JP5426215B2 - 多目的ダンボール板固定部材 - Google Patents

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本発明は、多目的ダンボール板固定部材に関する。
上蓋が開口状態にあるダンボール箱は、各側面を揃えて積み重ねることができないため余分な載置スペースを必要とし、また、上蓋がダンボール側方に突出することから、付近を通行する人の邪魔になることがある。
このような問題を解決するため、従来から、ダンボール箱のコーナー部で上蓋とダンボール箱の側面を溝に挟み込んで固定し、ダンボール箱の積み重ねを可能とする器具が提案されている(特許文献1、2)。
しかしながら、特許文献1のような直交溝が形成されている場合には、ダンボールの蓋板を側面に沿って折り、直交する溝を、ダンボール箱のコーナー部の上方で位置合わせしてから、直交溝にダンボールの蓋板および側面板を挿入して固定している。
しかしながら、ダンボール箱のコーナー部は、運搬時などの接触などにより角が潰れていることも多く、その場合、手でコーナー部を直角に戻し、直角状態を保持して器具を上方から挿入する必要があり、器具の装着は、必ずしも容易ではなかった。
コーナー部が潰れているダンボール箱に対して、器具の取り付けを容易にするためには、例えば、特許文献2のように、直交する外壁の角を開放して、所定の空間を設けることも考慮される。
しかしながら、この場合も、コーナー部の小さな潰れには対応できるものの、ダンボールの側面同士が直交状態にないようなコーナー部の歪みには全く対応できなかった。さらに、直交する外壁の角を開放されていることで外壁自体の強度が著しく低下し、ダンボール蓋板の反発力でプラスチックなどが割れることがあるといった問題もあった。
さらに、特許文献1、2の器具は、ダンボールの厚さによっては、外壁とダンボールの間に隙間ができたり、また、ダンボール蓋板を挟む力が十分でないため、蓋板の反発により、器具が上方に浮上してしまうこともあり、依然として、ダンボール蓋板の安定的な保持およびダンボール箱の積載安定性に大きな課題があった。
ところで、現在、地震や台風などの災害時には、学校の講堂や体育館のような広い床面積を備えた場所を避難先として、大勢の被災者が共同生活をすることが一般的である。そして、避難先における被災者のプライバシーの確保が大きな課題となっている。
上記の課題を解決するため、例えば、避難所の間仕切りセット及び固定金具が提案されている(特許文献3)。しかしながら、予め、発泡パネルなどの間仕切材を備蓄するのは、備蓄スペースの確保やコストなどの点での問題が多く、現在でも普及するには至っていない。
したがって、現状では、避難先に送られる物資の梱包用ダンボールを切断、展開し、ガムテープでする固定するなどして、間仕切りとして立設させることで、プライベート空間の確保を試みている。ダンボールは、安価で、さらに手作業で組み立てなどができ、さらに、余震による間仕切りの転倒によっても怪我をすることがないなどの利点を有している。
しかしながら、通常、避難先に送られる物資の梱包用ダンボール箱は、図10の展開図に示されるように、折り曲げ自在な上蓋板11aと底蓋板11bを有しており、ダンボール側面12を立設させるため、また、通行者の邪魔にならないように、少なくとも片側の蓋板11を切断する必要がある。このような、切断作業を災害時の避難所で行なうのは困難な場合が多く、また、切断されたダンボールもゴミとなってしまう。避難所での生活においては、発生するゴミの削減も重要な課題である。さらに、上記のように、ダンボールの蓋板を切断して立設させた場合にも安定性は不十分で、通行者が接触した場合には、容易に転倒してしまう。
さらに、十分なプライベート空間の確保に十分な間仕切りの高さをダンボールによって確保するのは難しく、ガムテープなどを使用して高さ方向にダンボールを連結させるのは容易ではなく、安定性もさらに低下してしまう。
