JP2761198B2 - 折畳み式輸送容器 - Google Patents
折畳み式輸送容器Info
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Description
輸送容器の改良に関する。
立ることができ、逆の手順で解体も容易に行なえる鋼製
輸送容器が本出願人によってこれまで多数提案されてい
る。
の保管・輸送時にスペースの有効利用を図るべく折畳み
可能としたものがある。図9(a)(b)は、このよう
な折畳み式輸送容器の一構造例である。ベース(1)上
に起立させた4枚のパネル(2)(3)は、波状鋼板で
形成され、そのうち、対向位置にある2枚のつまパネル
(2)は、ベース(1)の端縁に固定したグリップアン
グル(図示省略)にパネル(2)下部を挿入・係合する
ことによってベース(1)上に起立している。残りの2
枚の側パネル(3)は、ベース(1)の4隅部に立設し
たコーナー金具(4)にピンを介して枢着されており、
組立時には当該パネル(3)を引き起こし、パネル
(3)に設けた自立用突起(図示省略)をコーナー金具
(4)に係合させることにより、ベース(1)上に立設
される。折畳み時には、つまパネル(2)の下端部をグ
リップアングルから抜き取ってベース(1)から分離
し、この2枚のパネル(2)を積み重ねてベース(1)
上に載置した後、残りの側パネル(3)を内側に倒して
上段のつまパネル(2)の上に重ねることにより、厚板
状に畳まれる。
は、組立時において、図8(a)に示すように段積みし
て使用する場合が多く、しかも、その収容物も重い場合
が多い。そのため、通常は、垂直方向の強度を増すため
に容器の4隅部に角筒状の支柱(5)が設けられる。こ
の支柱(5)は、側パネル(3)の両側に装着され、折
畳み時には、図9(b)に示すように、側パネル(3)
と一緒に内側に倒すようにしている。組立時には、図10
に示すように、支柱(5)の外側につまパネル(2)に
設けた係合部(7)を係合させ、支柱(5)とつまパネ
ル(2)の一体性を確保している。
率を高めるために内容積は可能な限り大きくする必要が
ある。ところが、耐荷重性を重視して大断面の支柱
(5)を選択すると、図10に示すように、支柱(5)の
一部が容器の内部空間角部にはみ出し、収納スペース
(破線で示す)の無駄が多くなる。
には、支柱(5)は、つまパネル(2)起立用のグリッ
プアングル(6)の直上に位置するが、支柱(5)が大
断面である場合には、同図(a)又は(b)に示すよう
に、支柱(5)とグリップアングル(6)とが干渉し、
その結果、側パネル(3)とつまパネル(2)との間に
隙間(G)が形成される場合がある。このような隙間
(G)があると、折畳んだ際の容器の高さ(h')が増大
するので、図8(b)に示すように、折畳んだ容器を段
積みすれば嵩高くなって保管・運搬に不便である。
具備しつつ、容器内スペースの有効利用を達成でき、し
かも折畳み高さを低く抑えることのできる折畳み式輸送
容器の提供を目的とする。
め、本発明では、ベース上に4枚のパネルを立設してな
り、4枚のパネルのうち、対向位置にある一対のつまパ
ネルをベースに固定したグリップアングルに挿入・抜脱
可能とし、残る一対の側パネルを、ベースの四隅部に装
着したコーナー金具に回動可能に枢着して起立・倒伏可
能とし、側パネルの両側部に支柱を装着すると共に、つ
まパネルの両側部に組立時において支柱と係合する係合
部を設けた輸送容器において、支柱を、一枚板を屈曲し
て容器の内部側を開放した断面形状に形成すると共に、
当該支柱のつまパネルとの対向部分をつまパネル側に突
出させて、この突出部の幅をグリップアングルの係止溝
に挿入可能な寸法とした。
た断面形状に形成したので、容器の内部空間に支柱がは
み出すこともなく、収納スペースを広く確保できる。ま
た、支柱のつまパネルとの対向部分をパネル側に突出さ
せて、この突出部の幅をグリップアングルの係止溝に挿
入可能の寸法としたので、折畳み時には、支柱の一部
(突出部)をグリップアングルの係止溝内に収容するこ
とができる。従って、内側に倒伏させた側パネルと上段
のつまパネルとの間の隙間を狭小化することができ、こ
れによって容器の折畳み高さを抑制することができる。
9に基づいて説明する。
(3)の両側部には、当該パネル(3)の高さ方向に沿
って支柱(15)が装着される。この支柱(15)は、一枚
板を複数回直角に折り曲げて内方を開放した形状をな
し、その両端部同士を接合することなく互いに離隔させ
ることにより形成される。支柱(15)のうち、つまパネ
ル(2)の端面との対向部分は、つまパネル(2)側に
突出形成されており、この突出部(15a)の幅(W)
は、折畳み時において、後述するつまパネル(2)自立
