypの値に一致するか、或いはこれに近い)場合、実測値の設定値との差異は0(或いは0に近い)となる。この状態を最も補償するMOSトランジスタ素子は第1のMOSトランジスタ素子11a1自身となり、これが特定トランジスタ素子となる。
一方、ステップS2における第1のMOSトランジスタ素子11a1の駆動能力の実測値がHigh側に変動した(実測値が、第3のMOSトランジスタ素子11c1の設定値であるSSの値に一致するか、或いはこれに近い)場合(図18の場合に対応する。)、実測値の設定値との差異は有意の負値となる。この状態を最も補償するMOSトランジスタ素子は、設定値がTypよりも大きいFFとされたもの、即ち第2のMOSトランジスタ素子11b1となり、これが特定トランジスタ素子となる。
他方、ステップS2における第1のMOSトランジスタ素子11a1の駆動能力の実測値がLow側に変動した(実測値が、第2のMOSトランジスタ素子11b1の設定値であるFFの値に一致するか、或いはこれに近い)場合、実測値の設定値との差異は有意の正値となる。この状態を最も補償するMOSトランジスタ素子は、設定値がTypよりも小さいSSとされたもの、即ち第3のMOSトランジスタ素子11c1となり、これが特定トランジスタ素子となる。
上記の基準によりMOSトランジスタ素子を選択することにより、選ばれた特定トランジスタ素子は、各MOSトランジスタ素子11a1,11b1,11c1のうちで、そのトランジスタ特性の実測値が予め規定された所望の駆動能力、即ち上記の例では第1のMOSトランジスタ素子11a1の設定値に最も近いものとなる。
続いて、ステップS4において、各MOSトランジスタ素子11a1,11b1,11c1のうちで、特定トランジスタ素子のみについて外部接続用の配線を形成する。但し本例では、ステップS3で選択された特定トランジスタ素子と共にn型の第1のMOSトランジスタ素子11a2について共通(図19中で破線で囲む)に外部接続用の配線を形成し、言わば合成的にCMOSトランジスタを構成する。
詳細には、ステップS3において、特定トランジスタ素子として、設定値がTypの第1のMOSトランジスタ素子11a1が選択された場合、図19(a)に示すように、第1のMOSトランジスタ素子11a2の外部接続用の配線と共に第1のMOSトランジスタ素子11a1の外部接続用の配線(この場合、第2の実施形態における第1のCMOSトランジスタ素子31aの外部接続用の配線32aと同じ)を形成する。このとき、第2のMOSトランジスタ素子11b1及び第3のMOSトランジスタ素子11c1については、外部接続用の配線を形成しない。
一方、ステップS3において、特定トランジスタ素子として、設定値がFFの第2のMOSトランジスタ素子11b1が選択された場合、図19(b)に示すように、第1のMOSトランジスタ素子11a2の外部接続用の配線32a2と共に第2のMOSトランジスタ素子11b1の外部接続用の配線32b1を形成する。このとき、第1のMOSトランジスタ素子11a1及び第3のMOSトランジスタ素子11c1については、外部接続用の配線を形成しない。
他方、ステップS3において、特定トランジスタ素子として、設定値がSSの第3のMOSトランジスタ素子11c1が選択された場合、図19(c)に示すように、第1のMOSトランジスタ素子11a2の外部接続用の配線32a2と共に第3のMOSトランジスタ素子11c1の外部接続用の配線32c1を形成する。このとき、第1のMOSトランジスタ素子11a1及び第2のMOSトランジスタ素子11b1については、外部接続用の配線を形成しない。
なお、第2の実施形態と同様に、ステップS2における第1のMOSトランジスタ素子11a1の駆動能力の実測値が、Typの設定値とSSの設定値と間の値、又はTypの設定値とFFの設定値と間の値である場合が考えられる。このときには、以下のように対処する。
ステップS3では、ステップS2における第1のMOSトランジスタ素子11a1の駆動能力の実測値が、High側に第2の実施形態の例えば半分程度変動した(第1のMOSトランジスタ素子11a1の設定値であるTypの値と、第3のMOSトランジスタ素子11c1の設定値であるSSの値との間の中間値であるか、或いはこれに近い)場合、実測値の設定値との差異は、第2の実施形態の場合よりは絶対値の小さい有意の負値となる。
このとき、当該実測値と、第1のMOSトランジスタ素子11a1の設定値であるTypの値との差異を最も補償するには、第1のMOSトランジスタ素子11a1と第2のMOSトランジスタ素子11b1とを共に特定トランジスタ素子として選択すれば良い。