なお、ダンボールを利用した間仕切りとしては、例えば、特許文献3に記載の簡易間仕切りなども提案されているが、間仕切り用のダンボールを予め保管しておかなければならず、梱包用ダンボールの有効利用、ダンボールの立設安定性、間仕切り高さの確保という点において、上記の方法と同様の問題を有している。
特開2002-114226号公報 特開2004-331154号公報 特開2006-241885号公報
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、ダンボール蓋板を容易かつ強固に固定可能とし、ダンボール箱の安定した積載を実現することを課題とし、さらに、ダンボール箱を有効利用して、災害時などに使用される間仕切りを、高さ、幅の調整自在に組み立てることを可能とし、災害時におけるプライベート空間の確保を実現することを課題としている。
本発明は、上記の課題を解決するため、以下のダンボール蓋板固定部材およびを間仕切り組み立て部材を提供する。
<1>ダンボール蓋板をダンボール側面板とともに、ダンボール箱のコーナー部で上方から挟んで固定するためのダンボール蓋板固定部材であって、L字型に対向して立直する内壁と外壁を有し、前記内壁と外壁は、上端部で互いに水平な連結部を介して結合しており、内壁と外壁の間には、下方に開口する直交溝が形成され、前記直交溝は、2枚のダンボール板が把持可能な幅を有し、前記内壁は外壁よりも下方に突出しており、外壁は、L字の角部に下方に開口するコ字状の切り込みが形成されていることを特徴とするダンボール蓋板固定部材。
<2>内壁と外壁は、対向面の一方または両方に微細凹凸が形成されていることを特徴とする前記第1のダンボール蓋板固定部材。
<3>外壁には、上端縁に沿って直立するL字型のストッパーが設けられ、前記ストッパーは、L字の角部に切り欠けを有するとともに、ストッパーの内側面には、複数の突起が形成されていることを特徴とする前記第1または2のダンボール蓋板固定部材。
<4>内壁の上端縁には、内方へ突出する水平棚が設けられていることを特徴とする前記第1から3のいずれかのダンボール蓋板固定部材。
<5>ダンボールを立設させて簡易間仕切りを組み立てるための間仕切り組み立て部材であって、L字型に対向して立直する内壁と外壁を有し、前記内壁と外壁は、下端部で互いに水平部を介して結合しており、内壁と外壁の間には、上方に開口する直交溝が形成され、前記直交溝は、2枚のダンボール板が把持可能な幅を有し、前記内壁は外壁よりも上方に突出しており、外壁は、L字の角部に上方に開口するコ字状の切り込みが形成されていることを特徴とする間仕切り組み立て部材。
<6>ダンボールを立設させて簡易間仕切りを組み立てるための部材であって、L字型に対向して立直する内壁と外壁を有し、前記内壁と外壁は、中間部で互いに水平部を介して結合しており、内壁と外壁の間には、上方および下方に開口する直交溝が形成され、前記直交溝は、2枚のダンボール板が把持可能な幅を有し、前記内壁は外壁よりも上方および下方に突出しており、外壁は、L字の角部に上方および下方に開口するコ字状の切り込みが形成されていることを特徴とする間仕切り組み立て部材。
<7>内壁と外壁は、対向面の一方または両方に微細凹凸が形成されていることを特徴とする前記第5または6の間仕切り組み立て部材。
<8>前記第5の間仕切り組み立て部材の直交溝に、切断、展開されたダンボール箱の蓋板および側面板が把持されることでダンボール側面板がL字型に立設されていることを特徴とするダンボール間仕切り構造。
<9>前記第8に記載のダンボール間仕切り構造において立設する側面板と、その上端に結合しているダンボール蓋板とが、前記第6に記載の間仕切り組み立て部材の下方に開口する直交溝によって把持されるとともに、前記第6に記載の間仕切り組み立て部材の上方に開口する直交溝によって、前記とは別のダンボール箱の蓋板および側面板が把持されて、さらに、ダンボール側面板が立設されていることを特徴とするダンボール間仕切り構造。
本発明のダンボール蓋板固定部材は、ダンボール箱のコーナー部が歪んでいる場合、潰れている場合にも挿入容易で、挿入後は、ダンボール板を強固に把持、固定可能で、蓋板固定部材の脱落、破損等も起こることはなく、安定的なダンボール箱の積み重ねが可能となる。