用のグリップアングルの係止溝に挿入可能な寸法とされ
る。
5)と同様に、高さ方向に沿って延設し且つ内方を開放
させた係合部(7)が装着される。この係合部(7)
は、(b)図に示すように、支柱(15)の外側に被嵌可
能であり、被嵌時に支柱(15)との間に僅かな隙間をあ
けて互いに係合する。このように支柱(15)と係合部
(7)との間に隙間を確保することにより、組立の容易
性と、外部からの水分や塵埃等の侵入防止とが同時に達
成される。
その下端部に装着した下かまち(21)を、ベース(1)
の端縁に設けたグリップアングル(6)の係止溝(6a)
に挿入することにより垂直に固定される。グリップアン
グル(6)は、つまパネル(2)の幅方向(紙面鉛直方
向)に沿って連続して又は間欠的に設けられている。折
畳み時には、図2の二点鎖線で示すようにつまパネル
(2)を外側に倒し、つまパネル(2)の下かまち(2
1)と、グリップアングル(6)の折り曲げ片(6b)と
の係合を解除した上でつまパネル(2)を上方に引き上
げてベース(1)から分離する。
(1)の結合構造、あるいは、下かまち(21)やグリッ
プアングル(6)の形状はこれに限定されるものではな
く、つまパネル(2)をベース(1)上に垂直に固定で
き、しかもつまパネル(2)がベース(1)から簡単に
分離可能である限り、その構造、形状等は任意である
(特願平6-164959号等参照)。
に、ベース(1)の4隅部に装着した水平断面L字形の
コーナー金具(4)に回動自在に枢着される。コーナー
金具(4)のうち、側パネル(3)の端面と平行な面に
は、垂直方向に沿って長穴(22)が形成され、さらにそ
の直上に切欠き(23)が形成されている。また、支柱
(15)のうち、その下端部で且つ側パネル(3)の端面
と平行な面には、枢支穴(24)が形成され、さらにその
直上に自立用突起(25)が形成されている。
ー金具(4)の内方に収納しつつ側パネル(3)をベー
ス(1)上に起立させ、自立用突起(25)を切欠き(2
3)に嵌合させると共に、長穴(22)及び枢支穴(24)
に外側からピン(26)を挿通すると、自立用突起(25)
と切欠き(23)との係合によって側パネル(3)が起立
状態で固定される。折畳み時には、同図(b)に示すよ
うに、側パネル(3)を僅かに上方に引き上げて自立用
突起(25)を切欠き(23)から脱出させ、その後、側パ
ネル(3)を内側に倒せば、側パネル(3)をピン(2
6)を枢軸として回転させてベース(1)上に倒伏させ
ることができる(同図(c)参照)。
以下の手順で行なう。
立設する。すなわち、図3(b)(c)に示す手順を逆
に行ない、ベース(1)上に一対の側パネル(3)を立
設する。次に、図2に示す手順を逆に行ってつまパネル
(2)を立設し、係合部(7)を支柱(15)に係合させ
て、図9(a)と同様に4隅に支柱(15)を有する輸送
容器を組み立てる。
従来品のように、支柱(15)に容器の内部空間にはみ出
す部分が形成されず、ベース(1)の4隅部に密着させ
る形で収容物を収納することができる。従って、容器内
部の収容スペースを有効に利用することができる。
順で行なわれる。すなわち、先ず、両つまパネル(2)
を取り外し、これを重ねてベース(1)上に載置する。
次に、両側パネル(3)を内側に倒してつまパネル
(2)の上に重ねるのである。
と、支柱(15)の突出部(15a)がグリップアングル
(6)の直上に位置するが、上述のように、突出部(15
a)はグリップアングル(6)の係止溝(6a)に挿入可
能な幅寸法とされており、従って、突出部(15a)は、
グリップアングル(6)の係止溝(6a)に収容される
(図4参照)。そのため、側パネル(3)と上段のつま
パネル(2)との間の隙間が小さくなり、結果として折
畳み状態での輸送容器の高さ(h)を従来品(h':図11
(a)参照)よりも低く抑えることが可能となる。
す図であり、何れも支柱(15)と係合部(7)との係合
箇所を、図1の構造よりも側パネル(3)から離隔する
方向にずらした場合を示している。具体的に説明する
と、図5(a)は、支柱(15)の断面形状を略矩形状と
したものであり、同図(b)は、同じく略三角形状とし
たものである。何れの場合も突出部(15a)は、開口部
を外側に向けた断面コ字型とされ、この突出部(15a)
に係合部(7)が係合している。図6(a)(b)は、
突出部(15a)を断面円弧型とし、且つ、これに係合す
る係合部(7)を円柱状としたものである。図7は、突
出部(15a)を山型としたものである。
すると、つまパネル(2)の長さは図5乃至図7の構造
の方が小さくなる。かかる相違点から、図1の構造で
は、折畳み時において、係合部(7)が側パネル(3)
と干渉しないよう、図9(a)に示すように側パネル