そして、ステップS4では、入力回路及び出力回路において、一方については図19(a)のように第1のCMOSトランジスタ素子31aの外部接続用の配線32aを形成し、他方については図19(b)のように第1のMOSトランジスタ素子11a2の外部接続用の配線32a2と共に第2のMOSトランジスタ素子11b1の外部接続用の配線32b1を形成すれば良い。
また、ステップS2における第1のMOSトランジスタ素子11a1の駆動能力の実測値が、Low側に第2の実施形態の例えば半分程度変動した(第1のMOSトランジスタ素子11a1の設定値であるTypの値と、第2のMOSトランジスタ素子11b1の設定値であるFFの値との間の中間値であるか、或いはこれに近い)場合、実測値の設定値との差異は、第2の実施形態の場合よりは絶対値の小さい有意の正値となる。
このとき、当該実測値と、第1のMOSトランジスタ素子11a1の設定値であるTypの値との差異を最も補償するには、第1のMOSトランジスタ素子11a1と第3のMOSトランジスタ素子11c1とを共に特定トランジスタ素子として選択すれば良い。
そして、ステップS4では、入力回路及び出力回路において、一方については図19(a)のように第1のCMOSトランジスタ素子31aの外部接続用の配線32aを形成し、他方については図19(c)のように第1のMOSトランジスタ素子11a2の外部接続用の配線32a2と共に第3のMOSトランジスタ素子11c1の外部接続用の配線32c1を形成すれば良い。
しかる後、第2の実施形態と同様に、図1のステップS5を実行し、半導体装置が製品として供される。
以上説明したように、本例によれば、製造の歩留りを低下させることなく、容易且つ確実に駆動能力が可及的に所望値に近い値に調節されてなるCMOSトランジスタを備えた信頼性の高い半導体集積回路を備えた半導体装置を実現することができる。
(変形例3)
第2の実施形態において、図13(b)におけるクロック信号、入力信号及び出力信号が、例えば図20の破線部分のように各信号の立ち上がり、立ち下りで波形になまりが生じる場合がある。本例では、このような場合の方策について例示する。
本例では、以下のように上記の変動を補償する。
図1のフロー図に従って半導体装置を製造するに際して、先ず、第2の実施形態と同様にステップS1を実行する。
続いて、ステップS2において、作製された第1のCMOSトランジスタ素子31aについて、その素子特性である駆動能力を測定する。
図20における各信号の波形のなまりは、例えば、ステップS2における測定結果(実測値)が第3のCMOSトランジスタ素子31cの設定値であるSSの値に一致するか、或いはこれに近い場合に対応する。この場合には、ステップS3において、図20における各信号の波形のなまりを補償すべく、トランジスタ特性値をFFに設定した第2のCMOSトランジスタ素子31bを特定トランジスタ素子として選択する。
続いて、ステップS4において、第2の実施形態の図15(b)と同様に、第2のCMOSトランジスタ素子31bの外部接続用の配線32bを形成する。このとき、第1のCMOSトランジスタ素子31a及び第3のCMOSトランジスタ素子31cについては、外部接続用の配線を形成しない。
なお本例では、クロック信号、入力信号及び出力信号の波形に生じるなまりの態様としては、様々なものが考えられる。例えばなまりの方向が図20と逆(High側)の場合は、例えば、ステップS2における測定結果(実測値)が第2のCMOSトランジスタ素子31bの設定値であるFFの値に一致するか、或いはこれに近い場合に対応する。この場合には、ステップS3において、当該波形のなまりを補償すべく、トランジスタ特性値をSSに設定した第3のCMOSトランジスタ素子31cを特定トランジスタ素子として選択する。
また、各信号の波形に生じるなまりの態様として、立ち上がりの部位と立ち下がりの部位とで異なる場合が考えられる。CMOSトランジスタ素子では、波形の立ち上がりの部位がp型のMOSトランジスタ、立ち下がりの部位がn型のMOSトランジスタの影響を受ける傾向にある。従ってこのような場合、変形例1,2のようにステップS2において第1のCMOSトランジスタ素子31aを構成するMOSトランジスタ素子11a1,11a2の各々について駆動能力を測定し、ステップS3において実測値を補償する設定値を有するいくつかのMOSトランジスタ素子を選択し、ステップS4において当該選択に従って第1〜第3のCMOSトランジスタ素子31a〜31cを構成する各MOSトランジスタ素子について適宜に配線を形成することになる。