さらに、本発明の間仕切り組み立て部材によれば、災害時の避難所に送られてくる物資運搬用のダンボールを有効活用できるため、多くの人が容易に簡易間仕切りとして組み立てることができ、また、間仕切り高さの調整も自在であるため、十分なプライベート空間の確保することができる。また、ダンボールが2枚重ねられた状態で把持、固定されていることから、安定性、強度に優れ、転倒の恐れがほとんどないため、極めて有用性が高い。
(A)は、本発明のダンボール蓋板固定部材の第一の実施形態を例示する斜視図であり、(B)は、(A)の反転図である。 図1(A)における矢印方向からの側面図である。 本発明のダンボール蓋板固定部材の使用例を例示する概要図である。 (A)は、本発明のダンボール蓋板固定部材の第2の実施形態を例示する斜視図であり、(B)は、(A)の斜視図の反転図である。 本発明の簡易間仕切り組み立て部材の第1の形態を例示する斜視図である。 本発明の簡易間仕切り組み立て部材の第2の形態を例示する斜視図である (A)(B)(C)は、本発明の間仕切り組み立て部材を用いて立設された間仕切りの状態を例示する概要図である。 水平方向にダンボールを連結する場合の固定部材を例示する斜視図である。 図9は、組み立てた間仕切りの内部外観図である。 ダンボール箱の展開図である。
本発明の実施形態について、図面とともに説明する。
図1(A)は、本発明のダンボール蓋板固定部材の第一の実施形態を例示する斜視図であり、図1(B)は、図1(A)の反転図である。
図1(A)(B)に例示するように、本実施形態におけるダンボール蓋板固定部材1は、L字型に対向して立直する内壁2と外壁3を有し、この内壁2と外壁3は、上端部で互いに水平な連結部4を介して一体に形成されている。これによって、内壁2と外壁3の間には、下方に開口する直交溝5が形成されている。ダンボール蓋板およびダンボール側面は、この直交溝5に把持、固定されることになる。ここで、「L字型」とは、二辺により直角が形成されている形状をいい、二辺の長さが同じもの、異なるものを含む。
直交溝5の幅は、2枚のダンボール板を把持可能な幅であればよく、例えば、ダンボール板厚の約2倍以上に構成することができるが、固定強度を考慮すれば、ダンボール板厚の2倍程度とすることが好ましい。また、ダンボール蓋板固定部材1がプラスチックなどの変形性を有する材料からなる場合には、直交溝5の幅は、ダンボール板厚の2倍よりもやや小さく形成することもできる。
そして、本発明のダンボール蓋板固定部材1は、内壁2が外壁3よりも下方に突出していることを特徴の一つとしている。これにより、ダンボール蓋板およびダンボール側面をダンボール箱のコーナー部で固定する際に、突出する内壁2をダンボールのコーナー部の内側から押し当てることで、コーナー部上方において、直行溝5が挿入可能に位置決めができるとともに、ダンボールのコーナー部が大きく歪んでいる場合にも、突出する内壁2による押し当てにより、コーナー部が略直角に復帰するため、直行溝5をダンボールのコーナー部に容易に挿入することができる。
そして、外壁3には、L字の角部に下方に開口するコ字状の切り込み6が形成されている。この切り込み6により、ダンボール箱コーナー部の小さな潰れを許容できる空間が形成されるため、さらに直行溝5の挿入が容易になる。また、この切り込み6の垂直方向長さは、外壁3の垂直方向長さの1/2以下に形成されることが好ましい。1/2以上の切り込み6を形成した場合、ダンボール蓋板の反発により外壁3が破損するおそれがあるからである。
また、内壁2と外壁3は、対向面の一方または両方に微細凹凸が形成されていることが好ましい。これにより、直交溝5に把持されるダンボールとの表面摩擦抵抗が大きくなり、ダンボール蓋板の反発によるダンボール蓋板固定部材1の浮上を防止することができる。