(3)の下端部を切除しておく必要があるが(切除部分
をSで表す)、図5乃至図7の構造では、このような対
策を講じる必要はなく、容器の密閉性を向上させること
ができる。
一枚板を屈曲して容器内部側を開放した断面形状に形成
したので、容器の内部空間に支柱がはみ出すこともな
く、収納スペースを広く確保してより多くの収納物を収
容することができる。また、支柱のつまパネルとの対向
部分をつまパネル側に突出させて、この突出部の幅をグ
リップアングルの係止溝に挿入可能な寸法としたので、
折畳み時には突出部をグリップアングルの係止溝に収容
することができる。従って、容器の折畳み高さを抑制す
ることができ、省スペースに大きな効果を奏する。もち
ろん、支柱を4隅に配置していることから、垂直方向に
おける容器の強度も十分に確保される。
り、(b)図はその要部横断面図である。
ある。
図であり、(b)図及び(c)図は側パネルを倒伏させ
る際の側面図である。
断面図である
であり、(b)図はその斜視図である。
す側面図、折畳み後の段積み状態を示す側面図である。
視図であり、(b)図はその折畳み状態を示す斜視図で
ある。
る。
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ベース上に4枚のパネルを立設してな
り、4枚のパネルのうち、対向位置にある一対のつまパ
ネルをベースに固定したグリップアングルに挿入・抜脱
可能とし、残る一対の側パネルを、ベースの四隅部に装
着したコーナー金具に回動可能に枢着して起立・倒伏可
能とし、側パネルの両側部に支柱を装着すると共に、つ
まパネルの両側部に組立時において支柱と係合する係合
部を設けた輸送容器において、 支柱を、一枚板を屈曲して容器の内部側を開放した断面
形状に形成すると共に、当該支柱のつまパネルとの対向
部分をつまパネル側に突出させて、この突出部の幅をグ
リップアングルの係止溝に挿入可能な寸法としたことを
特徴とする折畳み式輸送容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15013595A JP2761198B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 折畳み式輸送容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15013595A JP2761198B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 折畳み式輸送容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH092466A JPH092466A (ja) | 1997-01-07 |
JP2761198B2 true JP2761198B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=15490259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15013595A Expired - Fee Related JP2761198B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 折畳み式輸送容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2761198B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3913367B2 (ja) * | 1998-08-28 | 2007-05-09 | ゼオン化成株式会社 | 組立式コンテナ |
JP2000281059A (ja) * | 1999-03-26 | 2000-10-10 | Showa Highpolymer Co Ltd | 組立式箱体 |
JP4318101B2 (ja) * | 2005-10-03 | 2009-08-19 | 北海道セイカン工業株式会社 | 折畳み型コンテナ |
JP5207176B2 (ja) * | 2008-05-28 | 2013-06-12 | セフトグリーンエンジニアリング株式会社 | ボックスパレット |
-
1995
- 1995-06-16 JP JP15013595A patent/JP2761198B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH092466A (ja) | 1997-01-07 |
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