しかる後、第1の実施形態と同様に、図1のステップS5を実行し、半導体装置が製品として供される。
以上説明したように、本例によれば、製造の歩留りを低下させることなく、容易且つ確実に駆動能力が可及的に所望値に近い値に調節されてなるCMOSトランジスタを備えた信頼性の高い半導体集積回路を備えた半導体装置を実現することができる。
なお、第1及び第2の実施形態(各変形例を含む)では、ステップS2における駆動能力の測定対象を、設定値がTypとされた第1のMOSトランジスタ素子或いは第1のCMOSトランジスタ素子としたが、設定値がFFとされた第2のMOSトランジスタ素子又は第2のCMOSトランジスタ素子、又は設定値がSSとされた第2のMOSトランジスタ素子又は第2のCMOSトランジスタ素子を測定対象とすることも考えられる。この場合、ステップS3において、当該測定対象のMOSトランジスタ素子或いはCMOSトランジスタ素子における実測値と設定値との差異を基準として、特定トランジスタ素子を選択することになる。
(第3の実施形態)
本実施形態では、半導体素子として抵抗素子を有する半導体集積回路を備えた半導体装置及びその製造方法を開示する。
図21は、本実施形態による半導体装置の製造方法を工程順に示すフロー図である。
先ず、ステップS1において、バルク工程を実行する。
ここでは、半導体集積回路を構成する各種のMOSトランジスタ等(ここではCMOSトランジスタを例示する。)と共に、抵抗素子を形成する。なお抵抗素子では、その素子特性は電気抵抗値となる。
詳細には、図22の回路図に示すように、電気抵抗値を所望値、ここでは中間値に設定した第1の抵抗素子41aと、電気抵抗値を中間値よりも大きな値に設定した第2の抵抗素子41bと、電気抵抗値を中間値よりも小さな値に設定した第3の抵抗素子41cとをそれぞれ作製する。
抵抗素子を作製するには、例えば図23に示すように、シリコン基板42の素子形成領域の所定部分に不純物p型(ホウ素(B+)等)又はn型(リン(P+),砒素(As+)等))をイオン注入して不純物拡散領域43を形成する。この不純物拡散領域43が抵抗素子として機能する。ここで、イオン注入のドーズ量や加速エネルギーを適宜調節して不純物の濃度を制御することにより、電気抵抗値を変えることができる。一般的には、不純物濃度が高いほど、電気抵抗値が小さくなる。
続いて、ステップS3において、特定抵抗素子を選択する。
例えば、ステップS2における第1の抵抗素子41aの電気抵抗値の実測値が殆ど変動しない(実測値が、第1の抵抗素子41aの設定値に一致するか、或いはこれに近い)場合、実測値の設定値との差異は0(或いは0に近い)となる。この状態を最も補償する抵抗素子は第1の抵抗素子41a自身となり、これが特定抵抗素子となる。
一方、ステップS2における第1の抵抗素子41aの電気抵抗値の実測値が第3の抵抗素子41cの設定値に一致するか、或いはこれに近い場合、実測値の設定値との差異は有意の負値となる。この状態を最も補償する抵抗素子は、設定値が中間値よりも大きい値とされたもの、即ち第2の抵抗素子41bとなり、これが特定抵抗素子となる。
他方、ステップS2における第1の抵抗素子41aの電気抵抗値の実測値が第2の抵抗素子41bの設定値に一致するか、或いはこれに近い場合、実測値の設定値との差異は有意の正値となる。この状態を最も補償する抵抗素子は、設定値が中間値よりも小さい値とされたもの、即ち第3の抵抗素子41cとなり、これが特定抵抗素子となる。
上記の基準により抵抗素子を選択することにより、選ばれた特定抵抗素子は、各抵抗素子41a〜41cのうちで、その電気抵抗値の実測値が予め規定された所望値、即ち上記の例では第1の抵抗素子41aの設定値に最も近いものとなる。
続いて、ステップS4において、各抵抗素子41a〜41cのうちで、特定抵抗素子のみについて外部接続用の配線を形成する。
詳細には、ステップS3において、特定抵抗素子として、設定値が中間値の第1の抵抗素子41aが選択された場合、図24(a)に示すように、第1の抵抗素子41aの外部接続用の配線44aを形成する。このとき、第2の抵抗素子41b及び第3の抵抗素子41cについては、外部接続用の配線を形成しない。