さらに、図1に示す実施形態では、連結部4から内壁2の内側へ水平棚7が延設されている。この水平棚7は、ダンボール箱の積み重ねを可能とするための棚である。水平棚7の形状や大きさや特に限定されないが、例えば、図1に示すように、L字を形成する内壁2間に渡って側端部2aを結ぶようにして形成することができる。また、図1に示す実施形態では、外壁3の上端縁に沿って立設するストッパー8が設けられている。このストッパー8は、積み重ねるダンボールの水平方向の保持安定性向上させるものである。ストッパー8の形状、高さは、材料等による強度の違いなどを考慮して適宜決定することができる。そして、ストッパー8には、安定保持性を高めるため、内側面に複数の突起9を設けることができる。突起9の数、形状は特に限定されないが、例えば、図1に示すように、ストッパー8の上端から下端に渡って縦長形状の突起9を、略等間隔で設けることができる。そして、このストッパー8は、外壁3と同様に、L字に形成されるが、ストッパー8の角には、切欠け8aが形成することが好ましい。この切欠け8aによって、積み重ねるダンボールの下コーナー部が潰れている場合にも、これを許容できる空間が形成されるため、積載するダンボールの載置が容易になる。
図2は、図1(A)における矢印方向からの側面図である。図2に示されるように、内壁2および外壁3は、下方先端部に向かって厚薄に形成されていることが好ましい。これによって、さらにコーナー部への挿入が容易になる。また、外壁3は、下方が内方(内壁側)にやや傾斜していることが好ましい。すなわち、図2に示す長さLに対して、長さLがやや短く形成されていることが好ましい。特に、プラスチックなどの変形性を有する材料を使用した場合に、外壁3が内方へやや傾斜していることによって、ダンボールのコーナー部に直交溝5が挿入される場合に、外壁3が外方に変形し、その反発力が溝に挟まれたダンボールに付加されるため、さらに強固にダンボールのコーナーを把持することができ、ダンボール蓋板の反発によっても、ダンボール蓋板固定部材1が上方に浮上することがない。
図3は、本発明のダンボール蓋板固定部材の使用例を例示する概要図である。固定部材を使用する場合には、図3に例示するように、ダンボールの蓋板11を折り曲げる。蓋板11の折り曲げ方向は、ダンボール箱の内方および外方のいずれでもよく、使用形態に応じて選択することができる。そして、本発明のダンボール蓋板固定部材1を用いて、折り曲げたダンボール蓋板11をダンボール側面12とともに、コーナー部で固定する。固定方法は、上記の通り、ダンボール蓋板固定部材1の下方に突出する内壁をダンボールのコーナー部の内側から押し当てることで、コーナー部上方において、図1、図2に例示する直行溝5が挿入可能に位置決めし、ダンボール蓋板固定部材1を下方に押し込むことで、直行溝5に、折り曲げたダンボール蓋板およびダンボール側面が挿入され、ダンボール箱が開口状態で保持される。そして、図1、図2に例示する水平棚7、ストッパー8を活用して、さらにダンボール箱を複数積み重ねることができる。本発明のダンボール蓋板固定部材1をコーナー部に挿入すると、ダンボール自体が補強されるため、多くの積み重ねによる荷重にも十分に耐え得るものとなる。なお、図3においては、ダンボール蓋板固定部材1を各4コーナーに使用した例を示したが、本発明のダンボール蓋板固定部材1は、積み重ねるダンボール数、重量などを考慮して、対角の2コーナーにのみ使用してもよい。
図4(A)は、本発明のダンボール蓋板固定部材の第2の実施形態を例示する斜視図であり、図4(B)は、図4(A)の反転図である。
第2の実施形態において、第1の実施形態と基本的構造が同じ部分については、説明を省略する。
図4(A)(B)に例示する形態のダンボール蓋板固定部材1は、主に、積み重ねたダンボールの最上部において使用することができる。すなわち、図1に例示する第1の実施形態においては、ダンボールの安定的な積み重ねのため、水平棚7およびストッパー8を有しているが、積み重ねたダンボールの最上部においては、ダンボールの中身の出し入れに、水平棚7およびストッパー8が邪魔になることがある。したがって、第2の実施形態においては、使い勝手を考慮して、水平棚7およびストッパー8を有していないシンプルな形状とされる。
