JP2008192923A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高耐圧回路部にも使用できるPIP容量素子を備えた半導体装置を提供する。
【解決手段】多結晶シリコン膜PS1、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜および多結晶シリコン膜PS2の順で積層して構成された複数のPIP容量素子C1、C2が直列接続して構成されている。PIP容量素子C1、C2の電極端子E1を構成する多結晶シリコン膜PS1は、高耐圧MISトランジスタQHのゲート電極FGを構成する多結晶シリコン膜PS1と同一工程で形成され、また、電極端子E2を構成する多結晶シリコン膜PS2は、低耐圧MISトランジスタQLのゲート電極SGを構成する多結晶シリコン膜PS2と同一工程で形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置に関し、特に、多結晶シリコン膜/絶縁膜/多結晶シリコン膜から構成される容量(以下「PIP容量」という)素子を備えた半導体装置に適用して有効な技術に関する。
同一の半導体基板の主面に形成されたMISトランジスタ、容量素子および抵抗素子を備えた半導体装置は、自動車分野、電化製品分野などの様々な分野に適用されている。半導体基板の主面に形成される容量素子には、MIS(Metal Insulator Semiconductor)容量、MIM(Metal Insulator Metal)容量、およびPIP容量がある。
PIP容量は、MIS容量およびMIM容量と比較して極性による容量変化が少ないなど安定した容量である。また、PIP容量は、その電極端子を、MISトランジスタのゲート電極を構成する多結晶シリコン膜と同一工程で形成された多結晶シリコン膜で構成すれば、工程の増加を抑えて形成することができる。
なお、本発明者らは、発明した結果に基づき、電圧印加した場合を考慮したPIP容量の耐圧向上の観点で先行技術調査を行った。その結果、特開2002−26271号公報(特許文献1)が抽出された。特開2002−26271号公報は、全体として半導体装置の信頼性向上を主題とするものであり、PIP容量が記載されているが、耐圧向上したPIP容量についての記載はない。
特開2002−26271号公報
本発明者らは、低耐圧MISトランジスタ、高耐圧MISトランジスタを備えた半導体装置において、その製造工程を活用して少ない工程数で形成するPIP容量素子について検討を行っている。図9は本発明者らが検討している半導体装置を模式的に示す断面図である。
図9に示すように、PIP容量素子C10は、絶縁層IL上に設けられている。この絶縁層ILは、半導体基板Subの主面に設けられ、例えばLOCOS(Local Oxidation of Silicon)技術からなる素子分離領域を構成する。図9では、絶縁層ILによって活性領域が区画されており、その活性領域であって半導体基板Subの主面に低耐圧MISトランジスタQLが設けられている。なお、図示しないが、素子分離領域によって区画された活性領域には高耐圧MISトランジスタなどが設けられている。
絶縁層IL上に設けられているPIP容量素子C10は、電極端子E1、酸化シリコン膜OF、窒化シリコン膜NFおよび電極端子E2の順で積層して構成されている。電極端子E1、E2は導電性の多結晶シリコン膜から構成され、また、酸化シリコン膜OFはSiO、窒化シリコン膜NFはSiNから構成される。なお、図示しないが電極端子E2上には、接触抵抗を低減するためにタングステンシリサイド(WSi)膜が設けられている。
電極端子E1を構成する多結晶シリコン膜は、高耐圧MISトランジスタのゲート電極を構成する多結晶シリコン膜と同一工程で形成される。一方、電極端子E2を構成する多結晶シリコン膜は、低耐圧MISトランジスタQLのゲート電極SGを構成する多結晶シリコン膜と同一工程で形成される。
このように低耐圧MISトランジスタQL、高耐圧MISトランジスタの製造工程を活用して形成されたPIP容量素子C10では、耐圧が低く、高耐圧回路部に使用できない。また、耐圧が低いために、PIP容量素子C10の信頼度寿命が低下する場合がある。
本発明の目的は、高耐圧のPIP容量素子を備えた半導体装置を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明の一実施の形態は、同一の製造工程で形成された複数のPIP容量素子がそれぞれ直列接続されている。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