一方、ステップS3において、特定抵抗素子として、設定値が中間値より大きい第2の抵抗素子41bが選択された場合、図24(b)に示すように、第2の抵抗素子41bの外部接続用の配線44bを形成する。このとき、第1の抵抗素子41a及び第3の抵抗素子41cについては、外部接続用の配線を形成しない。
他方、ステップS3において、特定抵抗素子として、設定値が中間値より小さい第3の抵抗素子41cが選択された場合、図24(c)に示すように、第3の抵抗素子41cの外部接続用の配線44cを形成する。このとき、第1の抵抗素子41a及び第2の抵抗素子41bについては、外部接続用の配線を形成しない。
しかる後、第1の実施形態と同様に、図1と同様にステップS5を実行し、半導体装置が製品として供される。
なお、本実施形態では、ステップS2における電気抵抗値の測定対象を、設定値が中間値とされた第1の抵抗素子としたが、設定値が中間値よりも大きい第2の抵抗素子、又は設定値が中間値よりも小さい第3の抵抗素子を測定対象とすることも考えられる。この場合、ステップS3において、当該測定対象の抵抗素子における実測値と設定値との差異を基準として、特定抵抗素子を選択することになる。
以上説明したように、本例によれば、製造の歩留りを低下させることなく、容易且つ確実に電気抵抗値が可及的に所望値に近い値に調節されてなる抵抗素子を備えた信頼性の高い半導体集積回路を備えた半導体装置を実現することができる。
上記のように最適な抵抗素子を形成することにより、第2の実施形態及びその諸変形例で説明したCMOSトランジスタやこれを構成する各MOSトランジスタのトランジスタ特性、更には各信号の波形に生じるなまりを適宜補償することもできる。
(第4の実施形態)
本実施形態では、半導体素子として容量素子を有する半導体集積回路を備えた半導体装置及びその製造方法を開示する。容量素子は、例えばエレクトロマイグレーション等を抑えたり、MOSトランジスタ等のトランジスタ特性を安定化させる目的で、半導体装置において用いられる。
図25は、本実施形態による半導体装置の製造方法を工程順に示すフロー図である。
先ず、ステップS1において、バルク工程を実行する。
ここでは、半導体集積回路を構成する各種のMOSトランジスタ等(ここではCMOSトランジスタを例示する。)と共に、容量素子を形成する。なお容量素子では、その素子特性は電気容量となる。
詳細には、図26の回路図に示すように、電気容量を所望値、ここでは中間値に設定した第1の容量素子51aと、電気容量を中間値よりも大きな値に設定した第2の容量素子51bと、電気容量を中間値よりも小さな値に設定した第3の容量素子51cとをそれぞれ作製する。
容量素子を作製するには、例えば図27に示すように、先ず、シリコン基板52の素子形成領域の所定部分に不純物p型(ホウ素(B+)等)又はn型(リン(P+),砒素(As+)等))をイオン注入して下部電極53を形成する。次に、下部電極53上に所定の誘電体材料等からなる容量絶縁膜54を形成する。そして、容量絶縁膜54上に多結晶シリコン(適宜に不純物等を含有する。)等を導電材料からなる上部電極55を形成する。以上により、下部電極53上に容量絶縁膜54を介して上部電極55が形成されてなる容量素子が形成される。ここで、容量絶縁膜54の材料や厚みを適宜調節することにより、電気容量を変えることができる。一般的には、容量絶縁膜54の誘電率が高く、又は容量絶縁膜54が薄いほど、電気容量が大きくなる。
続いて、ステップS3において、特定容量素子を選択する。
例えば、ステップS2における第1の容量素子51aの電気容量の実測値が殆ど変動しない(実測値が、第1の容量素子51aの設定値に一致するか、或いはこれに近い)場合、実測値の設定値との差異は0(或いは0に近い)となる。この状態を最も補償する容量素子は第1の容量素子51a自身となり、これが特定容量素子となる。
一方、ステップS2における第1の容量素子51aの電気容量の実測値が第3の容量素子51cの設定値に一致するか、或いはこれに近い場合、実測値の設定値との差異は有意の負値となる。この状態を最も補償する容量素子は、設定値が中間値よりも大きい値とされたもの、即ち第2の容量素子51bとなり、これが特定容量素子となる。
他方、ステップS2における第1の容量素子51aの電気容量の実測値が第2の容量素子51bの設定値に一致するか、或いはこれに近い場合、実測値の設定値との差異は有意の正値となる。この状態を最も補償する容量素子は、設定値が中間値よりも小さい値とされたもの、即ち第3の容量素子51cとなり、これが特定容量素子となる。