このように、本発明のダンボール蓋板固定部材によれば、ダンボール蓋板を容易かつ強固に固定可能とし、ダンボール箱の安定した積載を実現することが可能である。したがって、商品在庫の保管や、商品の品出し、陳列など様々な場面で有効に利用できる。また、本発明のダンボール蓋板固定部材によれば、ダンボールの強度を高めることができるため、例えば、第1、第2の実施形態の固定部材を使用して、複数のダンボール箱からなる簡易ステージや、簡易ベッドなどを組み立てることもでき、多目的な使用が可能である。
なお、図1および図4に示されている水平棚7および連結部4に設けられている穴9は、例えば、陳列する商品の広告旗を立てたり、固定部材同士を紐で縛って保管したりなど、様々な用途に使用することができる多目的なものとして考慮されるが、必ずしも、この穴9を設ける必要はない。また、本発明について説明する図においては、使い勝手を考慮して、ダンボール蓋板固定部材に面取り加工が施された滑らかな形状を例示しているが、このような細部については様々な態様が可能である。
また、ダンボール蓋板固定部材の材料としては、特に限定されないが、安価、軽量で、強度が高いもの好ましく、また、上記のとおり、多少の変形性を有する材料が特に好ましいことから、例えば、プラスチック材料を例示することができる。
さらに、本発明者は、本発明のダンボール蓋板固定部材によって、ダンボール蓋板を容易かつ強固に固定することができたことから、この構造を、ダンボールを利用した簡易間仕切りの組み立て部材に応用できることを見出した。
図5は、本発明の簡易間仕切り組み立て部材の第1の形態を例示する斜視図であり、図6は、本発明の簡易間仕切り組み立て部材の第2の形態を例示する斜視図である。
第1の形態の組み立て部材10aは、ダンボールを立設するために、床面に配置して使用されるもので、図5に例示されるように、図4に示すダンボール蓋板固定部材と同様の内壁2、外壁3、直行溝5などを有しており、基本的構造は同じであるので、重複する説明および符号は省略する。この組み立て部材10aは、具体的には、水平な連結部4を床面に対峙させることで、直交溝5が上方に開口し、この直交溝5に、切断、展開したダンボール箱の蓋板および側面板を折って挿入することで、ダンボールを立設可能とするものである。
図6に例示するように、第2の形態の組み立て部材10bは、第1の形態の組み立て部材における水平な連結部4において、上下対称に内壁2および外壁3を形成し、上方に開口する直交溝5aおよび下方に開口する直交溝5bが形成されることで、上下にダンボールを連結させるもので、この組み立て部材10bを利用することで、ダンボールを高さ方向に自在に連結することができる。
図7(A)(B)(C)は、本発明の間仕切り組み立て部材を用いて立設された間仕切りの状態を例示するものである。
図7(A)(B)(C)に例示するように、床面に対峙する間仕切りのコーナー部には、図6に例示する組み立て部材10aを使用することができ、また、最上部には、間仕切りの同様の組み立て部材10aを使用することができる。
また、図7(B)(C)に例示するように、高さ方向にダンボールを連結するためには、ダンボールの連結部に、図7に例示する組み立て部材10bを使用することができる。なお、高さ方向にダンボールを連結するに場合に、例えば、図6に例示する組み立て部材10aの2つを、水平な連結部4で対峙させ、連結部4に形成した穴を利用して固定することなどもできる。また、図7(C)に例示するように、水平方向にダンボールを連結する場合には、例えば、図8に例示するような直線用固定部材10cなどを組み合わせて使用することができる。図8に例示する固定部材10cにおいても、内壁2、外壁3および溝51などの構造は、図5、図6と同様とすることができる。
図10の展開されたダンボールによって組み立てた間仕切りの内部外観図を図9に例示する。