この一実施の形態によれば、高耐圧のPIP容量素子を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるPIP容量素子C0を備えた半導体装置を模式的に示す断面図である。なお、図1には、電圧印加する場合の接続も併せて示している。
図1に示すように、PIP容量素子C0は、半導体基板Subの主面に設けられた絶縁層IL上に設けられている。この絶縁層ILは、例えば素子分離用の絶縁層としてLOCOS技術によって形成された酸化シリコン膜からなる。なお、LOCOS技術を用いた素子分離用の絶縁層ILではなくも、PIP容量素子C0の絶縁を確保できるのであれば、例えばCVD法によって堆積した酸化シリコン膜上にPIP容量素子C0を設けても良い。
PIP容量素子C0は、下部電極として電極端子E1と上部電極として電極端子E2を有しており、その電極間に容量絶縁膜ICとして酸化シリコン膜OFと窒化シリコン膜NFが積層して構成されている。電極端子E1、E2は例えばCVD法を用いて導電性の多結晶シリコン膜からなる。また、電極端子E1上の酸化シリコン膜OFは例えばCVD法を用いてSiOからなる。また、酸化シリコン膜OF上の窒化シリコン膜NFは例えばCVD法を用いてSiNからなる。このようにPIP容量素子C0の構造は、電極端子E1、酸化シリコン膜OF、窒化シリコン膜NFおよび電極端子E2の順で積層されたサンドイッチ構造になっている。
ここで、本発明者らは、電極端子E1に電圧を印加した場合と、電極端子E2に電圧を印加した場合では、耐圧差があることを見出した。本実施の形態1におけるPIP容量素子C0では、一方の電極端子E1側へプラス電圧印加した場合、30V程度の耐圧であり、他方の電極端子E2側へプラス電圧印加した場合、21V程度の耐圧であった。このような耐圧差が生じる理由としては、プラス電圧が印加される電極端子側の絶縁膜が、酸化シリコン膜OFか窒化シリコン膜NFかの違いがあるものと考えられる。
このことから、多結晶シリコン膜から構成されるPIP容量素子C0の電極端子E1はプラス電圧が印加されることで、電極端子E2にプラス電圧印加に比較して高耐圧となり、高耐圧回路部に使用することができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2における低耐圧MISトランジスタQL、高耐圧MISトランジスタQHおよびPIP容量素子C1、C2を備えた半導体装置を模式的に示す断面図である。
図2に示すように、p型の単結晶シリコンからなる半導体基板Subの主面には、その表面から深い領域にn型半導体領域NISOが形成されている。また、半導体基板Subの主面には、素子分離用の絶縁層ILが形成されており、例えば、低電圧MISトランジスタQL、高電圧MISトランジスタQHなどが形成される領域(活性領域)を区画している。
高耐圧MISトランジスタQHは、半導体装置の高耐圧回路部に形成され、その活性領域にはn型半導体領域NISOが形成されている。n型半導体領域NISOの表面に設けられた一対のp型半導体領域SA1と、一対のp型半導体領域SA2とによって、ソース、ドレインが構成されている。
一対のp型半導体領域SA1間のn型半導体領域NISO上には、酸化シリコン膜でゲート絶縁膜GI1が構成され、さらにその上には、導電性の多結晶シリコン膜PS1でゲート電極FGが構成されている。ゲート電極FGの両側下には酸化シリコン膜からなる絶縁層S1が設けられている。この絶縁層S1は、後に説明する絶縁層ILと同工程で形成されたものである。また、高耐圧MISトランジスタQHに形成された絶縁層S1は、ゲート長方向におけるゲート電極FGの端部に形成されており、ゲート電極FGと、ソースまたはドレイン領域(半導体領域SA1およびSA2)との間の耐圧を確保するために形成されている。
また、低電圧MISトランジスタQLは、半導体装置の低耐圧回路部に形成され、その活性領域にはp型ウエルPWが形成されている。p型ウエルPWの表面に設けられた一対のn型半導体領域SA3と、一対のn型半導体領域SA4とによって、ソース、ドレインが構成されている。
一対のn型半導体領域SA3間のp型ウエルPW上には、酸化シリコン膜でゲート絶縁膜GI2が構成され、さらにその上には、導電性の多結晶シリコン膜PS2でゲート電極SGが構成されている。ゲート電極SGの側壁には酸化シリコン膜からなるスペーサS2が設けられている。
また、2つのPIP容量素子C1、C2は、絶縁層IL上に形成されている。PIP容量素子C1、C2を構成する下部の電極端子E1は、高耐圧MISトランジスタQHのゲート電極FGを構成する導電性の多結晶シリコン膜PS1と同一工程で形成された多結晶シリコン膜PS1によって構成されている。