上記の基準により容量素子を選択することにより、選ばれた特定容量素子は、各容量素子51a〜51cのうちで、その電気容量の実測値が予め規定された所望値、即ち上記の例では第1の容量素子51aの設定値に最も近いものとなる。
続いて、ステップS4において、各容量素子51a〜51cのうちで、特定容量素子のみについて外部接続用の配線を形成する。
詳細には、ステップS3において、特定容量素子として、設定値が中間値の第1の容量素子51aが選択された場合、図28(a)に示すように、第1の容量素子51aの外部接続用の配線56aを形成する。このとき、第2の容量素子51b及び第3の容量素子51cについては、外部接続用の配線を形成しない。
一方、ステップS3において、特定容量素子として、設定値が中間値より大きい第2の容量素子51bが選択された場合、図28(b)に示すように、第2の容量素子51bの外部接続用の配線56bを形成する。このとき、第1の容量素子51a及び第3の容量素子51cについては、外部接続用の配線を形成しない。
他方、ステップS3において、特定容量素子として、設定値が中間値より小さい第3の容量素子51cが選択された場合、図28(c)に示すように、第3の容量素子51cの外部接続用の配線56cを形成する。このとき、第1の容量素子51a及び第2の容量素子51bについては、外部接続用の配線を形成しない。
しかる後、第1の実施形態と同様に、図1と同様にステップS5を実行し、半導体装置が製品として供される。
なお、本実施形態では、ステップS2における電気容量の測定対象を、設定値が中間値とされた第1の容量素子としたが、設定値が中間値よりも大きい第2の容量素子、又は設定値が中間値よりも小さい第3の容量素子を測定対象とすることも考えられる。この場合、ステップS3において、当該測定対象の容量素子における実測値と設定値との差異を基準として、特定容量素子を選択することになる。
以上説明したように、本例によれば、製造の歩留りを低下させることなく、容易且つ確実に電気容量が可及的に所望値に近い値に調節されてなる容量素子を備えた信頼性の高い半導体集積回路を備えた半導体装置を実現することができる。
上記のように最適な容量素子を形成することにより、第2の実施形態及びその諸変形例で説明したCMOSトランジスタやこれを構成する各MOSトランジスタのトランジスタ特性、更には各信号の波形に生じるなまりを適宜補償することもできる。
第1の実施形態による半導体装置の製造方法を工程順に示すフロー図である。 第1の本実施形態による半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 図2に引き続き、第1の本実施形態による半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 図3に引き続き、第1の本実施形態による半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 Typ、FF、SSについて、それぞれのトランジスタ特性値を示す特性図である。 第1の本実施形態による半導体装置の製造方法(図2に相当)を示す回路図である。 第1の本実施形態におけるトランジスタ特性の実測値を示す特性図である。 第1の本実施形態による半導体装置の製造方法(図4の次工程)を示す回路図である。 第1の本実施形態による半導体装置の製造方法において、図3の他の例を示す断面図である。 第1の本実施形態の変形例におけるトランジスタ特性の実測値を示す特性図である。 第1の本実施形態の変形例による半導体装置の製造方法を示す回路図である。 第1の本実施形態の変形例による半導体装置の製造方法を示す回路図である。 CMOSトランジスタを備えた半導体装置におけるクロック信号、入力信号及び出力信号を示す特性図である。 第2の本実施形態による半導体装置の製造方法を示す回路図である。 第2の本実施形態による半導体装置の製造方法を示す回路図である。 CMOSトランジスタを備えた半導体装置におけるクロック信号、入力信号及び出力信号を示す特性図である。 第2の本実施形態の変形例1による半導体装置の製造方法を示す回路図である。 CMOSトランジスタを備えた半導体装置におけるクロック信号、入力信号及び出力信号を示す特性図である。 第2の本実施形態の変形例2による半導体装置の製造方法を示す回路図である。 CMOSトランジスタを備えた半導体装置におけるクロック信号、入力信号及び出力信号を示す特性図である。 第3の実施形態による半導体装置の製造方法を工程順に示すフロー図である。 第3の本実施形態による半導体装置の製造方法を示す回路図である。 第3の本実施形態による抵抗素子の製造方法を示す断面図である。 第3の本実施形態による半導体装置の製造方法を示す回路図である。 第4の実施形態による半導体装置の製造方法を工程順に示すフロー図である。 第4の本実施形態による半導体装置の製造方法を示す回路図である。 第4の本実施形態による抵抗素子の製造方法を示す断面図である。 第4の本実施形態による半導体装置の製造方法を示す回路図である。
