JP5433263B2 - タンパーエビデント性に優れたプラスチックキャップ - Google Patents
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Description
このようなタンパーエビデント性を有するプラスチックキャップにおいて、特に牛乳瓶等のガラス容器に用いられるものとしては、例えば、頂板部及び頂板部から垂下するスカート部から成り、容器口部に装着されるキャップ本体とタンパーエビデントバンド部及びキャップ本体のスカート部下端と該タンパーエビデントバンド部の上端と円周状に連接する破断可能な周状弱化部及びタンパーエビデントバンドを軸方向に破断可能な軸方向弱化部で構成され、キャップ本体のスカート部下端の一部に突設された鍔部が形成されて成ることを基本構造とするもの等が知られている(特許文献1〜3)。
このようなキャップにおいては、破断可能な弱化部を破断することなく、キャップ本体の鍔部を強い力で押し上げると、薄肉化されたタンパーエビデントバンドが可撓性を有するため、キャップ本体及びタンパーエビデントバンドが分離していない状態で容器口部から取り外すことができてしまう事象が生じた。このような場合には、キャップが一旦開封されたものであるにもかかわらず、タンパーエビデントバンドがキャップ本体と一体化された完全な状態で再度キャップを容器に適用することが可能になるため、キャップのタンパーエビデント性の信頼性を損なうおそれがある。
この態様のプラスチックキャップにおいては、
1.複数のリブの上端面がほぼ同一平面上にあり、且つ該複数のリブの軸方向長さが、鍔部の周方向の中央部から外側に向かって減少すること、
2.リブの突出量が下方に行くに従って漸次減少すること、
が好適である。
この態様のプラスチックキャップにおいては、リブの突出量が下方に行くに従って漸次減少すること、が好適である。
また鍔部下面とリブの上端面の間に微小な間隙が形成されているため、リブを上方に押し上げても、鍔部にその力が伝わることが有効に防止されており、周方向弱化部及び軸方向弱化部を破断し、タンパーエビデントバンドがキャップ本体から取り除かれない限り、開封することができない。
更にまた、キャップが薄肉化されていても、確実なタンパーエビデント性を確保できるので、軽量化及び経済性にも優れている。特に複数のリブを設けた場合には、単一のリブを設けた場合と同様の効果が得られる一方、単一のリブよりも使用する樹脂量を軽減できる。
また、簡単な構成で有効な効果を得ることができ、生産性にも優れている。
本発明のプラスチックの一例を示す図1乃至図5において、全体を1で表す本発明のプラスチックキャップは、概略的に言って、頂板部2、及び頂板部2より垂下するスカート部3から成るキャップ本体4、スカート部3の下端と周方向弱化部である周方向スコア5を介して一体に成形されたタンパーエビデントバンド(以下、「TEバンド」という)6から成っている。
キャップ本体4の頂板部2の内面には、容器口部に適用された状態で容器口部30の内面に嵌合されてキャップの密封性を確保するインナーリング7、容器口部先端31に当接する突起8が設けられている。
またスカート部3の内面側には、容器口部30に設けられた係合面32と係合する係合突起9が設けられ、スカート部3の下端の外面側には、TEバンド取り外し後にキャップ本体を容器口部から取り外す際に指を掛ける部位となる、外方に突出する鍔部10が形成されている。
すなわち、図3乃至図5に示した具体例では、鍔部10が形成された位置に対応するTEバンド6の外周面に、鍔部10の周方向の全域に亘ってほぼ等間隔に5つの縦方向リブ20a,20b,20b,20c,20cが形成されている。この縦方向リブ20は、図3から明らかなように、リブの上端面21と鍔部10の下面10aとの間には微小間隙Lが形成されていると共に、図3から明らかなように、リブ20の上端面21の外方への突出量Mが該位置における鍔部10の突出量と合致しており、またリブ20の突出量は下方に行くに従って漸次減少している。このため、リブ20a,20b,20b,20c,20cの夫々の軸方向長さは鍔部10の周方向の中央部から周方向両端部に近づくにつれてその長さが短くなっており、リブ20a,20b,20b,20c,20cの夫々の下端で構成される仮想線が円弧を形成している。