図9に例示するように、本発明の間仕切り組み立て部材10aによれば、ダンボール蓋板11bを折り込んで、ダンボール側面板12とともに強固に把持、固定することで、L字型のダンボール間仕切りを安定に立設することができる。したがって、従来のように、ダンボール蓋板11bを切断などする必要なく、容易に間仕切りを組み立てることができる。そして、ダンボール蓋板11の固定により、通行者、使用者の邪魔になることもない。
さらに、組み立て部材10bの下方に開口する直交溝5bに、前記L字型に立設した側面板12と、その上端に結合しているダンボール蓋板11aとが把持されるとともに、組み立て部材10bの上方に開口する直交溝5aに、さらに、切断、展開されたダンボール箱の蓋板11bおよび側面板12が把持、固定することで、間仕切りの高さを自在に調整することができる。
また、図示してはいないが、例えば、2つの組み立て部材10aの外壁3を対向、当接させて、組み立て部材をT字に配置することで、間仕切り同士を並立させ、複数の間仕切り空間を形成することもできる。この場合、例えば、2つの組み立て部材10aを治具によって固定することができ、この際、組み立て部材10aに設けられた穴を利用することで容易に、間仕切り同士を固定することができる。本発明の間仕切り組み立て部材によれば、組み立て部材10a、10b、10cを適宜組み合わせ、さらに、所望の位置でダンボールの折り曲げるなどすることで、間仕切り空間の大きさ、間仕切り高さを自由に設計することができる。
なお、図9においては、ダンボール蓋板を間仕切り空間の内方に折り込んだ形態を例示したが、外方に折り込んで把持、固定することができることは言うまでもない。
そして、組み立て部材10の大きさは、ダンボールの高さに応じた立設安定性を考慮して、適宜決定することができ、立設安定性を確保するため、内壁間に補強材を設けることなどもできる。
本発明の間仕切り組み立て部材によれば、災害時の避難所に送られてくる物資運搬用のダンボールを有効活用できるため、多くの人が容易に簡易間仕切りとして組み立てることができ、また、間仕切り高さの調整も自在であるため、十分なプライベート空間の確保することができる。また、ダンボールが2枚重ねられた状態で把持、固定されていることから、安定性、強度に優れ、転倒の恐れがほとんどない。さらに、固定部材の材料としては、プラスチックなど、軽量な材料を使用できることから、万が一、余震などで間仕切りが転倒した場合にも、怪我などの恐れがなど、極めて有用性が高いものである。
なお、本発明は、図1から図9に示される実施形態に限定されることはなく、細部については様々な態様が可能である。
1 ダンボール蓋板固定部材
2 内壁
3 外壁
4 連結部
5 直交溝
6 切り込み
7 水平棚
8 ストッパー
8a 切欠け
8b 突起
9 穴
10 組み立て部材
11 ダンボール蓋板
12 ダンボール側面

Claims (3)

  1. ダンボール蓋板をダンボール側面板とともに、ダンボール箱のコーナー部で上方から挟んで固定するためのダンボール蓋板固定部材であって、
    L字型に対向して立直する内壁と外壁を有し、前記内壁と外壁は、上端部で互いに水平な連結部を介して結合しており、内壁と外壁の間には、下方に開口する直交溝が形成され、前記直交溝は、2枚のダンボール板が把持可能な幅を有し、前記内壁は外壁よりも下方に突出しており、外壁は、L字の角部に下方に開口するコ字状の切り込みが形成され、内壁と外壁は、対向面の一方または両方に微細凹凸が形成されており、外壁には、上端縁に沿って直立するL字型のストッパーが設けられ、前記ストッパーは、L字の角部に切り欠けを有するとともに、内壁の上端縁には、内方へ突出する水平棚が設けられており、ストッパーの内側面には、前記水平棚に積み重ねるダンボールの下方を保持する縦長形状の突起が複数形成されていることを特徴とするダンボール蓋板固定部材。
  2. 外壁は、下方が内壁側に向かって傾斜していることを特徴とする請求項1のダンボール蓋板固定部材。
  3. 水平棚には、穴が設けられていることを特徴とする請求項1または2のダンボール蓋板固定部材。
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