符号の説明
1,42,52 シリコン基板
2 ゲート絶縁膜
3a,3b,3c ゲート電極
4 エクステンション領域
5 サイドウォール絶縁膜
6 ソース/ドレイン領域
7層間絶縁膜
8a コンタクト孔
8 導電プラグ
9,12,32a,32b,32c,32a1,32a2,32b1,32b2,32c1,32c2,44a,44b,44c,56a,56b,56c 配線
10a,10b,10c 素子形成領域
11a 第1のMOSトランジスタ素子
11b 第2のMOSトランジスタ素子
11c 第3のMOSトランジスタ素子
11a1 p型の第1のMOSトランジスタ素子
11a2 n型の第1のMOSトランジスタ素子
11b1 p型の第2のMOSトランジスタ素子
11b2 n型の第2のMOSトランジスタ素子
11c1 p型の第3のMOSトランジスタ素子
11c2 n型の第3のMOSトランジスタ素子
21a,21b,21c 入力回路
22a,22b,22c 出力回路
23 内部回路
31a 第1のCMOSトランジスタ素子
31b 第2のCMOSトランジスタ素子
31c 第3のCMOSトランジスタ素子
41a 第1の抵抗素子
41b 第2の抵抗素子
41c 第3の抵抗素子
43 不純物拡散領域
51a 第1の容量素子
51b 第2の容量素子
51c 第3の容量素子
53 下部電極
54 容量絶縁膜
55 上部電極

Claims (5)

  1. 半導体基板に、内部回路と、素子特性の設定値がそれぞれ異なる複数種の半導体素子とを形成する工程と、
    前記複数種の半導体素子のうちの少なくとも1種を対象素子として、前記対象素子の前記素子特性を測定する工程と、
    前記測定の結果に基づき、前記複数種の半導体素子のうちで特定の半導体素子を選択し、前記内部回路に接続する配線を形成する工程と
    を含み、
    前記複数種の半導体素子は、それぞれ、前記内部回路の入力回路である入力素子と、前記内部回路の出力回路である出力素子とを有しており、
    前記特定の半導体素子は、複数の前記入力素子のうちの1つである特定の入力素子と、複数の前記出力素子のうちの1つである特定の出力素子とを有し、
    前記配線を形成する工程では、前記対象素子の前記素子特性の測定値と前記対象素子の前記素子特性の設定値との差異に基づいて、前記特定の入力素子と前記特定の出力素子とを合成した場合の素子特性が、前記対象素子の前記素子特性の前記設定値に最も近いものとなるように、複数の前記入力素子から前記特定の入力素子を選択し、複数の前記出力素子から前記特定の出力素子を選択することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記複数種の半導体素子は、所望する第1設定値を有する第1の半導体素子と、前記第1設定値よりも大きい第2設定値を有する第2の半導体素子と、前記第1設定値よりも小さい第3設定値を有する第3の半導体素子とを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記半導体素子は、トランジスタ、抵抗素子及び容量素子のうちから選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記入力回路又は前記出力回路はCMOSインバータを含み、前記素子特性は前記CMOSインバータの遅延時間であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記複数種の半導体素子のうちの1種の半導体素子は、前記特定の半導体素子ではない前記内部回路と非接続の容量素子であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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