この電極端子E1の上には容量絶縁膜ICを介して上部の電極端子E2が形成されている。容量絶縁膜ICは、例えば酸化シリコン膜OFと窒化シリコン膜NFとが下層から順に積層して構成されている。上部の電極端子E2は、低耐圧MISトランジスタQLのゲート電極SGを構成する導電性の多結晶シリコン膜PS2と同一工程で形成された多結晶シリコン膜PS2によって構成されている。なお、図示しないが、電極端子E2の表面には自己整合シリサイド技術によって形成されたシリサイド膜が設けられている。
図2に示すように、PIP容量素子C1とPIP容量素子C2は、それぞれの電極端子E1、E2、容量絶縁膜ICが同一工程で形成され、絶縁層IL上に設けられることとなる。なお、本実施の形態2では、2つのPIP容量素子の場合を示しているが、2つ以上の複数個を絶縁層上に設けても良い。
低耐圧MISトランジスタQL、高耐圧MISトランジスタQHおよびPIP容量素子C1、C2を覆うように、例えばCVD法によって形成された窒化シリコン膜からなる絶縁膜IFが形成されている。さらに、低耐圧MISトランジスタQL、高耐圧MISトランジスタQHおよびPIP容量素子C1、C2の上層には、例えばCVD法によって形成された酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜LF1〜LF4が形成されている。
層間絶縁膜LF1および絶縁膜IFには低耐圧MISトランジスタQLのソース、ドレイン、高耐圧MISトランジスタQHのソース、ドレイン、およびPIP容量素子C1、C2の電極端子E1、E2に達するコンタクトホールが設けられており、それらと電気的に接続されるメタル配線M1がコンタクトホールおよび層間絶縁膜LF1上に設けられている。
層間絶縁膜LF1上にはメタル配線M1を覆うように層間絶縁膜LF2が設けられており、その層間絶縁膜LF2上には表面が平坦化された層間絶縁膜LF3が設けられている。また、層間絶縁膜LF3上にはメタル配線M2がパターニングされて設けられており、メタル配線M2を覆うように層間絶縁膜LF3上には層間絶縁膜LF4が設けられている。
本実施の形態2におけるPIP容量素子C1、C2は図2に示すように、PIP容量素子C1の電極端子E1とPIP容量素子C2の電極端子E1とがメタル配線M1を介して電気的に接続されている。すなわち、PIP容量素子C1、C2は直列接続され、合成容量素子Cを構成することとなる。
図3は、本実施の形態2におけるPIP容量素子C1とPIP容量素子C2とからなる合成容量素子Cに電圧が印加される一例を示す説明図である。図3では、合成容量素子Cが2つのPIP容量素子C1とPIP容量素子C2が直列接続されている場合を示す。この合成容量素子Cの一方の電極端子は、PIP容量素子C1の電極端子E2から構成され、合成容量素子Cの他方の電極端子は、PIP容量素子C2の電極端子E2から構成される。すなわち、合成容量素子の一対の電極端子は、窒化シリコンNF側の多結晶シリコン膜から構成される。
前記実施の形態1で説明したように、単体のPIP容量素子C0の電極端子E1にプラス電圧を印加した場合と、電極端子E2にプラス電圧を印加した場合では、耐圧差があることを本発明者らは見出した。そこで、本実施の形態2では、図3に示すように、耐圧差を補うような直列接続をすることによって、合成容量素子Cの一方の電極端子(例えば、図3ではPIP容量素子C1の電極端子E2)にプラス電圧を印加した場合でも、他方の電極端子(PIP容量素子C2の電極端子E2)にプラス電圧を印加した場合であっても、耐圧差を抑えることができる。
前記実施の形態1におけるPIP容量素子C0をPIP容量素子C1、C2に用いた場合、単体では、一方の電極端子E1側へプラス電圧印加したとき30V程度の耐圧であり、他方の電極端子E2側へプラス電圧印加したとき21V程度の耐圧である。しかしながら、合成容量素子Cとしてみると、合成容量素子Cの一方の電極端子に電圧を印加した場合でも、他方の電極端子に電圧を印加した場合であっても、耐圧は51V(30V+21V)程度となる。
図3に示すような合成容量素子Cのいずれかの電極端子にプラス電圧が印加されるような回路として、本実施の形態2における半導体装置の一部が構成する回路図を図4に示す。図4の回路図は、レギュレータ回路を示すものであり、囲み部Aが合成容量素子Cに対応し、囲み部Bが高耐圧MISトランジスタQHに対応している。
このように容量素子のいずれかの電極端子にプラス電圧が印加されるような回路に、本実施の形態2の合成容量素子Cを用いることによって、単体の場合と比較して、高耐圧となり、高耐圧回路部に使用することができる。また、合成容量素子Cとして耐圧が向上するので、単体で用いる場合と比較して信頼度寿命を向上することができる。
次に、本実施の形態2の半導体装置の製造方法についてPIP容量素子C1、C2の形成工程を中心に説明する。なお、低耐圧MISトランジスタQL、高耐圧MISトランジスタQHなどは周知の方法で形成することができる。