この態様においては、キャップを開封する際は、摘み片12を周方向または斜め下方向に引っ張り、主スコア15,補助スコア16,伝線防止スコア17から成る軸方向スコアを破断すると共に、周方向スコア5を破断し、TEバンド6をスカート部3より取り外す。これにより、キャップは容器口部から取り外し可能になり、鍔部10を上方に引き上げると、キャップは開封される。本発明のキャップは、上述したとおり、TEバンドが破壊、キャップ本体から取り除かれない限り、キャップ本体を容器口部から取り外すことができないため、キャップが一旦開封されたものであることを確実に明示することができ、更に、開封により容器口部から取り外されたキャップ本体は、内容物を飲み残した場合等にリシールすることができる。
また図に示した具体例においては、複数のリブの下端を結ぶ仮想線は円弧を形成していたが、勿論、かかる仮想線はこれに限定されるものではなく、中央のリブから外側に向かって上方に向かう斜め方向の直線であってもよい。
更に、リブの突出量は下方に行くに従って漸次減少していることが、リブを下方から押し上げてもTEバンドに力が加わりにくいため、より確実にタンパーエビデント性を向上でき、望ましいが、容器口部の形状によっては、例えばリブの下端附近にリブの突出量と同程度の突起部が位置するような容器であれば、リブ下端を押し上げることができないので、リブの突出量を一定にすることもできる。
また上述した具体例においては、軸方向弱化部として、主スコア、補助スコア、伝線防止スコアから成る軸方向スコアを採用したが、勿論これに限定するものではなく、周方向弱化部からタンパーエビデントバンド下端に至る限り垂直或いは斜め方向等種々の形態を採用できる。
本発明のプラスチックキャップは、ポリエチレン、ポリプロピレン等を射出成形、圧縮成形等することにより成形することができ、薄肉軽量化しても確実な密封性及びタンパーエビデント性を有し、簡単な構成であるため成形性にも優れている。
Claims (4)
- 頂板部及び該頂板部から垂下するスカート部から成るキャップ本体と、スカート部下端から破断可能な周方向弱化部を介して一体に成形されたタンパーエビデントバンドから成り、前記スカート部の外面下端の一部に外方に突出する鍔部が形成され且つスカート部の内面には容器口部と係合する突起が形成されていると共に、前記タンパーエビデントバンドの外面には前記周方向弱化部を引裂くための摘み片が形成され且つ該摘み片の近傍に周方向弱化部からタンパーエビデントバンド下端に至る軸方向弱化部が形成されているプラスチックキャップにおいて、
前記鍔部が形成された位置のタンパーエビデントバンドの外面に、鍔部の周方向の中央部を中心にほぼ左右対称に外方に突出する複数のリブが形成され、該複数のリブの上端における外方への突出量が該リブの位置における鍔部の突出量とほぼ同程度であると共に、該複数のリブの上端面と鍔部の下端面との間に垂直距離が0.3乃至1.0mmである微小間隙が形成されていることを特徴とするプラスチックキャップ。 - 前記複数のリブの上端面がほぼ同一平面上にあり、且つ該複数のリブの軸方向長さが、鍔部の周方向の中央部から外側に向かって減少する請求項1記載のプラスチックキャップ。
- 頂板部及び該頂板部から垂下するスカート部から成るキャップ本体と、スカート部下端から破断可能な周方向弱化部を介して一体に成形されたタンパーエビデントバンドから成り、前記スカート部の外面下端の一部に外方に突出する鍔部が形成され且つスカート部の内面には容器口部と係合する突起が形成されていると共に、前記タンパーエビデントバンドの外面には前記周方向弱化部を引裂くための摘み片が形成され且つ該摘み片の近傍に周方向弱化部からタンパーエビデントバンド下端に至る軸方向弱化部が形成されているプラスチックキャップにおいて、
前記鍔部が形成された位置のタンパーエビデントバンド外面に、外方に突出し且つ上端面の外周端縁が鍔部の外周端縁と略同一形状を有するリブが形成されており、該リブの上端面と鍔部の下端面との間に垂直距離が0.3乃至1.0mmである微小間隙が形成されていることを特徴とするプラスチックキャップ。 - 前記リブの突出量が下方に行くに従って漸次減少する請求項1乃至3の何れかに記載のプラスチックキャップ。
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JP2009064141A JP5433263B2 (ja) | 2009-03-17 | 2009-03-17 | タンパーエビデント性に優れたプラスチックキャップ |
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