図5に示すように、半導体基板Subの主面に熱酸化法を用いて形成するLOCOS技術によって、活性領域を区画するように絶縁層ILを形成する。絶縁層ILは素子分離用として形成されるものであるため、その上にPIP容量素子C1、C2を設けることはチップ面内を有効に利用していることとなる。すなわち、PIP容量素子C1、C2を設けた場合であっても、チップ面積の拡大を抑制することができる。また、この絶縁層ILと同工程で、高耐圧MISトランジスタQHが形成される領域に、絶縁層S1を形成する。
続いて、図6に示すように、例えばCVD法を用いて多結晶シリコン膜PS1を基板全面に形成した後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いてパターニングすることにより、多結晶シリコン膜PS1からなるPIP容量素子C1、C2の電極端子E1および高耐圧MISトランジスタQHのゲート電極FGを形成する。このとき、高耐圧MISトランジスタQHが形成される領域では、そのゲート長方向において、ゲート電極FGの端部が絶縁層S1上に配置されるようにパターニングしている。多結晶シリコン膜PS1は導電性を有するが、形成時に不純物を添加しても良いし、形成した後に不純物を導入しても良い。
続いて、図7に示すように、例えば、フォトレジストで所定の領域をマスクとして、CVD法を用いて絶縁層ILから順に酸化シリコン膜OF、および窒化シリコン膜NFを形成する。次いで、前記フォトレジストを除去した後、例えばCVD法を用いて多結晶シリコン膜PS2を基板全面に形成した後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いてパターニングすることにより、多結晶シリコン膜PS2からなるPIP容量素子C1、C2の電極端子E2および低耐圧MISトランジスタQLのゲート電極SGを形成する。多結晶シリコン膜PS2は導電性を有するが、形成時に不純物を添加しても良いし、形成した後に不純物を導入しても良い。次いで、電極端子E2をマスクとして、エッチング技術を用いてパターニングすることにより、容量絶縁膜ICを構成する窒化シリコン膜NFおよび酸化シリコン膜OFを形成する。
その後、図2に示すように、PIP容量素子C1とPIP容量素子C2とを電気的に接続するメタル配線M1などを形成することによって、半導体装置が略完成する。このように、本実施の形態2における半導体装置は、現状の製造工程を使用して製造できる。このため、プロセス開発が不要となる。
また、本実施の形態2における半導体装置は、絶縁層ILと、複数のPIP容量素子C1、C2と、高耐圧MISトランジスタQHと、低耐圧MISトランジスタQLとを有している。PIP容量素子C1、C2の電極端子E1を構成する多結晶シリコン膜PS1は、高耐圧MISトランジスタQHのゲート電極FGを構成する多結晶シリコン膜PS1と同一工程で形成され、また、電極端子E2を構成する多結晶シリコン膜PS2は、低耐圧MISトランジスタQLのゲート電極SGを構成する多結晶シリコン膜PS2と同一工程で形成される。このようなPIP容量素子C1、C2が直列接続されることによって、その合成容量素子Cはそれぞれの耐圧より高耐圧となり、高耐圧回路部にも使用できることとなる。
(実施の形態3)
前記実施の形態2では、合成容量素子Cの一方の電極端子がPIP容量素子C1の電極端子E2から構成され、合成容量素子Cの他方の電極端子がPIP容量素子C2の電極端子E2から構成される場合について説明した。本実施の形態3では、合成容量素子Cの一方の電極端子がPIP容量素子C1の電極端子E1から構成され、合成容量素子Cの他方の電極端子がPIP容量素子C2の電極端子E2から構成される場合について説明する。
図8は、本実施の形態3におけるPIP容量素子C1とPIP容量素子C2とからなる合成容量素子Cに電圧が印加される一例を示す説明図である。図8では、合成容量素子Cが2つのPIP容量素子C1とPIP容量素子C2が直列接続されている場合を示す。
前記実施の形態1で説明したように、単体のPIP容量素子C0の酸化シリコン膜OF側の電極端子E1にプラス電圧を印加した場合と、窒化シリコン膜NF側の電極端子E2にプラス電圧を印加した場合では、耐圧差があることを本発明者らは見出した。そこで、本実施の形態3では、図8に示すように、直列接続された2つのPIP容量素子C1、C2は、合成容量素子Cを構成し、合成容量素子Cの一方の端子は、酸化シリコン膜側の多結晶シリコン膜からなる電極端子E1から構成され、合成容量素子Cの他方の端子は、窒化シリコン膜側の多結晶シリコン膜からなる電極端子E2から構成されることしている。このように、酸化シリコン膜側の電極端子E1にプラス電圧を印加するように、PIP容量素子C1、C2を直列接続することによって、その合成容量素子Cはそれぞれの耐圧より高耐圧となり、高耐圧回路部にも使用できることとなる。
前記実施の形態1におけるPIP容量素子C0をPIP容量素子C1、C2に用いた場合、単体では、一方の電極端子E1側へプラス電圧印加したとき30V程度の耐圧であることから、合成容量素子Cとしてみると、耐圧は60V(30V+30V)程度となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、半導体装置、特に、PIP容量素子を備えたIC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)などの半導体装置に有効である。
本発明の実施の形態1におけるPIP容量素子を備えた半導体装置を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2における低耐圧MISトランジスタ、高耐圧MISトランジスタおよび複数のPIP容量素子を備えた半導体装置を模式的に示す断面図である。 図2に示す複数のPIP容量素子から構成される合成容量素子に電圧が印加される一例を示す説明図である。 図2に示す半導体装置の一部が構成する回路図である。 本実施の形態2における製造工程中の半導体装置を模式的に示す断面図である。 図5に続く製造工程中の半導体装置を模式的に示す断面図である。 図6に続く製造工程中の半導体装置を模式的に示す断面図である。 本実施の形態3における合成容量素子に電圧が印加される一例を示す説明図である。 本発明者らが検討している半導体装置を模式的に示す断面図である。
符号の説明
C 合成容量素子
C0、C1、C2、C10 PIP容量素子
E1、E2 電極端子
FG ゲート電極
GI1、GI2 ゲート絶縁膜
IC 容量絶縁膜
IF 絶縁膜
IL 絶縁層
LF1、LF2、LF3、LF4 層間絶縁膜
M1、M2 メタル配線
NF 窒化シリコン膜
NISO n型半導体領域
OF 酸化シリコン膜
PS1、PS2 多結晶シリコン膜
PW p型ウエル
QH 高耐圧MISトランジスタ
QL 低耐圧MISトランジスタ
S1 絶縁層
S2 スペーサ
SA1、SA2、SA3、SA4 半導体領域
SG ゲート電極
Sub 半導体基板

Claims (4)

  1. 半導体基板の主面に設けられた絶縁層と、
    前記絶縁層上に設けられ、第1多結晶シリコン膜、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜および第2多結晶シリコン膜の順で積層して構成された複数の容量素子と、
    前記半導体基板の主面に設けられ、前記容量素子を構成する前記第1多結晶シリコン膜と同一工程で形成された前記第1多結晶シリコン膜から構成される第1ゲート電極を備えた第1MISトランジスタと、
    前記半導体基板の主面に設けられ、前記容量素子を構成する前記第2多結晶シリコン膜と同一工程で形成された前記第2多結晶シリコン膜から構成される第2ゲート電極を備えた第2MISトランジスタと、
    を有し、
    前記複数の容量素子は、それぞれが直列接続されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 直列接続された前記複数の容量素子は、合成容量素子を構成し、
    前記合成容量素子の一方の端子は、前記窒化シリコン膜側の前記第2多結晶シリコン膜から構成され、
    前記合成容量素子の他方の端子は、前記窒化シリコン膜側の前記第2多結晶シリコン膜から構成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 直列接続された前記複数の容量素子は、合成容量素子を構成し、
    前記合成容量素子の一方の端子は、前記酸化シリコン膜側の前記第1多結晶シリコン膜から構成され、
    前記合成容量素子の他方の端子は、前記窒化シリコン膜側の前記第2多結晶シリコン膜から構成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 半導体基板の主面に設けられた絶縁層と、
    前記絶縁層上に設けられ、第1多結晶シリコン膜、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜および第2多結晶シリコン膜の順で積層して構成された容量素子と、
    を有し、
    前記第1多結晶シリコン膜から構成される前記容量素子の一方の端子は、プラス電圧が印加されることを特徴とする半導体装置。
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